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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二章 資金源
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522 しつこいのはどちらで

「では参るっ! アチョォォォッ! ほげっ!」


「マジで馬鹿なんじゃねぇのか……」



 敵艦隊51隻、その旗艦として君臨するこの船の、数万の乗組員の中での№37、そして実質トップだと主張する攻撃の効かないおっさん。


 カッコイイ感じを醸し出しつつ、その汚い口元から唾を飛ばしながらこちらに斬り掛かって来る。

 ゴテゴテにデコられた長い剣、当然それを振り上げた状態で扉を通過することは出来ず、ガンッと引っ掛かって停止した。


 金属で出来た扉の枠に剣がめり込んで抜けなくなった様子のおっさん。

 完全に無防備な状態だ、試しに聖棒で腹を突いてみよう……



「おらっ……あれ? 今確実に刺さったよな……」


「絶対に刺さったと思います、勇者様、もう一度刺して、今度はそのままキープしてみて下さい」


「そうだな、じゃあそうしてみようか……覚悟しろおらっ! あれ?」



 不思議な感覚、俺の突き出した聖棒は確かに刺さっているし、おっさんの着ている金属製の鎧は腹の部分がベッコリと凹み、その中央に穴が空いて貫通されている状態。


 そしてその鎧を、さらにはその中の肉にめり込む感覚があった、つまりは攻撃がモロにヒットしているのだ。


 だがおっさんの表情は変わらず、キモ顔のまま必死で扉の枠にめり込んだ剣を外そうとしており、俺が攻撃した、というか攻撃していることは全く意に介さない様子。



「ふぬぬぬっ! ふんっ! うむ、やっと我が伝説の剣のコントロールを取り戻すことが出来たようだ、しかし貴殿、我が剣に飲まれ、闇の力で動けなくなっている間に攻撃を加えるとは何と卑怯なっ!」


「いやお前何言ってんだよ、伝説だの闇だのじゃなくて、自分の剣のリーチすらわからなくて嵌まっていただけだろ、しかも攻撃に気付いてたんならちょっとはそれらしい反応をだな……」


「はっはっはっ! 貴殿の攻撃にはもちろん気付いていたさ、だがあえて反応を返してやるほどのものでもなかったのでな、言うなれば羽虫でも止まったかのような、ということで申し訳ないが無視させて頂いたのだ」


「……何かすげぇムカつくな」


「勇者様、ちょっと退いて下さいっ!」


「ん? うぉっ!? おいマリエル! 危ないから気を付けろっ!」



 後ろから俺の脇スレスレで槍を通してくるマリエル、この穂先に触れると人体がパーンッしてしまうのだ。

 そして聖棒で突いた際にも手応えがあったおっさんの鳩尾にその槍が……突き刺さった。


 直後、鎧の胸当てを弾き飛ばしながら巻き起こる人体の、というかおっさん肉の破裂。

 飛び散ったのは両腕、肉片、そして臓物……だが血が出ていないように見えるのは気のせいか?


 しかも衝撃で抜けた俺の聖棒、これにはおっさんの血どころか肉片のひとつ、さらには割れた鎧の破片や服の残骸なども付着していない、非常にドライな状態で手元に戻っているのだ。


 そして次の瞬間、飛び散ったはずのおっさんボディー、その肉片が空中でピタッと停止、まるでビデオテープの巻き戻しでもするかの如くその体へ、破裂する前のポジションへと戻って行く。


 ……3秒後、おっさんは完全な元通り、それは『肉が』という次元ではない、装備している服や鎧に至るまで、全くもって元通りなのである。


 まるで何もなかったかのようだ、俺の攻撃もマリエルの不意を突いた攻撃も、そしてもちろん最初に放たれた、おっさんの立っている通路自体を破壊してしまう威力を誇るジェシカの斬撃もだ。



「コイツの持っているのは再生能力……かしら、人族で?」


「いや精霊様、そんなのあり得ないどころの騒ぎじゃねぇぞ、そもそもこのキモいおっさん、そんなスキル持っていないからな、ちなみにひとつしかないスキルは『快便』だ、ずっとウ○コしてるに違いない」


「何でそんなのがスキルなのよ……」



 痛そうな素振りすら見せず、マリエルにやられて飛び散った体の肉が、そして装備が元に戻っているかを確かめるおっさん。


 こちらの動きには全く目を向けない、この隙に攻撃されても一向に構わない、まるで問題がないということなのであろう。

 そうやって全身隅々の確認を終えたおっさんは、最後に珍が元通りであることを入念にチェックし、次いでこちらに向き直った……



「ふんっ、どうだ、これまで我を倒さんとした者は大勢居たが、悉くが何のダメージも与えられず、斬っても殴っても傷ひとつ負わない我の力に驚愕しつつ死んでいったのである」


「傷ひとつ付かないだと? お前、一旦やられて超スピードで再生してるだけじゃねぇかよ」


「おっと、それが見えているとはな、雑魚にしてはなかなかの洞察力だ、その通り、我のボディーは鎧居、服、パンツに至るまであっという間に修復されているのだ、なおこれに気付いたのは貴様が初めて、誇りに思うが良い、もちろんあの世でな」


「いや、別に普通だと思うんだが? お前を倒しに来てた連中はどんだけ雑魚なんだよ……」



 どうでも良いが超スピード再生に関しては認めたおっさん、だがその再生にも、そしてボディー自体にもとんでもない秘密があるのは明らか。


 なぜならばこのおっさんが、これまで戦ってきた『再生系』の敵とは少し異なった特徴を持ち合わせているためだ。


 血が出ないのはまぁ良しとして……もちろん良くはないが、それ以外にも飛び散ってしばらくしてからではなく、空中で吸い寄せられるように戻る肉片、さらにはボディーだけでなく装備まで再生している。


 そこまで出来るということは、ただ魔力によって、このおっさんにはないスキルの類によって体を再生しているのとは一線を画す何かがそこに存在しているということ。


 おそらくは分子、いや原子レベルでボディーその他を構成しているわけのわからない何かが、さらにわけのわからない力を発揮してわけのわからない方法で常に集合、それゆえ斬っても刺しても、何があってもすぐに元通りになってしまう、そういうことであるとの予想が立てられそうだ。



「クソがっ、このままじゃ埒が明かないぜ、精霊様、コイツの相手はこっちでしておく、窓から脱出するために外の熱をどうにかしてくれないか」


「ええ、でももう火は消えたみたいだけど……とりあえずこの案内係で実験してみましょ、ちょっと来なさい」



 どうしたら良いのかわからず立ち尽くしていた2匹の腕章リーダーモブ、その片方、おそらく最初に連れて来た方のような気がするが、そいつの胸ぐらを掴んだ精霊様、そのまま窓の外へ、先程3本の砲身が熱せられて溶け落ちたばかりの甲板へと放り投げた……



『ギョォォォッ! アヂィィィッ! コロシテ……ハヤクコロシテ……』


「あら、まだダメだったみたいだわ、鉄の表面は固まってたけど中はドロドロ、溶岩みたいな状況ね」


「おう、じゃあ頑張って冷やしてくれ、あと『実験体』はあと1匹しかないんだからな、次のの使用は慎重に頼むぞ」


「わかったわ、じゃあそっちはよろしく」



 表面だけが冷えて固まり、中はまるでアッツアツのたこ焼きかのようにトロトロになった砲身の残骸へ落下したリーダーモブ①、ここからは見えないが、悲鳴が聞こえなくなったということは安らかに眠ったということなのであろう。


 苦しんだのはおよそ1分程度、処刑としては大変に短いのだが、ここまで俺達を案内した功績で罪が帳消しになった分、少し軽すぎるとはいえほぼ妥当な方法での死を迎えたといえよう。


 もちろん他の連中、主に金太郎飴状態の一兵卒ではなく、多少は目立った格好をしているような『特別なモブ』に関してはそうはいかない、そしてそれは今対峙しているこの不死身のおっさんもだ。


 で、そのおっさんそのものも問題なのであるが、他にもうひとつ、いやこればかりはどうしようもないのだが、かなり面倒な処理を強いられる事象に遭遇している……



「勇者様、また狭い通路に雑魚敵が殺到していますよっ!」


「面倒だな……どうせ死ぬってわかってるのにどうして来るんだよ……」


「わかりませんが、あ、あっちのは中級魔族ですね、優先して殺しておきましょう」



 次から次へとやって来るのは敵の集団、最初から粘っている再生キャラのおっさんはともかく、人族も魔族も、弱雑魚も強雑魚も関係なく、ひたすら通路の向こうからやって来ては、誰かが放った攻撃に当たって一瞬で命を散らす。


 その攻撃を受けつつもケロッとしているおっさんの再生力は異常だが、まぁどこからともなく死ぬためだけに突撃を仕掛けてくるモブの精神状態も異常だ。


 おそらくこの船の敵キャラ全てが死に晒すまでこれが続くのではないか、そして生き残るのはこのおっさんと俺達、あとはロリコン野朗を含む上層部ぐらいのものとなるに違いない。


 全くもって面倒な連中なのだが、主砲の崩壊によって俺達がここを攻めているのは一目瞭然、つまり敵がここへ殺到してしまうのは仕方ないのである。


 ここは文句を言わず地道に対処していくしか……と、そう思ったところで敵の流入が途絶えた、いや、敵が流入出来なくなったのだ……



「ご主人様、敵兵さんの死体で通路が詰まってしまいました、流れません」


「詰まってしまいましたって、便所じゃないんだからさ……」



 殺到し、すぐに死んで肉塊となった敵兵、それが現状不死身としか思えないおっさんの後ろに溜まり、ついにはパイプ……ではなく通路を詰まらせてしまったのである。


 これではたとえおっさんの討伐に成功したとしてもその先へ進むことが、つまり通路からの脱出が出来ないではないか。

 船の上に業者を呼んでつまりを解消して貰うわけにもいかないし、そもそも排水管の詰まりを直す業者の範疇ではなさそうだ。



「あっ、そろそろ下が大丈夫みたいよ、ちょっとこいつを落として……」


『ぎゃぁぁぁっ! いっでぇぇぇっ!』


「生きているわ、下の熱は収まったみたい、ちょっと濡れて滑り易いかもだけど火傷はしないわよっ!」


「でかしたぞ精霊様、皆、窓から甲板に飛び降りるんだっ、このおっさんの始末は一旦保留にしようっ!」


「えぇぇぃっ! そうはさせぬぞっ! 貴殿らは卑劣だ、ここで最強……じゃなかった№37の我が成敗しておかねば後の憂いとなりかねんっ!」


「うるせぇよっ! お前は死なないかもだけど俺達もお前如きの攻撃力でどうにかなったりはしないんだよっ、精霊様、この馬鹿の頭を冷やしてやってくれ」


「はいはいっ!」



 既にカレンとマーサは飛び降り、次はマリエルが窓に足を掛けている。

 おっさんを食い止めていたミラとジェシカもその場を離脱して窓の方へ、残った俺と精霊様のうち、殿は精霊様に決まった。


 おっさんの立つ通路に向かい、途轍もなく強力な水圧を掛ける精霊様、現場は水浸しである、せっかく濡れずにここまで辿り着いたというのに、既に俺の服はビッタビタである、寒い。



「ぬぉぉぉっ! 何のこれしきっ! 我を倒そうと試みる者の中にはこの程度の水魔法の使い手など星の数ほど……」


「言っておくけどこれは魔法じゃないわよ、あとね、まだ全力の100分の1も出してないの、ちなみにここで出来るのは……2%ぐらいまでね、それっ!」


「うっ……うわぁぁぁっ! 流され……」


「あ、詰まりが解消したわね、おっさんも流れて行ったわ」


「……もしかすると最初からこの方法で排除した方が良かったんじゃないのか? と、俺達も下へ降りよう、次は船の足を止めることに注力するんだ、もう一度奴に見つかる前にな」


「まぁ広い場所でなら戦いようがあると思うけど、居るだけで鬱陶しいしあまり出会いたくはないわね」



 便所のパイプの如く詰まった通路、そこに引っ掛かっていた敵兵の残骸、その後ろのまだ『ナマ』の敵兵と共に、おっさんは流されてどこかへ行った。


 まるでウ○コなのだが、流されるときの表情も、それから何度でも再生するボディーが水圧で歪んだ感じも、どことなくウ○コに近い、というよりもウ○コの化身なのではあるまいな?


 まぁ、今は奴のことは忘れよう、俺達の実力をもって討伐出来なかったというのは誠に悔しいし、しかもそれがあの弱い、自分の剣すらもまともに振るえない雑魚であったのだ、考えただけでその辺の壁や床を破壊してしまいたくなる。


 と、無駄な破壊行為はせず、すぐに窓から外に出て飛び降りる、下はツルッツル、華麗な着地を試みた俺は、滑って転んでそのまま船べりへスライド……危ういところでカレンに救われる、このまま落下していたらまたあの断崖絶壁をクライミングしなくてはならなかった、非常に恐ろしいことだ。



「やれやれ危なかったぜ、危うく海の藻屑になるところだった」


「もずく? もずくなら美味しいから大歓迎よ」


「藻屑だ、まま勘違いだが古典的すぎてもう面白くない」


「もくず……もず……まぁ良いわ、とにかくこれで全員揃ったわね、次は下へ行くわよっ!」


「何でマーサが仕切ってんだよ……だがとにかく急ごう、このまま艦隊が進み続ければ村が危ない、何としてでもコイツの、この旗艦の足を止めるんだ」


『うぇ~い!』



 船の動力となるのはマストに張られた帆、だがそれは主砲が溶解した際に発生した熱によって巻き起こされた火災を原因として、既に大半が燃え尽き、マストそのものも使い物にならない状況。


 周囲が暗くて良く見えないが、今この船は慣性で動いているのであろう。

 進んでいることだけは確かである、敵の中枢も、このままこの質量の船が停止してしまうようなことはしないはず、そうなれば再び動き出すのに相当なエネルギーが必要になるためだ。


 となると次に稼動するのは下、おそらく大量に収納されているはずの漕ぎ手による、櫂を使った超マンパワー動力。


 いや、正直言ってこの巨大船、おそらくは例のドームにして2つ分はあるのではないかという規模の船を手漕ぎでどうにかすることが出来るとは思えない。


 だがそんなことを考えたのも束の間、俺達が立っている船べりからかなり離れた位置であっても見える長い棒状のもの、それがまるでムカデの足かのように、船体の側面から生えてきたのが確認出来た。



「急ごう、このまま漕ぎ出されたらかなりスピードアップされるぞ」


「勇者様、あっちの穴から入って行くのはどうでしょうか?」


「そうだな、かなり深い穴みたいだし、一気に漕ぎ手の居る層まで到達出来るかも知れない、行ってみよう」



 幸いにして甲板には大穴が空いている、火災によって空いたものではあるが、既に消火も完了し、地下でも熱が燻っている様子はない、ただし真っ暗で底が見えない。


 念のため、先程試しに落とし、骨折しつつも生きて苦しんでいたモブリーダー②を投下してみる……地面に当たる音と共に、下で呻き声が聞こえ始めた。


 しばらく経ってもそのまま、助けてくれだの痛いだのと叫んでいる辺り、どうやらすぐに死ぬような重傷を負ったわけではないようだ。


 それを確認し、恐いもの知らずのマーサが最初に、次にカレンがジャンプする……



『お~い! 下は平らだしそんなに高くはないわよ~っ!』


「わかった~っ! すぐに行くからそこで待っていてくれ~っ!」



 そのまま順番にジャンプ、俺は一番最後に……またしても着地と同時に滑った、今度は何か柔らかいものを巻き込んで滑る……その柔らかい何かは俺の顔に、息が出来ない……



『ふぐーっ! ふごーっ!』


「すまない主殿、すぐに退くからな、ちょっと息をしないで……はうっ!」


「ぷはっ! 何だったんだ一体?」


「わたしのおっぱいだ、一緒に倒れた拍子に重なって、そのまま主殿の顔面を圧迫してしまった」


「うむ、なら良しとしよう、あのまま窒息して死んだとしても事実を知れば成仏出来たであろうからな」


「勇者様、おっぱいで窒息死はそこそこ情けないですよ」


「いやマリエルよ、それは漢のロマンなのだ」


「そうでしたか、ではいつか私の利益のためにやむなく勇者様を始末する際には、せめて私直々にその方法で」


「……自己の利益のために俺を始末しないでくれると助かるんだが」


「嘘です、本気にしないで下さいね」


「マリエルは前科があるから恐ろしいな……」



 冗談はさておき、飛び降りたここがどのぐらいの階層なのかまるで見当が付かない状態である。

 櫂が出ていた、つまり漕ぎ手が収容されている階層は船のちょうど真ん中ぐらい、つまり海面から100m程度の高さだ。


 そして飛び降りた感じ、今居るのは甲板からおよそ20m下、つまりは漕ぎ手エリアまでまだまだであると推測出来る状況、まぁ本当に暗いので実際はどうなのかといったところではあるが……



「えっと……あ、ありましたっ、ご主人様、たぶんコレが明かりです、点けるのでちょっと目を瞑っていて下さい」


「ああわかった、皆、目眩ましを受けないようにするんだ」



 カレンが手探りで発見したのはワンタッチで明かりが点く夢の装置、もちろん魔導である。

 そのご都合装置を用いて、真っ暗な船内、俺達の居る良くわからない空間に光を呼び込む。


 ……パッと明るくなった感じ、目を瞑っていなければ今頃はどこかの悪い大佐状態になっていたはずだ。


 しばらくその状態をキープ、そしてゆっくりと目を開けると、そこにあったのは……地面を這い蹲る薄汚いおっさん、それから流れて来たと思しき大量の死体。



「くぅぅっ、急に明るくなるとは……と、貴殿らもここへ来ていたのか、まぁ我を倒さんとする者はなかなかしつこいことが多いのでな、貴殿らも敗北を噛み締めつつ、それでも我を追ってここへ来たのであろう?」


「だれがお前なんかに負けたんだよ、ちょうど良い、というかそうせざるを得ないのかも知れないが、この場でお前に引導を渡してやることに決めたよ」


「ほう、我を倒さんとする者は最初だけ威勢が良いことが大半で……(以下略)……」



 明かりの点いたその空間は広いホールのような場所、おそらく本来は荷物等を保管しておく倉庫なのであろう。

 そして上部にある排気ダクトのような場所から出て来たらしい敵兵の死体とふじみのおっさん。


 ここでカタを付けてしまいたい、そのためにはまず、コイツの再生の仕組みから探っていく必要がありそうだ……

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