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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十章 海辺でバカンス
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61 魔将と伝説のアレ

「そうさね、山肌の祠にはお猫様が使っていた伝説の爪と、それから変なお札が奉納してあるんよ」


「マリエル、爪は良いがそのお札は一体何なんだ? 話を聞いたことがあるか?」


「いえ、そのような話は聞きませんね、きっと爪の取扱説明書なんだと思いますよ」


「なるほど、伝説の武器だしな、戦闘中に道具として使っても何とやらの効果があるかも知れない、その説明だろうな」


カレンが欲しい欲しいとうるさい伝説の爪武器。

それについて旅館で話を聞いた。

ちなみに、村の方で協議した結果、魔将を討伐してくれれば俺達に譲っても良いということになったようだ。




「でもその魚介魔将、本当にその爪を狙ってこの村に攻めてきたのかしら?」


セラがそう言うが、正直俺もそう思う。

イカの魔族がわざわざ爪武器なんて装備するのか?

イカなんだから墨と伸びる触腕で戦いなさいよ。



「ちょっと気になるな、今から捕まえてある魔将補佐達に聞いてみようか」





『ようこそ旅の人、ここはトンビーオの村だ、ようこそ旅の人、ここは……』



カラカタイの方は完全にNPCに徹しているようだ、何度話しかけても同じ返答しか帰って来ない。

もう魂はどこか違う世界へと逝ってしまったのであろう。

仕方が無い、メイに聞くこととしようか。




「メイ、さっきの今で申し訳ないが、魚介魔将の目的を教えて欲しいんだが、答えてくれるか?」


「それはちょっと困りましたね……勇者さん、ちょっと私にデコピンして下さい、軽くお願いしますよ!」


「お、おう、いくぞ!」


「あいたっ! あ~、異世界勇者に拷問されました、これは情報を漏らしてしまっても仕方が無いです、で、何でしたっけ?」


「魚介魔将の目的だ」


「ああ、それなら力を得るためのお札が何とかって言ってましたよ、気持ち悪い方なのであまり声を聞きたくありませんでしたが、確かそんな感じでした」


お札は爪武器の取説ではなかったのか、それとは別個の何かであるということだ。



「もっと詳しく知らないのか? それがどんなものなのか、どう使うのかみたいなことは」


「残念ですが私には良くわかりません、ところで水の精霊様……」


「魔法少女1号とお呼びっ!」


「あ、魔法少女1号様、明日の朝私にお仕置きするそうですが、一体何をされるのですか?」


「まだ考えていないわ、直前に伝えるから楽しみにしておきなさい」


「わかりました、覚悟しておきます……」



もうあまりビビッていないようであるが、それでも精霊様は怖いであろう。

この状況で何か隠し事をするとは思えない、この子はこれ以上知らないようだな。


質問に答えてくれた礼として、メイにはスルメをあげて旅館へ戻る。

メイはこのイカめ、などと言いながら何かの仇がごとくスルメを貪っている、魔将のイカ野朗に対しては相当恨みがありそうだ。

セクハラとパワハラ、どちらを受けたのかは気になるところだが……



「戻ったら夕飯の準備が出来ているだろうな、食事と酒と、そのついでに明日についての話し合いをしておこう」


「何でも良いから早く爪が欲しいです!」


「待てカレン、爪は魔将を倒してから貰えるんだぞ」


「うぅ……早くそのイカとかいうのをを倒したいです」


カレンはいつにも増してやる気満々である、ガンガン攻めて墨で真っ黒になりながら戦う未来しか見えないのだが?

いつ魔将との戦いになるかわからない、カレンには明日以降、汚れても良い服装を義務付けよう。



※※※


「じゃあマーサ、ユリナ、サリナ、敵の魚介魔将について詳しく教えてくれ」


「そうね、名前は()()()()()、単なる変態よ」


「何だ、マーサの同類か?」


「あんなロリコン野朗と一緒にしないでちょうだい、私はちょっとMなだけよ!」


ちょっとどころではないのだが、ルビアと比較するとかなりまともに見えてしまうというトリックが発動している。

マーサだって本当は十分に変態なのだ。


「で、やっぱり墨で攻撃してくるのか?」


「ええ、攻撃手段は黒い水魔法、それから顔から伸びる2本の腕ね」


概ね予想通りである、どういう風に顔が付いているのかは定かではないが、所詮はイカである、あとは目が良いとかその程度であろう。



「ご主人様、私とサリナはあのロリコンイカ野朗に狙われていますわ、少し後ろに下がっても良いですわよね……」


「おいマーサ、ユリナがビビッているようだが、そんなにヤバイ奴なのか?」


「ええ、年齢とか関係なく見た目が子どもっぽければ見境なく襲い掛かるわ」


「じゃあ危ないのはユリナ、サリナ以外にもミラ、カレン、リリィ辺りが該当しそうだな」



カレンは見た目も中身も子どもっぽい、ミラとリリィに関しては普通に子どもである。

そんなわけのわからない奴に触られたら変な菌が移ってしまうからな、出来れば後ろに下げたい。


「勇者様、私は狙われるかもですが前に出たほうが良いですね」


「どうしてだミラ、言っておくが変態に何かされたいという変態願望ならよそで叶えてくれよな」


「そうじゃありません、私だけは盾を使っていますから、体に触れさせずに攻撃を受けることが出来るんですよ」


確かにその通りだ、よし、ミラだけは特別に前に出そう。

それ以外の見た目子ども組は後ろに下げて、後衛はミラが汚い手で触られないよう全力でサポートするべきだな。


「よし、では今回はミラが中心になって攻撃だ、場合によっては素早いカレンが陽動な、他はミラをしっかり守ること」


「よし、頑張りますからね!」


「頼むぞ、ところでマーサ、やはり魔将補佐のメイもその変態のターゲットにされていたのか?」


「もちろんよ、いつも難癖を付けられて、指導とか言ってベタベタ触られていたわ」


「それで降参するにも情報を吐くにも理由付けに必死だったんだな、もし助かったら後で何をされるかわからんからな……」



「そういうことなので精霊様、メイのお仕置きは軽くしてやって下さい、代わりに私と姉さまの尻尾で遊んでも良いですから」


「そうね、朝まで恐怖させておいて村人の前で公開鞭打ち刑にしようと思ったんだけど、考え直す必要がありそうね」


元々がやりすぎである、特に理由がなくとも考え直す必要があったはずだ。


「で、どうするんだ精霊様?」


「そうね、食事が終わった後ここへ呼んで欲しいわ、朝まで待たせるのもナシにしてあげる」


「じゃあ旅館の人に頼んでおくよ、念のため言うが鞭で打ったりするなよ!」



食事を終え、風呂に入っている間も魚介魔将スクイードに対抗するための会議を続ける。

そいつは首さえ落としてしまえば何も出来ない、長生きするだけのイカに成り下がるという。

ミラは剣で攻撃するからな、自分を狙わせておいてこちらは相手の首を集中的に狙う感じでいけば良いだろうという話でまとまった。



※※※



「あら、メイちゃんもう来ているじゃない」


風呂から上がって部屋に戻ると、真ん中にちょこんと正座しているメイが居た。

食後すぐに旅館の人が連れてきてくれたようだ、精霊様の顔を見てちょっとビクッとする。


「さて、魔法少女隊から悪役のメイちゃんに対するお仕置きは何が良いかしら?」


「えっ、私が自分で決めるんですか? 無理ですよ、マーサ様ぁ、助けてくださいよぉ~」


「良いわ、私に決めて欲しいならそうしてあげる、それでどう?」


「お願いします」


「じゃあお尻ペンペン」


「申し訳ありません、やっぱり今のナシで」



「決めかねるようならこの魔法少女1号様が決めてあげるわよ、メイちゃんはここで観光ガイドとともに勇者パーティーの南方情報係を兼任しなさい」


「情報係ですか?」


「ええ、今回あなたたちがこの村を襲っているという情報は私達の住んでいるところまでは伝わっていなかったのよ、それは問題だわ、だから情報を集めて報告する仲間を置こうと思ったのよ」


「わかりました、情報を集めて定期的に連絡すれば良いですよね? それなら受けます、というかお尻ペンペンは許してください」


「なら決まりね、勇者様もそれで構わないわね?」


「もちろん、こっちには一切デメリットが無いからな」


こうして、マーメイドのメイにはトンビーオ村に駐在する勇者パーティー専属の情報係となって貰った。




「そういえば、さっきのお札の話でひとつ思い出したことがあります。」


メイが思い出したこととは、この村に爪武器と一緒に奉納されているお札について魚介魔将スクイードが語っていたことに関しての追加情報であった。


話を聞くと、そのお札は真っ黒、しかも魔族が更なるパワーを得るために使うアイテムであるとのことだ。


パンチ力がどうのこうのと言っていたそうであるから、イカパンチ強化の魔法でも込められたお札なのであろうか? だとしてらどうしてそんなものがこの村に?



「じゃあ明日村の人に頼んでそのお札とやらを見せて貰おう、ついでに移動しておいたほうが良いな、魔将が狙っているわけだしどこか別のところに隠すべきだ」






翌朝、山肌の祠とやらに案内して貰うため、ボルテス率いる漁師軍団のところへ行く。

漁師達はやっと海に出ることが出来るようになったため、大急ぎでボロボロになった船を修理していた。



「勇者殿、では漁師5人が一緒に山肌の祠まで行きましょう、ついでに奉納品を移動させておくというのも賛成ですね、それを狙っているのであれば敵は祠の方に向かうでしょう、そこに罠を張ることとしましょうか」



漁師達と祠へ向かう、山肌に設けられた祠の手前の海には、石造りの堤防がある。

その右側は湾になっており、藻が生えている、そして堤防の先は急深とのことだ。

イカ釣れそうっすよ、イカ!



祠の前に立ち、扉を開ける……


中に入っていたのは金属製の箱が2つ、片方は汚い字、もう片方は綺麗な字でサインがしてある。

汚い字の方は俺でも読める『おねこさまです』と書かれている、こっちが爪か……


「こっちは魔族共通言語でサインしてありますわね、『寄贈:蝦蛄王モンハナー』と書かれていますわ」


イカパンチではなくシャコパンチの何かであったか、まぁどうでも良い、運んでしまおう。


結構重たい箱である、特に爪が入っていると思しき方、相当に厳重な封印が施してあるようだ。

悪い奴に渡るとヤバい代物なのであろう、こんな所に置いておくなよな……



「ボルテスさん、一旦このまま公民館に運びましょう、こっちのお札についても魔族達なら何かわかるかも知れません」


「ええ、わかりました、では皆の衆、公民館へ向かおう!」



※※※



「あ、皆さんどうも、今度はどうしたんですか?」


「メイ、お前にもちょっと見て貰いたいものがあってな、イカ野朗が狙っていたと言うお札なんだが……」


公民館で村の観光スポットについて勉強をしていたメイも交え、お札が入っていると思われる金属の箱を開封する。

なるほど、確かに真っ黒だ、白い字でなにやら書いてあるようだが、俺には読めない。



「あら? これ海族の言語ですね、箱には魔族共通語で書いてあったのに、ちょうど良いのでメイちゃんに読んでもらいましょうか」



今度は海族とかいう連中の言語らしい、まぁ、元の持ち主は蝦蛄だからな。

メイに読んで貰うと、お札に書かれていたのは次のようなことであるのがわかった。


・使うと強力なパンチスキルを習得することが出来ます

・上級魔族以外が使用すると危険です

・美味しいメロン味

・直射日光の当たらない涼しいところに……


後半はどうでも良さそうだ、大事なのはパンチのスキルを得ることが出来るということと、上級魔族専用ということだ。

おそらく俺が以前使ったスキルカードの魔族版といったところであろう。

食べてしまうことにより新スキルを簡単に習得できるはずである。



「うむ、蝦蛄か……そういえばこの村の御伽噺の1つに巨大な蝦蛄の魔族と和解したというものがありましたな、それが事実で、そのときに贈られたのがこのお札ということでしょうね」


「で、それを狙って魔将が攻めてきたと、おそらく魔族側でもその話は伝わっていたんだろうな」



村人達が話し合った結果、当該お札に関しても魔将討伐の折には俺達がもらって行って良いという結論に達した。

爪もそうだが魔将なんかに目を付けられるものをこんな小さな村に置いておくのはリスクが高いからな。

攻められてあっという間に全滅なんてこともあり得る。


「でもこのお札は1つしか無いのよね? メンバーの魔族3人のうち誰が使うわけ?」


「そりゃパンチのスキルだからな、マーサで確定だろ」


「げっ! そうしたら魔法少女隊の攻撃力が増加しないじゃない、こうなったら仕方が無いわ、マーサも魔法少女になりなさい!」


魔法少女は魔法で戦え、パンチとかするな、パンチラだけにしておけ。



結局マーサも魔法少女隊に入ることとなったらしい、やる気の無いミラとジェシカを追い越し、序列第4位、魔法少女4号に任命されていた。

必殺技はボディーブロー、物理魔法少女の誕生である。

ちなみにこの魔法少女4号、魔法に関しては魔物呼びなどの邪悪なものしか使えない。


というかミラとジェシカは魔法なんぞ一切使えないような気がするのだが?




「ご主人様、お札のことはもうわかりました、爪ですよ爪、早く魔将を退治して受け取りましょうよ!」


「焦るなカレン、今から魚介魔将をおびき寄せるための罠を作る、実働は明日からだ、一旦旅館へ戻ろう」



カレンはもはやそのことしか考えられないように見えたが、潮溜まりでイソギンチャクを見つけるとそちらに気を取られていた。

これでしばらくは静かになりそうだ。



※※※



旅館の人に頼み、魚を活きたまま引っ掛けておくための仕掛けをいくつか作って貰った。

これにロープを繋げて活き餌を付け、堤防から海へ投げ込んで固定しておけば良いであろう。


「マーサ、そのスクイードとかいう奴は餌を掴んだら離さないのか? メイみたいに」


「そんなことは無いと思うわ、馬鹿だけどさすがに水から揚げようと思ったら気が付いて離すはずよ」


そうかそうか、では魔将そのものを引っ掛けるための何かが欲しいな。

これは漁師の人達にお願いして巨大なヤエンでも作って貰うとするか。


「これで準備は完了だ、明日の朝は暗いうちに出て、漁師さんから餌を貰って捕獲作戦を始めるぞ」


色々と準備をしていたら夕方になってしまった。

そこまでやることがあったわけではないが、セラは邪魔するし、ルビアやマーサは仕掛け用のロープで遊ぶし、無駄なことで時間を食ってしまった。


今はちょうど良さそうなタイミングではあるが、夕方に仕掛けを投入するのはやめておいた。

もしそこで掛かってもすぐに暗くなる、そうすると俺や人族のメンバーはまともに戦えないからな。



「あ、ご主人様! ご飯が出来た匂いがします、すぐに運ばれてきますよ!」


リリィが食事の匂いを嗅ぎ付けたようである。

今日はもう夕食にして風呂に入ろう、そこでもう一度作戦を確認するんだ。



「夕食の準備が出来たさね、今日は漁師衆が小船で少し沖まで行ったで良い魚があるさ」


大振りなアジが刺身になって出てきた、これは明日の餌として期待できそうだ。

まだアジが居るかをババールに確認したところ、生簀に沢山入っているという。

明日魚介魔将を釣るための餌にしたいと伝えて30匹キープしておいた、余ったら明日の夕飯にしよう。



「ふぅ~、お腹一杯ね、今日はほとんどご飯を食べただけだったわ」


「セラは俺が仕掛けを作っているのを必死で邪魔していただろうが」


「あら、あの程度で気が散るなんて、本当に無能異世界人だったのね」


風呂ではセラが調子に乗っていた、後で覚えておけ。


「しかし主殿、本当にあんなので魔将が引っ掛かるのか?」


「心配するな、いざとなったらお前達魔法少女隊の力で何とかなるさ」



今回攻撃のメインとなるのはミラ、サポートが素早いカレンである。

マーサも素早いのだが、魚介魔将は見た目が大人びているというだけで一切相手にしないらしい。

もし攻撃しても避けられて、以降は声も掛けられず放置されるそうな、かなりの屈辱であろう。


ちなみに魚介魔将 スクイードはとにかく攻撃を回避するらしい。

頭から水を噴き、その反動で攻撃の軌道から身を引くとのことである。

硬いのと避けられるの、どっちが厄介なんだろうな?




布団に入り頭の中で戦闘のシュミレーションをしておく、慣れないことをしたせいかすぐに寝落ちしてしまった。

気が付くと、すでに空が白み始めている、皆起きているようだ、そろそろ行こう……



餌を受け取って堤防に行き、可能な限り仕掛けを投入しておいた。

魔将が食いついたら鈴が鳴るようにセッティングしてある。



「寒いな、カレン、落ちている乾いた木を集めてくれ、焚き火で温まろう」


「わかりました、でもひとつおかしな動きをしているロープがありますよ」


本当だ、活き餌のアジが必死で逃げようとしている感じだ……



しばらく様子を見ると、やはり鈴が鳴る、人間並みにデカいだけあって一発で抱え込んでしまったようだ。

ゆっくりとロープを手繰り寄せ、漁師達に作って貰った巨大ヤエンを投入してやる。


「がっちり掛かったみたいだ、マーサは引き上げるのを手伝ってくれ、他のメンバーは戦闘準備を!」




見えて来た……普通にイカだ、と思ったらその下に人間の体が見える。

イカの真ん中ぐらいのところが首になっており、ゲソが前、ミミの部分が後ろ、というかフードでも被っているかのように後頭部に垂れ下がっているのがわかる。


そのまま陸に引き上げてやった。




『お~痛てぇ、何か刺さりやがった! あれ、マーサじゃないか、マトンちゃんは?』


「お久しぶりねスクイード、マトンは別のお宅で飼われているわ、だからここには居ないの」


『何だよクソが……と思ったらユリナちゃんとサリナちゃんが居るではないか! グヘヘ、ユリナちゃんぺろぺろ、サリナちゃんぺろぺろ!』

『ぐひょひょっ! そっちの狼の子と、普通の人族の子、あと角があるトカゲみたいな子もぺろぺろだな、今日は大漁だぜ!』


大漁って、釣られているのはあなたなのですが?

というかとんでもなくやべぇ奴だな、本当に気持ち悪い、よだれの代わりにイカ墨が垂れていやがる。


「ミラ、準備は良いか?」


頷いてスクイードに飛び掛るミラ、変態ロリコン魚介魔将との戦いが始まった……

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