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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十六章 南の城の主
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459 大移動開始

「おいジジィ、ちょっとその場で止まれ、動くんじゃねぇぞっ!」


「ムフォフォッ! おっぱいボヨォォォンッ!」


「いやぁぁぁっ!」



 2階から応援に駆けつけた他のメンバーにも、そして最初から制止を試みている俺や精霊様にも反応せず、ひたすらミラのおっぱいを狙おうとする変態ジジィ。


 コレが封印され、石となっていた古の大賢者である可能性が非常に高いのだが、だからといってこのままその行動を見過ごすわけにはいかない。


 襲われるミラを守るため、ジェシカが前に立ち塞がるものの、その横をスッと避けて通り、ミラのみを狙うジジィ。

 どうやらロリコンでもあるようだ、おっぱい力であればジェシカの方が遥かに上なのに、それに目もくれないことからそう判断出来る。


 ちなみに一番近くに居たメルシーには攻撃を仕掛けないことから、巨乳好きとロリコンのハイブリッドという、ありがちなタイプの変質者であることも推定可能だ。


 まぁ、幼いメルシーに手を出そうものなら、それこそ大賢者であってもこの場で抹殺、死体は二度と転生しないよう厳重に封印を施し、深い海溝にでも沈めておく他ないであろう。



「おいっ、このジジィッ! ダメだ、殺さずに止めるのは難しいぞっ! とりあえずミラを守るんだっ!」


「ぐへへへ~っ、そうはさせないじょっ!」


「ひっ!? もう無理死んでっ! 死んでっ! 死んでっ!」


「はげびゃぁぁぁっ!」


「……あ~あ、やっちゃたよ、まぁでも今のはしょうがないか、正当防衛の極みだからな」


「いや主殿、この老人はまだ生きているぞっ!」


「なわけが……あるのか、相当にやべぇ奴みたいだな……」



 ジジィゆえ腰が曲がっているのを上手く利用して包囲を突破し、ターゲットであるミラの服の中に手を突っ込んだジジィであったが、とっさに反撃したミラによって頭がザクロになり、見かけ上は完全に死亡した。


 だがそのまま立っているのだ、吹き出した血が収まり、というか零れて床を汚していた体液も、足元から這うようにしてその頭へと戻って行く。


 しばらくするとパックリ割れたその頭がモゾモゾと動き出す。

 それは徐々に元の形に近付いていき、1分も経たないうちに完全に元通りとなってしまった。



「ムヒョヒョッ、わしを殺しても無駄だじょ、大賢者流奥義、人体再形成が使えるのは世界でわしだけ、ということでおっぱいボヨォォォンッ!」


「ひゃぁぁぁっ! 助けてお姉ちゃんっ!」


「皆退いてっ! しばらく復活出来ないように粉微塵にしてやるわっ!」



 ミラの助けを求める声に答えたセラ、その攻撃モーションを見て全員が後ろに跳ぶ。


 次の瞬間、ミラを襲っていたジジィ、いやもう大賢者確定で良いであろうが、とにかくそのボディーが、圧縮された空気の渦に飲み込まれる。


 悲鳴を上げているようだが、それが空気の振動としてまともに伝わってくることはない。

 代わりに聞こえるのは、地下室の中で渦巻く圧縮空気の中で、大賢者のボディーがブチブチと引き千切られる音。


 魔法力をもって形成されたその空気の渦が消滅したときには、そこに大賢者の姿がなど存在しない。

 ただ生臭い、床でウネウネと動き続ける挽肉、そしてミラの胸元を掴んだままの両腕。



「ちょっと、離しなさいってばっ! コイツ、腕だけになってもミラのおっぱいを揉もうとしているわよ」


「とんでもねぇ執念だな、ミラ、お前はちょっと隠れた方が良いぞ、完全に目を付けられているからな」


「うぅっ……言われなくてももうこりごりです……」



 すっかりダメージ(精神面)を負ってしまったミラは、床の挽肉を包囲する任務から外れ、セラの後ろに身を隠した。


 挽肉は先程よりも若干粗挽き気味になっている、つまり組織が再生し始めているということだ。

 どうにかしないとまたすぐに再生してしまう、対策を考える時間を稼ぐには……全部排水溝に流してしまおう……



「精霊様、ちょっとこの薄汚い肉に水を掛けてくれ、全部流しちゃおうぜ」


「わかったわ、でも千切れた腕の方は詰まっちゃうわよ」


「そっちはゴミ箱にでも捨てておけ、生ゴミとしてな」



 精霊様の出した水で大賢者の肉を流し、床もデッキブラシで綺麗にしておく。

 そのまま地面に染み込んで生分解されて下さい、仲間に危害を加えないで下さい。


 完全に掃除を終え、残った腕もゴミ捨て場に置きに行ったところで、消えて欲しいと願ったとしてもどうせ舞い戻る大賢者にどう対処するかの作戦会議を始める。


 だが精霊様には何か考えがあるようだ、つまりそれを聞いて、具体的に実行するまでの時間を稼げれば良いということ。



「え~っとね、おそらくアレがあんな感じになるのは周りに居る人間の『堕落した心』を吸い込みすぎているからなのよ、だからその元を断てば、一時的にだけど正常かそれに近い状態に戻るはずよ」


「というと、俺達が煩悩退散しておけば、アレがごく一般的な大賢者として振舞うってことか? そうは思えないんだが……」


「いえ、原因は私達だけじゃないわ、あんたやルビアちゃんの堕落した心は他よりも遥かに強烈だと思うけど、もっとほら、居るじゃないのあそこに」



 精霊様が指差したのは部屋の外、罠に掛かって閉じ込められた檻の中で、神界のエッチな本を一心不乱に読み続けるドロシーである。


 ドロシーは完全にバグッてしまったようだ、元々の冷静な性格はどこかへ消え、もはや欲の塊と化して人の言葉すらも失念している様子。


 ……と、そのドロシーをどうにかすれば大賢者の方もどうにかなる、その可能性はパッと見で非常に高いな、少し試してみる価値はありそうだ。



「よっしゃ、じゃあルビアとジェシカでドロシーをどこか遠い場所にやってくれ、少なくとも屋敷の敷地よりは外にな、暴れるかもだから縛り上げて引き摺って行くんだ」


「わかりました、じゃあ領地の方のプレハブ小屋に連れて行きますね」

「ではルビア殿、私が取り押さえるから、もう私ごとぐるぐる巻きにしてしまってくれ、そのまま公衆の面前で無様に引き摺られたい」



 時間がないというのにどうでも良い要求をするジェシカは無視して、さらにこちらでやるべきことを進める。


 まず、メルシーの教育には大変よろしくないことが起こりそうだということで、ミラとリリィと共に退避、面倒はせっかく来ている大人のキャシー、それからとくにやることがないアイリスとエリナに見て貰う。


 さらに、万が一作戦が失敗したら、もう一度大賢者をミンチにすることが可能になるよう、地下室に残る全員は装備を整えて待機。


 ミラが、そしてルビアとジェシカが立ち去ったため誰が狙われるかはわからないが、おそらくはおっぱいのサイズ的にマーサかマリエル、大変警戒していらっしゃるセラ選手はおそらく見向きもされないであろう。


 臨戦態勢のまましばらく待機していると、先程挽肉を流した排水溝からウネウネと、ピンクとも赤とも取れぬ不気味な塊が這い出して来た。


 同時に地上から聞こえる悲鳴、どうやらキャシーのものだが、襲われたというわけではなさそうだ。

 直後、地下室の部屋に飛び込んだのはロケットパンチ、ではなく大賢者の千切れた腕。


 それが地を這う肉のグチャグチャにへばりつくと、徐々に人の形を成しつつ、その腕を支えにして立ち上がろうとする。


 ここから完全復活まではあっという間であろう、要警戒だ……



「マーサとマリエルは俺の後ろに入れ、もし復活してすぐに襲い掛かってきたら俺の二の腕でも揉ませてやる」


「頼むわよ、あんなのに触られるのはぜ~ったいにイヤなんだからね」

「左に同じです、命を賭して私を守って下さい」



 怯えるマーサとマリエルを背後に隠し、肉塊の再生を待つ……というか肉の中から賢者風のローブも再生しているのだが、コイツに関しては衣服も体の一部なのか?



「気を付けてっ、完全復活するわよっ!」


「ああ、さてどういう挙動をするか……」



 衣服に続いて表皮まで再生した大賢者、すっかり元通りである、どうせ再生するならジジィ以外の見た目にすれば良いのに、それは無理なのか?


 大賢者ジジィは一度直立した姿勢で隅々までの再生を終え、そこから完全に腰の曲がったジジィスタイルに戻る、と、心なしか落ち着いた雰囲気に見える、そして何か発言をするようだ……



「……やれやれ、いくら何でもあんなに細かく刻むことはないんだじょ」


「おいジジィ、お前正常なのか? 今の状態なら節度を守った行動を心掛けることが可能なのか?」


「む、何だか失礼な奴が居るようだじょ、こう見えてわしは大賢者、吸収すべき『堕落』がない時点でそんなこと朝飯前なのだじょ」


「その頭の悪そうな語尾は修正されないのか……」



 精霊様の目論見通り、バグッて『堕落』というか変質者パワーを撒き散らしていたドロシーを排除したことで、大賢者は普通に会話が出来る状態になったようだ。


 これで色々と話を……いや待て、俺達はこのジジィが欲しいのではない、このジジィの成れの果てであった賢者の石が欲しいのだ……



「さてと、せっかく封印が解けて復活したのじゃ、わしは再びヨエー村の人々を救うべく作業に戻るんだじょ」


「ちょっと待てコラ、封印を解除してやった俺達には礼のひとつもナシなのかよ? せめて凄い効果を発揮する賢者の石を置いて行け、お前の腕を引き千切ってそれを石に変換するなどしてな」


「む、何だじょ? おぬしはもしかしてわしが石になっていた際の効果を得たいじょ?」


「そうだ、賢者の石の効能によってサキュバスの魅了を封じ、サキュバスである南の四天王……と言っても知らんか、とにかく強大な敵に打ち勝って、世界に平和と安定をもたらすんだよ」


「ほうかほうか、それならくれてやるじょ、ふぬぬぬっ……」



 特に交渉することもなく、あっさりと賢者の石をくれるなどと言い出す大賢者。

 もちろん先程まであった石そのものは消失し、この場にあるのは大賢者そのもののボディーのみ。


 その大賢者が手を上に突き上げ、何やらブツブツと呪文のようなものを唱え出す。

 天上付近に現れた緑色の光、もしかして賢者の石そのものを召喚……いや、手に取って口に入れやがった……



「ふむっふむっ……おぇぇぇっ!」


「汚ったねぇっ! 何吐いてやがんだっ! 草食ってゲロ吐いてる猫とたいして変わらんだろお前……」


「おぇぇっ、じゃがコレこそが賢者の石、封印された際わしの胃の中にもたれておったお好み焼きを結晶化したものだじょ、さぁ、この新しい賢者の石を手に取るが良いのだじょ」


「何だお好み焼きって、それで意味あんのかよ? てか誰がこんなベトベトの物体に触るかってんだ、ちゃんと洗ってからじゃねぇと近付くことすら出来ねぇよ」


「でもあんた、この石は完全にホンモノよ、封印されていた賢者の石と全く同じ力を感じるわ」


「いやそうかも知れないが、それでもよ……」



 今まで俺達の手元にあった賢者の石は、このジジィ大賢者そのものが結晶化したモノ。

 良く考えればそれだけでも十分にキモいのだが、今度のコレに至ってはなんと胃の内容物である。


 しかも封印されている数千年の間そのまま残っていたお好み焼き、もう結晶化どころか化石化してもおかしくないレベルの、遠い遠い昔のお好み焼き。


 気持ち悪さの限度というものを軽く突破しているのだが、現状『賢者の石』であるもの、即ち俺が今回の戦いに参加出来る条件となるアイテムはコレ以外に存在しない。


 物凄く洗って使おう、擦り切れるまで、表面に付着したジジィ由来の成分が素粒子レベルでどこかへ行くまで、誠心誠意真心を込めて隅々まで丹念に洗っておかなくてはならないであろう。



「では、今度こそわしはヨエー村に……というかここはどこで、今はわしが封印されてからどのぐらいの時が経ったんだじょ?」


「ここはペタン王国の王都だ、お前が石になってからはもう数千年経過している、そしてヨエー村はまだ辛うじて残っているが、もうあそこの連中は人と呼ぶに値しない有様だ」


「なんとっ!? となると急いで堕落した心を吸わねばならないんだじょ、すまぬがおぬし、わしをヨエー村まで案内するんだじょ」


「知らねぇよっ! 何度拾う骨折しても再生する足があるんだから、自分で勝手に歩いて行きやがれ」


「賢者の石をくれてやったというのに、この上なく薄情な奴だじょ……」


「黙れ、お前はもう用済みなんだからな、あれだけのことをしておいてこの場でブチ殺されないだけでもありがたいと思うことだ。それがわかったらとっとと失せろ、あとヨエー村に着いたら薄汚い格好の臭いおっさんに協力してやれ、お前如きの帰りを待ちわびているのは現状全世界で唯一あのおっさんのみだからな」


「……何だかよくわからんがサラバなのだじょ、またいつか会うような気もするが、しばしの別れだじょ」


「おう、早めに死んどけよ~っ」



 どこをどう行ったらヨエー村に着くのかすら聞かずに、何らかの術を用いてドロンと消えた大仙人。

 奴に関しても南の四天王城攻略後、ヨエー村の件とセットで対応することとしよう。


 というかあのジジィ、ヨエー村に辿り着く前にどこかで堕落した心を吸いすぎて壊れ、強制わいせつなどの罪で処刑されてしまうかも知れないな。


 まぁ、それはそれで仕方ないことだ、俺達には一切関係ない。

 不潔で不快とはいえ、賢者の石が手に入った今では、奴が死んだところで一切困ることはないのだから。



「さてと、まずはこの賢者の石を洗浄してやらないとだな、マリエル、王宮に頼んで囚人でも借りてくれないか?」


「わかりました、ではいつも通り死刑囚を騙して働かせましょう、見事この石を綺麗にすれば救ってやる、そういう感じで」


「ああ、その辺りは適当で構わない、あと他の皆は出発の準備をしようぜ、今回は四天王城の攻略だけじゃなくて、聖都の奪還と世界中にあるサキュバスボッタクリバーの摘発、さらにヨエー村を元の次元に戻したりもしないとだからな、何もかもを可能な限り急ぐべきだ、ということで準備開始!」


『うぇ~い!』



 手分けして色々とやっている間に、ドロシーを屋敷から引き離していたルビアとジェシカも戻って来る。

 神界エッチな本を没収したところ、ドロシーは急に大人しくなり、今ではすっかり元の状態に戻っているという。


 まぁ、俺達が南の四天王城から帰るまでは、ドロシーには地下牢で大人しくしていて貰おう、そしてせっかく来てくれたキャシーには憲兵の案内する王都観光をプレゼント。


 メルシーは……連れて行こう、いくら勇者パーティーの仲間とはいえ、子どもで、しかも非戦闘員であることが明らかなメルシーに対して攻撃を加えるような敵は居ないはず。


 もちろん魔物だとか下級魔族だとか、そういった低脳な連中が出現した場合はその限りではないが、そもそも雑魚なので特に脅威とはならない。


 そこから朝方まで掛けて準備をし、観光旅行に出掛けるキャシーを見送る。

 最後まで作業していた俺とセラ、そしてジェシカの3人は、そこから昼まで眠って出発に備えた……



 ※※※



「よぉ~し、全員乗ったな、ここからトンビーオ村までは馬車で、そこから船で南の大陸へ、さらに旧共和国領も越えてさらにさらに南進したら魔族領域だ、では出発!」


『うぇ~い!』



 ここからは長い長い、本当に長い旅路である、もちろん船に乗っている間はグッスリ、旧共和国領を抜ける際も、征服者側の王国による命令で、俺達を安全に端から端まで届けさせるよう依頼してある。


 もちろんそこから先、魔族領域突入後は自力で進まねばならないのだが、なぜか付いて来たエリナ曰く、南の四天王城は魔族領域と人族の領域の境目と言って良い程近くにあるとのこと。


 ゆえに、自分達で苦労して道を行かねばならないのは、王都からトンビーオ村までの馬車の旅で大半、あとは寝ているか適当に酒でも飲んでいれば、あっという間に敵の城のすぐ近くまで到着する。


 ということで旅自体は非常に楽チンなのだが、行った先で待ち構える強敵、そしてそれを倒した後にも満載のやるべきことを考えると、俺の気持ちは深海よりもブルーだ。


 などと考えていても仕方ないので、適当に雑談でもしながら気を紛らせよう……



「とぉっ! どうじゃっ、妾の聖なる魔法は悪魔を撃ち滅ぼすのじゃ!」


「ぐえ~、参りましたですの~、何卒お慈悲を~」


「何やってんだ? てかメルシー、その小さい杖は何なんだ?」


「ほう、コレに目をつけるとは、さすが異世界勇者じゃの、この杖は伝説の杖、間を打ち滅ぼす聖なる杖なのじゃっ!」



 明らかに子ども用の小さな杖を自慢げに振り回すメルシー、やられ役はユリナ。

 横でマリエルがプッと吹き出していることから、それを与えたのが誰なのかは容易に想像が付く。



「しかし聖なる杖か……聖なる魔法とかも練習すれば使えるようになるのかな? てかそんなものが存在するのかな?」


「あら勇者様、聖なる魔法も、それから闇の魔法も一応は存在するわよ、見たことはないけど、ルビアちゃんの回復魔法が一番それに近いかしらね」


「そうなんだ、じゃあメルシーが大人になったらもしかして……」


「聖女という立場で、しかもキチンと練習していれば或いはってところね、可能性は低いけど、普通の人と比べるとまだチャンスがある方だと思うわ」


「へぇ~、もしそういう珍しい魔法をゲットしたら、勇者パーティー準会員から正会員に格上げだな」



 聖とか闇とか、どういう効果の魔法が発動するのかは良くわからないが、何となく普通のものより強力そうだ。


 異世界を旅していればいつかは使い手に遭遇するのであろうが、それがどんな奴なのか、敵なのか味方なのかすら現時点では見当が付かない。


 これから先、魔王軍の残りは四天王が2、副魔王2、そして魔王本人だ。

 その中の誰かが、聖か闇かで言えばおそらく闇だが、そういう特殊な魔法を使う可能性も否定出来ないな。


 まぁ、誰がどんな戦い方をしてくるのかはそのうちわかるとして、今は南の四天王、アンジュの討伐だけを考えよう。

 まずはトンビーオ村にて、馬車から船に乗換えだ……

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