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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 西よりの使者と西へ
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631 何でお前が

「おいっ! 大丈夫かそこの馬鹿野郎!」


「クソッ! こんなときに新手かよっ!」


「いや新手じゃねぇし、てかどう考えても違うだろ、会ったことあんのに、どんだけ馬鹿なんだよお前は……」


「何をっ! 俺は故郷のチンパンジー養成学校で学年50位の成績だったんだぞっ!」


「いや何人中だよ、しかも何だその養成学校はっ? っと、今はとにかく俺に任せて逃げやがれっ!」



 謎の敵から逃げる馬鹿野郎に横から追い付いた、少し勘違いされてしまったのだが、どうにか馬鹿野郎と、それから謎の敵の間に入り込むことに成功した。


 あとは敵を迎撃するだけなのだが……人だと思っていたらかなり新鮮なゾンビではないか。

 それでも損壊しているゾンビが多いことから、精霊様が殺してしまった昨日の観客が蘇ったものと推測出来る。


 しかしこの男も含めて誰ひとりとしてゾンビを倒すことが出来ていないようだ、頭を狙えばどうにかなるという知識がないのはこの世界の普通の人間と同じか。


 それなりに文明が発達していそうな感じとはいえ、西方新大陸においてもまだ『ゾンビ殺しまくりゲーム』とか『ゾンビ襲来型パニックアクション映画』といったようなものは開発されておらず、未だこの程度のゾンビに対処するための原始的な知識すらないということだ。


 仕方ないから俺が自らバールのようなものを携え、お手本のようなものを見せてやることとしよう。

 不思議と手近な所に落ちていた武器を拾い上げ、混乱して逃げるのをやめてしまった馬鹿野郎に見せ付けるような動きでゾンビに襲い掛かる……



「オラァァァッ! 死に晒せやこのボケェェェッ……何だってっ!? おい馬鹿野郎! このゾンビ、どうしてこんなに強いんだっ!?」


「俺に聞かれてもわかんねぇぜっ! だが普通ゾンビってそのぐらい強くねぇかっ?」


「いやコレ……もうアレだぞ、ちょっと『専用ムービー』伴って出て来るような『強ゾンビ』だ、それぞれ、今ここに居る1体1体がな……」


「益々意味がわかんねぇんだが?」



 なんとバールのようなものが一撃でひしゃげてしまったではないか、こんなに防御力が高いなど、一般的なビジュアルのゾンビでは考えられないことだ。


 まぁもちろん俺の力をもってすれば勝てないなどということはなく、バールのようなものが完全に壊れるまでは普通に戦い、一度の薙ぎ払いで数体のゾンビの首を弾き飛ばすことが出来る。


 しかしこれではゾンビの数が多すぎる、精霊様が昨日やらかした際の死者より明らかに多いし、そもそも死にたてほやほやではない腐ったゾンビ、またもうほとんど骨と化したゾンビなども出現していることから、敵は今もどこかで新たなゾンビを生成し続けているように思う。


 そうでなくてはこの平和な、完全なる雑種地であった俺の領地には存在しないはずの死体が、ゾンビと化してこんな所にやって来るはずがないのだ。


 いや、ゾンビの出所はこの際どうでも良い、今は俺が楽をする方法、即ちどうにかして増援をゲットし、後は任せたと告げてこの場を立ち去る方法を考えなくてはならない。


 そして唯一の生き残りであり、もう『逃げている最中』であることを完全に失念してしまった様子の馬鹿野郎、西方新大陸の情報源であったウェスタンコップチームの唯一の生き残りであるこの馬鹿野郎を、どうにかこの危機から脱出させる方法も同時に必要。


 この逃げているのが可愛い女の子であれば、もう間違いなく俺様がバッチリ手を牽いて安全な場所へ……という感じなのだが、この薄汚いうえに勇者様たるこの俺様に対する物言いもムカつくこんな野郎を助けるためでは力が出ない。


 というか、今現在コイツが何もせず、俺だけが戦わされているという状況が実に気に喰わないのだ。

 何かタスクをくれてやろう、こんな無能の馬鹿野郎にも可能な、サルのお使い程度の簡単なタスクを……



「おい馬鹿野郎! ちょっと良いか? そんなところで眺めていないで誰か人を呼んで来いっ! 出来れば普通の人じゃなくて戦えそうな奴な、筋肉ムッキムキのおっさんとか」


「はっ⁉ もしかしてお前馬鹿野郎って俺のこと言ってんのか? マジで殺すぞっ、俺の必殺『犬のウ〇コ拾って投げる拳』によって粉々に打ち砕くぞっ! オラァァァッ!」


「げぇぇぇっ⁉ 素手で拾ってんじゃねぇぇぇっ! しかも投げんなこの馬鹿野郎がっ!」


「また言いやがったなこのクソ野郎! こうなったらもう両手投げだっ! 食事に使う方の手は取っておこうと思ったのだがそうも言ってられねぇっ! ハァァァッ……あっ、しまったっ! ウ〇コのストックがぁぁぁっ! おのれ覚えておけっ! いつかこの俺様、俺様の名前は……忘れちまったがとにかくお前だけは許さねぇからなっ!」


「・・・・・・・・・・」



 逃げてしまったではないか、というかこの馬鹿野郎、毎日触れているはずの『自分の名前』すら忘れてしまったというのか、マジでとんでもねぇ野郎だ。


 で、そんな馬鹿野郎の行動とは一切関係なく、会場の方を警備していた筋肉団員がこの騒ぎに気付いたらしい。

 連携した動きで人を集め、さらに一部はバールのようなものを取り出して俺に加勢する構え。


 さすがに強い筋肉団員が現れたことによって俺の動きもかなり楽になった。

 これなら未だ会場内で何やらやっている様子の仲間達ともコンタクトを取ることが出来るはず。


 いや、決勝トーナメント進出チームとして閉会式に参加する、つまり会場に居る俺の仲間と一緒に居たはずのゴンザレスが出て来た。


 ということは他の決勝トーナメント進出メンバーにもこの件が伝わっているということで……よし、続々と姿を現したぞ、これであれば強ゾンビの群れなど敵ではない……



「勇者様! 飛ばされて行ったっきり帰って来ないと思ったら、こんな所で遊んでいたのねっ!」


「いやどう見ても遊んでねぇよ、ちなみにウェスタンコップチームも来てなかっただろ? 4人中3人はもうあの世へ旅立ったからな」


「マジッ⁉ 結構強かったと思うんだけど、一体どうして……まさかその辺のゾンビ如きに……」


「そのまさかなんだよ、あのゾンビ共、どう考えてもその辺に良く居る奴、自分で蘇ったりとか、あとショボい中二病犯罪者が見様見真似で創り出して元に戻らなくなったような雑魚ゾンビじゃねぇ、専門の術師かそれと同程度の力を持つアイテムによるものだっ!」



 そこからしばらく、まだまだ湧いてくる様子の強ゾンビについて集まった仲間達に説明していく。

 しかしこのようなゾンビを創り出す術などユリナやサリナも知らないようだし、王子として王宮の文献を読み漁っているインテリノもまるで知らないそうだ。


 となるとこれはやはり西方新大陸の技術によるもの、クソッ、生き残ったのがあの馬鹿野郎以外のどいつかであればまだ話は変わっていた、どうしてあんな馬鹿だけが生きて、貴重な情報源となり得る連中が犠牲に……



「勇者様、とにかく今はゾンビを片付けましょう、数が多すぎて私達も参加しないとダメそうです……とはいってもまともな武器がありませんが……」


「だな、一旦屋敷へ取りに行くか、それとも素手で戦うかだが、後者はさすがにイヤだな、噛まれたら自分もゾンビになるわけだしな」


「では私とカレンちゃん、マーサちゃんで屋敷に戻ります、他の皆は先に戦っていて下さいっ!」


「いや俺も戻りたくて……うむ、何でもない、決して『屋敷に帰ったら時間を潰して戦いから逃れよう』などとは思っていないぞ、決してな」



 ミラの奴には俺の作戦が見透かされているようだ、これではおちおちサボることも出来やしない。

 無理をすれば怒られるのは確実だし、策を練って直接ゾンビに触れるようなことを避けるような方法を考えないとだ。


 というか今大会の優勝者である水の大精霊様の姿が見えないのだが? 奴め、この面倒ごとを察知した直後に退散しやがったな、今は屋敷の庭にある自分の社に籠っているはず、本当に羨ましい……


 あ、そうだそうだ、ゾンビと戦わなくて良くなる方法がひとつだけあるではないか、俺様の力の前に恐れ戦き、逃走を図った『一応の情報源』を捕まえに行くというお仕事だ。


 まだそんなに遠くへは逃げていないはずだし、単体で走り回っている以上どこかに隠れたゾンビを操る敵に狙われないとも限らない。


 情報の灯火が完全に消え失せるよりかは、燃えカスどころか難燃性かも知れないあの馬鹿野郎であっても生かしておいた方が良いのは事実だからな、ということで皆に告げて……いや告げずに追うこととしよう……



 ※※※



「おい待てっ! 死にたくなかったらちょっと待ちやがれっ! 止まらないと直ちにブチ殺すぞっ! おい聞いてんのかこの馬鹿野郎! 指示に従わないと命の保証は……」


「げぇっ⁉ もう追って来やがったっ! あっちへ行けっ! シッシッ!」


「何がシッシッだっ! せっかく助けに来てやったというのに何たる態度だこの馬鹿野郎はっ!」


「いや最初のっ! どう考えても助けに来た奴の台詞じゃねぇだろっ!」



 言葉遣いには気を付け、ごく丁寧に話し掛けたつもりであったのだが……やはり西方新大陸の文化はここや、俺が転移前に居た世界とは異なり、俺の言葉から滲み出る優しい気遣いが全く伝わっていないようだ。


 それからも追跡しながら2度3度と殺害を仄めかすと、しばらくしてようやく観念した様子で立ち止まった。

 いや、疲れて止まっただけか、逃げたことを反省した様子はないし、とりあえず全身の生皮を剥いで……と、殺すのではなく助けるのであったな。



「ぜぇっ、ぜぇっ……く……来るなっ! 来るんじゃねぇこの人殺しゾンビめがっ!」


「誰がゾンビだよ手間掛けさせやがって、この馬鹿野郎がっ!」


「げっ⁉ ゾンビが喋りやがった? いやそんなん騙されんぞ俺はっ! お前等が殺気蘇って襲ってきて……あれ? そういえば俺は1人じゃなかったはず、あと3人……そうだっ! お前等ゾンビが俺のボス達を殺したんだっ! ボスを返せっ! あの良く知らないけどハゲの人とかハンバーガー喰ってそうなデブの人も返せっ!」


「・・・・・・・・・・」



 どうやらこの短期間で再び俺のことを忘れてしまったようだ、というか完全に『ゾンビの一種』だと思っているようだから至極性質が悪い。


 しかしこんなに馬鹿で今までどうやって生きてきたというのだ? そもそもコイツはPOLICEなわけで、西方新大陸がどういう状況なのかは知らないが、公務員ということはそれなりの試験を突破した強者(頭も)であるはずなのに。


 いや、もしかして西方新大陸は凄まじい好景気下にあり、民間の労働力需要の高まりによって公務員は超絶不人気、誰もなり手が居ないためこんな馬鹿でもなることが出来た、むしろPOLICEにしかなれなかった『でもしかポリスメン』なのかも知れない。


 いや、それでもこの内容では分限処分が妥当だと思うのだが、コイツが今POLICEに所属しており、同行している全ての上司を失った唯一の生き残りであることを考えれば、俺達にとっての情報的価値だけではなく、西方新大陸に戻った際の報告係としての、つまり向こうサイドとしても有価値な存在なのだ。


 馬鹿でアホで死んだ方がマシな無能だからといって、こんなところでむざむざと死なせてしまうわけにはいかないキャラであることは確実。


 いや、むしろここでの救助が後の『ウェスタンコップ』という警察組織全体との協力関係を築くためのキッカケになる可能性さえある。


 ここは全てを、もちろんこの場でブチ殺してミンチにしてやりたいのも我慢し、どうにかして安全な場所へと連れ帰るのだ。

 よし、では作戦開始だ、まずはバールのようなもの(半損)で殴って気絶させ、そのまま引き摺って行くこととしよう。



「喰らえぇぇぇっ! 大勇者バールアタァァァック!」


「ぎょぇぇぇっ!」


「フッ、正義は最後に勝利するのだ……」



 こうして馬鹿野郎の救助に成功した俺は、既にゾンビがあらかた片付いていることを期待しながらコロシアム付近へと戻った……



 ※※※



 会場コロシアムの真横、臨時の救護所として使われているこの場所には、既に多くの負傷者が、そして外ではゾンビ化しないよう祈りを捧げられている大量の死体が……と、どうしてこのようなことになっているというのだ?


 単にゾンビの大群が押し寄せただけで数十人も死ぬはずがない、ここに居るのは大半が会場警備をしていた筋肉団員、それ以外にも後学のために決勝を見に来ていた冒険者や戦士のはずなのだが?


 と、ちょうど良いところにルビアが居るではないか、試合に勝って大会に優勝したの束の間、こんな場所で救護班の一員として働かされている哀れな奴隷だ、俺のだけど、ということで少し話を聞いてみよう……



「おいルビア、おつかれさん、で、この状況は一体何がどうなってこうなったんだ?」


「あ、ご主人様、皆が怒っていましたよ、ご主人様が逃げたって、それでここなんですが……」



 なんと、どこかの馬鹿冒険者が『ゾンビに噛まれた人』を黙って救護所に運び込んでしまったようだ。

 何たる愚行、その行為が意味することはもはやひとつ、救護所内でのゾンビ化祭りの始まりである。


 もちろんやらかしたアホ冒険者は処刑、ゾンビを1ヵ所に集めるための生き餌として使用されたそうだが、それにしてもそんなことをする輩が居るとは……いや少し待とう、それは、それこそが敵の攻撃ではないのか?



「ルビア、ちょっとそのやらかし冒険者の死体を確認したい、ゾンビに齧られているとは思うが、どこにあるのかちょっと教えてくれ」


「えっと、さっき回収してゾンビ化防止措置をして、それから……あっ、この戦いで仲間を失った冒険者の方々が持って行きました、損壊するなどして更なる侮辱を与えるとかで……」


「わかった、えっと……あれかっ!」



 辺りを見渡すとそれが、それとしか思えない光景がすぐに見つかった。

 数十人の冒険者が取り囲んで何かに罵声を浴びせ、蹴りを入れているのだ、たかだかゾンビの1体に対してあのようなことをするはずがないからな。


 ということですぐに声を掛け、その死体を検分……いやいやいいや、これはまたしてもどういうことだ……拙いな、ちょっとセラ……だと心許ない、しかも魔法攻撃班は大忙しだ、とりあえずジェシカを借りよう。



「ジェシカ! ちょっと来てく……」


「捕まえたぞ主殿! もう逃がさないからなっ! ほら、主殿もちゃんとゾンビを倒すんだ、そんなバールのようなものなど使わず、素手でべちょっとやるのだっ!」


「イヤに決まってんだろぉぉぉっ! って、それどころじゃねぇっ! 相談したいことがあるんだ、だからちょっと来てくれっ!」



 どうにか落ち着かせたジェシカを引き連れ、ある程度の事情を説明しつつ先程の死体蹴り現場へと向かう。

 飽きた冒険者達はほとんどが解散したようだが、死体の方はまだしっかり残されていた。


 それを再び覗き込む、半分喰われ、無残な状態になってはいるものの、その死体の顔には俺も、そしてもちろんジェシカも見覚えがあったようだ。



「こ……この男は……まさか?」


「そう、そうなんだよ、明らかにこちらを害する目的で救護所に『ゾンビの元』を運び込んだ張本人、間違いなくヨエー村を任せていたおっさん、あの大賤人だいせんにんのおっさんなんだよ……」


「しかしっ、しかしだ、どうしてこの男がこのような場所でこのようなことを?」


「それを推測するのが俺達の役目だ、ゾンビは他に任せよう、汚いし臭いからな」



 大賤人のおっさんは既に冷たく、死体は損壊し尽くしているためどのような外法を用いてもこの場へ、ほんの一時だけでも呼び戻すことなど不可能。


 いや、そもそもこの死体が本当に大賤人のおっさんなのか? そっくりさんとかではなくて? もしかしたら(悪人の)親戚とかが居たのかも知れない、いや、しかしここまで同じ顔というのも……そうだ、あの技を使おう。


 普段から忘れがちである俺の能力によって、死体とはいえこの男の身分を鑑定することが出来るのだ。

 もうひとつの索敵は大変お世話になっておりますが、こちらは実に使い道がない、そもそもこれではわからないものも多くなってきたし。


 で、あっという間に判明したこ事実がここにひとつ、大丈夫、この死体は大賤人のおっさんその人である、人違いでなくて本当に良かった……良くないな……



「ジェシカ、残念だがこの大賤人は本人であることが確認された、そっくりさんとか、あとニセモノではないようだ、クローン……という可能性はゼロではないがな」


「そうか、となるとやはり救護所にゾンビを招き入れたのはわざとだな、この男はあのヨエー村で唯一まともな知能を持った生物、ゾンビに噛まれた者がゾンビになるということを知らなかったはずもない」


「うむ、クソ野郎め、もう少し早く気付いていれば処刑する前に話を聞くことが出来たかも知れないのに……」



 何も語らずに死んでしまったことは大変に残念なことだ、しかも不潔ではあるが良い奴だと、一応こちら側の味方キャラだと思っていたのに、こんなことをしやがってタダでは……という言葉すらもう届かない、地獄の底へお引越ししてしまったのだな。


 しかし問題はどうして大賤人のおっさんがおこのようなことをしたのかだ、俺達がヨエー村を丸投げしたからキレてテロを? いや、コイツは俺達がどれだけ恐ろしい存在なのかを知っているはずだ、惨たらしく死にたいという願望がない限りそのようなことはしない。


 もっとも現に惨たらしく死んでいるおっさんだが、それはうっかりやったことがバレてしまったためだ。

 自殺しに来たわけではなさそうだし、単にテロを起こしただけならすぐに逃げ出すはず。


 それをしなかったということは何か別に目的があった、或いは自分の意志ではなく、誰かに操られるなどして犯行に及んだかだな。


 そういえばヨエー村があるのはここ王都より西、もしかすると逃走しているウェスタンファーザーズチーム、またはその一味が、移動中にヨエー村へ立ち寄り、一枚噛んだのではなかろうか?


 とにかく、この件は皆と相談だな、パーティーだけでなく、戦える者、考えることが出来る者、そして国の中枢に居る者を含めた会議をすべきだ……

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