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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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832 鉄の道は

「おいおいっ、ヤバすぎんだろこれはっ!」


「メチャクチャ大きいじゃないの、こんなの普段どこに収納していたわけ?」


「……いや、聞いたことがある、美しき都の中央に聳え立つ暴君、それはあまりにも巨大で、都の北側は日当たりが悪く、洗濯物が乾かないため地価が非常に安いと」


「単なる公害じゃねぇかっ!」


「とにかく起き上がるわよっ、ここは大丈夫だけど、その、別の施設が……壊れるわよね普通に……」


「もうアレだな、大〇神だなコレ」



 カリスマ何とやらという麻呂が、ロリ気味な悪魔であるサリナの辛らつな言葉を受けて気絶したことによって、遂に大物、というかこの都市のトップであったDEATHNAGOOONの封印が解かれた。


 広い宮殿のような施設のこれまた広い庭の部分、転移前の世界で見た映画の、中華的な帝国の王宮前広場のような感じの場所だが、そこの地面に巨大な魔法陣が形成される。


 そしてそこからゆっくり、まるで深い海の中から巨人がせり上がってくるようにして、ズズズズッと音を立てながら起き上がる……うむ、顔の方は普通に麻呂だ。


 だがこの地域の麻呂特有のモヒカン烏帽子、それが他の者とはかなり異なる感じ、高級感溢れる紫で、しかも異様に長くて強調されているものであった。


 そしてその紫の巨大なモヒカン烏帽子も、その本体の巨大さの前では特にこれといって目立つようなものではない。

 一瞬目の前に来たと思ったそれは、あっという間に上へ通り過ぎ、今やはるか上空へと行ってしまったのである。


 しばらくしてようやく地面から全身を引き出し、その場に立ったDEATHNAGOOON、デカい、デカすぎるその姿、全長はモヒカン烏帽子の部分も含めて50m程度であろうか、ちなみに属性としては『人族』であるのだが……異常性が極めて高いな……



『……ウォッ、ウォッ……ウォォォォッ!』 


「ひぃぃぃっ! 超うるさいですっ!」

「腹にくる響きだな、とんでもねぇバケモノが起床しやがったぞ」



 起きて早々の大地を揺らす雄叫び、建物が、地面が、そして空間そのものがビリビリと振動し、おそらく造りのしっかりしていない、付近の家々などは破損しまくっていることであろう。


 そんな叫びを終えたDEATHNAGOOONは、すぐに静かになり、そして周囲をキョロキョロと、その巨大な首を左右に動かして確認する。


 何かに気付いたようだ、自分が封印されていたことを知っているのかいないのか、とにかくほんの少し前まで、自らが統治していた頃の都市と様子が違うということは、この背の高さで全体を見渡すことが可能なこのバケモノにとってはすぐにわかること。


 そう、今の振動と、そして巨大な影の出現によって、そこら中からモヒカンやスキンヘッドなど、西方新大陸系の雑魚キャラが飛び出して来たのだ。


 もちろん制圧後にこの都市へ入ったのであろう連中は何事かと驚き、それよりも前、つまりこのDEATHNAGOOONが封印されるよりも前に突入し、実際にその力を見た雑魚キャラは、間違いなく絶望し、死を覚悟していることであろう。


 そして反対に、そのようなわけのわからない連中が都市の内部を我が物顔で行き交っているのを確認し、それによって全てを思い出した様子のDEATHNAGOOON。


 当初は無表情であったのだが、それがみるみるうちに真っ赤に、怒りを全面に現した顔へと変化していったのであった……



『ぐぬぬぬぬっ! 許さぬぞ……でおじゃる、我が支配領域をこのような連中に、そして我を封印したのはどこのどいつか……でおじゃる』


「いちいち『おじゃる』って言うんだな、そういうルールなのか?」


「勇者様、それは言わないであげてちょうだい、あ、ほら、、何か向こうの方に攻撃を仕掛けるモーションよっ」


「本当だ、あの高さからだと敵が集まっているような場所が見えるんだな……」



 北東の方角であろうか、そちらの地面をキッと睨んでいる様子のDEATHNAGOOON、明らかに攻撃していく姿勢だ。

 前情報ではビームだの毒霧だの、危険極まりない方法によって人を殺害することが言われていたのだが、果たしてどのような感じのものを放つのであろうか。


 怒りの表情のまま、ある一点に狙いを絞ったらしいDEATHNAGOOON、そのまま少しそちらに傾き、そしてそのまま……つんのめるようにして拳を、地面にその巨大な拳を叩き付けたではないか。


 パッと上がる土煙と、その数秒後に響き渡る、先程の雄叫びよりもさらに激しい振動……家々の屋根が吹き飛んでいるではないか、全損した家屋は数十棟、その周囲もかなりの被害を受けていることは間違いない。


 しかしこのDEATHNAGOOON、もしその周囲に犯罪組織ではない人、つまり民草の類が残っていたらどうするつもりであったのか。


 間違いなく巻き添えにして殺してしまうであろうし、そうでなかったとしても住む場所を失わせることとなるのだが……まぁ、それについては貴族女に見解を聞いてみよう……



「おいっ、DEATHNAGOOONはいつもあんな感じなのか? 周囲への被害は? もしあったとしたらどうやって補償するんだ?」


「ほほほっ、補償? あの方がそんなことをするわけございませぬっ、だって気に食わなければいつもああして暴れて、高位の貴族でさえも犠牲になることがあって、本当に迷惑なお方……ひぃぃぃっ! こっち見たぁぁぁっ!」


「おっ、気付かれたみたいだが……今ので? とんでもねぇ地獄耳だな」


「終わりですっ! もう私共は終わりにございますっ、あぁ、何と余計なことを口走ってしまったのでしょう、まさかこんな所で『処分』されてしまうこととなろうとは……うぅっ……」


「何泣いてんのお前? あ、攻撃してくるのか……容赦ねぇなマジで……」


「勇者様、次は目から発射されるビームが来るみたいですけど、どうします?」


「う~ん、そうだな……マリエル、その槍の穂先、良い感じに輝いているし、そこで反射してしまえ」


「わかりました、っと、もうきますね」


『ウォォォォッ! 誰だっ……でおじゃる、誰が我が行いを迷惑などと言ったのかっ……でおじゃる、まとめて死ぬが良いっ! でおじゃるっ!』



 こちらを睨むDEATHNAGOOON、その視線の先には、確かに先程『迷惑なお方』などと口走った貴族女(捕縛済み)が居るのだが、それを判別してなお、付近一帯を消し飛ばしてしまうつもりらしい。


 というか、この宮殿的な建物はお前の居城であって、今しがた破壊した美しい、歴史的価値がモリモリしていそうな街並みも、全部お前の間接的な財産の一部ではないのか?


 まぁ、そんなことを理解するアタマは持っていそうもないなコイツは、本当に暴れ、自らの居にそぐわないモノや人を、悉く破壊して現在の地位を確立したのであろうから。


 で、そんなDEATHNAGOOONの両目がカッと光ると同時に、ユリナが良く使うレーザー火魔法に似た、だが赤ではなく白のビームが発射され、それは同時に混ざり合い、1本の光線となって俺たちの居る場所を襲った。


 必死で屈み、どうにか生き残ろうとする麻呂や貴族女共、だが本来であればそのようなことをしても無駄、そうであるということは本人共が一番わかっていると思うのだが。


 で、それについて今回は心配する必要がない、飛んで来たビームは予め弾道を予測したマリエルによって、その所持している輝く槍の穂先で受け止められ、全量ではないものの大半のエネルギーが反射し、まっすぐDEATHNAGOOONへと戻る……と、顔面、鼻の下の急所に直撃したようだ……



『ギャァァァッ! でおじゃるっ! 何をするか貴様! 我の攻撃に対して反撃とは、許さぬぞっ! でおじゃるっ!』


「反撃を許さぬと言いましても、先に攻撃してきたのはあなたですよ、それは許されるんですか?」


『当たり前だっ! 我こそはDEATHNAGOOON、この地を統べるもの……でおじゃるっ! それが何をしようと、誰を殺そうと勝手である……でおじゃるっ!』


「全く、勇者様みたいな言い草の方ですね」


「えっ、俺なの? 普段の俺こんなんなの?」



 わけのわからないことを言い出したマリエルだが、まぁ、何かの錯誤で勘違いで、きっと普段の俺がこのようなバケモノと同等の言い草をしているなど、そのようなことはないであろう。


 で、そんな鬱陶しい主張をする低知能なバケモノ、DEATHNAGOOONなのだが、もう一度目からビームを放ち、今度はミラが盾で弾き返したことによって同じく顔面に直撃する。


 一度目に余裕で弾き返されたというのに同じ攻撃とは、本当に馬鹿な奴だ、きっと巨大な頭の中には脳みそが入っておらず、代わりにウ〇コでも詰まっているのだな、誠にかわいそうな奴だ。


 しかし、これは対話によってどうこうして、情報を聞き出すことが可能な類のアレではないな。

 話し掛ければ襲われる、というかむしろ目が合っただけで攻撃してくるのでは、もうどう足掻いても仲良くなることなど出来ない。


 と、ここでそんな友達になることが不可能であると断定されたDEATHNAGOOONが、ふと三度放とうとしていた攻撃の姿勢を中断し、何か怪訝な顔でこちらを覗き込む……



『グォォォッ……てか誰だしお前等、でおじゃる?』


「今更その質問なのかよ、本当に頭悪いなお前……で、俺達は英雄と勇者の連合軍だ、こちらの方がこの島国の英雄、紋々太郎さん」


「……うむ、我が英雄、紋々太郎である、それから配下の3人」


「で、俺が異世界勇者様、知ってる?」


『知らんっ! 貴様等のことなど知らん……でおじゃる、ここは我の箱庭、この地に何用だ、でおじゃる?』


「何が箱庭だ、西方新大陸の犯罪組織に封印されよって、てかさ、自分の箱庭をブチ壊して、中の人々も巻き添えにしてんのってどうなの?」


『グォォォッ……何を言うか、でおじゃる、この箱庭に民……言い方が悪かったな、でおじゃる、この地は我が虫篭、中の虫を潰そうが、良い感じのオブジェと破壊しようが、我が自由なのである、でおじゃるっ!』


「はい、とんでもねぇクズ野郎であることが発覚しました、ブチ殺しましょう」


「本当に、まるで勇者様を巨大化したみたいな存在ね……」


「えっ? ちょっと待てセラ、俺なの? ねぇコイツは俺で俺がコイツなのっ?」


「ププッ、勇者様が焦っているのを見るのは再最高の気分ね……って、いてててっ、変な所を抓らないでっ」


「ばっかもん、お仕置きだお仕置きっ、調子に乗りやがって……と、調子に乗ってんのはこのデカブツも同じだな、こっちは処刑しないとだ」


「そうね、まずは……と勇者様、『鉄の道』についての情報はどうするわけ? ここで殺しちゃったら絶対に聞けないわよ」


「そうだった……おうウ〇コ漏らし貴族共、お前等『鉄の道』については詳しく知っているか?」


『・・・・・・・・・・』


「そうか、知らないのか、名前は……ふむふむ、聞いたことがあって、かつては利用したこともあるが、その詳しいシステムなどについてはこのDEATHNAGOOONとコイツを封印する際に死んでしまった患部しか知らなかったと、使えねぇ奴等だなお前等は」



 つまり、現状で『鉄の道』の詳細を知っているのはこのDEATHNAGOOONぐらいのものであるということ。

 これでは一撃で殺してしまうことが出来ないではないか、暴行によって痛め付けて、情報を引き出した後に処刑する必要がある。


 しかしこの巨大なバケモノを、殺さぬようちょど良い加減で痛め付ける、ダメージを与えるのはなかなか骨が折れるな。


 一撃で消し飛ばしてしまうのであれば非常に簡単なのだが、反撃の余地を与えない程度に受傷させ、かつまともに喋ることが可能な能力を喪失させないとなるとかなり難しいのだ。


 頭のモヒカン烏帽子を破壊したとしても、おそらくコイツに関しては最上級、あの麻呂モッコリのような『生まれながらの貴族』であり、麻呂性を焼失して人の姿へと戻ることはないであろう。


 ということでいきなり無理難題を押し付けられてしまったわけだが、このままだとその情報を得られない以上にヤバめな事態となってしまいそうだ。


 なぜならばこちらを向いたDEATHNAGOOONが、大きく息を吸い込んでいるためである。

 これは明らかに『毒霧』なる攻撃をしてくるモーションといえよう、全てを溶かす、わけのわからない猛毒を撒き散らすつもりだ。


 もちろんそんなもの、セラヤ精霊様の力を使えばどうにでもなるのだが、だからといって跳ね返すのはヤバい。

 間違いなく自分でそれを喰らったDEATHNAGOOONが溶け、その溶け汁をブチ撒けながら大惨事を引き起こすのが目に見えているのである。


 これはどうにか防がなくてはならないな、毒霧をこの施設にも、そしてDEATHNAGOOON本体にも影響がない状態にして……と、そうだ、口から出る直前、まだ拡散していない状態で燃やしてしまえば良いのだ……



「ユリナ、毒霧を吐くつもりみたいだから、ちょっと火を掛けてやってくれ」


「良いんですの? きっと大爆発しますわよ」


「しょうがないだろう、毒の方は拡散したらやべぇけど、炎と爆風なら回避のしようがある、なぁセラ、それに精霊様も」


「まぁ大丈夫だと思うけど、さすがにねぇ……」

「取り溢して被害が出るような所もあると思うわよ、まぁ、でも何もしないで毒霧のままよりはマシかしら」


「ということなんだ、ユリナ、軽くやってしまえ」


「わかりましたわ、じゃあちょっと狙って狙って……」


『グォォォッ! 溶けてなくなれぇぇぇっ! でおじゃるぅっ、ブボォォォッ!』


「はいきましたのっ、それっ!」


『ボボッ⁉ ボゲロバボベボッ! で……でおじゃぼふっ!』


「ざまぁっ! 口の中で爆発しやがったぞっ!」


「案外小規模でしたのね、もっとこう、頭とお腹ががボーンッてなるかと思っていましたのに」


「あぁ、だが被害が少ないようで良かったよ、汚い汁とか肉片とか、飛び散らないに越したことはないからな……で、コイツ、ブッ倒れたりはしないよな……」


『オゴォォォッ! ゴガアァァァッ!』



 口の中で『毒霧』に引火し、比較的小規模な爆発……といっても通常の人間であれば跡形もなくなる規模であるのだが、とにかくそれによって口の中、そして内臓に小ダメージを負ったDEATHNAGOOON。


 地上の被害といえば、熱と衝撃とで折れたり抜け落ちたりした巨大な歯が複数本、地面に落下してめり込んだぐらいのものだが、これは明らかに汚いので触らないようにしておこう。


 で、その状態で口を押さえて悶絶するDEATHNAGOOONだが、どうやら何か言葉を発するつもりのようだ。

 いやはや言語機能を喪失していないようで良かった、万が一の場合はルビアが頑張れば良いのだが、その必要さえなかったのは実に良いことである。



『オゴゴゴッ……でおじゃ……おじゃる……貴様、そこの悪魔か、やってくれたな……でおじゃる、絶対に許さぬぞぉぉぉっ! でおじゃるっ!』


「あ、確かにやったのは私ですの、でもこの人に命令されてそうせざるを得なかったんですの、だから私は悪くありませんことよ」


『ぬぅわぁぁぁにぃぃぃっ! でおじゃるっ! 貴様、自分で手を下すことなく他者に命じてこのような非道をっ! でおじゃるっ!』


「おじゃるおじゃるうっせぇんだよボケが、ついでにユリナもゴチンッと」


「あいでっ、冗談ですの、この程度のことで拳骨はやめてほしいですわ」


「この程度って、お陰で俺がこの変なデカブツに狙われたんだが? まぁ良いや、おいDEATHNAGOOON、お前、この都市にある『鉄の道』の入り口と、その使い方について知っているだろう? 教えないと殺すよ、まぁ教えてくれても結局殺すけど、どうなんだ?」


『ウォォォォッ! 鉄の道など我が歩幅の前には不要、でおじゃる、ゆえにもう片付けてしまったのだっ、でおじゃるっ、もしそれを使いたくば、我を倒した後、我が戯れに掘った湖の底より拾い上げて用いるが良い、でおじゃる』


「……てことはアレか、『鉄の道』ってのはまだ色々やらないと、すぐには使えないということか、マジで面倒だな」



 特に痛め付けるでもなく、簡単に情報を提供してくれたDEATHNAGOOON、実は良い奴なのか? いやそうではない、単に知能が低く、こちらに対する嫌がらせとして必要としている情報をあえて与えない、そういうことまで頭が回らないのだ。


 そしてその馬鹿なデカブツからもたらされた情報、鉄の道は存在すれども使用不能であり、この馬鹿が『自分には不要なモノ』であるということだけを根拠に片付けてしまったものであるということ。


 本当に頭の悪い奴だな、自分は使わなくとも、他の通常サイズの人間にとっては非常に便利なモノであったはずなのに、それを不要と判断するなど。


 まぁ、頭が悪いというだけでなく、もはや自分のことしか考えていないクズであり、虫篭の中の虫に例えた民草だけでなく、今後ろでウ〇コを漏らしている上級貴族共も、コイツにとってはそれと似たような、ほぼほぼ『ちょっとした所有物』のような感覚で所有していたものなのであろう。


 それらを踏まえると、というか踏まえるまでもなく、このDEATHNAGOOONはこの世にとって、この町にとって害悪でしかないゴミ独裁者だ。


 これでは凶ドスゑが嫌になるのも頷けるな、こんな連中のために、自らが体を張って戦っているのだから……それはもちろん謎の装置によって、無限ともとれるほどの力を得て暴れ回る理由にはならないのだが……


 まぁ、とにかくこのDEATHNAGOOON、もう不要なのでどうこうしてしまおう、俺達の欲している『鉄の道』が不要だと思ったら、実は自分が不要なゴミであったという笑えない結末だ。


 と、俺達がその『鉄の道』へと辿り着くことが出来ない、そのことに自信がありそうな顔のDEATHNAGOOONだが……そうか、まだ俺達に勝てるつもりでいるのか。


 ここはひとつ、良い感じに張り倒して、この場ではなくもっと大勢の、虐げられてきた人々の目の前でプチッと殺ってやることとしよう、それが報いだ……

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