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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十六章 汚いし姑息、あと臭い、そしてそれだけじゃない
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91 王都及び王宮並びに王都民の奪還と当面の住処

「魔族の臭いがプンプンするわね、臭くて敵わないわ」


「精霊様、私の頭に顔を近づけてそういうことを言わないで下さい」


「あら、レーコちゃんは良い匂いだから安心しなさい、お線香の香りも移っていないわよ」



「おい、2人共静かにするんだっ、敵に感付かれるぞ!」


言ってやった、今日は怒られてばかりであったのだが、ここにきて遂に注意する側に回ってやったぞ!




「勇者様の方がうるさいですよ」


「申し訳ございませんでしたマリエル殿下」


なんと、マリエルにまで叱られてしまったではないか。

生意気な奴め、後で絶対に復讐……敵が近付いて来たようだ。




『確かにこっちで声がしたんだがな~?』


『男の声だろ、俺にも聞こえたが、ただの霊的な何かじゃないのか?』


『そうだな、どうせ処刑された人族の怨霊とかだろう』



王宮内の見張りは全て魔族のようだ。

しかしさすが魔の者だな、勘違いとか空耳とかでなく、幽霊の方に考えが行くとは畏れ入る。



あれ……掴んでいたルビアの尻が温かい、コイツ、怨霊と聞いただけで漏らしやがったな!?


「申し訳ありませんご主人様、ちょっと、というか全部漏れてしまいました……」


「ルビア、お前は後でお仕置きだぞ、おいジェシカ、ちょっと俺の先導を変われ」


「悪いな主殿、当然だが私もおもらししているぞ」



ふざけやがって、仕方が無いからマーサの尻を掴もう、ついでに手に付いてしまったものも拭っておこう。



「ねぇ、ちょっとベタベタしているんだけど……」


「そのようだな、ちなみに苦情の方はおもらしルビアさんまでどうぞ」


「ルビアちゃんのせいにしないのっ!」



いや、普通にルビアのせいだと思うのだが?


というか今のマーサの大声で敵に気付かれてしまったようだ。

これはマーサのせいだな。



「ご主人様、そんなに強そうじゃないのが5体こっちに来ますよ、どうしますか?」


「もう隠れようがないだろ、ミラとカレンで殺ってしまってくれ」



「勇者様、私はおもらししているのでカレンちゃんに任せます」


お前もかよ!



カレンが飛び出して行き、階段を降りて来た中級魔族5体を細切れにする。


王宮の中には下級魔族も居たはずだ、ここで中級が出て来るということは敵本陣かそれに近い連中に気付かれたようだな……マーサのせいで。



「マーサが大声を出したことを主な原因として俺達の潜入がバレた、ここから一気に王の間へ向かうぞ!」




『見ろっ! 階段の下だ、やはり異世界勇者のようだぞ、さっきから男の声がしていたと思ったんだ!』

『そうだな、男の声ばかり聞こえてきたからな、あれは異世界勇者の声で間違いなかろう』



あれ、俺のせいだったのか? おかしいな……



「敵は何か勘違いしているようだが、とにかく俺達の潜入がバレた、ここから一気に王の間へ向かうぞ!」



四方八方から殴られたのであった、痛い。



セラとマーサに引き摺られ、王の間へと向かう。

階段を上がるときぐらいは持ち上げてくれたっていいじゃないか……



「ご主人様、あの扉の先が王の股とかいう部屋でしたよね?」


「違うぞカレン、王の股には扉が無い、パンツしか装備していないんだ、それと粗末なナニかが付いている」


「へぇ~っ、凄く勉強になりました!」


「勇者様、純粋無垢なカレンちゃんにお父様の股についてなど教えないで下さい」



股しても、もとい、またしてもマリエルに怒られてしまった。



さて気を取り直して王の間についてだが、その扉の前には2体の中級魔族が立っている。

索敵に反応しているのはそいつらと中にいる魔将補佐、それから取り巻きらしき5体の合計8体だ。



「入り口の2体は俺とマリエルで引き受ける、前衛組は突入、後衛組は入り口の所から魔法でサポートだ」



ちなみに、ピストン輸送で疲れ果てたリリィには休憩を許可してある。

そして精霊様は勝手に休憩しているようだ。

この2人以外は全員参加の戦闘になるな、最近捕まえた魔族達にも頑張って貰いたい。



「では私と勇者様が見張りを不意打ちで殺害します、そしたらカレンちゃんとマーサちゃんが扉を蹴破って中に入って下さい」



余計なことばかり考えていたらマリエルに仕切りを持って行かれてしまった。

今日は怒られたり取って代わられたりと散々である。



「勇者様っ! 何をやっているの!? もうマリエルちゃんが突撃しているのよっ!」


「あ、やべぇ」



「ご主人様、ちょっと待って下さい、こちらへ……」


「どうしたサリナこんなときに? あいたっ! 何をしやがる!?」


「やらかしの呪いが掛かっていたようです、今まで気が付かない程に高度なものでした、もう今のビンタで解呪したから安心ですよ」



それで今日は俺だけズレていたのか……

そういえば今朝カジノの上から見たときにおばさんと目が合ったからな、そこでやられたのであろう。



既に見張りの魔族2体はマリエルが穴だらけにして殺してしまった。

あとは扉を蹴破って突入するだけだ、カレンとマーサが頷き合い、同時に強烈な一撃を加える。


両開きの扉は見事に吹き飛んで行く。

カレンの蹴った方は外れたが、マーサの方は1体の中級魔族に直撃、全身を強く打って死亡したようだ。



『あらあら、大変に物騒な来客ザマスね、部下を理不尽に殺してくれたこと、この世に生きる全ての者に言いふらしてやるザマスよ』


「黙れクソ虫が、その臭い口を閉じやがれ、カレン、あと4体魔族が残っている、そいつらを出来るだけ残酷な方法で殺すんだ」


「わかりました~っ!」


目にも留まらぬ速さでおばさんの取り巻きである中級魔族達の腕、脚を切り落として行くカレン。

やられた側も何が起こったのかわからないようだ、呆けた表情のまま体だけになり、地面に横たわっている。


「このまま端からゆっくり刻んでいきます、最後にユリナちゃんの魔法で溶かした鉄を耳から入れてあげましょう!」



ようやく事態に気付き、のた打ち回る魔族達。

だがもう処刑は始まっている、ジワジワとその体を削り取られて……


「こらカレン、チ○チ○はスライスしなくて良いんだぞ!」



『まぁっ! なんてことザマス、私の誇る部下達、の、そのまた誇るチ○チ○をっ!』


「うるさいババァだ、口に出してチ○チ○とか言ってるんじゃないよ!」


『だってチ○チ○なのザマスよ、あぁ、チ○チ○があんな惨たらしい姿に……これは許せないザマスね! 魔王軍倫理委員会に通報するザマス!』


「何だその委員会は? だがちょっと拙そうだな、サリナ、幻術でチ○チ○にモザイク処理をしてやるんだ」


「凄くイヤなのですが……わかりました、このままだと完全に違法ですからね」



サリナがスライスされたチ○チ○にモザイク処理をしている間、魔将補佐おばさんはトランシーバーのようなものを組み立てていた……



『あなたたちは絶対に許さないザマス、聞こえるザマスか外の連中、人質の処刑を始めるザマス!』


『……了解ラジャー、人質の処刑を開始する、繰り返す、人質の処刑を開始する!』


魔導トランシーバーの音がデカい、処刑開始を俺達にアピールしているつもりらしい。

一番足の速いマーサが広場に向かい、人質の救出を開始した、セラとマリエルもそれに続く。


『オォ~ッホッホ! 今更行っても無駄ザマスよ、既に何人かは処刑されているに違いないザマス、その連中の遺族は助けられなかった勇者パーティーをどう思うザマスかね?』


「さぁな、俺がどう思われようが知ったことじゃないし、お前が死ぬのも変わらないぞ」


『そこで相談ザマスよ、今私を見逃して、ここの王と認めてくれるのなら人質も解放するし、これ以上人族に危害は加えないザマスよ』


「却下だ、それとうるさいから気でも失っておけ!」


「へ? おがろばべザマズッ!」


本人はなかなか弱っちいようだ、聖棒で軽く突いただけで気絶してしまった。

まぁ、ステータスもそんなに高くはないしな、コイツにあるのは扇動政治家のセンスだけだ。



「あ、そっちも倒したのね、でも人質の方は瀕死の重傷を負ったのが2人居るわ、ルビアちゃんは急いで来てくれる?」


「マーサ、死人は出ていないんだな? ならルビアを抱えて走って行くんだ、急げ!」


「うぅ……ルビアちゃんはおもらししているんだったわよね、責任とって服を洗って貰うわよ」


「わかったわマーサちゃん、さ、早く私を抱えて」


「うへぇ~っ、ビチョビチョじゃないのぉ~」


マーサには損な役回りを押し付けてしまったようだ。

あとでニンジンを食べさせてあげよう。



「勇者様、おばさんの魔力は完全に封じたわよ、この後はどうするつもり?」


「そうだな、ひとまず王都を出て、カジノの中に居る駄王達を何とかしないとだな」



「ご主人様、ここに転がっている魔族さん達はどうしますか?」


「うん、殺すのはそのおばさんと一緒で良いだろ、どうせ歩けもしないんだし、そのままにしておこう」



帰りは普通に広場を通る、殺されかけた人質はルビアの回復魔法で一命を取り留めたようだ。

広場の周辺には魔族の死体、それから逃げ惑った感じの帝国人の死体が散乱している。



「おつかれ、俺は一旦カジノに戻る、リリィに飯を食わせて残りのメンバーも一気に王都内へ引き揚げることにするよ」


「ではデモ隊の人たちはどうするんですか?」


「操っているのは後ろの魔族と帝国人だからな、こっちに居た奴からの連絡が途絶えれば何かおかしいと思って様子を見に来るだろう、そこを叩く」


魔将補佐おばさんの部下達が立てて回った旗はそのままにしておく。

あくまでも俺達がカジノに篭城していることを装うつもりだ。


ここからは不審に思って王都に入って来た魔族だけを潰していく簡単なお仕事である。



「じゃあリリィ、ちょっと大変だけどまた頼むぞ、それと軽い者は精霊様でも運べるだろう、さっきサボったんだから手伝ってくれるよな?」


「終わったらお肉を沢山食べさせて下さいね!」

「しょうがないわね、依頼料は高くつくわよ」



体の重たい筋肉団の連中はリリィが、貴族家の奴隷や老いて縮んだ総務大臣などの軽い者は精霊様がそれぞれ運び、全員をカジノから脱出させることに成功した。

しかも精霊様にぶら下げられた総務大臣は腰痛が緩和したという、一石二鳥だ。



「ご主人様、私達が居るように見せかけている幻術はそのままで良いですか?」


「ああ、ずっと掛けたままにしてくれ、その方が真相を知ったときの敵の表情を楽しめるからな」



救援要請に行っているインテリノやその他の貴族に関しては、その行き先に事情を書いた書簡を伝書鳩で送り、もう大丈夫だからと伝わるようにしておく。



「おう勇者殿、城門から入ってくる敵は俺達とウォール家の者に任せてくれ、立場上少しは活躍しておかないとだからな」


「わかった、残りは全部そっちに譲るよ、俺達はちょっと屋敷がどんな惨状なのか見に行くことにする」



「ご主人様、遂に見に行くんですね、私のコレクションが少しでも残っていると良いんですが……」


「全焼とのことだ、あまり期待しないほうが良いぞ、でも泣くなよ、後でまた買ってあげるからな」


「わかりました、出来るだけ泣かないようにします」



さて屋敷は……跡形も無かった……


単に燃えたというだけではなさそうだ、中に置いてあった財貨はおろか、飯炊き釜などの従物に至るまで全て略奪し、そのうえで空っぽの屋敷に放火したといった感じである。


「ルビア、お前のおもちゃの燃えカスも無いぞ、おそらく持って行かれただけだ、探せば出てくるかも知れんぞ」


「全力で探します! ここを襲った犯人はおおよそ見当が付いているはずですもんね」



「勇者様、金属が溶けた痕跡も一切ありません、聖天大金貨も盗まれたはずですよ、もしそのまま換金しようという輩が居れば製造番号で発覚します」


「そうか、コソ泥ごときに金を溶かす技術なんて無いだろうからな、聖天大金貨をどこかに持ち込んだ奴が犯人かその仲間であろう」



屋敷自体は建て直さなければならないが、とりあえず中身についてはどうにかなりそうだ。


今王都に居る人間には絶対外に出ないように言ってあるし、襲撃以降出た者も居ないはずである。

こっそり出ようとしても全ての門に筋肉団員が配備されているからな、盗品を占有している賊は必ず王都の中に居るのだ。


これなら問題はなさそうだ、貴重品を持ち去ったのが何十人も居たとしても、そのうち網に掛かって全員捕まるであろう。




「それで勇者様、マリエルちゃんでも構わないけど、私達の当面の宿はどこになるのですか?」


「ああ、それなら王国最高級のホテルの最上級スウィートルームが用意されていますよ、もちろんお風呂とルームサービス付です」


「やったわ、ルームサービスで頼めるだけ頼んで、燻製にして持ち帰りましょう!」


「ミラ、それはマナー違反だ、それでマリエル、そのホテルはどこなんだ?」


「今から向かいますが、名前は王国デンジャラス・エクソシズムパレス、大昔の処刑場と墓場の土地を一筆にまとめて、凄く広い土地にしたところに建てられています」



それは必ず出るタイプのホテルだ。

ミラ、ルビア、ジェシカは失神した、カレンもおもらしをしている。


ちなみに当該ホテルの売りは、どの部屋の窓からでも広場の処刑が見られること。

さらに俺達が泊まる最高級の部屋はなんと、室内に首塚があるという。

もう意味わかんねぇよ!




「ここですよ、とりあえず入って鍵を貰いましょう」


ここはいつも広場から見えるホテルじゃないか。

壁がお洒落な模様の建物だと思っていたが、どうやら小さな御札がびっしり貼られているだけのようだ。



「あら、すっごい居ますわね、レーコ、交渉して私達の部屋に入らないようにしてもらえますこと?」


「わかったわ、勇者さん、ちょっと離れていてくださいね、交渉決裂になったら真っ先に襲われるのは勇者さんですから」


離れろと言われても見えないんだがな、とりあえずユリナ、サリナの2人と手を繋いでおこう。



しばらくするとレーコが戻って来る……



「勇者さん、怨霊達が強力な魂を生贄に、と言っていますが、どうしましょうか?」


「王宮に転がしてある魔族が4人居ただろう、そいつらを生贄にしてはどうだろうか?」


「あ、それが良いですね、じゃあ王の間に落ちている手足の無い魔族を食べても良いと言っておきます」



交渉は成功だ、5階にあるという俺達専用のスウィートルームへ入る。

部屋の首塚にも霊が憑いていたそうだが、それは戦死した古の武将らしい、心配は無いそうなので放っておいた。



「主殿、せめて私達からは見えないところに移動するように言って貰えないか」


「ダメだ、首塚の主さんは女の子の裸を見るのが趣味らしいからな、今どこに居るのかは知らないが好きにしていて頂く」


「……今ちょっと目が合った、また少し漏らしてしまったのだが」



「全く情けない奴め、ほら、風呂に入るぞ、おもらしさん達はパンツもしっかり洗えよ!」


「ルビアちゃん、約束通り私の服も洗うのよ」


「わかったわ、じゃあマーサちゃんのも一緒にお洗濯しますね」



「それとルビアはおもらししたことをシルビアさんに……ねぇ、シルビアさん、どこいったの?」


「ホテルの名前を聞いた途端に走り去ってしまいましたよ、別の宿に泊まるそうです」


そうだった、シルビアさんもヘタレだったんだ……



「おらおら、ちゃんと4人共洗えよ! 終わった者から順番に風呂に入って良いぞ」


「ご主人様っ! それどころじゃありませんよ、戦死した武将の怨霊が私のおっぱいをガン見しています!」


幽霊には出ていって頂いた、さすがに風呂まで邪魔しないで欲しい。

というかルビアのおっぱいをガン見して良いのは俺だけだ。



風呂上り、ルームサービスの食事を取りながら今回の論功行賞を行う。


「まず魔将討伐はマリエル、それから今回は前衛組が良く頑張ったな、あんな臭い奴等が相手だったんだ、もう少し苦戦すると思ったぞ」


マリエルだけでなく、ミラ、カレン、マーサ、ジェシカも喜んでいる。

あなた方何か忘れていませんか?


「え~、マリエルにはご褒美だけ、他の4人はお仕置きもあるぞ、あとルビアはお仕置きのみだ」


「どうしてですか勇者様、私達何も……おもらししてごめんなさい」


「じゃあおもらしさん達は食後1時間の正座、マーサは敵前逃亡の罪でお尻ペンペンの刑だったよな」



「なんだか私だけ軽い罰で申し訳ないわね、一応正座もしておくわ……」


「反省しているようで大変よろしい、で、マリエルは何が欲しい?」


「では新しい槍が欲しいです、今まで使っていたものは溶けてしまいましたし、予備も先程中級魔族を討ったときに曲がってしまいましたから」


「じゃあそれはパーティー資金で買おう、他には? 今できることで何かあるか?」


結局マリエルは高級ケーキ詰め合わせ、そして他に活躍したメンバー達は、ミラはセラからのマッサージ、カレンは本来非常食である干し肉一塊、ジェシカは今日の罰を正座からお尻ペンペンに変更して欲しいと言ってきた。


ちなみに繰り返し輸送を行ったリリィと精霊様は、既に報酬の酒樽を傾けている。



「じゃあマーサとジェシカはこっち来い、ミラ達は壁際に正座しておけ」



「ねぇ、こんな格好で申し訳ないんだけどひとつ聞いて良い?」


「どうしたマーサ?」


「王都の人族の中にも噂を信じて襲って来たのが居るらしいのよね? どうしてそんな短い期間でそんななっちゃったのかしら?」


確かに、言われてみれば2、3日の間にありえない嘘が広まって、それを多くの人間が信じるというのはおかしな話だ。


もしそれが知り合いの王都民の言っていたことならまだしも、拡散の実働部隊はほぼ帝国人か魔族のはずだからな、そうそう信じるとは思えない。


「主殿、今回の件はどこか裏で手を引いている権力者が居るように思えるぞ」


「その可能性もあるな、では魔王軍に協力する有力者が居ないか調べてみようか、あ、マーサは終わりな、次はジェシカの番だぞ」



最後の最後で少し気になる話が出てしまったな……

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