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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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965 初対面

「ほぉ、ここがメインルートの中の、本当に偉い奴等が利用している魔王城の上層か、この壺とかいくらするんだろうな?」


「勇者様、それ、壺の魔物だと思いますよ」


「ギャァァァッ! くっ、喰われるっ……あっ」


「プププッ、ご主人様、魔物に食べられちゃいました」


『笑ってないで助けてくれ~っ、お~い……』



 かなりワープして上層に到達した俺達、いきなり魔物に喰われるというハプニングが生じてしまったのだが、敵がそこそこ強いのであまり油断しない方が良いという、皆に対する警告にもなったので良しとしよう。


 しかしこのタイプの魔物はどこでも見かけるような……いや、色違いの強モンスターなのかも知れないな。

 物語終盤にて出現しがちな、比較的毒々しい色をした普通の魔物の亜種であった、そういうことなのであろう。


 この階層にはそういったモンスターの類が多いらしく、俺が喰われている間にも、仲間達は他の敵との戦闘をこなしていたとのこと。


 どうにか消化される前に脱出した俺の目の前に転がっている魔物の死体は、明らかに毒を有した紫色の……形状だけはその辺に居るオークとさほど変わらないな、持っている武器が石器時代的な槍ではなく、王都でもそこそこの値段がしそうな鉄の槍であるということぐらいか。


 で、そんなことを考えている間にも、明らかに強キャラの臭いを醸し出している、一見普通のスライムのような、しかし体色はレインボーの奴が出現し、俺は華麗な技で一撃のもとにそれを仕留めた。


 こんな俺の雄姿を後世に遺すため、魔王軍側が派遣した記録係であるpootuberが……全然見ていないではないか、そしてどうやら壁の向こうが気になっているらしいが……何やら音が聞こえるな……



「なぁマーサ、何だかこの隣の部屋で変な音がしないか?」


「変な音っていうか喋っているわね、魔族と、それから他の魔族と」


「へぇ~っ、もしかして俺達に攻撃するチャンスを窺っているのかもな、どんな話をしているんだ?」


「わかんない、たまに『カァァァット!』とか、あとそれに続いて『ダメダメそんなんじゃ、はいリテイクねっ!』とか、『どうして出来ないんだよこの馬鹿野郎!』とか、そんな言葉が聞こえてくるわよ」


「それって……まぁpootuberが反応している辺りもそうだが、何かの撮影をしているんじゃないかな?」


「撮影……って何? 私、そんなお野菜知らないけど」


「野菜じゃねぇよ、そもそも財じゃなくてサービス、というかそれの構築のための、まぁ製造といった感じの行為だな、ちょっと見に行ってみようぜ」


「何だか面白そう、ここは楽勝だと思うし、2人で行ってみましょっ」



 ということで『撮影』に興味津々のマーサと、それからやはり付いて来るつもりらしいpootuberを引き連れ、俺は壁をブチ抜いて隣の部屋を目指す。


 仲間達は少しだけこちらの様子を気にする素振りを見せたのだが、ミラが『ま~た何かしてますよ勇者様』との言葉を発した直後に、完全に興味を失ったかの如く、やたらに出現する魔物の討伐へと戻る。


 何か、ではなく普通に隣の部屋の調査なのだが、マーサと俺で向かっている時点で、仲間達にとってはどうでも良いことをしに行ったようにしか見えないのであろう。


 ここは何か成果となりそうな発見をして、馬鹿にしている皆を見返してやる必要がありそうだ。

 で、ブチ抜いた壁の向こうでは……うむ、これは映画を撮影しているようだな、いや、何やってんだマジで……



『はいカァァァット! 何だ? あ、異世界勇者攻めて来ちゃったよ、はい撮影中断! 全員戦闘態勢に入って、たぶん死ぬけど……あ~あ、この超大作だけは完成させておきたかったってのに、魔王様には申し訳ないがもはやこれまでだ』


「まぁ待てや、ここは穏便に、何か面白いことしているみたいだしな」


『なんとっ、攻撃してこないというのか? だとすれば好機、この隙に魔王様のため、魔王様の過去記録魔動画の撮影をっ、おい役者! 次こそはNG出すんじゃねぇぞこの野郎!』


『いや監督、俺は最初のでもう出し切ったっすから、もう出ないっすよあんなのっ!』


『黙れ! アレでは質が十分じゃねぇ、量は良かったが、クオンティティよりクオリティなんだよ俺が求めてんのはっ!』


「……ホントに何やっているのかしら一体?」



 目の前に広がる光景、それは俺にとってはかなり懐かしいものである……高校の男子トイレだ。


 今でも思い出すあの楽しさ、壁をブン殴って破壊したり、ドアノブを火で炙ってアッツアツにし、何も知らずに入って来る奴を驚かせたり、親友のたけしが個室で一服キメて、先生にバレて停学になったりと、思い出が尽きない、あの薄汚い最底辺学校の便所の光景……にしては綺麗すぎるな。


 これがどうしてこんな異世界に、しかも魔王軍の拠点であるこの魔王城に再現されているのか。

 そしてなぜ『撮影セット』なのか、なぜそんなことをしているのか、全くの謎である……



「てかよ、マジでどういうことだこれ? いや撮影してんのはわかるよ、俺だって異世界人だからな……で、どういう動画なんだよ?」


『これはっ! 魔王様がこの世界にやって来る前のっ! 元の世界での輝かしい記録を再現しているものだっ!』


「で、何のシーン?」


『うむ、男子学生が連れションして、でもやっぱりウ○コもしたくなったからちょっと失礼してキバッているシーンの撮影であるっ!』


「いやそれどう考えても要らねぇだろ普通にっ!」



 魔王の指示で始めたことなのであろうが、やっている内容が完全にズレてしまっている様子。

 このままだとこの監督、そして役者に至るまで、これに関与した全てのキャラが処刑されることであろう。


 そしてそれについては非常に面白いことなので、このまま推移を見守っていたいのではあるが……さすがにこの内容は芳しくない、そう、俺が勇者としてではなく、異世界人としてそう感じているのだ。


 ということで少し俺が、異世界勇者様であり、魔王と同郷である俺が始動してやらねばなるまい。

 このくだらない、意味を成さない撮影の方向を転換させ、非常にそれらしい、魔王がかつて居た世界らしいものに仕上げてやるのだ。


 そのためにはまず、監督を殺……説得して内容についての変更を認めさせよう、それが第一だ……



「オラァァァッ! テメェオラッ! 違うんだよオラァァァッ!」


『ギャァァァッ! どうしてだ? 俺は魔王様の指示通り……』


「指示通りになってねぇんだよ、こんなもん、俺や魔王が居た世界とは全く異なる、とても忠実に再現したとは思えない光景なんだよオラァァァッ!」


『じゃ、じゃあどうしたら良いんだっ?』


「う~む、そうだな、まずこのシーンはもう要らん、で、次は……授業が始まるところか、そのセットに変えさせろ」


『……その情熱、しかと受け止めたっ! やってやろうではないかっ!』


「おう、じゃあまずは先生が来て……席に着いてねぇで後ろで暴れとけ、それが異世界における学校の通常だ」


『そんなっ、この世界の貴族様の常識とはかけ離れて……』


「馬鹿かよお前は? 俺達が居た世界、その一般の学校とか、まぁこの世界では学院とでも言った方が良いか、そこの奴等は貴族じゃねぇ、どっちかっていうとチンパンジーの方が近い感じの奴が多いんだぞ」


『そんな、チンパンジー……チンパンジーか……よしっ! 全員机の上に足を上げて、2人に1人はヤニでも咥えるんだ、あと先生が来たら威嚇するんだ、サルのようになっ!』


「……いきなり旧時代的なアレになってしまったんだが?」



 勝手に妄想を膨らませ、結果として『俺達よりもかなり前の世代』の、比較的アレめな学校が出来上がってしまった。


 まぁ、俺がこうしろと命じたわけではないので一切責任はない、この監督が独自に考えて、自分の意思でそれを再現したのだから。


 そしてこのシーン、自らの過去が『映画化決定』して、おそらくはそれを魔王軍という組織を動かすうえでの最後の楽しみにしているのであろう魔王に対し、凄まじい衝撃と絶望を与えるものとなることはもう疑いの余地がない。


 もちろんこのまま進めば、そして要所要所にて俺が『適切な助言』をすれば、きっとこの状況よりもさらに混沌とした、わけのわからない展開となっていくであろうことは明白。


 それを狙い、敵である魔王の期待をブチ壊しにすべく、このまま監督には撮影を続けさせることとしよう……



『はい、皆さん着席して下さ~い、着席……』


『ってんじゃねぇよオラァァァッ! ブチ殺すぞボケェェェッ!』


『わーっ、先生逃げてっ! 早く、ここ5階だけど窓から飛び降りて逃げてっ!』


『きききっ、君達、そのようなことは……』


『チッ、面白くねぇ先公だな、誰か殺っちまってくれよこんなモノ』


『はいはいはいっ! じゃあ俺が殺るっ、死ねこのハゲェェェッ!』


『ギョェェェッ!』


『はいカァァァット! 素晴らしいっ、これこそが異世界の学院だ、きっとそうであるに違いない』


「おう、良い感じだと思うぜ、あとはもうちょっとアレがアレで、ここはこんな感じで……」



 なかなか良い感じに仕上がってきた撮影、これは面白い魔動画が出来上がりそうだ。

 だがまだ少しインパクトが足りないな、これでは少し前の時代に、実際に起こっていたような、比較的現実的な光景ではないか。


 俺が求めているのはもっとこう、フィクションを交えた面白魔動画であり、魔王の奴がひと目見た瞬間、『コレジャナイッ!』と叫んで泣き出すような、そんな作品に仕上げていきたいのである。


 そのためにはさらに監督を指導して、あと既にこの光景に興味を失い、暇そうにサトウキビの欠片を齧っているマーサも参加させてやり、また、莫大なコストを費やしていくべきであろう。


 こんなことをしていると仲間達が待ちくたびれてしまうため、そこまで時間を使うことは出来ないのだが、可能な範囲で、俺が納得出来るものを創造していかなくてはならない……



 ※※※



『カチコミじゃぁぁぁっ!』

英利人愕院えりいとがくいんの奴等は皆殺しじゃぁぁぁっ!』

『我ら無境界皇校ボーダーフリーこうこうの力、見せてくれようぞっ!』


『はいカァァァット! 良いぞ、非常に良いと思うぞっ、大監督様、如何でしょうか今のシーン?』


「ん? あぁ知らねぇ、もう飽きたし適当で良いんじゃねぇの? あと俺様のことはゴッド大監督様と与呼ぶように、わかったかこのタコ」


『へへぇーっ! 畏まりましたゴッド大監督様!』



 もはや荒れた高校系映画とヤクザ映画が混じってしまったかのような状態に至ったところで、さすがの俺様もこの撮影協力に対してつまらなさ、退屈さを感じてしまった。


 そもそも魔王の奴がこれを見て驚愕、期待していたものとの違いに泣き叫ぶ瞬間を、俺が目の当たりにすることが出来るとは限らないのだ。


 まぁ、この戦いが終わった後に、牢屋で椅子に縛り付けた状態で無理矢理上映してやるという手もあるのだが……いやないか、人族の技術や魔導技術では、ここで撮影したものを映し出すことなど出来ようはずもない。


 つまりここで俺が頑張ったところで、この撮影が、この魔動画自体がお蔵入りとなり、後世の研究者が遺跡などから発掘するまで日の目を見ないという、大変残念な結果に終わる可能性が極めて高いのだ。


 で、そんな撮影なのではあるが、先程から無理矢理に捻じ込んでキャストとして参加させているマーサが、比較的楽しそうな顔をしているという点において、中止して解散させることも出来ないのがまた困ったところだ。


 役に成り切り、旧時代の応援団のような格好で雑魚キャラを取り仕切るマーサ、ノリノリなのであるが……っと、ここで別の何かに意識を奪われてしまったようだな。


 重要なシーンでよそ見をしてしまったマーサの動きを逃さず、監督がすかさずカットを入れる。

 それを聞いても、マーサはそちらを向いたまま固まり、しきりに耳を動かして音を拾っている様子。


 見学していた、というか勝手に撮影班に紛れ込んでいたpootuberも、マーサと同じ方を向いてそちらを記録しているのだが……何なのであろうか?



「あっ、やっぱりそうだっ! この足音、この感じっ! 魔王様が来たみたいっ! ねぇねぇ、魔王様が来るのよ、あんたヤバいんじゃないの?」


「おう、とってもやべぇよ、やべぇが……少し話をしてみるか、ここまで冒険を続けて、何度もぶつかった相手だが、顔を付き合わせて会話するのは初めて……だったよな? とにかくこの場で待つ」


「良いけど、あ、でも魔王様は戦わないキャラだからね、乱暴したりしないでよね」


「へいへい、わかりましたよ、じゃあこの鞭と拘束グッズはしまっておこう、戦争終結後のお楽しみだ」


「ちょっと、終わった後も魔王様にそういうことするの禁止!」



 魔王がここへやって来る、マーサがそう言い放ったことによって、撮影現場は静まり返ってしまった。

 もはや普通に会話しているのは俺とマーサのみであり、それが途切れる瞬間には、カツカツと響く足音。


 その足音は徐々に近付いている、というか足音の主がここへ向かっているのは確かであるようだ。

 さらに、非常に耳の良いマーサがそう言うのだから、その何者かが魔王であるということはもう確実であろう。


 足音が最後の角を曲がったと思しき瞬間から、マーサも黙ってそちらに目をやる……俺もそれに続き、撮影現場は完全な静寂に包まれた。


 そしてその数秒後、ようやくやって来た足音の主が姿を現すと、俺とマーサ、そして記録のためやむを得ないpootuberの3人を除く全員が、いきなり地面に伏せって土下座したのである……



『魔王様! ご機嫌麗しゅうっ!』


「あ~っ、はいはい良いわよそんな挨拶、てかその言葉、あんた達みたいなおっさんが吐くものじゃないから、で、私が命じた映画製作の方は……」


「おいお前、そろそろこっちに気付け馬鹿」

「魔王様~っ! 久しぶり~っ!」


「映画製作の方は……方は……マーサ? じゃあその隣のサルみたいな頭脳の奴は……」


「おいコラ、外見だけで『サルみたいな頭脳』であることを断定するんじゃねぇ、この異世界勇者様による怒りの鉄槌をお見舞いしてやろうか?」


「いいいいいっ! 異世界勇者! どうしてここへっ!? はっ、逃げなきゃ……って何よこのセットはぁぁぁっ! これじゃあヤンキーバトル映画じゃないのっ! ちょっとっ、あっ、そうだ勇者が、勇者から逃げなきゃっ……あれ? もう何してんのかわかんなくなって……」


「ちょっと落ち着け魔王、初対面でそんな無様を晒していて良いのか?」


「初対面……勇者と……っと、そうだったわ、ちょっと混乱しただけ、失礼致しました……では改めて初めまして、私、この世界の魔王です」


「おう、確かに初めましてだな、パンツ以外は」


「パンツ! まさかあなたあの幻影のっ? 見たのね?」


「それも見たんだが、この間だよ、ほら、この城からレーコが居なくなっただろう? そのときアイツの部屋の近くの階段下に隠れていて、それでパンツ見えた、ごちそうさまでした」


「ひぃぃぃっ! この変態! 死になさいゴミ勇者! 悪の権化!」


「悪の権化はお前だろうに、正義の勇者様舐めんじゃねぇぞ」



 パンツを見られたぐらいで狼狽し、罵声を浴びせてくる魔王、こんな場所で怒っていても仕方ないというのに、全く無駄な行動が好きな奴だな。


 で、そのまま距離を取った状態で、俺達は初対面に続く初めての会話を始めていく。

 マーサは魔王の傍に移動し、ベッタリとくっついて……マーキングでもしているのであろうか。


 とにかくこの場では攻撃しない、捕まえようとしない、エッチな悪戯もしないというのが、その魔王にベッタリのマーサからの要請である。


 それを無視すれば俺に対する信頼は少しばかり失われ、最悪嫌われてしまったりしかねないので、今回は本当に話すだけ、何もしないこととしよう……



「……で、どうしてあんたが、敵がこの『安全エリア』に居るの? 私、こんな場所にまで招待した覚えはないんだけど?」


「そりゃアレだ、何だか面白そうなことをしていたからだ、ちなみに良い作品になりそうだぞ」


『魔王様! 今回のは超大作ですぞ! チンパンジーに程近い馬鹿共のアツいストーリー、これこそが魔王様の目指していた、異世界の日常系映像なのですなっ!』


「違うわよっ! ちょっと、誰かこの馬鹿監督の首をカットしてあげてっ!」


『は? え? だって自らも異世界人であるゴッド大監督様がそのように……あっ、ギャァァァッ!』



 キャスト達に襲い掛かられ、首を物理的にカットされてしまった監督、正直申し訳ないと思ったりもしたが、その気持ちは一瞬で消え去ったので何かの勘違いであったのであろう。


 で、魔王の方はご立腹の表情を崩さないまま、なぜか着込んでいるお嬢様学校風の制服、そのスカートと真っ黒な長い髪の毛をなびかせ、こちらへツケツケと歩み寄る。


 どうやら俺に攻撃の意思がないということを察したようだな、だがそちらがそのつもりであれば、僅かばかりの反撃をして、少し痛い目に遭って貰うことも出来るのだが……



「おいおい、そんなに近付いて良いのか? この場で捕まっても文句が言えない次元のアレだぞお前」


「あら、自信満々ね、今はそんなこと出来ない癖に」


「バレたか、だがあとひとつバトルを、副魔王の奴を倒しさえすればお前はお終いだ、それは理解しているんだよな?」


「そうねぇ、でもちょっと誤解があるみたい、あとひとつバトルをこなせば良いなんて、誰がそう言ったのかしら?」


「……どういうことだ?」


「ナイショよ、それで、この階層のひとつ上、そこがどうなっているのかはもうご存知よね?」


「あぁ、知っているし、ここまでスルーしてしまった敵はもう全部そこに集めてあるらしいぞ」


「ジェーンがやったのね、じゃあサッサとそこへ行きなさい、そして全部終わったら……その場で待ちなさい」



 魔王の言いたいことはだいたいわかる、ひとつ上の階層で中ボス等を殲滅した後、そこで連戦というかたちを取って、副魔王の奴が現れる、そういうことだ。


 ひとまず仲間の所へと戻り、魔王の望む通り全員でそこへ向かうこととしよう……

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