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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十八章 拠点制圧
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659 移動中は雷撃を

「ふんふんふーん、ふ……ん? あばばばばばっ!」


「よっしゃっ、リリィが引っ掛かりやがったぜっ!」


「な……なんですかコレ……」


「さっき『宝の山』か発掘した『雷撃の玄関マット』だ、効いたか?」


「・・・・・・・・・・」



 雷撃のアイテムはまだまだ種類があるのだが、とりあえずドラゴンであるリリィ相手にも一定の効果を得られるということがわかった。


 その後、食事のために続々と集まって来た仲間達は皆それを踏み、ビリビリやられて悶絶していたのだが、やはり効き方には個人差があるらしい。


 精霊様にはほとんど効かなかったのだがこれと同じ原理の雷魔法を使用することが出来るセラには効果抜群、あと魔族でもユリナとサリナにはあまり効かず、マーサにはそこそこ、という感じであったのだから不思議である。


 ちなみに、最もダメージを受けたのは何も知らずに入って来たフォン警部補であった。

 ガチで死にかけたためルビアの回復魔法でどうにかしたのだが、かなり鍛えてある人間でもこれだ。


 全く戦闘経験のない、レベルが低い雑魚モブゴミ野朗には少々キツすぎるかも知れないな。

 通常、これらの『雷撃アイテム』は相手を一撃で葬り去るためのものなのであろう。


 フォン警部補曰く、今まで俺が遊びで使ってきたものも、整理され、船室のひとつにまるで押収品のように綺麗に並べられたそれらも、実は相当な値打ちものであるとのことだ。


 使わないものは売り払っても良さそうだな、まぁ、武器系のものはカレンがコレクションにでもするのであろうが、この玄関マットなどは明らかに不要な品であり、捨てるよりは換金したいところ。



「ほら勇者様、遊んでないで席に着いて下さい、もう夕飯の時間ですよ」


「うむ、で、何で俺はパンとスープだけなんだ? 肉は? サラダはどこへいったんだ?」


「肉はリリィちゃんに、サラダはマーサちゃんにそれぞれ支給しました、悪戯をした人とその被害者の関係なので当然です」


「goddamn!」



 悪戯の罰として大半の夕食を没収されてしまった俺を除き、楽しい船内での食事が始まった。

 そこでは夜の間甲板に出て行う見張りの順番が2人1組で……全てのローテーションにおいて俺が入っているのはどういうことだ?


 最初は俺とセラ、次は俺とルビア、その次は俺とジェシカで……舐めていやがる、この場合俺だけが寝ずの番、夜通し空を行くターゲットの船を眺め続けることになってしまうではないか……



「はーいっ、ちょっとその組み合わせに疑義を……」


「すみません勇者様、『馬鹿に発言権はない』というのが本会議の鉄則でして、しばらく黙っていて下さい、すぐに終わって勇者様も参加出来る『程度の低い会話』に移行しますから」


「goddamn!」


 かなりディスられ、面倒な役回りまで押し付けられてしまったのだが、大勇者様たるこの俺様がこのままで終わるわけがないというのは誰もが知っているはず。


 食後は雷撃のアイテムを使って皆を苦しめ、恐怖によってこの空駆ける船を支配……と、雷撃に関して何か忘れていることがあるような気がしなくもないな、はてさて何であったか……


 そうだ、ジェシカと2人で吊り上げた2匹のおっさんのことだ、それらをこの西方新大陸において日常的に行われているという『雷撃椅子』によって残虐処刑するのであった。


 既に『モノ』として倉庫にしまってある2匹のおっさん、あの邪教徒ばかりの町から釣り上げたのだから悪人であることは変わりないし、庶民らしいからどうせたいした情報も持っていないはず。


 これ以上呼吸されてこの世界の空気が無駄になるのは良いことではない、この俺が除外された謎の会議が終了した後、早速そのことに関して話し合いを開始、というかフォン警部補から情報を聞き出すこととしよう。


 そこからしばらくパンを齧り、スープを啜りながら皆の会話が終わるのを待つ、盛り上がりやがって、貴様等は後で絶対にビリビリしてやるぞ……



「はい、じゃあそういうことで、今夜から目的地に到着するまでの間、勇者様を中心に敵がまっすぐ進んでいるか、寄り道したりしていないかを監視することにします、勇者様、がんばって下さいね」


「はいはいわかった……」


「まだ馬鹿には発言権がない状態ですっ! おだまりなさいっ!」


「・・・・・・・・・・」


「ププッ、それではこれで会議終了です、あとは食事を……おやおや、パンとスープだけの誰かさんはもう終えていたようですね、まだしばらく掛かりますので、床に正座でもしてお零れをねだっていたら如何ですか?」


「・・・・・・・・・・」



 ミラの奴が最も調子に乗っているようだ、次点でセラ、ルビア、ジェシカなど、いつもやらかしがちなメンバーがここぞとばかりに便乗している。


 マリエルには『雷撃のカンチョー』を喰らわせることが確定しているのだが、この4人についてもそれなりの『雷撃処分』が必要になりそうだ。


 どうしてくれようか、後でおっさんを処刑するための『雷撃椅子』の実験台にでもするか? どうせ普通の人間用の処刑道具なのだし、この連中なら少しビリビリしたぐらいで終わるはず、というかそれでは不足……ん? 床に正座させられた俺にセラがナイショ話を……



『ねぇ勇者様、せっかくだから見張りのための小屋みたいなのを甲板に造った方が良いと思うの、夜だしこんな空高くだし、きっとそのままじゃ普通に寒いわ』


『うむ、それはそうなんだが……その程度のことをナイショ話でする意味がわからんぞ』


『だって勇者様、小屋を自分で造るとなると手が汚れたりすれでしょ? そこでアレよ、さっき勇者様とジェシカちゃんが捕まえていたあのおっさん2匹、それにやらせようと思って』


『なるほど、皆には黙って俺とセラだけ利用可能な秘密の見張り小屋を甲板の隅っこに造るというわけだな、まぁ甲板自体もう色々とありすぎて小屋ひとつぐらい増えてもバレはしないだろう、良いぞ、あの死刑囚2匹を貸してやるから造らせておけ』


『わかったわ、じゃあ今晩の見張りの時には間に合うようにしておく、今晩は私と勇者様だからね』



 何のつもりかは知らないが、セラは『秘密基地』的な小屋が欲しいようだ、別に造るのは構わないしあった方が便利だとは思うが、あの無能そうなおっさん2匹による急拵えで果たしてどれほどのものが出来るというのか。


 まぁ、それについてはあまり気にしないでおこう、今はとにかくそのおっさん2匹の処刑についてだ。

 ちょうど食事を終えて出て行こうとするフォン警部補を捕まえ、『雷撃椅子』の仕組みについて質問を投げ掛ける……



「う~ん、アレはあまり使わないからな、雷魔法使いが魔力を込めた『雷撃のカートリッジ』が必要だし、結構失敗も多いんだ、どういう原理なのかもイマイチわかっていないようだしな」


「そうなのか? あ、でも形だけはどうにか再現出来ないか? 今この船の中に持ち込まれた雷撃アイテムは盛りだくさんなわけだし、そのカートリッジがなくてもどうにかなるだろう」


「まぁおそらくはな、じゃあ装置の形状と、それから処刑の手順だけ教えてやるよ、系の執行は甲板でやるんだろ? 準備をしておくから風呂上りにでも来てくれ」


「わかった、よろしく頼むよ」



 ここで俺達の使っている所からかなり離れた、こちらの過ごす音が届かないよう配慮された自室にフォン警部補は戻る。


 俺達はこの後風呂に入ろうということになったのだが、6人ずつしか入れない広さなので順番を決めたい……と、この後お仕置きする予定なのはセラとミラ、ルビアにマリエルにジェシカだ、それに俺を加えてちょうど6人、よし、そのメンバーで先に入らせて貰うこととしよう……



 ※※※



『先程は調子に乗ってすみませんでしたっ! どうか厳しいお仕置きを下さいっ!』


「よろしい、ではこの今まで見つけた雷撃アイテムのなかで最も武器らしい形状をした『雷撃をピリリと効かせた支配と調教の鞭~小さなトゲトゲを添えて~』が唸る時間だ、喰らえっ! そして反省しやがれっ!」


『ひぎぃぃぃっ! あばばばばっ……』


「ついでにこの間調子に乗ったマリエル、それからさっき偉そうにしやがったミラには雷撃のカンチョーだっ!」


『はぅぅぅぅぅっ! あばばばばばっ……』



 風呂上り、甲板のフォン警部補には少し用事があると言って、すぐにも部屋へと戻った。

 その結果が現状なのであるが、第2陣が風呂から出て来るまで、いやその後うるさいと怒られるまではこれを続けよう、実に良い気分だ。


 なお、雷撃椅子の作成はちょうどそのすぐ近くで小屋作りの作業をしている死刑囚が、自らの刑の執行のために喜んで協力するということであったため、真面目にフォン警部補の手伝いをするようにと命令しておいた。


 まぁ、アイテムの中から『雷撃カートリッジ(使い捨て簡易版)』がいくつか発見されたとのことだし、肝心要の椅子もその辺にあったものを提供しておいたためすぐに完成するであろう。



「ゆ、勇者様、ちょっとそっちの『雷撃の羽ペン』の反対側でこちょこちょしてちょうだい」


「ん? あぁこれか、喰らえセラ、『雷撃のくすぐり刑』だっ!」


「あひぃぃぃっ! い……いつもより効いております……ガクッ……」



 セラを皮切りにミラ、マリエル、ジェシカの順でダウンしてしまったため、最後に残ったタフなルビアに一点集中の攻撃、ではなくお仕置きを喰らわせていく。


 雷撃のお尻ペンペン、雷撃のおっぱい鷲掴み、雷撃の全身撫で回しなどで責めていくものの、ルビアは雷撃への耐性がかなり高いようで、ほぼ普通のお仕置き程度にしか効いていない、即ち喜ばせているだけだ。



「このっ、このっ、全力のお尻ペンペンを喰らえっ!」


「あうっ、あうっ……ご主人様、これだとご褒美のときと変わりませんよ、もっとハードにお願いします」


「クソッ、最近物理防御力もかなり高まりやがったな、こうなったらもう幽霊を召喚して……」


「ひぃぃぃっ! そ、それだけはどうかご勘弁をっ!」


「それかエリナにでも頼んで『ボタンひとつでシルビアさんが出現する装置』でも作らせるか?」


「そ、それもちょっと拙いことになるというか……お仕置きよりもむしろタダ働きさせられそうで恐いです……」


「うむ、その可能性もあるから止めておこう、で、そろそろ他のメンバーが戻ってくるし、とりあえずこの気絶したのをまともにベッドの上に並べようか」



 ルビアと協力して4人をベッドの上に移動、というかセラはこの後俺と一緒に夜間の見張り番なのだが? あとどのぐらいで目を覚ますのであろうかといった感じである。


 まぁ、最悪今晩ぐらいなら俺だけでも構わないのだが、せっかく死刑囚のおっさん共に造らせている小屋が……そうだ、そちらもそろそろ完成している頃だな、雷撃椅子の進捗具合と一緒に様子を見ておこう。


 気絶している4人の看病をルビアに頼み、1人で船室から出て甲板へ、隅にある小さな小屋は完成していて中には誰も居ない、というか非常に狭い。


 そしてその近く、床にセットされた粗末な椅子には、フォン警部補お手製の雷撃装置が今まさに取り付けられるところであった。



「お~い、お、何かもう完成しそうな勢いだな、どんな感じだ?」


「うむ、これでキッチリ動作すると思うぞ、この馬鹿そうな2匹はこれで処刑される記念すべき第1号と2号なんだろ?」


「その通りだ、と、こいつらには言ってなかったな、とりあえずお前等、明日死刑だからよろしく」


『そ、そんなぁぁぁっ!?』


「黙れ、ゴミクズの分際で人間の言葉を喋るんじゃない、お前等、どうして自分達がこれまで生きてこられたかわかっているのか?」


「そ、それは開祖様のお導きで……」

「毎日免罪符を購入して祈りを……」


「そんなはずねぇだろっ! お前等が死なずに済んでいたのは俺様のお陰、後に世界を統べるこの大異世界勇者様の働きによるものだ、それがわからない、わかっていない奴はもう死ぬべきなんだよ、特にお前等のような邪教徒はな、ということで今から邪神にでも祈りを捧げておけ、明日はコイツでビリビリしてやるから」


『ひぃぃぃっ! お、お許しをっ!』



 これが許す許さないの問題ではないという当たり前のことさえも理解していない様子の馬鹿2匹。

 だから低脳クソ雑魚モブ野朗は嫌いなのだ、自分が犯罪者だからではなく、この雷撃椅子を実験してみたいがために処刑されることに気付く日は……まぁ明日の朝までには無理か。



「じゃあフォン警部補、こいつらはもう用無しだからまた倉庫にでもしまっておいてくれ、俺はそろそろセラと一緒に見張りの座に着かなきゃならないからな」


「わかった、ではまた明日、朝にはこのおっさん2匹を引き出しておくよ、処刑が上手く行くと良いんだがな」


「うむ、装置の正常な動作に期待しておこうではないか」



 そのまま部屋に戻るとセラは復活していた、とりあえず寒くない格好をして、2人で新居、ではなく新見張り小屋へと移動する……



 ※※※



「あら、やっぱりかなり狭いわね、布団がひとつしか敷けないわ」


「だから言っただろうに、こんな急増の小屋じゃ……って、完全に寝る態勢に入っていやがる……」



 夜通しの見張り、寝ずの番というのは布団を敷くものなのであろうか? いや敷くはずがない、そしてその布団に潜り込んで小屋の下に空いた小さな穴から外を眺めたりはしないはずだ。


 というかそもそもその位置では空が見えない、きっと横になったセラの視界にあるのは甲板に放置されている雑多な荷物ぐらいのものであろう。



「それでセラ、ホントのところどうしてこんな小屋なんか欲しがったんだ?」


「いえ別にどうっていうことはないんだけど、最近遠征続きであまり王都の屋敷に居られないでしょ、それであの『角部屋での夜更かし飲み』もしていないし、だからこうやって落ち着く場所が欲しいなって、それだけのこと」


「そうかそうか、俺はてっきりセラがこの小さな小屋でエッチなことを……ふんげふぉっ!」


「変なこと言っていると殴るわよっ!」


「もう殴ってます……」



 実際のところ、セラの頭の片隅にはそういう狙いもあったに違いない、だがここへきて、布団まで持ち込んでおいて臆したのであろう、本当に情けない奴め……まぁそれは俺にも当て嵌まるのだが。


 ということでそこからは真面目に見張りをし、とはいえ時折くすぐってみたり、服の中に手を突っ込んでみたりしながら夜の見張りをこなす。


 そしてこのとき、ガタガタな造りの小屋に空いた隙間から精霊様がニヤニヤ顔で覗き込んでいることなど、俺とセラは全く持って気付かなかったのであった……



 ※※※



「全く、雷撃椅子を2つ造らせておいて正解でした、勇者様、お姉ちゃん、昨夜は見張りもそこそこに随分お楽しみだったようですね、あんな小屋まで建造して」


『そ、それには事情が……』


「黙りなさい、とにかくこの雷撃椅子の試しとしてあなた達を処刑してみるわ、1番を入れろっ!」


『ひぃぃぃっ!』


「覚悟なさい、2番、メインスイッチをを入れろっ!」


『あばばばばっ!』


「ほぉ~、これはなかなか、普通の人間なら簡単に殺せそうね」


「そうですね、精霊様、今回は情報提供をありがとうございました、お陰でこの邪悪な2人組みを……と、カートリッジが空になったようですね、2人共、もう降りて良いですよ」


「た……助かった……マジでビリビリすんぞこれ……」

「まだ痺れている感じがするわね、麻痺の状態異常かしら?」



 とんでもない目に遭わされてしまったのだが、とにかくリアルに処刑されなくて良かった。

 しかし自分がノリノリで制作を指示したもので自分が最初にやられるとは、転移前の世界でモンタージュ写真を導入したあの人のようではないか。



「そんで、俺とセラにこんな苦痛を味わわせた、そのスイッチを入れた馬鹿はどこのどいつだ? てか1番とか2番とか言っていたし、2人は居るってことだよな?」


「それは勇者様、こちらの『死刑囚1号』と『死刑囚2号』ですよ」


『め、命令されたからやっただけだっ』


「馬鹿か、そんな言い訳が通用するほど世の中甘くねぇんだよ、てかこいつらはハゲだからな、頭に鉄の板をくっつけて雷撃出来そうだな」


「そうだ、普通この雷撃椅子は頭とスネの毛をツルツルにして使うモノなんだ、君達みたく肩こり腰痛の解消のために変な部位に取り付けたりはしないし、そもそも成功して生き残ることはない」



 俺やセラの耐性、というか防御力であればこの程度はどうということはない、むしろ王都では『拳銃のようなもの』で散々撃たれても平気であったのだ、どちらがヤバいのかはわからないが、この大勇者様とその愉快な仲間達を通常の人間と同列に見ないで欲しい。


 で、いよいよ実際の処刑ということで、おっさん死刑囚2匹を2つの椅子に固定する、フォン警部補の指示の下で準備を進めていくが……そうだ、確か『頭に乗せるスポンジは濡らした振り』をするべきであったな……



「よし、これで準備完了だ、スポンジはちゃんと濡らしたな?」


「ブヒヒ……」


「その様子だとやってないな、まぁ良い、どうせこいつらが苦しんで焼け死ぬだけだ、1番と、それから2番を……入れろと言ったら開始だ」


『ひぃぃぃっ! 助けてくれぇぇぇっ!』


「ハモッてんじゃねぇよ気持ち悪りぃな、フォン警部補、ナイスフェイントだ、これからも犯罪者に対してはそういった態度で臨むと良い」


「うむ、ではそろそろだな、2番を入れろっ!」


『ひょげぇぇぇ……え?』


「残念、1番が入っていなかったんだ、死に損なったな」



 その後も何度か犯罪者、というか邪教徒2匹を甚振っていくフォン警部補、この連中は有色人種というだけで俺達を下に見たクズだ、限界まで追い詰めて、最後は悲惨な方法で地獄に送ってやろう。


 と思った直後、今度は正真正銘雷撃椅子のスイッチが入り、2匹のハゲ散らかした頭からパッと火花が飛び散る。

 濡らしていないスポンジのお陰で凄まじく凄惨な光景が広がったのだが、やはりクスの末路としてはこれが相応しい。


 移動した先ではこれを何度も、それこそ順番待ちの列が出来るほどに多用してやろう、草原の町へ入るのが本当に楽しみだ……

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