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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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678 疑惑

「さてと、この場所がこの地域への玄関口にはなったんだが……ここからどうするよ? 味方になり得る連中の本拠地は海の方だ、川を下って行かなきゃならない」


「それよりもこっちの方が気になるわ、気持ちの悪いハゲのおっさんが、捕まえた女幹部に熱視線を送っているわよ」


「本当だ、この馬鹿ハゲ野朗、女のケツばっか見やがって、おーいっ! おいコラッ! ダメだ、ケツの分析に夢中で全く聞いていないぞ、もう殺して良い?」



 気絶したままの敵女幹部、確かに見目麗しく、エッチな衣装からはみ出た尻はなかなかのものだ。

 だが『尻のアナリスト』を自称するハゲの見方が、その食い入るように見る感じが実にキモい。


 同行しているダンゴ技術者達の視線も確かに女幹部へ向けられているのだが、ハゲ野朗のそれは特別。

 キモさを凝縮したような、通常であれば直ちに殺害しなくてはならないと思えるほどのキモさである。


 まぁ、現時点で殺してしまうとデメリットが大きいため、このハゲは一旦見えない場所に排除。

 少なくとも視界の中の不快さだけ取り除く感じで処理しておこう、それが得策だ。



「おいハゲ、お前ちょっと向こうへ行っていろ、この女幹部は俺達が……ふむ、近くで見るといい尻だな、おっぱいもそこそこだ、精霊様、ちょっと気付けをしてやってくれ」


「しょうがないわね、ほら起きて、変態勇者による陵辱の時間がきたわよ、ほらっ」


「誰が変態勇者だ、俺様は慈愛に満ち溢れた伝説の異世界勇者であって、人々のために仕方なく汚れ役を買って出て……」


「慈愛には満ち溢れていないけど自愛は凄いわよねあんた、あ、ほら目を覚ますわよ」


「……ん? あら、私はどうしてこんな……ひぃぃぃっ! そうだっ、この変質者に捕まってっ! 誰か助けてっ! 組の事務所に変態が侵入したわっ!」


「誰が変態だってんだよさっきから、ちなみに見ていたのかどうかわからないから一応伝えておくが、お仲間なら向こうで肉片になっているぞ、全員……だと思うが、とにかく遅刻者が多くて殺していくのが大変だった、これはお前の責任だと思うがどうだ? その分も罰してやろうか?」


「そ、そんなっ、私は別に悪いことなんか……」


「してただろ? この事務所に転がっている拷問セットとか、もう言い逃れなんて出来ないレベルで証拠が挙がってんだよ」


「……ごめんなさいもうしません、だから殺さないで下さいっ!」


「よろしい、その反応を待っていたんだ、じゃあ早速拷問、いや陵辱の方を始めていこうか、おいそこのハゲ! こっち見るんじゃねぇよ、外でも眺めて移動ルートを選定しておけ、さもないと殺すぞっ!」



 ハゲゴミ野朗には明後日の方角を向かせ、いよいよ女幹部の陵辱に取り掛かる。

 ちなみに情報を得たいときには『拷問』、特にこれといって必要はないのにする責めは『陵辱』としているところに注意が必要だ。


 さて、まずやるべきことは何であろうか、とりあえずこの衣装が邪魔だな、肌にピッタリと貼り付く女王様風の衣装だが、脱がせてしまうのはそこそこ大変である。


 この場で本人の協力が得られるとも思えないし、何かのアイテムで……と、ちょうど良いところに裁ちバサミ的なものが落ちているではないか。


 本来は攫って来た被害者の指を切断するために用意されていたのであろうが、今回はこの女幹部の衣装の、食い込ませた尻の部分を切断するのに使うのだ……



「ほれ、切り易いように引っ張るからな、ちょっと我慢しろよ」


「くぅぅぅっ、く……食い込んで……ひぎぃぃぃっ!」



 衣装の腰の部分を掴み、肌との隙間に裁ちバサミを入れられるように思い切り引っ張ってやる。

 当然の如く尻に食い込む衣装、ギュゥゥゥッと音がするものの、それは女幹部の悲鳴でほぼ掻き消されてしまう。



「ひぎぃぃぃっ! やめてっ、お願いだから許してっ!」


「ダメだな、ちなみに今俺がここにハサミを入れれば楽になるぞ、その代わり隠すものがなくなって全部丸見えになってしまうがな、このまま辛い思いをするのとどっちが良い? ん?」


「切って、切ってくれた方が100倍マシッ!」


「おっと、そんな頼み方で良いのか? ほれ、もっと懇願する感じでいかないと、さぁどうぞ」


「クッ……切って……下さい、丸見えになる方がマシなので切って下さいっ!」


「マシだと? 丸見えになりたい変質者の分際でマシだと? そういう奴には……ちょうど良い鞭を持っているじゃないか、これでも喰らえっ!」


「きゃぁぁぁっ! 丸見えにして欲しいですっ! お願いだから切って、丸見えにして下さいっ!」


「よろしい、ではブチッとな」


「くぅぅぅっ……」



 悔しそうにする女幹部、だがt陵辱はまだ始まったばかりだ、ここから今しがたゲットした鞭を使い、残りの衣装を引き裂いていくのだ。


 次は前を向かせ、おっぱいを丸出しにすることを、しかも鞭を使って徐々にそうしていくことを宣告する。

 女幹部は泣き出してしまった、エッチな格好をした大人が泣くとは、しかし実に良い表情だ、もっと泣かせよう、いや鳴かせよう。



「オラッ、自分の持っていた鞭で打たれる気分はどうだっ?」


「お許しを、あうっ、どうかお許しをっ!」


「お前はこれまでそう言ってきた奴を何人殺した? 助けてやったり逃がしてやったりしたことなどあるか?」


「そ……それは、その……ごめんなさい、一般人を攫って拷問して、もう1人残らず殺していました、全部で500人ぐらい……」


「思っていたより極悪だなっ!」


「ひぃぃぃっ!」



 そこで衣装が裂け、おっぱい丸出しになってしまった女幹部、自業自得というやつだな。

 さて、次は裏面を鞭で……と、移動ルートの選定を命じたはずのハゲがこちらを見ている、というか女幹部の尻をガン見しているではないか。


 この野郎、何かにつけて自分に与えられたタスクをサボり、女の尻ばかり見て……と、今度は椅子に腰掛けてまったりしていたアイリスの尻に目をやっている。


 まさかアイリスの尻と女幹部の尻と比べているのか? アナライズしているのか? だとしたら許すことは出来ない、とりあえず忠告だけして元の作業に戻らせよう……



「おいこのクソゴミハゲ野朗! てめぇルートの選定は終わったのか? 終わってないよな? だとしたらどこ見てんだ?」


「わ、わしはちょっと『本業』に戻っていただけじゃけぇ、いや、今すぐルートの選定を……」


「おうっ、サボッてんじゃねぇよこの無能ハゲがっ! あと何で俺の仲間の尻を眺めてやがったんだ、てめぇのようなゴミ以下の、生まれてきたことすら女神のミスであって薄汚い無価値な馬鹿がっ、俺の仲間を視界に捉えることは許されないんだよっ、わかったら外でも見ておけ、ウシのケツぐらいなら拝めるかもだぞっ」


「な……なんと悪辣な……」


「ゴミの分際で人の言葉を喋ってんじゃねぇよっ!」



 無能ハゲの分際で調子に乗っているゴミ、まぁ金に換わる可能性があるうちは殺したりしないが、もし連れ帰って引受を拒否されたらその場で肉片に変えてやろう。


 しかし安全なルートの選定という簡単なお仕事にどれだけ時間を掛けているというのだこの馬鹿は?

 通常であれば2分か3分、どれほど無能であったとしても5分あれば余裕でどうにかなるようなタスクだぞ。


 そんなことをしいている間にも時間は過ぎ、適当に痛め付けていた女幹部はもうおもらししながら気を失ってしまったではないか、次はアスタでも鞭打って暇潰しをしようかな……と、精霊様が何か意見のありそうな顔をしつつこちらを見ている……



「あのね、今思ったんだけどさ、この女幹部と一緒に居ればどこを通っても平気じゃないかしら? 仲間っぽい感じを出しておけば敵地のど真ん中でも余裕で通過出来るわよ」


「……確かにそうだな、よしルビア、ちょっとこの女幹部を治療してやってくれ、あと新しい衣装も用意してやらないとだな、最初からなかなかの格好ではあったが、素っ裸で歩いていたりしたらさすがに怪しいだろうからな」



 ということで女幹部を回復魔法で治療し、適当にソファに寝かせておいた……まぁ、しばらくしたら目覚めるであろうが、そのときは少し優しくしてやっても良い。


 先程までの厳しさとのギャップ、それをもって俺達の言うことを聞かせるためのキーとするのだ。

 絶対に逆らわない、従順でエッチな女幹部に仕立て上げるのが最終的な目標だな。


 で、殴られぬよう必死に外を睨み、どうにかして安全なルートを見つけ出そうとしている無能ハゲだが、この馬鹿はもう放っておくこととしよう。


 下手にこちらを向かれ、また仲間達の尻をアナライズされたら大変だ、そうなればもう、どれだけ換金価値があろうともその場でブチ殺さなくてはならない。


 ついでに同行者であるダンゴ技術者達がこのハゲに感化され、俺の大切な仲間の尻ばかり見るようになって貰っても困るからな。


 それからしばらく、アスタをいじめたり眠そうなカレンをどうにかして起こしておいたりしながら過ごす。

 1時間程度経過したところで、ようやく失神していた女幹部に動きが見られた……



「ん……ん? あれ? 私さっきまで……傷もないし寝かされてる?」


「ようやくお目覚めか、衣装の方はもうボロボロだったが、鞭打ちで付いた傷の方は全部治療しておいたから安心しろ、で、もちろんこれ以上叩かれたりしたくはないよな?」


「そ、それはそうですが……その代わり私に何かをしろと? そういうことですよね……」


「察しが良くて大変助かっております、お前には『俺達と悪の組織仲間っぽい感じ』を出して一緒に歩いて貰いたいんだ、出来れば共和国の、政府側の拠点に近付くまでな」


「つまりこの周辺を征圧している犯罪組織に襲われないようにしたいってことですね、わかりました、そのぐらいで助けて頂けるのであれば当然やります……あと皆さんに味方したいたのが他の組織の構成員とかにバレると厄介なんで……その……頼まれたことを完遂した後は……」


「大丈夫だ、ちゃんとPOLICEが居るわけだし、どうせ逃がしてやったりとかはしないからな、今後俺達の拠点をこの島国に設置する際にはお前をそこで働かせてやる、もちろん囚人としてだがな」


「あ……ありがとうございます……見に余る光栄でして……うぅっ……」



 嬉しすぎて泣いているのか、それとも二度とシャバに戻ることが出来ないという自分の未来を察して泣いているのかはわからないが、とにかくそんな表情のままでは他の犯罪者に怪しまれてしまう。


 ということで優しいマーサとアイリスに宥めさせて泣き止ませ、クローゼットの中にあった新しい衣装、もちろん先程まで着ていたものと同じ、超エッチなスタイルなのだが、それを着せて元の姿に、敵の女幹部然とした姿に戻らせる。



「よし、じゃあ出発だ、女幹部を先頭に、俺達はインターンシップで悪の組織に来た見習い、あとフォン警部補はさすがに見た目がアレだからな……その見習いの様子を見に来た教授ということにでもしておこう」


「一応まだ準教授ぐらいの年齢なんだが……」



 ちなみにダンゴ技術者のおっさん達は捕まった人質か何かということにして、この組事務所所有の牢付き馬車に入れて運搬していくこととした。


 あとは無能ハゲだが……さすがにおっさん達もこんな奴と接近する、しかも同じ狭い空間に滞在するのは嫌なはずだ。


 仕方ない、無能ハゲに関しては『知らない一般人』として最後尾を歩かせる他なさそうだな。

 途中で事情を知らない犯罪者などに襲われ、殺されるかも知れないが、そのときはまぁそのときである。


 ということで出発、窓の外をガン見していたハゲに、サッサとしろと怒鳴って移動を開始した。

 外、つまり町の中は荒廃し、いかにも犯罪者が蔓延っている感じ、角刈りでサングラスを掛けたおっさんが多いのは気のせいか?


 その角刈り犯罪者共の目を気にしつつも、特に怪しまれたり、騒がれたりすることなく通りを進む……徐々に潮の香りが漂ってきた、海が近い、そしてここでは1年中牡蠣が食べられるはずであったな。


 町を制圧しつつある犯罪組織を壊滅させ、共和国の城とやらを取り戻すことに成功すれば、その牡蠣をたらふく、いやもう無限に提供されることは間違いない。


 などと期待に胸躍らせながら歩いて行くと、遂に角刈りではない人の姿が見えた。

 見たところ足軽だな、どういう属性なのかはわからないが、これまで見てきた犯罪者共とは一線を画す存在であるのは明らか。


 しかも良く見れば槍をこちらに向けているではないか、俺達は今犯罪者風で、犯罪者の領域から出てきたのである。

 ということはつまり、あの足軽は政府側、共和国側の兵士であり、犯罪者とみなした俺達と一戦交えるつもりということだ。



「止まれっ! 貴様等犯罪組織の連中だなっ! 遂にここをっ! 共和国最後の拠点を攻撃しようと企んで……」


「あ~、すまないが犯罪組織に属しているのはこの女幹部だけ、もちろん実際は逮捕済みだ、そして俺は異世界からやって来た伝説の勇者で、他の女の子らは仲間、ちなみにそっちのおっさんは西方新大陸のPOLICEなんだ」


「信用出来るかそんな話をっ! 証拠を出せっ! 確たる証拠がない場合はこの場で討伐するっ! いぅてガチじゃけぇのっ!」


「しょうがねぇな……と、ダンゴ技術者のおっさん達に任せれば良いか、もう出て来ても大丈夫だぞ、それと無能ハゲ、お前も何か言ったらどうだ?」


「え、わしが喋ったら殺されるんじゃなかったのけぇ?」


「そういう状況じゃねぇだろ今、ほら、サッサとその頭の固そうな兵士に説明するんだよ、お前の腐ってグズグズになったやわらか脳みそでな」


「だから動くなと……いや、そなたは分析官のゲリベントゥス殿ではないかっ!? 1年前に犯罪組織に殺されたと聞いていたが……まさか本当に……」


「そうじゃけぇ、この連中に……殺されそうにはなっているが一応は正義の味方らしい、で、総統閣下にお目通り願いたいんじゃけぇが、良いかの?」


「す、すぐにっ!」



 複数居た足軽風の1人、仮に雑兵Aとしておくが、それが海の方へと走り去って行った。

 待っている間にハゲから総統とやらの説明を受けたが、どうやら4年に1度選挙で選ばれる仕組みで決まっているらしい。


 そして昨年の初め、今の相当に変わった途端に犯罪組織の襲来、そして総統の指揮能力は異常に低く、あれよあれよという間に小さな都市国家であったジャケェ共和国の大部分をその連中に占拠されてしまったのだという。



「今の総統閣下は有能で大人気だったはずじゃけぇが、どういうわけか犯罪組織との戦いでは無策ばかりで……」


「まぁ、そんなのに投票した奴の見る目がなかったってことだな、諦めるしかない、ちなみにどのぐらい得票して当選したんだ?」


「なんと100%じゃけぇ、誰一人他の候補者に投票することなく、完全な支持を集めて当選したんじゃけぇ」


「……なぁ、それ対立候補はどこに投票したんだ? まさかそいつに?」


「いや、候補者は15人で、それぞれパフォーマンスとして自分の名前を書いた紙を箱に入れて……なのに100%の票が総統閣下に……あれ?」


「お前等はアレか、国丸ごと無能の集まりなのか?」


「な……なぜこうなったけぇ……そういえば直後に防いだと騒いでいた集団がおって、全国民の半分以上が……デモ集会の現場で粛清されてっ! 他の声を上げていた連中もそれでダンマリになったんじゃけぇっ!」


「そういうことだったのか、まぁその得票率だけ見ても不正だろうな」


「ということは勇者殿、その総統閣下もまるで信用出来ないってことじゃないか、一体どうするつもりだ?」


「う~む、困ったことになったな……」



 不正選挙で総統になったその変な奴をブチ殺すのは確定として、一応は共和国のトップとして活動しているその馬鹿が抜けた後をどうするのかという問題がある。


 もちろん混乱するはずだし、もしかしたら取り巻きに襲われる、そして俺達が総統閣下暗殺犯として追われるようなことになってしまう可能性さえあるのだ。


 そうなってしまえば牡蠣食べ放題など夢のまた夢、いや、武力で脅せばどうにかなるとは思うが、それではもう犯罪組織の連中がやっていることとまるで変わらないではないか。


 どうにかして共和国の連中にその総統閣下が不正塗れのゴミ野朗であるということを説明して……と、そこで雑兵Aが役人らしきおっさんを連れて帰還した、どうやらゴミ総統閣下へのお目通りは叶ったようだ。



「総統閣下より下命です、すぐに『総統の間』へと来るようにとのことで……ちなみに謁見のためには1人当たり金貨10枚が必要なのですが……」


「はぁ? 何でこの国を助けに来た俺達が金を払わないとならないんだ? じゃあもう良い、犯罪組織に滅ぼされてしまえよこんな国は」


「……クッ、総統の命令は絶対であると、昨年当選した今の馬鹿……じゃなくって総統閣下が決めたのですが……背に腹は変えられません、ここは『金はちゃんと受け取った』ということにしておきましょう、皆様方もそんな感じで動かれますよう」


「了解した、じゃあその馬鹿の所へ案内してくれ」


「いやっ、馬鹿ではなくて総統馬鹿……ん? 何だかもっと馬鹿みたいになってしまいましたが、とにかく本人の前では失礼のないように、それはもう平身低頭、めっちゃ尊敬してます感全開でお願い致しますぞっ!」


「あ~、はいはいわかったよ、てかサッサと行くぞ、ちょっと確かめなくちゃならないことが多すぎるんだからな」



 もはや疑いを通り越し、その総統閣下が正真正銘のクズであることが確実な状況。

 皆表面上は従っているものの、内心では早く死ねと思っていることであろう。


 そしてそういうことであれば話は早い、普通にブチ殺して、さらに犯罪組織のゴミ共もチャチャッと掃除してしまえば良いのだ。


 役人に付いて海の方へ、共和国の国旗だという巨大な旗が掲げられた豪勢な建物に入ると、床に敷かれたレッドカーペットの先、まるで皇帝かのような玉座に居たのは……なるほどそういうことか……

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