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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十五章 村へ
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443 とんでもない村

「どうだ精霊様、周りに人気はないか?」


「ええ、人の住んでいるエリアはもっと向こうよ、ここから侵入しても見られることはないわね」


「よしっ、じゃあ精霊様はそのままインしてくれ、他は全員俺と接触するんだ……と、さすがに無理があるな、塀をよじ登れるなら登ってくれ」



 いよいよヨエー村への突入である、精霊様は普通に飛んで塀を越え、カレンとマーサは地味に登って行く手法で突入、他のメンバーは俺を中心に押し競饅頭状態になり、壁を透過して村内へ入ろうと試みる。



「おいこらジェシカ、もっとギュッと密着しないか、俺の腕におっぱいをギュッと押し付けるんだよっ」


「主殿はおっぱいを触りたいだけではないのか……」


「そうだよその通りだよっ、文句あるか?」


「まぁ、別にないな……」


「うむ、ではふざけたことをしていないで先を急ごう」



 おっぱいの件は良しとして、全員が俺と接触していることを入念に確認、そのまま前へ進んでヨエー村の高い塀を透過した。


 既に内部に到着し、こちらを向いて待機していたカレン、マーサ、精霊様の3人。

 だがその全員が、俺達が無事に到着したことではなく、別のことに心を動かされているようだ……



「見て下さいよご主人様、後ろの塀がっ!」


「塀がどうしたって? 塀が……塀が見えないのか……」


「あら、本当に見えないわね、確かにここにあるけど、勇者様、試しに一度外に出てみてよ」


「わかった、ちょっと待ってな」



 振り返ったらそこになかった村の塀、だが存在していないというわけではなく、手を伸ばしたセラはそれに触れることが出来た。


 実験のために元々透過してしまう俺だけが外に出る、外からだと塀がそこにある、そして村内の様子を覗おうとしてもそれは叶わない。


 もう一度透過し、仲間の待つ村内へと戻る……振り返ってももちろん塀は見えないが……



「で、どうだった? 外に佇む勇者たるこの俺様の凛々しいお姿を拝見することが出来たか?」


「いえ、全然、外は見えているんだけど、勇者様がここから出ても見えはしなかったわ」


「ということはつまり、壁が透き通っているわけじゃなくて、何か幻術のようなもので外の森らしき風景を見せているだけってことだな、サリナ、この術が何かわかるか?」


「う~ん、魔法じゃないので何とも言えませんが、もし村ひとつを囲んでしまうような幻影を見せているとしたら、それは途轍もない力を必要とする行為ですよ、私と同じクラスの幻術使いが100人集まってようやく1時間持つかどうか……」


「何それ超凄いじゃねぇか、まぁでも規模を考えればその次元か、人の成せる業じゃないことだけは良くわかるな」



 魔法でこれをするとしたらサリナが100人、それでやっと1時間。

 この村の塀に映し出されている景色が、どれだけとんでもない力によって生み出されているのかということだ。


 まぁ、もしかしたら凄い省エネを実現する方法を大仙人辺りが見つけ出し、それをこんなわけのわからないことのために用いているという可能性もないとは言えない。


 だがその場合、せっかくの超技術を世のために広めることなく、社会に対して多大な機会損失を被らせる結果となっていると言い得る。


 つまりその行為を犯罪と位置付け、大仙人の持っている知識は人族の共有物として洗いざらい一般公開、ついでに本人らに与える残酷な処刑も一般公開だ。


 未だに目的が掴めてこない大仙人一派の所業ではあるが、少なくともまともに、社会の役に立つようなことをしようという気概は感じられない。


 そういう連中は殺しても良いのである、生きる権利などもちろんないし、有形無形問わず、資産を保有する権利も一切認める必要がないのである。


 即ち命から何から、大仙人一派の所有するすべてのモノは没収、凄い技術や情報は公開、そして一部の価値ある有形物は俺達が直接頂き、残りのカスみたいな部分は王国の国庫にでも放り込むのだ。



「まぁ、塀のことはもう忘れて、ここからは村の探索をしていこうぜ、まずは村人を発見するよう尽力するんだ」


「勇者様、村人を見つけたらどうするんですか? 私が話をしても良いですが、どんな話題を振ったら……」


「マリエル、別に国を代表して王女が挨拶、なんてことはしなくて良いぞ、だいいちここの連中は王国への帰属意識とか持っていないだろうからな、いきなり王女様が現れても、一体どこの王女様なのか、そもそも王女って何だ? って感じだと思うぞ」


「なるほど、確かにそうかも知れませんね、ですがそんな方々を相手にどうやって意思の疎通を?」


「適当に魔法とかで脅しときゃ良いだろうよ、ぶっ殺されたくなかったらってな、もしそれでビビんなかったら、リアルに何人か殺れば言うことを聞くようになるだろ」


「それは勇者の取る手段として如何なものかと……」



 マリエルは何やら心配しているようだが、別にこれからコンタクトを取る人々は宇宙人とか地底人とか海底人とか、そういった類の生物ではなく、少し堕落しただけの通常人なのだ。


 最初は言葉が通じなかったり、こちらに対して敵意を向けてきたりするかも知れない。


 だが俺達の方が知能もパワーも圧倒的に上であること、そしてそれに見合った権力も持ち合わせていることを誇示すれば、知的生命体である以上はウホウホ言いながらもその前に平伏すはずである。


 つまり、俺達は何も心配せず、堂々とヨエー村の連中の前に姿を現せば良いのだ、それはまるで降臨した神の如く。


 オドオドしていたり、自信のなさが現れているようでは舐められる、こういう状況では初対面が非常に肝心なのだ。


 むしろ釘バットとトゲトゲの付いた革ジャンを装備して、髪型もモヒカンで行った方が効果的なのであろうか、そんな気さえしてしまう状況である。



「あっ、ご主人様、向こうの方に建物みたいなのが見えましたよっ!」


「どこだ、ここからまっすぐ行った所なのか?」


「そうです、でも何だかカクカクして、普通のお屋敷とは全然違うような……」


「ほう、ここの人々は村から出ることが出来ない分、ちょっとお洒落な感じのハウスでも建てて楽しんでいるのかな?」


「いえ、私がさっき上空から見た感じだとそうでもないように思えたわ」


「そうでもないとは?」


「リリィちゃんが言ったカクカクってのは、本当に味気ない建物なのよ、立方体に小さい窓が付いたみたいなね、とてもお洒落でそうしているとは思えないわ、きっと機能性だけ重視した建造物よ」


「うむ、何となく想像が付いたぞ……」



 リリィの目撃情報とそれに対する精霊様の解説を元に、俺の頭に浮かんだのはビル、というか無機質なビル群。

 所狭しと立ち並ぶ灰色のコンクリートの塊が、何とも言えぬ都会の威圧感を与えてくる、そんな状況だ。


 それをこんな山奥の、閉鎖されたショボい村で実現しているのか? いや、高さに関しては現時点で空にその姿が見えていない以上、この世界の通常、つまり1階から高くて3階建てぐらいのものなのであろう。



「あら、私にも見えたわね、確かに灰色の、単なる四角みたいな建物じゃないの」

「私も見えました~っ!」


「ん~っ、さすがに目の良さは俺が最低だな、てかカレン、1人で走って行くんじゃない、突然発見されたらどうするんだ」


「あ、は~いっ」



 俺のすぐ後ろを歩いていたセラと、前に居たカレンもその建物が見えたのだという、そのまま他のメンバーも続々とそれを目視していく中、最後の最後で俺にも見えた。


 色は完全にコンクリート、窓は本当に小さく、建築基準法の要件を満たしているのかどうかさえ……いや、それをこんな所で言っても通用しないか、とにかくあまり住みたいと思える建物ではない。


 その建物がいくつか並んでいるのだが、いずれも2階や3階があるようには見えない、というか確実にないと断言出来る。

 言うなれば、『鉄筋コンクリート平屋建て』の、プレハブの方がまだマシな次元の小屋が並んでいる感じだ。


 そのまま建物の方へと歩いて行く、と、あるところで向こうがこちらに気付いたようである。


 白というかクリーム色というか、とにかく麻で出来たと思われる粗末な服を着たおっさんが建物の中から出て来た。

 次いで別の建物からも、今度はおっさんというよりは少し若いが、着ている服はまるで同じ。


 俺達が近付くにつれ、徐々に建物から出てこちらの様子を覗う人間が多くなってきたのだが、まるで制服でも決まっているかのように同じ格好、ちなみに居るのは野郎ばかりで味気ない。


 その出て来た野郎共は、次第に一ヶ所に集まり出した……まるで俺達を迎え入れるかのような待機スタイルだ、このまま接近しても攻撃を仕掛けてくるよなことはないであろう。



「ねぇ、何だか期待と不安が入り混じったような目でこっちを見ている気がするんだけど」


「まぁあの連中にとっての俺達の来訪は、ズバリ未知との遭遇である可能性が高いからな、何か良いものを授けてくれるのではないかと思う反面、侵略者かも知れないという考えも頭をよぎるんだろうよ」


「そんな感じなのかしらね……」



 集まった野郎共はザワザワしているようだ、それが何を話しているのかはまだわからない。

 だがこのまま歩いていれば、そのうちにその声が届く範囲に到達するのだ。


 既にカレンやマーサ辺りにはその会話の内容が判別出来ているのであろうが、今ここでそれを聞く意味がない、ヨエー村の人々とのファーストコンタクトはもうすぐ目前に迫っているのだから……



 ※※※



 俺達がすぐ目の前まで来ると、集まったおよそ20の人々はさらにガヤガヤと騒ぎ出す。

 その会話の内容は……うるさくてイマイチ聞き取れない、だがそのうちの1人が、意を決したようにして俺に話し掛ける……



「あ……あの……その……え~っと……」


「何だおっさん、お前がここのリーダーか? ここはヨエー村で間違いないんだよな?」


「あ、村は確かそんな名前だったような……しかしリーダーとは何のことで?」

「というかこの人達は神様じゃないのか?」

「神様はちょっと前に来たばかりだろう、食糧を持って来てくれるのは今ある分がなくなる頃だ」

「そうか、じゃあこの人達は神様じゃ……」


「おいちょっと待てお前等、何だ神様って、女神のことか?」


「神様は神様じゃ、皆白い髭を生やした男で、女神というのはわしらは知らぬ」



 ……今の一言だけでも察することが出来る、この村の人々が『神様』と呼んでいる者共は、完全に俺達の敵である大仙人一派。

 それが食糧を持って来てくれているという点もその仮説を補足するものだ。


 きっと人々に自分達が偉い、文字通り雲の上の存在だと認識させるために、仙人共はそういった嘘で騙しているに違いない。


 仙人共はこの村を小さなひとつの世界として形作っている、自分達が神々として管理し、村の人々を下界の人間と位置づけ、それに施しを与え続けて生かしているのだ。


 当然、神界に選任された女神の管理するこの世界において、勝手に独立し、その世界から離別した新たな世界を創造することなど許されるはずもない。


 この不思議な力で隠蔽された大仙人一派が実効支配している次元においても、奴等は何の正統性も有しない、単なる無権利者であり、俺達は勇者パーティーの責務として、それを実力をもって取り戻す必要がある。


 つまり、大仙人一派の仙人共を皆殺しにする根拠が、ここでまたひとつ新たに追加されたのだ……で、その前にこの村の人々をどうすべきか、まずそれを考えなくてはならない。


 誰がリーダーかとの問に対して、リーダーとは何かと聞き返してくる知識水準なのである。

 このまま普通に話を続けていても埒が明かない、誰か話のわかる者をここへ呼ぶべきだな……



「え~っと、お前等がリーダーとかそういうものでないことは良くわかった、で、誰か偉い奴を呼んで来てくれ、族長、村長、長老、総代、そういった肩書きを持った者をだ」


「あっ、村長様なら向こうに居るぞ、他は知らないが、村長様を呼んで来ようっ!」

「おい待つんだ、この人達は神様ではないんだぞ、神様でない人達のためにそんなことをしたら、神様が怒って村を滅ぼしてしまうかも知れない」

「そうか、じゃあ村長様を呼んで来るのはやめた方が良いのか……」


「あ~、ちょっと待てお前等、実は俺達、その神様よりも遥かに高い身分なんだ、いわゆる『超神様』ってとこだな、どうだ、凄いだろう?」


「おぉっ! そんなに凄い人達だったのかっ!」

「待っていろ、すぐに村長様を呼びに行くっ!」



 疑われ、対話が途絶えそうになったところで適当に付いたバレバレの嘘。

 それをあっさりと信じ込んだ村人達は、小走りで建物群の方へと戻り、村長様とやらを呼びに行ったのであった。


 しばらくすると戻って来る村人の野郎共、少し走っただけなのにゼェゼェ言っているのは、運動不足の極みであった異世界転移直後の俺を髣髴とさせる。


 で、その野郎共が連れて来た、歳は60前後と思われる1人のおっさん、コイツが村長様か、そう見えないのは他の村人と全く同じ衣服に身を纏っているせいもあるが、とても金持ちとか高級とか、そんな感じには見えない顔をしているのも事実だ。



「で、お前がこのヨエー村の村長だな?」


「うむ、わしが村長様と呼ばれている男じゃ、たぶん」


「村長様は凄いんだぞっ! 読み書きももう少し頑張れば出来そうだし、数も3まで数えられるっ!」


「すげぇ馬鹿じゃねぇかっ!? 期待して損したぞ……」



 馬鹿なのはこの村長か、それともこんな連中の長に期待を寄せてしまった俺か、とにかくこれではお話にならないという状況が一切打開されていない。


 が、仮にも村長なのだ、そして読み書きももう少し頑張れば出来そうという、おそらくこの村の中で最高の頭脳を持った男なのである。


 もうコイツに話を聞いていくしかない、だが何をどこからどうやって聞き出せば良いのか……と、そんなことを考えている隙に、村の奥の方から騒ぎの音が聞こえてきたではないか。


 そしてその騒ぎの中から飛び出したと思しき若者が1人、まるで42.195kmを走破したかのような息遣いで報告をする……



「大変だーっ! 村長様大変だーっ! 向こうの方の家で狂魔獣が出たんだっ!」


「何っ!? クソッ、よりにもよって神様が来られていない日に狂魔獣が出現するとはっ! 村長様、どうしたら良いだっ?」


「……うむ、決死隊を組んで戦う、なんとしても狂魔獣から食糧を、神様から頂いた有り難い食料を守るのだっ! すまぬが神様より偉いという方々、狂魔獣は大変危険ゆえ、近付かずにこの場で待っていてくれんかの?」


「いや、俺達が行く、その狂魔獣とやらが何なのかは知らないがな、つまり助けてやるってことだ、感謝するが良い」


「おぉっ! それは本当かの? じゃが狂魔獣は恐ろしいバケモノで……」



 不安を口にする馬鹿村長、さすがは数を3まで数えられるだけあって、少しは危険を感じる能力も備わっているようだ。


 だが俺達にとってこれは降って沸いた千載一遇のチャンス、何だか知らないがその狂魔獣とやらを見事に討伐し、この村の人々からの信頼を勝ち取るのだ。



「よしっ、そうと決まったら急ぐぞ、騒ぎは……向こうの方からか……」


「ちゃっちゃと行って片付けちゃいましょ、それで感謝されてご馳走と美味しいお酒を振舞われるの」


「果たしてこの村にそんな良いものがあるかな、まぁ、それは別として、とりあえず走って行こう」



 狂魔獣討伐に向けて走り出した俺達、走っているのか歩いているのか、場合によっては止まっているのではないかと思われる程に鈍足である村人達をゴボウ抜きし、騒ぎの起こっている場所を目指した……



 ※※※



『ニャ~オォォォッ!』


「……勇者様、狂魔獣を捕獲しました」


「うむ、ご苦労であったミラよ、で、その生物は?」


「その辺の野良猫です」


「何が狂魔獣なんだよっ!?」



 走って行った俺達にも騒ぎの現場はすぐにわかった、なぜならば既に狂魔獣が暴れ、5人の村人が無残に殺されてその場に倒れていたからだ。


 その場所は食糧庫と思しき建物の前、急いで中に入ると……ミラが狂魔獣を発見し、首根っこを掴んで捕獲したのであった。


 その状態でかなり待った挙句、ようやく村人の中でも俊足であると見える者が何人か辿り着く。

 もう次の瞬間には目を丸くして、どういうことだと言わんばかりの顔をしている……



「お……女の子が狂魔獣を……す、素手でっ!?」

「いや、この人達は神様よりも偉い人達なんだ、でも狂魔獣に勝利し、生け捕りにしているなんて、そんなことが……」

「それよりも今回は何人死んだんだっ? クソッ、死体の数を数えられないぞ」



「え~っと、あのさ、これが狂魔獣ってことで良いんだよな?」


「そ、そうなんだが……それを前にしてどうしてそんなに平気でいられるのだ?」


「……もう良いわお前等、ちなみに死んでいたのは5人だ、わかるか5人って?」


「5……5人……もしかして5というのは数字なのかっ!?」


「ダメだこりゃ」



 村長ですら3までしか数えられない、倉庫に侵入した野良猫との戦いで5人が死亡、しかも全く相手にならず、引っ掻き攻撃一発で即死させられていることがわかった。


 そしてその5人を見て、それが何人死んでいる状態なのかさえわからない様子の村人達。

 この連中は違うのだ、様々な意味で俺達とは別の次元に生きる、全く異なった生物だと思っておかなくてはならない。


 と、ここでようやく村長の到着、俺達が『狂魔獣襲撃事件』の始末に関して報告しても、やはり全てのことには理解が及ばないようだ、てかどうなってんだこいつらは……



「あのさ、村長さんよ、この村で一番頭が良いのは誰だ? もしかしてあんたじゃないよな? 他にちゃんと賢い奴が居るんだよな? もちろん『神様』じゃなくてだぞ」


「うむ、わしよりも頭が良いとなると1人居られるぞ、大仙人様じゃ」


「大仙人!? おいっ、次はちょっとそいつを連れて来るんだっ! ダッシュで、3秒以内だ!」



 あまりにも頭の弱すぎる村人達、その中でも少しマシ程度であるこの村長以外にまとめ役が居るのではないかと聞いてみたところ、唐突に飛び出す『大仙人』の肩書き。


 もしかすると一気にリーチが掛かったのかも知れない、まぁ単なる地雷かも知れないが。

 とにかく村長の言う大仙人が、俺達の追っている大仙人なのか、それはもうすぐ判明することだ……

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