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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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735 お久しぶりの

「はい勇者様おつかれ、大変だったでしょ?」


「大変どころの騒ぎじゃねぇぞ、大惨事が起ってしまったんだ……と、この連中は敵じゃないから殺さないようにな、善良な林業ギルドのおっさん達だ」


「あ、こんにちわ~っ……で、何が大惨事なのか詳しく話してよ」


「実はな、かくかくしかじかというような事案が……」


「あらら、世界滅亡クラスの惨劇ね、というかそんなのと戦いたくないわ」


「そういうわけにもいかないんだよな、だってそのおっさん、もうブリッブリで海が汚染されて、このままだと本当にお終いなんだ、この岬の拠点まで影響が出ることは確実だぞ」


「ひぃぃぃっ! そっ、それは酷いわねっ!」



 合流した仲間達、特にセラに対し、超巨大なおっさんの恐怖についてリアルに、生々しく語っていく。

 いつものように話を盛る必要は一切ない、この話は報酬を受けるためでなく、危険を伝えるだけが目的なのだから。


 今後、少なくともこの驚き呆れているセラと、それからユリナに精霊様の力は必要となる。

 他の仲間達の攻撃も役立つときが来るかも知れないが、基本的には飛び道具のあるこの3人だ。


 もちろんなるべく早めに作戦を開始したい、開始したいのだが……まずは風呂に入らないと、おっさんだらけの『筏』で移ったおっさんの臭いが全身に染み付いてしまう。


 おそらくカレンもルビアも、『おっさんスメル勇者』などとは一緒に寝てくれない、これまでの生活をこれからも続けていくため、俺はまず清浄な勇者とならなくてはいけない。


 ということで風呂へ向かうと、一応はそこで話を使用ということなのか、セラと、それからちょうど風呂に入りたかったルビア、あといつの間にか出現していたエリナも付いて来る。


 まぁ、時間を無駄にするのもアレだし、とりあえずは少人数での簡単な作戦会議だ。

 今回はおっさんの件と勇者艦船新造の件、2つを同時並行的にやることが不可能なため、優先順位も付けなくてはならないからな……



「っと、ちょっと熱いかな、まぁ良いや、熱湯消毒でおっさんの臭い消しだ」


「しかし、今回は長かったですね、それでいてまだ敵が残っているなんて、行き先はどんな地獄だったんですか?」


「うむ、そこそこやべぇ奴等が集まっていてな、それでも……う~む、やはり今回はあのおっさんの存在がネックだな、奴さえ居なければもうとっくに色々と解決していたはずだ」


「でも勇者様、そうなると『黒ひげの玉』がまだ見つかっていなかったかも知れないわよ、あのおっさんの力を英雄武器が吸収したことによって、みたいな感じだったじゃないの」


「確かにそうだな、まぁキモいからその功績を差し引いてもまだ存在としてマイナスだが、だいたい何なんだよあの牛乳瓶の底みたいなメガネ……」


「メガネがどうしたんですかご主人様?」


「なぁ、あの長巨大なおっさん、メガネも超巨大化していたよな……って、この場でそれを見たのは俺だけなのか、とにかくな、俺達が襲われた古のおっさん、デカい奴な、それはメガネも巨大化していたんだよ」


「服はどうだったの? 着てた?」


「いや、顔しか出ていなかったからそこまで確認していないんだが……待てよ、確かフォン警部補とそんな話を……そうだ、動きからして衣服は未着用、せいぜい海パンぐらいしか装備していない感じだったぞ」


「じゃあメガネだけおっさんに合わせてサイズを変えたってことね……でもそれってどういうことなのかしら?」



 水深400mから500mとされた海域から出現し、水中歩行で俺達を追って来たおっさん。

 それは間違いなくメガネを掛けた、あの古のおっさんオリジナルと同一の顔面、それを引き伸ばしたものであった。


 しかし通常、メガネがサイズに合わせて拡大するのであれば、その着用している衣服もそうなる……かどうかはそれぞれの世界の理によるのであろうが、少なくともこの世界では、『巨大化時に服が破けるエフェクトが重要』でない限り巨大化するはずだ。


 というかもうひとつ思い出した、おっさんのオリジナルから抜け落ちた髪の毛1本、それがあそこまで巨大化した理由がまだ判明していないのである。


 おそらく何かの『やべぇクスリ』があの海域に流れ込んでいたのであろうとは予測しているのだが、だからといってフワリと風に舞う抜け毛が数百mを超える怪物へ変化するなど考えにくい。


 となると……あのおっさんは物理的にあそこまでになったわけではなく、何かメンタル面で影響があってああなってしまったのではなかろうか。


 そう、抜け毛に悩み、さらに御前試合で敗北して社会的地位まで喪失した単なるウ○コ漏らしのおっさんが、その屈辱に押し潰されつつある状況での抜け毛、つまり凄まじい負のオーラが蓄積された『最悪の抜け毛』であった可能性が高い。


 当時、間違いなくストレスによる限界を迎えていたはずのおっさんは、その抜け毛の本数も多く、毎日風呂の排水溝から、まぁ奴がしっかり風呂に入っていた場合の話だが、とにかく凄まじい勢いで貴重な毛を無為に流し出してしまうという悲しい行為を繰り返していたのは確実。


 それが俺達の乗って来た『筏』のように川を下り、河口から海流に乗ってあの海域へ……おそらく1本や2本ではないな、かなりの数の『怨念ヘアー』がそこへ、そして溢れ出した負のオーラがあの超巨大なおっさんを形成したのであろう。


 衣服を着用していない可能性が高いのはそのためだ、きっと目の悪いおっさんは、風呂でもメガネをかけているタイプであったはず。


 全裸にメガネ着用の状態で生じた抜け毛であったことから、集合し、そこから染み出た怨念がバケモノ化した際にも、その姿は『全裸メガネ』であったということだ。



「……うむ、おそらく謎が解けたな、しかしだからといってどう倒せば良いのかはわからないがな」


「ご主人様、回復魔法で少しだけ頭皮をケアしてあげたらどうでしょうか? すぐに効果はないと思いますけど、もしかしたら数ヵ月後、数年後には……」


「ルビア、それまであのやべぇバケモノを放置することは出来ない、それにあのバケモノが将来的にとはいえフッサフサになってみろ、若さを取り戻したつもりになって、調子に乗ってあの町への上陸を試みるかも知れないぞ、うぇ~いっつって」


「それはダメですね……それなら……もう強力な毛生えクスリをブッカケしてしまってはどうでしょう? 副作用とかでたぶんすぐ死ぬとは思いますけど、それまでの短い間は幸福な時間を過ごせるやつです」


「何だその最後の一瞬だけ元気になる秘孔を突いたみたいなクスリは、市販してんのかよそんなもん」


「ええ、ご主人様がハゲてしまったら使おうと思って持っています」


「とんでもねぇもの隠し持ってんじゃねぇぇぇっ! ルビア! お尻ペンペンだっ!」


「はいぃぃぃっ! あうっ! 痛いっ! ありがとうございますっ!」



 とんでもない作戦を提案してきたうえに、とんでもないモノまで携帯していることが発覚したルビアを引っ叩いておく、ブツは後で没収しよう。


 しかし一瞬だけ髪が生えて幸せになる代わりに、その後すぐに副作用で死んでしまうとは。

 本当に最後、このまま、ハゲのまま死ぬことは出来ないと判断した場合にのみ使うクスリなのであろうが、さすがに危険すぎる気もする。


 で、そもそもあの超巨大なおっさんを討伐するうえでは、『生やす』という攻撃が効果を発揮するとは思えない。


 満足させてやったからといって消滅するような怨念の強さではないはずだし、そもそも髪の問題が解決したらどうなるか? アイデンティティーを失い、何者にもなれなかったハゲですらない単なるおっさんとなり、完全に自分を見失ってしまうのではないか。


 そうなってしまえばもう、おっさんは単にデカくてウ○コを撒き散らすだけの害悪に過ぎないモノとなる。

 ウ○コを漏らして海を汚し、さらに移動して船を、最悪上陸して人を襲い、ウ○コ塗れにしてくるに違いない。


 そうなったらもうこの地域はお終いだ、やはりおっさんを討伐することとあの海域を浄化することが急務なのだが……さて、ここで話が元に戻った、一体どうするかだ……



「う~む、生やしてもダメ、また毛根を全焼させたら……怒り狂うだけだよな、本体、というかオリジナルはもうこの世に居ないわけだし……マジでどうしようか……」


「困ったわねぇ……と、精霊様が入ってきたみたい、ちょっと話を聞きましょ」


「だな、ただしのぼせると困るから簡潔に話そうか」



 湯船に浸かる俺達3人のところへやって来たのは精霊様、どうやら何か作業をしていたようで、頬に跳ねたと思しき泥が付着している、そうか、筏から艦船を新造する方のアレをアレしていたのだな。


 そしてその泥を洗い流し、ついでにゴシゴシと前進を綺麗にした後、黙って湯船に割り込んでくる精霊様、少し狭くなってしまったが密着すれば大丈夫だ、いや、俺的にはその方がハッピーである……



「おつかれ精霊様、船の方を見ていたんだよな? どうだった?」


「うん、船の方はもうちょっとね、あとは動力源がもっと強力なものだと凄く良いんだけど、船の方はね……」


「何だよ、含みのある言い方しちゃってさ、トラブルでもあったのか?」


「トラブルっていうか、あんたが報告したおっさんの巨大化版についてよ、聞けば聞くほど危ない存在ね……というか、もう私の力だけじゃ浄化が間に合わないかも、残念だけどね……」


「そんなっ!? 精霊様でも無理ならどうするんだ? 他の精霊も集めて……いや、水の精霊じゃないんだからダメか……何か方法は? そうしないと海域が終わるぞ」


「落ち着きなさい、あのね、私には無理だし、他の精霊を、それこそ全属性の精霊を掻き集めても無理な感じだわ、あんた達が話を盛っていないのならね、そこでよ……あの、本当に不本意だけどさ」


「……もしかしてアレか、女神あのアホの力を借りようってのか?」


「そう、最悪頭を下げることになるわ、絶対調子に乗るわよ、しかも足元を見て今後の過大な要求を呑ませてくる可能性もあるわね」


「ぜってぇイヤだよそんなん、もう良いじゃん、呼び出して引っ叩いて、逆に『協力させて頂きたく存じますっ!』とかって土下座させようぜ」


「まぁやるだけやってみようとは思うけど……とりあえず最近は『女神アイツ』から連絡がないのよね? 死んだのかしら?」


「そうそう、最近何もな、まぁ死んじゃいないとは思うが、後で『デバイス』を使って呼び出してみようぜ、また全裸で召喚されるだろきっと」



 ついこの間も思い出したのだが、確かに最近は何の連絡もない女神の奴、死ぬことはないにしても、もう少しこう、こまめに連絡を取るというのが俺をこの世界に放り込んだ者としての義務なのではなかろうか。


 その辺りの苦情の伝達も含め、後程召喚した際にはあくまでも上から目線で『海域の浄化を依頼』することとしよう。

 あんな奴に頭を下げて何かを頼むなど、俺の、この俺様の大勇者様としてのプライドが許さないのだ。


 ということで風呂から上がり、ひとまずみなが待っている部屋へと向かう、しかしアイリスは昼食の準備がどうのこうので不在していた。


 彼女の『護身用デバイス』が女神をこの世界に顕現させるトリガーとなっているのだから、戻って来てからでないと何も出来ない。


 そしてアイリスが戻るということは、即ち昼食の時間だということであって、そんな楽しい時間に『女神あんなモノ』をこの場に呼び出すなどということはしたくないのである。


 仕方ない、とりあえず普通に食事もして、というか昼食のみならず夕食もしっかり取った後、ゆっくり酒でも飲み始めた頃に奴を呼び出してやるとしよう。


 もちろん俺様も精霊様もソファに腰掛け、女神の奴は床に直接敷いた粗末なムシロか何かの上にでも正座させておけば良い。


 しばらくして豪華な昼食と一緒に戻ったアイリスにも事情を伝え、後程デバイスを用いた『儀式』を執り行うことを了承させておく……とりあえず食事にでもしようか……



 ※※※



「は~い、夕食は地元の方が海鮮バーベキューを用意してくれるようですよ~」


「ウォォォッ! これは最高だぜっ! 行くぞカレン、リリィ!」


『おーっ!』



 夕暮れ時、海を眺めながら、だいぶ涼しくなってきたものだと感じていた俺の下へと届いた吉報。

 海鮮バーベキューとはあり難い、軽く済ませて女神を呼び出すつもりであったが、もうそんなことなどどうでも良くなってしまったではないか。


 外へ出ると、既にいくつものコンロから煙が立ち上り、なぜか『新指導者様スタイル』のミラが上座へ、その脇にはなぜか秘書感を出したエリナが控えているという謎の光景。


 まぁ、それはもうどうでも良い、肝心なのは並んだアッツアツのコンロと、その脇に山盛りにされた魚介類達なのである。


 ミラの格好がエッチだなとか高級感が溢れているなとか、そういうことはもう、これから火を通される地場産の食材の前ではないも同じ。


 ここからはひたすらに食し、そして酒を飲む時間が始まるのだ、女神? あぁ、そんな奴も居たかもな、用があったことは覚えているが、まぁ寝る前にサラッと呼んで要件だけ、非常に簡潔な感じで伝えてしまえば良いであろう。



「よっしゃっ! それじゃあ乾杯だっ!」


『うぇ~いっ!』


「ご主人様、そっちの方が火力が強くて早く焼けそうですっ、移動しましょう」


「待て待てカレン、ちょっと遠火でじっくり焼くぐらいの方が美味いだろう、そのまま、または炙ったぐらいで食べられるものを齧りながら、貝や干物が焼きあがるのをじっくり待つのもまた良いであろう」


「ご主人様達はお酒飲んでるからそう思うんです、私は食べるばっかりなのでそうも言っていられませんからっ」


「本当に忍耐力のない奴だな全く……」



 何でもかんでもバクバクと喰らうカレン、酒を一切飲まない分、リリィよりもハイペースで食材を消し去っている。


 と、試しにマーサ用の海藻サラダをこっそり、皿に盛られたエビの中に隠しておいたのだが……キッチリ避けて食べやがった、思いの外冷静な判断能力を有しているようだ。


 他のメンバーは……まぁいつも通りだ、心なしかアイリスとエリナが酔っ払っているような気がするのだが、これまで皆と離れて生活していた分、といってもほんの僅かの間だが、とにかくその分を取り戻す勢いで交流しているということなのであろう。


 さて、そうなれば俺も黙ってはいられない、大量飲酒して大暴走、もはや林業ギルドのおっさん達と見分けがつかなくなるぐらい、徹底的に泥酔してやるのだ……



「ヒャッハーッ! もっとジャンジャン持って来いやぁぁぁっ!」


「ちょっと勇者様、ちゃんと味わって飲まないならこんな良いお酒はあげないわよ」


「そうですよご主人様、ほら、そっちの味醂でも飲んでいて下さい」


「おうおうっ! もう味醂でも醤油でも何でも来いってんだオラッ!」


「あら、醤油で良いのね、どのぐらい飲んだら死ぬか試してみましょ」


「ヒャッハーッ! 俺は最強だから死なねぇぜぇぇぇっ!」



 とりあえず飲み、ほんの少しだけテンションが上がった俺は、そのまま仲間達にセクハラなどしつつ、そこら中を回ってバーベキューを楽しむ地元の人々に飲酒を強制していく。


 しかしあまりやりすぎると異世界勇者様としての威厳がアレだな、そろそろ戻って仲間達と遊ぶとするか……いや、せっかくだから奴を呼び出そう、女神と遊んでやるのだ。


 ということで精霊様に声を掛け一升瓶を抱えたままベンチで寝ていたアイリスの懐を探る。

 この中にモッチモチのおっぱいが……ではなく女神の馬鹿を呼び出す非常用のデバイスが入っているはず……



「ふへへっ、あったあった、えっと、黒を押すとエリナがここへ飛んで来るだけか、押すのは白だったな」


「逆に今黒を押したらどうなるか試してみたいものね、ほら、召喚されるときってなぜか2人共全裸でしょ? 今あそこで服を着たままお酒を飲んでいるエリナちゃんが……あ、気付かれちゃったわ」


「何やってんだよ精霊様ともあろう者が、仕方ない、じゃあ白の方をポチッと、どうだ?」



 アイリスに持たせているデバイス、黒を押せばエリナが、そして白を押せば女神の馬鹿が直ちにその場へ召喚され、非戦闘員のアイリスを守るべく命懸けで戦うというシロモノだ。


 まぁ、普通に一般人であり、そもそも身分的に最底辺である奴隷のアイリスを助けるために、この世界を統べる女神を呼び出すのは如何なものかといったところではある。


 だが現状、俺にとって女神の価値が『100』だとすれば、可愛いアイリスの価値は『500万』を余裕で超えてくる、いやもうそれ以上か、むしろ女神の価値は『-100』であろるといえよう。


 まぁ、そんな感じでデバイスを用いたところ、早速淡く神々しい光が俺と精霊様の前に現れる。

 女神が召喚される、この世界に顕現する際のエフェクトだ、本当に偉そうな雰囲気で気に食わない。


 そんなことを思いながらしばらく待つと、その淡い光はやがて女神の形に……やはり全裸なのか、直ちに公然猥褻で逮捕しなくてはならないな……



「……あらっ? お風呂のお湯がなくなって……ひやぁぁぁっ!?」


「オスッ! ご無沙汰しやがってこの馬鹿女神、そしてうっせぇからちょっと黙れやマジで」


「あっ、勇者よ、やはりあなたでしたかっ! 毎回毎回突然に……というかここはどこでしょう? 何やらいつもとは異なる場所のような気がしますが」


「良いからまず服を着るんだこの変態女神、見られまくってんぞ」


「おっと、これはこれは、私のような高貴な者の……」


「うるせぇちょっと黙れ、ってかお前さ、常に下界の様子を見ているんじゃないのか? どうして俺達の行動を知らないんだ?」


「いえ、それにはちょっとした事情が……勇者よ、ちょっと話、聞いてくれます?」


「いや、こっちが聞いて欲しい話を有しているんだが……」



 何やら事情がありそうな様子の女神であるが、少なくとも俺達の側の『事情』の方が大きいはず。

 ひとまずこちらの話からして、その後、仕方なくということでこの馬鹿の話も聞いてやろることとしよう、どうせろくでもないことであろうが……

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