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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二章 資金源
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517 まさかの偵察

「じゃあ村の人達が漁に出るのは今日まで、明日からは一斉に臨時休業を取るってことだな?」


「ええ、食糧は蓄えがまだ十分にあるとのことですし、休業による損失は王国の方で補填すると約束しておきました」


「わかった、だがもう一歩踏み込んでみよう、建物やその他の財産に対する補償も持ち出して村人が避難をためらわないよう誘導するんだ」


「はい、ではそちらも王宮の方に要請して、返事が来次第村人に伝達しますね」


「うむ、なる早で頼むぞ」



 マリエルの交渉によって村人との話は上手くまとまったようだ、旅館の女将であるババールと漁師総代のボルテスが納得したのであれば村人は皆付いていくであろう。


 ということで村人の避難に関する事項はこれで完璧のはず、あとは実際に敵が姿を現した際にどれだけスムーズに動くことが出来るかに懸かっている、また敵の発見自体が早いか遅いかも鍵となるはず。


 しかしここの村人達は真面目だ、これまでの魔王軍との戦いでは何度も悲惨な状態に追い込まれ、王都まで徒歩で避難する破目になったこともあるのだ。


 だが『どうして自分達だけ』とは言わない、杞憂に終わる可能性がないとは限らない避難指示に対して反発することもない。

 今が戦時で、それが致し方ないことであると弁えているのかも知れないが、それでも通常は文句のひとつも出るものなのだが。


 まぁ、大国に所属せず、自分達だけで観光客を集め、漁業にも気合を入れて取り組んでいるような村なのだ。

 普通の、その辺の大きな町で平和を謳歌している連中とはどこか違うということも考えられるな。



「よし、じゃあ俺達はチームを3つに分けよう、ひとつはドレドの船を修理する班、次に港にバリケードを設置して敵の上陸を容易ならざるものにする班、最後はアイリスに協力して、普段通り夕食を取って風呂にも入れるよう頑張る班だ」


「じゃあコレね、大精霊様特製のくじ引きよ、さっきの順で1、2、3になってるから、まずは私……あら、4だから『免除』よ」


『ざけんなっ! 真面目にやれっ!』



 堂々たる不正行為が発覚した精霊様は罰として2班、つまり最もキツそうなバリケード係に強制参加である。

 ちなみにまともなくじに取り替えたところ、その2班に放り込まれたかわいそうな人々は俺とルビア、ジェシカの3人となった。


 ジェシカはともかくルビアは置物だ、居ても居なくても同じ、叩くと音がするぐらいの効果しか持っていない。

 仕方ないのでコソコソと逃げようとしていたエリナを捕縛し、港へと連行した。


 なお、面白いということで残しておいた『4』、即ち『免除』を引き当てたのはマリエル。

 いや、どう考えても引き当てたのではない、精霊様がイカサマをするために付けていた目印を見抜き、あえてそれを引いたのだ。


 だがそれは予想に過ぎない、マリエルがちょっとしたズルをしたという証拠がないのに指摘することは出来ない、むしろ腕を掴んだこちらがチョンボになってしまうのは誰もが知っていること。


 ニコニコ顔でコテージに戻るマリエル、それと3班の面々を見送りつつ、まずはその辺に落ちている廃材から何かを造ろうという試みを始めたのであった……



 ※※※



「見なさいっ! コレが私の最高傑作よっ!」


「おぉっ! 変形合体ロボか、滅茶苦茶強そう……コイツ、動かないぞっ!」


「そりゃ廃材で造ったハリボテだもの、あ、肩の魔導ミサイルっぽいのは三角コーンよ」


「このビジュアルで動かないとか詐欺もいいとこだぜ……」



 俺と精霊様は遊んでいる、そしてルビアは寝ている、ついでに言うとエリナは逃走し、既にどこかへ行ってしまった。

 ということでこの班に振り分けられた面子のうち、まともに労働の喜びを噛み締めているのはジェシカのみ、大変にご苦労なことである。


 で、もちろん作業をしていないと怒られるのだが、それは全て真面目っ子のジェシカと、『運動の時間』として牢から出したサキュバス達にやらせているのだ。



「おいコラそこっ! サボってると鞭打ちだぞっ!」


「ひぃぃぃっ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!」


「全く、油断も隙もない連中だな、ちょっと目を離すとすぐに手が止まる」


「本当ね、もっと厳しい躾が必要だったみたいだわ、ほらそこもフラフラ歩いてないで……って、ジェシカちゃんだったわ……」


「2人共、いやルビア殿もか、真面目にやらないとダメだぞ、女神様はいつでも私達のことを見ておられるんだ」


「だから何だ? そんなもん張り倒してやんよ、おい覗き魔の女神アホ! 隠れてこっそり見てないで出て来やがれっ!」


『ひぃぃぃっ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!』



 どこからともなく女神アホの声が聞こえてきた、サボって叱られたサキュバスと全く同じ反応なのが実にウケる。


 見ているのは俺よりも圧倒的に立場が下である女神アホだけ、これがミラに見つかったとかそういう状況だと大変危険なのだが、あんな奴ぐらいなら別にどうでも良い……と、噂をすれば影だ、遠くにチラッとミラの姿が見える、きっと買出しにでも来たのであろう。


 精霊様もそれを察知したようで、すぐに『真面目な労働者』感を出し始めた、もちろん俺も。

 バカンスチェアを用意し、未だ気持ち良さそうに寝ているのはルビアだけだ。


 遠くのミラがその姿を確認する仕草、そして紙に何かを書き込んでいる……夕食抜き(処刑)リストにルビアの名前が書き込まれた瞬間である。



「……行ったようね」

「ああ、もう見えないはずだ、これで処刑は回避したも同然だな」

「ええ、ルビアちゃんはかわいそうだけど諦めましょ」

「うむ、ときには犠牲となる者も必要なのだ」



 ミラが俺達のことを見ることが出来ない位置まで移動したのを入念に確認し、俺と精霊様は再び遊び始めた。

 次は俺が工作する番だ、その辺に落ちている古い船の残骸を使ってスペースシップでも造ろう。


 ……と、ジェシカが腕を組み、ゴミを見るような目でこちらを見ているではないか、仕事はどうした? 真面目にやり始めたのであれば最後までやり遂げるのが道理というものではないのか?



「主殿、精霊様、すまないがこの件は後程みなに報告させて貰う、いくら何でもサボりすぎだ、おまけにバレないようその場を取り繕う行為、正義の味方であるはずの勇者パーティーとしてあるまじき(どうのこうの)……」


「おいジェシカ、お前チクりなんて最低な行為だぞ」

「そうよ、それは卑怯者のすることね、正義の味方であるはずの勇者パーティーとしてあるまじきことだわ」


「うっ……た……確かにそんな気がしなくも……」


「ふんっ、今更わかってももう遅いな、お前のような奴は尻叩きの刑だ、ズボンとパンツを下げて四つん這いになれ」


「へへーっ! 大変申し訳ございませんでしたっ!」



 本当にチョロい奴だ、命令通り寒空の下で尻丸出し、しかも冷たい地面に手と膝を付いた状態になったジェシカ。

 その豊満な尻をピシャンピシャンと叩き、サキュバス達の作業を監視するうえでの、逆らったらこうなるという見せしめとした。


 ちなみに本人は途中から喜んでいたので問題ない、最初は自分の過ちを深く反省していたのだが、作業をしているサキュバスにジロジロ見られ、自分が今情けない姿で晒し者にされていることを実感したらしい。



「オラッ、オラッ、どうだっ!」


「ひゃいんっ、きゃんっ、あうっ、主殿、もっとキツく仕置きしてくれ……」


「この変態めがっ!」


「きゃうぅぅぅんっ! もっと……ん?」


「何だ、どうかしたのか?」


「いや、ほらあそこ、何か船のようなものが見えたような気がする、今は地磯の陰に隠れてしまったが」


「船のようなものか、いや、普通に村人の漁船じゃないのか?」


「かも知れないが、何だか不審な動きをしていたような……」



 とりあえず情けない姿のジェシカを立ち上がらせる、尻丸出しの四つん這いで真面目な話をするのは少し気が引けるためだ。


 で、そのジェシカが発見した船らしきもの、2隻、というよりも大きさ的に2艘と表現した方が良い大きさであったとのこと、それがこちら、つまり港を監視するような動きを見せ、すぐに見えている地磯の陰に隠れるようにして消えたらしい。


 ちなみに船の姿を見たのはジェシカのみ、ルビアはそもそも寝ているし、精霊様はせっせと働くサキュバス達の邪魔をしている、そして俺の視線はジェシカの柔らかく弾ける尻に注がれていたためである。



「あ~、これはもしかすると見ちゃったかもだな」


「見ちゃったって、何を見てしまったのだ私は?」


「そのぐらい言わなくてもわかるだろう普通、大人なんだから、ほら幽霊船だよ幽霊船、きっとジェシカを呪うために来たからジェシカにしか見えなかったんだよ」


「ひぃぃぃっ! そ……そんにゃへっ……」


「……気絶しやがったか」



 恐い話がダメなジェシカ、気絶し、こちらに倒れてきたためその体を支えてやった。

 何かが冷たい、なんとおもらしまでしているではないか、これは後でお仕置きの追加だな……


 と、冗談はさておき、ジェシカが漁船らしからぬ船の姿を認めたというのであれば、それはまさに『不審船』、討伐を要する何者かが乗っている可能性がないとは言えないのである。


 いや、むしろ南の大陸にある旧共和国領からやって来た密入国者の類である確率が極めて高い。

 このトンビーオ村は小さな漁村だが、位置的に見れば北側の大陸へ入るために最も利用し易い場所なのだから。


 で、もしそうであればここからコッソリ上陸、そのまま北上し、正規の手続を踏まずに王都へ、あとはもう反勇者だの反王国だの、好き勝手に迷惑行為をする組織に加入して馬鹿をやり始めるのは確実だ。


 つまり、目撃したという船2艘が単なる漁船で、怪しい動きというのはジェシカの見間違いであることも十分に考えられるものの、それを差し置いて調査をしておかなくてはならない対象ということになる。


 早速遊んでいた精霊様を呼び戻し、ついでに意識のないジェシカは適当にその辺の壁に立て掛けておき、ここまでの流れの詳細を説明しておく……



「……で、つまりは私に見て来いってことなのよね?」


「さすがは精霊様だ、俺の考えなどその明晰な頭脳で軽くお見通しのようだな、やはり精霊様のような仲間を持った俺は幸せものだ。俺達の冒険がここまで上手くいっているのも八割方、いや九割九分九厘方精霊様のおかげだし、これから先もずっとずっとそうなのであろう。よっ、さすが精霊様、世界一! 今日もバッチリ決まってるよ~っ……だからチャチャッと行って見て来てくれるぐらい造作もないことだよな?」


「話が長いし何だか不快だわ、でも仕方ないわね、この場であの磯の向こうを見られるのは私しか居ないわけだし、ちょっとこの驚異的な実力を見せてさしあげるわ」


「はいは~い、いってらっしゃ~い、あ、何かあったら報告してくれ、敵だったら最低でも1匹は生け捕りな」


「任せなさいっ!」



 精霊様も煽てりゃ空を飛ぶ、別に煽てなくとも年がら年中飛び回っているのだが、本日はいつもより多く飛んでおりすといったところで、超高速でジェシカが言っていた地磯の裏を目指す。


 俺はただ待っているだけというのもアレなので、失神したままになっていたおもらしジェシカさんを叩き起こし、すぐにコテージへ戻って着替えをしてくるよう申し付ける。


 あとはまぁ……うむ、例外なくエッチな格好をして作業を続けているサキュバスの姿でも眺めながら、寝ているルビアを触ったり揉んだりして遊んでおこう。


 ちょうど冷たい風が吹いて寒くなってきたところだし、これはルビアに風邪を引かせないための措置だ……やべぇ、ルビアの幸せそうな寝顔を見ていたら俺も眠くなってきたではないか……



 ※※※



「ちょっと起きなさいっ! 何寝てんのよっ!」


「ん? あ、おう、精霊様か、それで不審船の方はどうだった?」


「コレを見なさい、ズバリ昨日戦った敵と同じ格好、つまり敵の偵察だったわけよ」


「ほう、それはそれは、で、それ生きてんのか?」


「一応ね、まぁでもサッサと回復魔法を使わないとすぐに死んでしまうわ、ということでルビアちゃんも起きなさいっ!」



 精霊様が両手に1匹ずつ持ったおっさん、革の鎧と安っぽい剣、それに小さな革の盾を持った兵士というか冒険者というか、はたまた傭兵かという雰囲気なのだが、これは初めて間近でお目にかかる、ロリ・コーン師擁する私兵のものとされている装備だ。


 生け捕りにしたのはこの2匹だけのようだが、やけに膨らんだ精霊様の懐には、おそらくあと5人前程度の財布が収納されているに違いない。


 つまり2艘の小舟に分かれて複数人居た敵のうち、この2匹をチョイスしてゲット、それ以外は財布だけ抜かれた、即ち何の価値もない抜け殻の状態で魚の餌になったということである。


 グータラのルビアを起こしてその2匹のおっさんに回復魔法を掛け、一命を取り留めさせておく。


 まぁどうせ明日にはグッチャグチャの肉塊に変貌しているはずだが、それでも目を覚ませばしばらく会話が出来る、俺達に情報を提供することが出来るという点で、この2匹にはそこまで生き長らえる権利があるのだ。



「さてと、それじゃあこの2匹をコテージに連行しようか、間違いなくバリケードなんかよりもこっちの方が重要だからな」


「そうね、じゃあここの仕事は……アンジュちゃん、ちょっと来なさい」


『あ、は~いっ!』



 遠くに居たアンジュを呼び出した精霊様、バリケード作成業務は日暮れまで、日没と同時に作業を終了し、全サキュバスは既にコテージの前に移動してある牢屋へ戻るようにとの指示を出したようだ。


 というか良く見ればバリケードもそこそこのものが出来上がっている様子、その辺に落ちているたらいや廃船、使えなくなった漁具などなど、使用可能なあらゆるアイテムを組み上げたバリケードは、生身の兵士が上陸した際には確実に足を取られる。


 もし上陸する敵の数が大量であれば、バリケードに引っ掛かって進めなくなった連中と、殺到した後ろの連中とで将棋倒しが発生。

 こちらは黙ってハナクソでもほじっていれば、落水による溺死や圧死によって、敵は大幅に数を減らしていくに違いない。


 良く頑張ったサキュバス達にはサプライズでご褒美をやるべきだな、そうだ、帰ったら牢の中に『ご褒美用飴ちゃん』が大量に置いてあり、好きなだけ食べられるようにしておこう。


 そうすれば腹も膨れ、夕飯を奪われる割合もその分減少する、サキュバスも満足、俺達も助かる、まさに一石二鳥、WIN=WINのやり方だ。


 精霊様に捕虜2匹の運搬を任せ、俺とルビアで村の中へ、商店で買えるだけの飴を購入し、ミラに提示する領収書を切って貰ってコテージを目指した……



 ※※※



 コテージに戻ると、日常生活班としてアイリスやメイの手伝いをしていたミラにユリナ、サリナ、そして免除を引き当てたマリエル、あと罰として正座させられたおもらしジェシカさんが出迎えてくれた、精霊様は拷問に使えそうなものを集めに行ったようだ。


 おっさん2匹の見張りをしているのはユリナとサリナであったのだが、どうも『良くやった!』とか『これで新情報をゲットだ!』とかそういう雰囲気ではなさそうだな……



「ただいま~っ、あ、はいこれ飴ちゃん、ちょっとそっちに置いておいてくれ」


「おかえりなさいですのご主人様、で、こんな変なのを持って来てどうするつもりなんですの?」


「どうするって? 拷問して痛め付けて、敵の情報を少しでも吐かせるんだ、その後は普通に殺処分だな」


「偵察のようだと言っていましたが……そんなに良い情報を持っている身分には見えませんわね……」


「まぁそれでもアレだ、敵の到来日時ぐらいはわかるんじゃないか?」


「う~ん、それはそうですが、そもそもこの連中が戻らないことを不審に感じて敵が動きを変えたりするかもですのよ」


「……うむ、その可能性は全くの考慮外だったな、すんませんっしたーっ」


「全くご主人様は、あと精霊様も、いつも後先考えずに動きますのね」


『・・・・・・・・・・』



 いつも後先考えずに巨大な魔法をブッ放して大惨事巻き起こすユリナに怒られてしまったではないか。

 だがせっかく捕獲して来たのだ、このまま殺してしまうのは非常にもったいないし、皆が帰ったらこいつらを叩き起こして地獄の拷問に掛けよう。


 可愛いサキュバス達を入れる牢にこんな薄汚いゴミを入れたら汚れてしまうため、おっさんは2匹共首だけ出して地面に埋めておく。

 それからはしばらく待機、色々と雑用を頼まれつつ午後の時間を潰した。


 夕方になると、まず船の修理班に振り分けられていた仲間達が戻って来る。

 何かと大変ではあった様子だが、村人達の手伝いもあってもう少しでドレドの船は元通り、ついでに伸びた植物を持ち帰ったようだ、それを今夜の燃料にしようとのことである。


 で、全員揃ったところで夕飯の時間、肉や野菜、魚介類が焼きあがる頃にはサキュバス達も戻り、サボりがバレたせいで木に吊るされていたルビアも許されて共に食事を取ったのであった。



「さてと、風呂に入る前に汚れ仕事をしておくか、もっとも汚れるのは『手』になるけどな、カレン、リリィ、そのおじさん達を起こして差し上げなさい」


『は~いっ! うりゃうりゃっ、起きろーっ!』



 地面から首だけ出た状態で目を覚ます2匹のおっさん、その瞬間に目の前にあったカレンとリリィの丸見えパンツ、ぜひその光景を冥土の土産として頂きたいところだ。


 間近で見る女の子のパンツに、一瞬嬉しそうな顔をしたおっさんズであったが、その後ろに立っていた精霊様の顔を見て全てを思い出したようだ、急に青くなり、このままだと再び気を失いそうである。


 とりあえず酒でも飲みながらこいつらを痛め付けよう、ユリナの主張通りであればたいした情報は得られないのであろうが、それでも敵に関してほぼ何も知らないまま迎え撃つよりは遥かにマシになるはずだ……

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