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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 才能開花
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591 森と洞窟とそれから

「は~いっ、準備完了ですっ!」


「おいリリィ、荷台に何を載せたんだ? すげぇ傾いちゃってんじゃねぇか」


「投げるように集めておいた良い感じの石です、カレンちゃんとマーサちゃんにも手伝って貰ったから沢山集まりすぎて、ほら、こんなにっ!」


「あぁぁぁっ!? 誰かヘルプをっ! 荷台でΩの3人が『石子詰めの刑』にされてんぞぉぉぉっ!」


『く……苦しいです……』



 予め荷台に乗るよう命じてあった鹵獲Ωの3人、即ちコパー、ダイヤ、レッドなのだが、その上からリリィが石を大量に搭載してしまったため、まるで大昔の酷刑のような有様になっている。


 指揮官タイプであり、一応戦闘も可能なように造られているダイヤとレッドはともかく、メイドタイプのコパーにとってこれはダメージが大きい、急いで救出し、リリィには拳骨を喰らわせて正座させておいた、もちろん共犯者の2人も同様だ。


 しかし、救出されてなおまだフラフラしているコパー、俺達の感覚からすれば『たかが生き埋めにされた程度』なのであるが、それでこのやられっぷり、このコパーが本当に全Ωを統べる最強の指揮官に変身するのであろうか、疑わしい限りだな。



「さて、気を取り直して準備完了だな、そろそろ出発するとしようか」


『うぇ~いっ!』



 走り出した馬車、その向かう先は敵の本拠地……だが当初の予定通り、本当にまっすぐというわけではないのだ、今朝方技術者から提案が入り、あの青い結晶、コバルトブルーとやらを採取しに行くのだ。


 そのコバルトブルーとやらの在り処は、戦闘前に普通の客として来店した、そしてそのボディーからコバルトブルーそのものが剥がれ落ち、技術者の目に留まることとなったゴツゴツ魔族、彼に教わっているため迷うこともなく、またそこまで苦労せずに到着可能なことも把握している。



「……でもさ、そのコバルトブルーってのは毒があるのよね? 一体そんな危険なものを誰が取りに行くの?」


「そこはΩの3人に任せようぜ、あとエリナ、お前不死なんだからちょっと頑張れ」


「えぇ~っ、不死ならユリナとサリナもそうなんですよっ、どうして私ばっかり……」


「いつもダラダラと何もしない悪魔は誰だろう? 昨日も敵が襲来しているのにずっと雑誌を立ち読みしていた悪魔はどこに居るんだろう? 要らないな~っ、そんな悪魔本当に要らないな~っ」


「ひぃぃぃっ、わかりましたっ、行きますから寝ている間にゴミに出したりとかは絶対にしないで下さいっ!」


「よろしい、ではこれでメンバーも揃ったということだな」



 鹵獲Ωの3人にエリナ、そして生存していた精霊様作のハリボテーΩが数体、コバルトブルーなる鉱石がある洞窟へ入るのはそれだけで十分であろう。


 もちろん当地では敵が出現する可能性もないとは言えないが、それもエリナさえいれば楽勝だ。

 あとはキッチリとブツをゲットしてくれることを……と、馬車が減速したな、もう到着したということか?



「……と、停まったな、何だかやけに近かったみたいだな」


「それはそうだぞ主殿、あのゴツゴツした魔族の方は明らかに徒歩で来店していたのだ、その生活圏内に洞窟があるということは、それだけ近いということなのだ、今のが主殿の知能で理解出来たか?」


「言い方がムカつくっ!」


「いでででっ! 太股を抓らないでくれっ! そこはちょっと肉が薄くて……」


「ほう、では尻を抓ってやるからパンツを下ろせっ!」


「おっ、おねがいしますぅぅぅっ!」



 ジェシカのデカケツを丸出しにさせて抓る、というかモミモミして、ついでにいきなり巨大おっぱいもモミモミしてやろう……と、そんなことをしている間に皆馬車から降りてしまったようだ。


 自分で勝手に目隠しをして俺のタッチを待っているジェシカは尻丸出しのまま放置して俺も馬車を降りた……



 ※※※



「ほうほう、これが例の結晶が良く取れるという洞窟か」


「そうらしいです、早速入ってみましょうっ!」


「おいちょっと待った! あんたは入るんじゃない、見ろ、明らかにヤバそうなガスが渦巻いてんぞ」


「本当ですね、しかしあれはコバルトブルーの発したものではない様子、となるとこの洞窟には様々な毒物、もちろん天然の鉱石から発せられたものもあると思いますが、その他地中から噴出したようなものもあるのでしょうな」


「ああ、だから俺達のような『ヒト』は入らない方が良い、ここは『Ω』と『不死身』に任せるんだ」


「あの勇者さん、それだと私が『ヒト』ではなく『不死身』という別種の生物になってしまうような……」


「何だエリナ、そうじゃないのか? てかサッサと洞窟へインする準備をしろ、服に汚染物質が付着すると困るから全裸で行くんだぞ」


「そんなぁぁぁっ!? って、ひぃぃぃっ! 脱がさないで下さいこんな所でっ!」


「フハハハッ! 良いではないかーっ、良いではないかーっ!」


「イヤァァァッ!」



 ということでエリナを全裸に剥き、謎の毒性ガスが渦巻く死の洞窟へ放り込んでみる……どうやら呼吸すらままならないようだ、普通の人間が入れば即死だな。


 ちなみにガスのせいで言葉を発することさえ出来ない様子のエリナだが、どうにかこうにかジェスチャーを発し、絶対にこちらへ来るなというような動きを見せている、まぁ、言われなくとも近付いたりはしないのだが……



「よし、じゃあΩ軍団集合! おいっ、そっちのハリボテ共、お前等もだぞっ!」


『どうして我々がそのようなことをしなくてはならないのだ?』

『そうだ、我々が創り出されたのはあの林道を警備するためであろう、それが終わった今、もはや我々には誰も命令することなど出来ないのだ』

『というか、創造者でもない貴様のようなチンパンジーが我々に対して尊大なたいどべぽっ!』


「死ねっ! じゃなくて全損しろこのハリボテ野郎共がっ! ポンコツの分際で調子に乗ってるとまとめて焼却炉にインさせんぞゴラァァァッ! 焼却炉と毒の洞窟、どっちか好きな方にサッサと入りやがれっ!」


『しょっ、承知致しましたーっ!』


「と、ちょっと待て、今居るポンコツ野郎は3、4、5……7体か、精霊様、洞窟へ入るのは5体ぐらいで良いよな?」


「ええ、たぶんそれで大丈夫よ、そんなに大人数で行っても意味がないし、でも残りの2体はどうするの?」


「アイツとアイツの目がムカつく、この場に残らせて痛め付けて遊ぼうぜ、感情があるなら良い感じに悲鳴も上げんだろ」


「あら、それは楽しそうね、じゃあそこの2体は残りなさい、バラバラのボッコボコにしてあげるわ……っと、逃げたっ、カレンちゃん、ちょっと捕まえてっ!」



 こんなポンコツでも死への恐怖は感じるのか、というか機能を停止した後にこの即席で創り出された謎のハリボテはどこへ行くのか、疑問ではあるが、とにかく殺す、いや破壊するのは面白そうだ。


 カレンが捕まえて来た2体を足蹴にしつつ、準備を終えたコパー達『まともな』Ω3人、そしてゴミのようなハリボテ5体、さらにもう洞窟へインしてしまているエリナの壮行会を始める。



「え~っ、ということで死地へ赴く4人のために万歳三唱!」


『ばんざ~いっ! ばんざ~いっ! ばんざ~いっ!』


「で、残りのゴミ5匹、いや5個は戻って来なくて良いからな、エリナ、洞窟での発掘作業を終えたら全部破壊するんだ……っと、声は出せないんだったな、じゃあ頑張って」



 ビシッと敬礼したエリナ、どうしてやる気を出したのかというと、既に俺の後ろで準備が始まっているティータイムに、『エリナ様』と書かれた席があるのを目撃したためだ。


 今日のおやつはドラ焼きとバウムクーヘン、帰り次第それが受け取れることを知ったエリナは、意気揚々と洞窟の奥へ姿を消した、もちろん全裸のままである。


 ということで4人の姿が見えなくなり、洞窟の外で待機するチームは完全に暇になってしまった。

 デュラハン達は洞窟に向かって左の森へ、修行も兼ねた狩りへ行くという、こちらもそういう系のことをやろう。


 セラが敷いたピクニックシートを見ると、ちょうどゴロゴロしている狼とドラゴン、狩りはこの2人に任せて、あとは……マーサも派遣してタケノコを採らせるのが良いな。



「カレン、リリィ、マーサ、ちょっと集合!」


『はーいっ!』


「よろしい、ではこれよりチームを組んで向かって右の森へ入り、食材をゲットして来るように、ちなみに狙いは肉とタケノコだっ!」


「カレン隊員了解!」

「リリィ隊員了解!」

「マーサ隊員も……あ、でも私達だけで行くの? 引率は?」


「む、確かにこの3人では知能が不足していて不安だ、誰か……」


「あ、じゃあマリエルちゃんに来て貰うわ」


「よせ、不安の種がひとつ増えるだけだ、ミラは昼食の準備を始めたし、精霊様は手伝ってくれなさそうだな……ちょっと待っていろ、ジェシカを呼んで来る」


『ラジャーッ!』



 3人を待たせたまま馬車へ戻ると、そこには怒り心頭に達した様子のジェシカが座っていた。

 どうやら俺が立ち去ったのに感付いたのはつい先程のようだ、本当にかわいそうな奴である。



「もうっ、主殿はとんでもないことをしたのだぞっ! わかっているのか?」


「すまんすまん、で、すまんついでにもうひとつすまんのだがな、カレン達の引率として森で狩猟と採集をしてきてくれ、もちろんご褒美はやる」


「何が貰えるのだ? 言っておくが私はルビア殿やエリナ殿と違って、飴や菓子などの類では動かないからなっ」


「……そうだな、じゃあ高い酒を1本くれてやろう」


「では行って来る」


「単純な奴め……」



 ダッシュで出て行ったジェシカを見送り、最初の3人も含めた4人で森へ入って行くのを確認した後、既に精霊様が始めているポンコツ野郎イジメの……と、何をさせているのだ一体?


 横に並んで必死に地面を掘るポンコツハリボテΩの2体、その横では精霊様が腕組みをして監視している。

 2体が使っているスコップなどどこにあったのかという点はさておき、その行為に意味があるのかを問い質さねば。



「お~い、精霊様、どうしてその破壊対象のポンコツなんぞに地面を掘らせているんだ?」


「いえね、壊した後埋める必要があるなと思って、だってこんなモノ、誰かが見つけて死体と勘違いしたら大変でしょ? で、そのための穴を自分達で掘るように命じたってこと」


「なるほど、それでこんなにモタモタ掘っているのか、おいてめぇらっ! 壊されるのを先送りしたいからってのんびりしてんじゃねぇぞっ! オラッ!」


『イデェェェッ! あ、足の親指がグチャグチャに……助けてくれっ!』


「どうしてあんたなんか助けなきゃなんないのよ、てかスクラップの分際で喋らないで、足の指なんかつま先ごとパージさせてあげるわっ!」


『ギョェェェッ!』



 足先をパージさせられて苦しむ1体、同じ目に遭うのを恐れて最大速度で穴掘りをし出したもう1体。

 自分の墓穴を掘らされている気分というのはどういうものなのであろうか? わかりはしないが、とにかくそれを眺めているのは非常に気分が良い。


 まぁ、ここで残念なのはたったのひとつだけだ、この2体が命を持った人間ではなく、単に木から出来たΩを模したハリボテであるという点である。


 やはりホンモノの人間をこういう目に遭わせるのが、ここにはそういった対象が居ないし、魔族領域においては山賊だの何だのというモノに出会ったことはないため、そのような輩を捕まえることが出来るとも思えない。


 ここは我慢し、全てを終えて王都へ帰還した後に、これから捕まえることになるであろうΩを操るブルー商会の関係者共をこうしてやろうと誓いながら作業を眺めていると……



「……ん? おい精霊様、ちょっと水が染み出してきたような気がしないか?」


「あら? 本当ね、しかも湯気が……ってことは温泉ねっ! うん、間違いないわ、ここ、地下のかなり浅い場所に水脈を感じるっ!」


「やはりかっ、おいコラこのポンコツ野郎! サボってないでもっと掘りやがれっ!」


『あぢっ、あぢっ、はいぃぃぃっ!』



 温泉はなかなか熱いようだが、木で出来たハリボテーΩが暑さ以外に反応していないということは、人間である俺達が入っても大丈夫である可能性が高いということ。


 このまま掘り進めさせ、大浴場クラスの露天風呂を造らせ、今夜はそこに入ってまったりすることとしよう。

 洞窟の探索が終わる頃にはもう夕方になっているはずだし、今夜はここで野営することが確定なのだから。


 で、その『温泉』というキーワードを聞きつけてすっ飛んで来たのが約2名、マリエル達と茶を啜っていたルビアと、それから手元にある青い結晶で何やら実験めいたことをしていた技術者のおっさんだ。


 温泉の沸いた場所にはほぼ同時に到着した2人であったが、両者の目的は全く異なる。

 ルビアは普通に入りたいだけ、そして技術者はその成分を調べ、何か研究の役に立つようなものを見つけたいだけだ。


 速攻で服を脱ごうとするルビアをどうにか止めた俺は、目を輝かせている技術者に依頼して、まずはその成分を、というか本当に安全であるのか否かを確かめさせる……



「……ふ~む、大丈夫そうですね、ここの洞窟には有毒なガスが充満していますが、温泉に溶け込んでいる成分は普通の、人が触れても大丈夫なものばかりのようです、通常の温泉と変わりませんね」


「そうか、それは良かった、じゃあここに衝立を……と、ルビアよ、まだ脱ぐのは早いと言っているだろうに……」


「早くっ、早く入らないと冷めてしまいますよっ!」


「大丈夫だ、てかアッツアツみたいだから冷まさないと入れなさそうだぞ」


「うぅぅっ、もう我慢出来ませんよぉ~」



 サッサと温泉に入りたいルビアだが、ハリボテーΩ2体程度の労働力では完全に不足している。

 おそらくこのままのペースで掘り進めても、まともに入ることが出来る状態になるのは夜になってからであろう。


 となると梃入れをする必要があるな、もちろん異世界勇者様たるこの俺様のような高貴な身分の者が直接手を下すことなく、誰かに作業させるかたちで……



「出来たわっ! ハリボテーΩ追加生産モデル1号機から15号機よっ!」


「おい精霊様、そんなモノ今この場でどうやって造ったんだ? 材料は? 工具は? 製造ラインはっ?」


「細かいこと気にしてるとハゲるわよ、もっともこのハリボテーΩは簡素タイプだから、今働かせているそっちの2体と比べてもちょっと見劣りするレベルの雑魚だけど、ちゃんと痛みや恐怖を感じるにしてあるから後の楽しみは増えるわね」


「精霊様、もうこれ造って処刑してを繰り返せばさ、その果てしないドS願望でも十分な満足を得られるような気がするぞ」


「あら、ダメよこんなんじゃ、ちゃんと生きてきて、これまでの思い出やまだしたいこと、食べたいものとかがたっぷりある、未練の塊みたいなのを殺すのが楽しいんだから、こんなハリボテ、それに比べたら100分の1程度の処刑価値しかないの」


「何だよ、俺と対して変わらない考えじゃないか……いや、精霊様と同じなのは拙いかもな、完全にサイコ野郎じゃないか……」



 何か言ったかという表情の精霊様から目を背け、ひとまず追加生産されたハリボテ野郎共を穴に蹴落とし、素手での温泉採掘を始めさせる。


 というか、ハリボテーΩを一瞬で追加生産出来るというのに、スコップを生産して渡してやらないのはどうしてだ?

 だが別に構わないか、この人数、いやΩ数であれば素早く、許容範囲の広さを持つ温泉が完成することであろう。


 今にも脱ぎ出しそうなルビアの手を引き、皆が優雅にティータイムをしている場所へと戻る。

 今夜は温泉に入ることが出来ると知って全員大喜びであるが、セラはここを離れたくなくなるという懸念を口にしていた、まぁ、それもわからなくもないな。



「それで、温泉はいつぐらいに完成する予定なの? お昼前? 夕方? それとも夕飯の後?」


「今のペースでいけば昼食後には何とかは入れるようになるって……と、ちょっと振動を感じなかったか?」


「私は別に何も感じなかったわよ」


「私もですが……ティーカップの紅茶が少し揺れていますね、振動があったのは間違いないと思います」


「何だろうか、もしかすると温泉を掘っている影響かな? 岩盤を砕いたせいでちょっとした揺れが……いや、まただぞっ、ちょっとおかしいよな」



 第二波は最初のものよりもかなり大きな揺れ、これにはセラやマリエル、その他その場に居た全員が気付いたようだ。

 そしてその揺れは温泉を掘っている辺りでも、洞窟の中から響いてきたという感じでもない。


 洞窟に向かって右、狩猟チームが入って行った森の中から響いていることが確認された。

 そちらを見ると大量の鳥が飛び立っているではないか、間違いない、森で何かが起こっているのだ。



「どうしたんでしょう? もしかして4人が巨大生物と戦っているとか?」


「マリエルちゃん、この辺りにはそんな大きな生き物は居ないはずですわよ、あと強い魔物とかも限られているはずですの、となるとあんな大きな音を立てるような戦闘には……」


「ならないということですね、では一体……Ωの襲来……ではありませんよね?」


「その可能性も薄いな、もし強大な力を持ったΩの襲撃を受けたとしたら、ジェシカの判断でこっちへ戻って俺達と合流するはずだ、あとの3人だけならともかく、ジェシカにはそれが出来るはずだからな」


「あっ、でも振動が近付いているわよ、てことは戻っているんじゃないかしら?」


「おうおう、これはちょっとアレな事態になっているかもな、とりあえず戦闘準備だっ!」


『うぇ~いっ!』



 徐々に近付いて来る振動、木々を薙ぎ倒す音も聞こえ始めたのだが、何か巨大なものが走っている感じではない。

 臨戦態勢のまましばらく待機した俺達の視界に入ったのは、まずカレンとマーサ、その後ろからリリィ、殿はジェシカだ。


 さらにその後ろ、かなり焦った様子のジェシカが剣で攻撃を受けたその相手は……何なのであろうか? とにかく翼竜のような生物であった……

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