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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十章 終局的解決
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607 まさかの奴が

「行けぇぇぇっ! 敵性Ωを蹴散らしながら中へ入るんだぁぁぁっ!」


「はぁぁぁっ! あちょぉぉぉっ! どうっ? 参ったかしらっ!」


「マーサちゃん、それは味方のΩだったと思うわよ」


「あら、何かちょっとごめんなさい……」


「構うことはないさ、もうどっちでも変わらんし面倒だから目の前のΩを全部ぶっ壊せ、もちろんコパーは除いてだがな」



 次々に倒れ、そして次々に屈服してコパーの指揮下に入り、まるで将棋の駒のようにこちらに味方し始めるΩ共。

 それに助けられ、俺達も枠だけになった巨大な入口を潜って邸宅内へと侵入することに成功した。


 中にはいきなり高級そうな調度品の壷……はミラが目を付けた瞬間にΩ同士の戦闘によって粉々になってしまった、今は怒ったミラによってそれに関与したΩが粉々にされているところである。



「このっ、このっ……ふぅっ、悪は滅びました、全く、これだからモノの価値がわからない人外は嫌いなんですよ」


「でもミラ、この壷の破片、値札シールが貼られたままになっているわよ、『鉄貨3枚』だって、安物じゃないの」


「……お姉ちゃん、時にはそういうこともあるの、今回はたまたまよ」



 調度品が安物、良く見ると俺の足元に敷かれた高級そうな絨毯、というか玄関マットもかなりの安物だ。

 しかもかなり新しいところを見るに、もしかしたら元々あったもの(本当に高級)を取り払って、体裁を整えるために設置し直したものなのかも知れない。


 壁に掛けられた絵画も一見して高級なものに見えるのだが、きっと駆け出しの画家かその辺の素人が描いたゴミみたいなものだ、あ、裏にヤバそうな御札が貼ってある。


 その他諸々、見渡す限りにあるモノは王都の商店街でも購入出来そうなレベルの安物雑貨ばかり。

 というかそもそも、金持ちの邸宅で真っ先に『当主の肖像画』が目に入らないのが異常なのだ。


 これはブルーの奴、余裕を持って荷物をまとめ、とっくのとんまに逃げ出したという感じだな。

 残されている大量のΩは連れて行く際に目立つのと、それから目眩ましのための捨て駒としての用途なのであろう。


 ここで俺達が捜索のために手間を掛けていると、その分だけ本人は遥か遠くへ、それこそ東にある謎の島国へと渡航してしまう可能性さえある。



「とにかく急いで制圧してしまおう、捜索はそこそこにしてな、ちょっとこれは望み薄な感じだぞ」


「いえ、それは拙いと思うわよ、捜索だけはしっかりしておきましょ」


「どうしてだ精霊様、言っておくがお宝の類ならまた今度にしろよ」


「そうじゃないの、私が懸念しているのはフェイクのフェイク、つまりこれだけ『既に逃げた感』を演出しておいて、実はブルーの奴はこの邸宅の中に、地下とかでΩに守られながらこっちの様子を見ているっていう可能性よ」


「……なるほど、それがないとは言えないな、よし、じゃあとっとと制圧するのは良いとして、その後は味方にしたΩも使用した入念な捜索だ、どうにか野郎を見つけ出して息の根を止めるぞっ!」


『うぇ~いっ!』



 絶望的な予想から一転、精霊様の示した可能性によってほんの少しだけ光が、士気を上げるための希望が見えてきた。

 もちろんその可能性はあくまで可能性であり、正直なところ気休めにすぎないのだが、何もないというよりも遥かにマシな状況であることだけは確かだ。


 現状より可能性が高いのは上よりも下、つまりΩ共がワラワラと湧き出してくる地下を目指して突っ込んで行けば、より早くその仮説の真否を確認出来るということ。


 その地下へ降りるための階段の場所は、敵Ω軍団の動きを見ていれば容易に把握することが可能だ。

 まるで川の源流でも探すが如くΩの流れを辿り、その発生源となる地下室入口を探していく……



「あったっ、ご主人様、階段がありましたよっ! 今は臭いがわかんないから苦労しました」


「でかしたカレン、確かに臭いを辿れないのはキツいと思うけどな、きっとここは物凄く臭いんだ、悪臭にやられてブッ倒れるよりかはマシだろうよ」


「確かにそうですけど……ついうっかり臭いで辿ろうとする癖が出ます、スンスン……」



 周囲の臭いをどうにか嗅ごうと試みるカレン、同じ感覚が優秀なメンバーとしてはマーサが居るのだが、カレンはどちらかというと臭い重視、マーサは音重視のサーチをしているようだ。


 どちらも嗅覚や聴覚においては人間離れした力を持っているため、どちらのどの能力がより優れているのかなど俺には判断出来ないのだが、とにかくそんな感じの使い分けらしいということだけは確か。


 で、今回は先程使用した『ニオイナクナールΩ』とやらのせいで嗅覚が極端に制限されているため、これまでもそしてこれからも、『ブルーの臭い』で居場所を探るようなことは困難な状況である。


 とにかくそんな中で捜索して発見した地下への入口、発見者であるカレンが微妙に偉そうにしているのは放っておいて、湧き出すΩを押さえることに注力しよう……



「コパー、この下に居るΩの指揮権はそろそろ奪えそうか?」


「待って下さい、姿が見えていないと少し効率が悪いんです、出来れば出てきてからの方が……それか進みながら制圧していきましょうか?」


「うむ、その方が良いな、ミラ、ジェシカ、すまんがコパーを後ろに入れてやってくれ、この状況じゃ自分では戦えないだろうし、守りながら前へ進むんだ、俺とマリエルでバックアップするからな」



 ということで前からミラとジェシカ、後ろから俺とマリエルというかたちでガッチリ守りつつ、討ち漏らし、というか支配し漏らしはカレンとマーサがすっ飛んでいて撃破するという作戦で階段を降り始める。


 基本的に視界に入るほど接近した敵性Ωはすぐにコパーの虜となり、完全に支配権がこちらに回るのだが、それでも最初は攻撃しようと突っ込んできているのだ。


 勢い余ってそのまま突撃をかましてくるΩが少ないわけではなく、むしろこの狭い空間では結果としてそうなってしまうケースの方が多い。


 よってひっきりなしに飛んで来るΩを護衛の4人で捌きつつ、見えない位置の『お掃除』はカレンとマーサ、ついでに比較的数の多い場所はセラかユリナが魔法で周囲の壁ごと破壊する方法で切り抜け、階段の先の地下エリアへと駒を進めた。



「勇者様、どうもこの先が広くなっているように思えます、そちらに出て大量のΩをおびき寄せましょう」


「そうだな、やっぱりコパーもその方がやり易いか?」


「ええ、広範囲を見渡すことが出来ればかなり支配し易いです、そこで味方を増やすことが出来れば後がかなり楽になりそうですね」


「おう、じゃあマリエルの案は採用だ、コソコソしてないで広い場所でドーンと迎え撃つぞっ!」



 味方のΩは増やせば増やすほど良い、その分敵の数が減って、もちろん味方にしたΩはこちらの駒として戦うため、さらに敵の数を減らすことに繋がるためだ。


 邸宅内へ突入誤、まるで侵食するように、ジワジワと敵の数を減らし始めたところからそろそろ15分程度であろうか、徐々に侵食のペースが上がってきているようにも思える。


 このままこの戦闘エリアに現存するΩの半数以上が『味方Ω』となれば、そこからはもう一気に、あっという間に敵を崩壊させることが可能になるはずだ。


 その分岐点までもう少し、そう考えながら進んだ先にあった広い地下ホールにて、俺達を追って雪崩れ込んだ無数の敵性Ωと対峙する……



「これなら一気にいけそうですっ! 指揮官モード、範囲内の全Ωの指揮権を簒奪します……完了、以降、このエリア内の全てが味方Ω軍団に編入されます、以上」


「……やったか、これだけ広い中の全Ωを取ったんだ、こっちの勢力は相当に拡大したんじゃないか?」


「え~っと、現在の勢力図は……味方が37%、敵が56%ですね、まだもう少し支配するか破壊するかしないとです」


「いやあと7%どこいったんだよ……」


「わかりませんが、どうも未稼働の状態でどこかに格納されたままになっているようです」


「あ、何かまともな理由があったのか、てっきりまた馬鹿げたアレだと思ったぜ」


「でも勇者様、それってちょっと怪しくないかしら? この状況、本当に最後の戦い的な雰囲気の中で出し惜しみする? 何か裏がありそうよ」


「それもそうだな、ちょっと意識してみる価値はあるか……」



 もしかするとその未稼動のものは何か特別なΩであり、未だこの邸宅のどこかに潜んでいるブルーのお気に入り、いや最終兵器なのかも知れない。


 ブルーが事前に情報を得て、今のコパーの力がどのようなものなのかを予め知っていたとしよう。

 その場合にはほぼ間違いなく、あっさりと支配され、こちらの味方になってしまうことがないようなΩを自分の周りに配置しておくはず。


 そして簡単に支配されないための手段のひとつとして、実際に使うその瞬間までは稼動させない、もちろん稼動させた後もコパーの力に耐えるだけの能力は備わっているのであろうが、それでも念のため、最後の最後まで動かさずに温存しておくのが普通のやり方だ。


 これはアタリの可能性が高いのではないか? コパーならその未稼動のΩの詳細な場所がわかるはずだし、ここからはそれを狙って動くべきであろう。



「ということだコパー、お前の能力でその謎のΩが格納されている場所まで案内してくれ」


「わかりました、それなら……と、かなり地下深くですね、このフロアからあと……5つは下へ降りないとなりません」


「そんなに深いのかよ、てかここ邸宅っていうよりももはや要塞だな、普通に篭城して戦えるように出来ているぞ」


「その分ブルーの奴が篭っている可能性も高いってことよ、サッサとその場所へ行って何があるか確かめましょ」


「だな、じゃあまた階段を探すぞっ!」


『うぇ~いっ!』



 そこからはΩを倒すまたは支配しつつ階段を探す、発見し、降りた先でまたΩを倒すか支配して……という感じでどんどん下へ下へと向かって行った。


 辿り着いた現在地、フロアを降りたのか降りていないのかという微妙な空間も含め、おそらくここは地下7階。

 コパー曰く、間違いなくここがこの邸宅、いやΩ施設の最深部なのだという。


 面積的にはかなり広く、地上に見えていた建物、いやその周囲の塀に囲まれた敷地よりも遥かに広い。

 今居る階段下のホールだけでも王都の俺達の屋敷よりも面積が広いのではないかというぐらいだ。


 だがそんな中でもコパーさえ居れば一切迷うことがない、あっちだこっちだと指示を受けつつ先へ進み、最終的に巨大な扉の前に辿り着く。


 両開きで幅は10m、高さにしておよそ7mから9mといった、それはそれは巨大で、そして豪勢な扉の先には何があるのか、相当重要な施設またはモノ、および『者』であることはもう疑う余地がない……



 ※※※



「敵が居る様子は……ないな、もしかしたら未稼動Ωが格納されているだけかもだ」


「まぁ、それでも壊しておいた方が良いんじゃないかしら? 放っておくと後々厄介なことになりそうだし、もしブルーがここに居なかったとしても入る価値はあるわよ」


「だな、じゃあ突入だ、鍵は掛かっていないみたいだしそのまま入るぞ」



 後ろからは俺達を追って来ているのであろう敵性Ωの足音が響く、このままここに居てもまた面倒な戦闘をこなさなくてはならなくなるだけだ、それならば先へ進む、つまりこの『最後の部屋』へ突入してしまうべきだな。


 扉に手を掛け、グッと引く……思ったよりもすんなりと開くものだ、きっと普段から使用している、日常的に開閉され続けている扉なのであろう。



「結構明るいのね、しかもかなり広いわ……ってちょっと臭くない?」


「うわホントだっ、クソッ、ニオイ何とかの効果が切れたのか? とりあえず余りをカレンとマーサに」



 部屋に入った瞬間、フワッと香るとんでもない臭い……これは完全にヤバい、ついでに言うと先程と同じ薬品を再び摂取した2人も、これといった効果が得られないようスルで鼻を抓んでいるではないか。


 つまり薬の効果が切れたのではない、その効き目をもってしてもあり余るほどの悪臭が、この室内に充満しているということなのだ。


 背に腹は変えられない、敵性Ωの突入を許してしまうかも知れないが、入口の扉を開け放った状態で捜索することとしよう。


 とはいえ、この広いだけの部屋にはそれらしきものが何も見当たらない、Ωも、そして敵であるブルーらしき生物も何もだ。


 部屋の奥にはいくつか、入り口と比べてはるかに小さな扉が並んでいるのだが、その先の小部屋に何かあったりするのか? いやないと困る、とりあえず順に調べて……



「扉が……何か来ますっ!」


「おうっ、てか臭っせぇっ! 何かじゃなくて確実に風呂に入っていない何かだっ!」



 部屋の奥の小さな扉、そのうちひとつが勝手に開いたかと思いきや、その先から溢れ出すすさまじい臭い。

 カレンがパタッと倒れた、マーサは半泣きでしゃがみ込んでしまった、臭い消しの魔法薬を使ってなおこれとは畏れ入る。


 しかしこれは確実に発酵しているな、これから姿を見せるのであろうその『何か』は、発酵食品好きに留まらず自らの肉体を発酵させてしまうような無類の発酵好きのようだ。


 そしてようやく見えるその臭いの正体、奥の部屋の方が遥かに暗いため現状では仁王立ちしているそのシルエットしかわからないが、間違いなく人の形をした何かである。



『……ようこそ君達、遠路はるばるご苦労であったね、我のために届け物をしてくれたことには感謝するよ』


「届け物? 何のことだかサッパリなんだが……てかお前がブルーかっ? ちょっと顔が見えないんだが……いや、臭いから近寄らなくて良い、むしろもうちょっと下がるか死ぬかどっちかしてくれ」


『フハハッ、最近はずっとこの部屋に居たのでね、もう1か月以上風呂に入っていないのだよ、ただでさえ発酵しているというのに、これでは君達のような者共が近づけないのは致し方ないかも知れないね……そういえば以前に会った時も臭い臭いと言っていたはずだし……』


「はっ? お前なんぞこれまで一度も会ったことがないんだが、何を勘違いしているのか知らんが有名な異世界勇者パーティーたる俺様達は忙しいんだ、お前のような悪臭を放つ醜悪な物体の相手をしている暇があったことなど一度もないはずだぞ」


『……やれやれ、異世界勇者は確かに馬鹿だと思っていたが、まさかここまで知能が低いとはね、この我のこと、忘れたとは言わせないつもりであったのだが』



 そう言って前に踏み出すラスボスのブルーらしき存在、明かりが灯ったこちらの部屋に入り、その顔がはっきりと見えるようになった……普通に知らない人だ。


 だがメンバーの一部はハッとしたような表情、もちろんメンバーというのは俺達勇者パーティーのメンバーであって、デュラハン軍団に関してはそんな顔など見たことがないという様子である。


 とりあえず、そのハッとしている中の1人である精霊様にお話を伺ってみよう……



「おい精霊様、何だか俺達の知り合い感を出しているあの臭っせぇオヤジは誰なんだ? 精霊様の友達か何かか?」


「あんた覚えてないわけ? あれだけ印象的なキャラだったのに、明らかに普通の魔族とかじゃなくて、魔界の神々の祝福を受けた確実な『後に再戦すべき強敵』だったのに……」


「おう、全然知らんぞ、で、アイツの名前は?」


「ブルーチーズおじさんよっ! ほら、ダンジョンボスの頭を取り換えて、ウメジャム子さんとバター犬と一緒に出現して、思い出した?」


「……うむ、そうだな、もう全く覚えていないぞ……いや、恐ろしく臭かった、そんな敵が大魔将の島のどこかで出現したような記憶だけはないとも言えないな」



 とにかくこの世界の敵はこういう『臭い、汚い、気持ち悪い』の3K野郎であるケースが非常に多い。

 その中からこのおっさんを特定するのは非常に困難であって、ついでに言うとおっさんの顔など深く思い出したくもないのだ。


 まぁ、とりあえず気付いているメンバーの方が多いようだし、ここはひとまず『ブルーチーズおじさん』という既知の敵こそが、俺達の追っていた『ブルー』なのだということだけ認識しておくこととしよう。



「で、そのブルーチーズおじさんが俺達に何の用なんだ? ビビッて逃げ出したのかと思いきや普通にこんな所に居るし、そもそもΩを使って人族の地へ攻め込んでいる理由がわからんぞ、あと『届け物』って何?」


『ふむ、やはり思い出さぬかね君は、まぁ馬鹿なのは仕方ないか、それで、ひとつ言っておくが人族の地を侵略しようとしていたのは我のやったことではない、あの裏切ろうとばかりしていた兄弟の……主に毛むくじゃらの方か、最強の筋肉系Ωがどうのこうのと言って何やらな』


「そうなのか、だがそうだとしたら益々わからんぞ、猛兄弟にはそれぞれ目的があったみたいだが、ラスボスであるお前の目的が不明だ」


『フハハハッ、我の目的も最強のΩを創り出すことだよ、そしてそれを使って世界を、神界や魔界までもを我が手中に収めること、たったそれだけの簡単なお仕事なのさ、そのためにあの頭の悪い兄弟を利用して……』


「お前もそっち系なのかよっ!」



 今回の遠征で倒してきた敵幹部である猛兄弟、そして今現在対峙しているラスボスのブルー、いやブルーチーズおじさん。


 その3者は3者ともに、それぞれを出し抜いて自分が世界征服的なことをしようと目論んでいたのであった。

 馬鹿なのか卑怯者なのかは知らないが、きっと成功者というのはこういう感じで成り上がっていくのであろう。



『……それでだ、そろそろ君達が運んで来てくれたモノをこちらに引き渡して貰いたいのだが、構わないかね?』


「だからさっきから何なんだよ? 届け物とか運んで来たモノとか、言っておくが俺達が今持っているのは武器と食料、あとは勝利を目指す熱いハートとお前への殺意、それぐらいだぞ」


『そんなことはないのだよ、事実そこに、我の待ち焦がれた届け物があるではないかっ!』



 そう言いながらビシッと、ブルーチーズおじさんがその臭そうな指で指示した先……その直線上で指先が向いているモノというか者、それはどう見てもコパーであるのだが……

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