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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第五章 東のさらに東
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558 この地における目的は

「え~っと、調べ物の前にひとつ聞いておきたいんだが、ここにはもうお前以外のΩが居ないんだよな?」


「はいぃぃぃっ! 正真正銘、神に誓って私のみですっ! 私以外のΩは全て先程の戦いで自爆作戦に参加致しましたっ!」


「で、お前はどうして生き残ってんだ? 指揮官なのに」


「え~っと、もうちょっとだけ生きたかったかな~、なんて……」


「そうかそうか、なかなかのクズっぷりで逆に気に入ったぞ、一応名前だけは聞いておこう」


「あざぁぁぁっす! 私、レッドサージェントΩって言いますっ! 以後お見知りおきをっ!」



 勢い良く頭を下げる女軍曹、とりあえず()()()と呼称することに決めよう。

 タンクトップにショートパンツという、これはこれでなかなかの恰好なのだが、コパーのようにメイド服でも着せてやったら少しは可愛げが出るはずだ。


 しかし軍曹ということはここまで大きな施設の大部隊を指揮するアレではないし、きっと死んだジジィ魔族の補佐官として、しかし実際には経験豊富な現場指揮官として動いていたのであろう。


 まぁ魔王軍から出向していたとはいえ、ろくな肩書も持っていないような雑魚魔族には、東からやって来て西へ、攻撃対象の町や村へ流れていくΩを取り仕切ることなど出来そうにない。


 おそらくこのレッドが居なければ、施設の仕事は一切回らなかったはず、そしてレッドにも、ダイヤと同じように『Ωの指揮官たるプラグイン』が挿入されているはずだ……



「おいレッド、ここの捜索は他の仲間に任せて、俺はちょっとお前に関して確認したいことがある」


「はいぃぃぃっ! 何なりとぉぉぉっ!」


「よし、じゃあプラグインとやらを見せろ、つまり尻を出せ」


「……⁉ あの、えっと……私のは内蔵式なんで、その……プラグ挿入口は今空っぽですっ! あと見せるのはちょっと覚悟が出来てからにして欲しいですっ!」


「何だそうなのか、じゃあ次以降にここへ飛来するシルバーも、来てすぐにお前の言うことを聞くようになるってことで良いんだよな?」


「……ごめんなさいですっ! 既に本社工場に対し、ここが陥落した旨の報告を済ませた後でありますっ! よって私の指揮官としての権限は停止されておりますっ!」


「マジか、てことは……」


「はいぃぃぃっ! およそ2時間後にここへ到着するシルバー300体、全部が全部ここと、それからここを攻撃した者が滞在したと思しき人族の集落を攻撃致しますっ!」



 大変なことになってしまった、ここを攻撃されるのは特に構わないが、中には直接牛乳集落へ向かい、非戦闘員を巻き込んで、どころか狙い撃ちにするような馬鹿Ωが居るかも知れない。


 そんなことをされたらひとたまりもない、確実に止めなくてはキャシーが危ないではないか。

 あと俺様の異世界勇者様としての経歴に傷が付き、今後の覇道に大きく影を落とす結果となる、最悪だ。


 もはや仲間で、大切な協力者であるキャシーを守りたいという純粋な気持ちと、他は別にどうでも良いが、とりあえず助けないと俺の世間体がアレだという邪な気持ちが混ざり合う。


 すぐに助けを出すべきだということになり、ここに残るのは俺とセラ、ユリナとサリナ、それから非戦闘員達、残りは馬車で牛乳集落へ戻り、万が一そちらへ向かったシルバーの一部があった場合には迎撃することとした。


 当然この施設もシルバーの攻撃を受けるのだが、それは別にどうでも良い、特に被害は気にせず、適当に戦って滅ぼせば良いのだ。


 だがその攻撃開始までに、いやこの施設が灰燼に帰すまでにやらなくてはならないことはいくつもある。

 必要な資料を搔き集め、この先のΩ中継施設の場所、その他諸々の情報をゲット、ついでにお宝の類も確保しておくべきだな。


 ということでチームを2つに分離し、集落へ向かう仲間はマーサがブチ抜いた壁の穴から外へ出た。

 俺達もモタモタしてはいられない、コパーやダイヤ、技術者にも協力して貰い、目ぼしいものを全て探し出すのだ……



 ※※※



「見て下さいですのご主人様、この消しゴム、なんとΩなんですの、擦るとほら、悲鳴を上げるんですわ」


『ギョェェェッ! ケズレル、ケズレテナクナルゥゥゥッ!』


「おいユリナ、遊んでないで真面目に捜索をしろ、尻尾をもやい結びにされたくなかったらな」


「ひぇっ! ちゃ、ちゃんとやりますのっ!」



 真面目にやらないとどうなるのかということを知らしめる必要が出る前に、脅しに弱いユリナを焦らせ、作業に戻らせる。

 ちなみにドMのセラなどではこうはいかない、あえてお仕置きされるように振舞ってしまうから脅しは逆効果なのだ。


 で、施設の指令室の中を丹念に捜索、もちろんレッドにも色々と聞きながら資料を、アイテムを、そして金目のものを回収していく。


 もちろん資料は俺とセラが、金目のものはユリナとサリナの鑑定眼で、そして貴重または有用なアイテムに関しては技術者と、それからΩそのものであるコパーとダイヤの担当だ。


 ということで俺とセラが今見ているのは書類の入った棚、既に周辺と、それからΩの本社工場まで記載のある大規模な『東の魔族領域全図』は確保済みであり、あとは細かい関係資料を漁るのみ。



「これは……あっ、やっと見つけたわよ、さっきのケンタウロス関係のものね」


「でかしたぞセラ、おいレッド、ちょっとこっち来てこの資料に基づいて色々と説明しろ、あのウマだかヒトだか、Ωなのか何ののかわからない物体についてな」


「はいぃぃぃっ!」


「……あとやかましいからもうちょっと静かにしろ」



 とりあえず周辺マップが広がっていたテーブルを片付け、そこにケンタウロスΩ関係の資料を広げる。

 どうもまだ最新クラスのモデルのようだ、どの資料も真新しく、開いた形跡すら見受けられないものも多い。


 まぁこのゴチャゴチャした資料ばかり見ていても大変だし、時間切れになってシルバー軍団が押し寄せてしまうだけだな、ここはレッドの口から直接説明させることとしよう。



「それで、あのケンタウロスは何なんだ? 首無しウマはどうした? いくらで買ったんだ?」


「え~っと、詳しいことは所詮下士官ごときの私にはわからないんですけど、首無しウマはデュラハンの里から奪ったそうです」


「奪った? てことはその里はお前等の味方ってわけじゃないんだよな? どうやってそんな強そうな連中のところから奪ったんだよ」


「それも詳しくは……ですがそのデュラハンの里のすぐ近くにここと同じ中継所があって、そこに派遣された開発者がΩと別の生物を掛け合わせることを思いついたとか何とか……」


「ほう、猛兄弟とかいう奴等がそこまで来ていたってことだな、で、デュラハンの里のすぐ近くってのは……セラ、ちょっとさっきの地図を出してくれないか」



 先程までこのテーブルの上にあった周辺マップを再び広げ、位置関係を把握する作業に入る。

 今居る場所が人族の地の外れ、そして魔族領域に突入して少し北方面へ向かったところで……あった、ここと同じ中継施設のマークだ。


 そしてそこから程近くには、『東のデュラハンの里』および『首なしウマ牧場』という表記があるではないか。

 どちらも施設から本当に近く、徒歩で向かってもここから牛乳集落ぐらいの距離である。



「え~っと、確かこの牧場からシルバーΩを使って馬を奪った、いや夜中に盗み出したそうで、それがあの強力なケンタウロスΩになったそうです」


「へぇ~、ちなみにどうしてケンタウロスにしたんだ? 生物とΩを掛け合わせるんだったら他のでもよかったと思うんだが」


「それは資料のここに書いてある通りです、『Ω』という字が何となくウマの蹄鉄に似ているということで、開発者の軽いノリでケンタウロスΩが創り出されたと」


「いい加減なことばっかやってんじゃねぇよ……」



 その後のレッドによる話から、その場所に中継施設の計画をする前からケンタウロスΩの話は挙がっており、むしろそちらに合わせるかたちでデュラハン集落のすぐ傍に開設したのだという。


 そして他にもそのような考えのもとに中継施設の場所決めがされた場所もあり、もちろんここも……うむ、これはもしかすると大変なことになったのでは?



「おいレッド、ちなみにこの施設は『どこに寄せるため』にこんな場所を選んだんだ?」


「えっと、『爆乳ミノタウロスΩ』を創るために人族の、牛乳を生活の糧としている集落に寄せたとか何とか……」


「ほう、なかなかやべぇじゃねぇか、セラ、どうしようか?」


「どうするもこうするもないわよっ! もしかすると次に向かっている部隊って、このまま全部集落の方を襲うつもりなんじゃない? 中継施設は捨てて目的の『ウシ』だけゲットして帰るつもりかもっ!」


「だよな、既に陥落させられた施設なんぞ二の次だ、本来の目的が別にあったんだとしたらそっちだけでも完遂しようと考えるよな普通は」


「こんな所で調べものなんてしている暇じゃないわっ! すぐに私達も集落へ戻りましょっ!」


「間違いねぇ、この場はえ~っと、ユリナ、サリナ、ちょっと任せたぞっ!」



 2人に非戦闘員である技術者の世話、まだ一応は敵であるレッドを始めとした3人のΩの見張りを押し付け、俺とセラは壁の大穴から外へ出る。


 まだΩ軍団の襲来までには相当な時間があるはず、最悪俺達の方が遅くなったとしても、セラの魔法を最大出力で使えば倒せないまでも少しは足止めが出来るため、とにかく仲間に『狙いは集落の可能性が高い』ということを伝えることは十分に可能と考えて良い。


 必死で走り、そろそろ集落が見えてくるはずだというところで、東の空にΩらしき小規模な編隊が飛行しているのが確認出来た。


 おそらくはシルバーよりも飛行速度が速いタイプのΩで組んだ部隊だ、そしてその進行方向には俺達2人でも例の施設でもなく、間違いなく牛乳集落がある。


 やはりそちらを狙っていたかと、皆はもうこの敵の襲来に気付いているかなど、様々なことを考えながらも必死で走り続けた。


 数分後、完全に姿を見せたΩの編隊に対し、集落から大小2つの影が飛び上がるのが見える……精霊様はそのまま迎撃、リリィは施設に向かうようだ、俺達を呼びに行くつもりか。



「お~いっ! リリィちゃ~んっ!」

「こっちだ~っ! 俺とセラはここに居るぞ~っ! お~い……あ、気付いたみたいだ、こっちへ来るぞ」



 叫び手を振る俺とセラの姿を認めたか、上空のリリィはハッと止まって方向を変え、高速でこちらへ向かって来た。

 あっという間に直上へ、そして爆風と轟音と共に降り立ったリリィは、相当にテンパッた様子で羽をバタバタとさせる。



『大変ですっ! 大変ですよっ! 前に海沿いの町を消し飛ばしたΩが敵の中にっ! どうしましょうどうしましょうっ!』


「落ち着くんだリリィ、おそらくそれは精霊様がどうにかするさ、気合で受け止めるとかしてな」


『えっ⁉ あ、そうなんですかっ? えっと、じゃあ私は……』


「とりあえず集落へ行こうか、皆もう金属バットを構えて待ち構えているだろうよ」


『はーいっ! わかりましたっ!』



 巨大なドラゴンの姿ではあるが、中身はまだ子どもゆえこういう予想外の状況ではすぐに混乱してしまうリリィ。

 どうにか落ち着かせてセラと共に背中に乗り込み、仲間達の待つ、そして敵の迫る集落を目指す。


 先程リリィが指摘した、町を消し飛ばしたΩというのはおそらく、あのガリガリ、確か『スマートスリムスレンダーΩ』であっただろうか? とにかく細長い、高速で飛行するミサイルタイプのΩのことなのであろう。


 そのΩが含まれているはずの編隊を眺め、どれがそうなのかを確認しようと試みる……居た、やはり1体だけだが、集団の中心で守られるようなかたちで飛行しているのが確認出来た。



「拙いな、もうかなり集落に近いし、それに防御も鉄壁だ、精霊様が単騎であのスリムスマートスレンダーΩをどうにか出来るか微妙だぞ」


「勇者様、スレンダースマートスリムΩじゃなかったかしら?」


『私はスマートスレンダースリムΩだと思っていました……』


「……まぁ名前はどうでも良いだろ、リリィ、俺達も空中で迎え撃とう、だがその前に地面スレスレを飛んで、誰かから武器になるバットを投げて貰うんだ、それを受け取って戦う」


『バットを……バトンみたいにっ!』


「うむ、別に面白くはないぞ」


『しょんぼり……』



 本来、ここは無理やりにでも笑ってやるのが大人の対応というものなのだが、ここで甘やかすと調子に乗り、将来はつまらないダジャレを吐き散らすような害悪ドラゴンになってしまいかねない。


 リリィが吐くのは灼熱のブレスだけで良いのだ、つまらないダジャレも、そして弱音すらも吐かない強いドラゴンになって欲しいと俺は思っている。


 と、そんなことを考えている間に集落の真上、どうやら敵の到達よりは早く帰還することが出来たようだ。


 集落の広場には金属バットを携えた仲間達、それに手を振ってこちらに気付かせると、すぐに意図を汲んだマリエルが、こちらに向けて2本のそれを受け取り易い向きで突き出す。


 リリィはそこへ地面スレスレで、滑り込むようにして接近する。

 比較的腕の長さがある俺が精一杯体を傾け、どうにかキャッチできるコースを確保した……



「受け取って下さいっ! これがバットのバトンですっ!」


「あっ、クソッ! もう一度だリリィ! マリエルがつまらないせいでしくじったぞっ!」


『あの、やっぱそのダジャレ面白いんじゃないですか?』


「そんなことはないっ! 時間がないから早くするんだっ!」



 すれ違いざま、ニヤけ顔でリリィと同じ根拠のダジャレを放ったマリエル、しかしその場を和ませようとした作戦が逆効果であった。

 あまりの寒さに凍え、固まってしまった俺が、バットを受け取るための手を動かすことが出来なかったのだ。


 だが今のは位置の調整を試してみただけだと思えば良い、同じコースで、しかもダジャレなしでいけば次は確実なのだから……



「いくぞっ! もう一度だっ!」


「受け取って下さいっ! このバトンが実はバットですっ!」


「グゥッ! な……何とか受け取ったぞっ! マリエルの奴、後で鞭打ちの刑だな……」



 二度に渡ってつまらないことを言いやがったマリエル、先程ので俺が笑っていなかったことに気付かなかったのか? 気付いてはいたが今度はウケるとでも思ったのか? どちらにしても底抜けの馬鹿である。


 だがバトンタッチ、ではなくバットの受け取りには成功した、俺は寒さでかじかむてを息で温めながら、受け取った2本のうち1本をセラに渡した。


 それを確認したリリィは高度を上げていき、Ωの集団と同じ高さまで上昇したところで、まずは上空で待ち構える精霊様の所へと向かう。


 バットを持った精霊様、この間海岸で戦ったときもそうであったのだが、どういうわけか、どこから持って来たのかもわからないガムを噛んでいる。


 しきりに口を動かしながら、ついでに構えたバットもユラユラと揺らしながら敵の到来を待つ精霊様は、さながら態度の悪い助っ人外国人の如くだ、とりあえず恥ずかしいからあのスタイルはやめさせよう……



「お~いっ! 精霊様~っ!」


「あら、ようやく戻って来たのね、それと、バトンを受け取ることが出来たのね、あ、バットだったわ、プププッ」


「精霊様、お前もかっ!?」



 どうやら俺の仲間達、勇者パーティーはつまらないダジャレに汚染されてしまったようだ。

 いや、これは敵の精神系攻撃の可能性すら考えられる、リリィやマリエルはともかく、賢い精霊様がそんなことを言うはずはないのだから。


 しかし今はまだ、その存在すら確かでない敵に思いを馳せている暇ではない。

 この瞬間に、現実に迫り来る自爆系Ω軍団をどうにかしてやる必要があるのだ。



「良いかしら? メインのスレンダー豚野郎は私が討つわ、3人は周りの敵を蹴散らしてちょうだい」


「おうっ、スレンダーと豚野郎の二律背反がカッコイイ感じだな、とにかく奴は任せた、そして露払いは任された、精霊様は集中して、あのΩをカッ飛ばすことだけ考えていてくれっ!」



 直近に迫った敵の集団、そこへ突っ込むリリィと再びその場で構えを取る精霊様。

 まずはブレスで牽制したリリィが集団の中へ割って入り、前に乗るセラが跨ったままバットで、リリィ本人は尻尾を使ってモブΩ共を撃墜していく。


 そして俺は跳び上がり、空中へ出た、このままリアシートに座っていても無駄、セラのお零れを頂戴するだけのヒモに成り下がるよりは、自ら打って出て活躍をしたいのだ。


 オメガを討ち、別のΩを踏み台にして高度を保ちつつ、次から次へと実績を積み重ねていく。

 もちろん長い尻尾を操るチートドラゴンのリリィ選手には勝てないが、少なくとも鞍上でやり辛そうにしているセラよりは上、俺の方が優秀なバッターなのだ。


 とはいえ今回は3人での協力プレー、争うことなく、連携して精霊様が打ちやすいコースを空けてやる。

 到達まであと5秒程度、そこでようやくコースが、スレンダー野郎と精霊様が一直線に並ぶその空間が確保出来た。



「いけっ! カッ飛ばすんだ精霊様!」


「はぁぁぁっ! おりゃぁぁぁっ!」


「ナイスだっ! この角度なら……っておいっ! こっち来てんげろはぁぁぁっ!」



 良いコースで入り、良い角度でそれを打ち返した精霊様、だが衝撃でスレンダー野郎のボディがひしゃげ、その打球には回転が掛かってしまった。


 そして運悪く、いや順当に俺の方へと向かって来るそのΩ、最後に目が合ったような気がした、そして次の瞬間には接触し、ひとつの塊となった俺とΩは空の彼方へと消える。


 と、それは打ち返した精霊様や周囲で見守っているセラとリリィから見た場合の話だ。

 Ωと一緒にカッ飛ばされた俺はおよそ10km先の空で、町ひとつを更地に変える次元の大爆発に巻き込まれたのでした。


 めでたしめでたし……ではなくサッサと誰か迎えに来い、牛乳集落は守られたがそれは一時のこと、早く移動して敵の本拠地を潰さない限り、この脅威は何度でも襲来するのだから……

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