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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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947 毒物のおかげさまで

「……やはりか、ルビア殿、やはりその見立ては正解のようですぞ、さすがルビア殿、どこか遠い世界の女神のようです」


「は、はぁ……それで、あの袋を持った敵の方はやっぱり、眠らせる薬剤みたいなのを撒き散らしている方なのでしょうか?」


「ええ、それもありますが……おそらく眠らせることだけが目的ではなく、もっと様々な異常をこちらにもたらす、かなりやべぇクスリを撒き散らしていますね」


「えっと、それじゃあどうしたら良いんですか?」


「まずあの袋をひとつ奪って、中身がどのようなモノなのか、それについて分析してみなくてはなりませんな、もっともここで出来る範囲内のことだけしかしませんがね」


「ええ、じゃあもうちょっと見てからにしましょうか」


「見るだけですか……もう体育座りしてるし……もしかして休憩したいだけ?」



 まずはしばらく様子を見てみようと、戦闘を他のキャラに丸投げし、体育座りで敵の動きに注意を向ける2人であるが、ひとつわかったのは薬剤らしきモノの散布をする係の魔族は交代で、場所も移動させながらそれをやっているということ。


 そしてその敵が普通に倒せそうではあるものの、その行為を実行に移しているとき以外は敵の大軍団に紛れ、居場所さえわからなくなってしまうのであった。


 当然その際には大きな袋を持っていないし、似たような面をした気持ちの悪い雑魚魔族の中から、それを、それらを正確に見つけ出して、優先して殺害するようなことは不可能に等しいことであろう。


 となると、その敵の行動パターンを確認し、それに合わせてこちらの攻撃をしていくべきなのだが……どうやら雑魚回復魔法使いの方が、先にその行動について掴んだようだ……



「……うむ、やはりあの大きな布袋の中身を散布する間隔はかなりキッチリですな、そうなると……ルビア殿、もしかしたらこの仲間達、無限に状態異常をループさせられるかも知れませぬぞ」


「やっぱり、さっきから『さらに深く眠った!』みたいなコマンドが出ているようないないような、そんな感じがしてはいたんですよね……で、それじゃリリィちゃんはいつまで経っても復帰しないということですか?」


「ええ、通常であれば2時間から3時間程度で効果が切れるのですが、こう頻繁にやられては……」


「あ、通常でもそんなに時間が掛かるんですね……」


『・・・・・・・・・・』



 ルビアと突撃部隊参加者の雑魚回復魔法使い、状況は把握したが、その状況のどうしようもなさにただ黙っている他なかった。


 リアルに、何も対策をしなければ、もしルビアがこのことに気付き、参謀役以外にも念のための報告をしなかった場合にはどうなっていたであろうか。


 部隊はただただ時間と体力とアイテムと、それからこの後は人命も浪費し、ボロボロのタコ負け状態で、きっと一部の力の強い者、つまりほんの僅かの生き残りだけで敗走する結果となったに違いない。


 その結果の回避可能性についてはもう十分なのだが、さてこれからどうするべきか、2人と、その様子を見て参加して来た魔力切れの『その他雑魚回復魔法使い』で意見を出し合っていくことに……



「えっと、やっぱり最初の目論見通り、あの袋をひとつ取って来ましょう」


「しかしルビア殿、ひとつ奪えば敵は警戒しさらに奪えばさらに、といった感じになりますので、気を付けた方が良いですぞ」


「あ、そっか、でも最初のひとつはどうしても欲しいですよね?」


「ええ、まずはこの眠りの効果、それに対抗するだけの手段を得るべく、中身の方を見てみなくてはなりませんから」


「それで、ふたつ目以降、奪うことが出来た場合には、順次その他の効果についても可能な範囲で分析していくこととしましょう」


「最初のひとつで全部解決して欲しいですね……」



 このままそのヤバそうな薬剤について、眠り以外の効果を調べるのも必要なことではあるが、まずはその眠り攻撃、それをどうにかしないとならないのである。


 で、次はその何やらが入った袋を、当初の予定通りひとつ奪うという作戦なのだが、雑魚回復魔法使いによる指摘の通り、ひとつ目よりふたつ目の方が、さらにそれより後の方が、それを奪うことについての難易度が高まる。


 敵も馬鹿ではない、まぁ実際にヤバそうな薬剤を散布している魔族は馬鹿でアホで間抜けで、頭を使った行動など微塵も出来ないタイプなのであろうが、それを指揮している奴は絶対に違う。


 少なくとも薬剤によって、突入して来た中で最大の脅威であるドラゴンを、完全に無力化し、それを継続しようと試みるだけの作戦力は持っているのだ。


 この時点で敵の指揮官には火を使い、鍋で湯を沸かす程度の知能があるということがわかるのだが、きっとその程度ではないはず。


 間違いなくルビアやリリィよりは賢いし、頭が固いこの部隊の参謀役よりも上、そしてルビアの話を聞いてくれている、モブの回復魔法使い達よりも、様々な面において上を行っている敵かも知れない。


 と、ここで敵の『薬剤散布係』が出て来たようだ、ルビアがピクッと反応したところで、その意図を汲んだ回復魔法使いが動く……敵が持っていた袋をガッチリと掴んだのだ。


 同時にルビアも動き、そのターゲットを袋の方ではなく、持っていた変な顔の……アレはガスマスク的なものが変なだけなのか、とにかく野郎魔族として攻撃を仕掛ける……



『ギィィィッ! 何だギィこいつらは? コラッ、この袋は大切なもので、ロストしたら俺が処刑されて……むむっ?』


「……あの……もう首が斬れてしまっているんで、喋るのを止めて死んで下さい……お願いしま~す」


『ギィッ……視界が……あっ……』



 その辺に落ちていた誰かの剣を勝手に使い、敵の首をスパンッと落としてしまったルビア。

 何が起こったのかを理解する前に、敵の魔族はその機能を停止し、この世を去った。


 杖以外の武器の扱いにはまるで慣れていないし、そもそもセラのようにサブとして短剣を持っていたりはしないルビアだが、雑魚の魔族を一撃で屠る程度のことは、初めての行為であったとしても簡単にやってのける、その程度の強さは有している。


 で、まんまとその『袋』、やはりサンタクロースのような、中にはヤバそうな気体がまだパンッパンに詰まっているものを獲得したのであった。


 すぐに戦闘が行われているエリアから離脱し、眠ってしまっている仲間達からもそこそこ離れ、かつ万が一そこが狙われた場合にも対処出来るような、そこそこ良いポジションにてその中身の確認を始める。


 これまではあまり散布の影響を受けていなかったとはいえ、近くで高濃度のものを吸い込んでしまえばどうなるかわからない。


 ラリッてハイになり、他の参加者に迷惑を掛けないようにとの配慮はしておくべきだ、おくべきなのだが……ルビアはアホなので普通に袋の口を開けてしまった……



「かはっ、ケホケホッ……何なんでしょうかこの……花粉みたいなのが入っています」


「これは……花粉ではありません、毒の胞子ですっ! ルビア殿、このなけなしの毒消しを飲んで下さいっ」


「え~、それ不味いから嫌いです」


「良いからっ、ほらグイッと、イッキ、イッキ、イッキ、イッキ……うぇ~いっ!」


「うぇ~い、じゃなくてうぇ~っ、凄く不味いですねやっぱり……それで、何なんですかコレ?」


「えっと、もうほぼ確定なのですが、この王国公認魔導毒物テスターを使って、魔力の反応を拾っていかないとなんとも言えませぬ」


「あ、そうなんですね、それじゃどうぞ」



 一体どこから取り出したのか、謎のテスト装置を地面に置き、その中に袋から少し出したサンプルを入れていく雑魚回復魔法使いの1人、どうやら元々そういう感じの仕事をしているようだ。


 そのお陰で、今回使われている謎の薬剤、いや、もう毒物と表現してしまって良いであろうが、とにかくそれが何なのか、どう対処すべきなのかについて判断することが出来そうである。


 装置に対して徐々に魔力を注ぐと、中に込められた気体の色が徐々に変化して……白、真っ白になってしまったではないか、これで解析完了のようだ。


 すぐに魔導装置から払い出された小さな紙切れ、そこに記載されていたのが何なのか、少し覗き込んだだけのルビアにはわからなかったのだが、雑魚回復魔法使いはウンウンと頷いている……



「わかりましたぞルビア殿、このヤバそうな気体の正体が、いや、やはりといった感じですね、私の目に狂いはなかったというか、さすがに長年こういうモノに触れてきただけあってですね、見る目というのが養われておりまして……」


「あ、はい、それは何なんでしょうか? くだらない前置きとか良いし、ドヤ顔が気持ち悪いんで早くして下さい」


「……あ、あぁ、えっと……この物質はですね、見たことがあるかどうかわかりませんが、『ポチコン茸』というキノコを知っていますか?」


「あの最低な形状の奴ですね、知りたくはないけどなぜか知っています」


「素晴らしいっ! それで、この物質はですね、そのポチコン茸を、ある一定の、おそらく闇の魔力が渦巻くような状態で育成した際に、その胞子から発せられる『Chink-Oチンク オー』という物質なのですっ!」


「最低ですねあなた……」


「いえ、私ではなくてですね、その、ポチコン茸が……」



 チ〇コじゃねぇかっ! その場に居た連中の誰もがそう思ったに違いないのだが、その最低最悪の分析をした雑魚回復魔法使いは至って真面目。


 とにかくこの『Chink-O』という物質、催眠作用だけでなく、影響を受け易い者に対してはそれなりに様々な体調不良をもたらす、外道極まりない毒物兵器として認識され、国際的に使用が禁止されているものであるとのこと。


 もちろんその使用禁止の条約締結国には、魔王軍などという組織が含まれていないのも事実であり、そういった国際条約や協定の無力さが、こんな場所で如実に表れてしまっているのは残念なことである。


 で、このような物質であるから、もし今寝ている連中を、その中のリリィを叩き起こしたところで、催眠以外の状態異常によってやられ、どのみち使い物にならない状態となってしまうそうだ。


 そしてこの場には、この『Chink-O』なる物質を中和する、それと対になるものが……もちろん名前は知らされなかったのだが、それが存在していないという事実がある……



「困りましたな、Chink-Oの中和剤は……そうだっ、研究所にサンプルがあったはずです、というかそこにしかありません」


「というと、もしかしたらこれ、『戻った方が良いよ』ってパターンになりませんかね?」


「なると思われます、この場で戦闘を続けても、こちらが地味に削られていくだけですから、ここは『敵が卑劣な兵器を用いたため、それへの対応が必要』という名目で帰還してしまっても……すぐにこのことを参謀役殿へっ」



 ルビア達がサボって、いや真面目な理由に基づいて戦闘から離脱していた分、必死になって戦っていた参謀役やその他の参加者。


 参謀役は若干キレ気味となっているのだが、そんなことを気にしないルビアは、再び撤退すべきであることを進言する。

 断固としてそれを認めない、徹底抗戦を主張してくる参謀役であるが、そこへ先程の結果を提示する雑魚回復魔法使い。


 このままでは確実に、もうまっすぐに敗北へ向かっていくこと、そしてその責任は参謀役にあり、この件をスルーして戦いを続けた場合には、もし生きて帰ったとしても、散々に罵られたうえでの処刑は免れ得ないということが伝えられる。


 参謀役の馬鹿はすぐに顔が青くなり、せっかくの出世大チャンスにこのままやらかしを続けて、『無能馬鹿指揮官』の誹りを受け、作戦を失敗させた張本人として処刑される自分を想像していることが窺える。



「どうされますか? ルビア殿が言った通り、ここは一時撤退……いや『転進』して、立て直しを図るべきではないでしょうか?」


「ううううっ、うむっ、そうすべきであると最初から思っていたのだが、その、ちょっとアレがアレで……総員転進! 眠りこけている者は可能な限り運ぶんだっ!」


「ささっ、ルビア殿もリリィ殿をおぶって、え? リリィ殿のために神輿を作れと? それだと連れて帰ることが可能な仲間が……いえ、そうします、そうさせていただきます、はい」



 ルビアのワガママによって、眠りの状態異常に陥ったままのリリィを運ぶための、かなり簡素な神輿が拵えられる、神輿というよりもほぼほぼ担架ではあるが。


 しかしこれで連れ帰ることが可能な『状態異常中のキャラ』が3人は減ってしまったことであろう、だがそんな3人の命如きは、リリィ1人が安全に、不快な思いをせず撤退することに比べたら遥かに軽く、塵芥のように吹けば飛んでしまう存在なのである。


 すぐに撤退戦が始まり、もはや疲れ切ってしまった者を前に、さらに前にはルビアと、担架のような神輿のような何かに乗せられたリリィ。


 後方、殿のような役割を担っている者が何人か戦死してしまったようだが、一団はそのまま、何もなかった、見なかったこととして弱体化エリアの出口を目指したのであった……



 ※※※



「報告ですっ! 突入部隊、帰還致しますっ!」


「それは本当かっ? すぐに出迎え、状況の説明を、お互いにじゃっ!」


「いやはや、かなり待たされましたな、奴等、どうして信号を送ってすぐに帰還しなかったのか……」


「おそらく苦戦しておったのじゃろう、エリアが破壊されていないところを見るに、作戦を完遂して戻ったというわけでもなさそうじゃが……と、見えてきたの、ボロボロじゃが生存者は多いわい」



 弱体化エリア前の作戦本部、そこに居た王国中枢の連中は、ひとまず突入部隊の多くが帰還したことについて安堵の表情を浮かべている。


 だが王都の方を見れば、結界に守られた中で大量の煙が上がり、それがドーム状に張られた壁の中で充満しつつあるのが見受けられるような状態。


 走り戻った一団と合流した作戦本部組は、一旦何がどうなって現状に至ったのかという点を、それぞれが勝手に、矢継ぎ早に質問している……



「おぬしら、こちらの撤退信号を見て戻ったのではないのか?」


「いえ、そのようなものは全く見えず、そもそも突入直後から、何か無限回廊のような場所に誘い込まれていたようで」


「む、そういえば入って行った場所とは少し違う場所から出て来たようじゃな、して、どういう理由で……とまぁ、それは良い、実はこの弱体化エリア、敵の陽動であり、もうそこそこどうでも良いアレであったことがほぼ確実となっているのじゃよ」


「なんとっ⁉ では我々の頑張りというのは……」


「特に意味はなかったの、死んでしまった者も、中に取り残され、これから死んでしまう者も多いかと思うが、普通にドンマイといったところじゃの」


「・・・・・・・・・・」



 総務大臣は淡々と、事実に基づいて現状の話をしているのだが、突入部隊の指揮官であった参謀役は、もうその話がまるで耳に入っていない様子。


 まぁ、これまでの頑張りが、そしてこれから一発逆転で、今度こそ戦果を挙げようと思っていたところに、それが全くの無駄で、特に意味を持たない時間を過ごしていたということを知ってしまったのだ、そのショックは計り知れない。


 で、そんな参謀役は放っておいて、勇者パーティーの構成員であるルビアと、未だに眠りこけているリリィ、それから使い物になりそうな、まだ体力を残している回復魔法使いには新たな指令が下る。


 すぐに王都北門を目指し、そこから案内に従って地下トンネルへ、その後王都内の戦いに合流し、全ての戦闘員に癒しを、そしてルビアとリリィに限っては、副魔王の方をどうにかしろとのお達しである。


 もちろんのこと、誰一人としてそれを拒否せず、拒否する理由もなく、既に役立たずとなった参謀役を始め、もう使えないキャラはその場に残して出発していく。


 急いで移動し、王都北門の戦闘エリアに到着すると、予めこの件についての報告を受けていたのであろう兵士が、敵を殺しながらルビア達の方へと接近して来る……



「お待ちしておりましたぞっ! 今案内の者を呼び出しますので、どうかこちらでお待ち下さいっ!」


「あ、はーい、待ってますね、それで、他の子達とかご主人様はどちらへ?」


「勇者パーティーですか? 勇者パーティーのお仲間達でしたら、最初のグループは王都の中心で戦闘を、それから先程ですが、『補欠合格者』であった3人が向かわれましたぞ、あとはルビア殿と……そこで寝てしまっている様子のリリィ殿だけです……と、案内係! 早くっ!」



 戦闘を停止し、慌てて駆けて来た案内係のおっさん連中……と、セラ達のときのように魔族が紛れ込んでいないか、そのチェックは一応済んでいるようだ。


 地下のトンネルを通り、先行していたセラ達に随伴していた連中が惨殺された場所も通過し、ルビアとリリィ、リリィを乗せた担架を持ったその他の連中は王都内へと入って行く。


 地下だというのに、地上での戦闘が、そこら中で爆発だの何だのが生じていることがわかるような状況の中、2人とその他は地上へ、例の刑場に設置された通路からかなり近い場所へ出る。


 そこから王都の中心部、今現在副魔王とのアツいバトルが行われている場所はすぐ近くだ。


 残存している建物の影や、積み重なった瓦礫によって現場は見えないものの、その高まったエネルギーによって、どこで何が行われているのか、本命の戦闘エリアがどこなのか、それはルビアにもわかった。


 同時にリリィの状態異常が、ガチバトルのエネルギーに当てられたことによって比較的早く解除される。

 起き上がり、状況がどうなのかということを周りの、担架を運んでいるモブから聞き出すリリィ。


 そこそこまでの理解を得ると、スッと起き上がって前のルビアに追い付き、その隣へ並ぶ。

 その他のモブについてはもう完全に無視して、2人はそのまま戦闘に、本命の戦いに参加する勢いだ……

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