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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 最後の1人
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493 城まで一直線

「よし、そしたら俺が最初に入るから、もし大丈夫そうだったら後に続いてくれ」


「じゃあもし入った瞬間に勇者様がミンチになったらどうすれば良いの?」


「その場合はどうにか蘇生してくれ、違法で邪悪な儀式を執り行ってでもな」



 ここに突っ込むのは危険かも知れない、そう思わせるには十分な怪しさを誇る廊下の突き当たり、元々は壁で、今は黒い謎の空間がポッカリと口を開けているその場所。


 だが精霊様が大丈夫だと判断したのだ、もちろん大切な仲間にリスクを負わせることは出来ないため、まずは俺が行くことになるのだが、とにかく行くだけ行ってみよう。


 こんな場面にいつも連れて来ていたお供ヴァンパイアが居ないことを悔いつつ、その謎の空間に手を突っ込んでみる……暖かい空気、中は空洞というよりも空間のようだ、どうなっているのかは想像すら出来ないのだが、とにかく行き止まりや人体を破壊する恐怖の場所でないことは確かなようだ。



「よっしゃ、じゃあ行くぞ……っと、その前に準備運動をだな……」


「早く行きなさいよ意気地がないわね、そんなんだったら私が背中を押してあげるわ」


「おいちょっ、何しやがんだ精霊様、マジ、うわっ、あぁぁぁっ!」



 俺がなかなかその空間の先へ行かないことに苛立ち、痺れを切らした精霊様が猛プッシュしてくる。

 もちろん準備運動以外にも心の準備だとか、あと突撃前の儀式だとか、とにかく色々とやらなくてはならないというのに。


 そして俺がそんなことをしている間に、ひょっこりと現れた味方的存在が安全を確かめて……などと考えていたのだがもう遅い、精霊様のせいで完全にバランスを崩し、その空間へ向けてつんのめるように前に出た……


 明るい、入口はあれほど黒かったというのに、そこを抜けた先にあったのは実に明るい、今まで居た建物の延長線のような場所、というか廊下さえもそのまま続いているではないか。


 そして話し声が聞こえるのは、その先にある半開きになった扉の先。

 部屋の中から男2人と思しき会話が聞こえているのだが、緊張感はなく、雑談をしているような雰囲気である。


 おそらく一方はこの屋敷の主、昨夜一度だけ姿を見せ、その後は手の形をした紙だけを飛ばして俺達を翻弄していた、北の四天王軍における大幹部級のヴァンパイアなのであろう。


 もう片方の声の主が何者なのかは知らないが、どうせ敵であることに変わりはあるまい、このまま突っ込んで惨殺、首を四天王城に送り付けて……と、今度は後ろから引っ張り戻される……



「おかえり、中の様子はどうだった?」


「う~ん、何か普通だったな、あと半開きの扉の向こうで敵らしき奴等が話していることがわかったんだ、サッサと行って殺してしまおう」


「でもそいつらって強いんじゃなかったかしら? そんなのと室内で戦ったらどうなるかわからないわよ」


「だがこことは別の空間なんだろ? 地続きになっている感はあるけどさ、向こうで大爆発とかやってもこっちには影響ないんじゃないかな?」


「だと良いんだけど……まぁ考えていても仕方ないわね、とりあえず行ってみましょ、でもすぐに攻撃を開始しないで、ちょっと様子を確認してからね」


『うぇ~い!』



 今度は精霊様が先頭に立ち、次いで俺、その後前衛から順に黒い空間を潜る。

 本当に壁を越えただけで、特に違和感がないこの場所、だが屋敷の間取り的に考えて、ここが普通にあの次元の空間であるということは考えにくいのだ。



「ほら、あそこから声がするんだよ、何喋ってるのかわからんけどな」


「ちょっと待って下さい、私が聞いてみます……」



 耳を澄ますカレン、ちなみにマーサはふざけてどこかへ行ってしまいそうなリリィを捕まえている役なので、今回は盗聴作戦に加わらず、カレン単独でのスタートである。


 皆が静かにしている中、非常に耳の良いカレンは会話している敵の声を拾い、なぜかそれに対してウンウンと頷いていた、おそらく話の内容が完全に把握出来ているに違いない。



「……なるほどわかりました」


「おう、で、奴等はどんな話をしているんだ?」


「昨日の夜来た小さい悪魔の子のお尻がプリプリで、今日も来たらもう一度触ってやろうかとか、相手の人がそれに羨ましそうな感じで答えたりとかです」


「クソッ、あの変態ヴァンパイア共めがっ! 二度とサリナにセクハラ出来ないようにしてやろうぜ」



 ここで、この外界から隔絶された、秘密の個室とも呼べる場所で、敵は何か重要な話をしているのであろうと思っていたのだが、まさかのエッチな話であった。


 まぁ通常誰も来る場所ではないとはいえ、扉を半開きにした換気抜群の状態で会話しているのだ、良く考えれば仕事というか四天王軍の活動関連のクリティカルな話をするはずがない。


 まぁここの隠蔽には相当に自信があったということであろうが、俺達に攻撃を仕掛けておいて、こんなわけのわからない所で馬鹿な話をしている時点で負けだ。


 恥ずかしそうにするサリナと、その様子を見て怒りに震える姉のユリナ。

 もうこの先の部屋で調子に乗っているヴァンパイア共の運命は決したようなものなのである。



「ご主人様、ここは全部私に任せて欲しいですの、苦しめて苦しめて、最後には灰すら残らないように燃やしてあげますわよ」


「それは良いが、最初は全員でボコろうぜ、サリナだけじゃなくて、マーサと精霊様は直接の被害者だからな、あと昨夜の貴重な時間を無駄にした俺も被害者だ」


「わかりましたわ、でも止めの一撃、というか命を刈り取るタイミングは私に任せて欲しいですの」



 皆それで異論はなさそうだ、まずは俺達がここへ来ていることにすら気付かず、未だに馬鹿な話を続けているというヴァンパイア、もちろん部屋に居るもう1匹の方も叩きのめす。


 それから被害者である昨夜のメンバー4人で殴る蹴るの暴行、最後は妹の尻を触られて怒るユリナの火魔法が炸裂するということだ。


 早速半開きの扉まで、足音など立てぬよう、静かに接近して行く。

 先頭は俺だ、ここはカッコイイ感じでガツンッと踏み込んでやろう……



「じゃあ行くぞ……オラァァァッ! 腐ったヴァンパイ野郎はいねぇがぁぁぁっ!」


「げっ!? 貴様は昨夜のっ! どうしてここが……」


「問答無用じゃボケェェェッ!」


「ぎょえぇぇぇっ! い、いでぇっ」


「ひぃぃぃっ! 何なんだっ!? こやつが昨夜何をしたか知らぬが、我は関係ないのだぞっ、それに我らは北の四天王軍筆頭幹部の……」


「うるせぇんだよハゲがっ!」


「ふんげはっ!」



 飛び込んだ俺の姿に、まず反応したのは昨日窓から俺達のことを覗き見していた馬鹿。

 ついでに言うと俺の大切な仲間の尻を、変な紙まで飛ばして触った不届者だ。


 もう1匹は知らないハゲなのだが、北の四天王軍というワードが口から出たので殴っておいた。

 おそらくは四天王城の手前にある最後の屋敷の主なのであろう、わざわざ殺しに行く手間が省けて何よりだな。


 で、吹っ飛んで壁にめり込んだ2匹の変態ロリコン馬鹿パイアに、俺に続いて入ったほかのメンバー達の攻撃が次々に炸裂する。


 顔面を殴る、耳を引き裂く、暖炉の中で赤々と燃えていた木を持って来て、それで目玉をジューッと……とんでもない殺戮ショーになってしまったではないか。


 しかしこの2匹が四天王軍でいう大臣級の幹部とは、これまでもそうであったが、『ボスキャラそのもの』と『側近』の間に力の差がありすぎる。


 まぁ、強大な力を持った魔族というのはそれだけレアな存在なのであろうが、あの遠巻きに見たカーミラのオーラとこいつらや村の雑魚パイア共の存在感、とても同じ種族とは思えない。


 と、そんなことを考えている間に、調子に乗ったリリィが片方のヴァンパイア……もうどちらがどちらなのか判別が出来ないほどにボコボコなのだが、それの口を引き裂こうと試みている。


 だが少しだけ待って欲しい、この場で会話する能力を喪失させてしまった場合、ここがどこなのか、そしてどういう感じで四天王城へ転移すれば良いのかなど全くわからないままとなってしまう、少し制止しておこう……



「おいおい、特にリリィ、痛め付けるのは良いんだが、こいつらには一応聞きたいこともあるんだ、喋れなくするのは少し待ってくれよ」


「あ、はーい……うりゃうりゃっ、どうだっ、喰らえっ、このっ」


「わかってんだかわかってないんだか……」



 結局ヴァンパイアをいじめ続けるリリィ、子どもが虫けらを殺すかの如き無邪気さだが、相手はほぼほぼ人の形をした、というか普通に羽が生えただけの人である。


 まぁ、こいつらは悪い奴等なわけだし、どうせ残酷な方法で殺さなくてはならないのだ。

 それを大人がやるのはOKで、子どものリリィがやるのはNGなど、到底筋の通らない話である。


 と、そのリリィにも適当なところでやめさせ、既に抵抗する気力すら失った2匹のヴァンパイアに対するちょっとした質問タイムを開始した……



「で、お前等が北の四天王軍の№2と№3なんだな? どっちがどっちかはわからんしどうでも良いが」


『そ、その通りであるっ』


「いちいちハモるんじゃねぇ、全く気持ち悪い奴等だな、それで、ここはどこで四天王城まではどうやって行くべきで、そこからカーミラの居室か玉座の間みたいな場所まではどういう感じで行って……あとヴァンパイアの世界をこんなデタラメな状態にした元凶について教えて貰おうか」


「元凶だと? それは一体何のことなのだ、我は知らぬぞ」

「あとここはもう四天王城の中だ、転移装置からこの『四天王城地下従業員休憩スペース』までは一直線、これぞ我ら特権階級の……」


「マジかっ!? てことはアレか? どっちだかわからんが、痴漢野郎の屋敷の壁の突き当たりから、そのままカーミラの城の地下に来てるってことだな?」


「うむ、どうだ凄いだろう、我らぐらい高貴な、元々高貴とされるヴァンパイアの中でも特に上級、特選、特上たる存在になると、このぐらいの特典が得られるのだっ、フハハハッ!」


「調子に乗ってんじゃねぇこのクズ野郎!」


「ふげぽっ!」



 このヴァンパイアという連中はすぐ調子に乗る、それも上位の奴ほどである、極めて不快だ。

 しかしここが地下とはいえ既に四天王城の中だとは、この近辺には他に敵が居ないようだが、それでも警戒しておく必要がありそうだな。


 もっとも№2と№3でこの程度であれば、カーミラ以外の雑魚敵に関してはそれほど苦労せず討伐することが可能だし、束になって掛かってきたとしてもたかが知れているはずだ。


 問題はこの後、城の中で迷子になる可能性があるということだが……と、『新人配布用』と書かれた巨大な城の案内図が部屋の隅に置いてあるではないか、これを頂いておこう。


 今回は何から何まで出来すぎな気もするのだが、昨夜色々と考えた末に決行した作戦が失敗に終わったこともあり、その調整としてラッキーが続いているに違いない。


 四天王城へのショートカットルートも、城内のマップも手に入ったし、カーミラ本人以外の敵が非常に弱っちいことも判明した。


 ……いや、もうひとつ、ひとつだけ警戒しておかなければならないモノがあるではないか。

 先程『そんなものは知らない』と言われてしまった『黒幕』の存在だ。


 存在するかも知れないし、しないかも知れない、ただわかっていることは、カーミラの後ろに変なハゲが侍っていたのを、親交のあるアンジュが目撃していたということ、そして信頼の置けない陰謀論者の口からその存在を示唆する言葉が出てきたということだけ。


 こいつらにはもう少し話を聞いてみよう、アンジュの供述とも突き合せたりしたいし、処刑するのはそれが終わってからだ。


 とりあえず今はこんな所で騒がず、2匹を城の地下だというこの場所から、現在拠点にしている陰謀論者の屋敷へ連行しよう。


 こいつらが居なくなったことが、しばらく城の他の連中にバレないと良いのだが……一応血痕を消したり、破壊してしまった壁を適当に何かで覆って隠蔽するなどしておこう……



「よし、じゃあもう一度あの空間の裂け目的な場所を通って帰るぞ、それでお前等、アレの閉じ方を俺達に教えろ」


「フハハハッ! アレは我ら高貴なヴァンパイアの呪文に寄ってのみぴょぺっ!」


「良いから教えろっ、俺達には出来ないならお前がやれっ、全くこのクズめが、マジで殺すぞっ」



 まぁどうせそのうち殺すのだが、とにかく今はあの空間の裂け目、仮にショートカットゲートとでも呼んでおこう、とにかくそのゲートを閉じ、何か事件があったことを完全に隠蔽しておくことが大切だ。


 全員がゲートを通った後、片方のヴァンパイアを脅すと、何やらブツブツと気持ちの悪い呪文のようなものを口ずさむ。

 次の瞬間にはもう元あった壁がそこに存在していた、これで一時帰還の準備はひとまず完了だ。


 庭の倉庫に設置された転移装置から、アイリスやエリナが待つ陰謀論者の屋敷へと戻った……



 ※※※



「よくも触ってくれたわねっ! 絶対に許さないんだからっ!」

「この変態! 死んで下さいっ!」

「ねぇ、どうやって焼け死にたい?」



 陰謀論者屋敷の地下牢にて、マーサ、サリナ、精霊様の3人が捕らえた2匹のヴァンパイアをボコボコにする。

 一応は情報も得たいところなのだが、相当な恨みを持っているこの3人は止められない、何といっても痴漢されたのだからな……


 だがここでひとつ、いいモノを手に入れることが出来たのであった。

 こいつらの持ち物の中から、エリナがゲットしたものより少し小さい、しかし同じ効果を有すると思しき宝石が発見されたのだ。


 それを使えばまたあの壁を開き、四天王城の地下だというあの場所へ直行することが可能である。

 ということで元の宝石はエリナに返還し、そちらの小さい方も、使い終わって手元に残った際には、レンタル料としてくれてやると約束しておいた。



「え~っと、それじゃあさ、この3人にはまだ拷問を続けて貰って、俺達は上で城のマップでも確認しておこうか」


「そうね、パッと見た感じだとかなり広いみたいだし、ちゃんと確認しておかないと迷子になるわ」


「うむ、それとアンジュ、お前は実際にこの城へ行ったことがあるはずだ、だからこっちの確認作業を手伝え」


「……ええ、ここで変な連中の悲鳴を聞いているのもキツいし、そっちに連れて行って貰うわ」



 地下牢から連れ出したアンジュを伴い、寝室として使っている部屋のテーブルに四天王城の案内図を広げてみる。


 ……何だか普通のマップとは異なる仕様だ、所々ブツ切りになっていたり、隣の部屋や廊下との接続が曖昧な場所もあるではないか。



「何よこれ、良く見たらちょっとおかしいじゃないの、こことか、それにここもほら」


「うむ、こんなのは地図なんかからっきしの俺でもわかるぞ、この部屋とかどこからどう繋がってこうなるんだよ、単独で浮いてんのか? おいアンジュ、どういうことだか説明しろ、さもないとこうだっ!」


「あいたっ……叩かないでよね、で、あの子の城は物理だけじゃなくて、扉同士が亜空間的なアレで繋がっていたりするのよ、だからこのマップだとここからこう行くでしょ? でも中央でそれを制御して、こっちに繋げたりとかも出来ちゃうわけよ」


「じゃあさ、敵が俺達の居場所を完全に把握していた場合、上手くやればガチで無限回廊に放り込むことが可能なんじゃないのか?」


「上手くやればどころか、ボタンひとつ、ワンプッシュで侵入者を永遠の牢獄に閉じ込めることが出来るはずだわ、ちなみに壁を壊して出ようとすると、それこそ亜空間に放り出されて終わりよ。そういえば私も前に間違って閉じ込められたことがあるんだけど、向こうでどうにか調整して救出してくれるまで3日間もグルグルグルグル、ずっと歩かされたのよ。そのときの担当者は許可を得て惨殺したけどね」


「とんでもねぇとこだな、閉じ込めるのは簡単で、間違った場合には救出に3日も要するのかよ……」



 ちなみにこの仕組みは魔王城すら凌駕する、本当の『大金持ち』にしか出来ない、維持運営に凄まじいコストが必要なものであるそうだ。


 それを、ヴァンパイアの中で最強、そして家柄もぶっちぎりの最上級であるカーミラは、まるでドールハウスで遊ぶかの如く指揮しているらしい。


 全く恐ろしい奴だ、力だけでなく金もあり、見た目も良い、大変に恵まれているではないか。

 だがその分、多少頭が弱いと思われるのだが、もしかしてこの世界では身分と知能がトレードオフの関係にあるのかも知れないな。


 そう思いながら身分の代わりに知能を授かられなかったマリエルを眺めていると、その後ろで優秀なマリエルの弟、インテリノが手を振っているように見えた、おそらく俺の仮説は偽である……



「とにかくだ、その亜空間がどうのこうのといった仕掛けを攻略しない限りは、メインターゲットであるカーミラの所へ辿り着かないということだ、何か対策を練らないとなんだが……誰か意見ある?」


『・・・・・・・・・・』



 さすがにこれは厳しい、この場に居る誰もが、というか居なくとも話を聞けばそう思う状況である。

 敵に発見されたら戦わずしてアウト、もちろん侵入者を発見すべく、そこら中に監視の目が張り巡らされているはずだ。


 そんな中を12人もの大人数で、しかも偶然出くわしてしまったような雑魚敵を倒しながら進まなくてはならない、それは少し無理があると言って良いであろう。


 敵の中央管制から一切発見されずに進むことが無理であるとすれば、可能性があるのは『敵の亜空間接続操作』を『それよりも強力な力で捻じ曲げる』ことぐらいしか手立てがない。


 しかしそんな力を発揮するには膨大なエネルギーが……いや待てよ、俺達ではなくヴァンパイアであれば、同じヴァンパイアであるカーミラの城に入ってもおかしくはないはず。


 となると庭で勝手に野営している、あの荒廃した村から連れて来たヴァンパイア共が使えそうだ。

 すぐに全員を集め、奴等を組み入れた四天王城襲撃作戦を計画しよう……

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