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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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761 撃破

『来たぞっ! 敵が上って来たぞっ!』

『早くっ、早くメデュー様の退避をっ!』


「うるせぇっ! 喋ってねぇでとっとと死ねやこの甲斐性なし共が、何のために生まれてきたんだよ、ほら、特にお前とか顔はキモいし口も臭いし……あ、もしかして何かと合成された『いろんな人族』だったか?」


「違うっ! 我は断じてそのような者ではないっ! あんな気持ちの悪い連中と……」


「おいお前っ! 何か俺達が人間じゃないみたいな言い草だなっ!」


「その通りだろうっ! やんのかオラァァァッ!」


「上等だぜ、ブッ殺してやんよぉぉぉっ!」


「……勝手に仲間割れが始まったな」



 メデュー様がいらっしゃると思しき敵の集結した傾斜の上側、先程まで『鉄火巻き』を投擲してきていた連中の惨殺死体と、その第二陣、俺達の接近を許した後に攻撃を始めるつもりであったと思しき連中。


 そしてその第二陣の連中が、見た感じで通常のチンピラモブ野朗にしか見えない、一般のごくありふれた雑魚と、それから気持ちの悪い見た目をした、人族と何かを配合した結果生じたバケモノ共に分かれて争い出してしまった。


 もちろん配合によって人ならざる力を得ている『いろんな人族』の方が強くないとおかしいのだが……場合によってはそうでもないようだ。


 例えば軽量化のために中身のほとんどを抜き去ったらしい『エンプティー人族』、内臓も筋肉も、極限まで絞り落とされているためすぐに死ぬ。


 そしてさらに中身が少ない、というか1滴残っていれば良い方である『空き瓶・空き缶人族』、もはや人ではない、子どもが遊びで創り出した空き瓶と空き缶のオモチャである。


 他にも先程爆乳女がオススメだと言った『ジャンボタニシ人族』、その辺の用水路に居るジャンボタニシと人族との配合によって生じた、ピンクの卵からほぼ無限に発生することが可能な超持久戦タイプ。


 だがどうしても動きが遅い、まるでデンデン虫なのだが、その素早さでどう戦おうと思っていたのか。

 あともうしとつ、水分の不足で乾燥してしまっているため、初期段階でもう虫の息であったことも付け加えておく必要がありそうだ。


 と、まぁそんな感じの連中が、その気持ち悪い姿から繰り出される、変な汁を飛ばすなどの気持ち悪い攻撃を駆使して、仲間であるはずの普通の人族と争い、殺し殺されている。


 いや、変な配合によってそんな姿にされてしまったのだ、それを何もされていない状態の奴に馬鹿にされたのだから腹を立てる気持ちもわからなくはない。


 だが意気揚々と攻め入った俺達を放置して、その無駄な争いによって勝手に数を減らしていくのはそろそろ……やめては欲しいが、どちらかというとこのまま全滅してくれても一向に構わないな……と、そうもいかないようだ……



『やめて下さいっ! やめてっ! はぁっ、はぁっ、もうお友達同士で争うのはやめて下さいっ!』


『メデュー様! 危険ですのでこちらへっ! ささっ、我の後ろへ隠れて、そこに居たらあの異世界勇者とかいう邪悪なる者に何をされるかわかりませぬぞ』


「……おい、何か姿も見せない卑怯者であって、かつ犯罪組織所属の凶悪な敵キャラからディスられたんですけど」


「訴えたら良いと思うわよ、たとえ事実であってもこういう場で、大きい声で言うのは名誉毀損に該当する可能性があるわ」


「あれは事実なのか……」



 勇者なのに、異世界から来た女神よりも立場が上……現状はギリで違うかもだが、とにかく後々は女神如き顎で遣うぐらいの偉さとなる、そしてこの世界においては何をしても許される存在たるこの俺様に対して邪悪だと、そう言い放ったのは暗闇に隠れた謎のおっさんらしき敵。


 そしてその前に、明らかに『良いもん』感が全開の、とてもそんな暗闇に紛れて犯罪者や配合怪人野郎の部隊を率いているとは思えない女性の声。


 今のがメデュー様であることは間違いない、そしておっさんの方の声は爆乳女と並ぶ副官、または爆乳女をこちらで捕縛してしまったがゆえ、繰り上がって指揮をしている奴なのであろう。


 とにかくターゲットがこの先に居ることは確定だ、あの声が聞こえた位置からは、少なくとも崖ダイブ的なモーションをしない限り後ろへ逃げることが叶わない。


 ならばもう追い詰めたも同然だ、こんなくだらない敵同士の喧嘩、というか普通の殺し合いを眺めている暇では……と、戦闘が完全に停止しているではないか。


 メデュー様の『術』はサリナの強大な力によって相殺され、ここでは効果を発揮していないはず。

 であれば、今の戦いを止めたのは術式などではなく、純粋にメデュー様の人望によって、その声に耳を傾けた者が多かったということだ。


 その時点でなかなかやりよるのだが、さてその部下からの信頼も厚いメデュー様は、ここから俺達にどう対処してくるつもりなのであろうか……



「おい、とにかく前に出て来いよ居るんだろうメデューサの人?」


『メデューサではなくメデューですっ! そこを間違えられると困ってしまいますから、以後気を付けるようにして頂けると幸いですっ!』


「それは怒ったのかな? まぁでもさっきチラッと見たけどさ、あの頭に乗ったパンチパーマみたいな無数のヘビ、あれじゃあメデューサだって言われても仕方ないよな、もうまんまそれ……ではないか、もとキモい何かだ」


『やめて下さいっ! 普通にショックなのでそういうことは言わないで下さいっ! こうなったらもう……離してっ、あの方と話を付けなくては』


『いけませんメデュー様、あの男は危険で卑猥です、近付こうものなら捕らわれ、どこを触られるかわかりませぬぞ、さらに脱がされてゴニョゴニョ……』


『ひぃぃぃっ!? そんなに恐ろしい者であったのですか』


「どうでも良いから早く出て来てくれよな、もしアレならこちらからお伺いすることも可能なんだが、どうする?」


『・・・・・・・・・・』



 それっきり、話し掛けても反応が返ってくることはなかった、ただもちろん気配はそこにあり、音で反応しているはずのマーサ、この近さであれば術の発信元を特定しているはずのサリナが動かない。


 ということはメデュー様はまだその場に居て、もうひとつの声の主に守られつつ息を潜めているということだ。


 しかしそれは完全に無駄骨である、様々な方法で敵の居場所を感知することが可能な俺達にとって、そのような行為は何も策を講じていないのと同じなのである。


 こうなってはもう仕方がない、敵の方から姿を現さないというのであれば、こちらから出向いて顔を見てやる、そして念のため可愛いかどうかだけを確認し、否であれば即殺害するのだ。



「よし、じゃあ先遣隊としてマーサ、マリエル、さっきまでサボッていた罰として突撃しろ」


『は~いっ』


「待てっ! 待つのだっ! メデュー様には指一本触れさせぬっ、ここは我が相手だっ!」


「ねぇっ、何か知らないおっさんが出て来たんだけど、ぴょーんって……あ、さっきの声の人か、気持ち悪いわね……」


「気持ち悪いとは聞き捨てならぬな、我は『原初のいろんな人族』である『バッタ人族』であるぞ、爆乳女怪人様からメデュー様の護衛を仰せつかった者だっ!」


「……なぁ爆乳女、お前怪人だったのか?」


「違いますから、このバッタ人族がそういう設定じゃないと満足しなかっただけですから、私は普通の人族ですから」


「そういうことか……マリエル、そのバッタ野郎を殺せ、マーサは下がって良いぞ、素手で触るもんじゃねぇからなそんなキモいの」


「もうっ、最近こんなのばっかでイヤになっちゃうわっ、あ~キモいキモい」


「貴様等……そこまで我を侮辱するか……」


『そりゃそうでしょうよ、バッタなんだから』



 暗闇から進み出た、いや飛び出たのはバッタ人族とやら、どう考えてもベースがヒトではなくバッタである。


 見た感じとしては人間の顔、それから人間の手足、それがバッタの胴体から突き出しており、最後にバッタらしいジャンプに使う後足、それも含めて全部で6本の手足となっているのであった。


 これはもうホラーゲームの雑魚として出現してもおかしくないビジュアルだな、まぁ人とバッタを配合して怪人を創り出したくなる気持ちはわからんでもないが、これは明らかに失敗であろう。


 で、そのバッタ人族と対峙するのはマリエル……強気な表情をしているものの、実際には多少及び腰に見える。


 というか警戒しているのか、敵との力の差は歴然だが、この敵にはそれを考慮してなお、マリエルをこういう姿勢にさせる要素があるということ。


 それはこのバッタ人族があまりにも気持ち悪いこと、そして何をしてくるのかがある程度わかるものの、どうあっても絶対にして欲しくない行為であるからだ。



「……さぁ、あなたが先に攻撃を繰り出して構いませんよ、どうですか?」


「我から……いやそちらから来てくれて差し支えない」


「そんなこと言わずに早く攻撃を」


「いやだからそちらからで良いと、そう言っているのだ、我は動かぬぞ」


「困りましたね……」



 距離があるうちに敵の攻撃を見極め、以降は最小限のモーションで回避することが出来るようにしたいマリエル。

 おそらく口から変な色の汁を吐くのであろうバッタの、その攻撃を一切受けないための安全策でもある。


 だがマリエルがそうしていることを悟ったバッタ人族、なんとこちらも動かなくなってしまった。

 間違いなくメデュー様の逃走時間を稼ぐ、爆乳女怪人……怪人ではないのか、とにかくそれと同じ作戦だ。


 俺達が後ろから手を貸しても構わないのだが、それをするとマリエルの王女様としてのプライドがアレだ、という理由付けをして、このキモい敵に手を出すことはしない。


 となると、この膠着状態はかなり長く続きそうな予感だな……



 ※※※



 一方の戦場、遠距離攻撃を撃ち込んでいるセラとユリナ、それを護衛するジェシカ、お宝を探しに敵陣へ向かったミラ、そしてカレンとリリィの2人は、敵がこの先の海で捕獲しているという『火属性のマグロ』に興味津々であった……



「リリィちゃんこっち、絶対にこっちです、獲って来たマグロを保管するなら海の近くの倉庫にするはず」


「さすがは伝説のマグロハンター、これはマグロのゲット(窃盗)に期待が持てそうですっ!」


「それと、後でご主人様とかに怒られないよう、ちょっとだけ敵も倒しておくと良いです」


「なるほど、アリバイ作りというやつですね(何か違う)、勉強になります、ていやっ!」


『ギョエェェェッ!』


「そうです、マグロハンターは絶対に疑われない、そして誰にも姿を見られないのが鉄則なんですっ!」



 などと言いながら、多くの敵が跋扈する戦場をまっすぐ突っ切り、そして戦っている紋々太郎らにもバッチリ目撃されつつ海沿いの倉庫を目指す2人。


 これはあくまで戦闘行為であって、珍しい火属性のマグロをゲットすることが出来たのは偶然、後々にそう主張するための作戦なのだが、頭が悪すぎて言っていることとやっていることが噛み合わないのはいつものこと。


 適当に戦っている感を出しつつ、目星を付けた倉庫に向かった2人、次第に敵の密度が濃くなっていること、そしてカレンの良く利く鼻が、明らかな『お魚の臭い』を捉えたことによって高まる期待。


 やはりこの先の倉庫には大切なものが保管されている、そしてそれはおそらく皆の食料になるはずのマグロである。

 今自分達が殺している敵は、そのマグロを守るために命懸けで戦うことに決めたマグロの戦士なのだ……



「シュッ! 侵入成功」


「シュタッ! 隊長、誰にも発見されることなくここまで辿り着きました」


「うむ、じゃああとは屋根にパンチして穴を空けましょう、えいやっ!」


「キャハハッ! すっごい音、爆発したみたいっ」


『何だ今の音はっ⁉』

『おいっ、護衛部隊が全部肉片になっているぞっ!』

『敵の侵入を許したのかっ?』

『だとしたらどうして屋根に……』


「……何で見つかってしまったんでしょうか」


「御大将、きっと勘の鋭い奴が居たに違いありませぬ」


「う、うむ、私達の忍テクは完璧だったはず……はずです」



 倉庫を守っていた敵はかなりの数であったが、隠密行動感を出しつつもなぜか正面突破したカレンとリリィによって全員惨殺された。


 それでも『敵にバレていない』と思い込んでいる2人は、そのまま飛び上がって屋根に、さらに平気で轟音を響かせつつ屋根に穴を空け、当たり前のようにそこから顔を出して下を覗き込む。


 当然その轟音に、さらには穴の開いてしまった天井をとっさに確認した敵によって、あっという間に発見されてしまった2人、現状下の倉庫は大騒ぎとなっている。



「またバレました、どうしてでしょうか?」


「もうわかんない、あ、でもマグロだっ……全部骨だけだけど……」


「わうぅぅぅっ! 誰ですかっ! 私達がゲットする予定のマグロをっ!」


『げぇぇぇっ! 何か天井に穴空けたやべぇ奴が怒ってんぞっ!』

『逃げろっ、ここはもうダメだっ!』

『せめて完成品の鉄火巻きだけでも……お、重い……』



 倉庫内にはお目当てのマグロが確かに存在していた、だがそれは骨のみ、出汁を取り切ったうえで乾燥させ、あとはもう『鉄火巻き』の材料となるだけの悲しい骨だけであったのだ。


 で、その事実に当然怒り狂う2人、この倉庫にはマグロが保管され、それをゲットして食すはずであったのに、誰かに横取りされてそのマグロが骨だけとなっていたのだから当然である。


 ターゲット、つまり怒りの矛先が向かったのは、既にバラバラと逃走を始めた『鉄火巻き護衛部隊』の皆様。


 この戦場でガンガン投入し、メデュー様の逃走を助けるための鉄火巻きが、敵によって破壊されぬようここに隠し持っていた、さらに材料の続く限り追加での製造をしていた精鋭部隊だ。


 なお、2人が予想していた『水揚げされた火属性のマグロ(肉アリ)』はここではなく別の場所に保管されており、ここは専ら『鉄火巻き』の製造と保管を担っていた場所である。


 そしてその事実は誰の口からも語られることはない、いや、もし主張したとてこの2人が聞き入れることなどない。


 狼娘の怒りを買い、ドラゴン娘の逆鱗に触れた倉庫内の連中の末路は、もう固定されたひとつの結果、惨たらしい死以外にはなくなってしまったのである……



「えいやぁぁぁっ! 全部死んじゃえっ!」


『なぁぁぁっ!』


「えっと、これどうやって使うんですか? ねぇそこの人教えて下さい」


「早く逃げ……あ、切って、輪切りにして投げると爆発します」


「切って……投げるっ!」


『ギョェェェェッ! 誰だよ使い方教えたのはぁぁぁっ!』


「……めっちゃ面白いっ!」



 火属性のマグロを食すことは叶わなかったものの、その代わりとして『鉄火巻き』に目を着けたリリィ。

 地道に物理攻撃で敵を殲滅していたカレンにも使い方を教え、倉庫内にあるそれを全て占有する。


 なお、カレンの最初のひと暴れ、さらにリリィが適当に投げまくった鉄火巻きにより、倉庫内の出入り口は天井の穴を除いて完全に崩壊してしまった。


 つまり、内部の人間は全て、といっても天井までジャンプ出来る、または壁をブチ抜ける者、つまりカレンとリリィの2人は含まれないのだが、とにかく閉じ込められてしまった状態。


 当然敵キャラ共はその中を逃げ惑う、限られた空間の中で、殺されぬよう必死で走り回るのだが、その動きがさらに2人の、特にリリィの興味を惹いてしまったのであった……



『ひぃぃぃっ! どこか、どこか出口がっ!』


「おっ、今度はこっちに集りましたっ! えいやっ!」


『ハギャァァァッ!』


「次はこっちです、はいドカーンッ!」


『ブビィィィッ!』


「え~っと、あ、何か少なくなってきちゃいましたね」


「ホントだ、ちょっと遊びすぎたかも、まだ生きている『的の人』が沢山居るのに……そうだ、こっちの骨、これからも火の魔力を感じるし的に叩き付けて使えばっ!」


『ブギャァァァッ! とんでもねぇ威力だぁぁぁっ!』


「キャハハッ、一杯死んじゃったっ」



 そこからも大虐殺が続く、相当な数が居たはずの倉庫内の敵は、2人がふざけて殺し続けたことにより、もうあと3人……2人……最後にまとめて爆死し、完全なゼロとなった。


 同時に保管されていた鉄火巻きはおろか、材料として用意されていた火属性のマグロの骨も全て費消。

 この倉庫は何もない、ただ瓦礫の山が積もっているだけの、単なる広い空間となったのである。



「もうアイテムもまともなくなっちゃった、マグロもなかったし……」


「ふっふっふっ、普通のマグロハンターであればここで諦めるところ、でも真のマグロハンターは違うのですっ!」


「おぉっ! カレンちゃん……じゃなかったマグロ親方が意味不明に自信満々だっ!」


「そう、さっきここの屋根に登ったときにチラッと見えたんですよ、向こうにももうひとつ倉庫みたいのがあって、そこから何か冷え冷え~みたいな空気が漂っていたんです」


「なるほど、それはズバリ氷魔法!」


「そう、食べるためのマグロを、腐らないように冷やしている可能性が高いのですっ!」


「さすがは名探偵、早速マグロ倉庫のリポートに行ってみましょうっ!」


「おーっ!」



 壊滅した『元鉄火巻き倉庫』から飛び出して行く2人、対最初のリンゴ用に敵が有していた虎の子の秘密兵器である鉄火巻きは、その生産体制、在庫、生産技師の全てを失い、地上からその存在が消し去られた。


 同時にそれは、この戦場での実戦投入も防がれたということとなり、紋々太郎を始めとした突撃して戦っている連中の戦闘はこれでかなり楽になったのである。


 大活躍であったカレンとリリィの2人は、第二の行き先にて冷凍にされた火属性のマグロを大量に発見。

 あまりにも冷たくて触ることが出来なかったものの、倉庫の入り口に2人の名前を彫り込んでそれらの所有権を主張しておく。


 これで『鉄火巻き』の脅威は去り、ひとまず『最初のリンゴ』の安全は担保された……あとはメデュー様の始末、これをどうするかだ。


 なお、敵のバッタ人族とマリエルの対峙は、カレンとリリィが勝手な行動を取っている間もずっと続いていた……

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[一言] いつものと違う書き方ですね
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