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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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774 再集結

「よし、じゃあこのまま階段を駆け降りて突っ込むぞ」


「主殿、もし万が一の話なんだが、敵が他の分断された遠征参加者に何かしたら……どうするつもりだ?」


「成仏して貰うしかないな、非常に残念なことだ」


「いつも通り薄情だな……dが彼らの実力であればどうにか切り抜けてくれるはず、そう願おう」


「おうよ、まぁ敵を生け捕りにしたらついでに情報を吐かせて、どうにか救出する策を練れば良い、とにかくオーナー豚野郎だけは生かしておくぞっ!」


『うぇ~いっ!』



 ゾロゾロと階段を降りていく俺達、いつものパーティーでの隊列で、俺とマリエルの間に戦うことの出来ないアイリスをガッチリ挟んで、その後ろには念のためエリナを控えさせての行進である。


 階段を降りる途中、ウロウロしていた仲居さんの1人に出会い、もう一度下へ向かうのですか的なことを聞かれたが、適当に流しておいた。


 まさか今の俺達が集合している、というか少し前にここを誘導されていた俺達が、分断されていたなどとは思うまい、彼女らはそのことを知らないのだから。


 同時にその辺に居た一般の従業員も似たような反応、特にキレていない、怒りの篭っていない全員の表情から、どうにか機嫌を直してくれたのだと安堵している者も居るようだな。


 で、もちろん機嫌がどうこうということはない、先程までのそれも作戦の一環であり、もちろん俺もキレてなど……いや、そこそこムカついてはいたが、ブチキレやそれに順ずるアレではない。


 階段を降り、先程と同じルートを通って従業員用の薄暗い通路へ……おっさん掃除係が俺達を止めようとしたが、余計なことはしない方が良いと感じたのであろう、すぐに声掛けをやめてスルーする。


 階段を降りて地下に降りると、先程までは盗撮豚野郎の命乞いの音であったものが、今度は温泉旅館のオーナーを筆頭に、上層部豚野郎共の紛糾会議の音へと、その場のBGMが変化していた、非常にやかましい限りだな。



「ストップ、私なら何を話しているのか聞こえるわよ、ちょっとここで待ってみない?」


「うむ、偉いぞマーサ、カレンもサポートしてやれ、何か『良いこと』がわかるやも知れないからな」


「へへんっ、褒められちゃった」



 ということで聞き耳を立てるマーサと、その下でサポート聞き耳を立てるカレンの2人。

 拾った微細な音声はマーサがそのまま口語訳する形だ、時折鳴り響く絶叫に関しては聞こえるので別に構わない……



「え~っと、『オィィィッ! これからどうするんだっ? 計画? 無理じゃん、ぜってぇあいつら気付いてんじゃんっ!』と、『そそそそっ、そう言われましても、先程の様子ではまだ違和感さえ感じていないものかと……いえ、やはりあの方々にヘルプを願いましょうか……』だって」


「うむ、最初の『オイィィィッ!』は不要だ、やかましいぐらいに良く聞こえているからな、で、続きを」


「うん、『待て待て待て待てっ! あの魔族の方々のヘルプを? さすがにそれは早すぎるぞ、約束を忘れたのかっ?』からの、『覚えております、確か一度頼れば報酬は半額、二度目は報酬ゼロ、三度目ともなれば必要経費さえ支払わぬ、四度目はそれこそ死だ、命はないと思え……でしたか?』だそうよ」


「ほう、やはり何かからの依頼を得てこんなことをしているのだな、馬鹿な野郎共だ、その何かに頼れば自分達の首を絞める、かといってこの場をどうにかしないと、俺達の手によって直接その計画と命が刈り取られると、万事休すじゃねぇか」



 合間合間に挟まる絶叫も、そしてマーサが聞き取って伝えた内容も、敵であることがほぼ確定したこの温泉旅館の上層部が、現状かなりのピンチに陥っていることを示唆している。


 さて、そんな窮地にある連中をどうやって『救って』やろうか? 八つ裂きや火炙りでは物足りぬ、やはりあの盗撮豚野郎共と並べて、同じ方法で、同列の犯罪者として処刑するのがベストか……


 とにかく引き続いて話を聞いていこう、これまでにわかったことは敵が何者かの依頼で動いていること、そしてその依頼者はそこそこ優しく、なんと三度目の失敗までは命を取らずに許してくれるということ。


 もしかすると依頼者は仏なのかも知れないな、だがもしそうだとしたら、この世界の仏様は俺達のような善良極まりない最強勇者様団体及び英雄、その他POLICE等をこういう目に遭わせる悪い奴だということになる。


 まぁ、その可能性は極めて低いな、今回の黒幕はそう、『ちょっと優しい仏様の皮を被った凶悪犯』という感じの何者か、またはそういった者の集合体であるということが明らか。


 しかしマーサが伝達する中で次々にその連中の話題が出るのだが、一向にその正体についての言及がないな。


 これはもしかして知らないパターンか? 依頼は受けたが、依頼主の顔も名前も知らないという、その辺のフィクションに登場する雑魚キャラヒットマン、それが死に際に語る内容のようだ。


 そこからもマーサによるボソボソと聞こえる会議の音の口語訳は続くが、更なるヒートアップによって、もうかなり言葉らしき部分が聞こえるようになってきた。


 一応は聞こえてくる声としての音、主に途中の叫びが明確なのだが、ここからはとりあえずそれを聞いていこう……



『……だからっ! もう逃げましょうって言ってんですよっ!』


『ふざけるなっ! お前のような財産の少ない者にとってはどうということないかもだがっ! わしのようにこの旅館ごと全部自分のものである存在にとってはだなっ! そう簡単に全てを捨てて逃げ出すなどっ!』


『財産が少ないのは役員報酬がアレだからでしょうがっ! だいたい何だよっ! 目先の利益に目が眩んでっ、こんな変な依頼をあのおかしな連中から受けるなどっ!』


『あっ、お前あの依頼者様方のことをそのような言い方っ! 絶対に言いつけてやるからなっ! 覚悟しろよこのスカポンタンがっ!』


『上等だよオラァァァッ! 何だっけ? あの女、ほらこの案件を持って来た変な魔族っぽいの、アイツのケツに俺の源泉でもブチ込んでやんよっ!』


『じゃあ1人でサッサと逃げろっ! 全く、お前のような臆病者を選任したのが間違いであったな、ほれ、早く出て行けこのゴミムシめがっ!』


『待てっ、俺も出て行くぞっ! こんな泥舟に乗っていられるかってんだっ!』


『はいっ! 我も退室させて頂きたく存じます、温泉旅館の取締役の方は辞任ということで』


『お前はダメだろうっ! ちょっ、待ってくれよっ! ほらアレだ、人数とか足りないし、権利義務取締役として……もしもーっし?』



 紛糾会議、というかほとんどの参加者がブチキレの会議、机をバンバン叩く音と共に、数人がガタンッと椅子から立ち上がる、いや椅子そのものをどこかに吹っ飛ばす音が聞こえた。


 これでもうお終いか、結局黒幕の情報は得られなかったのだが……知ってはいる様子の『役員』が複数居たようだな。


 しかも都合の良いことに奴等は仲違いをしている、バラバラに生け捕りにして、そのお互いへの憎悪を煽る感じで取り調べていけば、何か有益な情報を吐くかも知れない。


 特に『自分だけが助かりたい』という欲を、それぞれに対して個別に刺激してやるのが良いな。

 そうすれば相手方の状況がわからない分、我先にと洗いざらいの情報を提供するはず。


 今度はこちらが、俺達の側が敵を分断してやるのだ、立場が逆転し、しかもこちらの方が圧倒的に力が上、これはなかなか面白いことになりそうである……



「さてと、たいした情報もなかったし、そろそろ突入するか?」


「う~ん、たいした情報もなかった……ということで良いんでしょうか?」


「何だよエリナ、珍しく自分から意見か? 何かあるならどうぞ」


「えっとですね、さっきの話にあった『案件を持って来た変な魔族の女』なんですが……」


「それは単なる使い走りじゃないのか?」


「だと良いんですが、魔族ということですし魔王軍の関係者で、今現在この島国で実際に動いているのは……」


「ん? 実際に……魔族の女……あっ! 副魔王の奴だってのかっ?」


「そうです、もしかしたらそうなんじゃないかと……」


「あのクソ女めっ! 今度こそとっ捕まえて、ケツに俺の原泉をブチ込んでやるぜっ!」


「ちょっと勇者様、名前すら与えられていないモブキャラと同一の発言をしているわよ……」



 ここで浮上した副魔王の存在、もしその存在がこの事案の裏にあるとすれば、それはもう魔王軍が関与しているということを確定させる要因となる。


 まぁ、もう正直なところ『毎度ありがとうございます』という感じなのだが、とにかくこの件がそうだとすれば、本当に直接ではなく、裏からどうこうするのが好きな連中だと評価せざるを得ない。


 というか、その辺りは最初からか、最近では特に、俺達の大活躍によって戦力を削がれ、こういった卑劣な手段が目立つようになってきてはいるが。


 いずれにせよだ、もし魔王軍の関与があるとすれば、ここでの事案への対処は無駄足ではなく、れっきとした勇者活動の一環であるということになる、そう考えて良いであろう。


 問題はこのまま終わり、つまり敵の手駒であるこの温泉旅館の上層部だけの討伐に留まり、副魔王はおろか魔王軍の関係者さえ出現しないパターンもあり得るのだが……



「えっとね、何かもう喧嘩ばっかで話し合いになっていないみたい、これ以上聞いても無駄かも」


「だろうな、この感じじゃ特に意味もなく絶叫しているも同じだからな、よし、突入して皆殺しに……じゃなかったちゃんと生け捕りにしようか」


『うぇ~いっ!』



 大喧嘩が勃発している敵の部屋、もちろん先程までは分断された状態の俺達も集結していた部屋なのだが、今度は合流した状態でそこへ向かう。


 まぁ、最初はそのまま、何も変わっていない感じでいこう、ということで話し合い、それぞれの部屋ごと時間差で突入、さりげなく席に付いた状態からネタバラしをしようというかたちとなった。


 俺とカレン、ルビアの『勇者部屋』は第二順位、最初に入って行くのは、先程までの流れにて最も恐れられていた悪魔娘部屋の3人ということにしておく。


 早速3人のうち最も背が高く、威圧感は……まぁ俺から見ればゼロなのだが、普通の雑魚キャラにとってはかなりの恐怖を受ける対象となるであろうエリナがそのなかのさらに先頭に立ち、目的の部屋を目指す……



「はいっ! 失礼しまーっす!」


「ひぃぃぃっ! あっ、悪魔のお客様……何かお忘れ物でしょうか……お三方お揃いで……まさか我々の命を刈り取るのを忘れたとか何とかっ!?」


「そうじゃないから安心して、今のところはね、ユリナ、サリナ、さっきの場所へ座りましょ、今度は他の部屋の皆が来るまで待ってあげるの」


「面倒ですわね、全く、次にこのような不手際があったら承知しませんわよ、わかってますの?」


「はいぃぃぃっ! す、すぐにご用意致しますっ!」


「いや、何を用意するというのですか……」


「何をって……その……ひぃぃぃっ!?」


「どうも~っ、勇者パーティーの勇者で~っす」


「あら、何を叫んでいますの? そこには誰も居ませんわよ、それとも排泄物に集るハエのような何かでも居ますの?」


「えっと、その……え~っと、ちょっと何かえっと……」


「おいっ、さっきもそう思ったんだが、お前等誰と話をしているんだ? あまりうるさいと殺すぞ」


「ひぎぃぃぃっ! なっ、何でもございませんっ!」


「はいただいま~っ、ちょっと、まだお茶の準備も出来ていないじゃないのっ!」


「はひぃぃぃっ!」


「……あの、勝手に戻って来て言うのもなんですが、可能であればVIP用の、というか王族用の豪華な椅子を用意して頂けませんかね?」


「はひゃぁぁぁっ!」


「チッ、うっせぇジジィだな、さっきから何を叫んでいるのか、本当に呪いか何かで狂ったのか?」



 時間差で部屋ごとの4チームに分かれて入室した俺達に対し、それぞれ凄まじいリアクションを見せてくれる旅館オーナー。


 他の連中はもう顔面蒼白で、先程までこの部屋から響いていた怒号はどこへ行ってしまったのだという感じ。

 その代わりとしてまたうるさくなってきたのが豚野郎共、混乱に乗じて命乞いを始めるとは、どれだけ無駄な行動が好きなのだ?


 で、各々当たり前のように先程まで座っていた席に着席、もちろん他の部屋の仲間とはコンタクトを取らないし、目を会わせることさえしない。


 だがそこに何らかの変化があるということは、いくら大馬鹿者の集まりであるこの温泉旅館の取締役会メンバーでも気付いたようだ。


 明らかに先程と違う空気、もはや盗撮豚野郎共の処刑を執り行ったり、あとは他の部屋のメンバーが見えたことにより、全てを察した実行犯の仲居さんにお仕置きしたりする空気ではない。



「さてと、今度全員が揃わなかったらだが、お前等がそこの豚野郎と同じようになる、それはわかっているな?」


「ひぃぃぃっ!」


「あ~っ、早く他の部屋の皆も来ないかな~っ……あっ、もしかしたらもう全員来ていたりして」


「マーサちゃん、勇者様達はいつから透明人間になってしまったんですか? というか勇者様がそんなスキルを獲得したら、またろくでもないことを考え出してしまいますよ」


「あ、今ちょっとマリエルにディスられた気がしたぞ、おかしいな、居ない人間にそういうことを言われた気がするなんて、もしかして疲れているのかな?」


「あら? 何だか変な感じがしますの、まるで働いていないほぼニートなご主人様が、わけのわからない理由を付して『疲れた』などと主張している感じがしましたわ」


「あ~っ、ユリナにもディスられている気がするんだよな~っ、まぁ良いや、後で2人まとめて処断してやろう……」


『で、他の部屋の仲間はまだ来ないんですか~っ!』


「ひぃぃぃっ! ひぇぇぇっ! ひょぉぉぉっ! ひょんげぇぇぇっ!」



 よくわからないが、とりあえず部屋の数だけ驚いたリアクションをしてみたという感じの旅館オーナー。

 もう今更であるが、俺達が実際は分断に気付き、そしてその対処も済ませ、本当は合流していることに気付いたようだ。


 もちろんそれは残っていた他の取締役共もだ、既に出て行ってしまい、居なくなったそれらは後程捜し出して一緒に処刑するとして、まずはこいつらの、これ以降の反応を楽しんでおくこととしよう。



「オーナー! もうバレてますってこれっ! わ、私は逃げさせて頂くっ! サラバだっ!」


「おいそこのおっさん、どこ行くんだよお前は? 何がバレているって? もしかしてアレか、伝達ミスを繰り返して、他の仲間が集まらないことがバレているってか?」


「そっ、そうじゃないだろうお前等!」


「お客様に向かってお前等? 調子に乗ってんじゃねぇっ! 決めた、お前はもう盗撮豚野郎4号として扱う、苦痛に塗れた不名誉な死を遂げろっ!」


「ぎょぇぇぇっ! まっ、待ってくれ、お前にも家族は居るだろう? な?」


「家族か、今の家族は大半がさっきからまるで会えないんだがな、どういうわけかは……知らないがな」


「ひぃぃぃっ! やっぱり知っていて……で、でも私にも大切な家族が、妻と子が居るんだ、だから殺さないでくれっ! 私が家に帰れば、良い歳こいてイケメンアイドルの追っかけやってる妻と、それから30過ぎて一度も働こうとしない引き篭もりの息子が居るんだっ!」


「いや最低だなお前ん家……」



 ろくでもない家族をダシに命乞いをする変なおっさん、本当に気持ちが悪い、そして往生際も悪い奴だ。

 で、そろそろ他の馬鹿共も俺達の合流に気付いているようだし、ネタバラしをしても良さそうな頃合かなといったところ。


 一度今まで座っていた席の方を見ると、俺の考えを察した仲間が一斉に立ち上がる……と、動きの遅いアイリスは少し遅れてしまったが仕方ない、可愛いから許してやろう。



「さてと……あぁ、俺もそろそろ家族達に会いたいな、どうやったら会えるんだろうか? なぁ、どうしたら良いと思う?」


「そうね、それぞれの部屋から廊下に出ると、もう二度と家族達には会えないの、だから外の露天風呂で合流して、同じ部屋から外へ出るの、そしたらほら、皆の姿が見えているわよっ!」


「あぁ、そうかそうか、ようやく俺達は合流することが出来たんだな、馬鹿共がどこかの黒幕に依頼されて仕掛けた分断の術式を、その穴となっていた露天風呂を用いて掻い潜ったのだっ!」


「……そんなっ!? おいっ! ちゃんと確認したのか? 部屋に入ったらもうバラバラになって、二度と同じ空間には戻って来られないんじゃなかったのかっ?」


「い……いえ、風呂まではちょっと……屋根のある、一定の広さまでの場所でないと仕掛けが出来なくて……確かロビーだけは全空間にそれぞれ接続していて……やっぱり、外になる露天風呂は範囲外でしたね、残念、ということで俺は責任を取って辞任する、あばよっ!」


「おいちょっと待てやゴラァァァッ!」


「ひぎぃぃぃっ! やっぱりダメでし……た……かへっ……」



 どうやら分断空間を仕掛けた実行犯らしい取締役も判明したようだ、コイツがやったのはあの盗撮実行犯の仲居さんとさほど変わらないが、結果が重大であった分罪も重く、計画を受け入れることを決定した馬鹿野郎並の重罪となる。



「オラァァァッ! お前等全員死刑じゃぁぁぁっ!」


『ぬわぁぁぁっ! 勘弁してくれぇぇぇっ!』


「うるさいわよっ! 水の大精霊様たるこの私を、変な空間にすっ飛ばしておきながら、あんたの命ひとつじゃこの罪の20億分の1程度も贖うことが出来ないわよっ!」


「そうだっ、この大勇者様を陥れようとした罪も重いぞっ!」


「あ、そういえば大女神様はどこへ……」


「……それは気にしなくて良いだろう、たぶん大丈夫だよ奴なら」



 温泉旅館の取締役連中を一気に捕らえ、既に処刑待ち状態であった盗撮豚野郎共の隣に並べる。


 さて、これからはお馴染み拷問の時間だ、誰に、というかどこの魔王軍に依頼されてやったことなのか、洗いざらい吐いて頂くこととしよう……

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