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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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777 ゴールデン屋台

「よし、じゃあ派手に暴れんぞっ! 皆殺しだっ!」


「ちょっと勇者様、屋台を壊してはいけませんよ、約束ですからね」


「わかっているさそんなこと、何といっても俺様は正義の大勇者様だからな、間違いなどこれまでに一度も犯したことはないし、これからも起こさないと高らかに宣言しておこう」


「主殿のどこからそんな自信が漲ってくるんだろうな?」


「さぁ? 空っぽの頭から何か変な脳内麻薬とかが分泌されているんじゃないかしら」


「失礼な奴等だな、特に精霊様、カンチョーしてくれるわっ!」


「はうぁっ!」



 適当にふざけつつ、突撃して行った遠征スタッフらに続く俺達、もちろん戦うのは彼等であるが、場合によっては俺達もサポートせざるを得ないであろう、面倒ではあるが。


 で、敵のおっさん共が逃げないようにと囲んでいた水や風、炎で出来た壁が撤去されると、中からは武装を整えた状態のおっさん共がわらわらと出現する。


 武装とはいっても屋台で使用するアイテムを流用したものであり、最強の手持ち武器がお好み焼きのヘラ、飛び道具が串、あと最強の防具としての鉄板など、とても強いとは思えないものばかりだが。


 まぁ、敵の装備が貧弱なのはこちらにとって良いことだ、こちらの遠征スタッフらにはキッチリ刃物を持たせてあるし、腹に雑誌などを忍ばせ、自主的に防御力を高めている者も多い。


 だが戦闘力的にはどうであろうか、この場所が温泉街として機能していた間は、不意打ちとはいえ一方的に殺害されていたという事実もある。


 一応任せてみるが、そのままだとすぐに押され、戦意を喪失してしまうかも知れないな、ひとまず鼓舞して、やる気を出させておくとしよう……



「よしお前等! 全力で殺りにいくんだっ! 敵はもう存在する価値もないゴミクズ共だぞっ!」


『ウォォォッ! 殺す殺す殺す殺すっ!』


「うむ、良い感じだな、ユリナ、ご祝儀代わりに最初の一撃をくれてやれ、周囲一帯を吹き飛ばすぐらいのな」


「ご主人様、屋台を破壊してはいけないというのをもう忘れたんですの?」


「あ、そうだったそうだった、うっかり温泉街ごと滅ぼすところだったぜ、気を付けないとだな」


「勇者様はちょっと後ろに下げた方が良さそうね……」



 何だか知らないが後ろに下げられてしまった俺であるが、既に先頭集団は屋台のおっさん共の軍勢とぶつかり始めている。


 ほぼ互角のようだが、やはり殺傷兵器を持ったこちら側の兵の方が少しばかり強いようだ。

 屋台のおっさん軍団はジリジリと後退しつつ、その前列が死体となって倒れていく。


 だがこちら側にも被害は出ているようだな、屋台系の兵器で殴られるなどして出血したり、その場で倒れて後続に踏まれるなどしているスタッフも多い。


 死者は……うむ、相手側の3分の1程度だな、このペースでいけばこちらの勝利は揺るがないであろう。

 まぁ、死んでしまったスタッフには申し訳ないが、そこは我慢して成仏して頂く他に方法がない。



「良い感じだな、これなら俺達が手を出さなくとも勝てそうだぞ」


「そうもいかないと思いますわよ、敵も焦ってはいるようですが、何か隠し玉でもありそうな動きをしていますの」


「隠し玉? 例えばどんなのを出してきそうなんだ?」


「う~ん、そこまではちょっとわかりませんの、でも絶対にこれで終わりじゃないと……あ、やっぱり後ろの方で動きがありますわよ」


「……本当だ、何かわちゃわちゃしているように見えるな」



 ユリナが指摘した通り、敵の後ろの方で何やらおかしな動きが出始めた、ちなみに俺達の居る場所は緩やかな坂の上であるため、戦場全体がしっかりと確認出来る。


 で、その何やら怪しい動きなのだが……屋台のおっさん同士が……合体しているように見えるのは気のせいであろうか……



「ねぇ、アレはどう見ても融合していないかしら?」


「うむ、信じたくはないが融合しているようだ、10体の塊が……5つか、『屋台のおっさんDX』が5体も誕生してしまったぞ」


「しかもご主人様、あの持っている武器を見て下さい、かなり大きくなっていますが、射的のときにご主人様が使っていた弓と同じような感じで……」


「……あっ! マジだっ! アレはかなりの威力だぞ、あんなモノがあるのを忘れていたぜっ!」



 ルビアと行った、そして最初に『スタッフ殺し』のことに気付いた際の射的屋台、そこで魔力の少ない客向けに貸与されていて、俺も使用した非常に殺傷能力の高い弓。


 それを屋台のおっさんDX専用に巨大化ものと思しき弓を持った5体は、すぐに動き出してそれを引き絞り、そして発射する……



『ギャァァァッ!』

『殺られたぁぁぁっ!』


「クソッ! 早く止めないとヤバいぞっ」


「今のでスタッフが50人以上殺されたわよっ、とにかく私に任せて、あの高さなら他に被害を出さずに殺せるわ」



 そう言った直後にセラが放ったのは、右に大きくカーブする感じの風の刃、まるでボウリング玉のような軌道を描いたその刃は、一撃で屋台のおっさんDX5体の首を綺麗に刎ねる。


 首を失ったおっさんは当然倒れ付す、周囲の通常サイズのおっさんを巻き込んで、ドーンッという轟音を立てながらだ。


 こちら側の被害も大きかったが、DX化したことによる影響は向こうの方が大きく、より多くの兵員を失っている……のだが、どうやらそう上手くもいかないらしい。



「ねぇ、ちょっとアレ……今度は食べているわよ、おっさんが、おっさんの死体を……」


「……キモッ! しかも喰ったら喰った分だけ巨大化してんじゃねぇかっ! ちょうど倍程度の質量になりやがったぞ」


「キモいわね、とりあえずアレのことを『Twice as Big as屋台のおっさん』とでも呼ぶことにしましょ」


「どんだけ呼び辛い名前なんだよそれは……」



 おっさんの死体を喰らい、Twice as Big as屋台のおっさんとなった屋台のおっさん、そのTwice as Big as屋台のおっさんはやはり例の弓を、通常サイズよりは大きいものの、先程DXが使っていたものよりは小さいものを手に取り、一斉に攻撃してくる。



『ギャァァァッ!』

『殺られたぁぁぁっ!』


「クソッ! また50人ぐらい減らされたぞ、しかも前線が押された分、屋台のおっさんの死体が……やっぱり喰らうのか、また倍になった奴が増えたぞ」


「しかも倍になると強いのね、どうする勇者様、このままじゃ全滅は免れ得ないわよ」


「そうだな……仕方ない、やはり俺達も出るか……と、紋々太郎さんらも同じ考えだったようだな」



 既に30%程度が殺害されてしまったこちら側、遠征スタッフの軍団、少し息抜きをするつもりでこの北の大地を訪問したにも拘らず、そこで大規模な戦闘に発展、次々と死ぬ運命にあるなどとは思いもしなかったであろう。


 というかまぁ、最初から俺達が戦えばこのようなことにはならず、屋台のおっさんもDXもTwice as Big asも、現時点で悉く死亡、温泉街は俺達の手の中にあったはずだ。


 とはいえ無数に居る屋台のおっさんを、温泉街そのものを破壊することなく討伐し切るのは、少人数である俺達にとってはかなり骨の折れる作業なのである。


 よってこの場は普段あまり役に立っていないように思えるスタッフの出番だと思ったのだが……何だか後で恨まれてしまいそうな展開だな。



「よしっ、とりあえず突っ込んで行くぞっ!」


『うぇ~いっ!』



 坂を駆け降りる感じで勢いを付け、先頭のミラに続いて全員で大ジャンプ、味方の塊を越え、ちょうど敵の密度が濃い場所を狙ってドロップキックを仕掛けてやる。


 ドーンッと土煙を上げ、同時に敵が吹っ飛んで、そして引き千切れたその首や手足が周囲に……しまった、勢い余って大切な、絶対に壊してはいけない屋台が血塗れになってしまったではないか。


 皆は俺のことをどういう目で、いやどういう白い目で見ているのであろうか、この行動で得られたのは蔑むような視線だけであり、買うことが出来たのは顰蹙だけであったようだ……



「ほら言わんこっちゃない、勇者様、後でちゃんと屋台を拭いておいてよね」


「げぇ~っ、この臓物とか何とかが飛び散ったのをか? そんなもんおっさんを2匹か3匹ぐらい残しておいて、処分する前にやらせれば良いだろうに」


「無理だと思うわよ、だってほら、戦闘モードになった屋台のおっさん、もう喋ったりとかも、それからまともな動きも出来ない感じだもの」


「……確かにそんな感じだな、さっきまではヘラヘラした感じだったのに、今は般若の面のような顔になって……純粋に気持ちの悪い連中だな」



 近くで見て始めてわかる屋台のおっさん共の変化、営業スマイルはどこかへ消え去り、今は怒りに満ちた表情でこちらを睨んでいる。


 というか、その表情が向けられているのは俺達に対してのみだな、遠征スタッフらと戦っている屋台のおっさんは、武装こそしているものの表情は変化していない。


 いや、良く見たら紋々太郎達も睨まれてはいないようだ、というかそちらを向くと通常の顔に、そして俺や仲間達が視界に入ると、直ちに般若の面のような顔に変わるという謎の仕組みであるようだ……



「あのご主人様、この敵、どう見ても私達のことを認識していますよね?」


「そうっぽいな、もしかしてストーカーか何かか? 顔だけじゃなくて内面まで気持ち悪いのか?」


「ちょっと話し掛けてみます、もしも~っし、つんつんっ」


『ギギギギッ、貴様、勇者パーティー……リリィ!』


「わっ!? 名前まで知ってるみたいなんですけど……」


「ほうほう、じゃあ俺が誰かわかるかな? おいおっさんっ! 俺の名を言ってみろ」


『ギギギギッ、そういう台詞は悪役が吐くもの、貴様の中身は……路傍の石……』


「ふざけんじゃねぇよこのウ○コ野郎!」


『ギィェェェッ!』



 何だか良くわからないが、とにかく失礼な野郎であることだけは判明した屋台のおっさん、1匹をその場でブチ殺したのだが、やはり死体を他のおっさんに喰われている。


 そしてここで新たな現象が、なんと『Twice as Big as屋台のおっさん』が分裂し、再び通常サイズの『屋台のおっさん』に戻っているではないか。


 さらにその際、『Twice as Big as屋台のおっさん』が持っていた『やべぇ射的屋台の弓』も分裂、通常サイズのそれとして数が増えているのだ。


 当然その弓で俺達を狙ったりはしない、屋台のおっさんはわかっているのだ、その攻撃でより大きな戦果を上げるには、俺達ではなくスタッフを狙うべきであるということを。



「やべぇぞっ、弓を持ったおっさんを集中狙いして殺すんだっ」


「でもその死体を食べたおっさんも弓装備に変化しているわよ、このままじゃ埒が明かないわっ」


「それもそうだな、死体を喰らって倍になって、さらにそれが分裂するんじゃ話にならないぞ」



 このままではおっさんの数が一切減らない、そしてこちらのスタッフは次々に殺されてしまう。

 当初は勝てそうだと踏んだこの戦いであるが、いつの間にかこちらが押されまくっているではないか。


 しかしだからといってどうすれば良いのかがわからない、おっさんの数がキープされるのは死体を喰らっているからだが、それをやめさせることは出来ないものか。


 或いはおっさんのベースとなっている何か、例えばおっさんの元となる人物、装置などかも知れないが、それを破壊することによってどうにか出来ないものであろうか、少し探してみよう……



「精霊様、ちょっと上空から敵陣を見てくれないか? 何か秘密のアイテムとか、それにおっさんの大ボスみたいなのが居るかも知れないからな」


「そうね、見てみる価値があると思う、じゃあ行って来るからここはお願いね」



 敵は基本的に雑魚ではあるが、数が多いのと、それに減らしても減らないという点も相俟って、今はこちら側の兵員に攻撃が通ってしまっているような状態である。


 この状況で比較的防御範囲の広い、とはいえあまり分厚い水の壁は周囲の破壊に繋がるため張ることが出来ないでいるのだが、俺や他の前衛、中衛のように、点の守備しか成せない仲間とは違う精霊様が抜けるのは非常に厳しい。


 だが攻めに転じるキッカケを見つけるためには致し方ないことだ、後ろのスタッフ達にはもう少し辛抱して貰い、その間にどうにかしてヒントを得なくてはならない、それは精霊様の気付きに懸かっている。



「どうする主殿、スタッフの方々には少し後退して頂くか?」


「いや、それをすると温泉旅館にまで敵の攻撃が通りかねない状況になるからな、これ以上前線を下げるわけにはいかないぞ」


「そうか、かなりの犠牲が伴う戦になってきそうだな……」



 正直なところ、このままいくと遠征スタッフの半数以上を失う結果が待っているとしか思えない。

 およそ1,000人居た仲間達であるが、そのうちの少なくない人数が、既に物言わぬ死体として地面に転がっているのだ。


 しかしそのスタッフらよりも守るべきもの、それは完全な戦闘員である旅館の従業員、それに一緒に隠れさせて貰っているアイリスである。


 特にアイリスは大事だ、もしほんの少し指先を怪我したとか、戦闘によって生じた轟音で驚いてしまったとか、僅かにでもダメージを受けるようなことは許されない。


 そうなった場合には敵だけでなく、死刑に処す予定の役員共からひとつ下がった、温泉旅館の比較的上の方の従業員らに責任を取って頂くこととなる。


 その責任を有する者が、もしハゲ散らかした汚いおっさんであれば、それこそ1匹や2匹命を奪った程度では釣り合わないであろう。


 とまぁそんな感じで、スタッフも下げられないしかといって全てをどうにか救うことは出来ない、それが現状だ。


 ここから前へ、少しでもこちらの優位に持っていくために、精霊様による偵察の成果が……と、もう戻って来たようだ、何か発見することが出来たか?



「ただいまっ、見つけたわよ敵の『キモ』になりそうなものを」


「そうか、で、何があったんだ?」


「ゴールドの奴が居たのよ、サイズも顔も屋台のおっさんなんだけど、何かどう考えても金ピカで、明らかに親玉って感じだったわ」


「どうしてこの世界の奴は金ピカのボスが好きなんだろうな……まぁ良い、そいつはどこに? 殺ったのか?」


「いいえ、攻撃すると周りの屋台が壊滅しそうだったからやめておいたわ、地上から行って普通に殺すしかないかも」


「うむ、てかさ、俺達はなぜか屋台を壊さないように戦っているわけだが……普通に考えて人命の方が大切じゃね?」


「……それは言わないルールだと思うの、とにかく行くわよ、1人、いや2人付いて来てっ!」


「わかった、カレン、行けるか?」


「そっちの方が強そうなので行きたいですっ!」


「あ、勇者様、その『金ピカ』というのに興味が沸いたので、私も行って良いですか?」


「よろしい、じゃあ精霊様、ミラ、カレン、すぐに行くぞっ!」


『うぇ~いっ!』



 思わぬところで『真理』に気付いてしまったのだが、それは考えない、言わないのがベストであるようだ。


 まぁここまで大量の死者を出しておいて、『やっぱ屋台とか温泉街とかどうでも良いわ』とは言えないのが実際のところであるということは良くわかる。


 で、そのゴールデン屋台のおっさんを潰すべく、というか潰したらどうなるのかはわからないのだが、とにかくそれらしいということで、その存在している場所へと向かうことに。


 ワラワラと沸いている屋台のおっさん、ノーマルにせよTwice as Big asにせよ、無関係に掻き分けて先へ進むと、後ろではさらにスタッフの悲鳴、断末魔が大きく、より一層数多くなる。


 早めの始末が肝心だ、サッサとそのゴールデンを潰して持ち場に戻らなくてはならない……



「見えてきたわっ! あの金魚掬いの屋台に居るのがそうよっ!」


「……ホントにゴールデンじゃねぇか、どうしてそうなったんだよとツッコミを入れたくなるな」


「おぉっ、あれは純金なんでしょうか? 高く売れそうですね、バラして持ち帰りましょう」


「おいミラ、余計なことは考えるな、どうせ表面だけああいう感じにして、中身はもうアレだ、普通にウ○コが詰まった臭っせぇ内臓に決まってんだ」


「あ、そういうのだったら要りません、普通に殺しましょう」



 温泉街のドン詰まりにある金魚掬いの屋台、その中にさながら『普通の屋台のおっさん』の感じで鎮座しているゴールデン屋台のおっさん。


 もうどこからどう見ても奴が親玉、周りを守護するノーマル共の数からしても、可能な限り手を出されたくない存在であることが窺える。


 こちらが走って近付いて行くと、やはりノーマル共がそのゴールデンの個体を、身を呈して守るという感じでカバーし出す。


 だがどう動こうとも雑魚は雑魚、俺達の敵ではなく、普通に殺しながら、バラバラに、粉々に砕きながら先へ進む……



「オラァァァッ! 死ねやこのクソボケ共がぁぁぁっ!」


「あっ、立ち上がりました、逃げる……じゃなくって戦うつもりみたいです」


「本当だな、仲間、というか手下を引き千切って……喰ってんじゃねぇよ気持ち悪い奴だな……」



 ゴールデン屋台のおっさんはスッと立ち上がり、手近な場所に居たノーマル屋台のおっさんを掴む。

 そのまま腕を引き千切り、齧り付いてムシャムシャと食べ始めたではないか、凄まじい光景だ。


 そしてもがき苦しみ、命乞いをするノーマルの『食べかけ』をそのまま蹴飛ばし、さらに別のノーマルを、今度は首を引き千切って齧り出す。


 とんでもない奴であるようだ、そして接近して初めてわかったのだが、コイツはなかなか強力な敵であるようだ。


 そのままノーマルを掻き分けて進む俺達と、同じように掻き分けてはいるものの、こちらと違って貪り食うゴールデン屋台のおっさん。


 ぶつかる直前、ゴールデンはここで初めて口を開く……なんと喋ることが可能、あんなに凶暴な感じであるにも拘らず、人間の言葉を理解出来ているようだ。


 まずは対話を試みてみるか? あまり時間は掛けられないが、もしかすると副魔王の情報を得られるかも知れない……

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