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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十八章 拠点制圧
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657 大軍勢は町へ

「……うむ、ここには裏からバケモノが入って来たりしないようだ、大丈夫そうだな」


「そうだな、ちなみにそういう系のアイテムがぎっしり詰まった部屋は凄かったぞ、壁が凹んでいるんだ、バケモノが突き破ろうと努力した感じにな」


「てことはアレか、そのバケモノは人間というよりもむしろそっちを狙ってここを襲ったってことか」


「それはもう確実だと思う、今その場所から色々と抱えてくるに際して、行きは何の反応すらなかったのが一気にこれだからな、連れて行ったのが1匹でも助かったのは不幸中の幸いだ」


「だな、それで……と、何だ? 凄い振動が……」



 フォン警部補と連れて行かれた、ブツを持った構成員の後ろ、既に締め切られた扉がドンドンと音を立てて振動し始める。

 間違いなくバケモノの襲撃だ、扉を突き破り、餌となるそのブツをゲットしようという魂胆に違いない。


 もちろんそこで襲われるのはブツを持った雑魚構成員1匹のみだが、せっかく回収したそれをみすみすバケモノにくれてやるわけにはいかないのだ。


 ここから対照実験をして、ブツ、つまりダンゴを使用した者と使用していない者、さらには違法なものではないごく一般的な『ダンゴ』を食した者も並べ、それぞれに対してバケモノがどう反応するのかを確かめる。


 そして『やべぇ成分配合のダンゴ』につきバケモノの誘引効果があると判断された場合には、今ある分、さらに物資搬出のための通路の近くにある集積部屋のものも全て回収または破棄し、回収した分を利用して少しバケモノを誘い出したいところ。


 誘い出したバケモノをどうするのか? それはダンゴ、またはダンゴ使用者を餌として空駆ける船から吊るし、それに付き従うようにして移動するであろうバケモノを例の町、邪教徒ばかりの不快な町にぶつけてやるのだ。


 そうすればその町の中に居る比較的戦える連中、即ちダンゴの力で身体を強化しているような連中が喰われ、さらにコソコソとダンゴを提供しているような店の店舗建物は完膚なきまでに破壊されるはず。


 現時点において扉の向こうでドカドカやっているバケモノは、単体ではなく複数であることがその音の出方から確認されている。


 おそらくこの地下施設の周辺にはそれこそ群れで、大量の『ミミズのバケモノ』が集まり、ダンゴなどのやべぇアイテムを狙っている様子。


 それが丸ごとここから誘き出され、町を狙うとなれば凄まじいことになる、もうアレだありがちな蟲らしき何かの大群で人の住む場所を……という感じの光景が広がるに違いない。


 だがそれによって蹂躙される人の住処、それは物語の主人公や善良な人々が身を寄せ合う場所などといったものではなく、犯罪組織の構成員、わけのわからない思想を持った馬鹿、そして邪教を信奉するゴミのような連中の掃き溜めである。


 そういう点において、今回俺達が画策している『バケモノの大軍を使った都市の蹂躙』は異質なものであり、それは酷い残虐行為というよりもむしろ、正義の執行として成されるという側面を持った正当性溢れる行為なのだ。



「じゃあアレだ、扉を突き破られてブツを奪われる前に実験を始めよう」


「そうね、まずは……そことそこ、あとそこのあんたも出て来なさい、あんたはダンゴ、あんたは偽ダンゴ、それからそっちは何もなし、あと一応単品のダンゴも置いて合計で4つよ、早く並びなさい」


「ひぃぃぃっ! お、俺はダンゴなんてやりたくは……」


「じゃあ死になさいっ!」


「ギョェェェッ! ぶちゅちゅちゅっ!」


「はい次、そっちのキモ顔のおっさん、出番が来たわよ、たぶん最後になるけど最初の活躍、死に際に私達の利益を生み出せること、これに感謝しつつダンゴを喰らいなさい、それでバケモノに喰われなさい」


「ひょげぇぇぇっ! か、勘弁してつかぁさいっ」


「もううっさい、早くしろこのゴミクズがっ!」



 精霊様の指示に従わなかった最初の馬鹿は両腕と両脚を引き千切られ、最後は顔面をプレスされて死亡、次に指名されたおっさんもビビッていたため、仕方ないので捕まえて無理矢理ダンゴを口に詰め込む。


 そしてそれと、さらには対象実験用の2匹とダンゴ1個を並べ、ついでに残ったダンゴに化け物が反応してしまわないよう密閉容器に封入、実験体を扉の前に立たせ、別の1匹が扉に手を掛けていざスタートである。


 バンッと開いた扉の向こうに見えたのは……ミミズであった、しかも超デカい、直径が2m近くあるのではないかというゴン太ミミズだ。


 部屋の奥からはもちろん悲鳴が上がり、捕まえてある女の子3人も、もちろんその中の気が強そうな女盗賊風の子もパニックになり、後ろでルビアに宥められている。


 やはり一度『人が次々に喰われる』という光景を見てしまった者にとっては、このミミズのバケモノの姿を見るだけでも耐え難い苦痛なのであろう。


 まぁ、そんなことは俺達にどうこう出来ることでもなく、今はもう少し静かに、実験の結果を捻じ曲げることのないように過ごして頂きたいところだ。


 4つ並んだ比較対象、もちろん右端の単体ダンゴ以外は全てが恐怖し、ヘビに睨まれたカエルのような顔をして硬直している。


 開いた扉を潜り、まず最初に入って来たバケモノの1体……どこかで見たことがあるようなないようなだが、この世界においてはこの程度のバケモノを何度も見てきた。


 似ているようで違うとか、同じ感じだが『色違いの強力なモンスター』であったりするなど、これが『何なのか?』ということをパッと見だけで判断することは不可能である、まぁ、何者だろうとどうでも良いことだが。


 それで、そのピンク色の巨体をズズズッと捻じ曲げた一番槍ならぬ一番ミミズ、それが向かった先は……



「ひぃっ、ひっ、イヤだぁぁぁっ! あぁぁぁっ!」


「お、ちゅるんっといったぞ、麺みたいなのは自分の癖に、人間を麺みたいに喰らうとはいい度胸だ」


「ちょっと勇者様、次に麺が食卓に上がったとき思い出してしまうのでやめて下さい、とにかくサリナちゃんの予想通り、やっぱりダンゴ成分に反応しているようですよ」


「だな、偽ダンゴとダンゴ不使用の人間はスルーだ、ダンゴ単体の方は……と、ようやく発見したようだな、2匹目のドジョウ……じゃなかったミミズがゲットしたみたいだ、大変お賢い精霊様、この実験結果についてどう考察する?」


「う~ん、ダンゴ単体はそこにあるのに、見つけるまでかなり時間が掛かったわね、おそらくその成分には反応している、だからこれが置いてあった部屋の壁も破壊しようとしたんでしょうし、でもダンゴじゃなくてそれを食べた人間の方を真っ先に襲うっていうのは……」


「成分には反応しているのか……じゃあアレじゃないか? ダンゴの成分を、それを取り込んだ人間が発散することによってより発見し易くなると、そんな感じかも知れないぞ」


「可能性はあるわね、それで、もしかするとこの施設内でその発散された成分が何らかの理由で濃くなって、それが地中で眠っていたこのバケモノを呼び覚ましたのかも知れないわ」


「成分が濃くなってか、なるほど、これまでは普通にダンゴの集積所として使われていたのに、今になっていきなりバケモノの一斉襲撃を受けたってのもおかしな話だよな、ということでちょっとお前等、最近この施設で何か変わったことは?」


「私等かい? そりゃ変わったことと言えば……」



 捕らえてあった3人の女の子構成員達に質問を投げ掛けると、すぐに顔を見合わせて返答を始める。

 なんと本日、この施設内のあのフードコートにて、『第1回組織内ドーピング戦闘員作戦集会』が開かれていたそうだ。


 開催の理由はここ最近のPOLICEによる攻勢に対抗するため、新たにダンゴを使用する戦闘員の数を……などというどうでも良い理由であったそうだが、とにかく『大量のダンゴ使用者』があのフードコートに集結していたのは事実。


 そして地下フードコートはかなりの換気が必要となるため、それこそいくつもの通気口が張り巡らされ、それが地面の中を這うようにして地上に向かっていた、もちろんそこから漏れ出す臭い、そしてダンゴ成分はゼロではなかったはず。


 これまでにもこの施設からそういった成分が漏れ出たことは多々あったに違いないが、今回に関しては特別それが凄かった。


 もちろんその成分目当てにこの施設周辺で眠っていた、または僅かに活動していたミミズのバケモノを狂喜乱舞させるには十分なほどに……



「あ、そういえば聞いたことがあるな、かつてこの施設が大陸政府の管轄で使用されていたこ頃の事故についてだが……」


「ん? フォン警部補、ちょっと詳しい話を頼む」


「いやな、事故に関しては相当に秘匿されているんだが、POLICEの中で少し噂というか、都市伝説になっていることがあるんだ、その事故では当時秘密裏に集められていた『特殊強化兵』が全員死亡したってな、それがホントかウソかは知らないが、どうも今回の件と繋がるような気がしないか?」


「うむ、その特殊強化兵とやらとダンゴでドーピングした犯罪者共、同じものであると見ればまぁそういうことだな……」



 徐々にわかってきた、ここで何が起こったのかだけでなく、どうしてこんな施設が放棄され、犯罪組織なんぞの手に渡ってしまったのかということについても。


 このクサモハエン砂漠とその地中に潜むミミズのバケモノ、そして本来は人間に取り込まれることなどないはずのやべぇ物質、それらが良い感じにマッチしたときにだけ、今回のようなパニックアクション的な事件が勃発するのであろう。



「それでだ、ここから先はこのバケモノを利用していく方針についてだが……まずこの侵入しているのをどうにかしよう、数は……5体か、ちょっと、キモいから誰かどうにかしろ、死にたくなかったらな」


『ひぃぃぃっ! む、無理ですっ!』


「情けない連中めが、それでも犯罪者としてこれまでやってきたという……」


「勇者様、バケモノが帰って行ったわよ、ダンゴが見つからないならもうここに用はないみたい」


「ふむ、ダンゴ使用者以外へのスルー対応は凄まじいな、攻撃されても反撃すらしないんじゃないか?」


「それでもこれからは『一時的な仲間』になるんだし、あまり刺激しない方が良いと思うわよ、で、これからどうするの?」


「そうだな、まずは最奥の部屋に行ってダンゴをありったけ回収しよう、全部臭いとかが漏れないようにするんだ、持ち帰れない分は確実に破棄する」


「わかったわ、じゃあ皆さん、というか『バケモノの餌』の人達も付いて来てちょうだい」


「ひぃぃぃっ! おっ、俺はイヤだぁぁぁっ! ぶちゅぱっ!」


「逃げる方はここで死んで頂きます、どうしますか? 協力すればもしかしたらワンチャンあるかもですよ」


『・・・・・・・・・・』



 脅しに成功し、俺達の後ろに付き従うようにして出て来た犯罪者共、もちろん女の子3人以外は助ける必要が一切なく、餌として余った場合にはあの町へ向けて投下する人間爆弾にでもなって頂くこととしよう。


 などと考えながらダンゴを保管してあるという部屋まで移動し、その広いホールのような場所で回収と要らないモノの処分を始める。


 ここの壁は相当に分厚く、ドーピングした人間程度では相手にならない強さを誇るミミズのバケモノでも、壁や扉を破って中に侵入することは敵わなかった様子、これは最初のフォン警部補の情報通りだ。



「よーしっ、だいたいこんなもんかーっ? 残りは水で完全にダメにしてここを出るぞーっ」


「ご主人様、さっき言っていた出口はここみたいです、変な乗り物みたいなのが楽しそうです」


「ほう、荷運び用のケーブルがあるのか、うむ、じゃあカレンとリリィはこれに乗ってよし、荷物は雑魚犯罪者共に運ばせよう、他は歩いてここを脱出するぞっ!」


『うぇ~いっ!』



 魔導密閉容器に大量のダンゴを詰め込み、それを犯罪者共に持たせた俺達、そのまま地下空間から脱出し、物資の搬入、搬出のための出入り口から地上の砂漠へと出たのであった。


 さて、ここからは外に停めたマシンで隠してある空駆ける船を呼びに……面倒だからセラとリリィに行かせよう、俺達はここで待機だ……



 ※※※



「お、船が来たようだ、リリィが手を振ってんぞ」


「勇者様、この『餌』の方々は全員載せることが出来るでしょうか? 重くなって飛べないとか、スピードが落ちたりとかは……」


「う~ん、まぁ、載せるだけ載せて、ダメそうなら少し数を減らそう、あ、もちろん解放するんじゃyなくて殺すんだけどな」


『ひぃぃぃっ!』



 餌の薄汚い犯罪者共を追加で脅しつつ、着陸した空駆ける船にそれらと、ここへ来るのに用いたマシンを積載していく。


 どうやら50匹以上居る餌共を全部載せても大丈夫なようである、意外と最大積載量が大きい船であったのだな……と、それでも下の風魔法使いは少し辛いとのことだ、ここが正念場なので頑張って欲しい。



「よし浮いたな、じゃあ作戦なんだが、今地中ではミミズのバケモノがかなりアクティブな状態に違いない、それを釣るためにまずは……お前とお前、ちょっとダンゴ食え」


「あぁぁぁっ、し、死にたくない……」

「助けてくれ……どうか助けてくれ……」


「喋ってんじゃねぇよ、とっととしろこのウスノロ馬鹿ゴミムシ共」



 半ば強制的にダンゴを喰わせた犯罪者2匹、船の後ろからそれをロープで吊るし、まるでトローリング漁の如く引っ張り始める。


 最初はボトム付近を攻める……いやそうではなく地面を引き摺ってバケモノにアピールしよう、下は砂なので潰れてしまう心配もないし、たまに跳ねさせて地中に衝撃を伝えるのもアリだ。



『ギョェェェッ! 削れるっ! 体が削れるぅぅぅっ!』


「オラァァァッ! 騒いでねぇでキッチリ釣って来いやこのハゲェェェッ!」



 砂の上とはいえゴリゴリと削られ、ダンゴの成分は徐々に餌から染み出しているはずだ、その地面に散った『味と匂いの効果』に反応した高活性なバケモノが……出た! 地面の中からヌッと1体、さらに続いてもう1体……どころではない、そこそこに大量だ。


 ターゲットが反応したことを受け、船は少し速度を上げ、さらに進行方向を例の町に合わせる。

 餌の方は高度を保つように『棚』を合わせ直し、うっかり喰われてしまわぬよう調整した。



「ギャハハハッ! 良いぞ、この蟲のバケモノの大軍勢が町を襲い、蹂躙するんだっ!」


「凄くキモいわね、てかこれ、皆死んじゃうの?」


「おう、定めだからな」


「何よそれ? まぁ良いわ、もうあんなキモいの見たくないし、ニンジンでも食べてよっと、てか、アレもちゃんと滅ぼしておいてよね、使い終わったらで良いから」


「マーサお前、畑のミミズは大切にする癖に、ダブルスタンダードは良くないぞ」


「そもそもあのバケモノ自体がスタンダードじゃないと思うのよね……」


「まぁ確かに、でも『普通の人』には害がないみたいだし、放っておこうぜ、そうすればまた地中で静かに暮らすはずだからな」



 空駆ける船の上から、砂漠を移動する地上のバケモノ軍団を眺める俺とマーサ。

 2人でくだらない話をしていると、すぐにターゲットの町が見えてきた。


 ここで餌となるクズ共の全てにダンゴを投入、悉く吊るしてバケモノの活性を上げ……いや、普通に町中へ投下したらどうなるのか? 地面に叩き付けられたダンゴ使用者がブチュッと潰れれば、それなりにダンゴ成分が周囲へ拡散するはず……


 これはなかなか大変なことになるかも知れないな、興奮し、狂ったミミズのバケモノが全てを破壊し尽くす光景、現時点で最も濃く予想される未来がそれだ。



「よし、バケモノの餌として散る運命の諸君に作戦を伝える! これより当艦はあの邪悪な町の上空へ入る、諸君にはそこでパラシュートなしでの降下作戦に従事して貰う、健闘を祈るっ!」


『そ、そんなぁぁぁっ!』



 近付いてきた邪教の町、既にあの門番の兵士が異変に気付き、走り回っている。

 次第にその報せが町の中へと届き、内部はパニックに陥り始めたようだ。


 もちろん逃げ場などない、比較的小さな町であり、周囲を壁に囲まれているのが災いしたのであろう、唯一の大きな出入り口である正面の門は、まさにバケモノ軍団の迫る方角となっている。


 ……と、いち早く危険を知った金持ちらしい連中が、逃げ出そうと門の前に殺到しているではないか。

 大量の家財道具を積んだリヤカーのようなものを牽き、必死で町の外へ出すよう門番を説得している様子。


 だがその直後、連中の目には迫り来るミミズのバケモノの姿が写り込んだことであろう。

 だがこの連中はダンゴなど使っていない非戦闘員のはず、つまりここで喰い殺されるのは護衛に付いている連中だけだ。


 こんな町を支配、運営しているクズはどうせ邪教徒の上層部、しかも俺やフォン警部補のような白くない連中を差別する『K&KK(カニ&クリームコロッケ)』に所属していることは明らか。


 そういう輩はこんなところで簡単に死ぬのではなく、富の源泉である町を破壊し尽くされ、全てを失った後に捕えられ、腐った犯罪者として残虐な方法で処刑されるべきなのだ。



「勇者様、そろそろ船が町の上空に差し掛かるわよっ!」


「わかった、それでは『肉爆弾』の諸君、いよいよ出番がやって来た、俺達のため、そのまるで価値のない命を最後にブチュッと散らし、僅かながらに社会貢献するように、以上、出撃開始!」


「ひぃぃぃっ!」

「いっ、イヤだと言ったらイヤだぁぁぁっ!」


「うっせぇよ、せっかくカッコイイ感じに決めたんだからサッサと逝きやがれゴミがっ!」



 ありったけのダンゴを摂取させた肉爆弾の皆さんは、最終的に蹴落とされるかたちで降下作戦を開始し、地面や建物の屋上に墜落して華々しく散っていった。


 さて、そろそろバケモノ達も町の入り口に差し掛かるはずだ、潰れたダンゴ人間が放つ成分に釣られ、スピードを上げて町の入り口にある門を突破するまであと僅か……

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