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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十八章 世界の最北端
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477 見送った後は

「勇者様、先程伝令が来ていまして、明後日には王国軍が到着するとのことですよ」


「明後日か、ここの制圧からちょうど1週間だな、うむ、予定通りで実に良い感じだ」



 ヴァンパイアの生き血採取施設を制圧してしばらく、ようやく王国軍による被害者護送部隊が到着するとの報せ。


 この快適な施設を離れ、さらに寒い北を、そして魔族領域を目指すのは大変なことだが、ずっとここに居るわけにもいかない。

 というか施設の食糧ストックがなくなってしまっては大事だ、被害者達も早く家へ帰りたいはずだし、迎えが来るのは良いことなのである。


 それでもまだあと2日ある、捕らえてあるヴァンパイアの5人ともしばしのお別れになるはずだし、今のうちに聞いておくべきことがないか探しておこう。



「勇者様、ちょっと出発のための荷造りをするから手伝ってよ」


「まだ早くないか? 直前にやれば良いだろそんなもん、出発の朝とかにな」


「何言ってるのよ、どうせ当日になったら寒い寒い言って手伝わないでしょ勇者様は、今日は暖かいし、夕方になって冷え込む前にしっかりやっておくのよ」


「へいへい、あ~めんどくせぇ~、荷造りぐらいどこかの誰かが……いや、居るじゃないか適任者が」



 ということで縛り上げて俺達の宿泊する部屋の天井からミノムシの如く吊るしていた5人、仮称ヴァンパイア1号(元副所長)からヴァンパイア5号(最初に捕らえた美少女ヴァンパイア)までを床に降ろし、施設内にある俺達の荷物他、確保した金目の物等を搬出するよう命じておく。


 見張りは暇を持て余して外で遊んでいるカレンとリリィ、それに付近で貴重な食糧である山芋を掘っているマーサに任せてしまえば良い。


 俺とセラは適当に引っ張り出して来たバカンス用のチェアにゴロンと転がり、日向ぼっこでもしながら作業の終わりを待つこととしよう。


 ちょうど入口付近の日向に陣取ったため、何度も施設内と馬車との出入りを繰り返す5人の姿を確認することが出来る。

 どうやらヴァンパイアは寒さに強いらしく、特に文句を言うことなく平然と働いていた。


 ……だがなぜか動きが悪い、悪いというかダラダラしているというか、とても高い戦闘力を持つ高貴な何とやらとは思えない愚図っぷりだ。



「おいコラお前等! シャキシャキ働かねぇとまた尻を引っ叩くぞ!」


「ごっ、ごめんなさいっ! もっと頑張りますのでそれだけはどうか……」


「てか何だかフラフラしてんじゃん、5人揃って調子が悪いのか? 風邪でも引いたのか?」


「いえ、そういうわけではありません、ちょっと血が足りなくて力が……」


「血が足りない? あぁ、そういえばここのとこ生き血を飲んでいなかったんだな、でもこんな短期間でそこまでフラフラになるのか?」


「色々あって疲れているのも原因だと思いますが、おそらくはこのぐらい弱体化して、もうしばらくしたらガリガリになってしまうはずです、なので動きが悪いことに関してはどうかお許しを」


「ふ~む、そういうことなのか……」



 事情を告げ終わり、またフラフラと作業を続けるヴァンパイア1号、もし悪事を働いたヴァンパイアでなければ見ていられない光景だ。

 むしろ『僕の血を飲みなよ』などと、栄養の補給を促すヒーロー的な行動に出たかも知れない。


 しかしたった5日、それだけの間生き血を啜っていないだけで、なかなかの戦闘力を誇っていたはずのヴァンパイア共がここまで弱々しくなってしまうのか。


 それなら下っ端のガリガリヴァンパイア共があの弱さであったのも納得がいく。


 間違いなく5日以上、それどころか数ヶ月単位で生き血を得られていなかったはずだからな、もうその辺の申し訳程度に『上級魔族』と呼ばれている雑魚キャラと変わらない程度の力しか持ち合わせていなかったのも当然のことなのだ。


 と、そこで食糧倉庫でキープしてあった、あと2日では被害者だけで到底手を付けられない生ハムの原木を、まとめて10本抱えたまま歩いていた美少女ヴァンパイアが、本当に小さな小石に躓いた拍子に転倒する。


 普段からぬいぐるみよりも重いモノを持つことがなかったのであろう、元々力がないうえに今はフラフラの状態、太いブタの足を10本も抱えていれば転んで当然だ。



「ごめんなさいっ! 食糧はキッチリ洗って運び直すから、どうか叩くのだけは……」


「黙れっ! 俺達の口に入るモノを地面なんかに落としやがって、削って食べる生ハムだったから良かったものを、直接食べるような食材だったらどうするつもりだったんだ? もう良い、お前のような不注意なヴァンパイアにはこうだっ!」


「ひぃぃぃっ! くすぐったい、くすぐったいからっ! コチョコチョするのもやめてぇぇぇっ!」



 うつ伏せに倒れたままの美少女ヴァンパイアを地面に押さえ付け、脇腹と背中の羽、両方をくすぐってみたのだが、どうやら羽の外側が弱いらしい。


 これは他のヴァンパイアでも試してみないとわからないが、くすぐり攻撃は羽を中心に責めるのが効率が良さそうだ。

 まぁ、そもそもくすぐりに弱いヴァンパイアばかりとも限らないのだが……



「しかしアレだな、このままだといつまで経っても作業が終わらないぞ」


「そうね、このペースだと明日の昼間を全部使っても終わらないかも、寒い時間帯には見てられないし、ちょっと効率化を考えないとならないわね」


「しょうがないな、でも今更俺達がこんな作業をする気にもなれないし……そうだ、おいお前等、生き血だったら別に人間のものじゃなくても良いんだよな?」


「え、ええまぁ、美味しくはないけど魔物とかの生き血でもパワーだけは元通りになるかしらね、美味しくはないけど」


「この期に及んで贅沢を言ってんじゃねぇよ、お~い、カレン、リリィ、ちょっと来てくれ~っ!」



 何かを貰えるとでも思ったのか、風のように走って来る2人、魔物を2体か3体狩って来ることをお願いすると同時に、ちょうど別のヴァンパイアが運んでいる最中であった干し肉の塊を1つずつあげると約束し、すぐに出動させた。


 10分もしないうちにまだ生きているオークを4体も引き摺って戻って来た2人、それをドサドサッと俺達の前に投げ捨てると、ご褒美の肉を齧りながら再びどこかへ行ってしまう。


 まだ動き、折れて変な方向に曲がった手足を駆使して俺達の前から逃げようとするオーク、その様子を作業しながらチラチラと眺める5人のヴァンパイア、確実に欲しがっている様子だ。



「おいお前等、これからもこの異世界勇者様の言うことを良く聞いて、常に褒め称えるというのであればこの臭っせぇ豚野郎共の生き血を吸わせてやる、どうする?」


『ぜひお願い致しますっ! 異世界勇者様!』


「よろしい、ではコイツからだ」



 手近な所でもがき苦しんでいたオークを、離れた所で様子を見ていたヴァンパイアの方へ蹴飛ばしてやる。


 すぐに群がった5人は牙を剥き……いや、まるで母乳に群がる子豚の如く、チューチューとオークの生き血を啜っているではないか。


 もっとこう、凶暴で禍々しい感じのアレなのだと思っていたのだが、これではまるで高貴な何とやらの威厳が感じられない、もちろん弱っており、見てくれを気にしている余裕がないことも考慮してやる必要がありそうだが、さすがにこれは可愛らしすぎる。



「お前等さ、いつもはそんな感じでチューチューペロペロしてんじゃないよなさすがに?」


「いつもですか? いつもなら直接獲物に口を付けることなんてしません、私達は高貴なヴァンパイアの中でも特に上級で上流で威厳があって、とにかく偉いんです、部下に絞らせた生き血を、デカンタからグラスに移して美味しく頂いているんですよ、それが上流の嗜みですから」


「ワインみたいに飲んでんじゃねぇよ、犠牲者を出しておいて偉そうな奴等だな」


「ご……ごめんなさい調子に乗りました……」



 血を啜って少し余裕が出たせいか、偉そうに自分の高貴さをアピールし始めたヴァンパイア1号であったが、俺を怒らせるとせっかくの餌が没収されてしまうということぐらいは察することが出来たようだ。


 その後も5人で生きたままのオークをチューチューし続け、獲物が動かなくなってもそれは続く。

 全員が口を離す頃には、最後の一滴まで血を絞り取られたオークはシワシワに、そして5人は満足げな表情に変化していた。



「あの、残りの獲物だけどさ、この後またしばらく生き血にありつけないことを考慮して貰っておいても良いかしら?」


「構わんぞ、どうやってコイツの生き血を保存するつもりか俺に見せてみろ、何か北の四天王の奴の新たな弱点に繋がるヒントを得られるかもだからな」


「わかたとぁ、じゃあ一旦施設に戻って『キット』を取ってくるわね」


「キット? 何だか知らんが早く行って来い」



 スッと立ち上がり、もうふらついたりすることもなく歩いて施設の建物内に姿を消したヴァンパイア5号。

 しばらくすると戻り、その手には小さな玩具のようなもの、そして後ろにガラガラと、空き瓶を大量に積んだ荷車を牽いている。


 玩具の方は知らない怪獣? いや見たことがあるな、アレはチュパカブラを象ったものに違いない。

 口の部分が鋭利な刃物で出来ているようだし、それを獲物の体に突き刺して生き血を搾り取るのであろう。



「じゃ、早速このチュパカブラ型生き血採取装置でオークの血を絞り取るわね」


「まぁ懐かしい、人族や野獣なんかを殺すのが禁止されていない頃には毎日のように使っていたのよね、さすがに施設で血を頂いていた方々には使えなかったけど」


「おいおい、まさかアレをその辺の人族に使って殺していたってのか? 血を一滴残らず吸い取って? そんなの大騒ぎになってないとおかしいぞ」


「大丈夫よ、狙った人族は犯罪者とか盗賊とか、その辺で死んでいても誰も興味を示さないモノばっかりだったし、上納用の『良い生き血』はガチで攫って秘密裏に解体して、死体は完全に燃やして隠蔽していたもの、まだその人達は行方不明とかで捜索されているんじゃないかしらね」


「そういえば昔神隠しがどうのこうのと騒いでいた人族達が居ましたね、村総出で探していたようですが、その頃にはもう死体なんかないし、あの後どうしたんでしょうか?」


「あ、アレはウケましたね、必死で名前呼んじゃって、そもそも私達神じゃなくて魔族だって、教えてあげたかったわ」


「……とんでもねぇ、とんでもねぇどころの騒ぎじゃないぞお前等は……まぁ良い、この件に関しては後で裁いてやるからな、覚悟しておけよ」


「何だかヤブヘビだったみたいだわ……」



 こんな施設を造ってメチャクチャをしていたのもそうだが、それ以前にも途轍もない悪事を働いていたことを、調子に乗って全て自白した5人のヴァンパイア。


 おそらくその悪事は直近ではなく、当時の被害者遺族が生存している程度の時代のことなのかも不明だが、それでも悪いことは悪い、今夜も含めてひたすら拷問し、思い出す限りのそういった犯行を全て洗いざらい吐かせることとしよう。


 それと、俺達が北の四天王の城へ行っている間には、王都の屋敷の地下牢に収監、シルビアさんにお願いしてあんな目やこんな目に遭うように取り計らってやるのだ。


 この5人に関して言えるのは、とにかく可愛らしいのは見た目だけだということ。

 中身は真っ黒の巨悪なのである、当分は許してやる必要がなさそうな連中だな。


 残ったオーク3体の血を全て抜き取った後は、これ以上余計なことを口走ることがないようにするためか、5人共テキパキと働いて命じてあった全ての作業を終わらせた。


 馬車も一杯になり、食糧庫にはあと2日間被害者も含めた全員の食事を提供し、帰路の食事を考慮してもまだ余るぐらいの食材が保管されているというが、これ以上持ち帰ることは出来ない。


 仕方ないので厨房に居たミラに頼み、ここから迎えが来るまでの食事を少し豪華気味にしてくれと頼んでおく。

 当然作る側の負担は増えてしまうことになるのだが、どうにかOKを得てそれで無駄を出さずに済むこととなった。



「うぅっ、勇者様、ちょっと寒くなってきてわよ、中へ戻りましょ」


「おう、そろそろ夕飯の時間だしな、カレンとリリィも呼んで部屋へ戻ろう、マーサは……もう帰ったのか……」



 部屋に戻り、いつもよりも豪華な食事に舌鼓を打ちつつ、今日見たことを他のメンバーに伝える。

 生き血を啜っていないヴァンパイアの弱さ、きっと北の四天王であっても同じであろうということを。


 もしかするとかなり久しぶりに兵糧攻めの出番ではないかという話も出た、干上がらせてやれば弱体化した最強のヴァンパイアを簡単に討伐することが可能、もちろん周りの部下だの取り巻きだのも、そう苦労せず始末することが出来るであろう。


 しかし生き血の供給を断つのはかなり大変だ、魔族領域にも魔物は居るし、それ以外の生物も存在していないわけではない。


 もし俺達が兵糧攻めを繰り出し、敵がそれに気付いたらどうなるか?

 おそらく形振り構わずそこらじゅうから血を集め始めるはずだ、もちろん心優しい世間知らずの四天王様にはナイショにであろうが。


 まぁそんな兵糧攻めも攻撃方法のひとつとして頭に残しておこう、そこまで効果はないにしても、ある程度は残っている敵全体にダメージを与えることになるはずだ。


 それよりも、四天王本人に『出血を見ると倒れる』という弱点があるという事実を大切にしていきたい。

 間違いなくそれが最大の弱点、そしてこちらとしてもかなり攻め易いポイントであることは明白である。



「……ということで敵の情報なんかはかなり出揃ったな、本人もこの間見た通り気弱そうな性格みたいだし、上手くいけば本来の力を発揮する前に屈服させることが出来るかもだ」


「でもあまり油断しない方が良いわよ、アレの力はパッと見で私よりも遥かに上だとわかるものだったもの、賢さは低そうだけどね」


「うむ、精霊様がそんな気弱なことを言っている時点で要注意だな、とにかく気を付けて、下手に挑発して変な攻撃をされないようにしないとだな」


「それをやるのはいつも勇者様な気がするんですが……」



 最後にミラから飛んで来たツッコミはそれとなく回避し、食事の残りを掻き込んだ。

 それから2日、特にやることもなくグダグダと生活したところで、遂に王国軍の被害者護送部隊が姿を見せた……



 ※※※



「どうも勇者殿、お待たせしてしまって申し訳ございません」


「いや、ちょうど良い休暇になったよ、しかしえらく大部隊だな」


「ええ、大量の被害者だけでなく、凶暴な上級魔族のヴァンパイアを連行するということで、ちょっと本国の方が気合を入れたみたいで、ヤバい奴等なんでしょ、見た目も含めて」


「う~ん、中身がヤバいのは確かなんだが、外見はコレだぞ……」


「……めっちゃ可愛いじゃないですかっ!?」



 王都から派遣されて来たのは1,000人を超えると思しき大部隊、指揮官は俺よりも若そう、というか明らかに未成年のボンボン風だが、どこかの偉い貴族の子弟なのであろう。


 その男が相当に警戒し、恐ろしい見た目だと信じ込んでいたヴァンパイアであるが、残念なことに俺がそんな奴を生かしておくことはない。


 ジェシカに連れられて施設から出て来た5人を見て、それはもうあからさまに驚く指揮官。

 全員大人しくしているのもその『見せかけの無害さ』を助長しているようだ。


 この指揮官、王都まで戻る最中に油断したりしなければ良いのだが、とにかく魔力を奪う金属で出来た檻から絶対に出さないように忠告しておこう。


 さもないと部隊は全滅、元被害者達はまたかわいそうな被害者に逆戻りだ。

 もちろん指揮官が余計なことをしなければどうということはないのだが、非常に不安な感じである。



「では勇者殿、我々はすぐに出発致します、以降も頑張って魔王軍の四天王だか何だかを討伐して下さい」


「おう、じゃあくれぐれも気を付けて、それからヴァンパイア共、何かトラブルがあっても変な気を起こすんじゃないぞ、逃げ出しても地の果て海の底まで追い掛けるからな」


『は~い、絶対に逃げませ~ん』


「よろしい、では俺達もここを出ようか、目指すは狐獣人の里だな、カレン、ジェシカ、道を正確に知っているのは2人だけだからな、案内の程よろしく頼むぞ」



 かなり心許ない指揮官に手を振り、御者台のジェシカに促されて自分達の馬車に乗り込む。

 ここから2日もあれば狐獣人の里へ行くことが出来るらしい、食糧も十分だし、問題は寒さだけだ。


 だが辿り着いてしまえばモフモフの狐獣人達による物理的にも暖かいお出迎えが待っている。

 恐ろしいヴァンパイアに捕らわれた仲間を救出した俺達にはその歓待を受ける権利があるのだから。


 それまでは少しぐらい寒くとも我慢しよう、ということで夜は毛布とカレンで温まり、昼は密着して座るなどして寒さを凌いだ。


 御者台もかなり寒いとのことだが、一番暖かい、分厚い毛布はルビアとジェシカに独占させてやっているのでそれで我慢して欲しい、しかしとにかく寒いな。


 北方で、しかも人族の領域の端、町もなく宿もない、ひたすらに街道が続くだけの道を、寒い寒いと文句を言いつつ2日間掛けて馬車で走破する。


 2日目の昼下がり、横で窓の外を眺めていたカレンの尻尾がピコッと動いた……



「ご主人様見て下さいっ! あの狭い所を進むと狐さんの里があるんですよっ!」


「ほう、ようやく到着か、さてさてどんな様子かな……」



 その路地に入るべきであることを知っているジェシカは、迷うことなく馬車の方向を変え、カレンの指摘した方角を目指す。


 しばらく経って見えてきたのは小さなゲートと、それから見張りと思われるモフモフの……モフモフかつムキムキのおっさんであった、ヤバい、まるで可愛くないではないか。


 そのおっさん、こちらの馬車を見ると一旦は武器を抜いたものの、すぐに予告されていた客の来訪だと気付いたようで、慌ててその手に持った良くわからない形のナイフを鞘にしまった。


 そしてこちらに駆け寄って来る、どうやら村の中へ案内してくれるようだ。

 とりあえず入れて貰い、しばらくゆっくりしてから色々と大切な話をすることとしよう……

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