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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第八章 最強なのは
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589 次に待ち構えているのは

「よっしゃ、それじゃそろそろこの汚らしいハーフ&ハーフのバケモノを叩き起こそうぜ」


「それなら勇者様がやって下さい、なかなかに気持ち悪いのでとても半径5m以内に近付こうとは思えません」


「俺だってイヤさこんな奴、ここはやっぱりデュラハンの皆さんにお願いするしかないな」


「こんなことになるならゴンザレスさんを帰らせなければ良かったですね、あの人……ヒトなのかはわかりませんが、とにかくこういうのには耐性がありそうですし」


「態勢というか『こういうの』そのものなんだよなあの男は……」



 剛毛野郎はその右半分の毛を完全に処理された状態のまま横たわっている、もちろん誰も触りたいとは思えない。

 というか、何度毛を処理してもすぐに生えてきてしまうのだ、触ることが出来ずにオタオタしている間に、どうやらまた元に戻ってしまうようだ。


 もう毛を処理するのは諦めて、そのまま拷問して、最後には石臼の中に投入して磨り潰してやろう。

 そこで採取した『剛毛野郎の破片』を乾燥させて、最強の毛生え薬として王都で数量限定にて販売する予定だ。


 だが商品名が『乾燥剛毛野郎粉末』では誰も買わない、キモさが滲み出ているし、『バフンウニ』のようにそういう系の名前であっても皆それが良いモノだとわかっているわけではないのだから。


 となると何かキャッチフレーズを……よし、『東洋の神秘、東の魔族領域で偶然発見された凄まじい薬効を持つ究極魔法薬』という感じで売り出すこととしよう、1回分で金貨10枚、お徳用の10回分セットはなんと金貨99枚と銀貨9枚、ついでに銅貨9枚と鉄貨9枚でのご提供だっ!


 お特用でもほんの少ししかお得でないのは気になる点だが、どうせこんな得体の知れない怪しいクスリを購入する奴は大馬鹿だ、何となく安くなっている感に騙されて平気で買いの札を上げるはず。


 まぁ、何はともあれこの剛毛野郎を磨り潰してからだ、相当に気持ち悪い光景を目の当たりにすることになりそうだし、ここは8人に増えたデュラハンの皆様に、完全に丸投げしておいた方が無難かも知れないな、とりあえず……と、そのデュラハン達が棒で突き回していた毛の塊が微妙に動いた……



「うぐっ……こっ、ここは? まさか我は、我の軍は敗れ去ったというのか?」


「何をカッコイイ感じで言ってんだこのゴミ野朗! そうだよ、敗れ去ったんだよ、それからお前は無様に処刑されるんだ、どうだ、嬉しいか? ん?」


「おのれぇぇぇっ! どこまでも卑劣なやからべろぽっ!」


『卑劣なのは貴様だこの妖怪めがっ! 我等デュラハンの里を襲い、大切な首なしウマに変な物体を取り付け、挙句同胞にまでそのような処置を……貴様はじっくりと調理せねばなるまい、時間を掛けて、コトコトとなっ!』


「いでぇぇぇっ! そ、それをやったのは我ではなげぽっ!」


『指揮していたのであれば同じことだ、いや、むしろ安全な場所から利益のみを得ようとしていた分、実行犯の連中よりも性質が悪いといえよう、そういうことだ、喰らえっ!』


「ぎょぉぉぉっ! ほげぇぇぇっ、おぇぇぇっ……」



 寄って集って殴る蹴る、まさにリンチの様相を呈する『責め』を始めたデュラハン8人衆、お、オブザーバー参加と見られる精霊様。


 相当に恨みがあるのはわかっているが、下手をするとこのまま蹴り殺してしまいそうな勢いだ、そもそもデュラハン達とこのガリガリの頭脳タイプ魔族では体の造りが違いすぎる。


 とりあえず、救出されたばかりでありながら、これまでのデュラハン隊長に成り代わってリーダー感を出している『里一番の戦士』に釘を刺しておくべきか……



「おうおう、ハードな責めなのは結構だがな、そいつからはまだ聞き出さなくてはならないことが山ほどあるってことだけは念頭において、しばらくは言語機能を喪失しないように心掛けてくれよ」


『うむ、それは十分に心得ている、次に狙うべきブルーとやら、つまり親玉の現在における居場所、そしてその有する兵力、その他Ωに関する最新情報をゲットすれば良いのであろう?』


「ああ、あとコイツ自身がどうしてこんなにキモい体質とビジュアルをしているのかについてもだ」


『了解した、全て聞きだした後……そうだな、この場に居る全員を集めてインスタント裁判という形式で色々と明らかにしていこうではないか、先程このコンビニらしき店舗の中にパーティーグッズコーナーが見えたし、裁判ごっこをするための装備もそこにはあるはずだ』


「わかった、それなら俺達は『裁判長変身セット』でも探して待っていることにするよ、くれぐれも殺さないよう、あと、そのなぜかリンチに参加している水の精霊は凶暴なんだ、何か余計なことをしそうなら全力で止めてやってくれ」


「失礼ねっ! 人を猛獣扱いしていると滅ぼすわよっ!」


「やべっ、凶暴な精霊がキレやがった、ということで後は頼んだぞっ!」



 怒り出しそうな感じの精霊様から逃げるようにして、剛毛野郎のリンチに参加する隙間もない俺達は店内へ戻り、予定通りに『裁判長変身セット』を探す。


 裁判の場所は外……だとそろそろ暗くなってくるな、寒そうだし、コンビニのイートインを使うこととしよう、インスタント裁判だし、お湯を入れて3分出始められる勢いの簡潔な準備で済ませるべきだ……



 ※※※



「あったっ、早速ありましたよ、裁判長っぽいクルクル頭のズラです」

「こっちはドンドンッてやるやつっ!」


「ほう、あとは被告人を座らせる針のムシロがあれば完璧だな」


「それもありました、向こうの『18歳未満立入禁止(一定の魔族においては300歳未満と読み替える)』と書いてある暖簾の向こう側を探索していたところ、なんと処刑グッズとしておいてあったんです」


「そうか、それでミラ、どうしてお前が18禁コーナーに入っているんだ?」


「えっ、あっ、そ……それはですね、最後のフロンティアを……」


「セラ、ミラを縛り上げるんだ、前座の被告人として処断すんぞっ!」


「ひぇぇぇっ!」



 犯罪者ミラも捕縛し、裁判ごっこに使うグッズもおおよそ揃った、前座の被告人が1人では不足ということもあり、ここのオーナーであるホルンも、当初俺達に逆らった、いや逆らってはいないが逆らうべき立場にあったことに関して断罪するため、被告人として逮捕しておいた。


 今はミラと2人、縄で縛った状態でカウンターの奥に正座させてある、万が一客が来た場合には強盗事件の類が発生しているのかと誤解されてしまいそうだが、その場合は丁寧に事情を説明、聞き入れられなかった場合は敵とみなして殺せば良い。


 ミラが逮捕されている分、全員分の食事を1人でどうにかしようとしていたアイリスに、メイドタイプのオメガであり、そしてアイリスの『ライバル』であるコパーを救援に向かわせ、それで夕食に関する問題は全て解決したのであった。


 あとは剛毛野郎をリンチしているデュラハン達が満足するのを待つのみ、セラが18禁コーナーへ……と、セラはもう18歳になったのか、それと棚に並んだ菓子を眺めているルビアとマリエル、園芸コーナーのマーサにちょっかいを出しつつ、そのときを待つ。


 ……というか、ここはどう考えてもコンビにではないような気がする、店舗の形が『コンビニ風』なだけのホムセン、または大型量販店といった感じだ、それにしても良くこんなに色々と商品を揃えたものである。



「……あら? 外が静かになりましたね、そろそろ『お楽しみタイム』は終了なのでしょうか?」


「みたいだな、カレン、リリィ、ちょっと様子を見て来てくれ」


『はーいっ!』



 最初から店内を走り回っていた2人に命じると、今度は外に向かってちょこちょこと走って行く。

 とはいえ凄まじいスピードが出ているため、馬鹿面を晒して雑誌を立ち読みしていたエリナが危うく轢かれるところであった、というかお前は少し働け。


 で、そんなエリナはどうでも良いとして、カレンとリリィは8人のデュラハン、そしてボロボロになった剛毛野郎と、ついでにうち1人が精霊様を抱えているのだが、とにかく外に居た全員を引き連れて戻って来た。



「……精霊様はどうして抱えられているんだ?」


「ちょっと調子に乗ってやりすぎた、いえやりすぎそうになったのよ、それからずっと抱えられたまま、もちろん反省しているから抵抗はしないわ」


「そうか、じゃあ3人目の前座として裁判に掛けてやる、ルビア、ちょっと精霊様を縛り上げろ」


「はい、ではこの工事現場用として売られていたザラザラの縄で……」


「ひぃぃぃっ! くっ、食い込むし擦れるっ!」



 精霊様には自分が悪いとわかっているのであれば我慢するようにと告げ、とりあえずメインの被告人である剛毛野郎を裁判セットの脇に運び込んでおく。


 先程から何やら呻いていると思ったのだが、小さな声で『早く殺してくれ』を連呼しているようだ。

 本当に身勝手な奴め、俺達に、そしてその他大勢の方々にご迷惑をお掛けした罪を清算することなく、死んで逃げようなど許されるはずもない。


 と、そろそろ茶番を始めよう、こうしている間にも新たなΩはドンドンと生産され、何らかの目的で人族の地や魔族の村落を狙っているのだから。


 まずは……一番罪の軽いミラから処断していくこととしよう、本来であれば厳重注意程度で済ませるべきところだが、不幸にも『茶番の役者不足』によって起訴された哀れな少女だ……



「では被告人は針の方ではなく普通のムシロへ」


「へへーっ」


「うむ、被告人ミラ、お前は不正に、何ら許可も得ずに『18歳未満立入禁止コーナー』という魔境へ足を踏み入れた、間違いないな?」


「間違いございません」


「ではお尻ペンペン100回の刑に処す、以上」


「へへーっ、ありがとうございました」



 もちろん裁判官役は異世界勇者様たるこの俺様だ、というか裁判長風のズラがあまりにもアレなため、俺以外は誰も被ろうとしなかっただけなのであるが。


 と、とりあえずどちらかと言えば茶番に強制参加させられただけの被害者であるミラに刑を言い渡し、官吏ごっこをしているカレンとリリィに連行させる。


 次に連れて来られたのはこのコンビニのオーナーであるホルン、どういうわけか緊張しているようで、純粋魔族特有の比較的長い耳の先端が少し赤くなっているではないか……



「え~、では次の被告人は山奥のコンビニ兼Ω施設のオーナーであったホルン」


「はっ、はひっ!」


「それで、お前は俺達の敵であるΩ軍団を利することを知って、しかも極限まで労働力を捧げるかたちでそれに貢献した、間違いないな?」


「はぃぃぃっ! で、でもそのぉ~、皆さんとΩの、ブルー商会が敵対しているとは思わず……」


「問答無用! 知らなかったでは済まされないことも世の中にはあるのですっ! よって被告人にはお尻ペンペン100回の刑、以上!」


「へへーっ! 申し訳ございませんでしたぁぁぁっ!」



 ホルンも連行され、茶番の前の茶番劇はいよいよ大詰め、最後はメインの被告人をうっかりとはいえ殺害しそうになったという精霊様を処断する番だ。


 工事用の固いロープでギチギチに縛り上げられ、それが食い込んで歩き辛い様子の精霊様。

 こちらも顔だの耳だのが赤くなっているのだが、それはホルンのように緊張しているというわけではなく、単に恥ずかしいだけなのであろう。


 その精霊様を針でない方のムシロに座らせ、まずは事実関係の確認を始める……



「で、精霊様は一体何をやらかしたと言うのだ? 正確に、かつ簡潔に述べよ」


「え~っと、ちょっと楽しくなっちゃって、『お前もデュラハンみたいにしてやろうか』みたいなことを言って頭を粉砕しようとしたの、そしたら後ろからヒョイッと……」


「とんでもねぇことしやがるな、では判決を言い渡す」


「はいはい、どうせお尻ペンペンでしょ」


「精霊様にはおし……鞭打ち1,000回の刑を言い渡すっ! 引っ立てぃっ!」


「えっ? 何で? 何でよぉぉぉっ! イヤァァァッ!」



 巨悪は去った、だが裁くべきもうひとつの悪、それは巨大ではなく本当にショボい悪なのだが、その胸というか腹に抱くギャランドゥその他の剛毛は並大抵のものではない。


 だが2人のデュラハンによってズルズルと引き摺られて来たその剛毛はもうほとんど動くことの出来ない、ただただ毛深いだけのオブジェに過ぎない、お土産としてこれと木彫りのクマ、どちらを購入すべきかと聞かれたら1秒以内に後者であるとの返答をすることが可能だ。



「え~、それでは被告人を針のムシロへ……チッ、全然反応がないじゃないか、精霊様め、絶対に発覚している行為以外にもとんでもないことをしやがったな……」


「主殿、じゃなかった裁判長、ここは一度休廷して奴の治療を」


「うむ、では30秒間の休廷とする、ルビア、全速力で回復するんだ」


「はいはいっ! ほぉぉぉっ!」


「……ん? 何だか最初よりも毛深くなって……ちょっ、ルビアちょっとストップだっ! 回復が超過して剛毛が生長してんぞっ!」


「あらっ? やりすぎちゃったみたいです、ごめんなさ~い」


「全く、ルビアにも後でお尻ペンペンだな、で、被告人の方は復活したか?」



 治療を受け、いや受けすぎてさらに剛毛が成長、もはや全身の大部分がヤマアラシのような毛に覆われた剛毛のバケモノであるが、しばらくしてようやく動き出した。


 もちろん元気になり、立ち上がってさらに剛毛と化した自分の腕を見て何やら喜んでいるようだ。

 きっとこうやってビッグフットやイエティなどというUMAが誕生したのであろう、これはそういう類の毛深さである。



「え^、それでは被告人は……」


「ハハハハッ! 何が被告人だこのズラがっ! 貴様の剛毛など我の足元にも及ばぬわっ! このウ○コ野郎!」


「え~、当法廷では別に剛毛対決をしているわけではありません、あと被告人はこういう厳粛な場所でウ○コとか言わないように」


「何が厳粛な場所だっ! こんなもの単なるイートインではないかっ! このウ○コ! ウ○コ! ウ○コォォォッ!」


「ダメだこの馬鹿野郎は、ちょっとその辺でだれか張り倒してくれ」


「フハハハハーッ! 我は剛毛だっ、剛毛なのだぁらろぺとっ!」



 剛毛がより剛毛になったのが相当に嬉しかった様子の剛毛野郎、これから処刑されてこの世から消え去るということも忘れ、この世の春を謳歌していたのである。


 で、もちろん後ろに居たデュラハンに殴られ、その衝撃によってなのかどうなのかは知らないが、とにかく現在の自分の立ち位置を再認識した様子の剛毛野郎、途端に黙り、顔も青くなってきた。



「オラッ、サッサと針のムシロに着席しやがれこの毛玉ゴミ野朗!」


「ぎぃぇぇぇっ! いでぇっっ、いでぇよぉぉぉっ!」


「全くうるさい奴だな、で、何だっけ、さっきまでデュラハン達に聞かれて、供述したことをこの場でもう一度言えっ!」


「はぐぅぅぅっ! ぶっ、ブルーの奴は本当に体臭が臭いのだっ」


「そんなのはどうでも良いし、だいたい想像が付いていることだ、奴がどこに居てとか、どんな兵をとか、そういうことに言及しつつ述べよ」


「奴は、奴は先週より遥か東の地へ赴いている、そこで何をしているのかは我も聞いていないが、おそらくはそろそろ大陸の東端にある本社へ戻っているはずだ……兵力は……シルバーΩがおよそ500万、それ以外に強化された特殊タイプのΩが200万、スレンダータイプの自爆Ω発射装置が5万でその中身が1,000万、それから犬のウ○コΩはもう星の数よりも……」


「すっげぇ数だなおい、それじゃあいくらお前や剃毛野郎がハッスルしたところで、立場をひっくり返して制圧するなんて夢のまた夢だったろうに」


「だからっ! だから我は最強のΩを求めて、遂に辿り着いた『ゴンザレスΩ』がっ、あぁ、あと1歩、もう1歩だけ前に出れば手が届いたというのにっ!」



 コイツはゴンザレスをΩ化するというあの作戦に関して、『非常に惜しかった』とでも思っているのであろうか?


 まぁ、そうなのであろうがその認識は誤りなのだ、あの状況は単に、ゴンザレスそのものがコイツの前に姿を現したというだけであったのだから。


 物理的距離であれば確かにあと1歩程度まで接近したタイミングはあったはずだ、だが実際に作戦が成功するまでの距離はその目に見える距離とは異なる。


 あと1歩ではなく10歩、100歩、いや百億万光年離れており、光の速さで目的に向かったとしてもあと百億万年は要する、途轍もない距離がそこには存在していたのだ。


 そしてこの剛毛野郎はそれを知らないまま、悔しい思いのままこれから死んでいくのである。

 来世はその剛毛を活かしてタンポポの綿毛にでも転生し、人々にほっこりした心の温まりを感じさせるべきだとお勧めしておこう。



「え~、では被告人の供述によって次なる敵の詳細も判明致しました、そろそろ……はい、ユリナ書記官、何でしょう?」


「裁判長、このモノについて被告『人』という表現は如何なものかと思いますの」


「え~、以降は被告ブツ、と呼称します、まぁあとワンフレーズのみなのですが、え~、主文、被告ブツを石臼でゴリゴリやって神秘の毛生え薬とする刑に処すっ!」


「ぎょぇぇぇっ! 死にたくないっ! もう一度、我にもう一度世界征服のチャンスをっ!」


「何だよこのゴミ野朗、さっきまでは早く殺してくれとか何とか言っていた癖によ、あと世界征服すんのは俺様だということが既に確定しているんだ、その辺りの認識、三途の川を渡り終えるまでに改めておけよな、以上、閉廷としますっ!」


『うぇ~いっ!』



 こうして当初のターゲットのうち2匹目となる、猛兄弟の兄者、剛毛野郎を退治することに成功した俺達。

 外から響く断末魔をBGMに、夕食の時間になるのを待ちながら翌日の出発時間を調整していく。


 次はいよいよ主敵、ブルーとやらに手を付ける番だ。

 果たしてどのような奴なのか、そして、待ち構えるΩ大軍団の強さはどれほどなのか……

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