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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十二章 西よりの使者と西へ
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629 先へ進むのは

『そろそろ現場の様子が見えてくるはずですが……っと、人影がいくつも見えますっ! いやっ、あっ大勇者様チームはまだ全員立っていますっ! しかし押し寄せた3人のマーサ選手もっ! どういうわけかそれぞれが実体を持って戦っているように見えますっ!』



「クソッ、サリナだ、サリナを潰さないとこの状況は打開出来ないぞっ!」


「サリナちゃんは今大会大活躍ね、とにかくカレンちゃんをここから出しましょ」


「わうっ! でも隙がないですっ!」



 3人のマーサと宙に浮かぶ無数のユリナの攻撃、当然捌き切れるものではなく、どうにか直撃を避けるだけの状況。

 もちろん反撃したり、どれがホンモノなのかと探っていく余裕はなく、俺達はスタート地点から動くことさえ出来ない。


 ただ、幸いなのは直接俺達と戦う幻術性マーサの維持に力を使っているせいで、同じく幻術で作り出している空中のユリナが薄く透け、攻撃力もかなり低いこと。


 さすがのサリナもそこまでは出来ないようだ、セラに余裕を作らせることが可能になれば、魔法を飛ばして地道に幻術性ユリナを潰していくことも同時に可能になるはず。


 そこまで繋がればカレンの脱出も容易だ、もちろん以降は3人で幻術性マーサの相手をしなくてはならないのだが……いや、それは少し無理がある、マーサの方を先にどうにかしないとだ……



「ミラ、カレン、ちょっと2人で気合入れて戦ってくれ、その間に俺がニセモノのマーサを炙り出すっ!」


「わかりました、でも10秒ぐらいですよ、迎撃が1人抜けたらそれ以上は持ちませんっ!」


「おうっ、それだけあれば十分だ、いくぞっ!」



 3人のマーサへの対処を一旦ミラとカレンに任せ、俺は攻撃を受け止めることを中止する。

 10秒、それだけあれば十分だ、まずは手近なマーサの後ろに回り、平手で尻を引っ叩いてやるのだ。



「ご主人様に逆らう悪いマーサめっ! お尻ペンペンの刑を喰らえっ!」


『・・・・・・・・・・』


「こいつじゃないっ! 次だっ!」


『・・・・・・・・・・』


「いやこれでもないのかっ!」


「勇者様、もう残り1つだけど明らかに違いますよっ! だってホンモノのマーサチャンなら、叩かれることがわかっているのならもうお尻丸出しで待機しているはずですっ!」



 そしてその通りであった、俺達を囲んでいる3人のマーサは全て幻術性マーサであったのだ。

 試しに3体共カンチョーを喰らわせてみたが、いつもの『はうっ!』という反応を見ることは出来なかった。


 となると上空のユリナも全部ニセモノで、潰していってもこちらの、セラの魔力が無駄に削られてしまうだけということか。


 ということで作戦変更、どうにかして幻術性マーサの1体を打ち消し、そこで出来た隙からカレンを脱出させようということに決めた。


 この3体の幻術性マーサは全てサリナによる作り物、遠くから全部をキッチリ維持し続けるのは難しいはず。

 おそらくはどれかに集中すればどれかが疎かになり、同時にその意識が向いていない1体は脆くなるに違いない。


 その1体を見極めることが出来さえすれば……居た、というか目の前だ、直接戦闘において相当に強いミラとカレン、それと戦う2体に気が行きすぎて、比較的弱い……いやもちろん最強の勇者様ではあるのだが、とにかく俺と戦っている1体にはそこまで意識が向いていない様子。


 つまりコイツが、俺の華麗なる物干し竿捌きに対して一切臆することなく間合に入り込み、ちょくちょく顔面を殴ってくるこの生意気なマーサこそが幻術の弱点なのだ……



「カレン! ちょっと担当を替えようっ! こっちのマーサを頼むっ!」


「はいっ! ていやっ……あれ? 何かこのマーサちゃん、凄く弱いんですけど……もう消えちゃった」


「でかしたっ! やっぱりそのマーサがサリナの術の穴だったんだ」


「というか、その弱っちいニセモノのマーサちゃんと互角の死闘を繰り広げていた勇者様は何なわけ?」


「おいセラ、この件にそれ以上言及すると後々痛い目に遭うぞ、1週間以上は夕飯抜きだぞ、後縛って軒先に吊るして干し柿みたいにすんぞ」


「ひぃぃぃっ! もう言わないから干し柿の刑だけは勘弁してっ!」



 幻術性マーサが1体減少したことにより、とんでもない内容のお仕置きをチラつかせてセラを脅すぐらいの余裕が出てきた。


 これなら包囲網からカレンを出しても……いや、そうなるとこの『強い方』のマーサを、今は再びカレンが担当し始めたマーサを俺が止めなくてはならない。


 うむ、それは普通に無理だな、接近戦であることを考えると俺とセラの共闘でも押さえ込めないであろう。

 つまり、もう1体はどうにかしないとならないということで……などと考えている間に当初の予定通り、カレンが脱出してしまったではないか……



「勇者様! そっちの1体は任せましたよっ!」


「ちょまっ! おいっ! ぎょぇぇぇっ!」


「どうしてそんな一瞬でボコボコにされてるんですか……」


「あ、あぁ、ちょっと可愛いマーサに手出し出来なくてだな……」



『ここでチームリーダーの異世界勇者! 幻術性マーサ選手にボコられ、ダウンしてしまったぁぁぁっ!』


『勇者様は普段偉そうにしているわりにはたいして強くないですからね、でもこの間にカレンちゃんが包囲から脱出しました、勇者様の犠牲は無駄ではありませんでしたね』


『そのようですっ! ちなみに勇者さんには私も今度逆らってみようと思いますっ! 案外どうにかなりそうな気がしてきましたっ!』


『いえ、真っ当でない理由で人に危害を加えるときにはなぜか強いんですよ、ですので私もあまり逆らいません』


『あぁーっとっ! 実況の私、これはとんでもない失言だったようだぁぁぁっ! ボコられたとはいえ聞こえているはずっ! 後で酷い目に遭うのは確実だぁぁぁっ!』



 もちろん聞こえているし、そしてエリナには強烈なお仕置きを科すことが確定した。

 まぁ実害があったわけではないし、尻2,000叩きのうえで尻尾クリップ、そのまま正座50時間程度で許してやることとしよう。


 で、抜け出したカレンの穴を埋めるのがミラ1人だけになってしまったではないか、セラは上空の幻術性ユリナ軍団に手を焼いているし、このままでは確実にやられるな。


 こんなときに回復が出来れば助かるのだが、生憎この場にルビアを召喚することなど出来ないし、もし出来てもルール違反とみなされるのは確実。


 となればこの場は気合で起き上がり、再びボコボコにされることで時間を稼ぐしかない。

 幸いにも俺の衣装は『野郎向けのノーマル仕様』であるためブレイクしないのだ、負けはないし、立ち上がることが叶わなくなるまで何度でも戦線復帰が可能なのである。



『さぁーっ、異世界勇者が立ち上がりましたっ! 別にそのまま倒れていても良かったのではないかとは思いますがっ! 自ら死地に赴くことでミラ選手の負担を軽減しようということなのでしょうっ! っと、そして再びボコられたぁぁぁっ!』


『今度は早かったですね、2秒ぐらいで倒されました、ほとんど役に立っていません』


『そうですね、今度私も攻撃して……と、また余計なことを言ってしまったぁぁぁっ! しかしこの幻術性の2人を創り出しているサリナ選手、そして幻術ではないホンモノの2人はどこへ行ってしまったのでしょうかっ? 一見するとターゲット前を守るジェシカ選手だけが5人……5人!? なんとっ! 戦闘とは関係ない場所に配置されているジェシカ選手も5人に増えていますっ!』


『でもスッケスケですね、きっと大勇者様チームのだれかが接近したら力を入れる感じなんでしょうね、今はただ創ってあるというだけです』


『そのようですねっ! しかしそうなると全員、ホンモノがどこかへ隠れていることになりますっ! 大勇者様様チームのカレン選手は鼻を頼りに右の街並みへ入ったようですがっ! 果たしてその入り組んだ会場内のどこに居るというのかっ!』



 敵は俺達がカレンを捜索のために派遣することぐらい想定しているはず、そう簡単には見つからないと思うし、最悪匂いで発見されることがないよう、予め手を打っているという可能性すらある。


 少し卑劣だが、実況のエリナが上から見つけて大騒ぎをすることに期待するのも……いや、予選のときに俺も見つからず、魔導生中継装置を回避して王宮付近まで行くことが出来たではないか。


 今回はそれを敵チームが利用し、一切見つからないようどこか建物の中へ入り込んでいるのだ。

 きっと茶でも飲みながらまったりしているのであろう、もちろんターゲットは守ったまま。


 ……いや、ターゲットだけは絶対に見ていないとならない、つまり4人は近くに居るはず、というかもう王宮型建造物の中へ入り込んでいるだけではなかろうか?



「セラ、ちょっと頼みがあるっ! 余裕があるときで良いからまっすぐ魔法を撃ってくれ、直進してターゲットを狙えるコースでな」


「いいけど、きっと当たったりしないわよ、幻術のジェシカちゃんに阻まれて終わりだわ」


「その可能性もある、だがあのうすうす幻術性ジェシカに何かが出来るとも思えないし、奇襲すれば以外と通ると思うんだ、そしたら……」


「慌てた相手チームがひょっこり顔を出すと」


「そういうことだ、とりあえずやってみてくれ」



 再び起き上がった俺は、苦戦するミラにすまんと告げつつ前に出る、それに反応した幻術性ユリナの攻撃が集中する……もちろん吹っ飛ばされてしまったのだが、これでセラが攻撃するチャンスを作り出すことに成功した。


 攻撃を受けた俺が射線上から飛ばされたことにより、既に準備されていたセラの風魔法が一気にメイン通りを駆け抜ける。


 幻術性ユリナもこれには反応出来なかった、渾身の一撃、セラが持ち込んだ大会規格に合う練習用の杖は、砕け散るどころかもう灰のようになって散っていった。



『セラ選手が撃ったぁぁぁっ! スッケスケのジェシカ選手が5人も待ち構えるターゲット前、いやターゲットそのものを捉える勢いでっ! 放たれた風の刃が……おっとジェシカ選手が増え……いやホンモノですっ! その他の3人も、ウサギさん(悪)チームの4人、突如として姿を現しましたっ!』


『あら、王宮型建造物の前に居たんですね、これも幻術で、そこに居るのに認識させないようにしていただけのようです、ですが攻撃が飛んで来て、ジェシカちゃんが動いたことによってその効果が消滅したんですね』


『なんとっ! 見えていない、いなかったというだけでっ! ウサギさん(悪)チームはずっとスタート地点に居たようですっ! そしてどういうわけかマーサ選手とユリナ選手、衣装が若干ボロッとしているように見えますっ! ダメージが入っているのでしょうかっ?』


『あれは……あ、やけに強い幻術性のニセモノだと思ったら、どうやら本人とも直リンクしていたようですね、だから幻術性の自分がやられた分、2人もダメージを負っているということです』



 そういう仕掛けであったか、となればこの幻術を倒すことによってマーサとユリナを倒すことが可能、残り2体のマーサは対処するだけで精一杯だが、空中のユリナの方はそうでもなさそうだ。


 ということで幻術性ユリナを狙い始めたセラ、もう杖がないため魔法がかなり弱いのだが、それでも相手は幻術に過ぎない存在、一撃一殺のペースでどんどん破壊に成功していく。


 あとはカレンがどう動くのかだな、相手チームの居場所と、それから攻撃の正体がわかったのだ。

 このまま広場を目指してホンモノの4人を相手に戦うのか、それとも戻って幻術性マーサの対処に戻るのか……



『ここでカレン選手が広場に到着だぁぁぁっ! 狙いはやはり幻術を創り出している張本人のサリナ選手……は、スルーしましたっ! 戦闘態勢に入ったホンモノの4人、サリナ選手ではなくその……え? あ、なんとホンモノの敵チームではありませんっ! カレン選手、直接ターゲットを狙うようですっ!』


『あ、これは決まりましたね、ウサギさん(悪)チームのサリナちゃんはターゲット前の幻術性ジェシカちゃんに力を振るしかありません、でもそうなると……』


『幻術性のマーサ選手がうっすうすのスケスケボディーになってしまったぁぁぁっ! そしてミラ選手の一撃によって2体同時に消滅! 同時にホンモノのマーサ選手がアーマーブレイク! しかもカレン選手! ホンモノも含めた1人と5体のジェシカ選手と互角に戦っていますっ!』


『あら、ここでユリナちゃんも脱落みたいですね、裸になってしまいました』


『2人目の脱落ぅぅぅっ! そして大勇者様チーム、ブッ倒れている使えないク……異世界勇者を放置してしまいで前進! 狙うは取り残されたサリナ選手だっ!』



 エリナの奴には後で想定していたのの数十倍厳しいお仕置きを宣告しよう。

 突き進むセラとミラ、王宮前広場が見えたのであろう場所で、セラが魔法を放った音がした。


 狙ったのはサリナではなくホンモノジェシカのようだ、カレンと互角に戦っているところの集中を乱させ、隙を作ってやろうという作戦らしい。


 サリナを追うのはミラの役目か、どのみち助からないのであろうが、直接戦闘に向かないサリナは逃げ惑う他ないであろうな……



『ここでジェシカ選手もアーマーブレイク! 観客席からは大歓声が上がりますっ! それを見たミラ選手、逃げ惑うサリナ選手の横を通過して行った……ここでターゲット死亡ですっ! 序盤は一方的に攻撃していたウサギさん(悪)チーム! ほんの少しの綻びからガタがきてしまいましたっ! 準決勝初戦は大勇者様チームの勝利ですっ!』


『いや良い戦いでした、スタート地点で地べたを這いずり回っている誰かさんを除いて全員が活躍しました』



 マリエルめ、俺だって作戦を立案したり、あとボコボコにされるなどして時間稼ぎをしたというのに。

 まぁだが勝ったから良しとしよう、そしてもう両チームが退場を始めているようだが、俺の迎えはいつやって来るというのだ……



 ※※※



「フハハハッ! どうだ、ウサギさんや悪魔さん、おっぱいさんの分際で俺様達に勝とうなんて100年早いんだよっ!」


「主殿、一番の役立たずだった主殿が調子に乗るのはかなりイタい、やめておくことを勧めるぞ」


「何だとこのジェシカめっ! 揉んでやるっ!」


「あぅぅぅっ! も、もっとキツめで……ひぃぃぃっ!」



 結局試合後の清掃を始めていた係員に救助され、半ば排除されるかたちで会場から出た俺。

 救護所で回復魔法を受け、外で待っていたセラ達と合流することに成功した。


 屋敷に帰ってマウントを取ることにも成功したし、あとは明日行われる準決勝、もう1試合の結果待ちということである。


 まぁ、おそらく決勝戦にやって来るのは精霊様とルビアのチームであり、大勇者様たるこの俺様を擁する大勇者様チームでも、正直なところ勝てるとは思えない強大な敵だ。


 もちろんルビア抜き、つまり精霊様単体で考えてその強さ、ルビアが精霊様の指示を受け、まともに動いたと考えるともうアレだ、まずもって勝てない。


 ここはコパー達のΩチームとの対戦で双方がやったように、ルビアを鞭で調教してこちらの駒とする作戦が有効か? いや、代わりにセラを調教されたりしそうだし、その作戦は諸刃の剣だな。



「勇者様、せっかくここまで来たんだし、最後まで頑張って優勝をもぎ取るわよっ!」


「おう、頑張ってくれ、怪我などないようにな」


「勇者様、優勝賞金は金貨100枚との発表がありました、私とお姉ちゃんとカレンちゃんで30枚ずつ、パーティー資金として7枚、勇者様個人のところには3枚が行く計算ですよ、頑張りましょう!」


「おいミラ、それ何か計算おかしくね?」



 俺の分け前が極端に少ないのは置いておいて、今の話をこの場でしたのは完全にミスだ。

 当然横で酒を飲んでいた精霊様の耳にも入り、これまた当然凄まじい反応を見せた。


 これは本気にさせてしまったに違いない、同じように俺の横で酒を飲んでいたルビアの襟首をガシッと掴み、大部屋から退場して行った精霊様。


 きっと明日の準決勝、インテリノ率いる聖竜皇チームとの戦いでもガチッてくるに違いない、子ども相手だというのに本当に情けない……いや、これはとんだブーメラン発言であったな。


 とにかく明日はそのガチ精霊様の姿を会場……は暑そうなので屋敷で見ることとしよう、何をしでかすのかもわからないし、これは安全を確保するための措置でもある……



 ※※※



『撃ったぁぁぁっ! オフェンスの大精霊様チーム! 2人分の魔力なり何なりを注ぎ込んで創り上げた巨大な水の壁を、何の躊躇もなく敵陣、ターゲット目掛けて発射しましたぁぁぁっ! たまらず逃げるリリィ選手、その両脇に抱えられているのはインテリノ選手とメルシー選手! そしてここで水の壁が王宮型建造物に直撃、全てを圧壊させながら観客席へっ!』


『あちゃー、観客の方、100人ぐらい亡くなっていそうですね、ご愁傷様です』


『もちろんターゲットは死亡していますっ! というか跡形もなくなっていることでしょうっ! 試合開始からおよそ1分、準決勝第2戦はいきなりの超大技にて大精霊様チームの勝利ですっ!』



 やりやがった、というか殺りやがった、聖竜皇チームの3人であれば大丈夫だと踏んだのであろうが、普通に観客を巻き込んで特大の攻撃をブチかました精霊様。


 神の怒りでも買ったかのような大洪水が会場を包み込み、大水はコロシアムの壁を突き崩して城壁へ。

 屋敷の外から大騒ぎの声が聞こえる、俺達が勝手に設置した城壁の出入り口が破られ、そこから水が王都内へ浸入したようだ。


 これは確実に被害が出るな、屋敷の敷地にも、そしてマーサの畑にもだ。

 精霊様には後でたっぷり賠償請求をしておこう、あと引っ叩いておこう。


 とにかくこれで決勝進出チームがどちらも決まった、俺の大勇者様チームと精霊様の大精霊様チーム。

 明日にはこの2つのチームが頂上決戦を行う、会場は大半損したようだがすぐに元通りとなるであろう。


 とにかく、危なくないようにそこそこ頑張って、可能であれば勝利を手にするのだ……

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