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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十七章 大海を越えて
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638 大移動開始

「おしっ、じゃあ精霊様の偵察情報に基づいて敵の殲滅作戦を始める……とはいえもう戦意喪失みたいだがな……」


「何だか村の中に祭壇を造って祈ってたわよ、神だか何だかにね」


「神って、女神のことじゃなくてか?」


「うん、何か違ったみたい、実在すらしない奴の偶像を大事そうに掲げていたわよ」


「リアル女神も居るのに、邪教徒すぎんだろそれ……」



 とにかく『ダンゴ』を失ってしまった、即ち手持ちの分を全て使い尽くせばそれで命も尽きるウェスタンな犯罪者グループの生き残り2匹。


 勝手に制圧したヨエー村の中央に邪教の祭壇を造り、死の恐怖を紛らせようとしているらしい。

 しかも存在さえしない神の偶像を崇拝するなど言語道断、この世界で崇めるべきは女神あのアホか精霊様、大勇者様たるこの俺様ぐらいのものだというのに。


 いや、もし連中が偶像まで造って崇め奉っていたのがその3つのどれかであれば、もう2匹共軽い死刑ぐらいで良いにしてやったのだが、そんなわけのわからないモノを崇拝しているのであれば話は別。


 限りなく残虐な始末の方法として、こちらが全て占有している『ダンゴ』を、実験的な意味も込めて『完全ではない程度に与えてみる』という、なんとも慈悲深い方法で拷問&処刑してやろうではないか。


 きっと2匹は悶え苦しみ、徐々にその体がグズグズと崩れ落ちるのを体感しながら地獄へと堕ちて行くのであろう。

 その2匹がパニックになっておかしな行動を取ることを防ぐため、討伐部隊の俺達は比較的目立たないようヨエー村の中へと入った……



「ほら、あそこに居るわよ」


「ホントだ……って泣いてんじゃねぇか気持ち悪りぃなっ! おいお前等! そんな邪教なんぞ信じてるから無様に死ぬことになるんだっ! この世界を統べる神たるこの俺様の手によってなっ!」


「ひぃぃぃっ! こっ、殺さないでくれぇぇぇっ!」

「ダンゴ……ダンゴを返して……く……れぇぇぇっ! ひょげぇぇぇっ!」



 カウボーイ風は怯えきった様子で、マフィア風マフィアは完全に発狂した様子で腰を抜かした。

 もう逃げることさえしないのだが、とりあえず捕らえ、引き摺って村から搬出する。


 本部連絡所にて『ダンゴ』そのものを見せてやると、それを手にしようと形振り構わず前に出ようとする雑魚犯罪者2匹。

 もちろん伸ばしたその手の甲を踏み付け、グチャッと潰して世界の厳しさを教えてやった。



「おいお前等、ちなみにコイツを見るんだ、宣教師風のは何も喋らなかったのでグズグズに崩れて死にやがったがな、この紳士風の奴は俺達に情報を提供した、だからジワジワと首を掻き切られる程度の楽な方法で殺してやったんだ、さぁ、お前等はどっちが良い?」


『おげぇぇぇっ……』


「吐いてんじゃねぇよこのクソ野朗共がっ! どういう死に方をしたいか聞いてやってんだ、感謝してサッサと答えやがれっ!」



 もちろんこんな連中の思い通りにしてやるつもりもないし、当初決めた処刑方法を曲げるつもりもない。

 俺は単にアンケートを採っているだけなのだ、こいつら、というか凶悪犯罪者がどういう方法で処刑されたいのかという、クソの仕方よりもどうでも良い情報を知るために。



「それじゃあミケ、部下に頼んでこいつらには昼食時にダンゴ半分、夕食時には4分の1程度くれてやってくれ」


「わかったのにゃ、でも私はこんなキモいのに近付きたくないし、全部任せ切りにしてしまうのにゃ」


「まっ、待ってくれぇ……ダンゴを、ダンゴを規定の量食わねぇと酷いことになるんだ、だから1個丸々全部くれねぇと……」


「うっせぇよ、誰が喋って良いと許可した? お前等はもう聞かれたこと以外について一切喋る権利がないんだよ、わかったらサッサと情報を吐け、ゲロじゃなくてな」


「そ、そんな……」


「だから喋ってんじゃねぇっ!」


「ふんげぱっ……おろろろろっ……」


「マジで薄汚ねぇ野郎だなこのゲロ虫は、地獄にさえ受け入れ拒否されんじゃないのか? ということでじゃあミケ、ここは任せたぞ」


「はいなのにゃ~っ」



 哀れな犯罪者共、これからゆっくりと、そうそう死なない程度の『ダンゴ』を与えられ続け、その体はグズグズに崩れていくのであろう。


 そんなグロい光景を目の当たりにするつもりはないのでどこかに行こう、そうだな、次の行動に向けた作戦会議を……と、リリィが急いで俺の横を駆け抜け、犯罪者2匹の下へと向かった……



「はいっ! 欲しがってたおダンゴです、食べたいときは我慢しちゃダメだから、私が探して来たんですよっ!」


「おぉ……何とあり難いことか、お前は我等の信じる邪神の……って、ダンゴムシじゃねぇかぁぁぁっ!」


「え? ダンゴムシですけど、せっかく捕まえて来てあげたのにどうして捨てちゃうんですか……」


「おいお前等、リリィがショックを受けているだろう、どうしてそんなクソみてぇなことをしたんだ? ミケ、こいつらはもっと長く苦しめて殺せ、最後は剣で突き刺して貰えるよう懇願するぐらいにな」


「わかっているのにゃ、いくら何でも今の対応は酷いと思うし、それだけでも残虐死刑に値するのにゃ」


「うむ、では頼んだ、俺達は向こうのテントに居るから何かあったら呼んでくれ」



 ということで俺達は本部連絡所の横、昨日ユリナとサリナがアイテム鑑定をしていたテントを用い、続々と到着している王国軍のうちから上級な連中を呼ぶなどし、今後の行動についての協議を始めた……



 ※※※



「え~っと、じゃあ西へ移動するのは俺達だけってことにするか?」


「そうね、どうしても魔族領域を通過しないとならないんだし、薬品切れで瘴気に対抗することが出来なくなるとハゲるわよ」


「確かにな、俺達の分だけなら1年分はあるし、最悪『元々ハゲの連中』に持って来させれば良いが、大部隊全員分をってなると話が違うもんな……」



 それには各方面からの賛同が得られた、というか魔族領域に行きたくないだけの連中が大半だと思う。

 まぁ、そんな所へ行けば無駄な人死にが出るのは確実だし、それぞれの部隊の指揮官達の気持ちがわからないでもない。


 だが俺達は違う、そんな魔族領域や大航海程度で何かあるようなことも考えられないし、そもそも俺達が行かなくては誰が行くというのだという話になる。


 ということで移動は俺達だけ、せっかくやって来た王国軍は一部をヨエー村のさらなる監視として残し、適当に温泉に浸かって帰ることとなった。


 獣人部隊も撤収し、村の管理権は再び大賤人の手に戻る……と、その前に分身したのをどうにかしてやらないとだ、このままではまた離反した奴が悪さをしないとも限らないからな。



「ということだ、おいおっさん、いや臭いから近付くんじゃねぇよ、今残っている分身を全部集めるんだ、こっちで限りなく残虐な方法を用いて『処分』してやるからよ」


「おいコラふざけんな、もっと安楽死的な方法でどうにかならないのか?」


「安楽死って、火炙りとか八つ裂きのことか?」


「どう考えてもおかしいだろ……」



 ということで分身大賤人の残った部分は『焼却処分』することが決まった、もちろんコスト削減のため生きたまま、自ら火に入って焼却されることを推奨している。


 ダメならこちらで手伝ってやろう、自決も出来ないクソ無能馬鹿に手助けをするのは気が引けるが、このままでは安心して旅立つことが出来ない以上そうする他ないのだ……



『ギョェェェッ!』

『アヅィィィッ!』

『し……シンダァァァッ!』


「ギャハハハッ! おい見ろよおっさん、お前が無様に焼けていく姿をよっ! てかアレだオリジナルのお前も焼いて貰えよ、ちょっとは消毒されるかもだぜ」


「本当にクソ鬼畜な行為で……あ、おう、俺の分身の魂が戻って来たぞ、これで完全な状態……いや、何か知らんが1人だけ足りないような気がしなくもないが……」


「それは気のせいだろうよ、元々頭のネジが飛んでいるからそんなに不潔野郎なんだ、足りないのは分身のひとつじゃなくて人間性の一部だろ?」


「クソッ、舐めたことを言いやがって」


「誰がお前のような薄汚いゴミ人間を舐めるというのだ? 病気になったら損害賠償してくれるのか? まぁ良いや、元に戻ったならサッサと出て行け、殺されないうちにな」


「……マジで覚えてやがれ」



 親切丁寧に、ボコボコにしたり殺害したりすることもなく対応してやったというのに、大賤人のおっさんは若干キレ気味で村へと戻っていった。


 しかし覚えてやがれとはどういうことだ? 今回の件がテストにでも出るというのか? いや、もう良い、3歩程度歩いたら今のことは忘れてしまったようだ……



「それで勇者様、出発は明日の朝で良いのよね?」


「そうだな、最後にあの犯罪者2匹から情報を得ておきたいところだが、まぁこれ以上はあまり望めそうもないし、何か新たなことが判明したら得意の伝書鳩(どこにでも到達する、最強)の世話になれば良いさ」


「ええ、じゃあこのまま出発の準備を始めるわ、もちろん力仕事は全てもれなく勇者様がするのよ」


「げぇぇぇ……」



 仕事をさせられ、その苦痛でゲロを吐きそうになった俺は疲れ果て、夕食後は布団に入って時間を過ごした。

 しばらくすると夜が更け、目が勝手に閉じる、気が付いた時にはもう朝方であった……



 ※※※



「では出発する、ミケ、ここの後始末は任せたからな」


「わかったのにゃ~っ」



 西に向けて出発、ちなみに馬車は王国軍から大き目のものを借り、パーティー全員がまとめて乗り込めるようになったため快適だ。


 さらにこの後撤退していくであろうミケ達獣人部隊には、帰りに俺達の拠点村へ立ち寄り、残して来たアイリスとエリナの様子を、そしてコパー達Ω4人娘がしっかり馴染んでいるのかを確認するよう依頼しておいた。



「で、この先はどういうルートでどんな感じに進むんだ?」


「そうね、まずは前に殺した西の四天王の城……は壊しちゃったのよね、魔族領域に入ってからどこか立寄ることが出来そうな所がないものかしら?」


「あ、だったら凄く良い場所があるわよ、昔『魔王軍合宿』で泊まったんだけど、あのお城からもうちょっと西へ進んだ辺りに湖があって、その横にコテージみたいなのがあって、そこなら安いし全員で泊まれるわ」


「あら、コテージとはなかなかオシャレね、じゃあ勇者様、最初のまともな休憩はそこにしましょ」


「だな、コテージで1日休んで、そこからは……西の果てまでまっすぐだな、そこからどうやって海を渡るのかが問題なんだが……」



 もちろん船などは存在しない、いつも使っているドレドの船は南方面行だし、大陸の西の外れに新大陸へと至る定期船があるとも思えない。


 これは本格的な足止めを喰らってしまいそうだな、勢いで出発してしまったものの、本来は後続、あのPOLICEの馬鹿野郎が合流するのを待つべきであったかも知れないな……


 と、まぁ今更そんなことを言っていても仕方がない、ここはひとまず大陸の西の果てまで進み、そこで様子を見ることとしよう。


 定期船などはなくとも海は海、そろそろ夏だし、それなりに出店などもあって快適に過ごすことが出来るのではないかと期待しておく。


 馬車はそのまま進み、魔族領域へ、かつて滅ぼした西の四天王の城を過ぎると、マーサが言っていた湖の近くに出た。


 そういえば西の四天王討伐の折にはあのアングラーおじさんに出会ったのだ、もしかしたら奴はこの湖で釣りなどしていたのかも知れないな。


 だがそんなアングラーの姿は、というよりも人影が見当たらない湖周辺。

 もちろんコテージの管理人も、その他従業員らしき魔族の姿も発見出来なかった。



「う~ん、おかしいわね……もしかして潰れちゃったとかかしら?」


「どうだろうな、でも潰れたにしてもつい最近だぞ、この綺麗さならおそらく人が手を入れなくなってから1か月も経っていないんじゃないか?」


「スンスン……何か向こうの建物から酸っぱい臭いが……何か腐っているんだと思います」



 カレンが反応した臭いの正体を探るべく、俺達は管理棟である旨の看板が掲げられた建物を後にし、臭いの元となっている建物へ……臭すぎて近づけないではないか。


 そして建物にはこれまたご丁寧に看板が掲げられ、『食糧庫』とのことである、間違いなく腐っていやがるが。

 というか、キャンプ場だか貸しコテージだかが潰れて廃業したというのであれば、そこに食料を残していくのは不自然ではないか?



「うむ、これは何だかやべぇ事件の臭いがするな、腐った臭いもやべぇけど」


「勇者様、上手いこと言ったつもりかもですけど至極つまらないですよ、とにかく管理人さんは居ないようですし、今夜は勝手に泊まってしまうことにしましょう」


「そうだな、コテージは普通に選び放題だし、管理棟へ戻れば鍵もあるだろう、申し訳ないが勝手に泊まらせて貰おう、まともな風呂にも入りたいし」



 利用したことがあるマーサが言うには、湖のすぐ横に綺麗で巨大な露天風呂があるのという、もちろんこの状態では湯など張っていないし汚れ放題のはずだが、とにかく様子を見に行ってみよう。


 ということで案内係のマーサと、それから風呂だけは大切なルビアと共にその露天風呂を見に……なんと湯気が出ているではないか、透き通った大量の湯が湛えられた豪華な湯舟は、まるでつい先程掃除したばかりかのようであった……



「どういうことだよ? 益々おかしいなこのキャンプ場は、おいルビア、これはアレだ、心霊現象の類だ、夜は確実に出るから覚悟しておけよ」


「ひぃぃぃっ! も……漏らしました……どうかお仕置きして下さい」


「うむ、マーサ、とりあえず風呂から湯を汲んでルビアを洗おう、戻ったらお仕置きだ」



 パンツを脱がせたルビアを洗ったところでは、風呂の湯は普通の安全な湯であるとしか思えなかったが、念のためこの後精霊様に確認して貰うこととしよう。


 ついでに面白そうだからミラとジェシカも脅しておこう、間違いなく何かが起こるであろう今夜に備える意味も込めてだ……



「……ということなんだ、ここは間違いなく『出る』、失踪した従業員とかオーナーとかはたぶん何者かに殺されていて、その魂がこのキャンプ場に残ってだな、夜な夜なここのウリであった露天風呂を掃除して……」


『ひっ、ひぃぃぃっ!』


「うむ、2人共良い反応だ、パンツを洗うのに最適だからその『心霊スポット』の露天風呂まで一緒に来い」


『どうかご勘弁をぉぉぉっ!』



 抵抗するミラとジェシカを引き摺り、準備中であった夕食のバーベキューに関してはマリエルに見張りを頼んでおく。


 尻丸出し状態でかつ再度おもらししたルビアはもう一度連れ、今度は興味を持ったセラと水質鑑定係の精霊様も伴って先程の露天風呂へと向かった……



 ※※※



「な、コテージと違って完全な状態だろう? 普通は何週間も放置されれば湯なんて残っていないし、そもそもコケだらけになっているはずだ」


「確かにヘンよね、精霊様、お湯の具合はどうかしら?」


「どうって、紛うことなき普通のお湯よ、毒もそれから温泉成分も入っていないわ、しかも湖から汲んだってわけでもない、きっと井戸水ね」


「もうわけわかんねぇよな、と、おもらし3人衆のパンツ洗いが終わったみたいだぞ」


「こっちはしょうがないわね全く、ミラ、ちょっとそこでお尻突き出して待ってなさい、ペンペンしてあげるわ」


「クッ、お姉ちゃんにお仕置きされるなんて、こんな屈辱堪らないわ」



 セラだけでなく俺はルビアに、精霊様はジェシカに付いてお尻ペンペンの刑を始める。

 まぁ、全くもって効果はないのだが、それでもお仕置きをしておく必要があるのだ。


 で、お仕置きには慣れっ子であれど怪談には一向に慣れない怖がりの3人、尻を叩かれながら、互いに今夜どうやって身を守ろうかと話し合っている。



「いでっ、いでっ……なぁ主殿、今夜は主殿の隣……いでっ、のカレン殿に抱き付いて寝ても良いか? いでっ」


「無理だろうな、カレンはそろそろ暑がる時期だし、そんなポヨンポヨンのおっぱいで抱き付いたら起こるに決まっている」


「そうか……あっ、精霊様、もっとハードに叩いてくれっ、あぅぅぅっ!」


「というかさ、そんなこと考えなくとも大丈夫だろ、まだ明るいが、夜になったら何かが起こる、そんな気配がムンムンだからな、そしてそれが起こったところで解決してやれば良いんだ」


「そうよジェシカちゃん、出るのは出るでしょうけど、普通に悪霊だったら成仏させて、失踪した管理人とかの生霊だったら事情を聞いて、この状況をどうにかしてやれば良いの、わかる?」


「ひっ、で……ではどのみち夜には……」


「まぁそういうことになるよな、ちなみにどうせ『出る』のはこの露天風呂周辺だろうし、どうあっても風呂には入るんだからな、もう避けようがないってことだ」


『そ、そんなぁ~っ』



 怯える3人の尻を叩き終え、一度皆の所へと戻って食事の準備を続ける。

 徐々に暗くなってきたことにより、怖がりの3人は若干そわそわし出したが、バーベキューの美味さで一時怪談のことは忘れたようだ。


 だが風呂へ入ろうというタイミングになって再び恐がり出したため、結局3人共縛り上げて連行することになってしまった。


 露天風呂は上に屋根が付いているため、3人はそこから吊るして湯船にディップするスタイルで入浴させよう。


 ちなみにこれは先程のお仕置きの続きも兼ねている、もし本当に霊的な何かが出現するようであれば、この3人だけを置き去りにしてコテージに戻ってしまおう。


 ということで湯船に浸かる、ちょうど良い温度、月夜に輝く水面が美しい……などと考えている暇ではないな、ここから何が起こるのか、はたまた何も起こらないのか、意識して待っていなくてはならない。


 そしてそれからおよそ10分後、案の定というか何というか、遂に事が起こったのであった……

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