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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十一章 王都を揺るがす大事件
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66 ダンジョンに居た敵は

「え~、本日はパーティーリーダー以下数名が二日酔いおよび寝不足のため自習とします」


「ご主人様、ダンジョンの方はどうするんですか?」


「そんなもんいつでも良いんですよカレンさん、最悪来世でも良い」


昨日皆に散々悪戯され、やけ酒をした俺は二日酔いだった、状態異常である。

今はルビアに凄い魔法薬を買いに行かせている、だからあとちょっとの辛抱だ。


「本当にだらしないご主人様です、皆の悪戯に気が付かないのも情けないですよ!」


「そうか、でもカレンが俺の本に落書きしていたのは知っているんだぞ」


「ギクッ! どうしてそれを?」


「異世界勇者は全知全能なんだ、その辺に居る狼さんのレベルでは手も足も出ないのだよ」


「へへぇ~っ! 畏れ入りました!」


リリィが今のを見て驚愕している、コイツも共犯だな、ちなみに2人共頭が悪い。


ルビアが魔法薬を買って来たのでそれを服用し、一瞬で二日酔いから復帰する。

眠気が無くなる薬もあるそうだが、おそらくやべぇクスリだ、手を出さないでおこう。


「さて、完全復活とは言わないが復調したぞ、カレン、さっきはよくも調子に乗ったな、ご主人様に向かってだらしないだとぉ?」


「ごめんなさぁ~いっ!」


狼の耳がしゅんとなった、可愛い、尻尾を丸めて隠しているのも実に良い、許してやろう。


「さて、明日こそは本当にダンジョンへ行くぞ、準備をしておけよ」




昨日夜遅くまでやいのやいのやっていた組は昼寝をした。

気が付くともう夕方になり、ミラが夕食の準備をしている。


俺はまたバニーガールの衣装に着替えさせられているのだが?


「おいこら、誰がやった?」


マーサとマリエルが手を挙げた、精霊様も後ろでニヤニヤしながら見ている。

こういうのはショックが大きいからやめて欲しい。


「あら勇者様、お仕置きしないんですか?」


「そんなはずはない、全員今からお尻ペンペンだ、精霊様もだぞ!」


「……ちょっと今日は魔法少女の仕事が入っているの、緊急なのよ」


「キャンセルしろ、別の町の性格悪い魔法少女が代わりにやってくれるはずだ、対立するけど最終回では仲良くなれるぞ」



3人は痛い目に遭わせてやろう、と思ったら食事の準備が出来たようだ、ミラが1人で運ぼうとしていたので、なぜか2階に居座っていたレーコとギロティーヌに手伝わせる。

お前らの部屋は地下牢だぞ。



今朝と先程の2回の事件で俺をバニーちゃんにした連中は風呂で処刑することとした。


「じゃあ誰からいく? 精霊様か?」


「ご主人様、その精霊様なら偽者です、本物はやはり魔法少女の仕事が外せないようで……」


偽魔法少女は逃げてしまったようだ、後で供物を没収しておこう。

残りの5人を処刑し、次の日に備えて床に就いた。



※※※



「そろそろ出発するぞ、今日も歩きだからな、なるべく荷物は軽くしておけよ」


紆余曲折あってようやくダンジョン最深部の敵を確認することができる。

どんな奴が居るのかは知らないが、とりあえず負ける可能性は皆無であろう。

俺は異世界チート勇者だしな、弱いけど。



「ちょっと、どうして私までバニーガールの格好なのよ? 供物もなくなっていたわよ!」


「精霊様は昨日逃げただろ? お仕置きの代わりがその程度ならラッキーだったと思え」



今日は正面からではなく、前回リリィのブレスが漏れ出して来た位置からダンジョンに潜入することとなった。


まだ魔獣が結構生き残っている、というか新たな奴が入り込んで入り口付近に居る感じだからな、無駄な戦闘は避けたいのだよ。


森の中で黒焦げになっている箇所を良く探すと、隠し階段があった。

もしかしたら最深部の敵はここからダンジョン内に入り、一気にそこまで到達したのかも知れない。


「じゃあ入るぞ、付いて来い」


「勇者様は下り坂だと先頭で行くんですね」


「ああ、登りと違ってパンチラとかしないからな、後ろを歩く意味がないのだよ」


「相変わらず最低な勇者様ね、まぁ私達はバニーガール衣装だからパンチラとかないんだけどね……」


「黙れセラ、そのバニーちゃんすらも剥ぎ取るぞ!」


「全裸でダンジョン攻略とかどんな漢なのよ……」



階段はずっと続いている、やがてかなり奥の方に扉が見えて来た。

急いで作り直したような汚い扉である、きっとこの間のブレスで吹き飛んだものを何とかして修理したのであろう。


その先の部屋にある反応が魔獣とは少し違ったものである。

ビンゴだ、ここは奴の隠し通路なんだ。




「止まれ、あの扉の先にここの親玉が居るみたいだ、マーサ、先に行け」


「何でここで私が先頭に出なきゃなんないのよ?」


「いいか、敵が居るんだぞ、強敵かも知れない」


「だから何?」


「俺が攻撃されて怪我とかしたらどうするつもりだ?」


「確かにそうね! わかったわ……ん? それなら私だって同じじゃないの?」


「マーサは大丈夫だ、安心しろ、それにもし怪我してもルビアに治してもらえば良い」


「そうね、わかったわ! 私が先頭で行くわよ!」


やべぇ、コイツ脳みそ入ってんのか?



マーサが扉を蹴破って中に入る。

吹き飛んだ扉の残骸は、付近に居た魔獣数体を巻き込んで反対側の壁に突き刺さったようである。



『何っ? 何なんだ一体!?』


「何なんだはこっちの台詞だ、誰だお前は? ここで何をしているんだ?」



人間……というか懐かしの帝国人、平民である。

なぜこんな所に居やがる、というのは置いておいて、どうしてそんなにステータスが高いのだ?

王都に居る冒険者なんかよりもよっぽど強いぞコイツは。



『どうしてここがわかったのだ? さては先日の炎はお前らが……』


「それ以外に考えられんだろうが、何であれで生きているんだよ?」



「気を付けて下さいましっ! そいつはクスリで身体強化していますわ!」


室内に居た魔獣を適当に始末していたユリナの警告。

なるほど、通常よりも強いのはそれが原因か、声も何か変だし、相当おかしな感じになっているのであろう。



『あれ、そっちの嬢ちゃんは見たことがあるな、確か帝都に居たはずだ、皇帝の……何だっけ?』



この変な奴も帝都に居たようである、そこから王国まで流れて来て、何らかの形でここを見つけてアジトにしたのであろう。



「おいユリナ、その身体強化するクスリは何なんだ? コイツは帝国人のステータスとはかけ離れているぞ」


「ええ、文字通り身体を強化し、ステータスを15倍~20倍程度に上げるクスリですわ、ユリナが作りました」


「おい、今お前何て言った? まぁ良い、ユリナ……は正座しているのか、どういうことか説明しろ」


ユリナの供述によると、その魔法のクスリはユリナが実験で作ったものであるらしい。

使うと凄く強くなるものの、だんだんと肉体が崩壊していくため、兵士の強化には使えないと判断し、お蔵入りにしたとのことだ。


で、問題はそれを不燃ゴミの日にまとめて出してしまったらしいということ。

その辺のガラクタと一緒に捨てたようだが、何の処理もせずにそのまま公衆のゴミ置き場に置いたらしい。



『くくくっ! 俺はあの日、魔法薬とこの腕輪を手に入れたことで最強になったのだ、貴様等ごとき指一本で捻り潰してくれるわ!』


指一本でどのようにして捻るというのであろうか?

というかコイツはその拾った得体の知れないクスリを使ったのかよ?

凄い度胸だな……



待て、今確かに腕輪って言っていたな、その腕輪はきっと他人の魔獣を操るアイテムだろう。

ユリナ達が持っていたものと同じ、ではなくそのものなんだ!


きっと不用品としてそのクスリと一緒に処分したのであろうな……



そしてその後は大体想像が付く、ゴミ置き場にあったクスリと腕輪を拾ったこの男は、平気でクスリを使ったうえに腕輪も嵌めてみた。

そのままここに辿り着いて腕輪の効果で魔獣を集めていたのであろう。

だが目的は何だ?



「おい、お前はこんな所に魔獣を集めて何をするつもりだったんだ?」


『そんなの知らねぇぜ! とりあえず見つけたここに住もうと思ったら何か変なの集まってくるし、言うこと聞くし、最高なんだよ!』



「何だただの馬鹿か、カレン、殺って良いぞ」





「ちょっと待って下さいご主人様っ! 魔法のクスリは180本あったはずです、残りが見当たらないんですよ!」


「1本だけ拾ったか、全部拾って全部使ったかどっちかじゃないのか?」


「う~ん、2本も使えば大抵体が爆発しますから、全部使ったというのは無さそうですね、となると1本だけ拾ったのでしょうか?」


「ちょっと本人に聞いてみる、おい貴様っ! 残りのクスリはどうした?」


『残り、全部闇ルートで売ってやったさ、確か俺がここに来る前、先月か? そろそろ王都とやらで蔓延してるんじゃないかな? グフフ』


やってくれたな……残り179本のクスリを王都で回収する必要があるということだ。

とりあえずはこいつを殺そう、カレンに目配せしたが、拒否された、どうして?



「ご主人様、せっかく伝説の武器を手に入れて、最初の相手がコレなのはちょっとイヤです」


「うむ、一理あるな、ではユリナ、責任を取ってあいつを殺れ」


「姉さま、炎は無効みたいですから風魔法で!」


「わかっていますわ、首だけ落とすなんてしなくても良さそうですわね、切り刻んでしまいますわ」



『ウヒョーッ! 俺は天さいゲロぼギョひゃっ!』


凄い、全身が薄さ3ミリぐらいにスライスされてしまった。

というか死体から煙が出ている、徐々に崩れていき、最後には液状になってしまう強化帝国人の死体。

なんて気持ちの悪い奴なのだ、元々なのかクスリのせいなのかはわからないがな。


「おい、どうしてあいつは炎が無効だったんだ?」


「何か副作用が出て一部の魔法が無効になることがあるみたいなんです、大体は回復無効なんですが、稀に違うものが無効に……」


「なるほど、まぁ、詳しくは後で聞こう、そこに落ちている腕輪を回収するんだ」



ちなみに腕輪は切れたりしていないようである。

ユリナが拾って確認したところ、やはり内側に『あくま魔将軍 備品』と彫られていたそうな。



「とりあえず帰ってギルドに報告しよう、コレはちょっと拙いぞ、あんなヤバイ感じの奴があと179人も出てくるかも知れんのだろう」




ギルドに戻って詳細を報告する。

サリナに魔法のクスリが入っていた瓶のイラストを書かせ、それを配布して王都中に注意喚起するとのことであった。


ダンジョンの裏口についても伝えておいたため、すぐに調査隊が派遣されるであろう。

念のため、魔獣が居るということだけ伝えておいたので、やられてしまうような奴が送られたりはしないはずだ。


クスリの回収は一旦国やギルドに任せることとした。

だがこっちはこっちでやることがある、屋敷に帰ったらまずユリナとサリナを問い詰めよう。



※※※



「魔獣をその辺に放したのがマーサ、で、魔法のクスリを作って捨てたのがサリナ、腕輪はユリナが捨てたんだな、しかも一般のゴミとして」


「……そうよ」

「その通りですわ」

「間違いありません」


「間接的に、とはいえ結果として犯罪の片棒を担いでいたのは事実だな、ユリナ、サリナ、尻尾を出せ!」


魔改造した超強力クリップを尻尾の先に挟んでやる。

マーサはロングタイム正座だ、反省しなさい。



「勇者様、私は王宮へ行ってこの件に関する情報を探ってきます、何か事件報告が上がっているかも知れません」


「頼むぞ、ジェシカは馬車を出してやれ、2人共バニーガールの格好でだけは行くなよ!」



マリエル達を見送り、皆で対応を協議する。

マーサは当然に正座のまま参加だ。


「ユリナちゃん、その魔法のクスリには解毒薬みたいなのがあるのかしら?」


「ええ、材料さえあればすぐに作ることが出来ます」


「材料とは?」


「ヘビのフン、カエルのフン、オークのフンに、それから牛のフンと馬のフンですね」


ウ○コばっかりじゃねぇか!

たとえそれで解毒出来るとしても場合によっては死を選ぶ奴が現れかねん、配合は秘密にしておくべきだ。



「解毒薬は王宮の方で作って貰おう、さすがにそんなモノを集めるのは勇者のやることではない、というか純粋にイヤだ」


解毒自体は相当に手遅れにならない限りは有効なようだ。


身体強化のクスリを使ってから体が崩れ始める、つまり手遅れになるまではおよそ半年。

先程の奴は相当キていたようだ、そうだよな、使ったのは俺達が帝都を襲撃する前なんだ、そろそろヤバくなってくる頃だったのであろう。


「とりあえずは王都中に絶対に使わないようお触れを出しておけば良いであろう、もし使ってしまっていたら解毒薬を取りに来るように言っておくべきだろうな」


「でも勇者様、闇ルートでそんなモノを買った輩が素直に解毒薬を取りに来るかしら?」


「来ないだろうな、そしてその辺で暴れるだろうな、そういう奴は殺せば良い」


「確かに、元々悪いことをしようと考えてそのクスリを買ったのならば、特に生きている価値は無いわね」



俺達のやるべきことは、まずはその魔法のクスリを探すこと、そして使って暴れている奴を殺すことの2つである。


179本分のクスリかそれを使った奴を見つけるのは時間がかかるであろうが仕方が無い。

なんてったってそれを作って捨てた奴が目の前に居るんだからな……



「あの、ご主人様、魔法のクスリを作ってしまった私の処分はどうなるんでしょうか? まさか牢屋に……」


「心配するな、さっきギルドでサリナが瓶の絵を描いている間、こっちで処罰すると伝えておいたからな、マリエルも王宮で同じことを言っているはずだ」


「ホッとしました……でも尻尾のクリップは当分取って貰えそうにありませんね」


「事件の結末次第では年を越して付けていて頂くことになるかもな」


「ひぃぃっ!」




「あ、マリエルちゃん達が帰ってきたみたいですよ、何か持っているようですね」



「ただいま、もう王宮の方は動いていたみたいです、コレを見てください」


空き瓶が3本、それから中身の入ったものが16本である。

サリナに確認すると、これが魔法のクスリで間違いないとのことだ。


これで残りは160本か……



「空き瓶のうち2本はやけに強い犯罪者から、残りの17本もその連中のアジトから見つかったそうです、1本分は研究所の解析に回すために中身を出したそうです」


「そうか、まぁ詳しい話は風呂上りだな、まずは夕飯にしよう、誰かレーコ達を連れて来てくれ」



※※※



『私はそのクスリを知っていますよ、ダンジョンの魔獣について報告を受ける少し前、部下が流れ者の帝国人とやらから5本買って来ました』


「そうか、で、それをどうしたんだ?」


『まずその部下に2本飲ませたら体が破裂してしまいました、次は別の部下に3本まとめて飲ませたんですが、やっぱり破裂しました』


どうして2本でダメだったところを3本にするんだ?

だがこれで残りは155本になったな。



「よし、結果的に5本処分したギロティーヌは頭を撫でてやろう、こっちへ来い、レーコは何か知らないか?」


「見たことも聞いたこともありません、でも部下の功績は私のものでもあります、頭を撫でて下さい」


レーコも抱えて頭を撫でる、以前聞いてはいたが、本当にフルーティーな香りがした。

そういう仕様なのかな? もっとお線香のにおいとかがすると思っていたんだがな。





食後は風呂に入ってマリエルの報告を詳しく聞く。


「……というわけで、学院の方でこのクスリが蔓延する可能性があるようです」


「つまり、その学院裏サイトでそれが取引されている可能性があるって事だな」


「そうなんです、最近出来たものですから大人の大臣達は知りませんが、たまたま王宮に来ていた後輩に話を聞いたんです」



この国の学院は初等部・中等部・高等部・研究部に分かれ、そのうちヤバいのは中等部より上であると言う。

インテリノも通っている初等部ではそういった話は出ていないそうだ。


ちなみに学院初等部裏サイトにおけるインテリノのハンドルネームは『暗黒皇帝』であるのも発覚したとのこと。

後々恥ずかしくなるやつだな。



「しかしその裏サイトの結束はかなり固いようでして、なかなか同等級以外に情報が漏れないようなんです」


「じゃあ潜入しちゃう? マリエルは目立つからナシとして、他は勇者パーティーメンバーの体験入学とかでさ、それで売人を捕まえるんだ」


「でもご主人様、私勉強は苦手です……」


「大丈夫だカレン、パワーでゴリ押ししろ、気に食わない奴は体育館の裏へ呼び出すんだ」



結局、ミラが中等部、セラとカレンが高等部、そしてルビアが研究部に潜入することとなった。

ついでにジェシカはエロ女教師として高等部を中心に剣術を教える、教師の立場からしか見えてこないこともあるだろうからな。


「ミラ、中等部にはヤンキーの第二王女が居るらしいからな、気をつけろよ」


「わかりました、初日に体育館裏でボコボコにしておきます」


「顔はやめてボディーにしておけよ!」




体験入学と称した潜入は1週間後からである。

それまでに色々と準備をしておきたい、まずは制服だな。

王宮で頼んでお下がりを貰って来ようか。


それから鞄と筆記用具だ、鞄はゴミ袋、ノートは超高級品なのでチラシの裏を使わせよう。

貧乏な勇者パーティーのメンバーを哀れんだ貴族が資金援助をしてくれるかも知れないな。




風呂上り、セラと一緒にルビアを大学生、ジェシカを女教師に改造する。

使っているのは安定の角部屋だ、ここなら多少馬鹿をやっても皆の迷惑にはならない。


「とりあえずそのバニーちゃんを脱ぐんだ、エロ教師は下着から創っていかないとダメだからな」


「待ってくれ、それは恥ずかしいぞ、こらルビア殿、無理矢理着せようとするんじゃない!」


「勇者様、服は全部白で良いわね、パンツもイチゴ柄はやめてテカテカのワインレッドにしましょう」


ジェシカの服装は決まった、次はルビアだ。




「ご主人様、やはり魔法研究科だと全員ローブなんですよね? ならこれよりもっとタイトなものにして欲しいです」


ルビアはピチピチのローブを装備した。

なんかチャイナドレスみたいになってしまったんだが?



「これで良いな、他のメンバーは制服だし、特に考える必要もないであろう、しっかり売人を突き止めるんだぞ!」



潜入するメンバーだけで魔法のクスリを学院に蔓延させようとしている犯人を見つけることが出来るか?

いや、出来ないと思うな……


ただ面白そうだからやってみるだけなのだ……

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