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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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945 応援要請

「……まずは……そこのあなたですね、人族にしては賢さが高いです、ご褒美の凄く尖った無数の氷をどうぞ」


「これはっ!? ぐぬぬぬぬっ!」


「大丈夫かジェシカ? 無理すんなよ、全部受けなくても良いからなっ」


「わかったっ、申し訳ないが少し逸らさせて貰う、主殿の方に行くぞっ!」


「え、こっち? ちょまっ、ギョェェェッ!」



 無理をするなとは言ったが、攻撃の一部をこちらで引き受けるなどとは言っていない。

 ジェシカが弾いたそれをまともに喰らった俺はそこそこのダメージを受けてしまった。


 その情けない姿を見て、戦闘中だというのにクスクスと笑う副魔王、ちなみに周りで待機していた部下は、ジェシカが受け切れずに弾いた他の攻撃の余波を喰らい、吹っ飛んで目を回している者も多い。


 危機感を覚えた他の配下キャラは、攻撃を受けた仲間を救出し、さらに距離を取る方針で移動を開始している。

 この戦いはモブキャラにとっては大変に危険なものだ、仕方ない、俺の回復も兼ねて、少しだけ時間を作ってやることとしよう……



「ほらほらあんた達、痛い目を見たくなかったらもう少し離れなさい、ここからはこんなもんじゃなくなるわよ」


「ひぃぃぃっ! ふっ、副魔王様、そういうことで少し……」


「よろしい、せっかくのご厚意なので避難させて貰いなさい、ついでに町中へ散って……と、それをすると許して貰えなくなりそうですね、仕方ない、地下の通路を使って脱出しなさい」


「わかりましたっ、ささっ、行くわよ皆!」


「……地下の通路……どういうことだ?」


「あら、とっくにお気付きだったと思ったんですが、申し訳ないですがこの町の地下、ちょっと掘らせて頂きまして、私達が利用していたあのギルド会館? それから地下牢の刑場……でしょうか、その辺りを中心として、それに野菜の魔物が掘ったトンネルも繋げて、縦横無尽に行動出来るようにしてあります」


「どういうことだ? 魔物が掘ったトンネルは潰したはずだが?」


「ええ、そのときには地上に出るルートを作ることが出来ませんでしたが、その代わりとしてその、何というか、職人として土木工事屋に紛れ込んでいた私の部下が……」


「あの後掘り進めたってのか、とんでもねぇことしやがるぜ、地盤沈下とかしたら賠償しろよな」


「それは戦後の交渉次第です、さて、私の部下も安全な範囲に脱出したようですし……次は物理で参りますっ! ハァァァッ!」


「わうぅぅぅっ! させませんっ!」


「クッ、この子、小さいのにどこからこんなパワーがっ」



 部下が退避するのを見届け、次いで会話の終了と同時にステージ上から襲い掛かってきた副魔王。

 カレンがそれを綺麗に受け止め、弾き返す……肉弾戦は危険だな、どうにかして『ダメージの少ない方法』を編み出さなくては。


 しかし立場上前に出すことが出来ないマーサを除き、ミラもこの場には居ない以上、前に出て、率先して敵の攻撃を受けるカレンとジェシカには、どうしても危険が伴ってしまう。


 特に普段から回避を専門にしているカレンにとっては、自分よりもふた周りほど体の大きな副魔王の攻撃を受け止める際、それなりの衝撃が生じてしまうのは確実。


 受け止めた後、そのまま互いに連撃を繰り出してはいるのだが、やはり最初の攻撃の重さにやられたか、カレンの動きは精彩を欠いている、このまま一騎打ちでは負けてしまう、それも時間の問題だ……



「ジェシカ、マリエル、加勢すんぞっ! 精霊様はサポートを、マーサとサリナは……周囲に流れ弾とか行かないように気配りしてくれっ!」


『うぇ~いっ!』



 すぐに走り出し、俺とマリエル、ジェシカが、カレンと副魔王の戦いに参加、4人で囲み込むような陣形を取り、正面のカレンをサポートする。


 隙間からは精霊様が、現状唯一の遠距離攻撃を当て、ヤバそうなタイミングでは水の壁を間に挿入、副魔王の攻撃の勢いを殺していく。


 ダメージが入り易いのは俺とマリエル、長物を使った突きによる点での攻撃だが、ジェシカが低めの攻撃を繰り出し、リアルに『足元を掬う』ということにも期待したい。


 そして俺の聖棒が、女神から貰ったこの聖なる物干し竿が、良い位置に決まればそれなりのダメージを与えることが可能であることも、同時に期待している攻撃の結果である、或いは……



「それそれそれっ! 当たれっ、というか当たってあげて下さいっ!」


「ちょっとこの女! どうしてお尻ばかり狙うんですかっ?」


「カンチョー攻撃ですっ! これをまともに受ければ立っていられないでしょうからっ、それっ!」


「ひぃぃぃっ! このシリアスな最終決戦でそんな攻撃をっ、信じられないことを考えますね人族というのはっ!」


「勝てばいいんですっ、どのようなくだらない攻撃でも、卑劣な手法でも、シリアス展開をブチ壊しにするアホムーブでも、勝った者が正義なのだと、そう勇者様が教えてくれましたっ!」


「いやマリエル、誤解を招くような発言はやめろと……」


「真実ですっ、ハァァァッ!」


「ひゃっ、危ない危ない……あっ⁉」


「隙ありっ!」


「ひょえぇぇぇっ! そ、装備が、魔導装備がズタズタに……」



 背後から執拗にカンチョーを狙うマリエルに気を取られた副魔王、正面のカレンに対して大きな隙を作ってしまい、伝説の爪武器による引っ掻き攻撃をまともに喰らってしまった。


 だが最初の一撃に関しては、その魔導装備とやらがブレイクすることによってダメージを相殺する、相殺するのだが……装備の胸部分が破れ、おっぱいがポロリしてしまったではないか。


 そんなことは気にせず攻撃を続けるカレンに対し、立て直しのためにおっぱいを隠す余裕などない様子の副魔王。

 そのまま、丸出しのままプルンプルンいわせながら、全方位からの攻撃を受け止めている。


 俺は真横からの攻撃だが、少し前の方に移動することとしよう、おっぱいをガン見していあるのだ……と、反対側のジェシカにプレッシャーを掛けられてしまったではないか、見るな、ということらしい……



「おのれっ! このオトシマエは確実に付けさせて貰いますよっ、あなたの服もブレイクしてしまいなさいっ!」


「わうっ! そうはさせませんっ、ウチは貧乏なので、ここで敗れたら新しい戦闘服を買って貰えないかも知れませんからっ、ツギハギの服は可愛くないのでイヤですっ!」


「なんとっ、勇者パーティーはそこまでお金が……ですが容赦はしませんっ、焼き尽くしますっ!」


「ひょいひょいっと」


「あっ、コラッ、避けたらファイアボールがっ……消火するんですね、精霊って便利ですね……」



 ここまではこちらのペース、四方を囲んでしまっている以上、副魔王は移動も出来ず、こちらの攻撃を捌いていく以外に行動の余地はない。


 だがその副魔王も、隙を見て攻撃を繰り出し、それが全てカレンに集中しているというのもまた事実。

 徐々に避け切れない、受けて弾かなくてはならないケースが増えてきているように思えなくもない。


 こんなとき後ろにルビアが居れば、すぐに回復魔法を投げてカレンを万全な状態に戻すというのに。

 それを参加させるどころか、ここに居るメンバーが全員戦闘を離脱しない限り、弱体化エリアに入った仲間を呼びに行くことも出来ないのである……


 いや待てよ、先程避難させてやった副魔王の取り巻き、それは予め、自分達が王都内で暴れ回るために用意してあったトンネルを用いて、きっと王都の外へ逃げ出したはず。


 となると、分厚く張られた強力な魔導結界を破壊することなく、この王都から脱出するためのルートが用意されているということであり……これを使わないという手はなさそうだな……



「マーサ! ちょっと良いかっ?」


「ん? どうしたの? もしかして私も副魔王様と……ちょっと怖いわねそれ……」


「そうじゃない、サポートに徹するんだ、昨日発見したあの刑場のトンネル、あの付近にはきっと王都の外へ繋がる何かがあるはず、それを探せっ!」


「しまったっ! 余計な情報を与えてしまって……きゃっ!」


「オラ余所見してんじゃねぇよっ! お前の相手はこっちだ、今は、だがな……そういうことでマーサ! 頼んだぞっ!」


「はーい、何かわかんないけど、サリナ、ここは任せたわね」


「わかりました、ではいってらっしゃい」


「クッ、回復魔法使いが来る前にどうにかしないとっ」


「フハハハッ! そうはさせんぞ、こちらの仲間を全員揃えて、お前をギッタンギッタンにしてやるからなっ!」


「主殿、どちらが悪者なのかわからない喋り口だぞ……」


「気にするんじゃねぇっ、フハハハーッ!」



 マーサを派遣したことによって、こちらに有利な状況を作出することが可能になる、その確率が一気に高まったのである。


 あとはそのマーサが、仲間を連れてここへ戻るまでの間、必死になって戦い抜くだけの極めて簡単なお仕事だ。


 副魔王は焦っているせいか、攻撃の手が少し緩くなってきたような気もするし、場合によってはこのまま押し切ることが出来るのではないかと、そうも思ってしまう。


 そしてその副魔王の焦りは、ここまで防御を入れてやることが多かった精霊様が、攻撃メインに転じるキッカケともなった。


 ほぼほぼ5人での集中攻撃、カレンの負担を減らし、さらにそのカレンと、まだ体力に余裕があり、攻撃を受けることが主体のジェシカと入れ替わるところまで想定出来そうな雰囲気だ。


 あとはマーサの帰還を待つのみ、直接的な攻撃には参加せず、余力を残しているサリナも合わせれば、どう考えても『そのとき』まで持ち堪えることが可能であるはず……



 ※※※



「お~いっ! 戻ったわよ~っ!」


「マーサちゃんの声ですっ!」


「くぅぅぅっ、もはやこれまででしょうかっ」


「やったぞっ、てことは他の仲間も……居ないし、随分早かったような……」


「お~いっ! 王都の外に抜けるトンネルを見つけたわよ~っ!」


「……おいマーサ、トンネルを見つけて、それでどうしたんだ?」


「見つけたのよ、あの風の感じは絶対に外へ繋がっているわね」


「いやだから見つけた後さ」


「え? 見つけたから戻って来たの、あ、ちゃんと入り口を見たわよ、私の大成果ねっ!」


「入り口だけ眺めて終わってんじゃねぇぇぇっ!」


「ホッ、この子がアホで助かりました」



 予想よりもかなり早く戻って来たマーサ、そしてその理由はそういうことであったか。

 誰も連れて来ていない状態で、物凄く嬉しそうに、確実に褒められると思い込んで帰還したのである。


 マーサは『王都の外へ続く通路だのトンネルだのを発見するミッション』を受けた、というところまでは理解していたようだが、肝心のその先について、全く考えが及んでいなかったらしい。


 無駄な時間を浪費し、いちいち『発見』について報告に来た時点で、こちらが感じるのはガックリ感と、それに伴うモチベーション、気分的な要因による戦闘力の低下だ……



「マーサ、良いか? 最初に居た森の所へ行って、他の仲間に現状を知らせるんだ、やはりこっちが本命で、今回復魔法の使い手がまるで居ないことで苦戦している、それをあのババァに伝えろ、わかったかっ?」


「おっ、新たなミッションね、頑張っちゃうわよーっ!」


「マーサ殿、新たなミッションではない、最初からそれだったんだ……」


「あらそうなの、でもまぁ、今度はわかったわ、いってき……」


「そうはさせませんっ!」


「え? あっ、ちょっとっ、足が何か埋まって……土魔法にやられちゃった」


「ふふふっ、マーサちゃんだったかしら、元魔将の、それ、あまり動くとダメージが入るから、ちょっと大人しくしておいた方が良いわよ」


「あ、はーいっ」


「さて、これで形成再逆転ですね、こちらからもっと攻撃を加えさせて貰いますっ! それっ!」


「きゃんっ! わぅぅぅぅっ!」


「あっ、大丈夫かカレン⁉」



 余裕を取り戻した副魔王の強攻撃、物理の拳に火魔法を乗せた、極めて威力の高いものだ。

 周囲の地面、瓦礫などは、その際に発せられた熱によってガラス状にその性質を変化させる。


 転移前の世界で見た、古代核戦争によって『ガラスの街』となってしまった遺跡、そのような言い伝えにあったような光景が、小規模ではあるがこの場で、副魔王の手によって再現されてしまったのだ。


 そしてその攻撃をまともに喰らってしまったカレン、吹っ飛び、大事な大事な戦闘服は一部が破れ、本人もわずかではあるがダメージを受けてしまった様子。


 だがダメージを受けたことよりも、副魔王の前に立っていたカレンが弾かれてしまったことそのものが一大事である。


 すかさずジェシカがその空いてしまった穴を塞ごうと試みる、そして精霊様も接近し、どうにかして副魔王を囲み直そうと尽力した。


 だが一歩及ばず、4人で囲み、それに加えて離れた場所から攻撃を加えるという陣形は崩れ、脱出を赦してしまったのである。


 再び広場のステージへと上がり、その場で呼吸を整え、立て直しを図るつもりの副魔王。

 受けたダメージは徐々に回復し、破れた魔導装備を引っ張り上げ、ポロリしていたおっぱいを隠す。


 これでまた仕切り直しだが、どうもこちらの受けている被害の方が大きいようだな。

 土魔法で作られた泥沼からマーサを助け出そうとしているサリナも……足が滑って一緒に嵌ってしまったようだ……



「ふぅっ、やれやれですね、まさかその人数でここまでやるとは」


「お前も相当だがな、たった1人で、精霊様を含むこちらの攻撃を受け切るとは」


「あら、お褒めに与り光栄です……それで、これからどうします? どうもこちらの方が優勢な気がしてならないのですが?」


「何言ってんだ? どうにかして仲間を呼び寄せるぞ俺達は、それが叶わないことは話の流れ上あり得ないからな」


「たいした自信ですね、ではこちらもこれまで通りの作戦です、あなた達の仲間が来る前に、完全な勝利を飾ってしまいましょう」


「出来るもんならやってみやがれこのボケェェェッ!」


「じゃあ勇者さん、あなた狙いますからっ!」


「あ、ちょっとまっ、それはっ、ギョェェェェッ!」


「何でそんな簡単に喰らってんのよあんたは……」



 いきなり攻撃してくる副魔王が悪い、そう主張したいところだが、今回の件については俺の油断も、攻撃はきっとジェシカに行くであろうという慢心もあったのは事実。


 そしてその油断により、そこそこのダメージを被ってしまったこともまた事実であり、後ろにルビアが居ないこと、とっさに防御を張ってくれるセラが居ないこと、素早く間に入って攻撃を受け流してくれるミラが居ないことなどの現状が改めて悔やまれる。


 だがこちらも負けてはいられない、衝撃を受けてしまったカレンはまだ復帰に時間が掛かりそうだし、ジェシカを前に、そしてその後ろから俺とマリエルが、そのさらに後ろから精霊様が攻撃するかたちで、今度は真正面から攻めていくこととしよう。


 全員で示し合わせ、隊列を組んで突撃し、ステージに飛び上がる俺達、それを正々堂々と受ける副魔王は……残像であった、普通にスルーされてしまったではないか……



「クソがっ、どこ行きやがったんだ?」


「上ですっ! 水魔法の攻撃来ます……いえっ、精霊様の方へっ!」


「は? 私が水で狙われるなんて……ひょえぇぇぇっ!」


「あ~あ、飛んでっちゃったよ……だが精霊様の犠牲を無駄にしないこの勇者たる俺様の一撃を……あれ?」


「勇者様、だからそれ残像ですってば……」


「おっと、これは恥ずかしいことを、忘れてくれ」


「あなた方はいつもそうなんですか? 緊張感がないというか、その……」


「うるせぇっ! 今回だけたまたまだってのっ!」



 そうは思えない、という表情の副魔王、若干、どころか完全に呆れ果てているようだが、今回だけは本当に上手く嚙み合っていないというだけで、本当の俺様はもっと強いのだ。


 そのことを証明するために、上空に浮かんだ副魔王に対し、あらん限りの力でジャンプしたうえでの攻撃を……なんと、こちらもフェイクではないか。



「残念、実はこちらがホンモノでした、というか先程まではこっちがニセモノで……まぁ良いや、連続した火魔法を受けて燃えて下さい」


「なっ、空中じゃ回避がっ、のわぁぁぁっ! アヂッ、アヂッ、精霊様ぁぁぁっ!」


『あ~っ! ハイハイちょっと待ってすぐ戻るから~っ!』


「早くしてくれっ! 服が燃えて全裸になるぅぅぅっ!」


「はいただいま、で、消火っと……しかしこの私に対して水魔法を撃ってくるとは、嫌がらせも大概にしないと怒るわよっ!」



 吹っ飛んだ先から戻った精霊様により、空中で身動きが取れないまま、ふざけたような連続のファイアボールを喰らっていた俺の、そこら中に点いた火は消火された。


 バトル漫画よろしく、なぜかズボンの上半分、大事な部分のみを残して燃え落ちてしまった俺の服。

 最近運動不足で腹が出ているため、漫画の主人公のようなムッキムキの肉体が露わになることはないのだが、とにかく似たような感じだ。


 で、着地してもう一度の立て直し、結局今回の攻防ではこちらがダメージを受けてしまったのみ、このままでは本当にジリジリと追い詰められてしまう。


 ここで打開策を考案せねば、マーサもサリナも、副魔王の土魔法に足を取られて身動きが取れないし、カレンもまだ……いつの間にか居なくなっている。


 その件につき精霊様にアイコンタクトで質問を投げ掛けてみると、どうやら今しがた起き上がり、サササッと走り去って行ったとのことだ。


 もちろん逃げ出したのではない、カレンはそういう性格ではないということからも、十中八九マーサの代行、地下を抜けて仲間を呼びに行くという大役を、勝手に担って離脱したということである。


 まぁ、カレンのことなので、腹が減っては何とやらと、食料を探しに出掛けたのかも知れないが……そうではないことを祈ろう。


 で、この件には副魔王も気付いていない、というか自分の強さ、現状の圧倒ぶりに酔い痴れている様子だ。

 一発逆転、それは全てカレンの走りに、『ちゃんとおつかいが出来るかどうか』に懸かったようである……

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