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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十一章 王都を揺るがす大事件
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69 身体強化薬事件のその後

「勇者様、先程伝令兵が来ましたよ、事件の報告があるから王宮へ来て欲しいそうです」


「早いな、あれからまだ3日だぞ、でも俺はパスだ、面倒だからセラとマリエルが行ってくれ」


「わかりました、ではジェシカちゃん、馬車をお願いしますね、ルビアちゃんは勇者様が使っているようなので」



身体強化のクスリ密売組織の親玉を捕らえた夜から3日、もう残党が片付いたようだ。

残り150本のクスリはもう回収できたのであろうか? そもそも売れていなかったのか?


出掛けて行くマリエル達を見送り、俺はもう一度ルビアをむにゅむにゅする作業に戻る。

セラと違って実に柔らかい、最高の触感だ。



「ねっ、事件は解決したんでしょ、早く私達を自由にしてよね!」


「ダメだマーサ、追加で何かあるかも知れないからな、そしたら絶対逃げるだろ、特にお前は」



「あら、私は逃げませんわよ、マーサと違って反省していますもの」

「私も大丈夫です、マーサ様と違って悪い事をしたという自覚がありますので」


「わかった、レーコ、ユリナとサリナは縄を解いてやれ」


「なんでよぉ、私だっておそらく反省しているかもしれないような気がしなくもない、と思うわ、多分……」


マーサが反省している確率はすこぶる低そうである。


「マーサ、口答えするならサリナの代わりに便所掃除をさせるぞ!」


「それだけはイヤよ! わかったわ、このままで、しかも正座しておくから許して!」



しばらくセラとマリエルが報告を聞いて戻ってくるのを待つ。

1時間程で馬車が戻ってきた、案外簡潔に済ませたようだな。



「ただいま~、報告を聞いてきたわよ~っ」


「ご苦労、で、どうだった?」


「何だか凄く偉そうな異世界人ね……」



セラとマリエルの報告によると、密売組織の親玉であったメッサーラ=サラサラがアジトとして使っていた建物には、顧客リストと売人の報酬明細が残っていたとのことだ。

そこから芋づる式に全員摘発されたらしい。


関与していたのは全て貴族、売人をやっていたのも学院の生徒だけであったようだ。


もちろん、首謀者と売人は司法取引に応じたモブ子2人を除いて全て死刑。

購入者の中では最も多くのクスリ、70本を予約していた子爵家が、反乱の意思があったとみなされて一家全員死刑とのことだ。


その他の購入者に関しては他の者に家督を継がせて引退させたり、位を下げられるなどの処分となった。

モブ子2人は公開100叩きの刑で良いにしてやるとのこと。



「なんだか国家を揺るがす大事件になってしまいました、責任のある3人には厳しい罰を与えて欲しいとのことです」


先程縄を解かれたばかりのユリナとサリナであったが、すでに両手を揃えて前に出し、待機している。

レーコに指示して縛り直させた。



「で、その70本も買おうとしていた子爵家ってのはもともとヤバかったのか?」


「ええ、かねてより反乱の兆候があって、そろそろスパイを送ろうとしていた矢先にこれだったそうです」


「うむ、気付くのが遅れたらまた戦争だったわけか、ダンジョンの依頼を持って来たカレンの功績だな」



「えへへ、褒められました、嬉しいです」


「それと、犯行グループの処刑は来週広場でやるそうなんですが、精霊様にオファーが来ていますよ、というかそれがダンジョンの件の報酬を満額支払う条件だそうです」


精霊様はノリノリである、さすが認定処刑マスター、残虐行為ならコイツの右に出る者は居ない。



処刑の際には勇者パーティー専用のVIP席が用意されるらしい。

別にそんなモノ見たいとは思わないが、タダで酒が飲めるらしいので当然行く。

あまりにもキモかったらまたセラと2人で離脱することとしよう、というか精霊様がやるらしいので当然そうなるであろう。



「ところでマリエル、この3人をこちらで処罰せずに王宮に任せた場合にはどんな刑になりそうなんだ?」


「そうですね、直接悪事を働いたわけではないですが、結果がこれですから……3人共鞭打ち100回の公開処刑ですね、サリナちゃんだけは200回打たれるかも知れません」


「じゃあ追加でそれをやろう、来週犯人共の処刑がある日の夜にな、3人共それで良いか? その代わりサリナの便所掃除は免除にしてやる」


「それで良いわよ」

「承りましたわ」

「寛大な措置をありがとうございます」


「じゃあ庭とかの掃除は明日からな、自分達で分担を決めて毎日するように」



事件も解決したことだし、その日は庭でバーベキューをする方針で固まった。



※※※



バーベキューをしながら、今回の事件について皆で色々と話をする。


「今思うともう学院に行けないのは残念です、たまには遊びに行きたいです」


「カレン、学院は遊びに行く所じゃないんだぞ、それにお前は0点ばっかりだったろうが」


「うぅ……やっぱりつまらないです」



「ご主人様、私は0点を取りませんでしたよ、偉くないですか?」


「おう、リリィは偉いな、真面目に勉強していたみたいだし」




「あ、思い出した、勇者様、今日の報告でもう一件伝えておかないとならない事がありました」


「どうした? 特に大きな問題は無いんだろう?」


「それが、リリィちゃんが学院の食堂を滅ぼしてしまったそうで、叱っておけとのことでした」



「それで臨時休業になっていたんですね、中が滅茶苦茶だったから強盗でも入ったのかと思いました」



「リリィ、何をしたか言ってみろ」


「あれは事故です、インテリノ君達と遊んでいたらついうっかりはしゃぎすぎて……」


「言い訳をするのはこの口かなっ!」


「いへへっ! ごめんなはい、ごめんなはいっ! もうひまへんから」


「じゃあ頬っぺたは離してやる、後でミラに叱って貰うんだな!」


「は~い」


気にするそぶりも見せず肉を食べ続けるリリィであるが、後ろでミラがお尻ペンペンのストロークを確認していることに気が付いていないようだ。



「それと、事件が解決したんだからな、バニーガール軍団も元の格好に戻って良いぞ」


「ご主人様、私はこれが気に入っているんですが」

「同じく私もだ、気を付けないとポロリしてしまうのが楽しいんだ」


「でも俺だってそろそろ普通のパンツが見たいんだよな、たまになら良いからせめて今日の風呂上りは普通の服に着替えてくれ」


正直、真冬なのにその格好でうろつかれると見ているこっちが寒くなる。

ルビアやジェシカは肉付きが良いからあれでも寒くないのであろうか?



夕食後は片付けをして風呂に入る。



「リリィちゃん、ちょっとこっちへ来なさい」


すっと逃げようとするリリィであったが、回り込まれ、小脇に抱えられる。

風呂で暴れるのはやめて欲しい。



「ぎぃやぁぁぁっ! 痛い、痛いっ! もう許して下さい~」


「ダメに決まっているでしょう、リリィちゃんのせいで私はその日のお昼ご飯を食べ損ねたのよっ!」


「ごめんなさぁいったぁぁ~いっ!」



「ふっふっふ、リリィちゃんはちょっとぐらいお勉強が出来たからって調子に乗っているからああなるのです」


「じゃあカレン、そのちょっとすらお勉強が出来なかった子はこの後補習な」


「ひぃぃっ」


「言っておくがセラ、ルビア、マーサ、マリエルもだ、俺と精霊様とジェシカ先生で教えるからな、覚悟しておけ」


一目散に逃げ出したセラを捕まえ、精霊様に預ける、マーサは既に捕まっているようだ。

ルビアとマリエルは両手を挙げて投降した。


「私は先に上がって教室の設営をしておくわ!」


「頼むぞ精霊様、良い環境を作っておいてくれ」


精霊様は何でも形から入る、意気揚々と教室セットの準備に向かった。

俺達もそろそろ上がって勉強タイムを始めるとしよう……




「おう、寺子屋スタイルかよ……」


「そうよ、最初は座布団2枚、問題に正解すれば1枚追加よ、逆に不正解だったら1枚かそれ以上の没収よ、座布団が10枚になった子からクリアね」


ちなみに最後の1枚を剥がすとギザギザの板になっており、以降間違えるごとに石抱きの重しが1枚ずつ追加されていく仕組みである。



「よし、じゃあ対象者の5人はそこに座れ、まずは歴史の勉強からだ、この肖像画はどんな役職の人か答えよ」


配布されていたクリップボードに各々解答を記入し、見えるように出す。

5人の解答は……


セラ:総務大臣○

カレン:外人×

ルビア:女王様×

マーサ:ババァ△

マリエル:総務大臣○


「セラとマリエルは正解だ、会ったことあるわけだし当然か? マーサは部分点、ババァでもあるからな、座布団は増減ナシだ」



「あの、勇者様?」


「何だミラ、どこかに出題ミスがあったか?」


「これは歴史ではなく現代社会なのでは? 現職の人ですし……」


「大丈夫だ、あいつはもうすぐ召されて歴史上の人物になるのだからな」


「・・・・・・・・・・」




「ハイじゃあ次は簡単な算術の問題だ」


おじいさんは時速3kmの速度で歩いて12km離れた山へ邪竜退治に、おばあさんは時速10kmの速度で走る馬車に乗って20km離れた川へポセイドン退治に行きました。

先にくたばるのはどちらですか?



いつも馬車を操っているルビアと、旅の行程を頻繁に確認しているマリエルは何となくで正解することが出来た。

他の3人は不正解である、早速カレンがギザギザの上に座らされる。



その後も問題を続け、全30問を解き終わった際の5人の座席は……


セラ:石抱き5枚

カレン:三角木馬

ルビア:石抱き7枚

マーサ:三角木馬

マリエル:石抱き3枚


という結果となった、カレンとマーサは高く積まれた石抱きの重しが崩れそうになったため、三角木馬に座らせれば良いだろうという結論に達した。


「真にヤバいのはカレンとマーサだ、カレンはジェシカが、マーサは精霊様がマンツーマンで勉強を見てくれ」


セラとルビアは俺がセットで、マリエルは多少実力は劣るものの、出来るグループであるミラ、ユリナ、レーコが3人で教えることとしよう。

早速明日からはその割り振りで、馬鹿メンバーの頭脳を改造していく。



「今日はもう時間も時間だからな、寝ているリリィやサリナを起こすのも悪いし、お開きとしよう」


「さてご主人様、角部屋でお酒でも飲みましょう!」


先程までぐでんぐでんであったルビアが瞬間的に復活した、セラもそうである。

他は疲れ切っていたため、ジェシカも加えて4人で酒盛りすでもしようという流れになった。





「しかしカレン殿とマーサ殿は酷いな……」


「うむ、カレンは年齢的に先が思いやられるとかその程度だが、マーサは500年以上生きてあれだ、世間一般でお先真っ暗と呼ばれているやつだな」


「勇者様、私とルビアちゃんはそれでも見込があるほうよね?」


「そうだな、あと10年も修行すれば初等部の子ども達には追い付けるかもな」


「……先は長そうね」


ちなみに5人の中で最も見込があるのはマリエルだ。

何と言っても掛け算九九を6の段までいえるのだからな。

もはや神童と言っても差し支えないであろう。



「とりあえず明日からもビシバシ行くからな、全問正解するまで寝られないテストとかも作っておこう」


「そういうのは勘弁してよね……」

「もうイヤです、バケツ持って廊下に立っていた方が楽ですよ」



馬鹿メンバーの勉強は続くのであった。



※※※



1週間後、その日は身体強化のクスリ密売組織の処刑が行われるとの事だったので、朝から馬車で王宮前の広場へ向かう。

もちろん精霊様だけはハイテンションで先に飛んで行ってしまった。



「おお、俺達には会場横の建物が一室用意されているらしいぞ! ルームサービス付きのホテルだってさ」


公開処刑が行われる会場は広場の端っこ、その横にある高級ホテルの2階を一部屋自由に使って良いそうだ。

速攻でアルコールの入ったドリンクを頼む、飯もここで食べてしまおう、タダだしな。


「主殿、代行運転があるそうなので私も酒を飲んで良いか?」


「ええぞ、好きなだけ飲め!」



「ご主人様、厚切りステーキを私とリリィちゃんの分、10人前ずつ頼んで下さい」


「ええぞ、好きなだけ食え!」



「私は野菜サラダを5人前ね、ついでにスライスオニオンも頂こうかしら」


「マーサはよく食事が喉を通りますわね、帰ったら私達も鞭打ちの刑なんですわよ」


「へーきよ、へーき! 100回ぐらいすぐに終わるわよ」


ユリナはビビッているが、慣れているマーサは平気なようだ。

サリナは朝からずっと念仏を唱えている、間違えて邪神を召喚しないようにして欲しい。




「お、精霊様が出てきたぞ、大人気じゃないか、どうして賽銭は集まらないんだろうな?」


「精霊様の支持者層は貧乏人の平民ばかりですからね……」


そういうことか、リリィは武家の騎士や何かから、カレンはその可愛らしさから貴族のご令嬢から支持を集めている。

それとは違って民衆から支持されている精霊様、お布施は少なくて当然かもな。



「受刑者も出て来ましたよ、勇者様、囚人に番号が振ってあるので、助命したい者が居たら教えて下さい」


居ないな、元々司法取引をしたモブ子2人以外は野郎ばかりである、全員無様に死ぬと良い。

ちなみに最初はそのモブ子2人が鞭打ちにされるらしい、ステージに上がって来た。


楽しげに鞭を振るう精霊様と、この間退治したときにも増してボロボロになる2人。

100回打ち終わる頃には2人共意識を失っておもらししていた、引き摺られて退場して行く。



「あのご主人様、今日私はあれと同じことをされるんですか? しかも200回も……」


「あそこまではしないさ、でもそれなりにキツいと思うぞ、こっちも精霊様にやって貰うからな」


ユリナとサリナは青くなった、一方のマーサは平然としている、あなたはいつものことですからね。



次は密売組織の処刑のようだ、まずは下っ端から引き出されてくる、30人は居るだろうな。



「あっ! あの人は研究部で私の隣の席でした、お尻を3回も触られましたよ!」


ルビアの告発を受け、即座に伝令を飛ばす。

このままだとその痴漢魔が普通に縛り首にされてしまう。




俺の意思表示は何とか間に合ったようだ。

ルビアの尻を触ったと言う不届者だけがステージから下される。

そんな奴は八つ裂きに変更だ!


ちなみにそのことはたった今告発された罪状も含めて観衆にも伝えられる。

最後の最後で生き恥を晒したな。



最初の下っ端連中は縛り首、これは問題無い。

だがこの後だ、八つ裂きとか火焙りとか、とんでもないプログラムばかりである。

セラにそっと耳打ちしよう。


『セラ、ちょっと部屋の隅っこの方へ行かないか?』


『良いわよ、そろそろ来ると思ったわ』


『助かるよ!』


セラと一緒にステージが見えない所へ移動するものの、悲鳴だけは聞こえる。

無理矢理やらされただけだなどと叫んでいる者も居たが、やったかやってないかで言えばもちろんやったのでしょう。

さっさと死になさい。


クズ共の死に様は無視してセラと遊ぼう。




「なぁセラ、今日は下にバニーちゃんを着込んでいるのか?」


「どうかしら? 教えてあげないわ」


「生意気なっ! では直接確かめてやろう、ほら、スカートを捲ってやる!」


「いやぁっ、見られちゃったわ~っ! 勇者様が変態よ~っ!」




「2人共っ! 何をイチャイチャしているんですか? 終わったので帰りますよ!」


ミラめ、こっちは終わるどころか始めたばかりだったのに。

仕方が無い、あきらめて帰るとしよう……



※※※



「おい見ろマーサ、ユリナがビビッて震えているぞ、面白いな!」


「本当に臆病者ね、サリナを見なさい、あの冷静な表情を」


「サリナは何か知りませんが悟りを啓いてしまったようです、魂はもう戻ってこないかも知れませんよ」


「叩けば直るだろ、鞭でな!」



微動だにしないサリナは、風呂の排水口から流れて行ってしまった。

レーコとギロティーヌがが慌てて救出している。


「じゃあまた私は会場設営のために先に上がるわ、マーサ達も来なさい」


今回もノリノリの精霊様、良いから賽銭を集めて欲しい、お前だけ供物の分で大赤字なんだぞ!




俺達が部屋に戻ると、意識を取り戻したサリナが青くなっていた。

素人の悟りパワーでは恐怖に打ち勝てなかったようだ、もっと修行しなさい。


「まずはマーサからだ、精霊様、やっちゃって下さい!」


「いくわよマーサちゃん、覚悟しなさい」


「もぉ、早くしてよぉ~……あひっ! いひゃっ!」



「ご主人様、マーサ様はお尻も背中も丸出しで叩かれているような気がするんですが、せめてパンツは……」


「サリナ、それは精霊様が決めることだ、今まで媚を売ってこなかったのなら諦めると良い」


「ひぃ~っ、そんなぁ~」


マーサは余裕で終えたものの、ユリナは途中で泣き出して一時中断した。

再開後は何とか最後まで受けたが、今はジェシカの膝枕で半分気を失っている。



「サリナちゃんの番よ、早く来なさい……ダメね、マリエルちゃん、レーコちゃん、取り押さえなさい!」


「いやぁぁ~っ……いたっ! んっ! あれ?」


「どうしたのサリナちゃん?」


「……確かに痛いんですが、ちょっとだけ楽しいです」


5秒程で調教が完了してしまったらしい、サリナは新しく精霊様のおもちゃに加えられることとなった。

今はマーサとマリエルに歓迎されている。



「ねぇ勇者様、あの容姿で調教済みはマズいわよ……」


「ああ、世間様に顔向け出来ないな、312歳だと言っても信じて貰えないだろうし、今後もし何かあったら精霊様に損害賠償を請求しよう」


結果、特に気にしない、関わらないことにしようという結論に至った。

あと、やはりサリナには便所掃除をさせよう。



「よし、全部終わったなら集合、これにてダンジョンの件と、それから魔法のクスリの件は解決です、次の敵が出てくるまでゆっくりしましょう!」


「でも次はどんな魔将が来るのかしら? レーコちゃんは何か知ってる?」


「ごめんなさいセラさん、それは私にもわかりません、叩いても埃しか出ませんから無闇にぶたないで下さいね」




「う~ん、マーサから始まって女⇒男⇒女……の順番で来ているからな、次は女の子が来るんじゃないのか?」


「ええ、なるべくそうなるようにしているんだとは思いますが、攻撃準備の関係もありますから、必ずそうなるという訳ではありません」


「そうなのか、では面倒だからもう考えるのはヤメにしよう」




そのときには、これまでとは比べ物にならない、途轍もない難敵が既に動き出しているなど知る由もなかったのである……

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