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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第二章 資金源
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514 グロ手配書

「よぉ~し、これでだいたい準備完了だな」


「ご主人様、まだここに隙間があります、お肉を積みましょう」

「おっにくっ、おっにくっ!」


「わかたわかった、じゃあ向こうの露店で買って来るんだ、なるべく長持ちしそうな塩気の濃いやつをな」


『やったっ! いってきまーっす!』



 転進の準備はほぼ終わり、あとは肉を買いに行ったカレンとリリィ、そして心配で付いて行ったジェシカが戻るのを待つだけ。


 もっとも各方面に送った文書の返答が……と、ちょうどその返事を持ったマリエルがやって来た。

 ここから王都まではかなり距離があるのだが、なんと屋敷に繋がる転移装置があるため、そことの連絡はあっという間なのである、実に都合の良いことだ。



「勇者様、早速調査の報告が来ましたよ、敵のロリ・コーン師ですが、どうやらついこの間南方の旧共和国領でそれらしき人物が『個人投資セミナー』を開催したみたいなんです」


「ほう、それはなかなか胡散臭いセミナーだな、そんな人を騙して金を集めるような真似をするのはロリコン野朗本人以外にあり得ないだろうよ」


「ええ、忍び込んでいた優秀な兵士によりますと、ある程度のところまで煽って客を食いつかせた後、有料の情報商材に誘導する仕組みのセミナーだったようです」


「うむ、世の中の『セミナー』は半分以上がそういう怪しいものだ、そして開催しているのは卑怯者の詐欺師であることが多い、それはこの世界でも一緒だよな?」


「それはお恥ずかしながらその通りです……」



 個人投資セミナー、もはや語感だけで嫌悪感しか得られないものなのだが、上手く騙された奴はそこに金をつぎ込み、さらにどんどんのめり込み、『教祖』のために全てを捧げる養分となる。


 もちろん何か良い情報が得られるとか、聞いて得をするような話が聞けるとかいう類のものではない、単に金を払い続けるだけの、既に死んでいるも同然のゴミを創造する場所だ。


 まぁ、もちろん最後には全てを失い、実際に冬の路上で新聞紙に包まって凍え死ぬことになるのだが、社会的な死と生物学的な死、そのいずれものきっかけを作る『個人投資セミナー』はもはや、『故人凍死セミナー』と言っても良いレベルの無意味かつ無価値な存在。


 それに参加するのは即ち、『美味しい猛毒』の試食会に参加しているのと変わらない程度には馬鹿げた行為なのである。



「でだ、そのセミナーとやらを開催したってことは、奴は旧共和国領で新たに誰かを騙そうって魂胆なんだな?」


「そうみたいです、どうやら狙われているのは反王国組織に与しない、つまりあの地域では不遇な目に遭っている人達のようで、将来の不安に付け込んでなけなしの資産を巻き上げようという内心が口から飛び出してきそうな内容のセミナーだったとのことです」


「すげぇクソ野郎だな、まぁそんなので被害に遭うような方々はいずれ別の場所で、別の形で被害に遭ってこの世から淘汰されるんだとは思うし、そもそも自業自得な部分もあるとは思うが、だからといって敵の資金をそんなところから供給させるわけにもいかないよな……」


「ですので早急な討伐……いえ、今回は生け捕りでしたね、とにかくまだ南の大陸のどこかに居るはずですし、王国軍の偵察部隊が足取りを追ってさらなる報告をしてくるはずです」


「ああ、じゃあ俺達は急いで南へ、旧共和国領に移動しながら続報を待てば良いんだな」



 そんな話をしているうちにカレンとリリィが戻る、もちろん大量に買い込んだ肉類を抱えてだ。

 思い切った予算オーバーをやらかしてくれた2人には正座の罰を与え、馬車に積み込めなかった分は夕飯に回すこととして出発の準備を終えた……



 ※※※



 翌日、朝から馬車に乗り込んだ俺達は、拠点村で借りた牢付きの馬車とそれを操る御者、それから追加で貰った食糧を積んだ荷馬車というキャラバンめいたものの先頭に立ち、南を目指して出発した。


 王都から向かうのとはまた違う道、途中で近くを通った、未だに陥落したままの、今回の作戦では手を付けないことに決まっていた聖都が気になる。


 王都の屋敷で預かっているメルシーは元気にしているのか、シルビアさんが面倒を見てくれたり、王宮から派遣された世話係がどうにかしてくれているはずだが、寂しい思いをしていないと良いのだが。


 と、まぁ俺達のここからの活躍次第で、いつ聖都を取り戻しに掛かることが出来るようになるのかが決まってくるのだ。

 サッサと事案を片付ければすぐに、モタモタしていればかなり先になってしまう。


 聖都を押さえているのはサキュバスに魅了された馬鹿共のようなのだが、下手に手を出すとそれこそ操っている側のサキュバスと戦争になる。


 こちらがアンジュを連れて説得に行くことが可能になるまで、聖女メルシーには狭苦しい下賎の者の屋敷で我慢しておいて貰う他ないのだ。


 他の皆も聖都の方角が気になっているようで、特にメルシーと仲の良いリリィはじっとそちらを見つめている。


 というか今からすぐに制圧しに行こうなどと言いそうな感じなので、なるべく話し掛けない、話題を振らないように気を付けておこう、というかサッサと話を変えよう……



「いや~、しかし聖都も心配だが、ロリコン野朗がもうどこかに移動してしまっていないかが最も心配な事項だよな」


「そうよね、顔も見たことがないしどんな人物なのかもわからない、本当に捕まえられるのかしら?」


「うむ、マリエルよ、そこんとこどうなんだ?」


「一応ですが元から手配書は出回っているはずなんです、ただ無法地帯と化した旧共和国領でそれがしっかり流通しているかは疑問ですね、かつて一緒に戦ったレジスタンスの方々も今は避難してしまって町や村には居ないわけですから……」


「全く困った野郎だな、だが移動するにしても金持ちの移動だからな、馬車も豪華だろうし護衛の数も凄いはず、案外動いてくれた方が目立って見つけ易いんじゃないか?」


「その可能性もありますね……念のため軍に奴の乗り物や部下の数、護衛のユニフォームなんかを調べておくよう要請しておきますか」


「うむ、それが良いな、目立っていても知らずにスルーしたら馬鹿みたいだし、かといって豪華な隊列を発見したらとりあえず襲ってみるわけにもいけない、俺達は勇者パーティーであって山賊じゃないんだからな」


「勇者様は山賊の方が似合っていると思うわよ」


「何だとこのセラめっ! 身ぐるみ剥いで尻を叩いてやるっ!」


「きゃんっ、いでっ、や~ん、もっとっ……」



 セラはアホなのでどうでも良いとして、とりあえずマリエルが文書を作成し、それを伝書鳩で飛ばす……というかあの伝書鳩はどこへでも行けるのか? 普通に王宮ではなく、南の駐留軍の方を目指しているようにしか見えないのだが……


 まぁ、その程度異世界では良くあることだ、そもそもゴールドの王宮専用伝書鳩、しかも片道だけでも馬車で数日を要する道程を、たった数時間で行って帰って来る時点で異常、というかファンタジーである。


 今回の伝書鳩も、文書の送付先で色々とリサーチが終わればすぐに帰って来るはずだ。

 それを待って敵の特徴、人数、戦闘力の高さや凶悪さなどを知っておくこととしよう。


 おそらく特に強いとかそういったことはないと思うのだが、金持ちでサイコパスなロリコン野郎のことだ、何かとんでもない兵器を用いて非人道的な攻撃を仕掛けてくるかも知れない。


 用心しておくに越したことはないのだ、そして殺してしまわない、つまり人質となるようキッチリ生け捕りにするためにも、敵の強さを知っておくことは重要なのである。



「お、主殿、向こうの方に宿らしき建物が見えるぞ、今夜はそこに泊まることにしないか?」


「ああ、空いていたら泊めて貰おうか、もちろん費用は王宮持ちだ、建て替えはマリエル先生にお願いしよう、俺達は金がないからな」


「本当に甲斐性のない異世界人ですね……」


「ん? 何か言ったか?」


「いえ、勇者様は清貧で素晴らしいと述べたに過ぎません」


「うむ、そうだろうそうだろう」



 何だかディスられたような気がしなくもないのだが、とにかく宿の前に到着し、『空室アリ』の看板を見てすぐに中へ入った。


 少し汚い宿だが他に客は居ないようだ、汚いといっても普段からVIPとして最高級ホテルに宿泊していると仮定した場合における『汚い』である。


 俺達のうち大半にとっては身の丈に合った、いや身の丈を大きく越えた良い宿だ。

 大部屋こそなかったものの、2階の部屋を適当に5つ取り、荷物を置いたら下の食堂へ集合ということでそれぞれの部屋に分かれた。


 俺はカレンとルビアと3人部屋、隣のリリィ、精霊様、アイリスが取った部屋が一番広いとのことで、今夜はそこに集合する感じになりそうだ。


 ちなみに付いて来ていた牢付き馬車と荷馬車は外に放置、御者の皆様は1階にある使用人向けの部屋を取ったとのこと、もちろん費用は王宮持ち。


 で、外の馬車に関してだが、サキュバスにしてももう逃げ出そうとはしないはずだし、そもそも逃げたところで行くアテもない、こちらは大丈夫のはず。


 荷馬車に積んだ食料の山に関しても、真冬の夜中に外に放置したぐらいでどうにかなるものでもないし、野生動物に持って行かれる可能性も極めて低い、まぁ、牢の中とはいえサキュバスも横で見ているし大丈夫であろう……



 ※※※



「ふぃ~、疲れて疲れてもうダウンです~」

「おいルビア、疲れたのはわかるがまだ寝るんじゃないっ」

「ご主人様、早くご飯を食べに行きましょう」

「う~、眠いのにゃへろはれ……」

「おいルビア! 起きるんだルビア! 寝たら死ぬ……死にはしないか、とにかく起きろっ!」

「ご主人様、早く行きましょうよ~、ルビアちゃんも~」



 もはや収拾が付かない、ジェシカと交代で御者をしていたルビアに対してキツく言うわけにもいかないし、カレンの腹が減ったという正当な主張を遮ることも出来ない。


 仕方ないのでルビアを抱え、カレンに手を牽かれるようにして部屋を出る。

 階段を降りた先の食堂には全員……いやジェシカが居ない、そういえばジェシカはどこの部屋に入ったのだ?



「え~っと、ジェシカは?」


「ジェシカちゃんはここへ着いたときにちょうど御者をしていたじゃない、だから使用人と間違われて下の狭い部屋に通されちゃったわ」


「……で、今は上の部屋に行けるよう交渉中と、なかなかかわいそうな奴だな」



 しばらくしてやって来たジェシカはやれやれといった表情、帝国のとはいえ子爵令嬢が使用人と間違われていては形無し、きっと徹底的に抗議をしてきたのであろう。



「おかえりジェシカ、大変だったそうじゃないか」


「いや、間違えた詫びとして料理を1品追加してくれるそうだ、もちろん大皿でな」


「ヒャッハーッ……って、やけに安い損害賠償だな、貴族としてのプライドとかそういうものはないのかよ……」


「昔は、というか去年まではあったな、だがこのパーティーで活動しているうちにどこかへ行ってしまったようだ、今はもう庶民みたいなものだからな」


「……それは大変にすまないことをしたな、頑張ってもうちょっと稼いで、それなりに裕福な暮らしが出来るよう努めようぜ」



 そんなどうでも良い話をしているうちに料理が運ばれて来た、追加された1品が野菜炒めという辺りが何とも庶民的だ。

 しかも肉なし、もうほとんどキャベツとピーマン、ニンジンを混ぜただけである。


 その野菜炒めに大喜びのマーサが、皿を引き寄せてがっついている横に座ったマリエルが、もう少しお行儀良くどうこうと注意している最中、その頭の上に、どこからともなく飛来した金の伝書鳩が止まった。


 もはやお行儀とかそういう次元のビジュアルではない、頭に金の鳩を乗せて食事をする馬鹿はこの世界の王女様ぐらいのものだ。


 注意していたはずのマーサに笑われ、悔しげな表情で頭の上の鳩を手に取るマリエル。

 どうやらもう返事が帰ってきたようだ、敵の詳細に関しては既に南方駐留軍の方で調べ済みであったということか……



「で、何だって? てか結構な枚数の紙だな、全部敵の資料なのか?」


「そうみたいです、まずはコレが手配書、それにいつも乗っている馬車の近影と、長距離移動に使う船、それからこんな感じの護衛に身を守らせていると書かれていますね」



 マリエルが書簡から取り出したのは複数枚の紙、そのうちいくつかには絵が描かれており、馬車や船舶、マネキンに兵士の服を着せたような絵、そして息の臭そうなハゲデブオヤジの肖像画らしきものだ。


 しかしどうして肖像画だけでここまでキモくなれるのかという次元のキモさである。


 無駄に尖ったハゲ頭には所々シミが、目はパンストでも被ったかの如く吊り上がり、顎のホクロから長い毛が1本、ちょろんっと生えているのがよりキモさを助長し、総体として見るに耐えない顔そのものだ。


 こんな奴に騙されて金を出したり、こんな奴と協力して利益を追求したり、そもそもこんな奴と面と向かって話をしたり、そのようなことは通常の感覚を持った人間であれば到底出来ないはず。


 というか俺ならこの肖像画の人物が聖人君子のような性格を有する人間で、慈善活動の匠であるとの前情報を得ていたとしても、もう出会った瞬間に顔面醜悪罪を適用して即決処刑、その場で直ちに斬り捨てるに違いない、それほどまでにキモい面をしているのだ。


 だが、そこを金の力でカバーするのが金持ちなのである、きっとコイツとかかわる人間は、コイツではなくその有している資産にしか目が行かない。


 この薄汚い顔面を注視することなく、その後ろに堆く積まれ、常に上から降り注ぎ続けているであろう金銀財宝にピントを合わせ、そこから僅かに崩れ落ちる『お零れ』を狙っている。


 そうでもない限り、このデブハゲロリコンオヤジと行動を共にしたり、その他協力的な態度を取ることなどしようとは思わない。

 やはり金の力は偉大だ、こんなキモオヤジでもホイホイ人が寄って来て、それが更なる資産の積み上げに貢献してくれるのだから……



「よし、とにかく皆コイツの顔を良く覚えておくんだ、どこで遭遇しても大丈夫なようにな」


「後にするわ、どう考えても食事中に見るモノじゃないわねソレは……」


「……うむ、確かにそうだ、今はこの手配書以外の部分を良く見ておくこととしよう」



 あまりにもキモすぎる顔面が載った肖像画、もちろん手配書ゆえ、本来の姿と比べてある程度醜悪に見えるよう描かれているのであろう。


 だがそれにしてもな容姿なのだ、金持ちのロリコン変態反社会野郎というのは内面だけでなく、その薄汚さが外見にも現れてきてしまうということか。


 食後、インパクト絶大のその顔面をもう一度見ておき、それぞれの部屋で風呂に入った後に精霊様達が陣取っている部屋に集合する。


 ちなみにジェシカはマーサとマリエルの部屋に組み込まれたようだ、ユリナとサリナと一緒に寝たかったのであろうが、残念ながらその部屋にはエリナが入って3人で一杯なのであった、というかエリナ、使用人の部屋に行けよな……


 で、そのまま適当に持ち込んだ酒を飲んだり、窓を開けて見えるサキュバス入りの巨大な牢付き馬車2台に向かって卑猥な言葉を投げ掛けた……それはセラに怒られた、ちなみにサキュバスの方々はこう反応であったことを確認している。


 しばらくするとリリィが寝てしまい、ミラも眠いと言い出した、先程まで寝かけていたルビアは割きえの力で覚醒したのだが、ななくてはならない年齢の、特にこの部屋を使う予定のリリィを優先しなくてはならない。


 ということでその日はお開き、カレンとルビアと共に部屋へと戻って……ベッドは3つあるのか、だが1つに3人入るのは厳しいサイズだし……



「うぃ~っ、やっと寝られます~っ、服なんかもうポーイッ!」


「こらルビア、風邪を引くから全裸になるな、あとベッドの真ん中に陣取るのは……ダメだ、もう寝ていやがる……」



 全裸になり、3つあるうちのひとつのベッドにダイブしたと思いきや、瞬間的に寝息を立て始めたルビア。

 叩いても抓っても、うつ伏せに寝転がったプニプニの尻がポヨンポヨンと形を変えるだけ、まるで反応が得られない。


 仕方ないので部屋にあった毛布を全てそちらに移転、風邪を引いたり凍えることだけはどうにか回避出来るよう取り計らい、俺とカレンでその隣のベッドに入る。



「わう~、ご主人様、手が冷たいです」


「そのうち温かくなるさ、それわしゃわしゃわしゃっ、ついでに背中にも手を入れてやろう」


「ひょぉぉぉっ!」



 温まるまで適当にカレンと遊んでおく、耳も尻尾もモッフモフで実にホットだ。

 体が小さいのでそもそもの保温力は低そうだが、今程度の寒さであれば湯たんぽとして申し分ない。


 そのうちに寝息を立て始めたカレンにしっかり布団を掛け、そこからは1人でこれからの予定を妄想し始める。

 まずロリコン野朗の確保なのだが、王国の旧共和国領駐留部隊は今どんな動きをして、どこまで奴の動向を把握しているのであろうか。


 また、南の大陸へ到着した際、そこから続くのは敵地である、以前立ち寄った砦までの間、反勇者、反王国を掲げる馬鹿共の蔓延る町を、そのヘイトを一身に集めながら通過しなくてはならない。


 目立たずに行く? 今回に関してはそれが出来ない、いつものように自分達の馬車だけでなく、サキュバスを詰め込んだ馬車、そして食糧を乗せた馬車、さらにはそれらの御者を務めている善良で戦えないおっさん達。


 それを見た犯罪者が襲い掛かるのは当然のことだ、老若男女問わず、ああいう連中は『財』を見ればその場で野獣となり、それが人のものであるかどうかなど微塵も気にしない図々しい考えで手に入れようとするはず、そしてそれが正しいことだと思っているからなお性質が悪い。


 となると、ロリコン野朗との戦いの前にも小規模な衝突が頻発しそうだ、奴がその騒ぎを見たり、聞き付けたりして逃げ出したりしないと良いのだが。


 まぁ、何にせよ現地へ行ってみなくては始まらない、明日からもこのまま南を目指すこととしよう、まずは南方拠点、トンビーオ村に移動だ……

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