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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十五章 欲の塊
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87 戦いの後始末とカジノ営業再開

「ねぇ勇者様、私達はいつまで正座していれば良いわけ?」


「何だ? 大和尚セラ様は正座も満足に出来ない落ち零れなのか?」


「……その設定はもう捨てたのよ、お願いだからこれ以上引っ張らないで欲しいわ」


「ふむ、大和尚様は引退したのか、じゃあそろそろ風呂に入っておくぞ、大和尚様は地下牢からカテニャ達を出してやってくれ」




その日は夕方からシルビアさんが来て、まずはカジノで捕らえた2人を拷も……尋問する予定だ。

その後は反省会という名のやらかした連中大処分祭を開催し、そのまま打ち上げに移行するつもりで居る。


風呂に入った後は、ミラと今日は臨時休業の居酒屋店員達で料理を作ることとなった。

皆かなり慣れてきたようで、最近はミラも少しだけ楽が出来ているそうだ。





「あの、カテニャ様、この後は聞かれたことにしっかり答えましょうね、さもないと私が昨日あったような目に……」


「ウシチチ、あなた何されたの一体? あのシルビアさんて人そんなに怖いわけ?」


「ええ、それはもう殺されるかと思いましたよ」



「カテニャちゃん、悪いことは言わないからお母さんには逆らわない方が……て言っていたら来たようね、鬼が」


シルビアさんはトゲトゲの付いた長い鞭を持って現れた。

それで打たれたら上級魔族でも死亡しますよ、たぶん。



「どうも勇者様、早速この子達の処刑……いや拷問だったかしら? 何でも良いから早く始めましょ」


「……あの、全部喋りますから殺すのだけはやめて頂けませんか?」



カテニャはあっさり情報を吐いた。

どうやら次に控えているのは不快魔将とかいう、明らかに戦いたくない名前の敵であるようだ。




「あいつはゾゾビンなんかとは比べ物にならない程に不快なのよ、五感全てに訴えかけてくるわ」


「おい待て、あれ以上なんて反則だぞ、もはや接近することすら叶わないだろ」



不快魔将は激クサ、見た目も相当に気持ち悪く触感もぶよぶよで最悪だという。

さらには食べるときにクチャクチャ、動くだけで節々から黒板を爪で引っ掻いたような音。

そして変な汁を飛ばしてくることがあり、それが口に入ると1年間は味覚がおかしくなる程の猛毒とのことである。



どうして魔王軍はそんな奴ばかりなんだ?

ちゃんと人選してるんじゃなかったのか?

というか明らかにおかしいだろ、普通に考えても表に出しちゃいけないとわかるだろうにそんなのは!



「で、そいつはどんな感じでせめて来るんだ? まさか似たようなのを集団で引き連れてくるんじゃなかろうな?」


「その通りよ、汚泥から出来た魔物を大量に操って戦うのが奴の戦法なの、だから基本的に誰も近寄らないわね、おかげでライバルが次々辞退して魔将になれたのよ」



一見進んでいるかに見えた魔王軍の人選システムは、どうやら穴だらけのようである。

魔王に会うことがあったら教えてあげたい、頭だけ良くて凄い仕組みを作っても、実際に現場がどうなるかわからないということを。



「とりあえず魔将についてはわかった、答えてくれてありがとう、出来れば知りたくなかったよ」


「どうやら気分を害してしまったようだけど、私のせいじゃないんだからね」


「うむ、わかっているぞよ、で、次は反省会だな、シルビアさん、ここではちゃんと活躍して頂けますよ」


「あら楽しみね、それで、悪い子達は大和尚様軍団だけなのかしら?」


「まだまだ居ますよ……」



やらかしたのは3人以外にも、降伏勧告を忘れたユリナ、馬鹿な仲間割れをしていたレーコとサワリン、それからわざわざ術に掛かりに行ったジェシカである。


ちなみにリリィと精霊様は貴重品の救出に行っていたなどと屁理屈を捏ねて言い逃れた。

勝手に飲み食いした分はちゃんと払いなさいよ。


「ねぇ勇者さん、これからユリナ達に何をするの?」


「ちょっと喝を入れるんだ、カテニャ、お前も言うことを聞かないと同じ目に遭うからな」


7人に座禅を組ませ、適当に喝を入れる、シルビアさんは2mぐらいの棒切れを使っているようだが、果たしてどこから持って来たのであろうか?



「勇者様、喝はこのぐらいにしてそろそろ飲み始めたいわね、打ち上げしながら追加でお仕置きしてあげるわよ」


「ええ、そうしましょうか、じゃあミラ和尚、何人か連れて行って料理を運んでくれ」


「勇者様、和尚はそろそろ許して下さい……」



打ち上げの料理は居酒屋で新商品として出すものの試食も兼ねているとのこと。

ごま油を使った塩ダレキャベツが最高である。

カレンとリリィも巨大なローストビーフ……のような何かに齧り付いてご満悦だ。



「マーサ様はずるいですね、こんなおいしいお野菜を毎日食べていたなんて、私なんか干草ばっかり」


ウシチチよ、お前牛のようなのはチチだけであろう、残りは普通に人間だ。

というかチチがジャンボなだけの人型である。

どうして牛の食生活を真似る必要があるのだね?


「あら? よくぼう魔将軍は予算が少なかったのかしら?」


「違うんですよ、カテニャ様が全部ギャンブルでスッてしまうので、私までひもじい思いを……」


カテニャはそっぽを向いて口笛を吹いている、上手い。


「ウシチチ、カジノで働き出したらちゃんとカテニャを監視するんだぞ、いつまたわけのわからんことに現を抜かすかわからんからな」


「ええ、ここは近いですし、何かあったらすぐに監視の人に報告しておきますよ」


カジノでの労働においては、カテニャとウシチチが逃げたりしないよう、監視の人員を設ける。

さらにカテニャがまた道を踏み外さないようにウシチチが監視するという方針に決まった。




「ところで主殿、今回の件で私に小遣いをくれるという話を忘れてはいないだろうな?」


「全くジェシカはがめついな、喝を入れてやるから尻を出すんだ」


「おっとこれは失礼した、煩悩の塊になっていたようだな……いひゃいっ!」


ジェシカには借金返済分を天引きした銀貨1枚を渡し、食べ物ばかり買わないようにと忠告しておいた、たぶん言っても無駄だろうがな。



「ご主人様、私とカレンちゃんの分は国から銀貨3枚が貰えるんですよね?」


「はいルビア、煩悩退散!」


「いったぁぁい!」


カレンも同じことを言おうとしていたようだが、ルビアが喝を入れられたのを見て慌てて口を塞いだ。


「ついでに欲深いカテニャにも喝を入れてやる、そこに直れ!」


「イヤよそんなの、叩かれるようなことはしていない……ことはなさそうだけど普通に痛そうだからやめて」


「じゃあシルビアさんにお仕置きされるのとどっちが良い?」


「え~っ、どっちも勘弁してよ~っ」


「カテニャちゃん、今ならお尻ペンペンで許してあげるわよ、どうする?」


「じゃあシルビアさんで、そのわけわかんないので喝を入れられたら肩が外れそうだわ」



「それとウシチチはカテニャと連帯責任だな、こっちへ来ておっぱいをぶへっ!」


「ごめんねウシチチちゃん、この異世界人、酔っているみたいなのよ」


「そうなんですね、素面のときからそんな感じだった気がしなくもないんですが……」


セラに強烈な喝を入れられたことにより、俺の大事な髪の毛が3本も抜けてしまった。

ちゃんと弁償しろよな!



そのまま酒を飲み続け、知らぬ間に眠ってしまったようだ。

朝目覚めた俺は、もう一度小坊主に戻されていた、やりやがったな!



※※※



「じゃあ私は帰るわね、それと、勇者様の髪を奪った犯人はそこに正座しているわ、痛めつけておくと良いわよ」


「わかりました、ではまた時間があったら店に行きます、おつかれっした!」


さてさて、正座しているのはルビアとマーサ、それからサワリンか。

こいつらは反逆罪の適用を視野に入れて捜査していく必要があるな……


「さて、3人共便所掃除は何日間やりたい?」


返答は『絶対にやりたくない』が人数分であった、まぁそうですよね。

とりあえず喝を入れておく。



「え~、では便所掃除がイヤな3人には、今度来る不快な敵と率先して戦って頂きます、異議は認めません」


驚愕する馬鹿共、今更命乞いを始めたようだがもう遅いぞ、確か敵は汚泥の魔物を大量に、だったな。

これなら便所掃除と同等の効果が得られるであろうな。



「じゃあ俺はズラを取ってくるから、お前らはそこでそのまま正座しておけ、その後は皆でカジノの様子を見に行くからな」


「カジノってまだ営業再開しないでしょ、何を見に行くのよ?」


「本当に甘いなマーサは、昨日リリィや精霊様が漁り切れなかった食糧や酒がそろそろ運び出されているはずだ、それが腐るともったいないからな、俺達がボランティアで持ち帰ってやるのさ」


「本当に欲深い異世界人ね、小坊主にしてやって正解だったわ、もう少し修行なさい」


「黙れ大罪人が、帰ったら3人共鞭打ち100回だからな」


「あら、それはご褒美よ」



きっちりズラを被り、リヤカーを牽いてカジノだった何かを目指す。

外観は綺麗なままなのであるが、中はとんでもないことになっている。



「おう勇者殿、どうせ食糧を漁りに来たんだろう、そう思ってあちらにまとめてあるぞ」


「助かるよ、ウチは人外が多いから食費と酒代が馬鹿にならないんだ、で、後どのぐらいでカジノを再開できそうなんだ?」


「う~む、細かい傷が多くてな、完全に綺麗になるのは明日、再開は明後日の朝からだな」


「わかった、じゃあそこでこの2人を連れて来るよ、最初はしっかり仕込まないとだ、それじゃ、食糧を積んで帰ることにするよ」


「おう、また明後日!」



屋敷に戻り、ミラが食材の下ごしらえをする、いつも食べているものより遥かに高級な肉、高級な野菜、そして高級な酒を選りすぐりで持ち帰った。

ルビアに頼み、シルビアさんの所にもおすそ分けを持って行かせたから完璧である。


「勇者様、今日はテラスでバーベキューにしましょう、せっかく良い肉ですから」


「ではミラの案を採用とする、早速準備に取り掛かるぞ、昼から始めて夜までぶっ通しだ!」


一通りの準備を終え、先に風呂を済ませて火を熾す。

アツアツの鉄板に高級な肉が載せられた、良い香りである。



「勇者さん、何だか私達も参加するのは申し訳ないわね……」


「どうしたカテニャ、急に遠慮がちになって、もしかして頭でもぶつけたのか?」


「違うわよ、さっきカジノの中を見たでしょ、あれだけ滅茶苦茶にしておいて労働だけで済まされるのはちょっと悪い気がするわ」

「ちなみにカテニャ様だけでなく私もそう思いました」



困ったな、カジノを破壊したのはどちらかというと威力の高いセラの魔法なんだよな。

だが本人が反省しているのならば余計なことは口にしないでおこう。


「じゃあお前らもルビア達と一緒に鞭打ちだな、とりあえず肉を食べ終わったら刑を執行する」


「まぁ、そういうことならバーベキューを楽しませてもらうわ、ねぇウシチチ?」

「ええ、私も野菜炒めを前にして我慢できる程徳の高い魔族ではありませんから」


どうにか納得したようだ、ウシチチにはついでに全裸おっぱいダンスでも……


なぜセラに殴られる? コイツは心の声を聞くことが出来るというのか、危険人物め。



大量に持って帰ったとはいえこの大所帯である、1時間程経つと、肉も野菜もかなり少なくなった。



「寒いしそろそろ中に入りましょう、残りを焼いておつまみにするのよ」


「確かに寒いな、セラは肉が薄いからかなり堪えるだろう、気が付かなくて悪かったな」


「頭をかち割って二度と気が付けないようにしてあげようかしら、この異世界人は」


「やめてくれ、誰かさん達のせいで頭の防御力がゼロなんだよ、今は」


「その誰かさん達が部屋の中で正座して待っているわよ、早く行ってあげなさい」



ルビア、マーサ、サワリンの3人は、既に壁に向かって正座待機していた。

カテニャとウシチチを引っ張って行き、横に座らせる。


「よっしゃ、覚悟は良いか?」


「あのご主人様、そういうの良いんで早くして下さい……あいひゃっ! 効くぅ~っ!」


並んで座った5人を滅多打ちにしていく、ちなみに肉の少ないカテニャは途中でギブアップしたのであった。



「いたたっ! 背中をタワシで擦られたみたいに痛いわ、よく皆あんなのに耐えられるわね」


「私達はカテニャと違ってドMなの、これからはM王マーサ様と呼ぶことね」


「変態なだけじゃない、自慢するようなことではないはずよ……」


「ちなみにカジノで働き出してからも勤務成績によっては今の罰を与えるからな」


「……超頑張るわ」


開業2日目にして大半損したカジノのリニューアルオープンはこの翌々日である。

是非叩かれないように頑張って欲しい。



※※※



「おうおう、直ったというよりグレードアップしてるじゃないか、ルーレットとか4卓もあるのか」


カジノは改装リニューアルオープンと呼ぶにふさわしい出来であった。

中央のステージもデカくなっているし、薄汚い断頭台も置いていない。



「ご主人様、サリナと2人で魔法少女イベントをやりたいですわ、ステージを使ってもよろしいかしら?」


「構わんぞ、午後からはカレンが使うから午前中だけにしろよ」


「ハイですの! サリナ、向こうで変身してきますわよ!」

「あ、姉さま、ちょっと待ってぇ!」


ユリナとサリナは元気良く走って行った、ステージでは午後から『狼さんとの模擬戦で勝ったら金貨1枚』というイベントを予定している。

挑戦手数料は銅貨1枚、王都外に住み、カレンの実力を知らないアホ共が大挙して押し寄せることを期待しておこう。



「あ、私の可愛い部下達が来たわ、ちょっと訓辞をしてくるわね」


鎖に繋がれた十数名の奴隷が入って来たのである、マーサはバニー何とかみたいな役職を勝手に作り、王都の貴族が供出した奴隷の女の子達の上司を気取っているのだ。


大変に迷惑な話であるのだが、当の部下達が納得して付いて来ているようなので突っ込みは入れないでおく。



「おう勇者殿、どうだい新しくなったカジノは?」


「良い感じだ、ステージが広くなったから色々と小銭稼ぎも出来そうだしな」


「そうだろう、あれを設置するのには俺達の力をもってしても15分掛かったからな、このカジノ自慢の舞台なんだ」


横全面に彫ってある微細な金の彫刻も含めての15分なのであろうか?

だとしたら彫金職人はおまんまの食い上げだな……



さて、そろそろ開店時間だ、建物の前には既に開店待ちの連中が300人は並んでいる。

最初の2日で一旦潰れた理由として『客が勝ちすぎて建物が爆発した』というものを捏造&流布しておいたからな、期待しているのであろう、馬鹿共めが!


カテニャとウシチチの2人も一通りの仕事は教わったようだ。

ただ、カテニャは出来が悪いようである、マーサに叱られ、尻を叩かれている。


「全くカテニャはダメな子ね、次は鞭で叩くわよ!」


「マーサの意地悪っ! そんなにすぐ出来るようになるはずがないわよ!」


「どうしたんだ2人共、もう開店なのに何をしているんだ?」


「だってカテニャが……」

「それはマーサが……」


2人に拳骨を喰らわせ、しっかりやるように指導しておく。

カテニャもダメだがマーサも教え方が悪い、帰ったら正座だな。


「お~いっ! 客を入れるぞぉ~!」


「了解したぁ~っ!」


ホールに愚民の皆様がなだれ込む、相変わらす一列に並べの指示には従わない。

急いだってどうせどこもかしこもぼったくりですよ。


「ご主人様、お肉を食べさせて下さい」

「私はお酒も欲しいです」


「よぉし、カレンとリリィには特別に良い肉を食べさせてあげよう、その代わり席はこっちだ」


ドラゴン形態に変身させたリリィを壁際に座らせ、そのすぐ横にカレンを首輪から伸ばしたリードで繋ぐ。

それぞれの前に賽銭箱を置けば自動集金装置の完成である。


純粋に勝ちたいクズは強さの象徴であるリリィに、変態ロリコンキモデブエロチビハゲオヤジはカレンの方にそれぞれお参りする、おさわりをした不埒者はミンチにして横のゴミ箱に捨てるように言い付けてある。


この2人は食べ物さえあれば晒し者だろうが集金装置だろうが何でもやってくれるのだ。

今はカレンもリリィも、一心不乱に与えられた骨付き肉を齧っている。



「カレンは午後からイベントがあるからな、食べ過ぎるんじゃないぞ」


「うぐっ、はぁ~ひ!」



これで大体は配置に付いたようだな、ではホールを巡回して様子を……

客が全然増えていないだとっ!?


開店したときに入って来た客は当然そのまま居る、こいつらはケツの毛まで毟り取る予定だ。

だがその後、新しい客の流入がパタッと途絶えてしまったようなのだ、何があったというのだ?



「ゴンザレス、どうして客が入って来ないんだ?」


「おう勇者殿、雨が降って来たせいだ、今外に出ている人間は居ないだろうよ」


「いやいや、雨ぐらいで博打に狂った連中が外出を控えるのか?」


「それが普通の雨じゃないんだ、真っ黒の泥水だった、さっき試しに浴びたらちょっと臭かったしな」


「マジかよ、ヤバすぎだろそれは!? というかあんたどうしてそんなもの浴びたんだよ、大丈夫なのか?」


「なぁに、かえって免疫が付く、フハハハッ!」


明らかに猛毒の雨を浴びて高らかに笑っている変態は放っておこう。

窓の外には……というか既に窓が真っ黒じゃないか! 何だこれは?



『勇者さん、ちょっとよろしいですか?』


「どうしたビーチャ、トイレに行きたいのか? いっトイレ」


『違います、あの雨、不快魔将の部下ですよ、すり潰されて上空から投下されているだけです』


「つまりこの上に魔将が居るってことだな? 誰かぶっ殺して来てくれないか?」


『それも違います、おそらくやっているのは今降って来ている魔物達です、雲の上でデスマッチをさせられているんですよ』


魔将本体はまだ遠くに居て、この魔物の死体、つまりドス黒い雨が降っているのを笑って眺めているはすとのこと。

本当に不快な野郎だ。


すぐにパーティーメンバーを掻き集め、作戦会議を始める。

次なる魔将との戦いは唐突に始まったのであった……

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