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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第九章 怨霊軍団との戦
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43 遂に霊が出ました

「しかし汚ねぇな……」


今回の帝国旅は、前回と違い王宮から使用人が来てくれるようなこともなく、1週間以上放置した勇者ハウスは埃が溜まっていた、庭の温泉にも落ち葉が散乱している、かけ流しの排出口にその落ち葉が詰まってえらいことになっている。


ポストの中にはDMが満載だ、これで当分火熾しの種火には困らないだろう。

ガン無視している関係各所からの督促状もついでに燃やしてしまうこととした。


「この後すぐに王宮に呼ばれていますが、勇者様はどうしますか?」


「ああ、こっちを片付けたいからな、マリエルが1人で行ってくれないか? 駄王には申し訳ないが貴様の顔など見たくはないと伝えておいてくれ」


「わかりました、ではすぐに行ってきます」


「帰ったら手伝えよ~っ!」


まずは風呂の掃除からだ、湯面に浮かんでいる葉っぱは詰まっているのを解消すれば全部流れていくであろう。

背が高く、足が長いルビアとマーサに中に入ってもらい、詰まりを解消してもらった、服は濡れずに済んだようだ。

湯船からこぼれて落ちているものは俺とカレンで必死になって掃き取った、湿っているのでやり辛い。


台所はミラがジェシカに手伝わせて綺麗にした、食堂はユリナとサリナが、庭はリリィが掃除した。

で、セラは皆の邪魔をしていた……


「いたぁぁぃっ! 何よ? 精霊様だって遊んでたじゃない! ひぃぎいぃいぃぃっ!」


精霊様は確かに遊んでいた、遊んでいたが邪魔だけはしないようにしていた。

顔中に洗濯ばさみを付けられたセラは、喋って表情筋が動くたびに悲鳴を上げている。



「ただいまぁ~~」


マリエルが帰って来た、何か貰ってきたに違いない、大事そうに小さな箱を抱えている。

酒か? 山吹色の饅頭か?


「あ、勇者様、今回は王宮から聖天大金貨が貰えましたよ。本来は貴族だけなんですが、今までの功績を考慮して特別に、とのことでした」


聖天大金貨は流通貨幣ではない、だが年4回の発表で徐々にその価値を上げていく特別なものだ。

現在は金貨118枚分ぐらいの価値を持っている、さすがに王女のマリエルでも慎重に持ってくるわけだ……


未だ埃だらけの部屋に戻り、マリエルの持ち帰った木箱を開けてみる。

デカい! 20オンスぐらいありそうな金貨だ、いや金メダルと呼ぼう、しかもいつもの金貨と少し色が違う、きっと純度の高い金を使っているのであろう。


「そういえば午後にインテリノが少しだけ来てくれるそうですよ、カレンちゃんと一戦だけ模擬戦がしたいとか」


「良かったなカレン、炎の剣の奴と戦えるぞ!」


「頑張ります、負けませんよぉ!」


「あと勇者様、あそこに居る洗濯ばさみの妖怪はどこで捕まえてきたのですか?」


「あれは元々セラだったんだ、掃除をしないので祟りに遭ってああなった、もう元には戻らない」


全員揃ったので各自部屋の掃除に移る、誰かが隠したエッチな本を見つけた場合は報告義務がある、後で鑑賞会をするのだ。


そこへ来客があった……第一王子か? 早いな。




玄関には綺麗なお姉さんと醜いババァの2人組、宗教の勧誘でした。

というか宗教の人はこのセットでないとダメなのか? お姉さんとババァのコンビである確率がかなり高い気がする。


ババァの方を殴って半殺しにし、ミラに頼んで憲兵を呼んできて貰う。

連行されて行く2人、ババァは死刑だがお姉さんは国の方で犯罪者の奴隷として売るらしい、買おうかな?


「勇者殿、聖天大金貨を授与されたそうだな、今日はこういう輩が多いかも知れんぞ」


聖天大金貨の授与があると、直ちにその受贈者が公示されるらしい、つまり、今日俺がそれを貰ったのは周知の事実となっている、ということだ。

基本的に宗教勧誘や詐欺師の訪問が増えるらしい。


「なぁ、この後も来るなら憲兵を1人置いていってくれないか?」


「それはこちらとしても助かる、帝国人が減って以来犯罪者検挙のノルマがきつくてな……」


ノルマ達成に飢えた憲兵が人を置いてくれることとなった。

そうとは知らない犯罪者が次々やってくる。




「こんにちは、王宮の方から来ました」


確かにそっちから歩いて来たようだ、次は死刑台の上で勇者ハウスの方から来たと言うんだな。



「このままだとあなたは明日呪いで死にます、この壷を買えば長生きできますよ」


自分が買っておくべきだったな、ちなみにあなたは明日縛り首で死にます。



「この金貨3枚の高級布団ならいつまでもぐっすり眠れます」


良かったな、お前は永久に眠れますよ。



「お邪魔します、王都に帰ってすぐに来てしまいました、早速対戦相手のカレン殿と……どうして憲兵が?」


ようやく現れた第一王子に事情を説明すると、爆笑された。

詐欺師や宗教の勧誘は普通に追い払うのが基本であり、わざわざ憲兵に突き出すのは相当しつこいときを除いて稀らしい。

それで余裕の表情で騙しに来ていたのか、まぁ、年貢の納め時と思って素直に死んで欲しい。



「こんにちはインテリノさん、狼獣人のカレンです、勝負しましょう!」

「ペタン王国第一王子、インテリノです、その勝負を受けましょう」


「こらカレン、リアル武器はダメだ、模造刀での剣技にしなさい!」


2人に模造刀を持たせ、庭で決闘させる。

カレンは剣技が苦手だが、それでも王都で選手権をやったら表彰台ぐらいには上がるであろう。

年齢差はかなりあるが、王子も強いのは確認済みだ、いい勝負を見られそうだ。



「ではっ! 始めっ!」


主審は剣技のスキルがあるミラ、副審は同じく剣技のジェシカでお送りします。

寸止めの戦いなので危険は少ないはずだ、2人共盾は使わないが、上手く剣で攻撃を受けている。

技術的にはインテリノ王子の方が遥かに上であった、逆にステータスはカレンの方が上である。


「なぁマリエル、あいつ、お前より強いかも知れないぞ」


「ええ、かも知れません、9歳の弟には負けたくないですが」




「そこまでっ!」


どれだけ技術力が高かろうと、パワーに差があるのは覆すことができなかったようだ、攻撃を受けるのではなくぶつけて弾き返し、そこでできた隙を利用して間合いに入り込んだカレンが勝利を収めた。

それでも5分か6分は戦っていたであろう、なかなか上出来である。


「凄いじゃないか! カレン相手にそこまでやるとはな、というか2人共摸造刀がボロボロだな、それは処分しよう」


「待って下さい勇者様、せっかくですからその模造刀でインテリノの魔法剣を見せてもらいましょう」


「姉上、そうするとこの模造刀は燃え尽きてしまいますよ、燃料にもならなくなりますが、よろしいので?」


「構わない、剣は使い手が2人も居るからウチでは良く壊れるんだ、燃料には困っていないさ」


「わかりました、ではお見せしましょう……」


インテリノがブツブツと何やら唱え始める、木で出来た剣から炎が上がり全体を包み込んだ。

勢いを増していく炎、それは最終的に剣そのものに燃え移り、瞬く間に灰となってしまった。


「間近で見るととんでもない技だな、これ、普段使っている剣は大丈夫なのか? 曲がったりしないのか?」


「普通の剣だと弱くなったり、最悪ぐにゃぐにゃになってしまいます、鉄ではなくもっと強い金属で出来た剣でしか使うことが出来ませんね」


もっと強い金属とはどんなものなのか気になるのだが、どうせミスリルとか何とか、こういう世界特有の不思議金属であろう、誰かが喰い付くと面倒なのであえて突っ込まないこととしよう。


「いや、それにしてもカレン殿は強かった、次に来たときはマーサ殿ともお手合わせ願いたいのだが、マーサ殿はどのような武器で戦われるのですか?」


「私? 私は素手よ、ニンジンを使うこともあるわ!」


ニンジンは食べてパワーアップとかわけのわからん用途に使っているだろう……

こんなんでも一応子どもなんだから信じてしまうかも知れないだろう、ニンジンで戦うニンジン王子が爆誕したらマーサのせいだ。



「ニンジンを使っての戦いというのも気になるが、ひとまず素手で戦ってみたい、次回はお相手願います」

「それと勇者殿、この間仰っていた軍の話なのですが、近々父上から何らかの話があるかと思います、それまでお待ちください」


「ああ、わかったよ、それとコレ、ここのところマリエルがやらかしたお馬鹿行為の報告書、持って帰って怒りに震えてくれ」



マリエルのお馬鹿報告書を受け取ると、インテリノは皆に挨拶をして去って行った、止まっていた馬車の横に怖そうなおばさんが立っていたが、おそらく奴がスパルタ教育係なのであろう。

というかあのとんがった赤フレームの眼鏡は間違いない、鬼女教師だ、担当はたぶん数学だろう。



「カレン、インテリノとは仲良くやれそうか?」


「大丈夫です、ちゃんと面倒を見ますよ!」


いや、ウチにおくわけではない、そもそも面倒を見てもらうの側なのは間違いなくお前だ。


「じゃあ遊びに来たときには模擬戦をしても良いが、すぐに治らない怪我だけはさせるなよ」


「わかりました!」


尻尾を大振りにしているところを見ると、よほど楽しかったらしい。

可愛いが、賢い敵だとこの尻尾の動きで色々と読まれてしまいそうだ、インテリノもかなり視線が行っていたようだしな……


「カレン、戦闘中は尻尾を使うことがあるのか?」


「はい、向きを変えてバランスを取ります、素早さの秘訣なんですよ!」


「そうか、それなら仕方が無いな、だが戦闘に入る前は変な動きが出ないよう気を付けろ、動きで感情を読まれるぞ」


「わかりました、頑張ってみます」


様子見で平静を装っているのにカレンだけ尻尾が逆立っていたら敵意がバレバレになる。

この先現れる敵が察しの悪い馬鹿ばっかりとは限らんからな、ちょっと今日から練習させよう。


「よし、皆部屋の片付けに戻ろう、今日は久々のバーベキューだ! 終わったら準備に取り掛かろう」


来客、というか来犯罪者に関しては憲兵に任せた、俺達がインテリノと遊んでいる間にも何人か来ていたようだし、今日は絶え間なく続くんじゃないだろうか?

犯罪検挙数爆増の憲兵はホクホクである。




「しかし勇者様の部屋は汚いですね、どういう生活をしているんですか? お姉ちゃん以下ですよ」


ミラに怒られた、だが抜け毛はカレン、食べかすはリリィ、エッチな本は全てルビアである。

俺は極力汚さないように気をつけているのだよ!


他に汚かったのはマーサとマリエルの部屋だ、どっちもだらしないからな、特にマリエルは自分では掃除できない、そしてマーサはしない。

2人の部屋はミラが踏み込むまで暗黒領域のままであった、片付けをしろと言ったのだがな?


洗濯ばさみのお化けが3体に増えた、セラ、マーサ、マリエルの3人にはそのままの姿で正座させている。


ユリナとサリナも遊び出した、洗濯ばさみをカチカチ言わせながら近づいていくと、2人共黙って尻尾を出した、従順でよろしい、尻尾の先端に挟んでやると悶絶していた。

ジェシカも連帯責任だが、尻尾は無いので頬っぺたに1つ付けておくこととしよう。



「勇者様、このぐらいでそろそろ掃除を切上げましょう、夕飯の準備が必要です、食材もありませんから」


そうだった、長期間家を空けることを想定して保存食以外は全て使い切ったんだった。

買出しは正座している洗濯ばさみ達に行かせよう。


「セラとマーサは買出しに行ってくれ、マリエルは精霊様の御用聞きだ」


最近、表舞台に出たことで有名になった精霊様は図に乗っている、賽銭はろくに集めないくせに態度だけはデカいのだ、元からなかんかではあるがな。

今日も何もせず、誰かが夕飯のリクエストを聞きに来るのを待っている。

いつかギャフンと言わせたいが、暴力では絶対に勝てないので困っているのだ。


買出し組はすぐに帰って来るだろうから先に火を熾して待とう、ルビアとジェシカに炭を持って来させた、案の定、ルビアがバラバラとこぼし、それを2人で拾って手が真っ黒になっている。

炭をセットし、カレンとリリィが運んできた鉄板を乗せて設営は完了、あとは種火だ、DMを燃やそう。


「あの、ご主人様? 種火でしたら私が点けて差し上げますわよ、その代わり尻尾の洗濯ばさみを外して下さいですわ」


「良いだろう、それなら3人共外してやろう、ジェシカもこっち来い」


ユリナの尻尾の先から小さな炎が出る、燃え易い物に着火するまでも無く、そのまま炭に火をつけることが出来た、これは便利だ、ミラも感心している。

翌日から火熾しの当番はユリナに固定された。



買い物に行っていたセラとマーサが帰って来る、憲兵達も一緒だ、途中で出会ったらしい。

憲兵達は地下牢に捕らえてあった詐欺師や宗教勧誘、それから玄関ではなく窓から入ろうとしていた盗賊を連れて行こうというわけだ。


「勇者殿、今日は大収穫だよ! 人攫いの幹部も違法奴隷の営業に来ていたからな、ボーナスの査定前にこの実績は激アツだ!」


こちらとしても助かったな、こんな連中をいちいち相手にしていたらまだ掃除は終わっていなかったであろう。

そう考えていると、ユリナとサリナが真剣な表情で俺の袖を引っ張る、トイレに行きたいなら行けば良いと思うぞ?


「ご主人様……あの人達なんですが、ちょっと良いですか?」




サリナが指差していたのは最初に宗教の勧誘に着ていたお姉さんとババァ。

徐に近づいて行き、パチンッと指を鳴らすサリナ、瀕死で引き摺られていたババァはなんと、醜い下級魔族の姿になった! 

そしてお姉さんは苦しんでいる……


「低レベルな幻術の一種です、こちらは取り憑かれているようです、その棒で突いてみてください」



聖棒でお姉さんを突くと、何やら失神してしまった。

特にこれといった変化はないようにも思えたが、さっきまで苦しんでいたのが嘘のように静かになった。


そして、来ていた憲兵のうち半分程度が腰を抜かしている、残りは俺と同じ、何があったかわからないでいる。

こちらのメンバーではミラ、ルビア、ジェシカが腰を抜かしている、もちろん3人共盛大におもらしして。



「どういうことだ? 何があったんだ?」


「お化けですよご主人様、と言っても魔族なんですが、やはり人族や異世界人には見えないこともあるようですね……」

「これは完全にあの子の仕業ですわね、ここを狙ったのではなくこの町全体で動いているのですわ、きっと」


憲兵の隊長が敷地の外に連れ出した魔族の首を切り落とす、腰を抜かしていた者達も復活して大喜びだ、大金星である。


「勇者殿、この件はこちらから上に報告しておく、あと、こちらの女を尋問して詳細を聞き出すことにするよ」


「その方は何も知らないから無駄かと思いますが、もしかしたら操られていたときの記憶が残っているかも知れませんね」


お姉さんの方を殴らなくて良かった、操られていただけだったのか、危うく問題になるところだった。


憲兵達は残りの罪人を引き連れて帰って行った、霊感商法で来ていたおばさんは先程のが見えていなかったようだ、まぁ、そんなもんでしょう。


「おもらしした3人はそっちでパンツを洗え、で、リリィは今のが見えていたか?」


「バッチリ見えていましたよ、白い人がすぅ~って上がっていって弾け飛びました」


なるほど、見えていたけどビビッたりはしなかっただけか、となると、そのユリナ達が『あの子』と呼ぶ幽霊の魔将と戦うときに戦力となるのは、おもらしトリオとリリィ、それから似たような存在の精霊様、魔族の3人か……


物理は無効らしいからミラとマーサ、ジェシカは役に立たないな、火力は実質リリィ・精霊様・ユリナの3人となりそうだ。



「勇者様、パンツも手もしっかり洗ったので食材を切りに行ってきますね」


「わかった、ジェシカも終わり次第行かせるよ、ルビアは……要らないだろう?」


「ええ、逆に仕事が増えるので不要です……」



食材を切って戻ってきた2人が、既にアツアツになっていた鉄板に油を敷き、肉と野菜を載せる。

カレンの尻尾が凄い勢いで左右し出した、それを両手で挟んでパッと止めてやる。


「カレン、今日はちょっとだけ尻尾を動かさないで居る練習をしてみようか」


「はい、やってみますね!」


気合十分で臨んだものの、肉を口に入れたとき、そして次の肉が鉄板に載せられたときにはどちらも凄まじい反応をしていた。

ダメですねこれは……



罪人共の中に魔族が混じっていることを見破ったユリナとサリナはお誕生日席だ。

今は両側からミラとルビアがリクエストを聞き、肉や野菜を皿に取り分けてやっている。


「主殿、罰は連帯するのに褒められる方は連帯しないのか?」


「当たり前だ、しかもジェシカはさっきおもらししただろ、後でその分の罰があるぞ! ちなみにそっちの罰は連帯しないから安心しろ」


「わかった、だが幽霊が怖いのは外部には秘密にしておいてくれ、沽券に関わる」


「それは約束してやる、だが次の魔将と戦う前には克服することをお勧めするぞ、毎回もらしていたらパンツがいくつあっても足りないからな」

「ミラとルビアもわかったか?」


「絶対に無理です!」

「私もです、パンツを履かないで戦うことにします」


ミラとジェシカは良いがルビアは拙いな、回復役が腰を抜かしていたら総崩れになる。

こちらもカレンの尻尾と同じように練習が必要だ。


「なぁマリエル、この辺りに心霊スポット的なものは無いか?」


「ありますが、私は行きませんよ、絶対に」


「大丈夫だ、さっきのおもらしトリオを連れて行くだけだ、で、どこにあるんだ?」


「この近くだと城門の外にある旧処刑場ですかね、地下になっていてかなり広いし、まず間違いなく出ます」


「わかった、3人はそこで修行だ、アドバイザーはユリナとサリナ、付いて来てくれ」


抱き合って震える3人、相当イヤなようである、最悪縛り上げて連行しよう。


翌日からはこの3人とアドバイザーの2人、それから俺の6人は町の外で修行することとなった。

他のメンバーは自主練、決戦はいつになるかわからないが、対応は出来るようにしておきたい。


その日の夜、おもらしの罰として3人に怖い話をたっぷり聞かせておいた、皆ビビりまくりだったが、その中でも一番怯えていたのはジェシカ、情けない騎士だ。


明日からは怖い話ではなくリアル怖い所に行くのだが、先が思いやられる……

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