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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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723 凄い力

「よしっ、とりあえずこの先へ行ってみようか、反対の人は挙手を願います……いやツンツンメガネ、お前には聞いてないからな」


「うぅ……どうしても行かないとダメなのでしょうか? 殺されてしまいますよ……」


「大丈夫に決まってんだろ、それにもしそのかき集められた生贄の力か? それが暴発するようなことになったらどこに居ても同じだ、で、他には……うむ、全員賛成ということで、紋々太郎さんも良いですかね?」


「……うむ、我々構わないよ、どのみちもう行かざるを得ないからね」



 聳え立つ城、その外観がどうなっているのかということについては、トランスフォームした際にはもう中に居た俺達にはわからない。


 だが下にある、元々は上であったのだが、とにかく出入口はもう見えない、そして遥か先というほどでもないのだが、かなり上に見える終着点の扉。


 この城がいかに高いものなのかがわかると同時に、ずっと1本の、折り返しのない階段で繋がっている辺り、その面積にしても相当に広いものであると推測出来る。


 そして終着点の扉の向こうに待ち構えているであろう敵は、果たしてあの裏切り者野郎なのか、それとも西方新大陸から来た犯罪組織の上層部なのか、或いはその両方が……まさかまた逃げ出してはいないと思うが……


 まぁ、とにかく行ってみればわかることだ、地味に抵抗するツンツンメガネと、それから全てを諦めたような表情のもう1人の秘書を後ろから突つき、先頭に立たせて階段を上がっていく。


 近付くと感じられる気配……おそらく10人には満たない、少人数でのお出迎えだな。

 もちろんメインである敵と、それから護衛となる戦闘員に分かれているのであろうが……



「ちょっと、勇者様、やっぱりこの2人は後ろに下げましょう、もう扉越しでも殺気が感じられますし、開けた瞬間にブスッと殺られてしまいますよ、ほぼ確実に」


『ひぃぃぃっ!』


「だな、じゃあ2人共、紋々太郎さんの後ろに下がれ、きっと新キジマ―が命懸けで守ってくれるさ」


『はいぃぃぃっ!』



 サササッと後ろへ下がる秘書2人、ミラの指摘がなければ本当に危なかったかも知れないが、後ろに居ればひとまずは安心であろう。


 で、もちろん『いきなり攻撃してくる』ということが確実な敵、その敵による最初の一撃を受け止めるのはミラとジェシカの2人ということになった。


 まぁそこまで危険な敵ではないであろうから、普通に受けて弾き返してくれれば良い。

 あとは適当に始末して、その後ろに隠れている卑劣な連中を一網打尽にするのだ。


 そして遂に到着した扉の前、一旦その場で滞留し、フォーメーションを整えてからそれに手を掛ける。

 オープンする係はいつも通りカレンとマーサだが、今回はブチ破ったりしない、中に居るのが本当に敵だけなのかどうか、それが判明していないためだ。



「いきますよ~、せ~のぉっ!」

「よいしょっ!」


『ヒャッハーッ! 来やがったな侵入者どぼべっ!』

『オラァァァッ! 必殺の一撃を受けれぼべろっ!』


「やっぱり攻撃してきましたが、当然ここは雑魚でしたね、さて……」

「主殿、あの奥に居る黒髪、アレが裏切り者の首長とやらで間違いなさそうだぞ」


「……あいつか、おいツンツンメガネ、処分すべきゴミはアレで間違いないな?」


「え……えぇ、その……まぁ、あのお方が首長様でして……」


「よろしい、それからあっちの宝石だらけの奴は何だ? アレか、犯罪組織の親玉か?」


「勇者殿、あの男は西方新大陸最強最大の指名手配犯だっ! 前科5万6千犯の大物だぞっ!」


「いや何だよ5万6千って、毎日どんだけ犯罪行為に走ってんだよ……」



 中に居たのはミラとジェシカが1匹ずつ殺したモヒカンも含めて6匹、顔を知っている者が一通りの説明を終えたところで、その正体の判明していない顔が2つ。


 片方はもう自我があるのかないのか、とにかくやべぇクスリで強化され尽くしたようなスキンヘッド、頭に浮き上がった血管が凄い。


 そしてもう一方は普通のおっさん、特徴としては普通のおっさんであることだ、腹巻をしてバーコードハゲ、牛乳瓶の底のようなメガネを掛けた普通に出っ歯の小さいおっさんである。


 生きているのはそれも含めて合計4匹、スキンヘッドが戦闘用であるのはわかるが、裏切り首長の後ろに立ったおっさんが何なのかは気になるところ。


 そして追い詰められているにも拘らず、全く戦闘が出来ない様子の親玉犯罪者と裏切り首長は、もう勝利した後かのような顔でこちらを見て、ニヤニヤと薄気味悪いスマイルを提供している。


 その余裕は一体どこからくるのか? もし今、この場でミラが剣を横薙ぎにしたらどうなるか?

 おそらくはその際に生じたソニックブームによって、相対する4匹は全て真っ二つとなってしまうであろう。


 そのような状況であることは、もはや敵のメインである2匹共に理解しているはず……いや、そういう状況だと知った上でのこのムカつく顔なのだ、当然何か秘策があるに違いない……



「やいお前等! 何笑ってやがるっ! ブチ殺してやるから覚悟しとけよっ!」


「ブヒッ、ブヒヒッ、貴様のような弱そうな奴が、我のこの最強守護者、島国で見つけて購入した『スキンヘッド次郎』に勝てると思っているのか?」


「何だよその次郎は、単なるデカいだけのハゲだろう? しかも相当量のダンゴを喰わせていると見た」


「そうっ! この地で我らが目指す、そして世界を支配するカギとなるであろう『高濃度ダンゴ精製』はまだ途上であるがな、既存のダンゴを大量に喰わせれば、そしてそれに適合するボディーであるならば、このスキンヘッド次郎のように最強の戦士となるのだっ! ブーッヒッヒッヒッ!」



 調子良くベラベラと喋る犯罪組織の首魁、もちろん西方新大陸の人間であって、現地の犯罪組織の中でも上層部、そして人種差別主義者なのであろう。


 ゆえに現地人である首長、後ろで普通のおっさんと一緒に控えている馬鹿野郎はこの馬鹿野郎にとっての差別対象、単に使ってやっている、この地の支配のために有用だから活かしてやっている、その程度の存在に過ぎない。


 だが後ろで、この調子に乗る西方新大陸の馬鹿が語るのを見ていた裏切り者は、ニヤニヤ顔をさらに歪ませ、完全にゴミを見る、蔑むような目でそれを見ている。


 おそらくは『ま~た馬鹿が調子に乗りおって』ぐらいのことを思っているのであろう、ダンゴにしろやべぇクスリにしろ、とにかくこの西方新大陸の連中に提供されている、その真実を伝えられたものはごく一部。


 残りはこの裏切り者が隠しているのだ、表面上は協力しつつ、裏で温めている『世界規模のプロジェクト』などというものと一緒に……



「ブッヒィィィッ、ブフォッ! っと、楽しすぎて鼻から飯粒が出たわいっ! では早速貴様等をっ! このスキンヘッド次郎の錆にして……という言い方はおかしいな、とにかく殺してくれるわぁぁぁっ!」


「きめぇ野郎だな、フォン警部補、あの次郎は指名手配……とかじゃないよな、島国の人間みたいだし」


「あぁそうだな、だが奴の首は俺が獲りたいんだよな、一応は西方新大陸の犯罪者だし、だから次郎? の方も俺が相手するよ」


「うむ、まぁ良いんじゃないか、そこまで強くはないだろうしな」

「……ここはPOLICEに華を持たせるとしよう、キジマ―、我々は引き続き後ろのお嬢さん方を守るぞ」



 前に出たフォン警部補と、それが戦う相手だと認識したのかどうかさえわからない、とにかくゴリラのようにドラミングするスキンヘッド……どうやらもう人間の言葉を忘れたタイプのようだ。


 しかし身長的にはあのダンゴを大量に喰わせた雑魚より小さいな、だが強さとしてはかなり上である。

 これが本当の成功例ということか、もちろん後ろの、情報を隠蔽している首長にとっては単なるゴミなのであろうが。



『ゴゥォォォッ! ホゲッ! ホゲロッ! ホゲェェェッ!』


「ブィッヒィィィッ! さぁっ、いくのだスキンヘッド次郎よ! 相手はあのおっさんらしいからな、というかお前POLICEかっ! POLICEは全て死刑だっ! やれぇぇぇっ!」


『ホンギョォォォッ!』


「おっと、やっぱりパワーは凄いな、しかしノロマだぞこの次郎」


「おいおいフォン警部補、そんな次郎なんかの攻撃を喰らうなよ、死んでも助けないからな」


「わかっているさ、さすがにこんな次郎のパンチ……っと、次郎キックもあるのか」


「ちゃんとしてくれよな……」



 いきり立ってフォン警部補に襲い掛かる次郎、だが単に暴れ狂うのではなく、一応はまともな動き、まともな攻撃をする能力が残されているようだ。


 その攻撃をひょいひょいと回避しながら様子を窺うフォン警部補、余裕がある様子だが、そんな余裕をこいていないで早く討伐して欲しい、俺達は暇ではないのだから。



「おらっ、来いよこのデカブツがっ!」


『ギョォォォッ! ハゲェェェッ!』


「フォン警部補殿、そんなに接近すると危険なような気がするのだが、大丈夫か?」


「大丈夫さ、はいっ、これで終わりだっ!」


『ハゲッポッッッ! ブベェェェッ……』


「なるほど、そういうやり方か、手を汚さずに敵を殺せるということだな」



 いつものカレンの戦いを見ているかのような、いや、それと比較するとかなりスローであり、ついでに縮尺に関してもアレなのだが、とにかくフォン警部補は回避のみを続けていた。


 そして避けながらもタイミングを見計らい、サッとスキンヘッド次郎の懐へと潜り込んだ。

 危険だと思ったのか、ジェシカが忠告したところでその作戦が判明する。


 馬鹿すぎる、というかもはや脳が溶け切っているのではないかという状態の次郎は、目の前に現れたフォン警部補を、自分を内側にする感じで殴ろうとして……回避され、自分の顔面を思い切り殴ってしまった。


 そのパンチは人間とは思えない、凄まじいパワーであり、もし一応は通常の人間らしい防御力を持つフォン警部補が喰らえばひとたまりもないもの。


 そしてそれは、粗悪品のダンゴややべぇクスリによってパワーのみを強化した次郎本体にも言えること。

 力は上昇すれども、主に急所の防御力は人間の、ベースであった単なるハゲのままなのである。



「そ……そんなっ、我の、最強の傭兵であるスキンヘッド次郎が……死んで……」


「死んでいるな、そしてお前ももう死人みたいなものだ、この場で逮捕して、もちろん死刑は確実だな、良かったじゃねぇか」


「クソッ! おい現地人の首長とやらっ! お前サッサとどうにかしろよこの豚野郎! ブヒィィィッ!」


「……豚野郎はお前だ、我はこの地を統べる皇帝なるぞ」


「ブッヒィィィッ? 今お前何か言った? なぁ、肌も白くない分際で何か言った? マジで逆らうとアレだから、顔面とかブヒィィィッてなるから、わかってんのか?」


「うるせぇっ! 死ねこの白豚がっ!」


「ブチュッ! ブヒッ……そんな……ブヒィィィッ!」


「ギャーハッハッハッ! ヒィーッ、ヒィーッ! 豚みたいに死によったわこの豚がっ! 何が西方新大陸だって? 真っ白い豚の分際で、ヒーッヒッヒッヒッ……で、お前等、もう帰って良いぞ、死にたくないというのであればな、それとも死にたいのかね? ギャーハッハッハ!」


「うっせぇのはお前だよ全く……で、見たところそっちに戦えそうな奴は居ないんだが……どうするつもりだ?」



 七三分けの黒髪……間違いなくズラなのだが、とにかくそれを弄りながら爆笑する裏切り者。

 本当に薄汚いおっさんだ、脂ぎっていて腹も出ている、そして後ろに控えた謎のおっさんも相俟って気持ち悪さ倍増だ。


 なお、この裏切り者も後ろのおっさんも、戦闘力に関しては下の下、きっと幼稚園児にも負ける残念な腕前の持ち主であり、どちらも腰痛と肩こりの持ち主でもあえうということが動きでわかる。


 つまり、この2匹、まぁ後ろのおっさんが何のためにそこに居るのか、そもそも誰なのかは知らないが、とにかく先程よりも状況が悪くなっているのは確実。


 それで笑っているということは、つまり何らかの秘策を発動させる、そしてその何らかの秘策とは、間違いなくこの城に蓄えられたエネルギーを消費して動作する何かだ。


 少し気を付けなくてはならない、相当な数の人間を生贄とし、それをダンゴ精製に使うわけでもなく蓄えている、まずそのことは確実。


 そしてその力を一気に暴発させれば世界が消滅するというのだから、少しずつ、そうならないように使う状況であったとしても、それなりに凄まじい力の放出が……と、どうやら始めるようだな……



「おいミラ、ジェシカ、ちょっと下がった方が良いぞ、カレンとマーサもだ」


「勇者様、私達のラインも危ないかもです、セラさんと精霊様の防御の裏に入りましょう」


「だな、マリエルの言う通りだ、すまないがセラ、精霊様、ちょっと頼むぞ」


『うぇ~いっ!』


「ギャーハッハッハッ! ハヒーッ、ハヒーッ、お……面白くて笑い死にしそうだよっ! そんな少しぐらい下がったところで、魔法で壁を作ったところで無駄なものは無駄! ということでまずはお外をご覧下さいっ! ヒャハーッ! ヒィーッヒッヒッ!」


「外を? っと、何なんだこれはっ⁉」



 裏切り野郎が壁にあった隠しボタンのようなものを取り出し、それを押すと、なんと室内の壁が全て取り払われ、下を除く全方位が透明なガラスのようなもので覆われた状態となった。


 異常に高い、まるで展望台のような状況、この城よりも高い建物は付近に、いや見える範囲には山でさえこれを超えるものが存在していない様子。


 そして周囲を見渡していると、何やらかなり遠くの方に動きが……いや、それも1ヶ所ではない、複数個所で何かが起こっているような感じである。



「ご主人様! 向こうの方、地面から何か出てきましたっ!」

「こっちもよっ、アレはえ~っと……あっ、あのボロボロのショボいダンゴ精製塔を破壊した場所だわっ!」

「あっちのも同じ、私が行って破壊した場所ね、これは一体どういうことなのかしら?」



 見渡す限りで確認出来た『何らかの動きがあった場所』は5つ、それも全てがあの粗末な、それでまともに稼働すると思った馬鹿が居るのかという次元のゴミ精製塔があった場所。


 おそらくは未だにその精製塔の残骸が転がっているのであろう場所から、土煙を上げながら何か長いものがせり上がって……いや、まさかそんな、そんなモノが……



「ちょっ、何だよアレ? どう考えてもチ……」


「勇者様! それ以上言うと死ぬわよっ! 社会的にっ!」


「おっと危ない、だがアレは……サリナ、とにかくモザイクを掛けろ」


「もうやってます、ちょっと『大きすぎる』んで時間が必要ですけど……」



 町の周囲、元々はダンゴ精製塔があった5ヵ所の地面から生えてきたチ……ではなく新たな塔としておこう。

 とにかくとんでもない姿のソレが生えてきた際、この巨大な城から膨大なエネルギーが放出されたことを感じた。


 しかしあの『塔』は何なのだ? 既にサリナの幻術が到達し始め、徐々にモザイクの後ろへ隠れていくあのブツの正体を……紋々太郎や新キジマ―は知っているようだな……



「……アレは……アレは非常に拙いね、いや、もう終わりかも知れないよ」


「というと? あんなブツ、見た目からしてもうあの、その、何だ、お伝え出来ない感じの……」


「……うむ、そう見えるかも知れないがね、アレはダンゴ精製塔の一種なんだ、それも未だかつてない高度な技術を用いたね」


「未だかつてない高度な技術を……ダンゴ精製塔の一種……それってどういうことっすかね?」


「……あのダンゴ精製塔のスタイルはね、我々が、いやもっと前の世代の人々、もちろん島国のかつての英雄や、始祖勇者も完成し得なかった、ダンゴ精製塔の究極の形、そう位置づけられているものなんだよ、この島国では非常に有名だね」


「究極の形……う~む、何となくヤバいってことは理解したんですが……いかんせん形状がですね……」



 既にモザイクの裏に隠されてしまってはいるのだが、あのダンゴ精製塔だとされるモノは異常なサイズの、世界屈指の『とんでもないモノ』の形を模している。


 しかも微妙に黒光りしている辺りが気に喰わない、もう18禁どころか世界中の全ての場所、全ての対象に向けて禁止にしてしまいたい、そんなブツとしか表現しようがないのだ。


 だがあの精製塔(棒)が出現した際の、この城に蓄えられていたエネルギーの減少、それと、あとは紋々太郎のビビリッぷりを考慮すれば、少なくとも笑って済ませて良いような状況でないことだけは確か。


 更に高笑いのボリュームを大きくしている裏切り者と、どうしようもないモノの出現にしらけ切った女性陣、そして驚きによって固まってしまった紋々太郎と新キジマ―の3つの属性のど真ん中に放り込まれ、俺とフォン警部補はどうして良いかわからない、実に微妙な空間の中に取り残されたのであった……



「んで、この状況、どうしたら良いんだろうな?」


「俺に聞くな勇者殿、というか俺はもう欲しい首を獲ったんだからな、まぁ殺されてしまったのは誤算だったが」


「ズリィぞっ、1人だけ仕事終わった感出しやがってっ! ちょっとこっちも手伝え、ほれ、究極のチ……じゃなかったダンゴ精製塔は出現したけどさ、それでどうしたって話だろ?」


「ん? あ、なるほど、ダンゴ強化人間の方が居ないと意味ないのか、じゃあそれを創り出される前に攻撃だなっ!」


「そういうことだ……だよな?」


「ハーッハッハッハッ! 何を敵に質問しているのだね? まぁそういうこと、ではあるがね、そのダンゴ強化人間、この場で直ちに創り出すことが出来るのが今回のポイントなのだっ! ギャーハッハッハッ!」


「なっ、何だとぉぉぉっ⁉」



 とりあえず叫んでみたものの、何がどうなってこの場にダンゴ強化人間が出現するのかさえわからない。

 裏切り者野郎が何かするのは確かなようだが……と、外に見える5本のチ……ダンゴ精製塔が黒く、しかし明るく輝き出したではないか……

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