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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十八章 拠点制圧
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654 砂漠の集積所は

 砂漠の町、そして邪教の町でもあるここへ立ち寄らなくてはならない、そうしないとターゲットである砂漠の集積所へと立ち入ることが出来ないためだ。


 だがここは俺のような有色人種を徹底的に差別し、邪教とも密接な関わりを持つ『K&KK』の支配が及んでいる。

 もしマリエルの召使という雰囲気を出していなければ、俺やフォン警部補は今この場で、殺害されていてもおかしくはない立場なのだ。


 また駐艇場で邪教の開祖の像に祈りを捧げたのだがそれで終わりではなく、町の入口での入門検査を受けなくては侵入することが出来ない。


 ここが正念場だ、中へ入ってしまいさえすればあとはもう何とかなる、逆にここでの失敗は作戦全体の失敗、砂漠の集積所への突入方法から練り直す必要が出てきてしまう……



「おい、次はお前等の番だっ! モタモタしてないで全員こっちへ来いっ!」

「チッ、有色人種が2匹、あとは獣人まで連れていやがるじゃねぇか、本当に汚らわしいな」



 もう初球から言いたい放題である、だがここはグッと堪え、門番の下っ端共の話を聞き流す。

 だがこいつらの顔は覚えた、この町を滅ぼす際には最大の苦痛を与えてから殺してやることとしよう。



「え~っと、身分はどこぞのお姫様ね、滞在の目的は……信仰のブラッシュアップと、なるほどね」

「で、そっちの汚いの、獣人は奴隷みたいだから良いけどさ、ほらお前等だよ、そこの2匹、有色人種の、何なのお前等?」


「へへーっ! ゴミクソサブローにございますでげすっ!」

「ははーっ! ド低脳ち○ぽこのかみ馬鹿定と申しますでがすっ!」


「おっ、有色人種の癖に『ネームド』なのか、珍しいな……」



 いや人間なんだし名前ぐらいあるに決まっているだろうが、そうツッコミを入れつつ殺害してやりたかったが、ここで再びグッと堪えた。


 しかしとっさに思い付いたものとはいえ、とんでもない通称名を自分に付与してしまったものだ。

 この町を出るまでの間、ゴミクソサブローのフォン警部補と馬鹿定の俺はもう自分を肯定することが出来そうもないな……



「ちなみにお前等、その薄汚い2匹と狼獣人、あと白色でも奴隷になってるそっちの姉ちゃんは賭場とか入れないからよろしく」

「それと、薄汚い2匹だけで遣いに出すときは『使用中』の札を掛けておかないとだ、そうしないと間違ってブッ殺されたりしちまうからな」


「はいわかりました、信仰のためですから賭場へは行きませんし、この2人を外へ出す際には気を付けます、ではこれで」


「おう、路地裏の有色人種に注意しろよ~」



 ムカつく門番との会話も終わり、とりあえず俺達、いやマリエル様一向は町の中へ入ることが出来た。

 ここからまずは宿を探す、そして夜になったら俺とフォン警部補のみがそこを出て、集積所の『鍵』を受け渡しするという場所へ向かうのだ。


 もちろんその際に名乗るのは俺達そのものの名義でも、この町に居る間はトップに君臨しているマリエルの名義でもない。


 既に処刑し、ブチュブチュの肉片となったあの組長の名義、名前が『トマス=モブ』であることはわかっているため、その召使としてやって来たと告げることに決めてある。



「え~っと、マリエルお嬢様、この先にちょうど良い宿屋がございましてよ」


「あらセラさん、ではそこまで案内をしてちょうだい」


「かしこまりましたマリエルお嬢様、では参りましょう、オホホホッ」



 台詞棒読みの大根演技が光るセラとマリエルのやり取り、逆に不自然なのでもう黙っておいて欲しいのだが、以外と人が多いこの場で俺が忠告すればさらにおかしい感じになってしまう。


 ここはもう、何にもツッコミを入れない、単に後ろを歩くだけの『召使いロボ』に徹する他ない。

 町へ入るという最大の難関をクリアしたのに、ここで全てを台無しにするわけにはいかないのである。


 マリエルを先頭にした一向は町の中を進み、ひとまず目的の宿の前まで到達した。

 それまでに見た光景はいたって普通のものであったが、時折先端の尖った白い布を被った集団を見かけたのが他の町と様子を異にする点だ。


 しかも何やら人々から尊敬されている様子で、銅貨や銀貨などまで捧げられていたのを目撃した。

 間違いなくあの連中が『K&KK』なのだが、邪教を信じない俺からすれば薄気味悪さしか感じないような連中である。


 まぁ、一緒に居る他の仲間、『マリエルお嬢様一向』も、アレがこの町に蔓延る主敵にして、敵組織の上層部もアレであるということを十分に認識したはずだ。


 戦闘になる前に、予め敵の姿を確認しておくことが出来て良かったと思えば良い。

 それよりも何よりも今は砂漠の集積所へ入り込むための『鍵』の獲得である。


 ひとまず宿屋の敷地内に入り、俺とフォン警部補、それから奴隷キャラのカレンとルビアは外で待ち、残りのメンバーだけで宿泊の交渉へと向かった……



 ※※※



「え~っと、姫様と従者が3人、あとは召使いと奴隷がそれぞれ2なのだが、宿泊は可能か?」


「はいはい、1名様銀貨1枚、さらにその狼獣人を部屋にお連れするのであれば追加で『清掃料』銀貨2枚となります、あ、召使いの方は如何致しましょう? 室内に上げることはさすがにアレですが、外でしたら休息スペースを用意出来るかと……」


「ふむ、外というのは馬小屋とかそういった感じなのか? まぁ2人共男なので問題はないと思うのだが」


「ええ、馬小屋ですと召使い1匹で銅貨1枚、犬小屋なら鉄貨5枚、鶏小屋は3枚、虫篭ならなんと破格の鉄貨1枚となります」


「プッ、虫篭……えっと、ではその一番安いのでお願いしたい」


「畏まりました、ではご用意致しますので少々お待ちを」



 フロントでの従業員とジェシカのやり取り、それを俺とフォン警部補は全く知らない。

 スタッフが出て来たと思ったら裏へ回れと指示され、どういうわけか巨大な虫篭の中へ案内された。


 虫篭の壁に貼り付いた人の背丈ほどもある巨大なカマキリがこちらを見ているのだが、これはインテリアの一種として捉えるべきなのであろうか?


 いや、というか俺達がここの蓋を開けっ放しにしてしまえば、このバケモノカマキリが野に放たれ、大混乱を巻き起こすことが出来るのではないかと思うのだが……それは後にしよう。


 とにかく微妙な臭いの漂う虫篭の中から脱出し、本来は泊まるべき、そして他の仲間たち全員がチェックインを済ませたホテルの建物を見る。


 そこでちょうど2階の窓が開き、そこからセラが顔を出した……ニコニコで手を振っていやがる、まるでそちらの、下賤の民専用の部屋の住み心地はどうかと問いたいかのようだ。


 まぁ、ここで何だかんだと文句を言うつもりはないのだが、後で覚えておけよといったところ。

 ひとまずホテルの壁に取り付き、よじ登って皆が待っている部屋を目指す、まずは作戦会議をしよう……



「はい勇者様いらっしゃい、そのいかにも貧民的な服装で壁をシャカシャカ登って来るの、本当に似合っていて素敵だと思うわよ、プププッ」


「ふざけやがって、てかどうして虫篭なんだ? 他にもっと空いているスペースがなかったのか? 変な巨大カマキリと相部屋なんだが?」


「すまない主殿、最も低価格な部屋を用意するのが自然だと考えてな、今夜一晩だけなのだから勘弁してくれ」


「ご主人様、カマキリは美味しくないと思いますよ、食べない方が良いですよ」


「食わねぇからあんなもん、だがアレだな、俺とフォン警部補だけ建物外に分離されたのは好都合だな、これでフロントを通らず、窓からとかでもなく自然に出入り出来るし、お使いを装って『鍵』を受け取りに行くのにはもってこいだ」


「そうね、とりあえず現地までのマップを渡しておくから失くさないようにね、それと、これがあの組長のマシンから見つかった鍵の引換券よ、これと鍵を交換して、さらにその鍵を地上の入口に捧げるってのがPOLICEの人達が調べた集積所の入り方なの」


「なるほどそれはなかなかに厳重だな、予めこの町で『ちゃんとした犯罪組織かどうか』を確認しないと中へは入れない仕組みなんだな」



 部外者の立ち入りについてそこまで厳重にする以上、その集積所が敵の組織全体にとってどれほどに大切な場所なのかがわかる。


 砂漠と草原、2ヵ所あるうちの片方とはいえ、それを失えば敵にとっての打撃は計り知れない。

 そして両方を処理した後、大混乱になり、弱体化した敵組織への対応をPOLICEに任せ、俺達は海を渡って大元、『ダンゴ』の生産拠点を潰すのだ。


 セラから受け取ったマップを頼りに、余計なトラブルに巻き込まれぬよう『お使い中、誠に申し訳ありませんが今は殺害しないで下さい』という看板を首から提げた俺とフォン警部補は町を進む。


 時折投石を受けたり、およそ10秒に1回のペースで罵声を浴びせられたりするのだが、そこは無心、キレ散らかして暴れることなく……いや裏路地に入った、そして目の前には鬱陶しそうな野生のチンピラが5匹……



「ヒャッハーッ! こいつらどっかの召使いだぜっ! おいお前等、ちょっとそこで止まれっ!」

「金を持ってんじゃねぇのかぁ? おいおめぇ、ちょっとジャンプしてみろ」

「こいつぁ開祖様のお導きに違げぇねぇな、肉は不味そうだが殺し甲斐はありそうだぜ」


「……勇者殿、殺るか?」


「おう、ここならだれも見てないからな、返り血を浴びないように気を付けろよ」


「合点だ、じゃあせぇ~のぉっ!」


「何だ⁉ ギャァァァッ!」

「ブチュゥゥゥッ!」

「ほごろぱぺっ!」



 つい先日犯罪組織の構成員を殺害したばかりだが、何だか久しぶりの『正義執行』な気がしてならない。

 だがこれによって溜まっていた俺達のストレスが、およそ1万分の1程度は解消されたはず。


 本来はゆっくりと時間を掛けて殺害し、尚且つリーダー的な奴の前で仲間の死体を損壊、次はお前がこうなる番だ的なことを宣告してからこれまたゆっくり処刑、というのが妥当なのだが、それをやっているとさすがに誰かに見られてしまいそうだ。


 ということでチンピラの群れは単に皆殺しにするだけで留めてやり、俺とフォン警部補は先を急ぐ。

 目的の建物、集積所の『鍵』を手に入れるための建物へは、それからしばらくして辿り着いた……



 ※※※



「ここか、いかにもって感じの建物だが、それでも犯罪組織の関連であることを隠すつもりはないようだな、てか軒先に人間の死体を吊るすとは……」


「うむ、こいつら、というかこの町の思想では白くない奴は開祖様とやらにに見放されたとみなされているからな、その開祖様がやられたのと同じ方法で死ぬことによって浄化されるとか何とかだ」


「極めて不快な連中だな、そんなのが町を支配していると思うと恐ろしい……まぁ俺達の大陸にもそういう地域はあったんだがな」



 思い出してしまうのはあの人種差別を是としていた温泉郷を含む地域、獣人や弱い魔族を虐げ、やりたい放題をやっていた連中はもう当然に報いを受けた。


 もちろんここの馬鹿共にもそれと同様に、とんでもない目に遭って死んだり奴隷として死ぬまで扱き使われたりという運命が待っているのだが、今のところは誰もそのことを知らず、今日も平和に邪教を信仰している。


 さて、突っ立っていてもまた罵声や小石が飛んで来るだけなので、ここはサッサと要件を済ませてしまおう……



「ごめんくださ~いっ! 犯罪組織のお使いで参りました~っ!」


『何奴? お使い……ということはトマス=モブの……あの集積所の鍵に関してか……うむ、担当者を呼ぶゆえ少し待て』


「はい~、畏まりました~」



 そのまましばらく待機、怪しまれている様子はなく、やはり『お使い』として俺達のような連中、即ちこの馬鹿共の思想でいう劣等人種が派遣されることが多いようだ。


 そして建物の入口へやって来たのはハゲ散らかした薄汚いおっさん、自信なさげに、申し訳なさそうに歩く姿はまさに下っ端だが、俺達を見るや態度がデカくなった……



「ふんっ、お前等が『トマス=モブ誘拐団』の召使いか、どこから攫われて来たのかは知らんが、その顔じゃきっとダンゴ生産拠点の島国だろうな、全く薄汚い……と、ほれ、これがお前等の欲している『鍵』だ、拾え」


「へへーっ! ありがとうございますだっ! このご恩は一生忘れませんだっ!」



 ハゲが偉そうに投げて寄越したのはコインのようなもの、金色だが金貨ではなく、いかにも量産品の安物といったところだ。


 というか、せっかくここで『身分の確認』をしているのに、こんなに適当に通してしまって良かったのか? 少なくともいくつか質問を受け、それで本当にあの組長の使いかどうかを判断すると思ったのだが。


 結局担当者のハゲは奥からの怒鳴り声に反応し、ビクッとなった後に猛烈なダッシュで走り去って行った。


 追加で聞こえるのは殴られるような音と、馬鹿だ無能だと罵られる声、奴は相当な小物であったようだ、相手の真正確認すらまともに出来ないのは制度が悪いのではなく、あのハゲがダメなだけなのであろう。


 まぁ、とにかくこれで『鍵』はゲットしたのだ、まだ騒ぎを起こし、敵に警戒されるわけにはいかないため、この町でひと暴れするのはまた後程として、今はサッサとここから戻って、あの巨大カマキリと相部屋の虫篭に戻る他ない。


 帰りも帰りで罵声と投石、それから信じられないぐらいの悪意をぶつけられつつ歩く、今日1日だけで俺とフォン警部補のメンタルはかなり強化されたに違いない、通常であればキレる場面でも、もはや涼しい顔で切り抜けることが出来てしまう。


 ホテルに戻り、また壁をシャカシャカと登って窓を叩き、迎え出たセラに鍵を渡しつつ説明もしておく。

 翌朝のチェックアウトは朝食後とのことだが、俺達の分は用意されないため、ミラから夕食も含めた缶詰が支給される。


 卑屈な感じでそれを受け取った俺は虫篭へ戻り、ひとまず腹を満たして翌朝の出発を待った……



 ※※※



「はい昨日のお嬢様ね、信仰はブラッシュアップされたのかな?」


「ええ、それはもちろん、まるで開祖様がお傍に顕現なされたような気持ちを体感致しました、実に有意義で素晴らしい時間でしたことよ」


「そうかいそうかい、『スピリチュアル体験』の際には『クスリ』を使うともっと効果的なんだがな……おっと、お綺麗なお嬢様には関係のないことだったな、ヘッヘッヘ」



 当たり前のように『やべぇクスリを用いたスピリチュアル体験』をオススメしてくる門番、もうコイツは、この町の連中は人ではない、邪教モンスターだ。


 後の滅亡作戦の際、こういう連中は皆殺しにするにしても、生かしたまま捕えて奴隷などにする際には骨が折れそうだな。


 もう人間としての教育を最初からやり直さない限りどうにもならないような人材ばかりであるに違いない。

 そんなことを考えながらマシンに乗り込み、砂漠の中に隠してあった空駆ける船へと戻った……



「やれやれ、ようやく召使いキャラから解放されたな、ここからは大勇者様の時間だぜ、どうだ皆、本来の俺様が戻って嬉しいだろう?」


「いえ、勇者様が召使いとして静かに過ごしている間は非常に快適でした、可能であれば永久にあの感じで……いててててっ!」



 わけのわからないことを言うミラの尻を抓り上げつつ、船を出向させて本来の目的地、砂漠の集積所を目指す。

 まずはここの制圧、そしてあの鬱陶しいゴミの町を滅亡させるまでが今回のミッションであるのは全員が把握しているはず。


 砂漠の町を出てそこそこ移動したところで、フォン警部補から砂漠内にある『エリア501』に入ったことが伝えられた。


 集積所が地下にあるとはいえ、ここから先はどこで敵の目が光っているかもわからない、全くの敵地であるということだ。


 適当な場所に船を隠し、今度はパーティーメンバー全員で、それにフォン警部補を加えた13人のチームで目的の場所、『鍵』として受け取ったコインのようなものを使用する場所まで向かわなくてはならない。



「見て下さいご主人様、あそこに一杯木が生えていますよ、泉みたいなのもあります」


「ん? おぉっ、アレは間違いなくオアシスてやつだな、良く発見したぞリリィ」


「しかも誰も居ませんよ、人も、あ、サルなら居ました」


「人が居ないのか、となるとあそこは敵も常に利用しているわけではないってことだな、よしっ、あの場所に降りよう、船を隠せるし水も補給出来て一石二鳥だ」



 皆にオアシスの存在を伝え、直ちに指示を出してそちらを目指す、ありがちな『実は蜃気楼でした』というような展開にもならず、俺達の空駆ける船はオアシスの真上に到着、ゆっくり高度を下げて泉の畔に着地する。


 そこではまたしても精霊様によるご都合のよろしい封印を使い、中に残る30人と、それから密林倉庫で捕らえた女の子2人の存在、そして船そのものの存在までも隠蔽し、俺達は敵から押収したマシンに乗り込んだ。


 マップに従って進むと、砂漠の中に小さな、地面から生えたピラミッドの先端のようなものが見えた、どう考えても指定のスポットだし、そこが入り口だ。


 というかここはウェスタンな大陸のはずなのだが、それはまた別の様相を呈した……いや、『CASINO』と書いてあるではないか、単なるピラミッドではなくそういう系の建物を模したものらしい。


 マシンから降りると、ピラミッドは予想以上に小さく、比較的背の高い俺やマーサ、フォン警部補であれば先端に手が届いてしまう程度であった。



「見てよ勇者様、この上の部分に丸い穴が空いているわ、ここにあのコインみたいな『鍵』を嵌めるのよきっと」


「まぁ、それ以外には考えられないな、ということで早速カチッと……」



 いつもならばカレンかリリィ辺りがやりたがるところだが、どう考えても身長が足りないため俺が代表してコインを嵌め込む。


 少し間があった後、ゴゴゴゴッという地響きと共に砂が舞い上がり、ピラミッド自体が徐々に上にせり上がる。

 出てきたのは人が通過可能な程度の大きさをした入り口、ここから地下へ、集積所の中へと侵入することが出来るようだ……

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