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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十五章 村へ
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446 村からの出撃

「あの、え~っと、良くわからんのじゃが、一体何をしたんじゃ? どうして神様方が、その……倒れて、いや死んでいるのじゃ?」


「俺達がブチ殺したからだ、この先俺と仲間達、そしてお前達が大仙人と呼んでいるこの汚いおっさん(断じて仲間ではない)で、この『神』一派を皆殺しに行く、そして邪魔したらこの村を滅ぼす、良いな?」


「な、なぜそのようなことを……」


「もう忘れたのか? 俺達は『神様』なんかよりもよほど偉い、そして既にお前達を狂魔獣から守ったように、守護者たる存在だ、その先はもう言わなくても……わからんようだな……」



 そのぐらい察して下さいが通用しないヨエー村の村長、もちろん他の連中はそれ以下。

 未だに神と崇めた仙人が、物言わぬ死体となっていることを認識出来てすらいない馬鹿が大半のようだ。


 ここまで頭が悪いと逆に幸せなんだろうな、と、それは俺も異世界転移前によく言われていたことだが、別に知能が低いことによって幸福を感じたことなどなかった、まぁ、俺の場合は天才すぎて評価されないだけであったのだが……


 それはともかくとして、どうにか村長に状況をわからせようと、引き続き話を続けていく。

 だがダメなようだ、あまり長い話をすると途中で冒頭部分を忘れてしまい、同じ話の無限ループをしなくてはならないのである。


 俺もイライラしてきたが、あまり辛抱強くない精霊様辺りの怒りはそろそろピークだ。

 暴れ出し、村人を皆殺しにしてしまうのも時間の問題……その方が手っ取り早い気がしてならないな……



「だからっ、こいつらは神様なんかじゃなくて、この村で実験をしている悪い奴等なんだよ、わかるか実験って? さすがにわかるよな?」


「実験という言葉は聞いたことがないの……」


「いや、さっきここに転がっている死体の片方ガお前達のことを『実験動物』だって言っていたんだが」


「はて? 神様方の言葉は難しいので良くわかっとらんし、わしらは食糧だけ貰えればそれでウッハウハじゃからの」


「だから神様じゃねぇって言ってんだろぉがっ!」


「もう良いわ、コイツっていうかここの連中は全員処刑しましょ、どうせ生きていたって何の価値も創造しないんだし、今ここで殺しても問題ないどころか世界にとってプラスに作用するはずよ」


「まぁ待て精霊様、今この村を滅ぼしたらどうなる? 村人にはまだ『大仙人一派に投石する』という重要な使命が残っているんだぞ」


「あ、確かにそうね、実験動物だと思っていたこの連中に石を投げられる、そのときの悔しそうな顔を見てホッコリしなくちゃだわ」



 あっという間に意図を察し、言葉の内容を理解してくれる賢い精霊様、それに対して何度説明しても、100を聞いて1を理解することさえもない馬鹿村長。


 直ちにブチ殺したくなるのもわかる、というか普通の一般人がコイツに出会ったとしたら、10人中9人が殺害を選択、残りの1人は恐れをなして逃げ出すであろう。



「でももう仕方ないな、この村長だけでも殺して……いや、おいおっさん、あんたが説明しろよ、この馬鹿共との話には慣れているだろ?」


「あぁ、さっきからお声が掛かるのをずっと待ってたんだ、この連中の取り扱いなら俺に任せろってんだ」


「じゃあ頼んだ、俺達は出発の準備をしてくるから、話を付けたらあんたも準備をしてここに再集合だ」


「ん? 何だもう敵の本拠地に乗り込むのか、ちょっと気が早いような感じがしなくもねぇが……」


「馬鹿か、汚くて臭いだけじゃなくて馬鹿なのかあんたは、どうせこのクソ仙人が戻らないと知ったら捜索隊が来るだろうし、こっちから攻めた方が有利なんだよ」


「おう、まぁそりゃそうだが、物理じゃなくて心の準備ってもんがだな」


「うるせぇ、ガタガタ言ってないでサッサと始末を付けるんだ、もしダメそうなら殺しておけ、あ、始末して構わんのは村長だけだぞ」



 ということで大賎人のおっさんに村長への状況の説明を丸投げし、俺達は宿泊所に置いてある武器以外の荷物をまとめ、再び仙人を殺害した現場へと戻った。


 まだおっさんによる対村長説明会は続いているようだ、だが、そろそろそれも終わりを迎えようとしている雰囲気である……



「……うむ、ではわしらは神様が死んだと神様に伝えて……あれ? 神様は死んでしまったのにどうやって神様に神様が死んでしまったと伝えるのじゃろうか? 大仙人様、一体どうすれば死んでしまった神様に神様が死んでしまったことを伝えれば良いのですかの?」


「だからその必要はねぇって言ってんだろ、お前等はここから動くんじゃねぇ、その代わりあそこにある食糧は好きに食って良いぞ」


「おぉっ! 何とウッハウハなことじゃ、早速神様にありがとうを言わ……そういえば神様は死んでしまったのじゃな、神様が死んでしまったことを死んでしまった神様に死んで……あれ?」


「もう良いっ! 村人全員でここの肉でも食ってろってんだ、俺達はもう出掛けるからなっ!」


「あの、大仙人様はいったいどちらへ? それとさっきから見慣れぬ人が」


「……喋りすぎて客人の顔すら忘れたのか」



 馬鹿の扱いに長けたおっさんでも、この特殊すぎる状況を正しく理解させることは出来ないようだ。

 というか説明すればする程に混乱していくな、もうアレだ、そもそも脳のキャパオーバーなのであろう。


 つまりこれ以上何を言ってもそれは無駄、幸いにも村長以下村人達は、おっさんから食べることを許可された、仙人共のリヤカーに乗っていた食糧を、肉も野菜も生のままガツガツと貪り始めた。


 他の連中も呼んでやれよと言いたいところだが、餌にありついた野生動物がそんなことをするはずがない。

 むしろこの場で奪い合いの喧嘩が勃発し、村が全滅などということにならないか心配だ。


 と、その様子を見守っている暇ではない、この連中が食糧に夢中になっている隙に、誰にも何も突っ込まれることなくここを発つこととしよう。


 魔導アシスト付きの最新リヤカーは使いたいため、その荷台からすべての食糧をドサドサッと地面に落としていく、もちろん村人達はそちらに群がる。


 ……荷台は意外と狭いんだな、これでは1台に付き2人が限界だ、となるとそれぞれ俺とカレン、もう1台は精霊様とリリィぐらいでいいだろう。


 引っ張るのは馬車すら牽けるマーサと比較的力のあるジェシカ、よし、これで配車は完了だな、おっさんは準備するものが何もないようだし、すぐに出発だ……



 ※※※



「よしっ、出発よーっ!」


『うぇ~い!』


「もしもしセラさん、その荷台には俺が乗るのが通常ではないでしょうか?」


「何言ってんの勇者様は、男は歩くのが普通よ、むしろリヤカーを牽く係ぐらいがちょうど良いと思うんだけど」


「え、俺異世界勇者、偉いんじゃ……うむ、それは誤解であったか、サッサと行こう」



 これ以上何かを主張してもどうせディスられるだけ、ならばリヤカーに乗るのは諦めて……クソッ、こんなカッコイイ最新マシンを前にして試乗することすら叶わないなんてっ!


 仙人共や俺の使える例の不思議パワーではなく、普通に魔力のアシストが付いたリヤカー。


 自転車でないのはこの世界の事情によるところが大きいが、それでもこんなに凄い技術、人族も、そして人族よりも遥かに進んだ文明を持つ魔族でさえも、あと数十年は獲得し得ないものであろう。


 そのマシンが2台も、しかもヨエー村の馬鹿な村人達に餌を運ぶというくだらない目的のために運用されているのだ。

 大仙人一派の本拠地では、これとは比べ物にならない『凄いアイテム』が目白押しであることは確定。


 全部とは言わないが、その大半は俺達のモノ、そして換金した場合も俺達の金、国庫に帰属するのはイマイチと判断された残りカスだけとなる、まぁ、少しは分けてやろうというのだから感謝して欲しいところだな。



「それでおっさん、かつて仙人共を追ったときに消えたポイントはどの辺りなんだ?」


「かなり先だが、その前に見えない壁をどうにか越えないとなんねぇんだぞ、そんなマシンを持ってどうやって登るってんだ?」


「それは俺に任せておけ、え~っと塀のあった位置は……」


「もうすぐそこです、来たときに目印を置いておきましたから」


「さすがミラ大先生、気が利くし賢いじゃないか」



 ミラが設置したという目印の要らなくなったエッチな本は、ここ2日分の夜露などなどでジットリと湿り気を含み、さも山に投棄されたソレであるかのような良い仕上がりだ。


 早速おっさんを除く他のメンバーと体を密着させ、力を込めてスッと塀の向こうへ、その後俺だけが元の場所に戻る。

 リヤカーも普通に透過するのか、まぁそうでなくては仙人共がこれを牽いて村に行くことは出来ないか……



「おいちょっと待ってくれ、今まで居た仲間は……もしかして仙人共みてぇにすり抜けたってのか? この壁を自力で?」


「その通りだ、俺クラスの絶大な力を持ってすればこんなもの朝飯前だ」


「すげぇっ!? じゃあ俺も……」


「ちなみに俺に触れていないと壁を透過する効果は出ない、あんたは汚いから触れたくもないし触れられたくもないんだ、ということで向こうで待つ、地道に登って越えて来るんだな」


「お、おう……」



 薄汚いの領域を遥かに超えた汚さのおっさんに触れることは出来ないため、1人だけ地道に登って貰う他選択肢がない。


 とはいえ村に居る他の連中と違って、このおっさんは通常人の体力を兼ね備えているのだ。

 酷い生活で痩せ細っているとはいえ、この程度の塀を乗り越えるのは造作もないはず……はずだが……


 なかなか来ないおっさん、気になって様子を見に行くと、腕の力が足りず、途中で固まって動けなくなっているではないか。



「た……頼む、もう登れないし降りることも出来やしねぇ、何とかしてくれ……」


「全くしょうがないクズだな、栄養が足りなくて力が出ないのか、ちょっと待ってろ、お~い、精霊様~っ!」


「何よ、もしかしてこんな塀すら越えられないわけ? これだから人族のおっさんは……」



 精霊様に頼み、これまた捨てる寸前の汚い雑巾をおっさんに握らせる。

 その反対側を掴んだ精霊様が宙を舞い、塀の反対側にドサッと落として乗り越え完了だ。



「いででっ、全く歳と貧困には勝てねぇな……」


「おいサッサと立つんだ、早く敵の本拠地に近付かないと先手を打たれかねない」


「ん、よっこらしょっ……わかった、じゃあ俺について来るんだ、この先に仙人共が使っている秘密の道みたいなのがあるからな」



 こんな誰も居ない、本来の世界とは別次元の森で秘密の道など馬鹿馬鹿しい、そうも思ったのだが、かつてはここで賢者や普通の善良な仙人が修行していたのだ。


 それらが使っていた道が今の大仙人一派に制圧され、ヨエー村での謎実験が開始されたとみるのが妥当。

 となると最初の頃はあの塀もなく、村人によって追跡される可能性を考えた仙人が道を隠してもおかしくはない。


 現にこのおっさんはその塀すら越えて、仙人の秘匿すべき情報をいくつも掴んだのだから……



「え~っと、あ、久しぶりだが覚えていたぜ、ここの木を退けると……ほら、これが秘密の道の入口だ」


「……凄い術を使うわりにはアナログなんだな」



 まるで山賊の隠し通路の如く、木の枝を大量に組み合わせた蓋で覆われていた通路の入口。

 通った後は念のため元に戻しておこう、パトロールなどで仙人がここを訪れ、蓋が開いているのに疑念を抱いたりしたら厄介だ。


 その道に入り、2台のリヤカーと共に進んで行く……ここはほかの場所と違い、しっかり地面が均されていて歩き易い。

 きっと仙人共が自分達の利便性を重視したのであろうが、こんな森の中には不釣合いな良い道だ。


 などと考えながらしばらく進んで行くと、先頭を歩いていたおっさんがはたと立ち止まる。

 次の瞬間にはフワッと漂うキツい体臭、マーサの鼻が曲がってしまいそうだ、いや既に手遅れか。



「ここだ、この付近のどこかで仙人共が消えやがったんだ、手をかざした途端にスッと、幽霊みてぇにな」


「そうか、じゃあこの一帯のどこかに別次元への入口があるってことなんだろうが、探すのはかなり手間だな……」



 まだ先に道は続いているのだが、おっさんがここだと言うのであればそれを信じる以外にない。

 適当に力を込めて手を前に出してみるものの、入口は見つからず、ただただ例の力を消費していくだけ。


 何か効率良く目的物を探し出す良い方法が……と、ミラのバッグが緑色の光を放っている、そういえばこのおっさんに見せた後、エメラルドグリーンの転移装置はミラに預けたのであったな……



「ミラ、ちょっとバッグから例の石を出してくれ」


「わかりました、あっ、光ってるじゃないですか」


「そうなんだ、そしてその石は俺の力じゃなくて、この辺りに存在している『異次元への入口』に反応しているんだと思う」



 ミラがバッグから取り出した石、それを右の方に向けると強く光り、逆に道の左側へ持って行くと光が弱くなる。


 つまり『何か』が存在しているのは右の可能性が高いということだ、そしてその『何か』というのは、状況からして大仙人一派のアジトがある次元へと繋がる扉である可能性が高い。


 前回その類の扉を通り、この次元へとやって来たときには石が反応しなかったのだが、それは扉の場所を正確にインプットしているのであろうゴーレムが使うものであるためと推測する。


 ゴーレムのような機械じみた存在とは違い、修行をしているとはいえ仙人も生身の人間なのだ。

 扉の場所を失念したり、覚えていても位置を見誤ったりすることはあるはず。


 それを防止するために、おそらくそれぞれの仙人が所持しているのであろうこの転移装置の石が、扉に近付くと反応する仕組みになっているのであろう。


 道の右側に集中し、石をかざしながら行ったり来たりを繰り返す……一番強く光るポイントを求めて、徐々にその場所が絞り込まれていった。



「うむ、ここみたいだ、ちょっと試してみる、ミラ、また石を持っていてくれ……」


「わかりました、はい、バッグにポイッと」


「すまんな、じゃあいくぞ、ふぬぬぬっ……で……出たぁぁぁっ!」


「いや勇者様、もう流れ的にほぼ出そうな感じでしたから、そこまでリアクションしなくても大丈夫ですよ」


「……ですよね」



 目の前、道の右側に張り付くようにして出現した緑色に輝くゲートのようなもの。

 仲間達は早速入る準備を整えているが、大賎人のおっさんは腰を抜かしている。


 まぁ無理もない、以前仙人の追跡をしたときにはこのゲートを見ておらず、単に消失しただけだと思っていたはずなのだ。

 それがこんな、目に見える形で『出入り口』として現れたのだからビックリ仰天であろう。


 もっとも、臭くて汚いおっさんに手を差し伸べ、引き起こしてやるようなことは不可能である。

 驚くのは仕方ないが自分で立ち上がって欲しい、あと臭いからもう少し離れて欲しい。



「じゃっ、私が一番乗り~っ!」


「こらリリィ、また尻を叩かれたいのか?」


「はっ! に……2番目で良いです……」


「……それでも前の方で入りたい気持ちは消えないんだな」



 ゲートの向こうには何があるかわからない、いきなり武器を持った仙人と鉢合わせするかもだし、実はこのゲート自体がトラップで、勢い良く抜けたら谷底へ真っ逆さま、などということも考えられる。


 もちろんリリィであればその程度のことで重傷を負ったりはしないし、多少怪我をしてもルビアが居れば安心だ。

 それでも仲間が負傷するところを見たいとは思わない、ゆえにここは……



「おいおっさん、そんな所に座ってないで早く行くんだ、先頭を切るのは案内係の責務だからな」


「お……俺が行くのかよっ!? 唯一戦えない俺にこんな危険な……」


「そうか、じゃあこの場であんたを殺す、メッタメタに切り裂いてな、それか助かる可能性のあるゲートの先、どちらを選ぶ?」


「チッ、わかったよ、行きゃ良いんだろっ」


「その通り、死にたくなかったら俺に逆らわない、それがこの世界の基本であることを先に知れて良かったな、大仙人をブチ殺して村から出たときの死因がひとつ減ったんだ」


「クソッ、誰が一番の悪役なのか良くわかった気がするぜ、じゃあちょっと手を……」



 文句を言いながら、恐る恐るゲートの先に手を入れるおっさん……特に切られたとかそういうことはないようだ。

 次いで顔を突っ込み、その先の様子を探った後、そのままの格好で手をヒラヒラとさせ、俺達を誘いながら中へ入って行った。


 おっさんに続いてやる気満々のリリィが、次は精霊様でその次がカレン、順番にゲートを潜り、最後に残った俺もその緑の枠へ体を突っ込む。


 抜けた先は何の変哲もないタダの森……ではないようだな、遥か先の切り立った崖の上、そこに城のような建物がひとつ、ポツンと立っているのが確認出来る。



「あっ、そういえばこの景色、前に賢者の石の調査に来た場所そのものよっ! あの城がある崖の真ん中辺りに洞窟があって、そこに石を封印していたのっ!」


「本当か精霊様……と、良く見るとヨエー村の次元に転移する前の森と地形が似ているな、植生はまるで異なっているが、全部伐採してツルッパゲにしたら同じにしか見えないだろうよ」


「ええ、そしておそらくこっちの次元がホンモノ、あのオーパーツ狩りが流行っている森が、仙人共によって作り出された別次元よ」


「精霊様、そうすると大仙人一派は我が王国の領土を勝手に切り取り、独占して使っているということになりそうなのですが……」



 マリエルの言葉に黙って頷く精霊様、もちろん俺も肯定したいところである。

 大仙人一派はこの地を、ヨエー村を国から隠し、好き勝手にしていたのだ。


 そしてもちろん今目の前にある、かつては賢者や善良な仙人が居たその裏山も、その次元ごと独占してしまっているということが確定。


 これがもし、高い知能を持つ賢者や仙人の集団の存在が、王国によって把握されていたとしたらどうであろうか? 王国の国力は今よりも遥かに高く、文明もそれなりに進んでいたはず。


 つまり大仙人一派は、王国とそこに住む人々に対して途轍もない規模の機会損失を押し付けたということになる。

 奴等は完全にアウトだ、一気に攻め込んで、王都に連れ帰って残虐処刑ショーのネタにしなくてはならない……

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