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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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744 発見するも

「あ、ちょっと静かにして下さいね、向こうに誰か居ますから」


「何人ぐらいだ? どっちへ向かっている? それとも止まっているのか?」


「えっと、3人です、こっちじゃない方へ歩いて……ユリナちゃんの話をしているみたい……」


「ユリナの? どんな話をしているのか良く聞いてくれ、マーサもちょっと前に出て補佐するんだ」


「わかったわ、ちょっとカレンちゃん、上から顔出すわよ」


「わふんっ……と、何か『誰が最初にあの悪魔を泣かせることが出来るか』みたいなこと言ってます」


「しかも笑っているわね、あんた達なんかにユリナが泣かされるはずないでしょうに」


「なるほどな……うむ、奴等を追っていけばユリナが閉じ込められている部屋に着きそうだぞ、ラッキーだったなこれは」



 敵施設内、発見された下へ続く階段を降りた先にて、敵の構成員らしい馬鹿共が何やら楽しげに話しているという音声をキャッチし、それを追跡することによってユリナの居場所を暴く作戦に出る。


 ちなみにミラはどこかへ行ってしまった、まぁ大丈夫なのであろうが、発見されて騒ぎにならないことだけを祈ろう。

 いや、むしろ俺達とは別の場所で大々的に暴れ、敵の注意をそちらに牽き付けてくれると助かるな。


 とにかく移動して行く敵の集団を見失わないよう、主にカレンが耳を傍立てて廊下を進む……かなりゴチャゴチャした廊下だ、きっと闇雲に探していたらわけがわからないことになっていたぞ。


 カレンとマーサ曰く、ユリナの声も聞こえていたとのことだが、それも反響してしまって具体的な場所はわからず、さらに今では全く聞こえなくなってしまったのだという。


 どうやら聞こえていたのは、閉じ込められている部屋の扉が開いていた時間だけ、今はそれが閉められ、再び誰かが開くまではユリナの声を聞くことが出来ないということだ……



「……えっと、1人だけ何か離れました……もう1人」


「ん? 鍵でも取りに行ったのかな、それとも……」


「たぶんウ○チだと思います」


「汚ったねぇ野郎共だな、そうだ、ここで数を減らしておきたいし、便所で殺してしまうか? 個室なら当分気付かれないだろうからな」


「じゃあご主人様、こっちです、ここはマーサちゃんに任せて、その逸れた2人の方に案内します」


「え? ちょっと待てよ、そのウ○コマン共は俺が殺すのか?」


『そんなの当然でしょうに』


「あ、はい、そうですか……じゃあ行こうか……」



 余計なことを言ってしまった感が尋常ではない、ここはスルーしようとでも言っておけば、そんな汚らしい連中の相手をする必要もなく、平和にユリナ探しの旅を続けることが出来たというのに。


 だがまぁ良い、そんなウ○コ野郎共、秒でブチ殺して戦線に復帰することとしよう。

 所詮はウ○コが漏れそうなモブキャラだ、モブの存在感などウ○コに劣るゆえ、これから殺すのはもう実質単なるウ○コなのである。


 しばらく歩くと、俺にもそのウ○コ2匹の会話が聞こえてきた、凄く楽しそうだ、これから殺されるということも知らず、ただ『捕らえた魔族』をいかにしていじめるか、そんなくだらない話に花を咲かせている様子。


 と、そこでバタンッという音が2つ、直後に角を曲がると見えた『便所マーク』、間違いない、奴等は人生の終着点となる便所の個室を選択し、そこにINしたのだ。


 そしてここからは急がないと、奴等がウ○コミッションを完遂し、出て来てしまう前に、いやそれよりももっと早く、可能であればウ○コミッションが開始される前に始末しなくてはならない。


 さもなくば殺害現場は激クサ、その臭いは俺の食欲をゴリゴリ削ってくることであろう。

 あんなウ○コ野郎共から受ける、そんな不潔攻撃には耐えられない、やはりその前に討伐を完了するのだ……



「じゃあご主人様、私はここで待ってますから、早めにお願いします」


「え? カレンは行かないのか、敵を討伐するチャンスだというのに、その手柄を俺に譲ってしまうというのか……」


「……たぶん手柄でも何でもないし、ここ男子トイレですから」


「まぁ、そう考えてみればそうだよな」


「あと臭そうなので本気で無理です」


「なるほどそれが本音か……まぁ良いや、じゃあちょっと殺ってくるよ」


「は~い、殺ってらっしゃ~い」



 笑顔で手を振るカレンに応え、邪魔になりそうな聖棒は渡しておきつつ便所に入る……さりげなく、自然体でだ、ここで変な動きをしたら警戒されてしまいかねないからな。


 そして扉の閉まった個室が2つ、このそれぞれに敵が、殺害すべきターゲットが入り込んでいるのだ。

 緊張の一瞬、まずは手近な方の扉をノックしてみると、まるでやまびこのように同じノックが、ワンテンポ遅れて返ってきた。



『はいってま~っす』


「……ほう、ウ○コをしているのですか?」


『いや当たり前だろ』


「そうですか、では死ねっ!」


『ブチュゥゥゥッ! ブリブリブリブリッ!』


『なっ!? 何だっ、おいっ、何が起こったんだ?』


「残念ながらお連れ様は死にました」


『はっ? え? どういうことっ?』


「我慢を続けたせいでウ○コがデカすぎたんです、それで全身が破裂してしまいました、あなたはどうですか?」


『そんな……我慢のしすぎで破裂するなんて……お、俺もそうだが、だが今のところはまだウ○コをして……』


「なるほどそれは良かった、では死ねっ!」


『ギョベェェェッ! ブリブリブリブリッ!』



 個室の外から気合を浴びせることにより、中に居たウ〇コ野郎は全身がブッチュブチュに潰れて死亡している……はずだ、確認などということはしたくない。


 まぁこれで扉を壊すことなく中身だけを処分することに成功し、ついでに便所という特性上、中で飛び散っているはずの色々なモノは中央の穴に流れ込み、溢れ出したりはしない様子。


 これは完全な密室殺人だ、そもそも侵入者の存在にさえ気付いていない連中には、こんな地下の便所で起こった殺人事件を解決することなど出来ないであろう。


 おそらく死体を発見した際にも、物の怪か心霊現象、或いは野生のゴリラによる仲間殺害事件だと思い込むに違いない。


 ということで手を洗って脱出し、外で暇そうにしていたカレンと合流する……いや、相当に暇であったようだな、壁に落書き、どころか武器で彫刻を施してしまっているではないか……



「おいカレン、なにやっちゃってんだよ一体?」


「あ、おかえりなさいご主人様、これは壁に絵を描いているんです、ご主人様が敵を倒したぞってアピールするために」


「……もしかしてそのサルの絵みたいなのは……俺か?」


「そうですけど、何か違いました?」


「いやサルじゃねぇかっ! お前後でお仕置きだぞっ!」


「ひぃぃぃっ……っと、誰か来るので隠れましょう」


「あっと、そうしようそうしよう、やり過ごしたら皆の所へ戻るぞ」



 どうやら新たに便所利用者がやって来るようだ、適当にくだらない話をして笑っているようだが、お前等の命は今夜限りでお終いなのだ。


 で、それを知らずに歩いて来た馬鹿共が……しまった、カレンの書いた落書きを消していないではないか、というかあんなモノ、壁に深く彫り込まれたサルの……俺の絵を消去することなどもはや不可能。


 そしてやって来た3匹の敵モブキャラが……まぁ、さすがに気になってしまいますよね……



『おいっ、何だこの落書きはっ?』

『わからん、だが人間が書いたとは思えない程度にヘタクソだ』

『物の怪だっ! きっと物の怪の仕業だっ!』

『或いはゴリラか……』


「ご主人様、あの人達を殺しましょう」


「まぁ後でな、というかカレン、あの絵が『人間が書いたとは思えない』ってのはな、否定しがたい事実であって……だから腕を噛まないで欲しいんだ、それもう普通に千切れるから……」



 知らないモブに傑作をディスられて怒り心頭のカレン、気持ちはわからなくもないが、絵がヘタクソであるという事実を曲げることは出来ないし、ここでそういうことをしても本人のためにはならない。


 それにあまりにもアレな感じの絵であるため、『人間の作品とは思わない』という状況になっている敵も実に都合が良い。


 このまま便所に入って仲間の死体を発見したとしても、それは落書きの主、明らかな物の怪の類がやったことだと考えるはず……と、落書きを見るのを止め、便所へ入って行ったようだ……



『おい、誰か入って……もしも~っし……何かあったのか? こじ開けるぞっ……』

『ギャァァァッ! しっ、死んでるっ!』

『バケモノだっ! きっと壁に落書きしていったバケモノに殺されたんだっ!』

『ゴリラだぁぁぁっ! ゴリラの祟りだぁぁぁっ!』


「まぁ、結果としてなかなかな感じになったようだな、奴等はこのまま放っておこう」


「納得がいきません……でもまぁ良いや、敵は騙せた感じになりました、戻りましょう」


「おう、とりあえずこれで敵はこの施設内部に『物の怪ゴリラ』が侵入していると考えるはずだ、俺達はそれに関係ない、単なる人間っぽい侵入者だからな」



 これで本当に良いのか? いや絶対に良くない、良くないが……まぁどうにかなるであろう、どうせこの施設内部に居るモブキャラ共の頭はイモムシ並みなのだから。


 俺とカレンはとにかくその場を離れ、カレンの耳を頼りに仲間の下へと戻る。

 どうやらもうユリナの居場所にかなり接近しているようだ、急いで合流するとしよう……



 ※※※



「ほいただいま、こっちはどうだ?」


「今度は本当に鍵を取りに行ったみたい、『あれ? 閉まってんじゃん』とか何とか言って、1匹が離脱したから間違いないわ」


「そうか、こっちは2匹殺した、あとその殺害は『物の怪ゴリラ』の仕業ということで解決した、なぁカレン」


「ですっ」


「……何よその物の怪ゴリラって……絶対におかしなことをしてきた感じよねあんた達は」


「おい精霊様、人聞きが悪いことを言うな、物の怪ゴリラは実在するんだよ、それを信じられないような奴がこの世界において……と、何か戻って来たぞ、あの扉の向こうか……」



 角を曲がった先にあった、大変に分厚いであろう鉄の扉、戻って来たモブキャラがそこに巨大な鍵のようなものを突っ込み、何やら呪文のようなものを唱え出す。


 直後、扉全体がパァーッと白く輝く……あのモブキャラ、他のモブと違ってそこそこの魔力を有しているらしい、強雑魚というやつだな。


 とはいえ俺達の相手ではないため、後程デコピンでもして上半身を消滅させてやろう、いや、そんなことをしたら全身が消えてしまうであろうか、とにかく雑魚は雑魚なのである。


 で、モブキャラ共は仲間、つまり俺が便所でブチ殺した2匹が戻らないということについて全く気にする素振りもなく、楽し気な感じで扉に手を掛けた。


 それがスッと開いた瞬間に感じる気配、抑え込まれてはいるがユリナのものだ、ユリナはあの部屋の中に閉じ込められている……



「よっしゃっ、閉められる前に行くぞ……ってもう行ってるんか~いっ」


「勇者様、つまらないツッコミをしていないで早く行きますよっ」


「うぃ~っ」



 突っ込みの機会すら与えられず、隣のマリエルに急かされて走り出す俺、残りのメンバーは既に扉のすぐ近く、速攻で動いたリリィを先頭に、7人全員でその部屋へ突入しようと試みている。


 ……というかこの期に及んでミラが帰って来ないではないか、気配も感じないし、一体どこまで『宝探し』へ行ってしまったのであろうか?


 まぁそれは後程問い詰め、宝の方も一部没収して俺の懐へ入れるとしてだ、とにかく目的の部屋の中へ。

 開いたままの扉から駆け込むと、そこには驚き呆れた表情の敵モブキャラ、そして部屋の中央に、椅子に座らされた状態で縛られたユリナの姿。


 特に傷を付けられたりなどはしていないようだ、いや、暴行はされたが自前の回復力でどうにかしたのか?

 そしてなぜ服は着ているのに靴だけ脱がされているのだ? どんな『凄い拷問』をされていたのか、気になって仕方ないところだ。


 だがその前にやっておくべきことがひとつ、その前の前にすべき、本来の目的である『救出』には、既にリリィを始め、マーサや精霊様も参加して取り掛かっている……どうも上手くいっていないようだが。


 ということで残った俺達のやるべきことは、固まったまま動けないでいるモブキャラ共を殲滅してしまうことなのだが……1匹、先程の強雑魚は残しておこう、鍵を使える辺り、何か情報を握っている可能性がないとはいえないからな……



「……おっ、お前等は何者だっ⁉」


「おっと、遂に喋りやがったか、というか人間の言葉を理解しているんだな、その気持ち悪い顔で」


「何を言っているんだっ? お前は一体何者だと聞いているんだよっ! まさか人間の言葉がわからないのか……」


「あぁ、俺は物の怪ゴリラと申す者だ、人間の言葉は辛うじてわかる程度、そしてお前を殺すっ!」


「ぐぶっ……へ? 俺のボディーが……半分にげろぽっ!」


「この野郎! いきなり弱モブ①を殺りやがったっ!」


「何だよその名前、まさか本名なのか……で、さっき魔法を使ってこの部屋の扉を開けていたそこのお前、名前は?」


「フンッ、俺様の名前は『強雑魚23号』、最初は『強雑魚チルドレン』という画一的な名前だったがな、競争を勝ち抜いて、生き残って、そして元服した際に、遂にこの名前を授かったのだっ! さらにこの組織に雇用され、輝かしいキャリアを……」


「なんと悲しい奴なんだ、そんな名前でキャリアアップ出来るとでも思ったのか?」


「フンッ、貴様のような本当の雑魚にはわかるまい、武器もそんな棒切れで、しかも仲間がこの悪魔の女だと? 笑わせんなこの真の雑魚キャラがっ!」


「・・・・・・・・・・」



 強雑魚23号は粋がっている、ただの馬鹿のようだ……いや、むしろこんなのが最低でも23体はこの世界に存在しているということか、実に鬱陶しい限りだ。


 で、もしかしたらと思っていたのだが、コイツもたいした情報を持っている身分ではないようだな。

 親玉のことについて多少聞いてみた後、答えが得られるかどうかに拘らずブチ殺すとしよう。


 何やら鉄のハンマーのようなものを振り回し、こちらに向けて威嚇してくる強雑魚23号、その背後にはニヤニヤした表情のリリィが……強烈な膝カックンを喰らわせた。


 いや、膝カックンというよりもだるま落としだ、カクッとやられた強雑魚野郎の膝から下はズバンッと吹き飛び、周囲に赤い霧が立ち込めたのである……もちろん強雑魚はストンッと落ち、目線の位置が30㎝程度下がる。



「はげっ? なぁぁぁっ! 我が、我が膝から下が……消滅して……あぁぁぁっ!」


「うっせぇ馬鹿だな、リリィ、ついでに肘から下もブチッとやってやれ、ただし素手で触るなよ、コイツは『ばい菌』だからな、非常に薄汚い」


「はーいっ、喰らえっ、このばい菌めっ!」


「ムギョォォォッ! ひぃぃぃっ、もう、もうやめてくれぇぇぇっ!」


「泣きやがった、どんだけだせぇんだよこのゴミモブ雑魚野郎、ほら、早く殺して欲しいか? だったら

 そう頼めよな、無様に、地面を這い蹲って、さぁっ!」


「ひぃぃぃっ、うぐぐぐっ、た……助けて……」


「ギャハハハッ! 何だコイツ、マジで気持ち悪りぃな、オラッ、もっと痛い目に遭えこの野郎!」


「ブギィィィッ!」



 ちなみに他の雑魚キャラはその他のメンバーで皆殺しにした、ということで未だに甚振り続けているのはこのゴミ虫だけとなっているのが現在の状況。


 必死に逃げ惑い、床を這い蹲って進んで行く、そしてその度に転がった仲間の死体へ辿り着き、まるで自動お掃除ロボが壁に行き当たったかのような動きで方向を変え、別のルートでの逃走を試みる。


 だが逃がしてやろうはずもない、周囲に散った俺とその仲間達が、自分の方へ逃げて来たと同時に顔面をゲシッと、死なない程度に蹴り上げるなどしてダメージを与えていく。


 と、そろそろ気絶してしまいそうだ、ルビアの回復魔法を使って元に戻し、さらに長い時間責め苦を……何だろう、カレンが袖を引っ張っているではないか……



「ご主人様、やっぱりユリナちゃんを巻いている縄、ぜんっぜん取れないです」


『むぐーっ! ぐーっ!』


「……縄どころか目隠しと猿轡も解除出来ていないのか、引っ張っても、斬ってもダメか?」


「ダメです、ルビアちゃんがそういう趣味で得た知識をフル活用しても取れませんでした」


「そりゃ拙い……もう椅子ごと運び出すか?」


「やってみたけどダメでした……」


『んーっ!』



 先程までは助けを呼んでいたというユリナ、おそらく猿轡は嚙まされたばかりなのであろう。

 となるとそれをやったのは……この強雑魚23号だか何だかと、既に屍となったコイツの仲間か。


 いや、その前に一度扉が開いていたのだ、そのお陰でユリナが助けを呼ぶ声を拾うことが出来たのである。

 ではやはりそのタイミングでここを訪れた何者かが、何らかの理由でユリナから発言能力を奪ったと、そういうことか。


 しかもこんな解除さえ出来ないような方法でだ、もし拷問して、それで苦しむ姿を見たいというのであれば、目隠しはともかく猿轡を噛ませるようなことなどしないはず。


 つまり、これをやった奴には何か拷問以外の目的があったに違いない、そしてその目的が、突如発生した今回の誘拐事件を解決に導くものであると、そういうことなのであろう。



「よし、とりあえずコイツから親玉の情報を引き出すとして、ユリナがこれ以上何かされないように、ちょっとここに見張りを置こう、今は10……9人だから4人と5人に分けるぞ」


「ミラはどこへ行ったのかしら本当に? 戻ったらお仕置きね」



 ミラの所在は未だに掴めないものの、ひとまず親玉襲撃部隊を俺とセラ、カレン、ジェシカに、そして残りの5人、ルビア、リリィ、マーサ、マリエル、精霊様をユリナの守りに選抜した。


 そして意識が朦朧とし、きっと三途の川の渡し船を待っていたのであろう強雑魚23号を叩き起こし、さらなる痛みを加えてやる。


 どうせ親玉は上階だが、その本体がどういう奴なのかぐらい、コイツから聞き出しておいた方が良いであろう……

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