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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十五章 欲の塊
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86 下手の横好き

「おはようございますシルビアさん、また来たんですか? 今日も通常通りぼったくり営業ですよ」


「わかっているわよそんな事、私はお酒を飲みに来たの」


「お店はどうしたんですか?」


「臨時休業よ、勝手に休みなんて日常茶飯事だわ」


「それはそれは、大変に救いようの無いことで、ではこちらのVIPルームへどうぞ」


今日ここへ来るであろう敵は、人間の欲深さを増幅させる術を使ってくる。

だから見て、聞いて、知っている、確実に欲望塗れの方はVIPルームへお通しすることとした。



正直、サワリンのようにエッチな気分にさせるというほとんどの人間を対象にしている術に対し、今回のは誰がやられそうかというのが絞り易い。

まぁ、俺が欲深き者の筆頭であるという点については承服しかねるがな。




「あら、昨日捕まえたおっぱい魔族ちゃんもここに居たのね」


「ひぃぃっ! お許しをっ! というか勇者さん、魔将()()()()様が来るのに、わたしをこんな所に閉じ込めておいて良いんですか? 顔とかわかるんですか?」


「心配無用だ、俺には敵が来たことがわかる大変に凄い能力があるからな」



「ああ、それで昨日私達が来たときには対応が早かったんですね、てっきり有能なのかと思っていましたが、ただの不正行為でしたか」


「おい、人をイカサマ師みたいに言うんじゃないよ、自分の立場がわかっているのかな?」


「……申し訳ありませんでした、低能不正勇者様」


「シルビアさん、コイツ調子乗ってますぜ! やっちゃってくだせぇ!」


「ぎぃえぇぇっ! ごめんなさいごめんなさいっ! 悪気は無かったんですってば!」



どう考えても悪気が無い奴の台詞ではなかったような気がするのだが……



「おう勇者殿、そろそろ営業開始の時間だ、配置に付いてくれるか」


「わかった、すぐに行くよ」



カジノは2日目も大盛況であった。

当然今日もぼったくり、本当に懲りない連中である。


ホール中央の台座には、昨日はリリィが寝そべっていた。

だが今日はそういうわけにもいかない、もしかしたら魔将カテニャがビビッて入って来なくなるかもしれないからな。

というか既に補佐2人が帰還していないのだ、そうなる可能性は高いであろう。



そして、空いた台座では今日から、不正行為を働いた客を処刑するための断頭台を設置しておく。

既に昨日摘発したイカサマ師を何人か殺してみたが、これはなかなか抑止効果がありそうだ。


この後侵入して来るであろう魔族も、どうでも良い奴はあそこで処刑してしまおう。


などと考えていたら早速敵さんご一行の来店である。

数は70体かそこら、昨日の反省を踏まえたのか、明らかに人間ではない不自然な奴は居ないようだな。



「もう来たみたいだぞ、マーサ、人間のスタッフを下げるんだ、俺も後ろに隠れる!」



セラ、マリエル、それから筋肉団のメンバーを残し、術に掛かりかねない人間はホールを出る。

筋肉団は金銭欲とか無いからな、あいつらは筋肉にしか興味が無い、大丈夫であろう。




「ご主人様、あの銀髪のディーラー服を着たのが魔将ですか? 普通の女の子みたいに見えるのですが……」


「確かにそうだがあれが魔将カテニャで間違いない、油断は出来んからな、ルビアは出て行くなよ」


よくぼう魔将カテニャは、普通の人族であると主張すれば誰も疑いを持たないであろう容姿だ。

銀髪のセミロング、ディーラー服を着てすらっと背が高い、顔は少しキツめだが美人であることに変わりはない。



「ご主人様、カテニャが部下に指示を出し終えたみたいですわよ、私は顔見知りですから、ちょっと本人と話してきますわ」


「わかった、ここはユリナに任せよう、サリナはこっちで借りるぞ、幻術を使われたときに対抗したいからな」


「ええ、では行ってきますの」


カテニャから指示を受けた下っ端の魔族達は、カジノホール内の思い思いの場所へと散って行った。

皆ギャンブルをするようだ、そして、しっかり不正もするようだ。


静かな乱戦である……


ルーレット、球戯機械、麻雀など、様々な場所で思いつく限りのイカサマをする魔族達。

一方のホールスタッフはそれを見抜き、後ろから肩を叩いて連れて行く。


筋肉団は優秀だし、セラやマリエルも頑張っている、どうやらこちらが優勢のようだな。


中央の断頭台はひっきりなしに稼動する。

摘発したイカサマ魔族の首は、なんと1時間程で37個も晒し台に並んだ。

どれだけ下手クソなんだよ……



そこで、敵将との長い会談を終えたユリナが戻って来た。


「どうだったユリナ? 魔将カテニャは降伏してくれそうか?」


「……世間話をしていて降伏勧告をするのを忘れていましたわ」


「そうか、ちょっと壁の穴から尻尾を入れろ」


「ここで尻尾に何か付けられるのは拙いですの、どうかお仕置きは後にして下さいまし」


「じゃあ後でな、覚悟しておけよ」


「あうぅ……」



「それで、奴はこの戦いについて何か言っていたか?」


「術は使わないでいてやるからギャンブルで自分と勝負しろなどと言っていましたわ、でも絶対に受けないほうが良いかと」


「ということはカテニャは嘘つき魔族さんなのか?」


「いえ、最初は律儀に約束を守ると思いますわ、でもあの子、負けが込むと自暴自棄になって何をするかわかりませんの」


そういうことか、向こうが勝てばこちらは普通に負け、バッドエンドだ。

そしてこちらが勝ったとしてもそれは賭けだけの話、負けたカテニャが暴れ、甚大な被害が出ることであろう。



「とにかくあの子はここで遊んでいくつもりですわ、しばらく休憩でもして様子を見るのが得策ですの」


いやいや、攻めて来たんじゃなかったのか?

どうして普通に遊び出すんだよ、そんなことしている間にも手下共がどんどん首だけになっていますよ。



……本当に球戯機械で遊び出した。

しかも魔将カテニャさん、それ、一番ぼったくりなやつですよ。

沼なんですよ、その台は。



不正をする様子も無いし、もう放っておこう、VIPルームで酒でも飲みながら事態を見守るべきだな。


ホールは筋肉団に任せ、俺達勇者パーティーは後ろに下がりたい旨をゴンザレスに伝える。

団として魔族討伐の実績を積んでおきたいゴンザレスは、快くそれを引き受けてくれた、どうもです。



「ほらユリナ、やらかしたんだから正座しておけ」


「わかりましたわ、その代わり尻尾クリップはナシの方向で……」


「ほう、尻を叩かれたいようだな」


「申し訳ありませんですの、ちょっと勘違いをしただけでしてよ」


「ならばよろしい、で、魔将カテニャはギャンブルが強いのか?」


「それが恐ろしく弱いんですの、いつも開運グッズを買って勝負していますが、負けてばかりのようですわ」


敵は相当な引き弱のようだ、そのくせやたらとギャンブルが好きなのだという。

完全に破滅まっしぐらのタイプだな、開運グッズなどに騙されている時点でお察しだが……


そんな奴はどうせ今日も負けるのであろう、そして暴れ出したときに本当の戦いが始まるのだ。



「ご主人様、不甲斐ない姉さまに代わって私がカテニャ様の様子を見て来ますね」


「頼むぞサリナ、ちゃんと降伏勧告をして来いよ、それとこの後も30分おきぐらいに見に行くべきだな」


その後の声掛け当番はマーサ⇒レーコ⇒ギロティーヌ……

というような順番に決まった、基本的に顔見知りの魔族で固めた方が無難であろう。


しばらくするとサリナが戻ってくる……


「ダメですねあれは、かなり熱くなってしまっているようです、『まだ取り戻せる』とか連呼していましたよ」


「じゃあそろそろ暴れ出すかもな、降伏はしそうもなかったか?」


「ちょっとそれを言い出せる雰囲気ではなかったので諦めてしまいました……ダメでしたかね?」


その感じの奴にもう諦めて降参しろなどとは言えないであろう。

サリナは敵のカテニャよりも立場も下ということもあるし、余計に気まずいはずだ。

よって今回は不問とした。


敵への声掛けはマーサ、レーコと続き、サワリンが戻って来たところで大きな変化の報告がある。


「もうかなりキているわね、お財布もレーコの胸みたいにぺったんこだったわ」


「サワリンっ! それは聞き捨てならないわね、私とやろうってのかしら?」


「あら、その防御力の低そうな胸に一撃加えてあげましょうか?」



「こらこら、くだらない事で仲間割れするんじゃないよ、サワリンも謝って、2人共ユリナの横に正座しておけ」


「はぁい」

「ごめんなさい」


さて、そろそろ本格的に敵を監視しに行こう。

正座組とウシチチの監視はシルビアさんに任せ、残りのメンバーでホール外周の壁に入る。



※※※



「おうおう、顔真っ赤じゃないか、ちょっと哀れになって来たな」


ホールに居る魔将カテニャは相当に負けが込んでいるのであろう、興奮して地団駄を踏みながら最後の勝負に出るところであった。

財布はちょうど空っぽになったところのようである、ここで負けたら暴れ出すんだろうな、きっと。



というか他の一般客も目がおかしい、カジノホールは完全に鉄火場になっているようだ。

これはカテニャの術が発動し、周りの客はその影響で射幸心の塊になっていると見て間違いないであろう。

今俺が出て行くのは危険だ、破裂してしまうかも知れない。



「最後の最後は回胴に決めたようね、どうせ当たらないでしょうけど」


精霊様の言うとおり、どうせ当たりっこない。


左のリールにBAR、真ん中もBAR……おや?

精神を集中させ、右のストップボタンを押すカテニャ、そこに止まったのは……まさかのBARか!?




いや、よく見るとBARではない、確かに黒くて四角いが、図柄には『バカ』と書かれていた。


よってハズレである、魔将カテニャは全財産を失い、遂にキレてしまったようだ。

周囲の回胴機械を素手で破壊し尽くし、ついでにその辺に居た自分の部下や一般客を見境なく殺し始めた。



「セラ、マリエル、そろそろ行けるか? 今回はお前らに頼みたい、魔族組にはあんな風になった友達と戦わせるわけにもいかないしな」


「わかったわ、さぁ、行きましょうマリエルちゃん、活躍するのよ!」


ちなみに、リリィと精霊様も戦えるはずなのだが、見当たらない。

リリィは無人となった居酒屋へ盗み食いに、精霊様は景品交換所へ酒を盗みに行ったようだ。


カジノの建物が破壊されるのを察して、今のうちに盗れるものは盗っておこうとの考えであろうな。

2人からは後で代金を請求しよう。



「やぁやぁ我こそは、ペタン王国第一王女マリエル!」

「我は大魔導師セラ、魔将カテニャ、勝負しなさい!」



「ぎいぃぃぃっ! 何よあなた達は!? あ、わかったわ、あなた達が遠隔操作で私を負かしたのねっ! 死になさいっ!」


カテニャはあんな様子でも冷静な判断が出来ているのか、それともたまたまなのか、明らかに遠距離攻撃をする感じのセラを狙って攻撃を仕掛ける。


というかあれは風の刃か、カテニャの攻撃は手からトランプ様の風の刃を飛ばすもののようだ。

拙いな、セラとキャラ被りしているうえに手数も向こうの方が多いぞ。


セラが放つ風の刃はかなり大きいが、それでもカテニャのものを3つも弾けば消えてしまう。

そしてカテニャはセラの5倍程度のペースで魔法を撃つことが出来る、残りはマリエルがやりで叩き落すしかない……


「拙いな、あれじゃこっちは攻撃出来ないぞ、ウシチチを処刑台に乗せて脅そうか?」


「また主殿は卑劣な手段を……仕方が無い、私が出ようではないか!」


「おいちょっと待てジェシカ、お前はやめて……行っちゃったよ」


勇み足で出て行ったジェシカであるが、すぐにUターンして戻って来た。

今は居酒屋の方でリリィと一緒に料理を貪っている、完全に術に掛かってしまったようだ。


「サリナ、ジェシカを正気に戻してやってくれ、あれ以上食わすと酒樽おばさんまっしぐらだ」


「わかりました、キツめに解呪しておきます」



こちらが馬鹿をやっている間も戦いは続いていた。

マリエルの息があがって来ているな、セラも傷を負っており、ルビアが遠くから回復魔法を飛ばしている。



「おう勇者殿、手助けが必要か?」


「お、悪いなゴンザレス、どうも相性が悪いみたいだ、やはり前衛ナシだと厳しいな、ちょっと頼むよ」


「ではこの筋肉で盾になってやろうではないか!」


戦場に出て行くゴンザレス、この男は筋肉増大とか強い敵との戦いとか、そういったもの以外に対しては何の興味も無い。

当然、金銭欲はゼロであるし、食欲だって単に筋肉のためとしか考えていない。


このゴンザレスに対してはカテニャの呪術など何の効果も無いのである。


「あっ! 貴様はここの支配人じゃないか!? よくもやってくれたなぁ~っ、死ね、死ねぇっ!」


「ウホッ! 良い切れ味ではないか、だが何のこれしき! さぁ王女殿下、セラ殿、俺ごと敵を貫き通すが良いぞ!」


普通なら戸惑ったり、そんな事出来ないなどと喚き散らすシーンであるが、ゴンザレスが普通でないことはセラもマリエルも承知である。


その巨体の後ろから、カテニャに対してガンガン攻撃を加えていった。

マリエルの攻撃は8割方ゴンザレスに当たっているようなのだが?


突然の理不尽な猛攻、それに対応し切れなかったカテニャは全身を傷だらけにして地面に倒れ付す。

完全に気を失ってしまったようだ。


「セラ、マリエル、もう攻撃をやめるんだ、そいつ意識無いぞもう」


「あら本当だわ、で、ゴンザレスは当然大丈夫よね?」


「おう、むしろ気持ち良いぐらいだ」


お前は気持ち良いかも知れんが見ているこっちは気持ち悪いのだぞ。



「これでよくぼう魔将の軍は全て片付いたな、ルビア、カテニャを治療してやるんだ、ついでに魔力を奪う腕輪も嵌めておけ」



何百もの風の刃が飛び交ったことにより、カジノホールは滅茶苦茶になってしまった。

無事なのは奥まった位置にあった闇の雀卓ぐらいのものである、これでは営業できないな……


「おう勇者殿、この様子だとカジノの営業再開は明後日ぐらいになりそうだ、今日は一旦撤収しようではないか」


「そうだな、魔将と補佐の2人は一旦勇者ハウスの地下牢に収監しておくよ、落ち着いたらこちらで働かせよう」



負けすぎて発狂してしまった客を捨てに行くときに使う担架を持って来て、そこに気絶しているカテニャを乗せる。

俺とマーサがその前後を持ち、そのまま屋敷まで搬送していくこととなった。


「ウシチチちゃんは自分で歩けるわね、そのまま付いて来なさい、屋敷に着いたらカテニャの看病をして貰うわ」


「はいマーサ様、ちなみに今日もご飯は貰えるんですか?」


「大丈夫よ、私も野菜しか食べないから、ウシチチちゃんの食べる分もちょんとあるわ」


「それなら良かったです、では足だけ縄を解いてください、これじゃ歩けません」


ウシチチは大人しくしてくれそうなので、縄は全て解いてやった、屋敷に着くまでの間は一応、シルビアさんが監視してくれるようだ。


筋肉団やその他のスタッフに別れを告げ、カジノを後にする……



※※※



「あ、カテニャ様が目を覚ましましたよ!」


ずっと気絶していたカテニャはソファーの上に寝かせてあったのだが、夕食前になってようやく目を覚ましたようだ。



「う~ん、ん? あら、ウシチチじゃない……ということは私も異世界勇者に捕まったのかしら? というかどこよここは?」



「起きたか魔将カテニャ? 寝心地はどうだった、ちなみにここは勇者の拠点、お前はもう捕らわれの身だ」


「やっぱり、で、あなたが勇者ね、早速だけど不正して私を負かしたことを謝りなさい!」


「確かにあのカジノはぼったくりだったが、特に不正などしていないぞ、というか正直に言うがな、お前はセンスが無いんだよセンスが」


カテニャを泣かせてしまった……後ろから皆の冷たい視線が突き刺さる、痛い。



何とか落ち着かせ、水を飲ませてやる。

と、ここで空腹に気が付いたようだ、食べ物を要求してきた。



「じゃあ皆で夕飯にしよう、カテニャは人族と同じ食べ物で良いな?」


「ええ、ありがとう、ついでにカジノを壊してしまったことを謝っておくわ」


「損害はちゃんとした労働で返して貰うからな、もうギャンブルで稼ごうなんて思わないことだな」


「もう賭け事には懲りたわよ、開運グッズも買わないし、人族に迷惑も掛けない、あとマルチ商法にも手を出さないと誓うわ」


「よろしい、では今日は夕飯も食べさせてやるし、風呂にも入れてやる、ただし、明日は次以降に控えている敵の情報を吐いて貰うからな」


「うぅ……それは喋って良いものなのかどうか判断に困るわね」


「そうか、ではシルビアさん、明日の夕方にまたお願いします、カテニャとウシチチを痛め付けてやって下さい」


「わかったわ、一番痛い鞭を持ってくるわね」


言葉による脅しだけでカテニャは青ざめ、ウシチチは諦めの表情を見せた。

きっと2人共そこまで手強くはないであろうな。



夕食後、カテニャとウシチチも一緒になって風呂に入る。

やはりウシチチはその名の通りウシチチだな、ルビア、ジェシカと並べておっぱい大三元と名付けよう。



「あと、全て解決してしまう前に1つ聞いておきたいことがある、俺の頭をこんな風にした大罪人は一体誰なんだ?」


世界3大馬鹿和尚の目が明らかに泳いでいる。

やはり犯人はこいつらか、せっかくシルビアさんも居るんだ、密告しておこう。



「ルビアっ! それからセラちゃんとミラちゃんも、あなたたちとんでもないことをするのね? 勇者様の髪の毛が二度と生えて来なかったらどうするつもりなの?」


恐ろしい事を言わないで欲しい、この世界には育毛剤など無いはずだ、だからせめて魔王を討伐して銅像が建てられるときまでは失いたくない。

ゲーハー勇者の伝説とか誰も口伝してくれないだろうからな。




それはともかく、翌日はカテニャ達から次の魔将について聞き、それから今回の戦いの反省会、最後にささやかな打ち上げをすることに決まった。


次の敵はどんな奴なのだろうか? どうでも良いが迷惑な奴だけはやめて貰いたいな……

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