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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十四章 これで半分
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80 森の木々達の異変

「ねぇ勇者様、さっき買い物に行ったときに聞いたんだけど、最近森で行方不明になる人がかなり多いらしいわよ」


「そうか、どうせ魔物にでも喰われたんだろ、適当に供養しておけば勝手に成仏するだろうよ」


「いやいや、勇者なんだからもっと深く考えなさいよ!」


「勘弁してくれ、俺は賢さが人よりも低いんだ、あまり深く考えすぎると頭が破裂してしまうのだよ」


森での行方不明者が増加していることが気になって仕方ない様子のセラと、考えることを拒否する俺。

わかっているさ、これは魔将の仕業なんだろ? あ~、関わりたくない。

出来れば毎日ごろごろして平和に暮らしたいんですよ、争いは好まない性格なんですよ。


「ふんっ、そのうち王宮からその件に関して依頼が来るはずだわ、そうしたら調べざるを得ないわね」


「それならやるさ、金が貰えるだろうからな」


「強欲な異世界人ね……」




ちょうど、王宮へ行っていたマリエルが帰ってきたようだ。

御者をやっているのはようやく免停が明けたジェシカ、罰金である銀貨2枚は俺が立て替えたままなんですが?



「ただいま、勇者様、森の木々が人を食べているそうですよ、ちょっと調べてきて欲しいとのことです」


帰って来て早々、わけのわからないことを口にするマリエル。

どうやったら木が人を喰うんだよ、とも思うがここは異世界である。

何でもアリなのだ、木型の魔物とかかも知れないからな。


「わかった、じゃあ今日の夜作戦を立てて、明日森に行ってみよう、セラも何か知っているなら後で話してくれ」




風呂上りにメンバー全員を集め、森の木が人を喰っていることに関して相談する。



「完全に木魔将の仕業ですわね、マーサはあいつの能力について詳しいんじゃないのです?」


「ええ、たまに頭に生っている実をもぎ取って食べていたわ、いつも怒って追いかけてくるけど、凄くノロマなのよね」


「つまり本人は弱いということか?」


「ええ、けど私が動物型の魔物を操っていたように、奴は植物を操ることが出来るわ、もうこの王都の地下に食人植物の根っこが張り巡らされているかもね……」


「まぁまぁヤバい奴じゃないか、さっさと張り倒して魔力を奪う鉢にでもお引越しさせようぜ」




敵はおそらく森の中に居るという、そして王都を狙っているのであればその近くに陣取っているに違いない。

以前俺達がよく行っていた泉ぐらいまでを中心に探索することと決めた。



「ちなみにマーサ、そいつの実は美味いのか?」


「たぶん人間の口には合わないと思うわ、もし取れても全部私の餌ね……」


「じゃあ全部食わせてやるから、明日からの調査は真面目にやれよ」


「わかったわ、どうせアイツは私を見ると怒り出すから、そのまま屠ってあげるわ!」



マーサは木魔将からかなり嫌われているようだ。

そうだよな、木の側からしたら実をもぎ取られるなんてそんなに気分の良いものではないだろうからな。



翌朝の出発に備え、その日は早めの解散とした。



※※※



「じゃあ行ってくるからな、今日は遅くなるかも知れない、精霊様が居なくてもちゃんと店を回すんだぞ」


「わかりました、じゃあ店舗の鍵を預かっておきますね、いってらっしゃい」



お留守番のレーコ達に見送られて出発する。

城門から外に出ると、俺だけはドラゴン形態に変身したリリィに乗り、楽に森を目指した。



「おいこらリリィ、もうちょっと早く歩け、カレンもシャキッとしろ!」


『だってご主人様ぁ、今回の敵は植物なんでしょう?』

「お肉じゃないなんてつまらないです、草の分際で魔将なんて」


肉食の2人にとって、今回の敵は実に興味の沸かない相手なのだろう。

草だろうが○ソだろうが変わらないようだ。



「良いじゃないか、枝を切り取って薪にしてやろう、そうすればお肉が焼けるぞ!」


肉食の2人はそれで妥協したようである、普通に歩き出す。




森に近付く……以前までの森とは別物である、何だこの異様な光景は?


「勇者様、生えている木の種類が全部変わっていますよ、これじゃ私やお姉ちゃんでも迷ってしまうかも知れません」


「というかどうして木の枝があんなにウニョウニョ動いているんだ、気持ち悪いな」



マーサ曰く、動く枝で人間を絡め取って食べるタイプの植物らしい。

よく見ると木の幹に口らしきものがある、らしきもの、というか半分溶けかかったオークを咥えているので口で確定であろう。


この状況で森に入っていくような人間が居るのか?

もし居たとしてもそいつは、死んだり行方不明になっても差し支えないレベルの大馬鹿者だな……



「主殿、どうやって森に入る? もし迷って出られなくなったらアウトだぞ」


「大丈夫だ、最悪精霊様が上空から出口を探す、それよりもお前、襲われすぎだろ」


動く木の枝はミラとジェシカ、それからルビアを執拗に狙う。

どうも栄養価が高そうな生き物を判別出来ているようだ、痩せたセラや小さいカレンには目もくれない。


しかしミラとジェシカに攻撃が集中するのは良いことだ。

あとは他のメンバーでルビアを守り、後ろから魔法でサポートすれば楽に戦える。



「う~っ、襲われないのは良いけど、何だか負けた気分ね」


「セラ、気分だけじゃないぞ、お前のおっぱいに詰まっている栄養素は完全に敗北を喫している」


殴られた、その拍子に転んだ俺は、近くに生えていた巨大なハエトリグサにパックリいかれてしまった。


「むぐっ、何だこれは、おい誰か出してくれ、超気持ち悪い!」



全員で俺を笑っているようだ、しばらくもがいていると、唐突にペッと吐き出される。

どうやらあまり美味しくないようだな、俺は。



「面白かったですわ、今のは異世界人を捕らえてその固有の知識を吸い取る珍しい植物ですの、ご主人様も何か忘れていませんこと?」


本当だっ! 台形の面積の求め方がわからなくなっている。

確かトップとアンダーを……それはおっぱいだったかな?



ちなみに今のはツエートリグサという名前らしい。

異世界人のチート知識を奪い、無双出来なくさせる恐ろしい植物だ。


転移者である魔王が襲われてばかりいたため、魔族領域からは完全に駆除され尽くしたとのことである。



「というかここに生えているのは全部魔族領域の植物なのか?」


「ええ、そのようね、いつも実家のニンジン畑の邪魔ばかりする雑草も沢山生えているわ」


「そうかそうか、じゃああのキノコも?」


「あれはマジカルマッシュルーム、食べると魔力が上がるけど、馬鹿になるのよね」


「ならこっちの草は?」


「それはタイマー草、食べると時間感覚が身につくけど、当然馬鹿になるわね」



ヤバい植物が多いようだ……



変な植物とはなるべく関わらないようにしながら、上空の精霊様が先導して泉へと向かう。

泉の中も大変なことになっていた、藻が大繁殖しているのである。



「あら、魔将補佐の()()()ちゃんが居るわ、モリーちゃん、ちょっと出てきてちょうだい!」


藻だらけの泉の中から、ドバッと女性が飛び出た。

緑髪で、おっとりタイプの顔をしてる。


オオカナダモみたいなのを全身に巻き付けているが、その下は全裸のようだ。

残念ながら藻のせいでおっぱいの大きさを看破することが出来ない。



「あ、マーサ様、それからユリナ様にサリナちゃんもお久しぶりです、今日はどうしたんですか?」


「あなたのところの魔将を張り倒そうと思って来たのよ、迷惑しちゃってるのよ、最近」


「そうでしたか、()()()()様ならこの奥に居ますよ、ほとんど動かないので生きているのか死んでいるのかわかりませんが……」


「じゃあ行ってみるわ、また後でね~っ!」



魔将補佐を放置してしまって良いのか? とも思ったがそこまで危険な奴ではないようだ。

今はそのままにして、魔将を倒した後にあの子をどうするべきなのか判断しよう。



しばらく歩いて行った所で、ふとマーサが立ち止まる。


「これ、ウッデンの根っこね、これを辿っていけば奴に会えるわよ」


「根っこなんか張っちゃって移動できるのかそいつは?」


「おそらく自分は動かずに、手下の植物を使って王都を攻めるつもりだったんだわ、本当にだらしないおじさんね……」


木魔将は堕落しているようだ。

そうだよな、スキル貸与とか使ってまで他人を動かしていたんだからそんなもんだろうな。



「上から見たら1kmぐらい先に大木が見えたわよ、きっとそれじゃないかしら?」


「そうだと思うわ、この根っこの太さならそのぐらい離れているはずですもの」


「どんだけデカいんだよそいつは……」


「枝を全部貰えばもう一軒屋敷が建てられるわよ、一冬分の燃料にしても良いかもだわ」


おうおう、それはオイシイ話ではないか!

魔将を殺すと拙いからな、生命維持に必要な部分だけ残して、他は全て略奪してしまおう。



敵のものらしき根っこを辿っていくと……見えた、アホみたいに太い幹が森の中に立っている。

高さは10mぐらいしかないようだが、その太さは尋常ではない。

かなり不恰好な木である、ちゃんと顔も付いているようだな。


あれが敵の魔将なのは明らかだが、索敵には反応していない……寝てるのか?



「やっぱり寝ているみたいね、最近収穫していないからかなり実っているわ、稼ぎ時よっ!」


そう言って静かに接近していくマーサ、十分に近付くと、ジャンプして実をもぎ取り始める。

あっという間に15個程の果実を手に入れていた。


リンゴのような梨のような、そんな感じの実だ。

何か毒々しい模様でとても食べられるようには見えないのだがな。



『うぐっ! 誰だ我の果実を盗む者……マーサっ! また貴様かっ、勇者に捕らわれたのではなかったのか?』


「捕まっているわよ、鬼畜異世界外道勇者に毎日虐待されているわ!」


嘘ばっかりつくんじゃないよ、このウサギはっ!


マーサのせいで誤解されてしまったようだ、知らない大木がうわぁ~、最低だわコイツ、みたいな顔をしている。



『で、貴様は我の果実を全部奪って何をしようというのだ?』


「あ、う~んと、17個あるわね、今7個食べて、5個は後で食べる、残りはマトンへのお土産よ」


『1つぐらい返さんかボケがっ!』


「イヤよ、あとあんたの枝も建材とか薪にするから全部貰っていくわね」


『おのれ調子に乗りおって、これを喰らえっ!』


木魔将ウッデンは、その長く伸びた枝を鞭のようにしならせてマーサに叩き付ける。

もちろん、マーサは奪った実を頬張りながら簡単に避けてしまった。


「馬鹿ねぇ、あんたの攻撃なんか当たる訳がないでしょう、あと500年修行してきなさい」



無数の枝がマーサに襲い掛かるものの、大振りで軌道が読みやすい。

しかも地面に根っこを張っているからな、敵は移動することも向きを変えることも出来ないのである。


完全なワンサイドゲームのまま、徐々に敵の枝が折り取られていく。

ある程度まとまった木材が得られたところで、マーサはそれを抱えて敵の攻撃射程圏外に出た。


「何だかちょっと疲れちゃったわ、誰か交代してくれないかしら?」


「そうだな、セラ、ここから風魔法で奴の枝を切り取ることが出来るか?」


「もちろん可能よ、全部取っちゃって良いわね」



風の刃を連続で放つセラ、一回の攻撃で2本~5本の枝を弾き飛ばしている。

これが一番効率的だな、最初からこれでいけば良かった。


というか以前この森で修行していたときには、呪文だか詠唱のようなものをブツブツ言ってからだったな。

だが今は何もなしにそのまま魔法だけを連発している、あの頃よりもかなり成長したようだ。



『おい、ちょっといい加減にしろ、そんな届かないところから卑怯だぞ! 我の枝が無くなってしまうではないか!』


「うるせぇ、その分俺達が温かかったり、快適な思いをすることが出来るんだ、それは木の本懐であろうが」


『なわけあるかよっ! 勝手な思い込みで枝打ちしてんじゃねぇ!』



なんだ、人間様の役に立てるというのに生意気な木だな。

もうやかましいから何も言わず、何も聞かずに枝を頂いてしまおう。



「勇者様、枝が残り1本になったわよ、ラストアタックはパーティーリーダーが加えなさい!」


「別に良いよ、そういうの面倒だし」


「・・・・・・・・・・」


呆れたセラが放った風の刃により、敵の木魔将は完全に枝のない、巨大な木の幹となった。



『おのれぇ、もう少しで人間の町まで食人植物が到達したというのに……』


「で、聖国のおばさんにスキルを貸与していたみたいだが、どうやったんだ?」


『あれか、あれは綿毛を風に乗せて飛ばしたんだ、そこにスピード強化のスキルを載せてな』


あのおばさんはそれがたまたま口に入ったりとかしたのであろうか?

とにかくもうそのスキルはコイツの元に戻っているはずだ、なのにどうしてこんなにノロマだったんだ?


対象物鑑定を木魔将にかけてみる……コイツ、スピード強化のスキルを持っていやがる!

速度を上げてコレだったのか、まぁ、元々は動くことすらない木だからな、そんなもんか……



「さて、コイツをこのままここに置いておく訳にはいかないな、どうにかして生きたまま王都へ運びたいのだが、マーサ、どうしたら良い?」


「それなら中身を出してしまうしかないわね、ほらっ、口を開けなさいこのボンクラがっ!」



マーサは木魔将の幹にある口に手を突っ込み、何やらゴソゴソと探る。

水槽に手を突っ込んで金魚を取ろうとしている猫みたいだぞ。



「捕まえたわ、観念しなさい!」


「何だその木彫りの人形みたいなのは?」


「これが木魔将の本体よ、偉そうにこんなでっかい木なんか生成して、調子に乗るのもいい加減にしなさい、この雑魚がっ!」



「まぁっ! 可愛いわね、マーサちゃん、これは何を食べるの? 王宮で飼うことにするわ!」


「残飯でもあげておけば勝手に生きるわ、ハイ、じゃあこれお願いね」


マリエルは空になった弁当箱に木魔将をしまい、そのまま持ち帰る。



王都へ戻ると、すぐに王宮に届けに行くといって出て行ってしまった。

魔将を飼育しようという時点でなかなかアレなのだが、本人はノリノリなので何も言えない。



※※※



「ただいま~っ」


「おうマリエルおかえり、で、木魔将の奴は結局どうしたんだ?」


「とりあえず魔力を奪う鳥篭に入れて、宮廷メイドの控え室で飼うことにしました」


「何だよ、あいつ相当に良い暮らしが出来そうじゃないか」


「よく考えたらそうですね、それと、この後林業ギルドの皆さんがあの木の幹も伐採してくれるそうですよ、森が安全になってからにするようですが」


「木材は俺達が貰えるのか?」


「もちろんですよ、ちゃんと建材用と薪用に分けて持って来てくれるそうです」




「待てよ、森って安全になるのか? 何か忘れているような気がしなくもないんだが……」



「ねぇ、魔将補佐のモリーちゃん、捕まえずに来ちゃったわ……」


「そうだったな、でも今日はもう遅い、明日にしようぜ」



翌日、改めてモリーが居る泉に降伏勧告に行くものの、拒否されてしまった。

どうやら水がないと干からびてしまうらしい、王都まで連行される程度の距離でもかなり辛いとのことだ。



「どうするよ、このまま置いて行くか?」


「そうね、モリーちゃん、せめて藻の量を半分にしてくれない?」


「そのぐらいなら構いませんよ、面倒なのでここからは移動しませんが」


この子に関しては特に害は無いわけだし、そもそも索敵にすら反応していない。

居酒屋で働かせようとも思ったが、水がないとダメなのではどうしようもないな。

ここに放置して、たまに様子を見に来ることとしよう。


「じゃあそういうことで、藻の量は半分、それから人間を襲うなよ、じゃあまたなっ!」


「は~い、了解で~す!」



その後、この泉ではなぜか元々居たブラックバスが大繁殖してしまったという……

どうも藻の中に隠れていやがるな。


で、当然皆それを獲りに行く、王都ではムニエル用白身魚の市場価格が暴落した。




モリーのところへ行った帰り道、ふと思い出す。


そういえばマーサから始まった魔将討伐はこれで8体目、魔将は全部で16体だからその半分を討伐し終えたことになる。

これは何か記念セレモニーをしなくてはならないな。


とはいえ魔将半分討伐記念は勇者パーティーだけの事情であり、王都の人々には関係が無い。

そうなると、内々で何か宴とかそういったことをする感じになりそうだ。



「なぁセラ、ここで一旦冒険に区切りをつけよう、次の敵が出てくる前に何か記念セレモニーをするんだ」


「そうね、ならいつも通り屋敷で、シルビアさんとかも呼んで、コレまでの冒険を振り返りながら宴でするわよ」


「わかった、その案でいこうか、開催は明後日ぐらいで良いか? 一応居酒屋の方も臨時休業にしてやる必要があるからな」



速攻で決まりである、屋敷に戻った後、全員に宴の開催を伝える。

自由参加(強制)であり、暇人は普通に強制参加だ。

というかパーティーメンバーは基本的に暇だからな、面子が欠けることは絶対に無い。



「じゃあ今日はもう寝て、明日は他の参加者に開催を伝えたり準備をしたりするんだ、じゃっ、解散!」



翌日、ルビアとマリエルが2人で声をかけて回る、結果は……



・シルビアさん:最後まで参加

・駄王、インテリノ、総務大臣:国事のため乾杯のみ

・ゴンザレス:途中参加

・シールド、マトン:最後まで参加

・バトラー、キャリル:運良く王都に居たため最後まで参加


という感じになった。

一応、関係者全員が来る、なかなかタイミングが良かったようである。



店の酒がなくなると拙い、酒屋の兄ちゃんに頼んでありったけ持って来て貰おう。

金貨2枚を請求されたが、総勢20名を超える宴だ、妥当な金額といえよう。


ある程度の準備を終えその日はそれで良しとする。

風呂で宴の流れを決めよう。



「私達は事件の犯人ですわ、ちょっとぐらいなら晒されても構いませんことよ」


「そうだな、犯人共は順番に前に出て土下座するんだ、もちろんマリエルもだぞ!」


「主殿、それ以外の時間は酒を飲んでいても良いんだよな?」


「それは当然そうだ、宴はみなで楽しむものだからな、元々敵だった仲間とも親睦を深めるんだ」



参加者のうち、半分ぐらいは元敵である、マーサなんかゴンザレスを半殺しにしているからな。

そういった件を改めて水に流し、これから仲間としてやっていくための礎を築く会にしたいところである……

ようやく80話です、まだまだこのストーリーを続けますが、100話あたりでタイトルとあらすじを練り直す予定です。

また、本文に関しても誤字脱字、明らかに日本語とは思えない表現などあるかもしれません。

そういったものを発見された方は、お手数ですが報告して頂けますと幸いです。

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