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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十三章 イバラ事件
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75 久々の王都では

肉の焼ける香ばしい匂いが立ち込める。


これがこのキャンプ最後のバーベキューだ。

明日の朝からはもう王都に向けて出発するという方針で固まっている。


「セラ、あ~んしろ、ちゃんと野菜で包んでやったからな、カレンは待っていろ、今肉だけで食わせてやる」


俺は忙しい、サワリンの術の影響が抜け切っていないセラは、念のため他の3人と同様に縛ってある。

手を使えないから俺が食べさせてやることになっているのだ。


強敵を倒したカレンはお誕生日席で偉そうにしている、もちろん全員から接待されながら。



「サワリン達も遠慮せずに食べなさい、それともこのマーサ様がスペシャル野菜炒めを作ってあげようかしら?」


「マーサが作るのは肉が入っていないし、味付けも薄いから結構よ、ユリナかレーコに肉を焼いて貰うわ」


先程まで敵であったサワリンとビーチャも同席している。

ここで食べさせないと捕虜虐待になりそうだからな。

それに逆兵糧攻めで疲弊している、今食事をやれば俺の慈悲に大変感謝することであろう、フハハハッ!



『ところで勇者さん、私のいとこであるギロティーヌはこんな性格ではなかったと思うのですが、どう改造したらこうなるというのですか?』


「お前らにも後でわかるさ」


性格の捻じ曲がっていたギロティーヌは、王国学習指導要綱で指定された『道徳総論(90分・150コマ)』を受講したことにより真面目な妖怪に強制された。

というかもうどことなく卑屈である。


これをサワリンやビーチャ、それからレーコにも履修させよう。

時折悪事を働くユリナとサリナにも必須の科目だな、不可だったら留年だ。

マーサは……馬鹿だから理解出来ないかもな。



「さて、今日は風呂に入って、明日の朝には出発だ!」




風呂では、セラがどうして術にかからなかったのかを聞いてみる。

自分でもよくわかっていないようだが、皆より後ろに居たことが関係しているのではないかと分析していた。


室内に居たのならわかるが、ちょっと後ろに居ただけでレジスト出来てしまうものなのか?

セラにも何か不思議な力が宿っているのかも知れないな……



風呂から上がってまったりしていると、突然全裸のマリエルに飛びつかれた。


「ぐへへっ、勇者様、一緒に遊びませんかぁ~?」


「こらっ! 離れろマリエル、さすがに拙いぞっ! せめて服を着てくるんだ」



「ごうめんごめん、服を脱がせようと思って縄を解いたら逃げられちゃったわ」


「気を付けるんだマーサ、状況的に俺が逮捕されてしまうぞ!」



服は勝手に脱いだらしい、ミラとジェシカも似たような状況だ。



「ご主人様、今の3人なら私の力でも何とか元に戻せるかも知れません」


「そうか、ではサリナにお願いしよう、完璧でなくても良いからせめて不埒な真似をしない程度にしてくれ」



サリナが3人を処理している間に、レーコとギロティーヌに捕虜2人を洗わせる。

しばらく道路沿いの森で生活してた様だからな、相当にばっちいであろう。




「あら、3人が元に戻ったようね、呪いの気配がほとんど消えたわ、サリナちゃんもなかなかやるじゃないの」


精霊様がサリナを褒めているということは、相当に高いレベルでエッチな気分になる術の解除が完了したようだ。


「あの勇者様……先程はご迷惑をお掛けしました、出来れば忘れていただけると幸いです」


「無理だな、全裸で襲い掛かるマリエルの姿は来世でも時折フラッシュバックするであろう」


「ひえぇ~っ、どうかお許しを~っ!」


「それと、罰として後でお尻ペンペンだ」


「それはご褒美です……」




レーコ達に続いて3人も風呂に入り、サワリン達の処分について話し合う。

ついでにこの戦いの反省会もしておこう。



「とりあえず2人は地下牢に収監な、それは良いだろう、落ち着いたらレーコ達共々仕事を与えよう、他に何か意見はあるか?」


「ご主人様、屋敷の横に居酒屋でも開業させて、この4人をスタッフにしてはいかがですか? 幽霊や女王様が働くとんがった店になりますよ」


「それが良いわね、大精霊たる私が店長をやるわ! 飲み放題にしましょう」


そんな店作ったところでどこかの馬鹿な国王ぐらいしか来ないと思うんだが…

まぁ、赤字になったらルビアと精霊様に責任を取らせれば良いか。


「じゃあ2人共それで良いな?」


「わかったわ」

『承りました』



布団が足りないため、精霊様は強制的に宙に浮いて寝ることとなった。

狭すぎる、16人向けのコテージに引っ越したいところだが、どうせ今日までなので我慢しよう。




朝になり、コンロを完全に掃除してから出発の準備をする。


布団はシーツだけ剥がしておいたが、ジェシカがオネショした2つの布団のみは、次の人に悪いので土に埋めておいた。

『領主の娘、ここに漏らす』の石碑を建てておこう。




「そろそろ出発するぞ、忘れ物があると面倒だから最後にちゃんと確認しろよ」



「勇者さん、どうして私達は帰りもカートップなんですか?」


「仕方が無いだろう、それとも中のサワリン達と交代するか?」


「いえ、こちらで結構です……」



馬車の通路には、ルビアが仮設した三角木馬が2つ置いてある、サワリンとビーチャの席はそこだ。

帝国領を走っているうちはデコボコ道だからな、かなり悲惨なことになるであろう。




「きっくぅぅぅっ!」

『痛い、痛いですよこれはっ!』



最初こそ悶絶していた2人であるが、王都に近付く頃には本性を現した。

宿から出るときも、小休止が終わったときも、真っ先に戻って三角木馬に座っている。

文句を垂れているのは屋根の上のレーコだけだ。



何日も走り続け、ようやく屋敷が見える、久々の帰宅である……



※※※



「レーコ、まずはサワリン達に素敵なお部屋を案内してやれ」


「わかりました、まずこれがせんべい布団、そしてこれが鉄格子、以上です……」


3秒で終わってしまった、大変シンプルで素晴らしいお部屋である。



「勇者さん、恥ずかしいんだけど私はトイレも必要なの、一体どこにあるの?」


「ああ、隅っこに桶があるだろう?」


「ふむ、ありますね」


「実はアレ、トイレなんです! だからあそこにしろ」


「脱獄します」


サワリンがどうしても説得に応じないため、レーコとギロティーヌのどちらかを交代でフリーにし、サワリンのトイレ係を任せることとした。




「勇者様、私は王宮へ報告に行ってきます、部屋の片付けは免除で良いですね?」


「ああ、あと御者はルビアにしろ、ジェシカは戦力になるからな、片付けすらも出来ない2人で行って来い」



マリエル達を見送っていると、筋肉隆々の集団が走ってくるのがわかる。

ゴンザレス達が礼でも言いに来たのであろう。



「おう勇者殿、この間戦死したマゾッスルが帰還したぞ、勇者パーティーが助けたそうじゃないか、何か礼をさせて貰うぞ」


死人が突然帰ってきたことに関して特に驚いている様子はない。

狂っているとしか思えないなこの連中は。



にしてもこいつらは常軌を逸した有能集団である、タダなら何をしてもらうのが得策かな……


「ねぇ勇者様、やっぱり部屋の拡張工事が一番よ、テラスからお風呂に入れるようにしてもらいましょっ!」


「おおそうだ、それがあったな! ではゴンザレス、早速頼めるか?」


「おうっ! 任せておけ、今日は15人居るからな、30分で終わらせよう!」



爆速で工事が進められ、27分で完了の報告を受けた。

改築前・改築後の比較をしたいが、既に同じ建物とは思えない形状に変化してしまっている。

以前の姿を思い出すことが出来ない……




「ただいま~、って屋敷がエライ事になっているようなんですが?」


「そうだ、俺の部屋を拡張、ついでにテラスから風呂に行けるようにして貰った、2階の他の部屋はテラスの増築だけだがな」


「まぁ、じゃあここに着替えを置いてお風呂に行けるんですね、便利です」


「ところで王宮の方では何かこれといった話はあったか?」


「ええ、再来週には闘技場の復興イベントをやるそうです、それから不可解な事件もひとつ……」


「復興イベントの件はわかった、ちゃんとポロリありの水中騎馬戦をやるんだろうな? 事件の方は聞きたくない」


「それがですね、最近人が突然イバラに巻かれて死亡する事件が……」


「あ~、あ~、きこえな~~い」


「ちゃんと伝えましたからね、既にこちらも動くことを約束してしまいましたから、もう逃げられませんよ」



マリエルめ、俺の了解もなしに勝手なことをしやがる、もし危険な相手だったらどうするんだ?

とりあえず適当に調査するフリだけでもしておこう。


「ちなみに、犯人逮捕に繋がる有力な手掛かりの提供者には金貨10枚が授与されます」


「話を聞こうではないか」

「2人でバラバラに情報提供すれば20枚、ここには16人居るから……」


金貨という言葉が耳に入ったのであろう、ミラが飛んで来た。

5秒前まで庭に居たと思うのだが、空を飛べるようになったのであろうか?


「じゃあお風呂で皆集まったときにお話しますね、気になるでしょうがそれまで待っていて下さい」


金目の話でお預けを喰らうのは痛い、ミラなんか既にのた打ち回っている。

転がってないで夕食の準備をして欲しいのだが。



しばらくして蘇生したミラは、台所の方に消えていった。

しばらく使っていない調理器具の掃除をしたいため、いつもより食事の時間が遅くなるとのことである。


セラが邪魔をしないようにどこかに連れて行こう。

といっても行く所は角部屋ぐらいしかないのだがな。



「勇者様、帰り道の休憩中に、私が術に掛からなかった理由をサワリンちゃんから聞いたわよ」


「ほう、で、何が原因だったんだ?」


「恥ずかしいから勇者様だけには教えないわよ」


「何だとぉ! 生意気なセラめ、スカートを捲ってやる!」


「また下はバニーちゃんか……最近普通の格好してたことあるか?」


「気に入っているのよ、精霊様に頼んでこの形状の指定パンツを作って貰おうかしら」


「そうしろ、皆こればっかじゃスカートの捲り甲斐が無いからな、ところで術に掛からなかった理由だ、早く答えろ」


「勇者様、私のこと好き?」


「好きだが、それが何か関係あるのか?」


「私も大好きよ、それが理由だって言っていたわ」



そういう事であったか、セラだけは他のメンバーと違ってそういう感じの仲だからな。

別に他の子が嫌いとか好きでないとかいう訳ではない。

だがセラは俺にとって特別なのだ、それゆえ、サワリンの術で支配してしまうことが出来なかったのである。



「全く、回りくどい伝え方をしやがって、こちょこちょしてやるっ!」


「あひぃっ、ちょっと、漏れてしまうわっ!」


おもらしされても敵わない、お仕置きは後で、ということに決めた。

そろそろ夕飯の準備が出来たであろうか?

食後はすぐに風呂だな、マリエルの話を聞かないと……



※※※



「……ということで、人がイバラに包まれる事件は毎日のように発生しています」


人がイバラに包まれるのは突然、夕方以降の発生が多いらしい。

被害者は別にトゲでやられて死ぬとかではなく、食人植物であるそのイバラに消化、吸収されて骨だけになるそうだ。


「それは私のニンジン魔法と同系統の魔法ね……」


「マリエル、ここに真犯人が居たぞ、報酬の金貨と交換しようぜ!」


「違うわよ、もうっ、逮捕しないでよね! 私の魔法と同じ草魔法系統ってだけ、イバラなんか使えないわよ」


「じゃあマーサの親類が犯人だな」


「私の一族はニンジン魔法しか使えないわよ、そもそも強力なのは私だけだし、他は僻地のしょんぼり魔族なのよ、こんなところで事件を起こすわけないわ」



マーサはどちらかというと突然変異気味らしい。

親類は特に強いわけでもなく魔王軍に参加してすらいないようだ。


きっとパワーに全振りした結果、頭脳の方が通常よりかなり貧弱になってしまったのであろう。



「犯人の目撃情報は無いわけ? 私なら飛べるから、特徴を教えてもらえればそれっぽい奴を皆殺しに出来るけど」


「今のところは目撃例が無いんです、歩いていて突然殺られるそうなんですが、周りに誰もいない状況でも起こっているようで……」



マリエル曰く、犯人が一切目撃されていないというだけでなく、被害者にもそれぞれに関連などは見つかっていないそうだ。

無差別殺人である、しかもわけのわからん魔法を使った。


異世界名探偵である俺の推理によると、この事件の犯人は相当にキモい奴である。

とはいえこんなの探しようがないな、もう少し事件が発生するまで待とう。


これから犠牲になる方々? 申し訳ないが成仏してくれ。



「ところでマーサ、この件には魔王軍は絡んでいそうか?」


「関係しているとしたら木魔将ね、他に草系統の魔法を使える奴は知らないわ」


「他の魔族の皆さんは? 何か知っていることがあったら教えてくれ」



「ねぇユリナ、これ、知っていて黙っているとどうなるの?」


「お尻を叩かれるわよ、イヤなら白状した方が無難だわ」


「というかサワリンは女王様の格好をしているけど中身はドMなんだってな、叩いても効かないんじゃないのか?」


「どうしてそれを……というかビーチャの前で暴露しないでよね!」



『サワリン様、私はとっくに察していますよ、軍に居た他の連中は知らなかったみたいですけどね』




「……屈辱と快感が同時に襲ってきたわ」



「で、何か知っているのか?」


「残念だけどリアルに知らない、そもそも木魔将とはあまり話した事無いし」



なんだかどうにも手掛かりが少ないな。

これじゃ名探偵の俺であっても推理を進めることが出来ない。



「でも勇者さん、木魔将は私の軍に補佐を1人供出して失っていますよ、あれからまだそんなに時間が経っていないのに動くとは思えませんが」


あの脇からオリーブオイルが出るとかって奴か、確か国境の戦いで殺したんだっけか?

そうだよな、あの出来そうな奴をロストしたらしばらくは行動を控えるだろうな。



「では勇者様、次に王宮へ行ったときにもう一度詳しい話を聞いてきますね」


「何だ、今日聞いてきた話で全部じゃないのか?」


「おそらくもっと話していたんですが、金貨というワードが出るまでは適当にハイハイ言っていただけでしたので……」


これはマリエルを責める訳にはいかない、俺だって絶対に同じ感じになるからな。

おそらく話をしたのは総務大臣だろうが、先に報酬について言及するべきだったな。


「じゃあこの件はマリエルの報告待ちだな、一応、魔族の皆さんにはこの後本当に何も知らないかの確認があるぞ」


「拷も……尋問は私がするわ」


「では今ちょっと拷問と言いかけた精霊様に任せよう」




結局、魔族達は特に何も知らないようであった。

唯一追加された手掛かりは、木魔将の戦死した補佐、その部下が暴走気味だというものだ。

ビーチャが以前聞いたものの、確証がない話なので先程は言わなかったとのこと。



「尋問は終わりましたか? 勇者様、サワリンちゃん達の寝巻きはどうしましょうか、地下牢だと普通のものは寒いですよ」


「じゃあ2人にも上で寝て貰おう、広くなったんだしな」


「わかりました、では今から連れて来ますね」


今までは、というか特にレーコ達も上で寝るようになってからというもの、俺の部屋は前面に布団が敷き詰められ、飽和状態であった。

今回の改装により、その状態も解消され、精霊様も宙に浮かんで寝る必要がなくなった。

快適空間である。


というかなぜ自分達の部屋で寝ないのだろうかこの人達は?




「勇者様、今日はしっかり話を聞いていなくて申し訳ありません、明日早速王宮へ行って来ますね」


「そうだな、情報を得るのは早いほうが良い、この話ばっかりは伝令兵に任せるというわけにもいかんからな、またマリエルに往復してもらうことになりそうだな」



※※※



翌日の昼、再び王宮へ行っていたマリエルが戻って来る。

ジェシカの操る馬車はドリフト停車し、失敗して外壁をちょっと壊した。



「勇者様、昨日も事件があって、犯人らしき人物が目撃されたそうです」


「マジか、で、どんな奴だったんだ?」


「正体はわかりませんが、目撃者によると相当キモい輩だったとのことです」


「読み通りだ、良し、事件があった付近に住んでいるキモい住民を集めるんだ」


「もう憲兵がやっているそうです、明日には犯人の目星が付くそうです」

「あと主殿、急いでいたらスピード違反で捕まってしまったのだが、罰金の銀貨2枚を立て替えて欲しい」


ジェシカは免停になってしまったそうだ、というかいつ免許取ったんだ?

とりあえず違反者2人に罰を与えなくてはならないな。



「ではまずマリエル、弁解の機会をやろう」


「えっと、早く勇者様に伝えなきゃって思っていまして、つい飛ばすようにお願いを……」



「ジェシカは?」


「最近操車に慣れてきたせいかも知れんが、どうもスピードを上げるのが楽しくてな、うっかりやってしまった」



「じゃあマリエルは100叩きで良いにしてやる、ジェシカは極刑だ!」


こういう奴が事故を起こすんですよ、今回はスピード違反だけで済んだが、やらかしてからでは遅いからな、今後は安全運転を心がけて欲しい。


あそうだ、ジェシカの処刑はサワリン達にも見て貰おう、悪事を働くとどういう目に遭うか教えてやる必要があるからな。



風呂上り、まずはマリエルから処刑する。


「マリエル、誰にやって貰うか決めたか?」


「では精霊様にして貰います」


マリエルと精霊様は隣の部屋へと向かった、マリエルに反省している様子は無い。


「さてジェシカ、免停になったうえ罰金が銀貨2枚とはとんでもない、何か反省の言葉とかは無いのか?」


「え~、私は、スピード違反をしました、ごめんなさい」


「貴様っ! ふざけてやがるな、そういう奴はお尻丸出しにしてやるぞ!」


「やめてくれ主殿っ! とだけ言っておこう、早くやってくれ」


ダメだ、この変態相手では勝ち目がない、精霊様が戻ってきたらコイツもお願いしよう



これでスピード違反の件はカタがついた、ルビアはそこまで飛ばしたりしないであろうから、ジェシカの免停が解けるまでは1人で御者をすることになってしまうな。

後で甘いものを買ってあげよう。


しかし問題はイバラ事件の方だな、犯人は魔王軍なのか、それともただのキモい輩なのか。


そしてもし魔王軍の関与であったら確実に俺達が対応を任せられる。

正直言って面倒臭い、まだ帰ってきたばかりなんだから少しは休ませろよな……

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