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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十四章 これで半分
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82 邪悪な儀式の生贄集め

『ではこれより、邪教徒一斉摘発キャンペーンの開会式を執り行います、一同、ご起立願います!』


開会式なのか壮行会なのか、それとも説明会なのかわからない雰囲気の集まりだが、まだ朝も早いため参加者の半分以上が寝ぼけ眼である。

というか一部は完全に寝ている、リリィを含む。


で、今日のキャンペーンには王都の様々な団体が参加するとのことだ。

俺達勇者パーティーは『ピンクチーム』とのことで、人数分のピンクリボンを渡された。

俺にコレを装備しろと……



「見てくださいましご主人様、これなら可愛くないですこと?」


ユリナとサリナは尻尾に蝶々結びしたようだ。

他のメンバーも思い思いの結び方をする、仕方がないので俺はネクタイのように首に巻いておいた。



「俺達の担当は7丁目のアジトか、結構屋敷から近いんだな」


「最近噂になっていましたよ、その宗教、お母さんのお店にもたまに勧誘に来ていたそうです」


「放っておくと勇者パーティー酒場にも来てしまいそうだな、今日は確実に殲滅するぞ」


各自移動とのことなので、馬車に乗って目的地へと向かう。



「ここか……というか確実にここだな、なんだ来世最教って?」


この新興宗教は、団体にお布施を払えば払う程に、死後異世界に転生して最強になれる確率が上がるという教えだそうだ(最大2%)。


ちなみに、転生できるのは死因が『道に飛び出した子どもを救うために馬車に轢かれた』場合のみであり、それ以外の理由で死亡してしまうと全てのお布施が無効になるとのことである。


意味不明だ、直ちに滅ぼそう。



「勇者様、とりあえず普通に入ってみましょうよ、何か面白そうだわ」


「じゃあセラが先頭で行けよ、何かあったらお前が喰われている間に俺は逃げるからな」


「……ここの信者は人喰いなのかしら?」


「それはわからんが、とにかくここまで気持ち悪い教えを平気で信じているんだ、人間ぐらい食べてもおかしくはないだろう」


「それもそうね、十分に気を付けるわ」



セラがアジトのドアを開け、全員で中に入る。

信者と思しき連中がクネクネと変な動きをしているのが見えた。

どうやら異世界と交信しているつもりらしい。



「ようこそおいで下さいました、入信にあたってのお布施は全財産の20割、足りない分はこの借用書にサインして頂きます、では財布をこちらへ」


「……超キモいわね、早速お金の話を始めたわよ」


「おい、ここに居る人間は全員生きてちゃダメな奴等だ、とにかく全員捕まえるから大人しくしろ」




「なんとっ! 敵襲でしたか!? この罰当たり共め、大幹部様、お願いします!」


大幹部様は明らかに帝国人であった。

そんなことだろうと思ったぜ、とりあえず捕まえ、馬車に放り込む。



「おい、お前らもさっさと降伏しろ、今なら生贄にするだけで勘弁してやる」


「何を言うか、貴様らのような不信心者には転生勇者様が鉄槌を下すぞ!」


転生勇者とやらも帝国人であった。

そんなことだろうと思ったぜ、とりあえず捕まえ、馬車に放り込む。



「ええいっ! こうなったら全員で攻撃するのです、我々の力をこの変質者どもに見せつけてやりましょう!」


「黙れ、変質者は貴様らだ、気持ち悪い宗教を信じやがって、しかも訪問勧誘をしていたそうじゃないか、それだけで万死に値する!」



その後は普通に乱戦、次々に飛び掛ってくる邪教徒共を空中でキャッチし、馬車へ投げ込む。

総勢17名を逮捕し、馬車はパンパンになってしまった。



「ご主人様、これだと私達が乗るところが無いと思うんですけど……」


「そうだな、リリィ、ちょっと作戦本部まで飛んでくれ、憲兵を呼んで来た方が無難だろ」



リリィに乗って本部まで第一目標制圧の報告に行く、すぐに牢付き馬車を出してくれた。

そのままアジトへと戻り、捕まえた邪教徒をそちらに詰め替える。


ここには可愛い子が居ないようだ、全員生贄だな。



「ビーチャ、生贄の儀式ではどうやってこいつらを殺すんだ、是非本人達に教えてやって欲しい」


『はい、特殊な配合の溶解液でジワジワ溶かしていきます、死ぬまでに苦しみ抜くことで贄ポイントを得ることが出来ますから』


「そんなぁ~っ、俺達は子どもを助けるために馬車に引かれて死なないといけないんだ、それじゃ異世界に転生出来ないじゃないか」

「あぁ、せっかく転生先で領主になって内政チートしようと思ったのに……」


どうせ転生など出来ないし、出来ても来世がゾウリムシであることを俺は知っている。

だがそれをこいつらに教えてやる必要は無いであろう。

黙って贄ポイントに変換されやがれ!



「勇者殿、ここに隠れている奴が居ないかの捜索は我々憲兵団がやる、そちらは次のポイントへ向かってくれ」


「わかった、もう少し骨のある奴等と戦えると良いんだが」


「では教祖代理が居ると思われるアジトを任せよう、これが地図だ、よろしく頼む」



受け取った地図に従い、次のポイントを襲撃するために馬車を走らせる。

少し遠かったな、余計なことを言わずに近場を任せて貰うべきだったな。



「こっちはちょっと大きい施設だな、どれだけ金集めたらこんなの作れるんだよ?」


施設の中には200名程の邪教徒が居り、一番奥の部屋で先程の大幹部様よりもさらに数十倍は偉いと思しき大大大幹部様が銭勘定をしていた。

適当にボコッて外に連れ出す、一般信者には逃げ出そうとしていた者も多かったが、片っ端から捕まえる。


助命対象が何人か居たので生贄組とは別にしておこう……



「勇者様、憲兵団の人達を呼んで来ましたよ」


「ありがとうミラ、この人数を運ぶのは骨が折れそうだ、この可愛い子ちゃん達はこっちで移送してやろう」


「エッチな勇者様ですね……」



作戦本部に向かう馬車の中で、可愛い子ちゃんの1人が質問を投げ掛けてきた。



「魔の者よ、私達を捉えてどうしようと言うのですか?」


「誰が魔の者だ、この迷惑宗教団体が、貴様らは奴隷にするんだよ、それとも生贄として溶解される方が好みか?」


「なんと邪悪なっ!? 大体私達は何の迷惑も……」


「したでしょ訪問勧誘? それが鬱陶しくて苦情が来ていたんだとよ!」


「もしかして啓蒙活動のことですか? あれは愚民に本来あるべき教えぐへほっ!」



ムカついたので聖棒を鳩尾に突き立てておいた。

殺されなかっただけマシだと思って欲しい。

ついでに顔面も殴っておこう、後でルビアが治療すれば良いだけだからな。


倒れたところを馬乗りになって、本部に着くまで死なない程度に殴り続けてやった。

気が付くと、可愛い子ちゃんの顔面は惨たらしく変形している。



「ご主人様、治すのも大変なんですからね、やりすぎには注意して下さいよ!」


ルビアに怒られてしまった、腹いせに横の邪教徒もぶん殴っておく。


本部には他にも回復魔法を使えるものが待機し、拷問で死に掛けた幹部連中を元に戻していた。

そのままもう一度拷問に掛けるようだな、無様に泣き叫んでいるが、自業自得である。



「勇者殿、どうやら敵は襲撃に気が付いたようだ、王都の南外れにある総本山に集結している」


「じゃあそこを一気に攻め落とすんだな、当然俺達も行くぞ!」


「助かる、では憲兵団の馬車に付いて来てくれ、あとコレ、参加者用の弁当だ」


なんと、摘発キャンペーンは昼食が提供されるのか。

どおりで貧乏臭い参加者が多かった訳だ、これや参加賞目当ての奴も居るだろうな……



「主殿、ここから総本山までは30分ぐらいかかるらしい、途中でルビア殿と交代して私も昼食を取りたいのだが」


「わかった、ルビアは食べ終わり次第御者を代われ」


「ええ、了解しましたよ、それと先程の治療報酬としてご主人様のお弁当に入っているお肉を一切れ貰い受けます」


「あ、てめぇっ! 一番大きいのを持って行きやがったな!」


「あらそれは失礼しました、でももう食べてしまいましたから、諦めて下さいね」


ルビアは帰ったら鞭打ちの刑だな……



御者交代のために一度停車した以外は走り続け、ようやく目的地の総本山が見えてきた。

もう金ピカである、一体どのぐらい金を毟り取ればあんなものを完成させることが出来るのであろうか?



「もう突入しているチームもあるようだ、俺達も……ミラは何をしているんだ?」


「壁に貼ってある金箔を剥がしています、これを肌に貼り付けてカモフラージュをしようと思いまして、当然帰ったら瓶などに集めて資産化しますが」


「それは名案だ、ついでに馬車も金箔でカモフラージュしよう、後で剥がして資産化するんだ!」



「ちょっと2人共、ケチ臭いことしてないで早く行くわよ!」


セラに怒られたのでそろそろ突入しよう。

というか中にも高価な品があるだろうからな、そちらを略奪した方が儲かりそうだ。




「敵が多いな、これじゃ捕まえ切れずに逃げられるぞ」


「勇者殿、外は一般兵士が取り囲んでいる、ネズミ1匹逃げられはしないさ!」


「地下とかもちゃんと見張っているのか?」


「……そこまでは考えていなかったな」


馬鹿すぎる、こういうのは大体地下の抜け道がどうこうのパターンだろ。

憲兵は慌てて戻り、下水道にも人を配置するようだ。


俺達も地下を中心に、教祖やそいつが逃げる抜け穴がないかを探す。

しかし内装もかなり豪華だ、おっ、この高級そうな杯を頂いておこう。



「勇者様、地下牢に人が沢山居るわよ!」


「本当だ、人攫いもやっていたのか、さすが邪教だな」



捕まっていた人達によると、訪問勧誘を断り続けたところ、夜歩いていて急に攫われたという。

全財産を奪われたそうで、自宅の住所を聞くと教団の連絡所として使われていた所だった。


食事も与えられず、先に捕まっていた人々は既に餓死して捨てられてしまったそうだ。

とんでもない宗教団体である、もう単なる犯罪組織じゃないか。



『お~~いっ! 教祖が見つかったぞぉ~っ!』


上の方から別のチームの声がする、地下はハズレ、教祖は1階に居たようだ。

発見したのは王都犬猫連合、獣人だけの鼻が利く部隊である。


彼らはあらかじめ教祖の匂いを覚えておいたそうだ、しまったな、カレンにもそうさせておくべきであった。

みすみす手柄を持って行かれてしまったな。



「で、教祖はどこに居たんだ?」


「この卑怯者、現金を抱えて壁の中に隠れていたらしい、やけに新しいところをぶち抜いたら見つかったそうだ」


教祖は壁に掲げられているイケメン肖像画とは似ても似つかぬデブ野朗であった。

贅沢な暮らしで太ったのか、それとも元々コレで肖像画を盛ったのかはわからない。



明日は朝からこの教祖や幹部連中の処刑を行い、その後生贄の儀式に移るという。

普通に処刑してしまうのは命がもったいない気もするが、幹部は教祖も含めて全員帝国人のようだ。

帝国人は生贄なんかよりもっと惨たらしく殺さないとだしな、数も少ないのならそこまで気にする必要は無いであろう。


というかまだ帝国人が跋扈しているんだな、この王都は……




この後は本部で閉会式をやるとのことであったが、興味が無いので帰らせて貰った。

参加賞もキッチンペーパーらしいから別に要らない。



屋敷で体に貼った金箔を剥がす作業をしよう、地味な儲けだがこういう積み重ねが大事なのだ。



※※※



「サワリンは明日の儀式では何かするのか?」


「一応祈祷をするわよ、でもメインは生贄の殺害だから私のはほぼ形だけよ、それと、明日からはエッチな踊りの練習ね」


「そうだな、精霊様、全員の儀式用ダンス衣装はもう出来ているんだろ? 風呂上りにお披露目だな」


「じゃあ練習用を1着ずつ出しておくわ、本番用はさらに飾り付けした奴だから、また後で見せるわね」



明日生贄を捧げ、実際にエッチな踊りをして王都民を蘇生させるのは1週間後である。

それまでに振り付けを完璧にし、儀式の効果を最大限引き出せるようにしなくてはならない。



『勇者さん、それで生贄の方はどのぐらい集まりましたか?』


「憲兵団の報告によると、生贄として使って良いのは2,000人程らしいぞ」


『それなら十分ですね、本来なら踊りも要らないレベルですが、ゴブリンモドキが含まれていることを考えると、一応やっておいたほうが良いでしょうね』


ゴブリンモドキとは何なのか?

一瞬考えてしまったが、どうやらビーチャは帝国人のことを言っているようだ。


普通の人間が1贄ポイントであるのに対し、帝国人はその半分以下らしい。

生物としてのランクがすこぶる低いとのことである。




「では私達は居酒屋の営業がありますから、先にお風呂に入っておきますね」


「待ってくれレーコ、俺達も入る、それと今日の営業はエッチな踊りの衣装でやったらどうだ?」


「ええ、それが良いですね、じゃあ早速お風呂に行きましょう」




風呂上り、精霊様が用意した衣装のお披露目会である。

なんとエッチな衣装なのだ……


「ルビア、ジェシカ、お前らちょっとジャンプしてみろ!」


ルビアが3回目、ジェシカは最初のジャンプでポロリした。

おそらく本番はポロポロ祭りになるであろう、踊りはかなりの効果が期待出来そうだ。


「セラのは特別仕様じゃないか、それ、下は穿いている意味があるのか?」


「本当ね、良く見たらお尻丸出しじゃない、決めた、明日からこれを普段着にするわ」


「構わんけど捕まらないでくれよな!」



居酒屋組はその格好で店を開けに行ってしまった。

さすがに行政指導ぐらいは入りそうな感じである、もちろん黙殺するがな。



「ご主人様、私と姉さまは尻尾のリボンを付けたままにしようと思います、何だか気に入ってしまいました」


「構わんぞ、あと、別の色のも今度買ってあげよう」


「やりましたわっ! 新たなファッションの誕生ですの!」

「姉さま、色違いで同じ形のものを揃えるのよ、ユニットとしてアイドル活動をするんです」



しばらくすると、レーコが居酒屋のまかないと同じものを届けてくれる。

ちょっと早いが夕食にして、就寝組と飲酒組に分かれよう。





食後はいつものメンバー、俺、セラ、ルビア、ジェシカで角部屋に行く。

他は寝るのが早いからな、俺達は毎晩のように隅に追いやられて酒を飲むのであった。


「そうだルビア、今日の昼に俺の肉を奪ったことは忘れていないぞ!」


「申し訳ありませんご主人様、ではこの布団叩きで処刑を」


座ったまま横から太ももをバシバシ叩いてやる。

リリィじゃないが肉の恨みは恐ろしいのだ。


「ジェシカも喰らえっ! お前はいつになったら罰金分の銀貨2枚を返すんだ?」


「いでっ! 来月まで待って欲しい……」


「何だかずっとそんなことを言っているな、お前絶対踏み倒すつもりだろう」


「大丈夫だ、返す、返すから脇腹を抓らないでくれっ! 最近買い食いばかりして太ってしまったんだ、頼むからそこは触らないでくれ!」


「借金こさえたまま買い食いなんかしてるんじゃないよっ!」




「勇者様、私には何かないのかしら?」


「セラは……そうだな、おっぱい不携帯は重大な違反だぞ、喰らえっ!」


「あいたっ! 私は不携帯とかではなく元々無いのだけれど」


なんと、おっぱい不携帯どころか無おっぱいであったか。

もう欠格だな、セラは今後おっぱいを取得することが出来ないのである。



そこへ部屋のドアがノックされる、開けてみるとマリエルが立っていた。


「やはりここで飲んでいましたか、勇者様、今伝令兵が来て手紙を置いて行きました、教祖に関することだそうです」


「おう、あの後拷問して情報を吐かせたんだな、どれどれ見てみよう」



宗教団体の教祖は、どうやら例の魔族神とやらの啓示を受けたと供述しているようだ。

またそれかよ、というか魔族神はこの間の麻呂のことだと思っていたんだが、違うのか?


「勇者様、これはちょっとヤバいんじゃないかしら?」


「そうだな、マリエル、マーサかユリナは起きているかな? ちょっと連れて来てくれ、無理に起こさなくても良いからな」


サリナは絶対に寝ているだろう……と思ったがマリエルが連れて来たのはマーサとサリナだった。

ユリナの寝言がうるさくて眠れなかったそうだ。



「魔族神って言われてもね……魔王様なら何か知っているかもだけど、私達にはちょっとわからないわよ」



「そうか、じゃあ俺はちょっと女神に聞いてみる」


こちらから女神に念話を送るのは久しぶりだな。

神界コールセンターは健在のようだ、オペレーターの声は変わっているようだが。



『よう女神、元気してるか? ちょっと魔族神ってのについて聞きたいんだが』


『お久しぶりですね勇者よ、で、魔族神? あぁかわいそうな勇者、遂に妄想と現実の区別がつかなくなってしまったのですね』


『黙れ、どちらかというと貴様も妄想の類の存在だろうが! 知らないなら用は無い、じゃあなっ!』




「どうでしたご主人様? 何かわかりましたか?」


「女神が凄くイラつく存在であることを再確認したのみに留まった、他の情報は得られていない」


「女神様でもダメですか、これはもう八方塞ですね……」



マーサはマトンにも聞いてみるとのこと、そしてサリナはユリナと一緒に調べてみるということに決まった。

後でレーコやサワリンにも協力するよう言っておこう。



「まぁ良いさ、まずは王都民の復活を先に考えるべきだな、皆踊りの方は自信があるか?」


「ふっふっふ、踊りならアイドル悪魔法少女のサリナちゃんに任せておいて下さい!」


「サリナ、おそらくルビアが足を引っ張ると思うからな、ちゃんと指導してやれよ」



「ご主人様、どうしてやる前から私が足を引っ張るとわかるんですか?」


「ルビア、そういうのはいつもの動きから大体想像が付くのだぞ」


「うっ! それはちょっと反論出来ません……今日も馬車を片付けるとき不注意で外壁を壊してしまいましたし」


「で、それはどうして黙っていたんだ?」


「せっかくバレないように埋めておいたんですから、自分から白状……今していますね」


ルビアは吊るし上げられた、明日つま先だけ生贄にしてしまおう。



居酒屋組が帰って来たので残り物の料理を夜食にする。

サリナはもう寝ているし、マーサも舟を漕いでいる、そろそろ寝よう。


明日はいよいよ儀式のスタートである……

次までこの話、その次からはまた新しい話にいきたいと思います

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