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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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811 ようやく

「オラァァァッ! 死ねやこの野郎! このっ、ゴミナメクジめがぁぁぁっ!」


『ブチュゥゥゥッ! ぷはっ、効かぬ、そんな攻撃など効かぬぞぉぉぉっ! そしてハゲって言うなぁぁぁっ!』


「今は言っていないような気がするんだが……まぁ良いや死ねこのハゲェェェッ!」


『ハゲって言うなぁぁぁっ!』


「クソッ、一瞬で再生しやがるじゃねぇか、てか飛び散った肉片の分はどこから補給してんだこのハゲ?」


『ハゲって言うなぁぁぁっ!』



 ハゲの分際で勇者様たるこの俺様に対してキレまくるナメクジ野郎、しかも聖棒による突きが効かないというか、効いていてもすぐに再生してしまうという厄介な敵。


 普段であれば俺は横に避け、後ろからリリィやユリナが炎を使った攻撃で滅するところであるが……なんと、今は俺1人、つまり単独で戦い、『勇気を見せる』というミッションをクリアしつつコイツを始末しなくてはならないのだ。


 それゆえ、今回は全力で戦うことはもちろん、いつも使うような怒らせて自爆を誘うとか、そこまではいかないにしても清浄な判断能力を奪うとか、そういった作戦に出ることは出来ない。


 このわけのわからない、おそらく魔導のシステムが、俺に勇気がないと判断してしまった場合には大事だからな。

 目的である『赤ひげの玉』の開放に失敗することになりそうだし、そもそも俺がこの謎の亜空間から出られるかさえも怪しいところ。


 ということでもう一度聖棒を構え、今度は横に薙ぎ払う感じでの攻撃を試みる……



「オラァァァッ! 死に晒せやこのボケェェェッ!」


『ギョェェェッ! か、体が半分に……でもくっつくんだわこれが、てかハゲって言うなぁぁぁっ!』 


「言ってねぇんだよこのハゲェェェッ!」


『フギョギョギョギョッ! ギョベェェェッ!』


「どうだっ! 64ピースに裁断してやったぞっ!」


『で……でもくっつくんだな、徐々にだけど』


「おいコラ、ハゲって言うなはどうした?」


『ハゲって言うなぁぁぁっ!』


「よろしい、しかしどうやっても再生するんだなお前は……こりゃ本格的に対策を立てないとダメだなマジで」


『あっ、またハゲって……』


「言ってねぇから、少し黙れこのハゲ」


『・・・・・・・・・・』



 とりあえず鬱陶しいナメクジ野郎を黙らせ、ここで長考に入る……いや、そもそも考えても無駄だ、突いても斬っても死なないのであれば、もう俺に出来る攻撃方法は他に見当たらない。


 ここは諦めてチェンジを要求するか? いや、そんな要請をしたら間違いなく俺にとって不利になる。

 俺が異世界勇者本人であることにつき、システムにより一層疑いの念を持たせる結果となることは間違いない。


 となるとこのままコイツとここで暮らしていく……のは冗談じゃないな、直ちに死んだ方が随分マシだ。

 どうしようか、もしかして何かコアとかそういうモノが体内にあって、勇気を出すとそれに手を掛けることが出来るのか?


 そしてもし『勇気を出せば手が届く場所』にそれがあるとして、先程の裁断程度では偶然に潰せない、小さなものであって……もうアレだな、顔の下にある明らかな『ウ○コ発射口』を責めるしかないのだな……



「おいお前このナメクジ野郎、今からお前を殺すが、ウ○コを漏らしたらタダじゃおかねぇぞ」


『だからハゲじゃないと何度も……いや、ウ○コなんて漏らさんぞっ! 今は屁しか出ないっ!』


「屁は出んのかよ汚ったねぇ奴だなこのハゲは、まぁ良いや、喰らえぇぇぇっ!」


『はうぁぁぁっ! ぶぶーっ!』


「こきやがったかっ! だがこの奥にコアか何かが……ないのか?」



 人間の顔が付いたナメクジの頭部分、その真下に位置している『ウ○コ発射口』であるとしか思えない穴。

 己の勇気を示すため、その発射口に大切な、唯一無二の存在である聖棒を突きつける勇者たる俺。


 実質この気持ち悪いバケモノにカンチョーしてしまったかたちだ、そしておそらくは存在しているのであろうと予想したコアも、実はそこにはなかったという踏んだり蹴ったりの状況である。


 しかもこのナメクジ野郎、屁をこきやがったではないか、このままだと屁の成分、単にウ○コが気体となっただけの極めて汚染された物質を含む空気が俺の鼻に……いや待てよ、コレは使えるかも知れない……



「今だっ! 屁に引火しやがれっ!」


『むっ、火花など飛ばして何を……あっ、ギャァァァッ! 火がっ、屁に引火して俺の大切な髪の毛に火がぁぁぁっ!』


「いや髪の毛ほとんどねぇじゃんか、お前ほぼハゲだかんよ……てかボディーの方を心配したらどうなんだ?」


『のわぁぁぁっ! 髪がっ、髪がぁぁぁっ!』


「全然聞いてねぇのかよ……」



 元々は単なる安物の物干し竿であったとはとても思えない硬さを誇る聖棒、その特性を活かし、まるでマッチでも擦るかの如く床を這わせ、飛び散った火花を屁に引火させることに成功した。


 炎上するナメクジ野郎、全身が燃え上がっているのだが、その地獄のような苦しみを感じているはずの最中に、どういうわけかもうスパッと諦めた方が良いのではないかと助言したくなる、その程度にしか残っていない髪の毛の心配をしている。


 もちろんその僅かな髪の毛はほぼほぼ最初の、炎上したばかりの段階でサッと燃え尽き、あとはもうナメクジのボディーとチャバネやムカデ足、そして全てを失った人間の頭が焼かれていくのみ。


 髪が髪がと言いながらのた打ち回り、徐々に縮んでいったナメクジ野郎は、最後にはカッサカサの、イモリの黒焼きか何かではないかと思えるようなご遺体を残してこの世を去ったのであった……



『……はい、見事勇気を証明して見せましたね、まさかあの穴に大切な武器を突っ込むとは、とても正気の沙汰とは思えませんでしたよ実際』


「おう、ちなみに汚れた聖棒のクリーニングは……もう終わっているのか、まぁ元々除菌加工されているからな、で、これで俺様が異世界勇者様だってことが良くわかっただろう? 早く元の場所に戻してくれよ、お前と違って忙しいんだからなこっちは」


『いえ、それはなりません、あなたの怪しさは一際ですから、多少勇気を示した程度では異世界勇者であると認定するわけにはいかないのです、ということで確認事項その2へと移行させて頂きますね』


「マジでブチ殺すぞてめぇっ! ちょっと出て来いやオラァァァッ!」


『はい、では出て行きます、このお方がですが、どうぞ~っ』


「どうぞってまた……いや、どうしてここに居るんだよっ⁉」



 今度は何が出て来るのか、どうせろくでもない物体なのであろうと予想し、すぐに殺害出来る態勢を整えて待機していた俺の前に現れたのは、とてもではないが攻撃を加えられない存在。


 毎日見ているその比較的低めの身長に、毎日見ているその顔、そのここ数年でまるで成長していないのであろうぺったんこのおっぱいと尻。


 そしてこちらを認識し、出て来て早々に俺のことを『勇者様』と呼ぶ、つまりこのシステムのように『俺が異世界勇者かどうか』について疑っていない様子のその存在であった……



「おいセラ、マジで何やってんだ? 他の皆はどうした? 火の魔族の里で待機していたはずだろう? まさか拉致されてここへ連れて来られたのか?」


「違うわよ、私はここのシステムに頼まれて来ただけ、ちょっとね、勇者様がホンモノの異世界勇者なのかどうかが怪しいって言うもんだから、とりあえずさっき念話で声を掛けられて、宿泊所からあの渦を使ってひとっ飛びよ」


「何じゃそりゃ? というか突入した他の仲間は? こういう空間には誘われていないのか?」


「大丈夫、7人全員が同じ場所に居るわ、特に問題ナシよ」



 事情を詳しく説明してくるセラ、確かにセラの声だし、誰がどう見てもこの女はセラだ。

 しかしわざわざここへ来て、そして俺がホンモノ異世界勇者であることの確認に協力しているのはおかしい。


 そもそも俺が異世界勇者であるという事実は、その異世界勇者としてこの世界へと送り込まれて最初に出会った人間であるセラが最も良くわかっているはず。


 ついでに言うと、謎の念話に誘われ、何の疑いもなくこんな場所へやって来るほど馬鹿では……あるかも知れないな、これについては妥当だ。


 まぁ、とにかくこのセラが本当にホンモノのセラであるのか、ホンモノの異世界勇者であるかどうかにつき疑いを掛けられている俺が、逆に疑いの念を抱いてしまうような状況である。


 ここはひとつ、確認をしてみるべきであろうな、まずはどうするべきか……うむ、いつも通りの感じでいこう。



「ちなみにセラ、何の躊躇もなく、呼ばれたからといってこんな怪しい『システム』の指示に従うなど言語道断だぞ」


「そ……そうかしら? いえね、大丈夫だと悟ったのよ、私の第六感っていうのかな? とにかくそんな感じで」


「黙れっ! 言い訳までするような奴にはお仕置きだっ! このっ、尻を出せっ!」


「ひぃぃぃっ! やめてっ、やめて勇者様! そんなことしないでっ、いったぁぁぁっ! いきなりお尻を叩くなんて酷いじゃないのっ!」


「……やっぱお前セラじゃないな?」


「え? ちょっと何言ってんの勇者様、私は私で、勇者様の知っている私よっ!」


「噓を付くなっ!」


「ひぎぃぃぃっ! お、お尻痛いからやめてぇぇぇっ!」



 もう看破してしまったではないか、このセラは間違いなくニセモノであるという重大な事実を。

 本来『お仕置き』した際には喜ぶはずのセラ、普通以上には変態のMなのである。


 それがどうであろう、少し小脇に抱え、尻を叩いただけでこの暴れよう、これだけでホンモノのセラでないことはおおよそ判明しているのだ。


 極めつけに先程の発言、この偽セラは火の魔族の里の宿泊所に居て、そこから直通でここへ来たと言っていた。

 だが最初の俺の質問に対し、俺以外の7人が未だ無事で、揃ってあの最奥の部屋に留まっているということを教えてくれたのである。


 当然突入部隊のメンバーでないセラがそんなことを知るはずがないし、この地下空間内の最奥の部屋が安全であることを主張出来る知識はない。


 そして何よりも、この地下空間へ来ることを本気で拒んでいたセラだ、それがニッコニコで招聘に応じ、わけのわからない方法でここへ転移して来ることなどあり得ないのだ。


 というわけでこのセラはニセモノであることが確定、どうしてくれようか、触っている感じだと普通に女の子、もちろん人族であるとは思えないが、少なくともおっさんが化けていたとかそういう感じではないな。


 ならばこのまま『お仕置き』を続け、自らの正体について白状するまで責め立てることとしよう……



「この偽セラめっ! お前のような奴はこうだっ!」


「ちょっ、ニセモノなのは認めますからっ、パンツを降ろすのはやめて……ひぃっ、お尻が丸出しに……いったぁぁぁっ!」


「まだまだっ、あと500回は叩かせて貰うぞ、尻が割れても文句を言うんじゃないぞ」


「ひぃぃぃっ! もうやめてっ、ごめんなさいっ、こんな所へ呼び出したこと自体を謝罪しますしっ、あなたがホンモノの異世界勇者であるということも認めますからっ!」


「ほう、やっぱりお前がシステムそのものだったのか、まぁ良い、とにかくセラの姿を取るのはやめて、本来の形状に戻るんだな」


「本来の形状って、私は魔導的な存在でして、今はこうして実体化しているだけで、形状なんて言われても……」


「じゃあしばらく尻叩きの刑を続けないとな、実体化しているうちはずっとだ」


「いやぁぁぁっ!」



 ということで、それからしばらくの間はセラの形をした『システム』を引っ叩いて、どちらの方が強く、そして上位の存在なのかということをわからしめておく。


 で、叩かれ続けたことによるダメージで実体を保つことが出来なくなったのであろうが、次第に薄くなった『システム』は、そのうちにスッと消えてなくなった。


 最後まで大騒ぎをしていたのだが、渦の中に戻ってからも痛い痛いと文句を言っている。

 さて、ここからどう対応するべきなのか、これで俺がホンモノの異世界勇者であることの確認はお終いなのか?



『ふぅっ、痛かったですよ、久しぶりに実体化したというのに酷い目に遭って……まぁ、私はマシな方ですねきっと』


「何がマシなんだよ? お前以外にもシステムが居て、それに俺が何かしたのか? その記憶はないんだが」


『いえ、何を仰っているのですか、まずそこの焼死体、回収するのを忘れていましたが、それは私の父です』


「えっ? このナメクジが……お前、ナメクジだったのかこのクソがっ!」


『あの、だから実体化する際にはある程度までは形状を選択することが出来てですね、父はナメクジみたいなゴミ野郎ですが、本当に先程のような姿ではなくて……まぁ良いや、あなたのように知能の低い人間に何を言っても無駄でしょうから』


「強制シャットダウンされてぇのかこの馬鹿!」


『はい、またそういう暴言を吐く、そして手が出るのも早い! あのですね、あなたが散々殺害して、終いには遠くへ投げてしまった井戸の前の担当者、あの者は私の弟です』


「あの鬱陶しい野郎が? てかアイツ、結局何のために存在していたんだよ?」


『何の? あの場所でセーブしつつ、その者の辿って来た道程を確認して、それで探索者の中に異世界勇者が混じっているのかどうかを確認していたんです。通常異世界勇者は人族と同程度の年齢、つまりあの場で全てを振り返ったとしてもそこまで時間は要さなかったんです。それなのにあなたときたら殺して投げ飛ばして、それで、そのせいでこの場所における実際の確認という手間が増えて、しかも勇者としてあり得ない言動までバッチリ記録されて……』


「うっせぇよボケ、黙っとかねぇとマジでパンチすんぞその渦に」


『なんと乱暴な……』



 ブツブツと文句を言う『システム』、というかあの井戸の前の『担当者』もこのシステムの親族……という表現が正しいのかどうかはわからないが、とにかくここにきて色々と判明した事項が多いな。


 で、ついでに『俺が異世界勇者として認められた』ということを再確認したのだが、『システム』はかなり渋った挙句、破壊されては敵わないということで認定を出してくれた。


 これで俺が、そして未だあの場所で待機しているという俺の仲間が、祭壇に祀られた『赤ひげの玉』の開放権者であることが証明されたのだ。


 そのまますぐに『システム』との対話を終え、ここへ来たときと同じような眩しい光に包まれる。

 次の瞬間には元の場所へ、他7人の突入部隊が待っている、『赤ひげの玉』の祭壇が設置された部屋に居た。


 皆は……完全にくつろいでいやがる、しかも持って来ていないはずの茶菓子のセットがあるではないか。

 どうやらこの場で、俺が消えてから提供されたもののようだな、全てに『火の魔族の里地下空間』とのラベルが貼られている。



「あっ、おかえりなさいご主人様、どこへ行っていたんですか?」


「何か知らんが俺の勇者性を疑われてよ、変な空間で確認されていたんだ」


「まぁ、勇者様じゃ仕方ないですね、とても正義の味方とは思えない風貌と言動ですから」


「おいミラ! お前はお仕置きだっ!」


「ひぎぃぃぃっ!」



 先程のセラ(ニセモノ)とは異なり、今度は豊かなミラの尻を引っ叩いてお仕置きしてやる。

 姉妹なのにどうしてここまでの落差があるのだ、これに関しては異世界最大の謎として、いつか解き明かさなくてはならないな。


 で、俺が出現したと同時に、『赤ひげの玉』の祭壇が鈍く光り出したのだと主張するのは紋々太郎。

 社の扉が、右側だけ半開きになっているような気がするのだが、これはもう開けても良いということなのであろうか……



「……うむ、実は扉の左側、こちらについては我1人で開けられそうだったのだが……ここにきて右が、つまり勇者君が開けるべき場所が開放されたようだね」


「というと……俺と紋々太郎さんの2人で、同時に扉をオープンしろってことっすかね?」


「……うむ、そのようだ、早速ご開帳といこうではないか」



 これで4つ目、最後となる『赤ひげの玉』の開放については、どうやら英雄と勇者が同時にそのための行為をする必要があったようだ。


 そして俺が確かに勇者であることを確認し、元々英雄であることが完全にわかっていた紋々太郎は……というかこちらの方が怪しくはないか? もうパッと見単なるヤ〇ザではないか。


 で、俺が右の扉に、そのヤ〇ザ……島国の英雄たる紋々太郎が左の扉に手を掛け、一気にご開帳する。

 社の中は光り輝き、その中央に真っ赤な、まるで鉄球を熱したかのような色をした玉がひとつ。


 扉が完全にオープンすると、その玉はさらに強く光り輝き、凄まじい魔力を発し始めた。

 それこそ魔族であるカポネやハピエーヌが、クラクラと眩暈を起こすほどに神聖な光。


 その光が収まると、今度は完全に安定した魔力が……どこかと、いや残り3つの『始祖勇者の玉』と接続された感じだな、互いに補完し合い、より一層強い力を放っているようだ。



「これは……もう完成なのか? これで魔族領域に蔓延る瘴気がアレになって、上空に居て手が届かない魔王城をどうこうすることが出来るってのか?」


「……いや、勇者君、これを見たまえ、社の中に入っていたのだがね、どうやら始祖勇者の遺した何かの文書らしい」


「おっ、でも文書って言うよりも辞書ですねそれ、読むの面倒臭そうだな、タイトルは……『魔王完全討伐マニュアル(完全版)』か、第一版一刷……んなもん当たり前だろうに、ぜってぇこれ1冊で終わりだろうがこんなもん」



 ひとまず成功したらしき『始祖勇者の玉』4つ全ての開放、これにより、瘴気を払う力が安定したこの島国は安泰、同時にこの世界全ての瘴気に包まれたエリア、即ち魔族領域にも影響が出るはずだ。


 だがその詳細については、一度ここから脱出した後に、この『マニュアル』をもって確認していく必要がある。


 きっと追加で何かをしなくてはならないのだ、それがこの島国の中でのことなのか、それとも王国がある大陸側に戻ってなのか、或いは西方新大陸でのことなのかは不明であるが……

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