816 情報源
「は~いっ! 皆さん注目して下さ~いっ! こっちで~っす!」
『おっ、何だ何だ? 敵が何かやってんぞ』
『敵って、ガキじゃねぇか、ありゃちょっと育てねぇと売り物にならねぇよ、犬獣人の方はともかくよ』
『いや……ひょっとしてアイツ、悪魔じゃね?』
『んなわけあるかよ、悪魔に攻め込まれたらこんな都市要塞……普通にお終いだよな?』
『そうだっ! この都市要塞はお終いだっ! どうしようどうしよう……』
『やべぇ、逃げた方が……逃げない、絶対に逃げない、こうなったら上層部の首を差し出して、俺達だけが助かるんだっ!』
『そうだそうだっ!』
『ウォォォッ!』
「……思ったより簡単でしたね、兄の城に居た人達と同じぐらい単純な、馬鹿の人ばかりのようです」
「そうですね……それでご主人様、とりあえず洗脳して、モロに裏切るように仕向けました」
「うむ、2人共ご苦労であった、下がってよろしい」
「何もしていないのに凄く偉そうなんですねこの方は……」
敵のモブキャラ、およそ1,000匹は居たであろううちの、生き残っていた700前後を洗脳し、こちらの味方とすることに成功した。
この連中をこのまま元来た方角へ戻らせ、同士討ちをさせれば非常に楽であり、短時間でエリア自体を制圧することが可能となるという夢の作戦。
しかもこんな雑魚共の力では、どれだけ集まったところでたいした攻撃力もなく、この美しい都の本来的な景観が損なわれることはない。
むしろ、現状でこういう場所を弁えないウ○コ野郎共が存在している、そのことこそが景観を損ねる最大の原因となっているのであって、それを排除するのは町内の清掃ボランティアに参加しているのも同じ、極めて善良な行いなのである。
あとはこの馬鹿共……はサリナとわんころもちの力によって完全に洗脳済みゆえ大丈夫か。
他の、こいつらに攻撃される側の雑魚共が、パニックになってその破滅に民間人を巻き込む、そのようなことがないよう注意したい。
まぁ、どうせこの後も出てくる奴等は悉く馬鹿で雑魚で、俺達にとっては特に危険性を有していないような連中ばかりのはずだ。
ということでこちらは単純に、町への被害にのみ注意して、この洗脳済み馬鹿共の後ろを付いて歩けば良い……と思ったのも束の間、何だか町の奥、メインストリートの向こうに巨大な影が見えるではないか……
「ご主人様、何か知りませんが強キャラっぽいのが来ましたっ」
「本当だ、しかし真っ白だなアイツ……いや白く塗ってんのか」
「主殿、あの眉毛は完全に麻呂だぞ、巨大な貴族が来てしまったようだ」
「ちょっと見た目的にウザくて面倒臭そうな奴だな、まぁ強くはないだろうが」
どうも『強キャラ』ではなく『京キャラ』が出現してしまったようだ、全身、主に顔面に白粉を塗りたくった麻呂、しかも身長5m程度の巨大な貴族の登場である。
しかも烏帽子を被っていると思いや普通に髪の毛ではないか、モヒカンが進化してああいう感じになったのか? というか麻呂然とした眉毛ももしかしたら地毛なのか?
良くわからないがとにかく戦おう、いや洗脳した馬鹿共に戦わせよう、そしてあまり大切な仲間を接近させるのはよそう、何か変な病気を持っているかも知れないからな。
で、近付いて来たその京キャラはこちらの『仲間』の目の前にて立ち止まり、首を傾げて不思議そうな顔をする……
『……何でおじゃるかこの状況は? こやつらは全てこちらの手駒のはずなのでおじゃるが?』
「うっせぇよこの麻呂がっ! こいつらはなっ! お前みたいな気持ち悪りぃデカブツの言うことを聞くのがイヤになって、こちらの、英雄と勇者、それからPOLICEの連合軍に味方をすることを選択した者達だっ! もうお前のような変な奴の言うことなど聞かんぞっ!」
『おじゃる? そうでおじゃったか、では死ぬでおじゃる、フンッ!』
『ギャァァァッ!』
「すげぇっ! 蹴りだけで50匹ぐらい殺したぞっ!」
「なかなか良いキックだったわね、あんた、今の技はどこで習得したのよ?」
『おじゃじゃじゃじゃじゃっ、麻呂は蹴鞠が大の得意でおじゃるのでな、そこで力を付け、島国代表にも召集されたことがあるぐらいの強さなのでおじゃる……まぁデカすぎベンチに入らなかったのでおじゃるが』
「もう意味わかんねぇよお前、てか笑い方キモいなマジで、しかし島国代表か……」
先程から思っていたのだが、どう考えてもこの麻呂は現地住民、しかもこの碁盤の目状に拓かれた四角い『都』において、かなり高い身分を有していたはずの存在。
それがどうしてこんな場所で、どちらかというと犯罪組織側に付いているのではないかという雰囲気で俺達と敵対しているのだ?
まぁ、あのシャチホコ都市における仲の悪すぎる2人の首長という前例があるので何とも言えないのだが、裏切って犯罪組織に付くにしても、これはもう露骨過ぎるのではなかろうか。
と、ここで紋々太郎が前に出るようだ、蹴り攻撃に警戒して、というかビビッて腰が引けているモブキャラ共を掻き分け、麻呂の方へと近付いて行く。
しかしそんなに接近して大丈夫なのか? 特に調べてはいないが、今の攻撃を見る限り麻呂の強さは紋々太郎と互角かそれ以上。
下手をすればいきなりこの場で攻撃を受け、無視出来ないほどのダメージを負ってしまうことも考えられるのだが……
「……麻呂よ、君はこの都市の『上級麻呂』であった、そのような格好をしているのだが……どうして敵方に付いている? そして烏帽子に見せかけたその『強化モヒカン』は何なんだね?」
『おじゃじゃじゃじゃっ、麻呂がどちらに付こうがそれは麻呂の勝手でおじゃる、麻呂は常に金の用意がある方に、そして勝ちそうな方に付くのでおじゃるよっ! おじゃじゃじゃじゃじゃーっ!』
「……そうかね、それはわかった、では他の麻呂はどうしたのだ? やはり君と同じように裏切り、西方新大陸の犯罪組織に与しているというのか?」
『まさか、こちらに居る麻呂はこの麻呂と、それからあの麻呂とあっちの麻呂と……5麻呂ぐらいのものでおじゃるよ』
「……それは安心したよ、勇者君とりあえずその5麻呂を殺せば大丈夫なようだ」
「そうみたいっすね、てかお前麻呂麻呂うっせぇから、もうちょっとわかり易く話せや」
裏切り麻呂はたったの5麻呂、まぁ、元々この都市にどれだけの麻呂が存在していたのかは知る由もないのだが、拠点から比較的近いこともあり、紋々太郎は実際に会ったこと、ここへ来たことはなくとも、少しぐらいは知っていることもある様子。
で、その紋々太郎は『裏切った5匹の麻呂』について、今目の前に居る裏切り麻呂のうちの1匹、名前は『蹴鞠上手氏雀某麻呂』と言うらしいが、とにかくそいつから情報を聞き出し始める。
で、その間に思い起こしたのだが、良く考えたら俺達はかつて麻呂と、王都にやって来た魔族の麻呂と戦闘したことがあった。
しかしこの麻呂は身長5mの強、ではなく京モブとはいえ、れっきとした人族であることが確かに確認されているのだ。
この世界の麻呂は種族に拘らず存在するということか、どちらにしても麻呂は麻呂だが、これからもそういう麻呂との遭遇があるかも知れないし、一応頭の片隅に、あまり要らない情報として留めておくこととしよう。
そのような考えを頭の中で巡らせている間に、どうやら紋々太郎とその麻呂の話が大詰めを迎えたようだ……
「……それで、裏切って敵方に付いた麻呂、その中には麻呂の中の麻呂、この島国に名前を轟かせている『DEATHNAGOOON』は居ないと言うのだね?」
『フンッ、あんな醜いバケモノが名を轟かせている? 笑わせるなでおじゃる、DEATHNAGOOONなぞこの都においては居ても居なくても同じの空気の如き存在でおじゃる、わざわざ仲間に引き入れようとさえ思わないでおじゃるよっ!』
「いや何だよDEATH納言って、あとお前も十分バケモノだかんな、自覚しろよオラッ」
『ん? 何だかそっちの雑魚がうるさいでおじゃるね、音に聞こえる英雄とやら、どうしてそのようなカスを連れているのでおじゃる……え、勇者? それが異世界勇者なのでおじゃるか、マジでいとをかしなことにおじゃるな』
「うっせぇよ、俺が勇者じゃ悪いってのか、こうなったらもう殺すしか……まだダメッすか?」
「うむ、可能であればもう少し待って欲しいところではあるね、もう少し、この麻呂からは聞きたいことがあるゆえ」
ここにきて新たに登場した『DEATHNAGOOON』なる存在、まぁ麻呂の親玉みたいなものなのか、語感的にとんでもないバケモノ、というか怪獣であることだけは確かなのだが、果たしてどんな『納言』が出て来ることやら。
で、とにかくこの麻呂はどうするのか、情報源として生かしておくにしても、このまま何かを喋ってくれるとか、俺達に協力してくれるとかではなさそうだ。
むしろ放っておいたら他の麻呂、もちろん残り4匹の、敵方に付いてしまった空気の読めない残念麻呂に報告され、また敵がワラワラと出現することになるのではなかろうか。
そうなる前に何か対処を……と、そうであった、どうせこの麻呂も尋常でないレベルの大馬鹿者であろうから、また幻術でどうにか惑わせてしまえば、逆にこちらの手先として行動してくれるはずだ。
などと思って早速サリナの方を見ると、目が合った瞬間に大きく『×』を、腕全体を使って表現されてしまったではないか。
これは幻術でどうこうしてしまうのが無理であるということを意味しているのだが、どうしてそうなのか、詳細について説明を願いたいところである……
「えっと、この敵麻呂の方ですが、ちょっと自意識過剰で、人の話を聞いたり、それによって行動を変えるタイプじゃない人って居ますよね?」
「おう、確かに居るな、見かけたらブチ殺すけどな」
「主殿もその類なんじゃ……いてててっ、すみませんでしたっ」
「それでですね、この方はそういうタイプの極みなんです、ご主人様なんか足元にも及ばないぐらい自分中心で、きっとお酒の席でも自分だけ捲くし立てるように喋って……みたいな感じで」
「そうなのか、そういう性格だから蹴鞠の島国代表として目だっていけたのか」
『おじゃじゃじゃじゃじゃっ! 麻呂はエースストライカーなるぞ、蹴鞠界の星と言われたこともあったでおじゃるっ!』
「うるせぇボケが、ちょっと黙っとけやかましい、ゆで卵に顔書いたようなビジュアルしやがって、ブチ殺すぞオラッ」
『おじゃじゃーっ! 暴力反対! 麻呂がする暴力は良い暴力だが、麻呂が受ける暴力はたちまち不当な暴行になるのでおじゃるっ!』
「・・・・・・・・・・」
本当に鬱陶しい裏切り者で、しかも幻術さえも突っ撥ねるような、極めて過剰な自意識の持ち主。
それでいて馬鹿でアホで、顔面がキモくて、しかもエースストライカーとして名を馳せたことのある蹴鞠の達人。
もうわけのわからない存在だ、情報量が多すぎて、このジャンボ麻呂という存在が何なのかさえわからなくなってきてしまう。
だが他の麻呂に関する情報を持っている可能性があること、さらには敵方、西方新大陸系犯罪組織との繋がりによって得たそちら側の状況、特にここから繋がる『鉄の道』に関する情報が惜しく、この場で処分出来ないのも事実。
軽く痛め付けて運んで行くか? それとも時間は掛かるが、この場で拷問して洗いざらいを吐かせ、そのうえで処刑してから先へ進むか、そのどちらかなのだが……
「それで、どうするっすかコイツは?」
「……そうだね、喰らえっ、英雄パンチ! 英雄キック! 英雄威嚇射撃!」
『グワァァァッ……でおじゃるっ!』
「どう考えても英雄威嚇射撃を先に持ってくるべきだとアドバイスしたいですね……」
「……うむ、最初に入れるのを忘れていてな、ところで麻呂へのダメージは……そこそこのようだね」
『お……おのれいきなり攻撃するとは卑劣な……でおじゃる』
「いちいち『おじゃる』とか言わなくて良いからな、お前のアイデンティティーとか別に要らないし、おじゃるキャラなんぞ世界中に星の数ほど居るからな」
『うるさいでおじゃるっ! 雑魚は黙っておくでおじゃるよ、さて、そろそろ回復してきたでおじゃるな……』
紋々太郎の攻撃を受け、そこそこのダメージを受けたように見えた麻呂であったが、その傷もすぐに回復してしまうタイプのようだ。
おそらくは頭の烏帽子風モヒカンを叩かないとダメだな、あれさえ破壊してしまえば、きっとその中にあるコアが粉砕されて力を失う……いや、そもそもコイツは人族……だよな?
まぁ、人族であっても、この世界にはそういうおかしな連中が居ることは承知しているのだ。
今更になって、烏帽子風モヒカンがヤバすぎてどうのこうのなど、騒ぐほどのことでもあるまい。
しかしコイツはデカすぎるうえに、俺達のような強者が急所を攻撃すれば、その場で跡形もなく消滅してしまう程度の雑魚である。
となると攻撃するのは英雄パーティーの4人、それとフォン警部補ぐらいのものなのだが……というかフォン警部補はどこへ行ったのだ? まさか知らぬ間に暗殺者の手によって……
と思ったら戻って来たではないか、大切な戦闘の最中に抜け出し、一体何をしていたというのかこの規律違反POLICEは。
「おいフォン警部補、どこへ行って……何だそれ?」
「これか? これは木刀だよ、そっちのお土産物屋で売っていたからあるだけ購入しておいたんだ、結構攻撃力があるし、『土産物』だから持ってウロウロしていても怪しまれることがないからな」
「いや、怪しまれるどころかもう敵と戦闘しているんだが……と、フォン警部補、その木刀、とりあえず英雄パーティーにも装備させてやってくれ」
「おうよ、元来そのつもりで買って来たんだ、ちょうど5本だしな」
ということで作戦、いや装備の変更を執り行う英雄パーティーのメンバーとフォン警部補。
ちなみに紋々太郎の『ハジキ』やカポネの『パイナップル』で攻撃した方が強いような気がするのだが……まぁ、一応は町中。
で、木刀を装備した5人を前に出し、それぞれが距離を取って麻呂を囲む……これならいけそうだな……
「……では参る、オラァァァッ!」
『あ、ちょっと待つでおじゃ、その、木刀などという危険物は……ギョェェェェッ! でおじゃるぅぅぅっ!』
「いけいけっ! 全員でボッコボコにしてしまえっ!」
「ってかあっし、これ、普通の武器の方が強気っしょ? こっち、はいザクッと」
『あぎゃぁぁぁっ! でおじゃるぅぅぅっ!』
「……NEW新キジマ―よ、殺してしまってはいけないよ、この者からはもう少し情報を得たいからね」
「あいっす、それっ!」
『ギョォォォッ! でおじゃるぅぅぅっ!』
麻呂を囲んでいたメンバーは、紋々太郎の第一撃を皮切りに、接近して木刀によるリンチを加えていく。
その中でハピエーヌだけが自らの武器を、『ポン刀』を抜き、木刀との二刀流で攻撃を加えている。
もちろん皆が狙っているのは烏帽子風モヒカン、寄って集ってそれを叩き潰し、形が徐々に変わってきたところで……バキンッと、何かガラス玉でもカチ割ったような音がした。
それと同時に小さくなっていく麻呂、ジャンボであったのが、えらくタイニーな、いや、それでも身長2m程度の麻呂へと変化していく。
頭の烏帽子風モヒカンは完全に崩壊し、小さくなった姿で蹲り、必死におじゃるおじゃると助けを求めているのだが……これは倒したという認識で良いのであろうか……
「……ふむ、良いであろう、ここで攻撃中止としようか」
『うぇ~いっ!』
「討伐完了っすか? ずいぶん小さくなったみたいだけど……あ、麻呂を象徴する眉毛が崩れて……コイツ、もう麻呂じゃなっくなったってことっすか?」
「……そのようだね、烏帽子の中にあったコアは麻呂の権限を示すコアであって、これが破壊されると麻呂として失権、眉毛が崩れて白粉もボロボロと落ちていって……ほら、ごく普通のスポーティーなおっさんに早変わりだ」
「チクショォォォッ! せっかく、せっかく麻呂に昇格したのに、『ケマリ-ガー』として得点王に輝くなどの成功をして、やっと貴族的な身分をゲットしたのに……まさか、こんな結末に……」
「まぁ、付く勢力を間違えた者の末路だな、てか何だ、蹴鞠にプロリーグあんのかこの島国は」
完全に麻呂の力を失った、単なる強めのおっさんとなってしまった目の前の男。
元々雑魚であったのだが、もはや雑魚とも呼べない、本当に非戦闘員の一般人クラスとなった。
しかしなるほどな、この島国……ではなくこの都市の特徴か、一般人でもその功績を認められ、コアをゲットして麻呂と化す。
それがこの都市における貴族の証であり、今のコイツのように烏帽子部分を破壊され、コアも粉砕されると、麻呂として権限を失って一般人へ戻っていくと、そういうことだな。
まぁ、コイツが一般人へ逆戻りしたからといって、それで麻呂として獲得した全ての知識が失われるというだけでなく、単に貴族でなくなるというだけのこと。
つまり今からでもコイツを締め上げれば、多少なりとも情報を得られるということである……
「……うむ、とりあえずこの『元麻呂』を何か台車のようなもの……はないので洗脳した雑魚キャラ共に運ばせることとしようか」
「そうっすね、おい元麻呂! お前はもう死刑だからな、しかもその前の拷問もセットだっ! だがまだ始めないからな、栄光を掴んだ頃の思い出に浸りつつ、念仏でも唱えて待っておくんだな」
「そ、そんな……せっかく頑張ったのに、せっかく麻呂に昇格したというのに……イヤダァァァッ!」
「……やかましい男だね君は、オラッ!」
「グフッ……」
とりあえず元麻呂を気絶させ、俺達に付き従う敵兵(洗脳済み)に運ばせつつ先へと進む。
目指すはこの都市の中心らしき豪華な館、そしてそこに居るであろう犯罪組織の親玉だ。
パッと見では敵に制圧されているとは思えず、紋々太郎もこれまでスルーしていたこの都市。
だが予想以上に敵の浸透は深く、さらには残り4匹の権力者、麻呂も敵方に付いていると。
まぁ、少し頑張ってそれらを討伐……その前に食事をしないと限界のようだな……




