表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十章 終局的解決
612/1360

611 帰るしかない

「オラァァァッ! 必殺の勇者熱湯消毒を喰らえぇぇぇっ!」


『ごっ、ギャァァァッ! 熱いっ、熱いアツイあついアヅイィィィッ!』


「チッ、これでも臭いが消えないってのか、本当に腐り切った野郎だなお前は」


「てか勇者様、むしろ臭い蒸気がモワンとして余計に臭くなったような気がするわよ」


「本当だ、オイッ、お前のせいでこの空間が汚染された、責任取って足の小指を詰めろ」


『ヒョギョッ……ヒューッ、ハーッ、ヒューッ、ハー……』



 捕らえたブルーチーズおじさん、処刑と拷問を兼ねた大変お得なコースで痛め付けていると、全身に熱湯をぶっ掛けしたところでどうにもヤバそうな息遣いに変わった。


 しかも半ば意識を失っている様子だ、このままだと死んでしまうため一旦回復魔法で『処置』してやる必要があるな。

 このクズ野郎をこの程度で苦しみから解放してやるわけには到底いかないのだから。


 ということでルビアに回復魔法を使用させ、ブルーチーズおじさんを完全に、いやコパーの受けた傷の代償として同じ目に遭わせてあるため、斬り落とされて失ってしまった両腕、そして逃走防止用にデュラハン達がそれぞれ1本ずつ切除した足の指、両の小指を除く8本は再生しないままだ。


 ちなみに、それらの部位はもちろん切断前に爪を剥がす、関節の部分を紙でスパッと切る、骨を砕くなどの拷問を加え、完全に使い物にならなくなった後でそうしたため、無駄なく苦痛を与えることには貢献している。


 さて、それ以外は完全に回復したようだし、そろそろ続きを……と、その前に俺達の『攻撃力10倍』がそろそろタイムアップのようだな。


 調子に乗った汚職代議士Ω共が勝手にサービスしてくれた俺達のパワーアップ効果。

 それが切れたりしたら拙くはないか? このブルーチーズおじさんもそこそこの使い手のはずだし、反撃されて痛い目を見ることにはならないか?



「精霊様、ちょっと気になって夜も眠れないんだが、俺達のパワーとか何とかが元に戻ったとして、これまで通りコイツを蔑み蹂躙するだけの力が残るのか? この臭っせえおっさんは一応魔界の神々? の加護を受けた理外の存在なんだろ?」


「それは平気よ、感覚でわからない? コイツに掛かっていた魔界の神々の加護、さっきスッと消えてそのままになっているの」


「つまりは?」


「もう見捨てられたってことよ、どういう理由があったのかは知らないけど、もうコイツはただ単に臭いだけのおっさん、生きる価値も、墓標に名を刻まれる価値もないわ」


「なるほどな、じゃあ魔界の神々への『女神からの伝言』も伝えられないな、さて、そういうことならブチ殺しの続きをしようか……オラァァァッ! 大勇者アルコール消毒を受けてみろっ!」


『ひょぉぉぉっ、とっ、溶ける……我の体が溶けていく……』


「何だか至極適当な技ねぇ、アルコールぶっ掛けしてるだけじゃないの……」


「甘いっ! ここからファイヤーだっ!」


『ひょげぇぇぇっ! あづっ、あづっ……』


「あっ、何やってるのよもうっ、また回復が必要になっちゃったわ、ルビアちゃんちょっとお願い」



 直接触れると確実に臭くなるブルーチーズおじさんだ、間接的な攻撃を加えつつ、同時にその悪臭を多少でも低減させる方法を試してみるのが俺の務めだ。


 まぁ俺のいい加減な技とそれによって地獄の苦しみを味わうブルーチーズおじさんを見て、戦闘力の根源であった両腕を失うことになってしまったコパーも楽しそうに笑っている、だからそれで良いのである。


 同様に被害者であるデュラハン達も拷問に参加して大変楽しいひとときを過ごしているようだし、あとは……そういえばまだ被害者は外にも居るのであった、非戦闘員達にもこのブルーチーズおじさんの姿を、ボロボロになりながら必死の命乞いをする無様な姿を見せてやらないと。


 となれば一旦ここを出よう、奥の部屋でまとめられていた『非常持ち出し袋』、その中に入っていた金品は全てミラが回収したようだし、どうせこの地下空間にはもう用がないのだ。


 ということで移動の旨を皆に提案し、賛同を得てそれを決定する。

 ブルーチーズおじさんはその辺にあった、というかどうしてそんなものがあるのかは知らないが、鳶口を鼻フック状に引っ掛けて引き摺り、運搬して移動を開始した……



 ※※※



「あ、あかえりなさ~い、皆さん無事で何よりです~、あら? この方は新しいお友達でしょうか? 随分とおかしな臭いを放っておられるようですが……」


「ただいま、ちなみにアイリス、新しく出来たばかりのお友達をボッコボコにして、鼻の穴に鳶口を引っ掛けてズルズル引き摺りながら持って来る奴がどこの世界に居るというんだ? あとこんな臭っせぇゴミ野朗、中身が聖人君子だったとしても絶対に仲良くはなれないぞ」


「ありゃ~、それは失礼しました~、え~っと、するとこの方は『食材』なんでしょうか?」


「違げぇよっ! 誰が喰らうってんだこんなもんっ!」


「ほぇ~、怒られてしまいました~」



 触手コアのあった場所へと転移し、非戦闘員として残留していた仲間達と合流する。

 全員無事なようだ、敵の襲撃も一切なく、普通に食事をしたりしながら待っていたとのこと。


 ちなみにもう敵性Ωがここへ押し寄せるようなことはない、コパーが自分自身のコントロール権を取り戻した今、全てのΩはその支配下にあり、コパーの命令がない限りは何ら活動をしないためだ。


 ……いや、せっかくだからそのΩを使おうか? あの邸宅の中に居たシルバーΩを数体、ここへ呼び寄せて処刑人代わりとするのだ、そうすれば俺達が色々な意味で手を汚すことなく、ブルーチーズおじさんを痛め付けることが出来るではないか。


 まだ居残りしていたハピエーヌ、そして王国兵をΩ化され、全員殺害されたことに関しての技術者とその部下による復讐、それから戦闘用として創り出されてしまうという被害に遭ったコパー以外の鹵獲Ω、あとはブルーチーズおじさんに従った結果、捕虜としての辱めを受けることとなったホルンとカバサの姉妹によるやり返しがあるのだが、それが終わり次第Ωを使った拷問を始めよう。


 技術者に切断された腕の断面を見せ、王都にある、というか人族のの技術で治るかどうかを尋ねているコパーを呼び出し、シルバーΩの召喚に関して頼んでおこう……



「おいコパー、ちょっとシルバーを2体か3体呼んでくれないか? ブルーチーズおじさんの処刑に使うんだ」


「へ? あぁ、え~っと、あの、それじゃこれで最後にして下さいね」


「どういうことだ? お前は最強のΩで最高指揮官なんだぞ、それがどうして……」


「そのぉ~、もうΩはイヤだなって、腕も戦闘用じゃなくて普通のものを造って貰うつもりですし、現存するこの場に居ない全てのΩには自爆を命じる予定です、これからはちょっと便利な美少女メイド系アンドロイドとして……ダメですかね?」


「……ん、まぁそれで良いや、気が変わったからシルバーΩは呼ばなくて良いぞ、もうこの世から消してやれ」


「ワガママ言ってごめんなさい、その代わりグランドマスターに対する永久の忠誠を誓います」


「おいっ、グランドマスターってのはやめろ、その呼び名をやめてくれたら今の分、もう指揮官として、むしをΩとして扱わないようにしてやる分と相殺だ」


「わかりました、ではどういった感じでお呼びしましょうか?」


「うむ、気軽に『グレート異世界勇者閣下様』とでも呼んでくれ」


「すみません、あまりにも矮小なためどこがグレートなのか理解出来なくて……」


「おいコラお前、そんなこと言ってると新しい腕は先端を便所のブラシにすんぞ」


「謝罪するのでどうかそれだけは勘弁して頂きたいです」



 ふざけてみせたコパーではあるが、本当に腕が元に戻るのか、そしてこれから魔導兵器として、Ωとしてではなく、美少女何とかアンドロイドとしてやっていくことが出来るのかという不安は拭えないようだ。


 当然のことながら、当分の間、少なくとも普通に日常生活を送ることが可能な新しい腕を獲得するまでは、王都の屋敷で俺達のサポートに頼って生活することになるコパー。


 だがその後、腕も元通り、もはや誰の助けも借りずに日々を過ごすことが出来るようになった後はどうなってしまうのか?


 今のところの予定では西方拠点のセカンド勇者ハウスにて、専属のハウスキーパーにでもしてやる予定でいるのだが、そこで1人で、本来は魔道兵器であり、その中でも最も強力な力を持つ危険な存在である自分と上手く付き合っていくことが出来るのか、非常に心配なところである。


 最初、俺達と出会う前のコパーは『兵器』として俺達の敵の悪事には加担していたものの、そのころの自分への評価は、『単なるお屋敷付きのメイドΩ』というだけのものであったのは確かだ。


 それを俺達が鹵獲して連れ出し、その才能を見出し、ここまで変化させてしまった。

 つまり、コパーの存在そのものが、俺達によって勝手に改変されてしまったのである。


 こうなってしまえばもう、コパーが元の『メイドさん』に戻ることも、『最強のΩであるという自覚』を忘れることも非常に困難なことだ。


 俺達はそれに対する当然の責務として、コパーが腕を取り戻した以降も気を遣ってやらなければならない。

 そしていつになるのかはわからないが、コパーに『元々』を取り戻させてやらねばならないのだ……



「勇者様~っ! そろそろこの臭いおじさんを始末するわよ~っ! そんな所で考え事してないでこっちに来てよ~っ!」


「お~うっ、すぐに行くぞ~っ!」



 どのぐらいの時間コパーの未来について考えていたであろうか、先程まで声を張り上げて命乞いをしていたはずのブルーチーズおじさんが、気が付けばボロ雑巾のようになって地面に横たわっているではないか。


 再び回復魔法を使用され、傷が癒えて全回復するブルーチーズおじさん。

 これが最後であることを悟ったのか、これまで以上に激しく抵抗し、もはや無価値となった生への執着を見せる。



「え~っと、じゃあ最後は酷い被害を被った『被害者団』が、汚れないようにこの『使い捨てスパイクシューズ』で踏み付けることによって死刑を執行するわ、でも片方が10個しかないから代表者は……どうやって決めようかしらね?」


「精霊様、鹵獲Ωはコパーも、それから捕まえたばかりのグラスも含めて4人だ、それはもう参加確定だよな?」


「ええ、それとデュラハンは数が多いから本来的な被害者の3人、それから……」



 とりあえずこれで代表者10人のうち7人が確定した、そしてもう1人、こちらは1人で付いて来たうえに、正直無駄飯喰らいでほとんど役に立たなかったのだが……それでもまぁ、集落を代表しなくてはならないゆえ当然に手が上がる……



「うぃっ、私ハーピー代表ってことでよっしゃっすしゃー?」


「ええ、もうほとんど何言ってるのかわからないけどOKよ、これで8人ね」


「あとは研究者が人族代表だろ、それから……ホルン、カバサ、お前等はどうする?」


「えっと、私は普通に悪い子なのでここは姉が、それで良いわよね?」

「私は構わないケド……何だかブチュッとなりそうで怖いですね、毛穴から変な汁とか噴き出しそうだし……」


「大丈夫よ、そういうことがないように『実に都合の良い、絶対に破けることのない透明シート』を被せて執行するから、変な汁はその内側に抑え込まれるわ」


「あ、それなら参加します、私とカバサ、2人分の恨み、利用されて悪いことしてお仕置きされた恨みを晴らしますっ!」



 これで処刑人の10人がすべて確定した、この10人が、人族も魔族も、その他の生物も、種族問わずこのブルーチーズおじさんから受けた苦痛を、味わった辛い思いを、鼻を突いた臭いを、その他諸々の迷惑をまとめて、代表して清算する、まさにこの世界の生物の代行者となるのだ。


 ちなみに精霊様が取り出したご都合便利グッズには誰もツッコミを入れないようだ、盛り上がっているところで話の腰を折るのも申し訳ないし、ここは俺も黙っておくこととしよう。



「はい、それじゃあ間もなく処刑を始めるわよ、準備は良いかしら?」


『イヤだぁぁぁっ! お願いだっ、我に出来ることなら何でもしてやる、金もやるし他にも……そうだっ、我が全世界を征服した暁にはその半分をくれてやるのだ、それで手を打たぬか? なっ?』


「チッ、あんたには何も聞いてないのよね、本当に往生際の悪いゴミだわ、じゃあ処刑人の皆、いっちゃいなさいっ!」


『いっせ~のぉ~でぇ~っ、それっ!』


『ギョォォォッ! いでぇっ、いでぇよぉぉぉっ!』



 遂に始まった処刑、もちろん一度や二度踏み付けた程度で死んだりはしない、というか処刑人側が死なないよう調整しているのであった。


 そこからなんと1時間以上、ブルーチーズおじさんを踏み付けるドンッだのグシャッだのという音が周囲に響き渡る。

 同時に聞こえていた悲鳴は徐々に小さくなり、最後には聞こえなくなった、どうやら処刑が完了したようだ。


 念のため完膚なきまでに踏み付けを行い、あえて無傷で残してあった首を落とした後に、体部分を完全に焼却してやる……燃え尽きた灰が空を舞い、風に乗って西へと向かっていく。


 敵は自然に還った、ならば俺達も帰ろう、途中で寄り道をしなくてはならない場所は数多くあるが、やるべきミッションはもうない、完全に旅行気分で観光し、美味いものでも口に入れながら王都を目指すのだ。


 ブルーチーズおじさんの汚らしい首は絶対に臭いが漏れ出さないよう塩漬けのうえ厳重に梱包し、しかも持って帰るのが面倒なのでその辺の魔族の集落から宅配を利用して王都へ送付してやった。


 きっと俺達の帰還よりも先に首が届き、王宮ではあまりの臭さにびっくり仰天、開封する係を担った兵士か役人辺りは臭くて死亡するかも知れないな。


 そんなわけで首級の提示によるミッションコンプリートだ、ついでに危険極まりない荷物も減ったことだし、これで心置きなく旅を堪能することが出来そうだ。


 そこから先はハーピーの集落でハピエーヌを、デュラハンの里で8人を見送り、最後に純粋魔族の里へ立ち寄ってホルンとカバサを返却する。


 2人の姉妹は身元引受人として現れた母親によって拳骨を喰らわされていたが、連れて来た俺達は逆に2人が無事であったことを感謝され、迷惑を掛けた詫びとのことでいくつか武器の素材を受け取ったのであった。


 結局そのお土産素材の用途は決まらなかったのだが、そこに着目したのは技術者のおっさん。

 どうやらコパーの新しい腕をその素材で作成するようだ、それならば、ということで王都に帰り次第、研究所に預けて使って貰うことに決めた。


 さて、そろそろ人族の領域に入りそうだな、最後に牛乳集落に立ち寄って、挨拶などをすませたら一気に王都を目指すこととしよう。


 遠征軍のうち魔族領域の住人であった仲間たちと別れ、若干寂しくなってしまった隊列。

 馬車もデュラハンの里で元のものに戻り、今は久しぶりにジェシカが御者をしている。


 まぁ、首なしウマの高速馬車に比べると相当に鈍足なのだが、これでの移動感覚を取り戻すためにも、このままゆっくりと進んで行くべきか……



 ※※※



「ご主人様! 王都が見えましたっ!」


「おぉっ、遂に帰って来たじゃないか、久しぶりの王都、いやもっと言えば久しぶりの大都会だっ!」


「早速お肉を売っているお店に行きましょう、何か新商品が入っているかも知れません」



 カレンの言う『お肉の新商品』が加工の仕方によって生み出されたものであることを祈るが、食料の買い出しよりも何よりも、まずは屋敷へ戻ってその無事を確認しなくてはならない。


 いつもいつも、遠征から帰った矢先に薄汚れていたり、塀が破壊されていたり、その辺にゴミなどが放置されていたりと、イマイチ安定性に欠ける俺達の屋敷。


 王都の東門から入って北を目指す、北門のすぐ手前で右に曲がると、しばらくして懐かしの王都屋敷が……見えた、今回は破壊されている様子もない。


 もちろん玄関前のポストにはDMやその他の郵便物、踏み倒し続けている請求書や怒りに満ちた督促状など、ありとあらゆるものが詰まっているのだが、それは焚火の着火剤としてあり難く使わせて頂くこととしよう。


 というか、俺達の屋敷側、つまり地下で繋がっている店ではなくメイン側の出入り口も、シルビアさんに管理をお願いしておいた方が良さそうだな。


 もちろんあの人のことだから料金の類を請求するのだとは思うが、そこは大切な1人娘であるルビアの、店舗でのタダ働きによって行って来いにして欲しいところ。


 と、まずは馬車から荷物を降ろして片づけをしよう、腕がないため自分で降りることが出来ないコパーを抱えてやり、他のΩ娘3人と一緒に2回の大部屋へ移動させる。


 この4人は後程、クソ真面目に東門から直接王宮へ馳せ参じた技術者一行が迎えに来るとのことだ。

 コパーだけでなくダイヤ、レッド、グラスの3人も、念のため研究所で何らかのチェックをしておきたいとのことで、本人らの同意も得られたためOKを出しておいたのである。


 研究所へ行くΩの4人は、おそらく今日のところは泊りとなって、帰って来るのは明日以降。

 きっとわざわざ送り届けてくれるのであろうが、そのときには屋敷の温泉に入らせても大丈夫なのか、それぞれ個別に調べさせよう、場合によっては毒になる可能性もあるからな。



「さてと、これで荷物も全部だな、あとは土産物を配る班と買い出しに行く班、それから一応の掃除をする班に分かれて行動しようか、夕食はその後だ」


「ええ、じゃあ勇者様、私と一緒にお土産を配りに行きましょ、王宮はマリエルちゃんに任せるとして、まずは領地の方のおっさん兵達からよ」


「おう、じゃあ早速行くとしようか、え~っと、お土産の酒は……」



 人数分の酒瓶を持ち、ついでに同じくお土産として持ち帰った、ドライブスルー専門店で働かせているコリン達にくれてやる菓子類も持って屋敷を出る。


 裏手の勝手に設置した城壁の扉から外に出る……ほとんど何もないはずの領地に聳え立つ巨大な建造物、コロシアム? いや何なんだよ? というか、これは次の話に続きそうだな……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ