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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 怨霊軍団との戦
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50 偽勇者退治

「何だこの馬車は……」


馬車というよりバスである、馬とかダブルだし、御者のおっさんもいつもの人達とは何か感じが違う。

きっと大型免許を持っている凄い御者なのであろう。


「今回は王宮があの状態で外に出て行く要人も居ませんから、護衛団用の馬車が確保できました」


「マリエル、これが王宮で一番大きい馬車なのか? 10人乗りぐらいだろ、これ」


「いえ、これより大きい馬車もありますよ、またパーティーメンバーが増えたら貸してもらえるかもしれませんね」


「これ以上もあるのか、金持ってんだな、ちょっと分けてくれよな」



中も広々としている、ムキムキの護衛団が10人乗れるように設計されているらしい、俺達なら12人乗っても大丈夫そうだ。

兵士が乗るだけあって無骨な造りだが、その分防御力は高そうである。


「よぉし、好きなところに座れ、言っておくがセラとルビアは俺の隣だぞ!」


「ルビアちゃん、右隣と左隣、どっちが良い?」


「私はいつも左側に居るので、そちらを貰っても構わないでしょうか?」


セラが俺の右、ルビアが左で確定した、カレンは抱っこしたり普通に座らせたりすれば良いであろう。

リリィは窓の外を見たいだろうからな、両サイドに座席が並ぶタイプでの抱っこは拒否しそうだ。


「わぁっ! ご主人様、大きいのに意外と速いですよ!」


リリィが馬車のスピードに興奮している、馬ダブルだからね、そりゃ速いよね。

窓の外に何かを見つけるたびに、リリィの尻尾がピコピコ動く、横に座ったミラが時折それにちょっかいを掛けている。



「マリエル、そろそろ今回の行程を教えてくれ」


「わかりました、え~、それでは皆さん……」


立ち上がって前に出、バスガイドのごとく話し出すマリエル、馬車は静かで安定性が高く、普通に話していても良く聞き取ることができる。

おそらく、本来はあの位置で隊長的な人が命令を伝えるのであろう。



「じゃあ2日目の夕方には私達の村に着くわけね」


「お父さんとお母さんに何も言っていないわ、大丈夫かしら?」


「まぁ、今回俺達が行くことは伝えない方が良いだろう、下手に情報が漏れると偽者が村を迂回してしまうかも知れない」


「それもそうですね、今回はサプライズ訪問といきましょう!」



3時間ほど走ったであろうか、突然馬車の窓がノックされる、カーテンを開けると馬に乗った兵士の姿があった。

先行して今日の宿を取り、Uターンしてきたのであろう。


マリエルが先程までのリリィと同じように、座席に膝立ちになって窓から身を乗り出す。

上半身は完全にカーテンの向こうに隠れた、背中から下のみがこちらに向けられている、当然、悪戯します。


両脇に座ったマーサとジェシカが、サイドから思い切りマリエルの尻を鷲掴みにする。

ビクッと反応こそすれ、兵士と話しているマリエルは必死に平静を装っている。

2人はさらに捻りあげる、プルプル震え出したところで会話が終わり、兵士は去っていった。


「誰ですか? 私のお尻に悪戯していたのは!」


マーサとジェシカはそっぽを向いて口笛を吹く。

マーサはちゃんと音が出るようだ、ジェシカは俺よりも酷い。

しかし2人共、余裕のバレバレである。


「2人共、立ち上がってください」


マーサとジェシカを立ち上がらせ、マリエルはそれぞれに対して強烈なカンチョーをお見舞いした。

マーサにはダメージが通った、悶絶する。

だが固いズボンと分厚い肉に阻まれ、ジェシカに対しての攻撃は失敗に終わったようだ。


マリエルは突き指してしまった、今はルビアが治療している。

何やってんだ王女……




「ジェシカさん! 防御力の高いズボンは反則です、下しなさいっ!」


「やめろマリエル殿っ! パンツが見えてしまうではないか!」


「ダメです、もう一回技を受けなさい!」


治療が終わったマリエルは早速ジェシカのズボンを脱がしにかかった、馬鹿じゃないのか?

しかも復活してきたマーサに狙われていますよ、ほらカンチョーされた。


3人が大騒ぎしたことにより、気持ち良さそうに眠っていた精霊様が目を覚ましてしまったようだ。

騒ぎの原因を把握すると同時に凄い形相になる、死んだな……






「ルビア、3人を回復してやれ、このままだと命に関わる」


マーサ、マリエル、ジェシカの3馬鹿は、怒り狂った精霊様によってボコボコにされてしまった。

マリエルに至っては腕が変な方向に曲がっている。

ルビアの回復魔法がなければ今夜が山であったはずだ。




「マリエル、復活したか? さっきの兵士と話したことを伝えてくれ、今日の宿に関することなんだろ?」


「ええ、今日の宿なんですが、わりと高級なところではあるものの、3部屋取れたうちの2部屋は4人も入れるかどうかといったところのようです」


「1部屋は完全に4人向けなんだな?」


「はい、残りは2人部屋で、入れてもせいぜい3人のようです」


リリィと精霊様は布団が要らないから2つの3人部屋に分ければ良いであろう。

4人部屋には俺とセラ、ルビア、カレンで決まりだ、これは揺るがない。


「3人部屋2つはミラと精霊様が部屋ののリーダーだ、ミラはリリィを確定で、他のメンバーは2人が自由に選んでくれ」


「じゃあ私はこの3馬鹿を貰うわ、一晩中シバき倒してあげるんだから」

「そしたら私はリリィちゃんとユリナちゃん、サリナちゃんですね」


「じゃあ決まりだな、精霊様、3人も少しは寝させてやれよ」


「それはどうかしら? まぁ、私の気分次第ね!」


大丈夫だろうか? 明日には目的地に着くというのに、ここで寝不足とか勘弁して欲しいところだ。



馬車は進んで行く、皆寝てしまったようだ……俺も眠くなってきたな……



※※※



「勇者様、ちょっとよろしいですか」


「どうしたマリエル、屁が出そうなら黙ってすかしても構わないんだぞ」


「いえ、それが……この宿には昨日も勇者パーティーが泊まったそうで、宿泊料金を請求してきています、3人分と動物の預かり代だそうです」


「それって偽者が昨日この宿に泊まったということじゃないか!」


「間違いありません、この先にあるのは砦とセラさん達の村だけですから、おそらく明日は村に泊まるかと……」


「拙い、もたもたしてるとそれよりも先に行かれてしまうかも知れないな」


「いいえ、そのグループは徒歩だったようです、私達の馬車の速度であれば途中で追い抜くことになると思いますよ」


そうかそうか、では明日もしすれ違ったとしたらそこで殺ってしまおう。

徒歩なので別の道を行くのかも知れないが、そしたらセラ達の村で待ち伏せして迎え撃つこととしよう。


「よし、今日は予定通りここに泊まろう、その宿泊代金とやらは一旦王国の方に請求してもらえ、今払えと言ってきたら俺とセラが交渉する、武器を持ってな」



駄王とマリエル、それから総務大臣の連署が入った書状を渡したところ、宿の主人は快くツケ払いを認めてくれたようだ、マリエルは本人も居るわけだしな。

偽勇者の分はもちろん後で聖国の方に求償するだろうが、一旦は王国払いとした。



「お、ベッド2つか、風呂は4人で入れそうだな」


「勇者様、私達はこっちにしましょうか、向こうはカレンちゃんとルビアちゃんで」


「うむ、そうしようか、じゃあ他の連中の部屋も見に行ってみよう」



ミラ班は1人用のベッド2つの部屋であった、一方はミラが単独で、もう一方はユリナとサリナが使うようだ。

リリィは安定の床である、比較的広く空いたスペースに陣取っていた。


精霊様班は大きめの2人用ベッド1つの部屋、精霊様が必要もないのにベッドを使い、マーサ、マリエル、ジェシカの3人は床で雑魚寝だそうな、そういうつもりではなかったのだが?




「皆風呂にするみたいだし、俺達も戻って入ろう、飯はその後だ、ルームサービスらしいから部屋ごとだな」


部屋に戻り、荷物の中から着替えを取り出す、バックは全部ベッドの下に入れてしまおう。

他の3人も同じようにしたが、ルビアだけが途中で手を止めた。


「ご主人様、ベッドの下に何かが落ちているようです……」


「ん? 何だこれ、変な金属のプレートだな、よくわからない文字が書いてある」


「そういえばさっきマリエルちゃんが言ってたんだけど、この部屋は昨日偽勇者パーティーが泊まっていたらしいわよ」


「となると奴等の落し物である可能性が高いな、フロントに持って行く前にマリエルに見せよう」

「と、その前に風呂だ、他のメンバーも今は風呂だろうから行っても無駄だろうしな」


気にはなるがまずは風呂、早くしないと食事が来てしまうからな。

カレンの尻尾と耳を洗ってやり、汲んであった湯船に入る。


「おいルビア、肩を揉みなさい」


「へへーっ!」


自分宛の請求書を人に払わせようとしていた悪人であるルビアは、俺に多額の借金を背負う羽目になってしまった。

今は何でも言うことを聞く都合の良い奴隷である、元々奴隷だった気もするが最近は態度がデカかったからな。

ここでどちらが上の立場なのかをはっきりさせておこう、貸金があるうちに色々と扱き使ってやる。


「おいセラ、ふくらはぎを揉みなさい」


「殴るわよ!」


レベルが高すぎて言うことを聞かない、しかも殴ってきやがる、凶暴なモンスターだ。


仕方が無いので湯の中でぼわぼわしているカレンの尻尾で遊んでおいた。

凄い、魚だったら絶対に食いついているであろう動きだぞ!


「よしそろそろ上がろう、マリエルに例のアイテムを見せに行くぞ、ルビアは服を着ろ、全裸で廊下に出るつもりか?」


「そのつもりですが、何か?」


「セラさん、やってしまいなさい!」


おっぱい背負い投げが炸裂し、倒れこんだルビアに無理矢理服を着せる。

では行こうか!





「たのも~、マリエル~、マリエルは居るか~?」


「はいはい、どうしましたか勇者様?」


「ちょっとこれを見てくれ、ところで何をやっているんだお前達は?」


「精霊様のお怒りが収まらないようで、全員お仕置きされています」


「それで3人共そんなにボロボロなのか、まぁいい、これだこれ、何だかわかるか?」


「金属のプレート……ですか? 見たことがありませんね」


マリエルも見たことが無い、つまり偽勇者の忘れ物にしてもどうでも良い物か、それ以前の宿泊客の物なのであろう、ちょっと期待して損した。



「待ってっ! あんたそれどこで拾ったの!?」


「何だ、マーサは知っているのか? とりあえず服を着ろ」


「それどころじゃないわよっ! それは魔王軍の認識票よ!」


「マジかよ、でもお前もユリナ達もこんなの持っていたか?」


「渡しそびれただけ、今バックに入っているわ、え~っと……あった! ハイこれ、没収してくれて結構よ」


確かに形は同じものだが、マーサのは銀色なのに対し、見つけたものはちょっとくすんだ鉄のようなものだ、材質からしてかなり違う。


「これね、私は魔将だったから銀、サリナやマトンは銅の物を持っているわ、それ以下の上級魔族は鉄のやつね」


「これは上級魔族のものなのか?」


「ええ、中級魔族のはもっと小さいし、下級だと本当にゴミみたいな大きさよ」


ということはこれは偽勇者のもので、しかもそいつは上級魔族である可能性が高いということだ。

魔族がこの宿に泊まるなどということは、普通に考えてほぼありえないだろうからな。


「ちょっと全員俺達の部屋に集まろう、ルビア、もう1つの部屋にも行ってやってくれ」

「あとユリナとサリナにもこれを提出するように言っておいて欲しい」



※※※



「全員集まったな、まずユリナとサリナ、それを預かろうか、本当に大事にしているのなら無理にとは言わんが」


2人共特に問題は無いようで、素直に認識票を渡してくれた。

別に隠していたとかそういう訳ではないようだ、偽勇者もこんな所に落としていくぐらいだし、そこまで重要なものでは無いのであろう。


「ユリナ、この認識票の字が読めるか?」


「これは……私は読めませんわ、悪魔の字ではないですもの、サリナなら少し読めるかしら」


「サリナ、どうだ?」


「これは幽霊語ですね、私は第二外族語は幽霊語を専攻していました、少しなら読めますよ」


何だ第二外族語って、まず母族語が何で第一外族語が何なのだ?

というか幽霊語だか何だか知らんが、この時点でもうゆうれい魔将の関与が確定しているだろう。




「……この方はゆうれい魔将様配下の男性魔族ですね、認識票を2回も再発行しています、すぐ失くすおっちょこちょいでしょうね、私にわかるのは以上です」


何で2回も失くしているのだ、いや待て、俺も免許証の一番下の数字は『2』だったな、人のこと言えないわ。


「よし、もうほぼ決まりと考えて良いだろう、偽勇者は上級魔族の変装だと考えて戦うんだ、皆わかったな?」


全員が頷く、明日、遅くても明後日にはそいつと戦闘になるわけだ。

だが今回は久々のフルメンバーである、何とかなるであろう。


「ではこれを見つけたルビア、魔王軍関係であることに気が付いたマーサ、内容を読むことが出来たサリナには何かご褒美を考えておく、今日は解散としよう!」



皆が出て行った後、それぞれ布団に入る、俺はセラと一緒だ、いつも一緒に寝ているカレンとルビアは、もう1つのベッドで2人で寝ている。

柔らかくない、しかも冷え性なのか温かくもない、マイナス査定の塊みたいな湯たんぽである。


セラも寝息を立て始め、向こうで揺れていたふさふさの尻尾も動きを止めた、ルビアもよくわからない寝言を発し始めたようだ。


俺も寝よう……



※※※



「お前ら、ちゃんと寝たのか?」


「寝てないわ……」

「精霊様が厳しくて」

「主殿、膝枕してくれ」


「ルビア、3人の鞭痕だけでも治療してやってくれ」


精霊様は未だに鞭を振り回している、というかマリエルの頬っぺたに鞭の痕があるのだが、王女に何をしているのだ?

顔はやめてボディーにしろと何度言ったらわかるのだこのアホ精霊は。


「早く出発するぞ、偽勇者に置いて行かれたらどうするつもりだ」


なかなか動こうとしない3人を馬車に引きずり込み、出発する。

どうせ窓の外を見ているリリィと、反対側のユリナに偽勇者が居ないかを確認して貰いながら進む。




「ご主人様、あちらの街道を歩いている3人が居ますわ……トカゲ、トカゲを連れていますわっ!」


「よくやったユリナ! マリエルは御者に言って馬車を止めて貰え!」


連中は馬車の通れない、山の方の道を進んでいた、そちらの方がセラ達の村へ向かうのに近道なのだ。

すぐに全員で降りて走り出す、リリィはまだ変身しない、逃げられると困るからな。


近づく、間違いない、あれが偽勇者一行だ、トカゲも居るし、貧乳と巨乳を連れている。

しかし2人共可愛いな、これは殺したりしてはいけないタイプだ、殺るのはトカゲと魔族の変装であろう偽勇者だけだな。



「すみませ~ん! ちょっとよろしいですかぁ~っ!」




「何でしょう旅の方、私達は勇者一行、お困りでしたら力になりましょう」

「女神のお導きです、何でも言って御覧なさい」


「ええ、この辺りに勇者に化けた魔族が居るという話を聞きまして、それを探しておりました、何かご存知ではありませんか?」


「そのようなことが!?」

「それは恐ろしい事態です、私達も協力致しますから一緒に探しましょう!」


後ろでずっと黙っていた偽勇者が身構える、こいつは確定だろう。

おっと、索敵にも反応が出た、これまで人間を装っていたのが綻んできたのか?



「旅のお方、その勇者に化けた魔族はどのような見た目なのでしょうか? すぐに探さないと大変なことになります、早く教えていただけますか?」


「そうだな、後ろを見ろ、こういう姿だったらしい!」


俺と目が合ったサリナが指を鳴らす、途端に偽勇者は本来の姿に戻った。

やはり魔族、どろどろのスライムが人間らしき形を取ったような、そういう感じの奴だ。

名前はニセモン、安直過ぎる……



「え?……どうして私達の勇者様がこのような姿に……」

「悪魔よ、これは悪魔の仕業です! 勇者様を返しなさい!」


ええ、悪魔の仕業です、正義の悪魔少女サリナちゃんですが。

とにかくこの2人は何があってもアレを勇者だと言い張るのをやめないようだ。

目を覚まさせる必要がある。


「リリィ、暴れて良いぞ!」


「待ってました!」


リリィが変身すると、偽勇者が連れていたトカゲは一目散に逃げ出す、リリィは追いかけない、あれは美味しくない奴らしい。

直後に吐いたブレス、偽勇者もといどろどろの魔族はかろうじてそれを回避する。


『貴様等、俺達は聖国から認定された勇者パーティーだぞ、こんなことをしてただで済むと思っているのか!』


「うるさい奴だな、どうせ聖女とか何とかだろ? そいつが魔将レーコなんだろ?」


『なぜそれを!? いや、今のナシ、言ってないから何も……』


偽勇者は完全に仲間からの信頼を失った、貧乳と巨乳は両手を挙げて降伏している。

コイツが偽者で、聖女様も敵であることを理解したようだ、貧乳はセラよりも賢いのでは?


「やはりこの方は見たことがありますわね、あの子の部下の中に居たはずですわよ、コイツ」


『あっ! なぜ魔将のユリナ様がここに……サリナ様……いや、マーサ様まで!』


「そういうことだ、ユリナ、コイツ物理攻撃は有効か?」


「ええ、むしろ物理の方が効きますわよ」


「カレン、殺ってしまいなさい!」


頷き、無言で飛び掛るカレン、どろどろの魔族はあっという間に細切れになり、高く舞った首は地面に落ちた。

偽勇者の最後である、呆気なかった……


「よしルビア、そっちの女2人は生かして捕らえろ、後で話を聞かないとだからな」


降伏のポーズを取っていた貧乳と巨乳を縛り上げる。

ルビアに任せたせいか、凄くエッチな縛り方になってしまった。


「ここからだと昨日の宿とセラ達の村、どっちが近い?」


「村の方が近いわよ、集会所には牢屋もあるわ、2人共連れて行きましょう」


「わかった、それじゃあ一旦馬車に戻ろう、セラ達の村へ向かう!」


これで一応似せ勇者自体は片付いた、だが問題はこの後だろう、聖女様、というか魔将レーコを退治して、初めて今回の一件が終わるのだ……

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