表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十八章 拠点制圧
653/1360

652 正確な場所

「さ~て、どれを持って行くか皆で考えようっ!」


「保存の効く食糧は最初から貰う気満々で回収済みだったのよね、となるとここからは日持ちしないもの、あとは食べ物じゃないアイテムとかの選別になるわけね」


「ご主人様、あっちにベッドとかタンスとかがありますっ! お家がひとつ造れちゃいますよっ!」


「もう何でもあるんだなこの倉庫は……」



 家具一式はおろか、建具のようなものまで置いてあった密林倉庫の『ご法度じゃない物品コーナー』、きっと新たなアジトの設置をゼロから始められるだけのものを取り扱っていたのだ。


 と、早速そんなものに目が行ってしまっていたのだが、ユリナとサリナがそれとは別に肝心なものを発見したらしく、手招きして俺を呼んでいる。


 皆で揃ってそちらへ行くと、そこにあったのは王都でも、それから移動中にも俺達を苦しめた犯罪者共のアイテム、投げ付けるタイプのボール状使い捨て魔導具。


 掌サイズのスーパーボールのようなものから、それこそソフトボール大のもの、あと隅の方に置いてあったのは豆かと見紛うほどにちいさなもの。


 サイズは多種多様であり、またその効果もバラバラ、一応ある程度のサイズがあるものにはそれぞれ何の効果を発揮するものなのかが記載されているようで、小さなものも箱ごとに色々と、敵に投げ付けると何が起こるのかを書き記してある。



「え~っと、何か面白そうなものは……これですね、ご主人様、喰らって下さいっ!」


「おいルビアおまっ、何だそれはっ!? あっ!」


「まぁっ、弾かれて自分に……クッ、なかなか良い締め付けが……」


「てかそれ、俺が喰らってたら地獄絵図だったじゃねぇか……」



 ルビアが俺に向かって投げ付けたボール状アイテム、どうやら『縛り魔法』が込められたものであったようだが、とっさに弾いたお陰で術者、ではなく使用者に直撃、ルビアはエッチな感じで縛り上げられて喜んでいる。


 他にも敵を拘束するタイプのアイテムがかなりの数あるようだが、どうもこれは逃走の際に敵に投げ付けるものではなく、人攫いなどの際に『獲物』を動けなくするためのものであるようだ。


 この大陸に蔓延る犯罪組織のやっていることとしては、やはりやべぇクスリの蔓延が目に付いていたのだが、どうも人攫い系の凶悪犯罪も大々的にやっているらしい。


 そうでなければ、他人を捕縛するようなアイテムが倉庫の一角を占めているなどということはないはずなのだから……と、少しはなれて捜索を進めていた連中が騒がしいではないか……



「勇者様、大変なことになりましたっ! 少しこちらへ」


「どうしたマリエル、そんなに慌てて……マーサが何かやらかしたのか?」


「そうなんです、突然酔っ払ったようになってしまって……」


「えへっ……えへへっ……きゅ~っ!」


「うわっ!? 抱き付くんじゃないよそこそこ暑いんだからっ! 一体何をしたらこんなことになるんだ?」


「う~ん、きっとコレね、ほら、マタタビのウサギ版、『ウサタビ』よ、かなりの高純度まで精製してあるわね、これだけあれば小さい集落全部のウサギ魔族をこの状態に出来るわ」


「なんてこった、おいコラッ! マーサ! 涎垂らしながらスリスリしてんなっ!」



 またわけのわからないアイテムというか成分というか、とにかくウサギまたはウサギ魔族に対して有効なマタタビの類らしいが、マーサはそれにうっかり手を付けてしまったらしい。


 完全に、ベロベロに酔っ払った状態で俺に抱き付き、衣服は一部ズレて片方のおっぱいがポロリしてしまっている。


 そのマーサをどうにか制御しながら箱の中を見ると、やはり投げ付けるタイプのアイテムカプセルに粉がギッチリ詰まったもの、それが『無数に収納されていた。


 集落全部のウサギ魔族を、ということはアレか、これはどこかの犯罪組織のアジトへ送られ、そこの連中は既に発見してあるウサギ魔族の集落を攻撃、見た目が良く、高く売れることが多いその集落の人々を攫って商品化するつもりなのであろう。


 だがそもそもウサギ魔族の里や村の場所はかなりのレベルで秘匿されているはず。

 ここまで俺達と一緒に居て、一緒に暮らしているマーサでさえ、実家の場所を積極的に教えたりはしない程度にだ。


 上級魔族とはいえ力が弱く、マーサのような突然変異でない限りは人族と同等の強さしか持たないウサギ魔族、そうであるがゆえその集団の住処は犯罪者にバレぬよう、キッチリ隠されている。


 それをこの大陸の犯罪者が見つけたとなるとかなり厄介だ、もしかしたらマーサの実家近くのウサギ魔族が、マーサの知り合いや親族が……ふと先日別れたばかりのキモブタウサギを思い浮かべたが、アイツは大丈夫そうだ、とてもではないが商品価値を見出せるビジュアルではない……



「とにかくコレはヤバいな、今のうちに処分しておこう」


「にぇ~っ、しょれ棄てちゃうの~っ? あたしにちょ~だいっ! ねっ、ちょ~だいってばぁ~」


「ダメだっ! ちょっとマリエル、マーサをどうにかしてくれ、向こうの方にベッドがあったからな、あとコレ、縛り上げるアイテムだ、使えばあのルビアみたいになるから」


「わかりました、ですが一応この倉庫内のものを破棄するのでしたらPOLICEの方々に……と、あの方々はどうして中に隠れ始めたのでしょうか?」


「ん? 何か急いでんな、乗って来たマシンも、それから捕まえてある連中も屋根の下に……あっ、何か来るぞ、きっと犯罪組織の仲間か何かだっ!」


「襲撃でしょうか? もうここが制圧されたことに気付いたとか……にしては早すぎますね……」


「うむ、良くわからないが俺達も隠れておこう、まずは様子見だ」



 ということで酔っ払い状態のマーサ、自業自得で縛り上げられて身動きが取れない状態のルビアを引き摺って倉庫の奥へと避難する。


 一応は入口側が見える位置に陣取り、空からやって来る敵の組織の構成員連中らしき集団の到着を待った……



 ※※※



「来たぞっ、ちょっと静かにするんだ」


「敵の数は……空飛ぶマシンが5台、人員は15人てとこね」


「うむ、だがどうも襲撃、というか奪還って感じの動きじゃないな、何だか怒ってはいるようだが」



 飛来した敵組織の一団、その中に親分というかオジキのようなジジィが居るあたり、どうも組織の中の末端組織といった感じなのだが、一体何の用があってここへ来たのであろうか?


 ゾロゾロと倉庫の中へ入ってきたその一団は、従業員が居ないことに首を傾げながら周囲を見渡している。


 やはりここが既に制圧済みであることに気付いていないようだ、となると目的が気になるのだが、それは捕まえてからでも……



『ウォォォィッ! 誰も居ねぇとはどういうことだぁぁぁっ! この密林倉庫は年中無休じゃなかったのかぁぁぁっ!』

『そうだぞっ! 何だか知らねぇが昨日届くはずだったブツが届いてねぇんだよっ! あのなっ! ウチの組はプロイム会員なんだぞっ!』

『オラァァァッ! 早く出て来てウサタビを寄越しやがれぇぇぇっ! せっかく見つけたんだよ俺達はっ! 東の大陸でウサギ魔族の里をよぉっ!』

『世紀の大発見なんだよウサギ魔族の里なんてっ! これを逃しちゃぁ犯罪組織の名折れだっ! 逆に上手く全員捕まえりゃ一生どころか10回転生しても遊んで暮らせる、だからそのためのアイテムを早く出しやがれぇぇぇっ!』



 大声で喚き散らす犯罪者共、どうやら先程マーサが喰らったウサタビ、それはこの連中の下へと届けられるべきものであったようだ。


 そして、東の大陸においてウサギ魔族の里を発見しているというこの連中、もし放っておけば大変なことになっていたかもだ、おそらく全ての冒険を中断してウサギ魔族の救出を……という感じの流れになっていたに違いない。


 偶然ではあるがそれを未然に防ぐことが出来たのだ、良いタイミングでこの大陸に移動し、良いタイミングでフォン警部補らと出会ったことに、そしてこの密林倉庫の制圧に成功したことに感謝しなくてはならないな。


 と、それはともかく、目先の犯罪利益だけ見て、そのためのアイテムが送付されないことに激怒し、喚き散らすこのクズ馬鹿野郎共をどう始末するのかについて考えよう。


 もちろん全員殺害、または捕らえた後に処刑するのだが、どうせこの連中も『ダンゴ』またはそれに類するやべぇクスリを使用し、自らを強化しているに違いない。


 となると正面からぶつかった場合、相手が戦闘において使用するアイテムの種類によってはこちらが不利。

 負けてしまうようなことはないが、逃走を許してしまう可能性が十分にあるのだ。


 だが、ここは1匹たりとも逃すわけにはいかない、この連中は東の、つまり俺達の所属する王国がある大陸内でウサギ魔族の里を発見しているのだから……



「どうしようか? POLICE達はどうも手が出せないようだし、俺達で戦うか?」


「そうね、あの人達は戦闘タイプじゃないみたいだし、あ、でもフォン警部補がコソコソこっちを目指しているわよ」


「本当だ、気持ちの悪い動きだな……」



 倉庫内の棚に隠れつつ、商品に偽体しつつこちらを目指しているフォン警部補。

 途中、スタントめいた動きも織り交ぜながら、およそ1分程度でやって来た。


 敵連中は未だに喚き散らしているものの、既に倉庫の中を勝手に漁り始めている。

 このままでは隠れているPOLICEの部隊が発見されるのも時間の問題、フォン警部補はそれまでにどうにかする策を授けてくれるのであろうか……



「勇者殿、すまないが少し協力して欲しい」


「どうするんだ?」


「奴等を油断させるためにこの倉庫のスタッフのフリをするんだ、やってくれるか?」


「いや、しかしこの格好じゃ明らかに不自然だぞ、俺は冒険者風だし、あんたは完全に私服警官じゃないか」


「全裸で行けば大丈夫だ、ほら、ここにゴミ箱の蓋がある、これで大事な部分を隠しながら行くんだ」


「意味わかんねぇよ……」



 とはいえ他に作戦はない、仕方ないのでフォン警部補と2人で全裸になり、ゴミ箱の蓋で隠しながら歩くという、どこかで見たことのある2人組みになってしまった……というかパンツを脱ぐ必要はあったのか?


 まぁ良い、とうかもう全てどうでも良い、とにかく敵集団の方へ自然な感じで接近し、さもここの従業員であるかのように話し掛けるのだ……



「すみませ~んっ! 遅くなりました~っ!」

「いやどーもどーもっ! 密林倉庫の者ですーっ!」


「ケッ、やっと姿を……うぉっ!? お前等何でそんな格好なんだっ?」


「いえちょっと着替え中でして、突然の訪問でびっくりしてですね、2人共服は全部『粛清対象者始末用』のウッドチョッパーに巻き込まれてしまって……」


「そうか、アレは危ないからな、処刑するときは自分が巻き込まれないよう細心の注意を払うことだ、で、わかったらサッサとウサタビを寄越しやがれ、こっちは組の命運が懸かってんだ」


「へい、ではこちらへどうぞ……」



 この状況で俺達が倉庫の従業員だと信じ切って疑わない犯罪者の一団、きっと相当に頭が悪いのであろう、なおかつこれからゲットする利益に目が眩んでいるのだから御し易い。


 敵の組長的な奴のみ俺とフォン警部補を蔑むような目で見ていたのが気になるが、他は何とも思っていない様子なのでそこは気にしないでおこう。


 さて、全裸である俺とフォン警部補に残された武器はゴミ箱の蓋が前後1枚ずつ、2人で合計4枚。

 それと鍛え上げられた己の肉体のみなのであるが、まずはこの『飛び道具』の方を使うべきである。


 敵の数は全部で15、ただしボスキャラである組長というかオジキというか、それは残しておきたいので実質14。

 それを4枚のゴミ箱の蓋で倒すとなると1枚に付き3匹で12……残りの2匹は肉弾戦で仕留めよう。


 隣を歩くフォン警部補とアイコンタクトでやり取りをし、ちょうど良い感じの並び、即ち1枚のゴミ箱の蓋で3匹を仕留められる位置関係になるのを待つ。


 もう少しで『ウサタビ』が保管されている棚に到着してしまうというところで、両サイドの商品に興味を持った何匹かの犯罪者が横にズレルた。


 今しかない、そう思ったときにはもう動き出していた俺とフォン警部補。

 同時に飛んだ4枚のゴミ箱の蓋が、風を切り、そしてそれぞれ3匹の首を弾き飛ばしながら飛んで行く。



「なっ!? き、貴様等何をっ! もしかして裏切るつもりなのかっ!?」


『裏切るも何もねぇ、最初から敵だ、喰らえっ! POLICE&勇者キィィィック!』


「ぎょぇぇぇっ!」

「ぷぺぽぺっ!」



 横に並び、全く同一のタイミングで放たれた2人のハイキック、それぞれ狙った犯罪者野郎の顔面を捉え、その首を遥か彼方へと吹っ飛ばす。


 決まった、これは映画化決定だ、などと考えている間に敵のオジキが這い蹲って逃げ出そうとしているため、決めポーズもそこそこに、全裸のままそれを取り押さえた。



「よし、とりあえずコイツを拷問して色々と吐かせよう、特にウサギ魔族の里だか集落だかについて、他に知っている奴が居ないかってことをな」


「うむ、POLICEとしてもコイツには聞きたいことが山ほどある、俺も拷問に参加させて貰おう」



 本当にウサギ魔族の住処に迫っているのがこの連中だけであったのか、実は情報を共有している他の犯罪者組織、またはここに来ていない仲間などが居ないかなど、知っておくべきことが多すぎる。


 しかもコイツは下部団体の長、それ以外にもこの大陸の犯罪者について、この組織全体について知っていることがあるかもだ。


 丁重に拷問し、その蓄えた知識と経験を俺達に伝授して頂くこととしよう、そしてその後は無様に、泣きながら命乞いをする姿を拝ませて頂くこととしよう。


 悪の組長を引き摺った俺とフォン警部補は、一旦仲間達の下に戻り、服を着る間もなく拷問の準備を始めた……



 ※※※



「で、マーサはまだダメなのか? この中では一番コイツを痛め付ける権利及び義務があると思うんだが……」


「寝ちゃっているわよ、あと1時間ぐらいは起きないわね、まぁ、最後の処刑だけやらせてあげましょ、未遂とはいえ狙われていた『ウサギ魔族』の一員としてね」



 ということで同族が犯罪の被害に遭う可能性が高かったマーサはそのままにして、俺と精霊様を始めとするその他の仲間達、フォン警部補だけで組長の拷問を始める。


 なお、本人は既に青い顔をしてガタガタと震えている状態、先程まで、特にここへ乗り込んできたときの威勢はどこへ行ったのであろうか? まぁ、偉そうにしている悪人など、実際のところはこんな小物であるということか。



「えっと、確か建物の裏にウッドチョッパーがあったよな? この大陸ではマフィア同士の処刑で毎日のように使っているはずだし、普通に動くだろう」


「待って、そんなので腕とかやっちゃったらすぐに死んでしまうわ、向こうの『調理器具コーナー』に『挽き肉器』があったからそれを使って指とかをブチュブチュしましょ」


「お、手でハンドルを回すアナログタイプか、ちょうど良い、これを拷問に流用させて貰おう、オラこのクソジジィ、指がなくなる時間だぞ、覚悟しやがれっ!」


「ひぎぃぃぃっ! 待ってくれ、やめてくれっ! か、金ならいくらでも出すからっ!」


「じゃあ金貨1億万枚、5分以内に用意しろ」


「そ……そこまではさすがに……」


「残念なことだ、それなら拷問処刑だな、ちなみに安心しろ、お前とお前の組の財産は俺達がPOLICEと半分ずつにしてあり難く頂戴してやる、では挽肉開始だっ!」


「そ、そんなっ……ぎょぉぉぉっ! いでぇぇぇっ!」



 まずは組長の左手の小指をブチュブチュに潰し、これから先に残った指の数だけ起こることを予告しておく。

 本当に面白い顔をしやがる、調子に乗っていた犯罪者の末路には相応しいものだ。


 で、痛め付けているばかりではどうしようもないため、そこからはこちらが必要としている情報について少しずつ聞いていく。


 この組織はやって来た15匹で全員であり、ウサギ魔族の里については利益保護のため他言無用、つまり他の犯罪組織にはその在り処がわかっていないとのこと。


 それらは指をブチュりつつ、質問に対する返答が得られればルビアの魔法で傷口だけ回復してやるという方法で聞き出したため、よほどのことがない限り嘘は付いていないはず。


 また、それ以外の情報についてはフォン警部補が……なんと、捕らえた後のウサギ魔族を『卸す』先として、『クサモハエン砂漠』にある集積所を選択していたことがわかった。


 しかも組織の中枢には『良い商品が手に入る見込み』として、その砂漠の集積所の正確な位置を記載したマップを受け取っているという。


 早速POLICE達を使い、奴等の乗って来たマシンをくまなく捜索したところ……出た、間違いなくクサモハエン砂漠の、エリア501内にあるという敵の集積所を記したマップが数枚、範囲の広いものからより正確なものまで、大事そうに施錠された箱の中から発見されたのである。



「やったぞっ! これで次のターゲットとしてここへ向かえるじゃないかっ!」


「ああ、俺達も持って行くべきものを早く選別して、すぐにここを出られるようにしなくちゃだ」



 神聖なウサギ魔族の里を蹂躙しようと企んでいた極悪組長については、組自体も小さく、町へ連れ帰って公開処刑するようなキャラではないということで、無事マーサに処刑が任されることに決まった。


 そのマーサが『ウサタビ』の効果から脱却するのを待ちつつ、残ったメンバーでこの密林倉庫にてゲットした戦利品の搬入を行う。


 船はかなり重くなってしまったが、その分食糧の余裕が増えたのだ、ここからクサモハエン砂漠まではおよそ5日の旅程。


 そして何もない砂漠ゆえ、あまり接近しすぎるのは芳しくないため、手前で降りて……そうだ、犯罪者共が乗って来たマシンを使えばちょうど良くないか?


 1台に付き乗れるのは3人、それが5台、つまり勇者パーティーが3人ずつ乗り込み、フォン警部補が残りの1台にソロで搭乗すれば良いのだ。


 そうすれば疑いをもたれることなく、『良い商品』を持った組織の連中が来たものだと思わせつつ接近する事が可能になる、よし、今回はそれでいこう……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ