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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十五章 欲の塊
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85 負けると死亡するルールです

『では王都スーパーラッキーホールの営業開始にあたり、ゴンザレス支配人から一言お願いします』



ゴンザレスが意味不明なスピーチを始めた、今この場で筋肉は一切関係無いのだよ。


カジノは表面上、王都やその周辺都市の人間が楽しく遊ぶことを目的として作られたもの、ということにしてある。


経営責任者はマリエル、もちろん何も出来ない。

それを補佐する、というか実質的に全てをこなすのが支配人のゴンザレスなのだ。

ちなみにマーサはバニー隊の隊長を自称している、そんな役職は無いがな。



「ご主人様、私達はお仕事を貰ってないんですが、どうしましょう?」


「俺とカレンは外周の通路に居て、ホールの壁に空いた穴から客を監視するぞ、怪しい奴が居たらすぐに殺すんだ」


「わかりました、では早速外に並んでいる変な人達を殺って来ますね!」


「こらこら、外のはカモだから殺しちゃダメだ、新規開店の広告に釣られた哀れな人達なんだよ」


マリエルに頼んで凄く良い感じの広告を王都中にばら撒いたからな。

本当は超ぼったくりなのに、大変ご苦労なことですね。



「ちょっとっ、私に貸してくれた麻雀コーナーのスタッフは悉く顎が尖っているのだけど?」


「大丈夫だ精霊様、実力がある闇のギャンブラーは基本的にすげぇ顎なんだ、尖れば尖るほど強くて頭も回る、俺が元居た世界の常識だ」


「なら良いけど、とにかく麻雀はイカサマ師が出やすいわよ、重点的に見張ってちょうだい」


「了解した、カレンの動体視力ならそうそう見逃すことは無いであろうよ」



ということで早速開店である、200人程の開店待ち連中がホールになだれ込んで来た。

見たところ、全員ただの勝負師のようである、魔族とかも居ない。


客達は次々と、財布の中身を銅貨1枚あたり50枚のコイン、または銀貨1枚のチップに交換する。

全員スカンピンにしてやろうではないか。


俺とカレンは外周の廊下に回り、穴越しに壁際に立っている仲間達と会話する。


「スロットコーナーの客が多いようだな、ゴンザレス、回胴機械の7が揃う確率はいくつなんだ?」


「7揃いが16,384分の1、3枚掛けで7枚しか出ない小役すら64分の1だ、絶対に勝てんぞ」


2人で爆笑した、7が揃っても出てくるのは300枚のコインである。

一向に何も揃わない回胴機械を必死で回す馬鹿共をしばらく眺めておこう。




「おうマーサ、酒の売上はどうだ?」


「好調よ、あとギャンブルに飽きた連中は出張居酒屋の方に誘導しているわ」


「そうか、ジャンジャン酔わせて金を使わせるんだぞ、それとチップは本人の儲けで良いからな」


「本当? 他の従業員にも言って来るわ、体を張って稼ぐわよっ!」


バニーちゃんはウチのパーティーメンバー以外にも、貴族家から供出された見た目の良い奴隷達がやっている。

一応は危険な任務なのだ、ここで自由に使える小遣いを稼いでも誰も咎めはしないであろう。



しばらく回っていると、マリエルが慌てて駆けて来る、何かトラブルが生じたのであろうか?



「勇者様大変です、球戯機械コーナーでお父様が暴れているんです!」


何をやっているのだあの馬鹿は。

急いで現場に向かうと、駄王がパチンコ様の機械に台パンを喰らわせていた。



「おい駄王、これが玉を吐かないのはお前も知っているだろう? 不埒な真似はやめるんだ、他の客にぼったくりだと感付かれるだろうが」


「おぉ、ゆうしゃよ、さすがにコレは気にくわんでの、ちょっと制裁を……」


既に銀貨3枚分飲み込まれたようだ、仕方が無いので秘密のレバーで当たりを引かせ、それで満足して貰った。

しかしそろそろこういう奴が現れる時間だな、他にもちょっとだけ勝ち客を作っておこう。


ジェシカとレーコに指示し、ルーレットと丁半博打でそれぞれ魔法の玉、魔法のグラ賽を投げさせる。


ちなみにルーレットや博打台の中にはそれぞれ筋肉団員が入っており、簡単に不正出来る仕組みになっているのだ。

基本的に客を負かすために不正はしない、これはただの梃入れだからセーフといえよう。



で、当該梃入れの効果で勝ったまま、ホクホクで帰ろうとする客も当然に出てくる。

そういう連中は居酒屋の方に誘い、酔わせて更なる危険な賭けをさせる方針で固まった。


そんな奴は事務所でボコボコにしてしまえば良いのだが、後で悪い噂を流されたときに捕まえて処刑するのがかなり面倒とのこと。

自発的に負けるように仕向けるしかないようだ。


まぁ、どうせそういうのはここで楽して儲けようと企んでいる奴である。

破滅したところで誰もかわいそうなどとは思わないであろうな。



「ご主人様、麻雀とかいうゲームで手の動きが怪しい奴が居ましたよ、よくわからないけど勝っているみたいです」


「そうか、遂に出たか、ちょっとそいつの所まで案内してくれ」



イカサマ師は普通の人間のようだ、魔族ではないのか。

壁の穴からは背中しか見えない位置に座っているが、カレンがおかしいというのだから何かやっているに違いない。


精霊様も既に気が付いているようだ、一旦その場を離れてこちらへと近付いてくる。



「精霊様、イカサマ濃厚なのにどうして放置しているんだ?」


「相手の3人も客なのよ、だから他から全部毟り取らせて、その後に捕まえようと思っているわけ」


「ナイス判断だ、4人分の財布の中身が一気に売上になるわけだな、で、何をしているんだあいつは?」


「技は普通の積み込みよ、どうも賽を振るのが究極に上手みたいなの」



この世界には自動雀卓とか無いからな、そういう古典的な技が通用してしまうのである。

しかし困ったな、そんなのだと不正の証拠を見つけるのが大変だぞ……


「精霊様、アイツはどう処理するつもりで居るんだ?」


「そうね、普通に呼び出して殺しましょう……でも凄い腕ね、こちらに引き込んでも良いかも知れないわ」


「なるほど、その手があるか、じゃあこちらの駒にしてしまおう、後はよろしく頼む!」


麻雀コーナーは精霊様に任せておけば大丈夫そうだな。

監視も飽きたし、ちょっと居酒屋で休憩しておこう。




「あら勇者様、休憩かしら?」


「あ、シルビアさんも来ていたんですか、もちろん、打って負けたりしていませんよね?」


「当たり前よ、来てすぐにヤバいのがわかったわ、ここで勝負するのはお金を捨てたい馬鹿だけよ」


今の話を正座させた駄王に聞かせてやりたい、ここまでぼったくりならパッと見でわかりそうなものだからな。



「いらっしゃい勇者さん、来たからにはチップを弾んでもらうわよ、あとハイ、これお通しね」


「どうだサワリン、ちゃんと儲かっているか?」


「ええ、でもここはぼったくりじゃないから、普段よりも少し、といったところかしら」


普通に飲みに来ている善良な客からぼったくることは出来ない。

ちょっと遊んでから雰囲気を楽しむようなまともな客はもうここに居るはず、居酒屋に関しては通常営業が妥当であろう、というかぼったくった分少しサービスしても良いぐらいだな。


逆に言えば未だにホールで目を血走らせている客はクズということである。

何とか負けを取り返そうとして次第にド壷に嵌っていく、実に滑稽だ。


しばらく酒など飲んでまったりしていると、遂に策敵に反応が出た。

2体か……集団でご登場だと思っていたが、偵察か?


すぐに戻って敵の姿を確認する。

居酒屋の代金はきっちり払わされた。



「ご主人様、敵は女の魔族と変なライオンです」


「わかった、カレンは女の方を見ておけ、ルーレットに向かったようだ、俺はライオンを監視する」


女の魔族はおっぱいがデカい美人である、名前はそのまんま()()()()

ライオンは二足歩行のライオンである、名前は()()()()、ギャンブラーのようだ。


そしてどちらも魔将補佐、先に入って様子を見に来たということだな。

だがライオンがこんな所に入ってきて怪しまれないとでも思っているのであろうか?



「精霊様、ライオン魔族が麻雀の方に来るぞ、警戒してくれ」


「わかったわ、さっき仲間にした()()()()()を出して勝負させてみるわね」


ブルギャンを特別席、ハコテンになると全身の血を抜かれて死亡する闇の雀卓に着かせておく。

他の2人は既に摘発した雑魚イカサマ師を使うようだ。


強者の匂いに釣られたのであろう、ウチシシはまっすぐ闇の雀卓を目指し、着席した。




『我は伝説のギャンブラー、ウチシシ、死を賭けたゲームを楽しもうではないか!』


自分で伝説のギャンブラーとか言ってやがる、相当に痛い奴なのは間違いないな。



ちなみに闇の雀卓は一番奥、3方向を壁に囲まれた位置にある。

壁の中からはこちらのエースであるブルギャンを除く3人の手牌が見える仕組みだ。


東一局、まずは仮々のブルギャンが賽を振る……まさかの失敗、いや、ウチシシが息を吹きかけて妨害したようだ。

野郎、純粋なギャンブラーだと思っていたが、どうやらイカサマ師の類らしいな。


だが親をもぎ取ったウチシシの手牌はボロボロである、ざまぁ、そのまま負けて死ぬが良い。



……入った、またしても入る、え? そこも入るんですか?


魔将補佐ウチシシ、ツモ絶好調である。



「アイツ、何かやっているようだわ、でも速すぎて見えないのよ」


「しまったな、カレンをこっちに残すべきだった、まぁ良い、しばらく観察しよう」


クズ配牌だったウチシシは、ツモの度に手牌を入れ替え、すぐにリーチを打つ。


『ツモッ! リーチ一発ツモ、タンピンにドラドラ、6,000オールだ!』


いきなり親で跳ねやがったぞ! 何だよ一発ツモって、あの配牌からは想像も出来ないアガリだ。


精霊様がブルギャンに通しを出す、山の上の段には1、9、字牌を中心に積んでおくように指示したようだ。

ツモが異常だからな、そこで何か不正をしているに違いない、これでもう一度様子見をしよう。


そこではウチシシは動かず、ブルギャンが平打ちでアガリを勝ち取った。

2,000・1,000、こちらのエースは少しだけ回復する。


場は流れて南一局、ここでまたしてもウチシシが動いた……


「おい、奴の手牌が変わっているぞ、どこですり替えたんだ?」


「拙いわね、東はドラよ、また満貫以上を上がられたら相当ヤバいわ」


ウチシシの配牌は、確かに東、北、白が1枚ずつ入ったものであった。

だがそれがいつの間にか東3枚に変わっているのである、目にも留まらぬ早業とはこのことだ。


「あら、また変わったわ、索子ばかりになったわよ」


「やべぇな、リーチ打って倍満確定じゃないか」


当然リーチを打ってくるウチシシ、馬鹿な雑魚イカサマ師が単騎待ちの発を一発で切ってしまった。

生牌ですよ、それ……


『ロンッ! リーチ一発ホンイツ、それから東ドラ3……貴様はハコテンのようだな』


ガタガタと震える雑魚イカサマ師、立ち上がったウチシシによって、その箱に入っていた点棒を根こそぎ奪われてしまう。


全ての点棒を払い出したイカサマ師は、同時に全身を巡っていた全ての血液も払い出し、真っ白になって死亡した。



「もう、使えないわねっ! こうなったら私達が出ましょ、あの馬鹿を一撃で殺してあげるわ」


「どうやって勝つんだよ? まだイカサマの証拠も掴んでいないんだぞ!」


「どうやって勝つか? そんなの知らないけど、そもそもこの手のゲームで私が負ける可能性はゼロよ」


自信満々の精霊様に付いてホールへ出て行く、もう1人残っていた雑魚イカサマ師の点棒を全て取り出して殺害し、空いた2つの席に俺達が座る。



『ほう新手か、ここの従業員のようだが、果たして今日は生きて帰れるかな?』


「うるさいわね、喋ってないで早く賽を振りなさい、あなたが前回トップなんでしょ?」



『何だか生意気な店員だな、よかろう、一撃で恐怖のどん底に叩き落してやるっ!』



賽を振るウチシシ、当然親は持っていく、精霊様が挑発したせいで最初からデカい仕掛けをしてくるようだ。

ニヤニヤしながらも真剣に何かを見ている。



『では始めるぞ、喰らえっ! ダブルリーチだ!』


「その中はロンよ、大四喜、四暗刻単騎、字一色、さぁ早く死になさい!」


えぇ~っ!? 何やったんだよ精霊様、そんなのイカサマバレバレじゃないか!


『貴様っ! そんな訳があるか、何したんだ一体!?』


「別に何もしていないわよ、疑うのならもう一回やるかしら? 似たような結果になると思うけど」



実際、リアルに何もしていないらしい、これがこの世界でもっとも上位の種族である精霊様の持つ天運なのである。

確率だけが支配するゲームであれば最強、つまり配牌がものを言う人和など朝飯前だ。



「往生際が悪いな伝説のギャンブラーさん、精霊様の勝ちだ、死ねないなら俺が殺してやる」


ウチシシの箱に入っていた点棒を全て掻き出してやる、死の装置が発動し、先程まで調子に乗っていたライオン野朗は絶命した。



「さて、こっちは片付いたな、もう一体の方を見てくる、ブルギャンはもう用済みだな、死んで貰って結構だ」


拍子抜けした顔のブルギャン、すぐに精霊様が死の装置を発動させ、こちらも真っ白になって息絶えた。

味方についたとはいえ鬱陶しいイカサマ師だからな、命を助けてやる必要など当然無い。



「カレン、ジェシカ……おっと、そっちはもう片付いていたのか、どんな勝負で倒したんだ?」


「勝負ですか? 普通に殴って降参させただけですけど」


「何だよわかっていないなお前らは、こういうのはヒリつく勝負があってこそ(どうのこうの)」



「して主殿、この女魔族はどうする? 私よりもおっぱいに恵まれていて気に入らないのだが……」



「あの、申し訳ありません、二度と人族のカジノを荒らしたりしないと誓いますから、どうか命だけはお助け願います!」


「そうだな、魔将の情報を吐くこと、それから戦いが終わった後はこのカジノでディーラーをやることを約束するなら助けてやる」


「しますしますっ! 何でもやりますから、さっきウチシシが殺されるのを見て命の大切さを思い出しました、これからは真っ当に生きます、情報も吐きますから助けて下さい」


「わかった、では後で拷問してやる、今は事務所で大人しくしておくんだな」


「へへぇ~っ!」


ウシチチ魔族はカレンとジェシカが連行して行った。

疲れたな、奴の拷問は誰かに任せて、俺はもう一度休憩しよう。




「いらっしゃいませ……ってまた勇者さんじゃないの、敵が来たんじゃないの?」


「魔将補佐2人だった、もうどっちもやっつけたよ」


『あの勇者さん、まさかウシチチちゃんを殺していませんよね?』


「助命したから大丈夫だ、ビーチャの友達なのか?」


『私もそうなんですが、マトンちゃんとは牧場仲間でちょくちょく一緒に居たんですよ、助かったなら良かったです』


「ライオンの方は殺したぞ、構わんか?」


『あれは話した事も無いし、粋がっていて気持ち悪かったので別に良いです……』



そういうことならば良かった、下手に殺してしまって恨みを買うのはゴメンだ。

明らかに変な奴を除いては確認せずに始末してしまうのは拙いだろうな。




『え~、もうしばらくで本日の営業は終了となります、明日からは宿泊施設も開業です、是非ご来店ください』


ゴンザレスのデカい声がホールに響き渡る。

結局今日現れたのは魔将補佐の2体のみだった、

明日は魔将が来るのかな?



ホール中央の台座で寝ていたリリィを起こし、まだ営業を始めていないホテルの風呂に浸かる。

先程捕まえたウシチチも一緒に入れることとした。



「お前さ、おっぱい最強だよな、誰かにそう言われたこと無い?」


「よく言われます、さっき私を打ち負かしたかなり大きい方にも勝っているはずですよ!」


「主殿、あんなのと比較するではない、あれはチート能力者だぞ、きっとあのおっぱいは異世界から召喚したに違いない」


「わかったわかった、パーティーメンバーではジェシカが一番かもな、形はルビアに軍配が上がるがな」



「うぅ……でも尻なら負けていないぞ、ウシチチとやら、尻対決だ! ルビア殿も勝負に参加するのだ!」



3人の尻を並べてみる、確かにジェシカは自身を持っても良い形である。

だが弾力、叩き心地、揉み心地などはルビアが圧倒しているな、ちなみに今確かめた。



「ジェシカ、お前はバランス型だぞ、この場で最高でもないがどの要素も十分に良い、誇りに思うが良い」


「そんなことを言われると……何だかちょっと恥ずかしくなって来たな、少し湯船に沈ませて頂こう……」



ジェシカの尻が沈んでしまった、ではそろそろ本題に入ろう。


「ウシチチ、魔将の情報を今ここで吐くんだ、もちろんちゃんと言えるよな?」


「ええ、先程シルビアさんという方に散々拷問されましたから、言わないと今度はどうなるか……」



ウシチチ曰く、魔将は明日にでもここに攻めて来るそうだ。

下級魔族・中級魔族の集団を引き連れ、イカサマをしてカジノを破滅させるつもりらしい。


また、人々の欲望を増幅させる術は確実に使ってくるとのことである。

俺とカレンを始め、その術によってとんでもないことになってしまう可能性の高いメンバーは隠れていた方が良いであろう。



「じゃあ撤退の合図を決めて、魔将が来たら気が付いた者がそれを出す、そしたら一定の者を除く従業員は全員バックヤードに退散だ」


「私とマリエルちゃんは前線で大活躍して良いのね? 魔将ごとき、ケチョンケチョンにしてやるわよ!」


無駄に調子の良いセラは放っておき、みなで作戦会議を続ける。

やはり確実に術をレジストできる精霊様が中心となって戦うのが無難であろう。


もし運対決になっても、今日の麻雀で魅せた最高の天運を持っているのである、どんな敵が来たとしても負けることは無いであろうしな。


「じゃあ明日は魔将討伐よ、皆、気合を入れて臨むのよっ!」


俺の決め台詞は、どうやら精霊様に取られてしまったようだ……

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