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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十八章 拠点制圧
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655 様子がおかしいようで

「……ここから中に入れってことだよな?」


「そうね、一応戦う準備をして、隊列を組んで入った方が良さそうだわ」


「うむ、だが変則的な感じにしよう、キモい系の敵が出ないとも限らないからな、俺とフォン警部補だけは前に出て、それ以外はいつも通りで頼む」



 キッチリ順番通りに並び、入口から続くかなり狭い通路を進んで行く、真っ暗闇というわけではないが薄暗く、もし大荷物があったとしたら搬入、搬出が困難なはずだ。


 きっとここ以外のどこかにそのための出入り口があるに違いない、そしてその場所の近くには、この集積所から運び出す『ダンゴ』を始めとしたやべぇクスリが集められているのであろう。


 どのぐらいの広さがあるのかはわからないが、少なくともこの間制圧した密林倉庫よりは桁違いに広いことが確実な集積所、そこを全部どうこうしてしまうよりも、大事な区画にある大事なモノだけ滅失させることを狙った方が効率が良いかも知れないな。



「あら? あそこの壁、案内図が表示されていますよ、下にはパンフレットみたいなのが、人数分貰って行きましょう」


「おいおい、悪の組織の地下施設に案内図とか設置してんじゃねぇ……パンフレットに『構成員募集!』とか、ここは本来構成員しか来ない場所だろうに……」



 手に取ったパンフレットには壁に掲示されているのと同じ案内図と、それからこの組織の成り立ち、組織で活躍、ではなく暗躍する皆さんからの勧誘の言葉などが載っている。


 まぁ、気になるのは案内図の方だけだ、壁のものもそうだが、現在地である『地下1階層』、それからなぜかフードコートや遊戯施設が存在する『地下2階層』以外は全て『シークレット』として細かい記載がなされていない。


 まぁ、その辺りはさすがに、といった感じなのであろう、いくら敵が馬鹿とはいえ弁えるところは弁えているということだ、馬鹿であるという事実は揺るがないが……



「それにしても人が居ないわね、もっとこう、プチッと殺りながら進む感じを想定していたのに、非常につまらないわ」


「だな、敵らしき反応もないぞ、一体どこに行けば『獲物』と出会えるんだろうな?」


「臭いも全然しませんよ、ああいう人達はおじさん臭いはずなのに……」

「音も聞こえないわね、今日はお休みとかじゃないのかしら?」



 適当に予想を立ててみるものの、入口からここまで、一切誰にも遭遇していないというのはどうかと思う。

 既に何度か曲がり角や分岐を経て、案内図にある階段の方へと向かっているというのにだ。


 もしかするとマーサの予想通り、今日はあの邪教における休息の日だとか、他には何らかの事情、例えばこの夏前の時期にありがちなのは……総会などか、そういったもののために従業員が出払っているのかも知れない。


 まぁ、何にせよここまで妨害も一切なく、まっすぐに進んで来られたという事実には感謝しなくてはならないな。

 大好きな人殺しが出来ない精霊様は不満そうだが、こちらとしては実にあり難いことである。



「……スンスン……あ、変な臭いがします、人が……じゃなくて死んで腐ってます、向こうの方」


「おいカレン、それは死体があるってことか?」


「だと思います、何かもう凄く臭いですから」

「あっ、私にもわかったわよ、向こうの方……1人とか2人程度じゃないわね、正直見に行きたいとは思わないけど……」



 どういうことであろうか、カレンとマーサが相次いで感じ取ったのは『死体の臭い』、この2人が何かと勘違いするとは思えないし、死体が、しかもマーサの言うように大量にあるのは事実であろう。


 で、そういうことであれば確認しないわけにはいかない、マーサは臭いから嫌だというが、鼻でも塞いでおけと言って無理矢理引っ張り、カレンの案内の下でその死体があるという場所を目指す。


 臭いは階下から漂っていたようで、案内通りに進んだところで階段を降り、地下2階へと移動する。

 その後しばらくすると俺にも、そして他の仲間達にも感じ取ることが出来た死臭、大量虐殺の現場のような臭いだ。



「これは相当にやべぇな、仲間同士で抗争でもして全員死んだ感じか?


「可能性はありますわね、ここまで誰にも遭わなかったのも、中の人が全員死んでいるからなのかも知れませんわ」


「だとしたら超ラッキーだな、一度も戦闘することなくここを制圧……って、臭っせぇのはこの部屋か、『ミラクルフードコート』って書いてあるようにしか見えないんだがな……」


「もしかすると死臭って……いえ、でもこれは明らかに人間を殺した時の臭いよね、臓物とか何とかがブチュッとしてそれから……(お伝え出来ない表現です)……」



 気持ちの悪いことを仰る精霊様の発言は聞かず、とにかく『フードコート』の扉に手を掛ける。

 鍵などは掛かっておらず、押したら簡単に動くその扉の向こうには……と、その前に臭いがヤバすぎるではないか。


 とてもではないが人間の立ち入って良い場所ではない感じの臭い、マーサは鼻を塞いでいたが、カレンはその漏れ出した臭いを直接嗅いで昏倒し、今はジェシカに支えられている状態だ。


 これはヤバい、どのぐらいヤバいかというとウ〇コ漏れそうなのに授業時間があと60分残っているぐらいにはヤバい、もう決壊寸前のヤバさである。



「フォン警部補、ちょっとこれはアレだぞ、女の子達を立ち入らせて良い場所ではない感じだ」


「つまり、俺と勇者殿だけでこの中を探索しようということだな?」


「わかってるじゃねぇか、この先は『漢の仕事場』だ、気合入れていくぞっ!」



 カレンのことはジェシカに任せ、無理矢理に引っ張って来てしまったマーサにはすまないと伝え、可能な限りの対臭い装甲を整えた俺とフォン警部補は扉の向こうへ、凄まじい悪臭の世界へと足を踏み入れる。


 今着ている服はもう使えなくなりそうだ、そしてこの対臭い装甲もいつまで持つかはわからない。

 幸いにも比較的明るいフードコート、その調査は可能な限り早く終え、速やかに脱出してしまう必要がある。


 さもなくば俺達はここで倒れ、悪臭を放つ死体の仲間入りをすることになってしまうのだから……



「臭っせぇ……死体は向こう側か? 血みたいなのが広がっている地面は向こうの方が広い」


「だろうな、刑事の勘もクソもねぇが、殺されたのはそこかしこ、だが死体になった後すぐに移動した感じだな、あっちの店の厨房の方に搔き集めたみたいだ」



 フードコートらしく、いくつかのブースがある様子の『死臭広場』、だがこんな所で食事をしたいなどと思う輩が居たらそれは変態だ、それほどまでの凄まじい臭いなのである。


 そしてフォン警部補が指摘した通り、何らかの理由で殺害されたここの犯罪組織構成員共は、死体となった後に引き摺られて奥の、ホールの角にあるブースのひとつの中へと運ばれたようだ。


 こんな所で大量虐殺をし、そこで生じた死体を隠す……いや臭いからして隠し切れていないのだが、とにかく搔き集めるような真似をした犯人の顔を見てみたいものである。



「よし、とりあえずチャッチャと調べてしまおう、『事件性ナシ』と判断したらすぐにそう報告するのが刑事流だ」


「いやいや、この状況で事件性がないとかあり得るのかよ」


「もちろん、事故や自殺の可能性が高いからな、刑事流では『誰かに金を貸していてその督促を執拗に行っていた者が縛り上げられて斬られて殴られて死に至るまで首を絞められたうえで重しをした後に海や湖の深い場所に投げ込まれた』、ぐらいであれば十分に『自殺』と断定し得るからな」


「……さすがはPOLICEだ、もうデタラメじゃねぇか」



 大量虐殺があったとしか思えないこの現場を、事故や自殺として処理してしまおうというフォン警部補、これぞまさに『POLICEの鏡』だ、臭いモノには蓋をするという素晴らしい『役人』である。


 と、それでも半分以上は民間に染まっている勇者様たるこの俺様が居る以上はそうもいかない。

 必ずやこの『事件』の真相を突き止め、犯人を……いや、そこまではしなくて良いか、とにかく調査だけしよう。


 死体があると思しき奥のブース、カウンターにあった従業員用と思しき扉を越え、中へと進むと……死体、というよりはもう肉片のような何かが大量に1ヵ所に固められている。


 それらはとても人であったモノには見えないのだが、それでいて人間らしい骨はそこかしこに散らばっているという異様な光景、そして目も開けられないほどの強い臭気。


 とはいえこれらは全て、正真正銘『元々人族であった何か』のようだ、狂っている、この場所で何かが行われていたのは間違いないが、とても冷静にそれを考察出来る状況にない。


 だがPOLICEとして数々の事件現場へ赴き、その度に事故や自殺として処理してきたのであろうフォン警部補は違う、当たり前のように死体らしき何かに近付き、見分を始めた……



「……ふむ、なるほどな、そういうことか」


「何かわかったのか? わかったなら早く脱出しよう、このままじゃ全身に悪臭が染み付いて女の子に嫌われてしまうぞ」


「確かにそうだな、で、ここにある『人族であった何か』なんだが、どうやら何かに喰われて消化されたモノのようだ?」


「つまり……いや、どういうことだ?」


「これは事件などではない、人を喰うようなバケモノを使用した自殺であると断定するっ!」


「どうしてそうなった⁉」



 バーンッ! という感じでこの明らかに異様な光景を『自殺』として処理せんとするフォン警部補、実にいい加減なのだが、POLICEである以上そうしてしまうのは仕方ない、もはや習性なのだ。


 だがこれが自殺ではなく他殺、そして実行犯がわけのわからないバケモノであることは今の情報からも確実。

 それが誰かによって使用されたバケモノなのか、それとも突如として現れた正体不明のバケモノなのかはわからないが……



「あ、そういえばここさ、元々は政府、というか正統性のある連中が設置した施設なんだろ? それが事故で放棄されて悪の組織の手に渡ったとか、そこでの『事故』と今回の件、何か繋がりがありそうじゃないか? 放棄された当時と同じようなことが起こっているとか……」


「うむ、当時の記録に関してはPOLICEの中でも機密とされていてな、相当の立場にならないと閲覧出来ないんだ、まぁ、今回の件で俺が殉職して、二階級特進すればその権限が得られるんだがな」


「おう、最悪あんたをブチ殺して代理人の俺が閲覧するよ、で、そういう状態ってことは政府の方もその事故に関しては徹底的に秘匿したい感じなんだな?」


「まぁそういうことだ、ゆえにここで何が起こったのか、どのぐらいの人命がその自殺によって失われたのかは俺にもわからないんだ」


「自殺じゃなくて事件または事故だと思うが……まぁ良い、とにかくここの『人族であったモノ』は何かに喰われてウ〇コに転生してここに落ちていると、そう結論付けてここを出よう、というか臭くて敵わん」


「そうだな、では脱出しよう、一応サンプルを取ってと……」



 死体兼人喰いバケモノのウ〇コと化したソレの一部を、平気で採取して袋のようなものに入れてしまうフォン警部補、素手で触っていたような気がするな、以降は奴に触れるのを控えるよう、仲間達にも忠告しておこう。


 フードコートから出た俺達は、外で距離を取っていた仲間達と合流し、中で見てきたことの詳細を伝える。

 皆吐きそうな顔をしている中、精霊様だけが冷静に、何かを考えているような顔をしているのだが……



「精霊様、今の話の中に何か気になることがあるのか?」


「いえね、どういうことが起こったのかはだいたいわかるのよ、でもその人を喰らったバケモノがどこへ行ったのかってことと、ここの生き残りがどこへ移動したのか、というかどこに隠れているのかってことがわからないわ」


「まぁ、確かにここで大量の人死にがあった、それがおそらく人喰いバケモノの仕業だってことぐらいしか情報がなかったな……」


「つまりよ、まだ居るかはわからないけどここのスタッフ、それの生き残りを探すの、どうせ犯罪者だから最終的にはブチコロだけど、その前にちょっとだけ話を聞いてみたいと思わない?」


「だな、そうすれば色々と知ることが出来そうだし、ついでにこの施設のクリティカルな部分も教えて貰えたりするかもだ、じゃあまずは……下の階へ行ってみよう、シークレットだか何だか知らんが、この階層までに人の気配がない以上下へ行くしかない」



 とはいえ人喰いのバケモノがどこに居るのかもわからない、そしてそれがどんな姿をしているのかさえわからない状況、迂闊に踏み出してわけのわからん生物と戦闘になることは可能な限り避けたい。


 それにバケモノが1匹だけとは限らないのだ、もし大量に発生していて、この施設の下層を制圧しているなどということになれば、それこそ踏み込んだりせず、もっと別の対処法を考えなくてはならないのである。


 ということで下層へ降りるにはしても慎重に、また俺とフォン警部補を先頭に据え、何かがあって大変に気持ち悪い事態になった場合でも、まぁそこそこキモいぐらいで済むようにしておく。



「……ん、下の方から水が流れている音がしますよ、ただ流れているんじゃなくて、結構バシャバシャやっている感じです」


「本当か? だとすると人喰いバケモノの行水かもな、どっちの方角だ?」


「あっちです、でもそんなに大きいとは思えません、人間ぐらいですよ」



 地下第3層に降りても確認出来なかった人の気配だがカレンにはどこかで水が流れる音が、それも生物が意図的に水で何かをしている音が聞こえているのだという。


 先程の臭いの元を辿った際には最終的に昏倒してしまうという惨い目に遭ったカレンであるが、今度は臭いわけではないため大丈夫だとして、前に出て俺達を先導してくれた。


 で、やって来たのはまっすぐな廊下の突き当たりにある小さな扉の前、上には『休憩所』と書かれた札が掛けられ、どうもここのスタッフ用のものではないかという感じだ。


 そして中からは人の気配、というか女性らしき話し声が響いてくる……いや、どうも風呂のような反響の仕方だ、となるとこの向こうには……おそらく入浴中だ、もう覗くしかない。


 意を決し、バンッと扉を開ける、散らかった部屋には脱ぎたてと思しき衣服もある。

 そしてその奥、曇りガラスのようになったドアの向こうでガタッと何かが動く。


 確実に人間だ、そして女性だけで3人、俺が扉を開けた音に反応し、話をするのをやめたようだ、とりあえずこちらがバケモノでないことを伝えるため、先に話し掛けてみることとしよう……



「おいっ、その中に居る3人、こっちは全員人間だ、安心して出て来ると良い」


『……生き残りの方ですか? 私達と同じ』

『シッ、もしかしたらあのバケモノが人間の声を真似ているだけかも知れないわ』

『え、でもそんな高知能っぽい生物じゃ……』


「お前等はバケモノに襲われたのか? フードコートの死体……というかウ〇コの山、アレは元々ここで襲われた人間の成れの果てってことだな?」


『何だいあんた達、もしかして襲撃後に外からやって来た組織の連中かね?』


「いいや、俺はPOLICEのフォン警部補だっ!」


『ひぃぃぃっ⁉ ぽ……POLICEだなんて』

『どうしようっ、せっかくバケモノに喰われずに済んだのに、このままじゃ捕まって死刑にされちゃうっ!』

『お、落ち着くんだよ2人共、じょ、冗談に決まっているじゃないかそんなの……』


「いや冗談などではない、俺はPOLICEで他は民間の協力者だ、ということですぐに出て来ないなら撃つ(魔法を)、10秒以内だっ!」


『いやぁっ! わかった、出る、出るから撃たないでっ(魔法を)』



 直球で脅しにいったフォン警部補の作戦が上手くいき、風呂場と思しき部屋の奥に籠城していた3人の女性が投降してきた、もちろん素っ裸のままだ。


 で、その中でリーダー格らしいのは少し気の強そうな、盗賊系の女である、これは貧乳、その後ろに続くのは清楚系の巨乳女、そして背の低い合法ロリ系の女、ちなみに全員20歳は過ぎているようなので合法であることは間違いない。


 これでとりあえず何があったのかを聞くことぐらいは出来そうだ、3人共犯罪組織の構成員であることに変わりはないため、素っ裸のまま縛り上げて床に座らせ、危険物を持っていないかの確認もしておく。



「さてと、じゃあお前等にはいくつか質問をする、ちゃんと答えて、それからこの施設そのものの無力化に貢献したと判断した場合にのみ、ここから脱出するための手助けをしてやろう」


「脱出って、もう捕まっているんだからどうなっても同じよ、ここでバケモノに喰われるか、隠れたまま食料がなくなって死ぬか、それか外に連れ出されて町で縛り首にされるかじゃないかっ!」


「そこをだ、この寛大な異世界勇者様たる俺様の力で助けてやろうというのだ、まぁ、3人共普通に可愛いから死刑なんぞ元々あり得ないけどな」


「そ、そういうことなら協力する、何でも聞いて欲しいし、あと何してくれても構わないから」


「ほう、ではまずそっちの子のおっぱいをだな……ひょげろぱっ!」


「勇者様、ここは真面目にやらないとダメ、撃つわよ(極大魔法を)」



 セラに脅迫され、仕方なく真面目な感じで女の子3人への尋問を始めることにした俺、とりあえず聞いておくべきはここを襲ったというバケモノについてか。


 それから他の生存者、主に可愛い女の子についても知っておきたい、このまま放置して、みすみすバケモノの餌食に、などということになってしまっては困るからな。


 それと最後に聞くべきはここの、集積所としての施設の中身についてである。

 どこにクリティカルなブツがあるのか、それさえわかれば制圧など楽勝なのだ。


 この子達から情報を引き出し、この死臭漂うバケモノダンジョンからサッサと抜け出そう……

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