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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第八章 最強なのは
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584 街道沿いの

「そっちだっ! シルバーが2体居るぞっ!」


「えいっ! えいやっ! やったっ、ダブル命中ですっ!」


「まだだぞリリィ、どっちも頭が吹っ飛んだだけでまだ余裕で動いているからなっ!」


「うわっ、ホントだ、きもーいっ!」



 思いの外数が多い敵、大半がシルバーΩなのだが、その中に時折、戦わずして東へ向けて飛び立とうとするゴールドΩ、つまり状況報告のための要員が存在しているため非常に厄介だ。


 そしてここは比較的大きな山を越えるかたちで開設された林道のような場所、明らかに常日頃から使用している感があり、炎などで焼き払って敵の姿を見易くするなどという暴挙に出ることは出来ない。


 もしもそんなことをすればきっと、いや確実に訴えられる、或いは訴えられないまでも近隣に住む魔族の村落から親の仇の如く恨まれることになってしまう。


 それを避けるため、飛び立って逃げようとする『報告用ゴールドΩ』はセラと精霊様、それから開けた場所に限定してユリナの魔法で、他の仲間は馬車の上に乗れるだけ乗り、襲い来る敵を各個始末していく。


 だがもちろん馬車は馬車、屋根がそこまで広いわけではなく、そして軽量化してあるため強いわけでもない。

 100人乗ったら大惨事だ、それどころか5人程度でももうミシミシと嫌な音が聞こえてくる。


 ……というわけで一番重たい俺と、それから放っておくと何をするかわからないリリィ、誰にも気付かれないうちに落下し、普通に置き去りにされかねないルビアの3人は、非戦闘員と一緒に馬車の中で待機、というか指令係だ。


 しかし指令と言っても、どちらかと言えば上に居るメンバーの方が敵の様子は良く見えており、その逆俺は何もすることがない。


 ということで暇潰しも兼ね、日頃ひたすら拾ってはポケットに収納していた『良い感じの石ストック』を消費して戦うリリィのために、スナイパーよろしく観測員をしているのであった。


 それ以外にも上で戦っている仲間のサポート、というかマネージャーやキャディーのような仕事をさせられている……



「ちょっとちょっとっ、私のウサちゃんパワーで金属バットがダメになっちゃったわ、はい、新しいのと交換して」


「へいへいただいまっ!」


「ご主人様、敵があのウ○チの奴を投げてきそうです、牛乳パックのアレを下さい」


「はいはい畏まりましたっ!」


「それとご主人様、お腹が空いたのでちょっとコンビニ行って何か買って来て下さい」


「ほいほい今すぐに……って、ねぇよそんなもんっ! というかルビア、お前もサボッていないで何か手伝えっ!」


「ではコンビニへ行って……」


「だからそんなもんねぇんだよここにはっ!」



 何もない山奥の林道、そんな所にコンビニなど……というかこの異世界ではコンビニというモノが非常に少ない、あっても夜になるとシャッター、ではなく雨戸が閉まって閉店してしまうような、普通の商店としか思えないものばかり。


 もちろんそれも都会限定、ほぼほぼ王都の中心部ぐらいでしか見かけない、非常にレアな存在で……進行方向、しかも左手にあるではないかっ!?



「勇者様、カレンちゃんがお腹が空いたと言い出しました、この先にコンビニがあるようなので寄ってチキンでも買いましょう」


「おう、こっちもルビアがどうのこうの言い出したところだ、ちょうど良いからコンビニの駐車場に馬車を入れて貰って、そこで腰を据えて戦うこととしよう」


「ですが勇者様、長時間の駐車は迷惑に……」


「ん? まぁ緊急事態だから仕方ないだろ、そこで野営するとまでは言っていないんだからな」


「オーナーとかに文句を言われないと良いんですがね」


「まぁ変なイチャモンつけてきたらアレだ、従業員を全員ブチ殺せば良いさ、そしたら店ごと俺達のものなんだからな」


「確かにそうですね、じゃあ御者のデュラハンさんにあそこへ立ち寄るようお願いします」


「おう、では頼んだぞ」



 異世界の、しかも魔族領域のド田舎の林道にポツンと営業中のコンビニ、もはや意味不明の極みなのだが、この異世界における俺達勇者パーティーの冒険は原則何でもアリなのだ。


 ということで御者デュラハンにコンビニタイムを取る旨が伝えられ、高速で走っていた首なしウマの馬車は綺麗なドリフトと共にその馬車専用駐車場にINする。


 まずはアッツアツチキンの調達から……ではなく何だこのコンビニは? 全面が鎧戸のようなもので覆われ、まさにこれは……Ω関連施設ではないかっ!



「ご主人様、もしかしてここって……」


「ああ、ただのコンビニじゃない、間違いなく『Ωマート』だ」


「ということはですね、今来た方からやって来る敵と、それから向かう先、買い物をすべきコンビニの中にいる敵に挟み撃ちにされているということですね」


「そういうことだ、偉いぞルビア、珍しく正解したじゃないか……と、その敵さん、というか店長さんがお出ましのようだな……」


『ブファファファッ! いらっしゃいませお敵様、我がΩマートへようこそっ! 我はここの支配者……じゃなくて雇われ店長をしているコンビニエンスΩ! お弁当にホットスナック、葉巻に酒類、さらには配達に公共料金の支払いまで、この世に存在する全てのものを、時給鉄貨1枚のバイト魔族共に押し付けているのだっ! 畏れ入ったかっ!』


「お、おう、その傲慢ぶりには大変感服なんだが……どうせここもΩ関連の本部から搾取されているんだろう?」


『……!? なっ、なぜそのことをっ! まさかあの馬鹿、じゃなかったオーナーのお知り合いの方で?』


「なわけあるかよ、コンビニがフランチャイズ本部によってどれだけ苦しめられているのかは俺も良く知っているというだけだ、で、そこでなんだが……こっちの味方にならないか? お前も、そしてそのかわいそうなオーナーとやらもだ」


『なっ、ちょっ……ちょっと待つのだ……う~む、これはどうすべきか……』



 唐突に裏切りを勧めたのだが、どうやらこの雇われ店長も相当に扱き使われていたらしく、その場で難しい顔をしながら考え込んでしまった。


 ちなみにこの雇われ店長はΩなのだが、魔導兵器であるΩにも関わらず裏切り行為をするかどうか迷うとは……おそらくこれまでの流れ的に魔族であるここのオーナー、相当に嫌な奴に違いない。


 そういえば以前行った施設でもそうであったな、レッドサージェントΩ、というかレッドを鹵獲した際、彼女は施設長であった魔族を裏切って惨殺、ウッキウキで脱出しようとしていたところを俺達に捕らわれたのだ。


 となると、今この場で悩みに悩んでいる『コンビニエンスΩ』も、同様に裏切り、単独でこちらに付く、或いは一応はオーナーの方も引き込んで味方になってくれる可能性が十分にあるということ。


 ……と、そういうことではあるのだが、良く考えたらこのΩ、ウザいバイト先の店長よろしく、薄汚いハゲをモチーフにして造られた不潔そうなΩだ。


 正直に言ってこんなモノを、ほんの一時たりとも仲間になどしたくはない、それこそ最大の失敗、人生の汚点になってしまうのは確実。


 それだけは絶対に避けなくてはならない、いつの日か『伝説の異世界勇者様と共闘した皆様』という集合写真、ではなく集合肖像画が描かれるときに、この薄汚いΩがそこに、もちろん欠席者、というか物故者……いや生物ではないのでぶっ壊れ者として、小さな枠で端の方に描かれるのは最悪なことだ。


 となると仲間達が未だに森から飛び出して襲い掛かってくるΩ共を処理している間に、サッサとこのハゲ店長Ωを粉々にしてコンビニそのものを奪取、これを要塞代わりに用いて楽な戦いをしていくのが得策ではなかろうか?


 それか、もしコイツが非常に嫌っているオーナーが、逆にまともな奴であったとしたら……と、そのオーナーが出て来るようだ、フラフラとした足取りで、あからさまに元気がない様子で……



「……ふぇ~、うるさいですよ~、私、200時間ぶりにようやく休憩に入れたんですから~、30分、いえせめて5分で良いから静かに寝させて下さい~」


『ダメですよオーナー、はい休憩は終わり、この店の所有者なんですからちゃんと、本部が良いって言うまで馬車馬の如く働いて、利益の大半を上納したうえで損失を押し付けられて、シュリンクフレーションの苦情を一身に受けて、絶望的な疲労の中少しでも休みたいと言えば巨額の違約金を請求されて、借金で店が回らないどころか首が回らない状態に追い込まれて、挙句道を挟んだ反対側に直営店を出店されて、ダメ押しでこういう連中が長時間駐車して夜中まで暴れて、注意したら逆ギレされて伝説の剣でブスッと……』


「えぇ~っ、もう限界ですぅ~」


「……お、おぉぉぉっ……オーナーって純粋魔族の女の子じゃねぇかぁぁぁっ!? しかもめっちゃ可愛いじゃねぇかぁぁぁっ!」


「ん~? あ、は~い、私がこのΩマートの死にかけオーナーで~す、いらっしゃいませ~」



 目の下にクマが出来てはいるものの、長い耳に美しく透き通った肌、元大魔将のフルートとよく似たこのΩコンビニのオーナーは純粋魔族、それはもう疑いの余地がない。


 というか、そこそこの力を持っているはずの純粋魔族が、まさかこんなわけのわからない所でコンビニオーナーとして搾取されているとは。


 いや、俺達の良く知っているもう1人の純粋魔族であるフルートも、力はあれどもその気の弱さで損をして、ゴミのように薄汚い、邪悪な連中によって良いように使われていたではないか。


 それに純粋魔族の里、あそこもあそこでそこそこ弱く、メイン産業の鍛冶における主要な取引先である魔王軍のために、こちらもおかしな連中によって半ば支配され、良いように使われていたのだ。


 となると、純粋魔族というのは力は強くとも、元来こういう、搾取されがちな連中なのであろう。

 かわいそうなことだがこればかりは性格によるものなので仕方ない、だが、今この場でΩ共によって搾り取られ、困り果てているこの子だけは助けてやるべきだな……



「おいお前、大丈夫かそんなフラフラになって、これは拙い、今すぐΩなんぞ裏切って、伝説の異世界勇者様たるこの俺様の味方になるんだ、そうすれば週休2日、しかも残業なしの1日8時間労働を約束しよう」


「ほえ? 異世界勇者ってどこかで……まぁ良いや、その条件ならそうします~」


「よろしい、ではこのコンビニはこれより、『Ωマート』改め『勇者マート』だ、皆、看板を架け替えてやれ、あと中に入って色々と貪り食うぞっ!」


『うぇ~いっ!』



 ということでこれまでの戦いとは逆に、どんな攻撃でも破壊されない強固な要塞の中に俺達が引き篭もり、迫り来る敵のΩ軍団を迎え撃つ。


 建物内部には近所の一般的な魔族に提供する商品の他、Ωが利用するのであろう物資が所狭しと並んでいた、ちなみにΩ用品は売り物ではなく、立ち寄ったΩがご自由にお持ち帰るフリーアイテムらしい。


 どうやらこの場所、主要ではないがΩ施設、その出張所といった感じのものであるようだな。

 どうしてもΩ交換施設を通らないルートで移動する、即ち今俺達を襲っている集団のような連中のために、仮に設けられたような施設であるということが窺える。


 しかしそんな感じのものであってもΩ施設であることには変わりない、万が一に備えて守りは完璧、そしてその中へ入って戦う俺達は、これまでよりも相当に有利な立場で戦闘を展開することが出来た。


 守るべきは外に停めてある首なしウマとそれに繋がった馬車のみ、あとはもう攻撃し放題のほぼ一方的な展開だ、このまま外に居る馬鹿Ω共を皆殺し、いや皆壊しにしてやろう……


 と、その殲滅されるのを待つばかりのΩ軍団の中に、ひたすら白旗を挙げて何かをアピールしているのが1体。

 その存在を忘れていた、このオーナーの女の子を救助する前に交渉していたハゲ店長Ωだ。



『お~いっ! 待ってくれ~っ! 我も仲間になるゆえ中へ入れてくれないか~っ!』


「うっせぇよ、黙れこのハゲがっ! 誰か、その辺に落ちているΩの残骸でもぶつけてやれっ!」


「勇者様、そんなことをしなくともほらっ、この金属バットで飛んで来るΩを打ち返してっと……」


『ぎょぇぇぇっ! まだっ、まだ壊れたくないぃぃぃっ! ひょげぽっ……』


「はいっ、ホームランです、王女としての威厳を見せつけることが出来ました」


「うむ、なかなか無様な最後を迎えさせてやることが出来たようで何よりだ、きっとあのハゲ店長野郎も真っ暗な無の世界で王女様に感謝していることだろうよ」



 一切使用しないうちに用済みとなった、というか造られた当初から用済みであったはずのハゲ店長を始末し、引き続きΩ軍団の討伐を行う。


 かなりの数であったが何の問題もなく、ただひたすらにシルバーΩを破壊、そしておそらく報告のために飛び立とうとするゴールドΩを狙撃、そうしているうちに敵の数はどんどん減少し、およそ1時間後にはもう、突撃するシルバーも疎らになってきたのであった……



 ※※※



「はいこれでお終いっと、勇者様、もう敵のライフはゼロみたいだけど、これからどうする?」


「おう、まずはこの『俺達のコンビニ』の商品を家事消費して腹拵えでもしようか」


「やったっ、リリィちゃん、チキンに焼き鳥、あっとでっかいソーセージも食べ放題ですっ!」


「あの~、もしよろしかったら奥の倉庫にあるのも食べちゃって下さい~、私はちょっと寝させて貰いますから~」


「はいはい、じゃあ保存が効きそうなものは保存食にして、それ以外は腐る前にパーッと食べてしまおう、色々と事情を聞くのはこの子が目を冷ましてからだ」



 ということで奥に引っ込んで行く純粋魔族の女の子オーナーを見送り、店内と倉庫に大量に保管してあった、温めるだけで美味しい食品を引っ張り出してコンビニパーティーを開催する。


 食べて、休憩してまた食べてと繰り返し、ここまでの旅の疲れを癒していたところ、ようやくオーナーが目を覚ましたようで……青い顔をして出て来たではないか。


 きっと疲れが飛び、自分のやった本部に対する裏切り行為を冷静に思い返したのであろう。

 あの状況から逃れるためとはいえとんでもないことをしてしまった、もはや取り返しが付かない、そんなことを考えている顔だ。



「おはよう、少しは元気になって……はいないようだな、今にもブッ倒れそうだぞ」


「え~っと、その、あのっ……さっきのはやっぱナシ……というわけにはいきませんよね、はぁっ、もうどうしようこれ~っ」


「心配しなくても良いぞ、お前はもう俺達勇者パーティーの庇護下に入ったんだ、むしろ俺達と敵対しているΩ、というかブルー商会系の連中は滅び、その構成員及び協力者は原則死刑、女の子で可愛いなどの理由でそれを免れたとしても悲惨な未来が待っているのは確実だからな」


「ひぃぃぃっ! じゃ、じゃあ私はどちらに転んでも酷い目に……」


「そんなことはないから、それも心配しなくて良い、ここでΩに関する情報を提供してくれさえすれば、無罪とまではいかないが微罪、尻100叩きの刑ぐらい、いやそれだけで勘弁してやるぞ」


「わかりましたっ! それで済むなら、しかも今までの辛く苦しい日々から解放されるのなら万々歳です、何でもご協力致しますから、本当に何なりとお申し付け下さいっ!」



 完全に落ちた純粋魔族の女の子オーナー、そのまま話を聞いていくと、どうやらフルートと同じ、スミス系純粋魔族の里出身であり、そのかなり年下の後輩であるという。


 ちなみにお名前の方は()()()というらしい、なるほどフルートと似たような感じだが、あの里の連中は皆こういう名前なのであろうか?


 と、今はとにかく話の続きだ、まずこのコンビニというかΩ施設はやはり、本来のΩ交換所に立ち寄ることが困難なΩに対する補給を行う施設であるとのこと。


 そしてそれだけでは何の利益にもならず、単にコストのみが嵩むだけだと考えた『本部』の連中が、ついでにコンビニを運営して儲けを出そうと考えたのだそう。


 で、そのコンビニをやるうえでのオーナーを募集したところ、ちょうど暇で仕事を探していたこのホルンが応募してきたということだ。


 もしも俺の考え通り、純粋魔族というものが『搾取され体質』だとしたら、この応募に対して『本部』の連中は小躍りしたことであろう。

 限界まで働かせ、全てを搾り取ることが可能なカモが、ネギを背負ってやって来たのとほぼ同義なのだから。


 ちなみにここと似たようなものとして、Ω交換施設間のちょうど中間地点にはそれぞれ、『Ωの駅』や『ハッピーΩオイルドリンクショップ』、『サービスΩエリア』、『大型Ω野郎専門店』など、様々な業態の街道沿い系、というか一部はド田舎限定の施設が設置されているのだという。


 まぁ、それ自体が付近の魔族を襲ってΩ化しているというようなこともなく、むしろ地域住民の利便性を向上している可能性もあるため、それらの討伐は今のところナシということにしておいた。


 もちろんΩを操るブルー商会の大元を崩壊させれば、それらも自然に消滅していくのであろうが、今この場ですぐにどうこうしなくてはならないモノでもないのだ。



「それで、ここにはΩが頻繁に立ち寄るんだとは思うが、直近で大軍団が来るとかそういう予定はあるか? ないのなら一旦ホルンも連れてここを出るぞ、身の安全のためにな」


「えっと、それがですね……近々、というか5日後にはΩ軍団の幹部の方がここを訪れる予定となっていまして……」


「幹部だって? そりゃどういう奴なんだ、言っておくが中間管理職クラスの雑魚だったら放置してそのままにするぞ、そんな奴は後で簡単に殺して店を取り返すことが出来るからな」


「それがそのぉ~……幹部というのはΩ開発者兄弟のお兄さんの方、何だかモジャモジャした方なんですよね……超偉いんですよ」


「なっ⁉ 剛毛野郎がここへ来るだってぇぇぇっ⁉」



 一同驚愕である、細い脇道的な林道の傍にポツンと建っているこのΩ系のコンビニ、まさかこんな所に敵の大幹部、そして同行しているデュラハン達のメインターゲットでもある剛毛野郎が、たった5日後に来訪する予定だとは……

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