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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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866 鍵の在り処

「あ、精霊様が戻って来たわよ」


「ホントだ、お~いっ……こっちに気付いて……くれたようだな」


「てかあの人族、そのまま持って来ちゃうのね」


「人族は弱いからな、落とすと壊れてしまうし、そうなると処刑する楽しみがなくなる、それに……エリナパパがそこからもたらされるかも知れない情報に期待しているからな」


「うむ、私が聞きたいのはただひとつ、再発見、再稼動したロストテクノロジーの主な在り処と、それから使用方法と、あとどの程度の攻撃力を有しているのかということ、さらには……」


「全然ひとつじゃないっすね」



 またわけのわからないことを言い出したエリナパパと、そんな魔王軍の幹部である悪魔が俺達と一緒に居るということにつき、疑念を抱いているような表情を見せつつこちらへ向かう精霊様。


 手に持ったのは3匹の人族、1匹は西方新大陸系犯罪者で、あとの2匹はこの国在来のゴミ、政治屋の馬鹿者だ。

 それを壊さぬよう、丁寧に運んで地面に降ろした精霊様は、早速エリナパパのことについて言及してくる……



「ねぇ、何なのその魔族は? 処刑しないのなら私がしちゃうわよ」


「まぁ待て待て精霊様、この御仁はアレだ、エリナのお父さんだ、ほら、どことなく似ている気がしなくもないだろう? エリナ本人にそんなこと言ったら怒り狂う……と、それは言わないルールだなきっと」


「う~ん……あ、確かにそうね、同じ感じがするわ、とりあえず殺さないでおいてあげるわね」


「これは水の大精霊……この力、さすがは勇者パーティーの中で最大、最強の力を持つ強キャラと言われているだけはあるな、まともに戦えば、残った魔王軍の部隊など1秒と持たずに……」


「ほう、精霊様はそういう評価なんすね魔王軍の中では、で、じゃあ俺の方は?」


「評価? 異世界勇者……本人は……あまり話題にならないのだが、転移者にして勇者パーティーのリーダー……であると同時にとんでもないお荷物の雑魚キャラ、むしろ魔王軍側からすれば居てくれてありがとう、君のお陰でまだ持ち堪えているよ……という感じであったかと思う、知らんけど」


「言い出した奴誰? ブチ殺してくれましょうかそいつ」



 ともあれ、精霊様も合流して、ついでにその精霊様が持って来た人族の3匹からも話を聞くことが出来そうな感じだ。

 俺達が今居るのは海に面した場所だが、群衆の集まる表面ではなく、倉庫の立ち並ぶジメジメした場所の一画。


 だが真っ二つに割れて沈没した巨大戦艦が見える場所、人の多い場所で起っているのは完全なる茶番である。

 本当の物語は今この場所で、ここに居る者達だけによって動かされているのは、面子を見ればわかるというものだ。


 もっとも、群集はそれを指揮していた魔王軍の連中、つまり船を海に浮かべるというイベントを執り行っていた魔王軍の来賓が、精霊様によって上空から狙撃され、ほぼほぼ死亡したことを知らない。


 残った者も危険を察知して逃げたり、仲間が殺られた瞬間を目撃して逃げたり、逃げ出している仲間を見かけて何事かと自分も逃げたりと、とにかく一斉に逃げ出してしまったらしい。


 ……後で掻き集めて処分するのは非常に面倒だな……だがともかくそれら魔族が集まった人々をコントロールすることは、実はいつの間にかなくなっていたのだ。


 その場に留まる必要も、留まるよう強制する者もなくなった現在、集まった、というよりも動員されていた人々は、バラバラとそこを離れ、各自に与えられていたブラック極まりない労働へと戻って行ったようである……


 で、場面は戻ってジメジメした倉庫側、魔族のうち生存しているのはエリナパパのみであり、それ以外には俺、カレン、マーサ、精霊様、そして紋々太郎もやって来たようだ。


 その紋々太郎には事情を説明すると、公園作業場で面と向かって話したこともあり、すぐに理解が得られた。

 ということでその6人が一緒になって囲んだのが、先程精霊様が持って来た3匹、西方新大陸系1と現地系2の大馬鹿者である。


 おそらくだが、ロストテクノロジーについて何かを知っているのは現地系2匹のうちどちらか。

 だが支配者となった西方新大陸系の奴にも情報が回っている可能性はあるからな、どれも殺してしまわぬよう注意せねば。


 と、その前にだ、ここへ来たばかりの精霊様と紋々太郎に対し、この地で馬鹿共が再起動したというロストテクノロジーについて追及していくつもりであることを表明しておく必要が理想だな……



「あ、え~っと、とりあえずだな、エリナパパが欲しがっているロストテクノロジー、それがどういうモノで、どんな感じに使って、どういう効果を発揮するモノなのかを探っていこうと思うんだ」


「ひぃぃぃっ! どうして貴様のような部外者がロストテクノロジーのことをっ!」


「おいうっせぇぞ黙れジジィ、勝手に喋って良いとでも思ってんのかこのハゲは」


「全くよね、話が進まないから少し黙っておきなさい、後でちゃんと殺してあげるから、他の2匹もよっ」


『・・・・・・・・・・』


「よろしい、それで、ロストテクノロジーって……あぁ、そういえばそんなのもあったわね、良いわ、私は探すのを手伝うわよ、どうせろくなものじゃないと思うけど……」


「……では我はその間にこの大都市国家の再生に着手しよう、このクズ共が渡って来る前から、元々居たクズ共によって随分荒らされていたようだからねこの地は」


「わかったっす、あ、じゃあフォン警部補もそっちに誘って、あと、隠れ家のバーに戻ったら、他の仲間にもこのことを伝えて欲しいっす」


「……わかった、そうしておこう」



 そう言った紋々太郎はすぐに走り去った、ここまでは概ね予定通りである、あとはロストテクノロジーに関しての情報を、この3匹という限られた情報源から引き出していくこととなるのだが、果たしてどうか。


 いや、精霊様はもっと多くの馬鹿を海から引き揚げていたような気がするが、そいつらは……と、どうやら別の場所に放り込んでしまったようだ。


 そこまで移動するのは面倒だし、その連中は『情報源のストック』ということで、もしこの3匹を調べてわからなかった場合に、図書館に行くようなノリでその場所へ行けば良い。


 どうせ身勝手な連中のことだし、助け出されたのは自分が偉く、生き残らなくてはならないからだと自負し、この状況下で放置されても自決してしまいようなことはないであろうし、今のところは放っておいても構わないはずである……



「それで、まずは……どいつからいこうか?」


「まぁ、まずはこの犯罪者の方からよね、そこまで高級感がない装備だからたいした情報は持ってなさそうだし、あと丈夫そうだわ」


「そうだな、じゃあエリナパパは……何か魔法使えます?」


「私かね、私は魔力こそそこそこだが、攻撃魔法を使うことが出来なくてね、火魔法や風魔法などもほら、葉巻に火を点ける程度なのだ、これで役に立つかね」


「葉巻って、そんな炎の渦で点けるんでしたっけ?」



 エリナパパが見せてくれたのは小さな旋風……ではあるのだが、それが炎を纏い、渦となって吹き上げていく立派な攻撃魔法であった。


 こんなモノをヒットさせたら人族などあっという間に死亡してしまう、とりあえずそこから少しだけ火種を貰い、火縄銃の火縄のような、地味に燃える拷問アイテムをゲットすることに成功する。


 まずはこれを用いて、西方新大陸系馬鹿野郎の……まぁ、普通に腕を狙って根性焼きでもキメておくか。

 なお、それを察したようで逃げ出そうとしているターゲットだが、後ろから精霊様にドスンッと蹴られ、俺の方へと転がって来る。



「オラッ! ちょっと熱いが我慢しろよ、処刑される瞬間の方がもっと熱いんだからな、これはいわば初心者向けの練習みたいなものだ」


「ひっ、ひぃぃぃっ! や、やめてくれ、いゃめてくりょぉぉぉっ! ギャァァァッ!」


「ケッ、この程度で絶叫しやがって、次は顔面にも喰らえっ、顔の脂で炎上しても知らんがなっ!」


「ヒョゲェェェッ! 待て、待ってくれ、俺はロストテクノロジー? とやら、それについては何も知らないっ! 聞いたことはあったが、俺ぐらいのショボい組の組長には教えてくれなかったんだよ誰もっ!」


「本当か?」


「ほっ、本当に決まっているだろうっ! ここで嘘を吐く意味があるかっ?」


「はい、じゃあもう一度顔面にジュッと」


「ヒョロゲェェェッ!」


「……うむ、どうやらマジで知らないようだな、コイツは情報源として使えないぞ、よって後で死刑、カレン、マーサ、ちょっと向こうに放っておけ、あ、触るときはちゃんと手袋をしておけよ、汚ったねぇからな」


『はーいっ!』


「助けてくれぇぇぇっ!」



 使えない犯罪組織野郎、放っておくといっても、もう顔面を焼かれすぎて目が見えていないため、逃げ出すことは困難であろう。


 で、ここまでは本当に、単なる茶番を展開していただけだ、もちろんそれは、残った2匹のジジィ政治屋に見せ付けるためという意味を持っていたのではあるが。


 ガタガタと震えている2匹、精霊様に蹴飛ばされ、比較的健康そうなジジィの方が前へ出て来た。

 残る1匹はホッと、かなり安堵した様子で溜め息を付いた、そしてその髪の毛が掴まれ、精霊様によって持ち上げられる……



「残念でした、次はあんたがああなる番よ、良いわね?」


「ひょげぇぇぇっ!」


「でもただ単に焼くのは芸がないわね、う~ん、ねぇエリナちゃんのお父さん、さっきの魔法、もう一度出してくれないかしら?」


「もちろん構わぬ、というか拒否したら瞬殺されそうだからね」


「ありがと、それから……そこの鉄板と、それからブロックみたいなのを」


「何するつもりなんだ精霊様は?」


「これ? もちろん『焼肉』よ、美味しくはないと思うけど」


「焼肉⁉ どこに焼き肉があるんですかっ?」


「カレンちゃん、これは『人間』が食べるためのものじゃないのよ、今度そこの変な勇者に頼んで、ちゃんとしたのを食べさせて貰いなさい」


「なぁ~んだ、つまんないのっ」



 俺にはその『焼肉』の正体がハッキリとわかったのだが、カレンはそうではなかったらしい……というか精霊様め、たまには自己の計算でカレンに何か食わせてやろうとは思わないのか、どうして食べさせてやるのが俺なのだ。


 まぁそれは良いとしてだ、とりあえずエリナパパの比較的高火力な魔法でアッツアツの状態となった鉄板。


 それは積み上げられたブロックの上に置かれ、熱でひしゃげて大変なことになっているのだが……これから『焼肉』をする、かつされることとなっているジジィの方が、それを察して逃げ出そうと、必死になって走り出す。


 だがそんなジジィ如きの足の速さで、俺達から、主に精霊様から逃げ出すことが出来るなどとは思わない方が良い。


 目を着けられたら最後、諦めて死ぬか立ち向かってやはり死ぬか、或いは無様に命乞いをして、俺達に笑いを提供して死ぬか、そのぐらいしか選択肢はないのである。


 で、精霊様によってひょいっと襟首を掴まれ(もちろん手袋着用)、どこからともなく取り出した小刀で、なるべく出血しない部分の肉をザクッと削ぎ落されるジジィ、ワンテンポ遅れて悲鳴を上げるのが実に面白い。


 そして精霊様は、その削ぎ落したジジィの肉を火箸のようなもので挟み、当たり前のようにアッツアツの鉄板の上へ……ジューッと、実に良い音がした……



「ほら、新鮮な自分の肉が焼けるわよ、ちょっとぐらい生でも良いから食べなさい」


「ヒィィィッ! かっ、勘弁してくれぇぇぇっ!」


「おいおい、精霊様は善意で食べるように言っているんだぞ、ほれ、ちゃんと飲み込んだら、その削ぎ落された部分が再生するかも知れないだろう? 試してみろよ」


「そんなはずがないだろうっ! 早くっ、早く治療してくれぇぇぇっ!」


「グダグダ言ってないで食べてみなさいっ! ほらっ!」


「はぎゃぁぁぁっ!」



 超高火力によって既に黒焦げになっていた肉と、それから熱に耐え切れずに半ばとろけた火箸。

 それを同時に口の中へ突っ込まれたジジィ政治屋は、悲鳴を上げ、ついでにウ〇コを漏らして失神した。


 それを汚いと言って投げ捨てる精霊様、ジジィは飛んで行ったものの、先程放置した犯罪者野郎にぶつかり、それが、あと自分で大量に撒き散らしたウ〇コがクッションになった……かどうかは知らないが、とにかく生き延びたらしい。


 まぁ、あの程度で死なれては困るからな、まだ『ロストテクノロジー』に関する情報はひとつも得ていないのだし、そもそも質問さえしていないのだ。


 それに、この大都市国家に限定したものとはいえ、人々を苦しめ、自分達で利益を独占してきたような馬鹿野郎なのである。


 それは大半の政治屋に言えることであり、この大都市国家に、もちろんこの世界に限定せずにそうして欲しいのだが、とにかくもっと苦んでから死亡し、二度と転生しないで欲しい。


 政治屋なんぞが、その嘘以外何も吐き出さない、汚い口から吸い込む空気がもったいないのだから……



「それで、残ったのはコイツだけになってしまったな、次はどうやって痛め付けようか……」


「いや、少し待って欲しい、勇者パーティーは意味もなく拷問、というか暴行だけをするとは良く聞いていたが……そろそろ必要な情報を得るべく動くべきではないかね?」


「う~む、まぁ、最後の1匹だし、そうする以外になさそうね、で、あんた、ロストテクノロジーについて知っていることを全て答えなさい、5秒以内によ」


「ごごごごっ、5秒……」


「はい5秒経ちました、死……ななくて良いから、半分死になさいっ」


「ぶちゅぅぅぅっ……」


「こらこら精霊様、結局ボコッても意味ないだろうに、ちょっとおい、このクソジジィ、ロストテクノロジーについて知っていることを全て答えろ、10秒以内にだ」


「へっ、10秒……わしは、わしはそこまで知らんっ! 知っているのは奴だ、さっき助けられていた元国家元首の……」


「はい10秒」


「ぶちゅぅぅぅっ……」


「喋っている途中にボコッってどうするというのだ? 本当に勇者パーティーの行動は奇怪な部分が多いのだな」


「フンッ、褒めても何も出ないっすよ」


「全く褒めてなどいないのだが……まぁ良い、話の続きは私から聞くとしよう」



 その後エリナパパによって聞き出され、簡潔でわかり易い話へとまとめられたジジィ政治屋の供述は、『とにかく元国家元首であった男が全てを知り、ロストテクノロジーを起動することが可能なのも現状その男のみ』ということ、そしてその男が『先程精霊様によって救助され、ひとまとめにされた人族の中に居る』ということであった。


 どうやら『鍵』のようなものを、しかも色違いでふたつ持っているらしいが、本来は2人で意見が合い、同時に使用しないとならない鍵を、その男が1人で独占してしまっている状態なのであろう。


 となるとその中身は相当にヤバいものだ、ロストテクノロジーというぐらいだから強力なもので、そしてこの世界に存在しているものである以上、わけのわからない、ろくでもないものであることも確か。


 大量破壊兵器の類か、それとも未知のウイルスを撒き散らして攻撃するタイプのものか……いや、攻撃兵器であるとは限らないな、もっとこう、凄い力を誇示して他者を圧倒するものなのかも知れない。


 とにかくそれを使われると面倒なことになってしまうな、あわよくばその男が海へ転落した際に、鍵を落としてしまった、つまりもうロストテクノロジーは再び時代の闇に呑まれていったことを期待したいが……エリナパパはその鍵を捜索するであろうな……



「う~む、まぁ、とにかくそいつを当たろう、おいジジィ、その元国家元首の名前は何て言うんだ?」


「名前は……選挙のときにはいつも『ソーリー大臣おおおみ』で登録していたようだが……本名かどうかなどわしは知らん」


「何だそいつは? どうして大臣なのに国家元首になれるんだ? 意味がわからんぞ」


「そんなことをわしに言われても……」


「よしっ、とにかくそいつだ、移動しようぜ」


「じゃ、わしはこれで、この地を去って修験者にでもなろうかと思っていてな、さぁ、セカンドライフのスタートだっ」


「おい、ちょっと待てコラ、ジジィお前、政治屋の分際で生かしておいて貰えるとでも思ったのか? 後で処刑してやるからそこに居やがれ、オラッ」


「ひぎぃぃぃっ!」



 ジジィを投げ飛ばし、先程の2匹の所へ上手くまとめた俺は、他の仲間達と一緒に移動を開始した。

 そういえばここに居ないメンバーがなかなか集って来ないな、まだあのバーでグダグダしているというのか。


 もう一度、今度は交代制で上空からずっと地上の様子を窺っている魔鳥軍団の鳥にでも依頼して、仲間を呼ぶ、いや、俺達が目的地へ移動する方が先か。


 そう思って歩いていると、どうも先回りしていたらしい仲間達が、救出した人族をまとめた場所に集合していたのだが……もちろん驚いた様子を見せるユリナとサリナ、そして地面に空いた穴の中にうじゃうじゃと蠢く政治屋だの犯罪者だの。


 だがそれともうひとつ違和感がある、そういえばあのキモいおっさん、ケツアゴ刑事が居ないのか、それでなんとなく綺麗目な光景であったのだな。


 きっと奴はフォン警部補と一緒に……そうではなく、フラッと出掛けたまま居なくなってしまったとのことだ、どうせ飲み過ぎて、その辺の影でゲロでも吐いているのであろうが……よりキモいので想像するのを止めよう。



「それで、この中のどれが『ソーリー大臣』なんだ?」


「え~っと、出発する前にさっきのおじいさんから肖像画を貰ったのよ、これ見て」


「うむ、偉いぞマーサ、で……こんな奴居ないのだが?」


「主殿、ちょっと良いか、こういうのはな……ほら、そこのアイツだ」


「ぜんっぜん違うデブじゃねぇかっ! どんだけ加工してんだよこの肖像画はっ⁉」


「まぁ、そういうものなのだ、ちなみに私の馬車の免許証、この肖像画も20歳の頃のやつだ」


「どこの世界でもやることは変わらんな……」



 とにかく発見に至った『ロストテクノロジーの鍵』を有する変な馬鹿、このうじゃうじゃの中から引き揚げ、まずは軽く叩きのめしていくこととしよう……

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