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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第六章 空飛ぶ
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564 次の目的地は

『……ふむ、では連れ去られた3人はこのルートで東を、この地図の端っこに見える場所を目指しているということですな?』


「そうだ、これから追って、3人が目的地へ着いてしまう前に救出することが可能か?」


『う~む、もし彼等が通常のデュラハンが歩くようなペースで進んでいるとしたら余裕ブリブリなのですが……』


「ブリブリなのか」


『ええ、ブリブリにございます』


「そうかそうか、ブリブリか、ならブリッブリでもあるな」


『左様、ブリッブリでもありますな』


「……あんた達は何の話をしているのよさっきから?」



 里長と俺の話が微妙に脱線し、作戦からブリブリの定義へと移り変わろうとしているところに、面倒臭そうに会議室の椅子に座っていた精霊様が、この場で初めての発言にてそれを指摘してくる。


 ということでブリブリの件に関しては後程酒でも飲みながらゆっくり、ということにして、肝心要の東方遠征に関しての議題に戻った。


 俺達と一緒に来るデュラハンは5人、居なくなった3人に次ぐ里の№3から№8の実力者とのこと。

 まぁ、もちろんそれではΩ化したトップ3に勝てるはずがないため、彼等を発見した際に戦うのは俺達だ。


 一緒に来る『ファイブデュラハンズ』にはサポートと非戦闘員の護衛、そして憎き敵を生け捕りにした際に、憎悪を込めた止めの一撃で地獄にご案内する役目を担って貰うということで合意した。



「え~っと、じゃあ出発は明日の朝……はちょっと早いか、準備もあるし、明日の夕方ということで構わないか?」


「ええ、我らの方で派遣する戦士達にも、出征に際して頭を洗ったりなどの儀礼的準備がございますゆえ、間違いなく朝よりは夕方の方が都合が良くてございます」


「いや頭は毎日洗えよ、臭っせぇからな、で、東を目指すに際しての移動手段なんだが……」


「それはもちろん首なしウマをお使い下さい、馬車でも構いませぬが、もしよろしければ1人につき1頭、乗馬用の素早いものを用意致しますぞ」


「馬車で構わん、というか俺を始めパーティーの仲間には乗馬が出来ない者が多いんだ、足が短くて鐙に届かなかったりしてな……」


「ご主人様、どうして私の方を見ながら言うんですか? 私なら『立ち乗り』でどうにか出来ますっ!」


「いや無茶すんなカレン、振り落とされたら自分で走ることになるんだぞ、遥か東の地まで、1人で寂しくな」


「ひぃぃぃっ! それはイヤですっ! 絶対に食料がなくなりますっ!」



 ということでカレンも納得させ、デュラハンの里で一番大きい、俺達のパーティー全員とゲストというかお荷物のコパーを乗せられる客車と首なしウマを借りること、そして御者として元々の遠征参加者であったデュラハンの1人にもお力添え頂けるということが確定した。


 会議を終えて宿泊所へ戻った俺達は、留守番をさせていたアイリスとエリナ、それからΩの3人に出発の件を伝え……Ω達が何かをしている、軍曹キャラのレッドは立ったまま、コパーとダイヤが四つん這いになっているではないか……



「……お前等は何をしているんだ? レッド、お前それ何?」


「ハッ! これは首なしウマ専用の超激痛鞭ですっ! 里の方から譲って頂いたのでっ! ちょっとこの2人で試してみましたっ!」


「それでそんな恰好に……って、メイド服がボロボロじゃねぇかっ⁉ そんなことしたらミラが……もう手遅れみたいだな……」


「……高いんですよソレ、パーティーグッズ売り場の売れ残り処分セールで1着で銅貨1枚、3着購入で銅貨2枚、いつも食べているパンがどれだけ買えることか、それを考えもなしにこんなボロボロにしてっ!」


『ひぃぃぃっ! 超ごめんなさいっ!』


「許しませんっ! 3人共全裸で四つん這いになりなさいっ!」


『はいぃぃぃっ! 畏まりましたぁぁぁっ!』



 その後はしばらく、ミラの怒声とビシバシ音が宿泊所の中で響き渡っていた。

 ちなみにコパーとダイヤは『タイプM』なので喜んでいるが、レッドは『タイプS』の鬼軍曹であるため、鞭打ちはかなり堪えているようだ。


 で、3人のΩが鞭で打たれる光景そのものはどうでも良いのだが、驚くことに3人共、首なしウマ専用の鞭で打たれれば打たれるほどに素早さが上昇しているのであった。


 これは何らかの特殊効果が働いているに違いない、同じ鞭がもう1本転がっていたため、手に取って試しにルビアを叩いてみると……元々の変態スキルである被虐の効果と重なり合い、ルビアはほんの少しだけ強くなったようだ。


 その鞭の効果は数十秒で元に戻ったのだが、打ち続ければ消えず、どんどん上乗せされていくシステムらしい。

 これは大変に使えそうだ、明日の出発前、あと何本かこの『特殊鞭』を譲って貰うこととしよう。


 と、お役立ち便利アイテムのことを頭に留めつつ、留守番をしていた仲間に会議の内容を伝達。

 今のうちに自分の身支度だけは整えておくべきだということもついでに伝える。


 そして鞭で打たれていたダイヤには、その上昇した素早さを無駄にしないため、別の場所で宿泊している技術者と女性部下、それからその護衛をするはずだがあまり役に立っていない、もう帰っても構わない王国軍兵士にその内容を伝えるべく、ボロボロの状態のままお使いに出す。


 その日はそのまま終え、翌日はデュラハンの里が用意してくれた壮行会に参加、最後にまだ生きて苦しんでいる陰キャ博士の頭を小突いて馬鹿にし、多くの期待を背負い、重要な任務を帯びた状態で里のゲートを潜った……



 ※※※



「すっごーいっ! はやーいっ!」


「おいリリィ、顔や手などを出さないで下さいと何度言ったっらわかるんだ、このっ! お仕置きだっ!」


「あでっ! いやっ! ひーんっ!」



 凄まじいスピードで進む首なしウマの馬車、その窓から調子に乗って手を出そうとしたリリィは後ろからとっ捕まえて『こめかみをグリグリする刑』を執行してやる。


 というか、どうしてこの客車は窓が開くのだ? 普通の馬車、転移前に俺が居た世界にあった乗り物でいうところの鈍行電車であればまだわからなくもない。


 だが今乗っているこの馬車は新幹線並みの、いやそれを遥かに上回る速度を出しているのだ。

 新幹線やそれ以上の乗り物で窓が開くなどということは聞いたことがない、これは大変に危険な仕様だぞ……と、それは前回精霊様が吸い出される前に気付くべきであったな……



「それでセラ、このペースで進んだら今日はどのぐらいまで行けそうなんだ?」


「う~ん、全然わかんないわ、速すぎるのよこの馬車、おかしいぐらいにね」


「そうか、じゃあデュラハンの誰かに……操車中に話し掛けるべきでもなさそうだな、集中を欠くととんでもない大事故に発展しそうだ」



 御者台には必死に手綱を握るデュラハン戦士の姿、Gと、それから前方よりの風には、いくら慣れているとはいえ苦労するらしい。


 ちなみに御者のデュラハンは目を瞑ることが許されない、なぜならばデュラハンには頭が、本来あるべき場所ではないにしても存在しているのだから、完全にそれを持たない首なしウマを誘導してやらなくてはならないのだ。


 そんなデュラハンの御者に話し掛けるわけにもいかず、かといって首なしウマに乗って隣を走る他のデュラハンとは、風を切るすさまじい音が邪魔で会話など出来ない。


 まぁ、さすがに今日中に到着などということはないのだし、ゆっくり外の景色でも眺めて、日が暮れてそれ以上進めなくなるのを待つこととしよう。


 その場ではそう考えていたのだが、馬車は辺りが夕闇に包まれても、完全に真っ暗になっても走り続ける。

 デュラハンは休憩という言葉を知らないのか? それとも無理をして前に進もうとしているのか?


 とにかくこのままでは拙い、後ろから付いて来る技術者の虚舟、それの動力源になっているダイヤのエネルギーがそろそろ限界を迎える頃なのだ……



「お~いっ! もっしも~っしっ! ちょっと休憩にしないか~っ? お~い……っと、聞こえたみたいだな」


「勇者様、気付いてはいるみたいだけど聞こえてはいなさそうよ、もっと気合のジェスチャーを見せてあげて」


「おうっ、それなら任せろ、この俺の実力をっ……って、スピードアップしやがったっ!」



 俺の渾身のジェスチャーは、隣を走っていたデュラハン隊の隊長によって真逆に捉えられてしまったようだ。

 隊長が放った謎のサインによってペースを上げる隊列、もちろん技術者の虚舟は大きく後れを取る。



「ちょっとっ、どうしてペースアップさせるのよっ!」


「諦めてお姉ちゃん、勇者様は頭だけじゃなくてジェスチャーも悪いの」


「何だジェスチャーが悪いってっ!? 向こうが勝手に取り違えただけだろうに……だが伝わらなかったのは事実だな、誰か交代して……」


「仕方がないな、主殿、ここは私に任せろっ! それっ!」


「おいジェシカ!? そこで脱衣するなんて……あ、止まったには止まったか……」



 突然窓際へ移動し、ポロンッとおっぱいを出して見せたのはジェシカ、それを目撃したデュラハン隊長は当然に鼻血を噴く、もちろん小脇に抱えた首の方からだ。


 そして血というものは良く滑る、自分の鼻血塗れになった首をホールドしておくことが出来なくなった隊長、超高速で走りながらその首を落としてしまう。


 とっさにその首を拾おうと試みる本体、だがバランスを崩し、首なしウマから落馬してしまったではないか、本来なら頭から落ちていた、大変危険なスタイルでの落馬だ。


 勢い良く転がりながら路肩に生えた数本の木を薙ぎ倒し、最後には自分の乗っていた首なしウマに蹴飛ばされ、隊長デュラハンは動かなくなった……



「ジェシカ! お前が余計なことするからっ! こんな意味わからん場所で戦死者が出たじゃないかっ!」


「す、すまない、ちょっとやりすぎたようだ、だが見てくれ主殿!」


「見てくれって、おっぱいならガン見してんぞ、最初からな」


「そうではなくて、落馬したデュラハンの方だ、ほら、まだちょっと生きているような気がしなくもないだろ」


「本当だっ! ルビア! ルビア起きろっ! ちょっと意識不明の重体に陥った者が居る、すぐに出て治療するんだっ!」


「……ほへっ? 何か敵とか出たんですか?」


「おうっ、敵は内部に居たんだ、無能でやりたがりな味方という最大の敵がなっ」



 とりあえず隊列は止まり、重傷を負った隊長もルビアの治療でどうにか……クソッ、治療に際して顔におっぱいが当たっているではないか、隊長の野郎はデレデレだ。


 鼻血といい落馬といい、あのデュラハンは相当に巨乳が好きなようだな、以降はルビアとジェシカ、あとミラ、マーサ、マリエル辺りもなるべく視界に入らせぬよう注意しなくてはならない。


 何かあったときに隊長と話をするのは俺と……セラも大丈夫か、完全にストライクゾーンから外れているし、今この瞬間に何を考えているのか悟ったセラによって頭部死球を喰らった俺は昏倒した……



「あ、やっと気が付いたわ、ごめんね勇者様、危うく最初の戦死者にするところだったわ」


「ん? ああセラに膝枕されていたのか、どうりで固くて寝心地が最悪なろべぱっ! く……首が折れました……」



 再び大ダメージを負った俺はルビアによって治療され、既に設営が完了している野営場所を見渡す。

 技術者達の虚舟も到着しているようだ、事故を誘発したジェシカと、それから俺を半殺しにしたセラは正座中、実に良い気味だ。


 ちなみにジェシカによって落馬させられ、情けない姿を晒したデュラハン隊長、眼福であったということで特に怒ってはいないようだが、後程執行される予定の尻叩きの刑は特等席で見せてやることとしよう。



「それでセラ、今はどの辺りなんだ?」


「えぇ~っと、全体マップは……あった、ほらここ、この辺りよ」


「いや、俺の顔の上に広げられても見えはしないんだが……」



 膝枕されたままでは何も見えない、ということで起き上がりセラの横で正座していたジェシカを四つん這いにさせてテーブル代わりとし、セラがその上に広げた地図を見る。


 既に印が入っていた現在位置は、まだ全体の旅程では10分の1程度進んだに過ぎない場所であった。

 あれだけの超高速で夕方前から3時間以上進んでこことは、目的地の敵本拠地はどれだけ遠いというのだ?



「う~む、こりゃまっすぐに、何事もなく進んだとしてもかなりの時間を要するな」


「本当にね、というか自分たちの馬車じゃなくて良かったわ、それこそあれだと年が明けるわね」


「間違いない、まぁ今はとにかく無事に、トラブルに見舞われずに進むことだけ……」


「いや主殿、私達は敵の施設を2つも破壊しているんだ、そして第二の破壊から考えると、そろそろ第三の施設から迎撃部隊が出ている頃ではないか?」


「おいジェシカ! わざわざそういうことを言うと現実に……と、手遅れだったようだ、全部ジェシカのせいだからなっ!」


「そんなっ、私はただ真実を……」


「真実であっても言っていいことと悪いこと、そして立てても構わないフラグと立ててはならないフラグが存在するんだ、後でその体に教え込んでやるから覚悟しておけっ!」


「ひゃうっ⁉ わ、わかった、楽しみに待つこととしよう、だが今はそれどころではないな、敵は1体かっ?」



 ジェシカのおっぱいをガシッと掴んだところ、一瞬だけは反応したもののすぐに真面目っ子モードになってしまった。

 で、迫り来る敵はなぜか1体きり、様子見なのか、それとも相当に自信のある強キャラなのか。


 暗闇の中をこちらへ向かって進んだその敵は、しばらくして野営の焚火に照らされ、その姿を現す。

 どうやら女性タイプのようだが、なぜかおっぱいが3つある、元々あるべき位置に2つ、それは白と赤のもの、そして腹の部分に緑のおっぱいが追加されている。



「アーッハッハッ! ようやく見つけたわよこの凶悪犯罪者共めがっ! アタイは『三元パイΩ』、寄生おっぱい型Ωの試作一号機から三号機をセットにして一括運用しているものなのよっ!」


「ほら、ジェシカがおっぱいでトラブルを起こしたからああいうのが現れるんだ、反省しやがれっ!」


「むぅぅぅっ、こればっかりはたまたまな気がしなくもないんだが……」


「ちょっと聞いてるのかしらっ? アタイを見なさいっ! あ、顔は宿主のもので、本体はトリプル巨大おっぱいだからお間違えのないように」


「ん? ところでお前、その女性の本来のおっぱいはどこへやったんだ?」


「ふんっ、こいつは元々とんでもない貧乳だったのよ、で、その『巨乳になりたい』という願望に付け込んで、アタイが寄生してしはいしてやったのさっ!」



 空中から偉そうに発言するΩ、ムカつくので直ちにブチ殺してやりたいのだが、女性がベースになっているゆえ、本体に傷を付けぬよう慎重におっぱい部分のみを破壊しなくてはならない。


 だがまぁ、それも俺には関係のないことだ、今回の事態を招いたのはジェシカ、おっぱいネタも、そして敵を呼び寄せるフラグ擁立も、全てを1人でやってのけたのだから、この戦いも1人で収束させるべきなのだ。



「ということでジェシカ、ちょっと相手をしてやれ」


「わかった、ではあの3つのおっぱいを……」


「ちょっと待ったぁぁぁっ! アンタ、見ればそこそこの巨乳じゃないの、その巨乳でアタイと張り合うってことがどういうことなのかわかる?」


「……いや、普通に斬り捨てるのみだが?」


「甘いっ、甘すぎるわっ! ここは巨乳同士のぶつかり合い、おっぱい相撲(負けたら死ぬ)で勝負よっ!」


「いや、そんなふざけた対決を受けるはずがないだろう……と、どうした主殿?」


「ジェシカ、受けてやってくれ、今日はちょっと尺が余りそうなんだよ」


「尺? 何のことを言っているのだ、だがそういうことなら良いだろう、降りて来いっ!」



 降りて来たおっぱいΩと対峙する、なぜかおっぱい丸出しのジェシカ、大変に盛り上がるデュラハン達や王国軍の兵士、馬鹿しか居ないことが証明された瞬間だ。


 お互いに向かい合い、開始の合図を待つことなく戦いが始まった、ボインボインとぶつかり合うおっぱい、イマイチ暗いのが残念だ、昼間にやって欲しかったな……



「ハッ! ホッ! どうしたっ? 3つもついていてそのザマとはなっ!」


「クッ! このっ! つ……強いっ、ぐぁぁぁっ!」


「まだまだっ! 秘儀、パイ三元!」


「ぎゃぁぁぁっ! や……やられ……た……」


「ふむ、どうやら私の勝ちのようだ、トリプルおっぱいはハリボテに過ぎなかったのか」



 あっという間に腹にあった第3のおっぱいが、次は左のホワイトおっぱい、最後に右のレッドおっぱいが破裂する。

 それで敵のΩは消滅、残ったのは気を失ったままの貧乳女性魔族、とりあえず救助しよう。


 ということで女性を抱えると、異様に軽く、しかも良く見れば腕から羽根のようなものが生えているではないか。

 どういう種族なのかわからないが、この羽根は本来、もっとしっかり生えていたような気がしなくもない。


 おそらくはΩ化し、高速飛行をしたことによって、それに耐え切れなかった腕の羽根が抜け落ちてしまったのであろう。



「なぁユリナ、サリナ、この女性の種族ってわかるか?」


「う~ん、羽根が抜けただけのハーピー、そうに違いないですわ」

「姉さま、ハーピーは確かこの先に小さな集落を持っているはずですよ」

「あ、そうでしたわね、ということはまさか……」


「その集落、もしかして、というか確実にΩ施設の被害に遭っているな、よし、この女性が目を覚ましたら詳細を聞くこととしよう」


「おそらく次の寄り道はハーピーの集落になりますわね、ちなみに使うのがもったいないぐらい美しい羽根ペンと羽根の頭飾り、バドミントンのシャトルがそこの名産ですの」


「おい最後おかしいだろっ! 何で工芸品の中にスポーツ用品が混じってんだっ!」



 何だか良くわからないのだが、寄生されていた女性がハーピーという種族であること、そして次の目的地が彼女の居た集落になりそうだということがわかった。


 そして、その重要な情報を握るハーピーの女性が、どうやらそろそろ目を覚ますとのことだ……

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