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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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759 いろんな

「フフフフッ! もう勝ちました、私達の勝ちですっ!」


「何を根拠にそんなことを?」


「ごめんなさい普通にウソです」


「あっそ、てかすげぇな乳揺れ」


「ちょっと、セクハラもたいがいにして下さいっ! さて、そろそろ最初の戦士が到着する頃ですね、誰が来るのかな、楽しみです」


「もしかして試合形式のタイマンなのかよ? 俺と? そんなに暇じゃないんだけど」


「大丈夫ですっ! お時間は取らせませんから、すぐに地獄へ送って差し上げますからっ! まぁどっちがって話ですけど……」



 何やら自信満々、と見せかけて弱気な爆乳女、こんなところで追跡者の俺に時間を使わせているのは、間違いなくメデュー様をより遠くに逃がすという意図が含まれているのであろうな。


 しかしそれがわかっていても乗ってやるのが俺様の優しいところ、そもそもあのひ弱そうなメデュー様が、自分1人の力でどこか遠くへ逃げられるはずがない。


 そして周りに部下のモブキャラが付いていたとしても、この爆乳女と2人で逃走するのとは違い、ひと晩やそこらで俺達の追跡範囲から脱することは出来ないであろう。


 ということでこの謎のゲーム、爆乳女が用意したステージでの、あの気持ち悪い『人族』との戦いを、圧倒的な力で制してやるのだ。


 当然最後には本人、爆乳女と直接対決をすることになるのだが、そこは自分でも敗れること、そして捕縛されることぐらいわかっているのであろう。


 まぁ、そういうことで、とりあえず敵が到着するまで、この爆乳女から情報を得ておくこととしよう……



「それで、ひとつ聞きたいんだがな、あのキモい連中は一体何なんだ? 俺の大切な仲間がビビッてしまっているんだが」


「あの者達は人族です、正真正銘の、少し改造したというか、他の生物や物体とミックスしただけの人族です、最近の研究で完成しつつある感じですね」


「意味がわからんぞ、どうしてダンゴ強化人間があるのに、わざわざあんなことを……」


「ご存じだとは思いますが、私達西方新大陸の『真の正義を志す組織』が使っているダンゴは粗悪品です、まぁそのためにダンゴ発祥の地であるこの島国に来たのですが……で、そこでも上手くいく様子もなく、途方に暮れていたり、あとこの近くの森にある『最初のリンゴ』から力を抽出してみようとして失敗したり……」



 どうやらこの爆乳女、というかここの連中全てなのであろうが、実は高品質ダンゴ、それどころか現在島国で用いられているものよりも強力な、『串に5本刺さったみたらし』が完成していたことを知らないらしい。


 というか、あの完成品は皇帝的ポジションの裏切り首長が、人々を裏切って付いた側である犯罪組織をさらに裏切り、内密に完成させていたものであったな。


 それであれば、まだ『高品質ダンゴ』が完成を見ていないと錯覚するのも無理はないか……



「……なるほどな、で、肝心の『いろんな人族』の完成に至るまでの話がないんだが?」


「それはもう……これは言ってしまっても構わない、というかどうせこの後拷問などされて白状することになるのでしょうが……最近海を越えて渡って来た、『Ω関係者の生き残り』などと称する者の力を少し借りてですね」


「ここにきてΩかよっ! もうちょっと懐かしいぐらいだぞΩ!」


「あら、Ωの関係者なのですか?」


「いや関係者じゃねぇよ……だがまぁ良くわかった、こういう変な姿の奴等になっている理由も良くわかった」


「それは良かったです……と、最初の戦士が到着したようですね、あなた達、出し惜しみはしないでガンガン連れて来なさいっ! ここでどれだけ時間を稼げるかが勝負ですっ!」


『へへーっ!』



 ここでどれだけ時間を、ということを俺達の目の前で言ってしまって差し支えないのであろうか?

 いや、既に俺が『コイツは時間稼ぎをしている』と気付いている、ということに気付いているに違いない。


 それで、そんな時間稼ぎのために、俺によってゲーム感覚でブチ殺される最初の犠牲者、『いろんな人族』の中でも完成度が高いと思しき……どう見ても普通の人族ではないか、何だコイツは?


 しかも泣いていやがる、よほど死ぬのが嫌なのか、それとも別の理由があるのか、それは本人に聞いてみないとわからないのだが、非常に悲しそうな泣きっぷりである。



「フフフフッ、さぁ、この『ジャックナイフ人族』に勝てますかね? どうですかね?」


「おい、コイツのどこが『いろんな人族』なんだよ? もう普通の人じゃねぇか」


「良く見て下さい、ほら、股間の部分、なんとチ〇チ〇が果物ナイフに変化しているのですっ!」


「ジャックナイフはどこへ行ったんだ……てかそりゃ泣くわなそんなことされたら……」


「うぅっ、実は結構前からチ〇チ〇が痒くて仕方ないんだ、でもこれだと絶対に掻くことが出来なくて」


「いやそんなこと俺に言われてもな……とりあえず死ねっ!」


「ひょげぇぇぇっ!」



 何だか良くわからないが、とにかく『ジャックナイフ人族』とやらは死んだ、もちろんジャックナイフに進化しないまま、股間のアレが果物ナイフのままこの世を去ったのであった。


 いや、もしかして延々こんなのと戦わされるのか? 敵の時間稼ぎだとわかってはいるのだが、このままでは埒が明かない、ここは……マーサを使おう。


 後ろでキモいキモいと喚き散らしていたマーサに、どうにかアイコンタクトでの意思の疎通を試みる。

 しばらくしてようやく気付くわがままウサギ、ピョコッと起きてこちらを見、指示を待つ態勢に入った。


 そのまま『メデュー様を探せ』の合図をしたところ、わかったのかわかっていないのか、まぁ横に立ったサリナの呆れた表情からするに、指示の内容を半分も理解していないと思われるが。


 まぁ、とにかく立ち上がり、どこかへ走り去って行ったのは事実、気が向いたら音や臭いを頼りに、メデュー様の行き先を探ってくれることであろう……若干元来た森の方へと戻ろうとしている気がしなくもないがな……



「さてと、おう爆乳女、次はどんな奴が出現するんだ? 俺は忙しいんだからサッサとしろ、さもないと直ちにお前の番にするぞ」


「クッ、次に戦士はまだかっ……いやお前で良い、オンステージをっ!」


『じじじっ、自分は戦闘タイプではなく工作タイプなのですがっ』


「構わない、どうせ『いろんな人族』は今夜中に皆殺しにされる、ならば少しでも体を張って、メデュー様をより遠くにっ!」


「わわわっ、わかりましたですっ! よいしょっ……さぁ来いっ!」


「……お前は……何だ?」


「わっ、我は『みかん人族』だっ! 普段は戦闘以外の部分を担当しているっ!」


「なぁ、コイツも普通の人間に見えるんだが……まさかっ!?」


「そう、我はチ○チ○からみかんの汁を発射出来る特殊人族なのだ、この酸の汁は地味にアレで、長い年月を掛け、分厚い鉄の扉をも腐食させ、最終的には穿つ力を持っているのだっ!」


「めっちゃ効率悪いなお前」


「何を言うかっ! ほら、掌もこんなに黄色くなって」


「うるせぇよ、ふつうにみかん食いすぎだろお前」



 案の定出現したわけのわからない敵、いや、人間と何かを融合して強い力を、という発想は間違ってはいないと思うのだが、それにしても『みかん』はないであろう。


 しかも先程のナイフの奴とは異なり、こちらは現時点でチ〇チ〇をしまった状態である。

 攻撃がチ〇チ〇からしか繰り出せないのだとしたら、一体これから何をするつもりでオンステージしたのであろうか。


 まぁ、急遽の登場ということであったし、準備が万全でないのは致し方ないのだが……もしこの場で登場しなかったとして、この先コイツが何の役に立つというのだ?


 とりあえずそれを聞いてみることとしよう、コイツを殺しても、次の敵の登場にはまだしばらく時間を要する感じだし……



「なぁお前さ、その『みかん汁』の効果だけで何をする予定で創り出されたんだ?」


「それはっ……どうしてであろうか? まぁ役割としては普通に『鉄火巻き』の製造と、それから完成後には砲兵として……」


「チ〇チ〇を使ってそれをやるのか?」


「冗談じゃないっ! 普通に工具を使って、釘を打ったり板を嵌め込んだり、そういう真っ当な作業だっ!」


「じゃあさ、『みかん人族』である必要はなくないか?」


「……⁉ まさか……そんあ、そんなことがっ⁉」



 もしかしてその事実に今気が付いたのであろうか? とても頭が悪い、そして生きていることに関して何の意味も持たない馬鹿野郎だ。


 というか、そのみかん汁発射機能を兼ね備えたチ〇チ〇で、その辺に立ちション感覚でそれを撒き散らされたら敵わない、土壌汚染も良いところである。


 ということでサッサと殺して差し上げて、来世はもっと有用な生物に転生することをお祈り申し上げる……と、敵のモブがこちらに向かっているということは、次の対戦相手を連れて来たということか……



「うむ、何かもうお前の出番終わりみたいだから、そろそろ殺害するぞ」


「ひぃぃぃっ! さっ、さすがに死にたくないっ! 役立たずのみかん野郎だとわかってもなお死にたくはないっ!」


「黙れボケ、苦しんで死ねやぁぁぁっ! オララララッ! ホワッチャァァァッ!」


「ギャァァァッ! せ、せめてデコポンに……ぶちゅちゅっ……」



 聖棒で薄く、繰り返し突くことにより、まるでみかんの白い部分を剥くかの如く皮を、もちろん人族としての表皮を剥がしていく。


 だが今は夜で、篝火があるとはいえ薄暗いため、若干手元が狂ってしまったようだ。

 一部肉が裂け、中の汁をジュルジュルと溢れさせているみかん野郎、痛みに耐え切れず、のたうち回って絶命のときを待っている。


 邪魔なので早く退かして欲しいのだが、回収にやって来たモブキャラ共がモタモタと、単に時間稼ぎのためなのか、無能で鈍臭いだけなのか判断が付かない仕事の遅さを披露してくれた。


 もちろん俺のイライラは募るばかり、後でこいつらを皆殺しにするときには、通常よりも強度な苦痛を与える方法で処刑しなくてはならなさそうだな……



『エイサッ、エイサッ、片付け片付け……』


「うるせぇよこのボケッ!」


『へぶろぽっ!』


「死にやがったか、おい、このゴミも始末しろ、で……次の『いろんな人族』はどいつだ?」


「フフフフッ、もうこれ以上怒らせると私の身も危うい、そう感じましたので、ここで急遽『最強のいろんな人族』を投入します、汚いですので覚悟しておいて下さい」


「げぇぇぇっ……って、誰も居ないじゃねぇか……」


「ここに来ていますよ、ほら、ここにっ」


「え~っと、暗がりの中に……はっ? 人族とか生物とか、もうそういうのじゃなくなってんだろそれっ⁉」



 俺が周囲を見渡し、探していたのは『オンステージした人間、若しくは人間をベースにしたのかも知れない容姿の異形』であった。


 だが爆乳女が指示した空間にあったのはまるで違う何か、宙に浮いているのだが、飛行タイプの生物というわけではないし、そもそもそんな場所にあって良いようなモノではない。


 ブラックホールだ、ごく小さな、それでも存在感を放つブラックホールが、俺とその目線の先にある暗がりの間に存在しているのだ。


 渦を巻いているというよりも、中心に向かってキュッと締まっていくような感じのブラックホール。

 コレのどこが『人族』だというのか? もう生物をベースにした何かではないように思えるのだが……



「おい爆乳女、お前舐めてんの? それ『ヒト』じゃないよね実際?」


「ヒトです、人族です、というかこの者は完全な、混じりっけなしの人族ベースで生み出された『いろんな人族』なのです」


「意味がわからん、詳細の説明を願います」


「フフフフッ、、この者はですね、なんと10人の人族、それも全て『ケツの穴のちいせぇ野郎だ』などと馬鹿にされまくっていた者を、一気にまとめて配合した結果誕生した、究極の『ケツ穴人族』なのですっ!」


「ケツの穴のちいせぇ野郎を搔き集めると『ケツの穴そのもの』になるのか、初耳だぜ」


「ご主人様、絶対に真似してはいけませんよ、というかそれはブラックホールであって、その……そういう不潔なモノでは……」


「だよな、サリナの言う通りだ、だがもしかしたらってこともあるからな……おいお前! 喋ることが出来るのか?」


『・・・・・・・・・・』


「アハハハッ、無駄ですよ話し掛けても、その者は少し恥ずかしがり屋さんなのですから」


「いや普通に人間じゃなくなってるだけだろっ! そもそも恥ずかしがり屋さん、がケツの穴丸出し、どころかケツの穴そのものとしてこんな場所に来ねぇよ、とにかく死ねっ!」


『はうぁっ!』


「あ、喋った……」



 万が一これが本当に人族のケツ穴の集合体であったら、そう考えると聖棒で突くことはためらってしまう、というか普通に、生理的に無理な話だ。


 ということでその辺にあった小石を投げて、ケツ……ではなくブラックホールの中心にヒットさせたのだが、ここで初めて敵の声を聞くことに成功した。


 この現象には爆乳女もかなり驚いているようだが……いや、その驚きの表情が、『これはチャンスだ』というようなものに変化したことが窺える。


 もしかして余計なことをしてしまったか? このケツあ……ブラックホールは、カンチョーめいたことをされるとその刺激によってパワーアップ、『ケツの穴の広い良い野郎』にクラスチェンジするとか……



『はぅぅぅぅっ! ふんっ……ふんっ……』


「きましたよっ! これはきましたよっ!」


「何がくるんだよ? てかキバッているようにしか見えないんだが?」


「そう見えるのであれば正解ですっ! これはきますから、射線上に居ないことをお勧めしますねっ! 何か掛かって怒られても知りませんから、忠告しましたから」


「もう何が『くる』のか想像もしたくないんだが……」


「ご主人様、念のため『対汚物清潔装甲』を、ミラちゃんから預かっていますから」


「おう、ミラの奴気が利くな……てか俺がそんなのと戦わされるのは想定済みなんだな……」



 もはや何をしようと考えているのか、まぁ考えている頭があるのかはわからないのだが、とにかくこの後に敵がどういう行動に出るのかはわかり切っている。


 だがその行為が何なのかを、わざわざ口に出して言うようなことは到底出来ない。

 サリナに至っては敵が何の化身であるのか、それにさえも言及出来ないでいるのだ。


 その点、このゲームを取り仕切っている爆乳女は凄いな、ケツ穴だのチ〇チ〇だの、とても口に出しては言えないワードを、多少興奮しながらではあるが平気で連呼している。


 そして今も、ケツ穴……ではなくブラックホールのすぐ真横で、その明らかにキバッている音声を聞きながら、何やら必死に応援しているのだから……



「頑張れっ! もう少しですっ!」


『ふぬぬぬぬっ……ふんっ……ふぅっ……』


「もうきめぇんだよお前等、これでも喰らえ……あっ、やべぇ」


『はうぁぁぁぁっ! ぶっ、ぶもももももっ!』


「でっ、出たぁぁぁっ!」


「やってまったぜ……てかまた変なのが出現しやがったな」



 うっかり投げてしまった小石、それは再びブラックホール……ではなくケツ穴のど真ん中に直撃し、キバッていたところに追い打ちを掛ける結果となってしまった。


 そしてズモモモッという効果音とともに現れた物体、もちろん茶色なのだが……顔があるではないか、排せつ物にリアルな人間の顔がある、ついでに手足が生えてきたことには驚きだ。


 立ち上がる排せつ物、スタイルとしては巻きグ〇であるのだが、生えてきた手足は完全に『人族』のもの。

 ということはこれはアレか、『いろんな人族』シリーズのひとつ、『ウ〇コ人族』ということなのか……



「アハハハッ! これは本当に私の勝利かも知れませんねっ! まさか『ケツ穴人族』が完全体に進化してしまうとはっ!」


「完全体ってか排泄されただけだろうに、ちょっと『人族』には近付いたかもだけどさ」


「ごちゃごちゃ言っていないでいきますよっ! というか行けっ、ウ〇コ人族よっ!」


『ブリブリブリブリッ……はっ、こんな不潔そうな奴じゃなくて、そっちの可愛い悪魔の女の子と戦いたいブリッ!』


「ひぃぃぃっ! 何かこっち来ましたぁぁぁっ!」


「あっ、やめなさいウ〇コ人族! そっちに手を出したらその人間性のヤバそうな異世界勇者だか何だかの怒りが……」


「……おいウ〇コ野郎」


『ブリッ? 貴様のような清潔さのかけらもない野郎には興味がないブリよ、あっち行ってクソでも喰らっておけば良いブリ』


「クソはお前じゃボケェェェッ!」


『ブリブリブッチュゥゥゥッ!』



 まさかの事態、俺と戦うはずであったウ〇コ野郎が、外から戦いの様子を見守っていただけの善良な悪魔……と、まぁ断じて善良ではないのだが、とにかくサリナに向かって行ったのである。


 当然そのような事態は想定しておらず、もしこんなウ〇コがサリナの体に少しでも触れるようなことがあったとしたら、それはユリナの怒りを、この近辺に存在する全ての有機物が灰と化す次元の強烈な怒りを買うこととなるのだ。


 それと比較して、爆乳女が危惧した俺の怒りなどたいしたものではない、ゾウの激怒とミジンコの激おこぐらいの差を有している、まさに天と地との差といえる状況。


 ただそのミジンコの激おこの如き俺の怒りも、ウ〇コ野郎をこの世から、瞬時に消し去るには十二分であり、そして調子に乗って馬鹿な時間稼ぎをしていた爆乳女、これを後悔させるのにも、当然に十分なものであった。



「ひっ……ひぃぃぃっ、ウ〇コ人族が……消滅して……」


「……次はお前がこうなる番だ、覚悟しろ」


「どうかお許しをっ! どうかっ、どうかぁぁぁっ!」


「だってよ、どうするサリナ?」


「そうですね、本来のターゲットであるメデューとやらの捜索を手伝ってくれれば……ギリで命だけは」


「うぅっ……それはちょっと出来かねて……」


「じゃあ死ぬか? さすがに今のは看過出来ないぞ、たとえ部下がやったことだといってもな」


「……わかりました、手伝います」



 どうやら協力してくれるらしい爆乳女、メデュー様を逃がした張本人であるコイツの協力を得れば、その姿を捉え、身柄を確保することはそう難しくないであろう……

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